JP2712366B2 - 環状アルキレンイミンのn−アルキル化物の製造法 - Google Patents

環状アルキレンイミンのn−アルキル化物の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は環状アルキレンイミンとアルコール又はエー
テルとを触媒の存在下でアルキル化反応させて環状アル
キレンイミンのN−アルキル化物を製造する方法に関す
る。環状アルキレンイミンのN−アルキル化物は医薬、
殺虫剤、ゴム促進剤等の合成中間体として有用な化合物
である。
[従来の技術] 従来、環状アルキレンイミンをN−アルキル化する種
々の方法が提案されている。例えば モルホリンとアルコールとを、ニッケル又はコバル
ト、銅及び二酸化チタンよりなる触媒を使用して、150
〜300℃の温度及び35〜350気圧の圧力下で反応させる方
法(ベルギー国特許第694068号参照)、 ピペラジンとアルコールとをラネーニッケル触媒を
用いて200℃の温度でアルキル化反応させる方法(J.Or
g.Chem.,21,86〜87(1956)参照)、 ピペリジンとアルコールとを酸化アルミニウム触媒
の存在下に反応させてN−アルキルピペリジンを製造す
る方法(Coll.of Czechoslovak Chemical Communica
tions,Vol.33,No.2,pp.609〜613(1968))、 モルホリン、ピペリジン、ピペラジン等の環状アル
キレンイミンとアルコールとを、リン酸を含有する二酸
化珪素触媒の存在下でアルキル化反応させる方法(特開
昭48−86857号参照)、等が知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記方法では目的物への選択率が低
く、工業的に十分満足し得るものではなかった。
[課題を解決するための手段] 本発明者等は上記従来技術の問題点に鑑み、環状アル
キレンイミンとアルコール又はエーテルとをアルキル化
反応させて環状アルキレンイミンのN−アルキル化物を
工業的有利に製造する方法につき、鋭意検討を重ねた結
果、本発明を完成した。
即ち、本発明の要旨は、環状アルキレンイミンとアル
コール又はエーテルとを触媒の存在下でアルキル化反応
させるに当たり、触媒として固体酸触媒を用い、かつ、
反応系に環状アルキレンイミンに対するモル比で0.1以
上の量の水を存在させて、気相で反応させることを特徴
とする環状アルキレンイミンのN−アルキル化物の製造
法に存する。
以下に本発明につきさらに詳細に説明する。
本発明方法の原料として用いられる環状アルキレンイ
ミンとしては特に制限はないが、通常、次の一般式: 〔式中、R1は2個までのメチル基及び/又はエチル基で
置換されていてもよいC2〜C12のポリメチレン基、並び
に鎖中に挿入された窒素、酸素及び/又は硫黄原子1〜
2個を有するC3〜C10のポリメチレン複素鎖基より選択
される二官能性基である。〕 で示される化合物である。具体的な化合物としては、例
えば、プロピレンイミン、プロリジン、ピペリジン、ピ
ペラジン、モルホリン及びヘキサメチレンイミン等が挙
げられる。
また、一方の原料として用いられるアルコールとして
は、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、プロ
ピルアルコール、イソプロピルアルコール、ビチルアル
コール、ヘキシルアルコール等の脂肪族アルコール;シ
クロペンタノール、シクロヘキサノール等の脂環式アル
コール;ベンジルアルコール等の芳香族アルコール等が
挙げられる。特に炭素数10以下の脂肪族アルコールが好
適である。
さらにエーテルとしては上記脂肪族アルコールに対応
したエーテル、例えばメチルエーテル、エチルエーテ
ル、プロピルエーテル、イソプロピルエーテル、ブチル
エーテル、ヘキシルエーテル等が用いられる。
本発明方法においては触媒として固体酸触媒を用い
る。固体酸触媒としては、例えばゼオライト、アルミ
ナ、シリカ−アルミナ、シリカ−酸化マグネシウム、シ
リカ−酸化ジルコニウム等が挙げられ、特にゼオライ
ト、アルミナ及びシリカ−アルミナが好適である。ゼオ
ライトとしては、そのカチオンサイトの少なくとも一部
が水素イオン、アンモニウムイオン又は多価の金属カチ
オンでイオン交換されたフォージャサイト型ゼオライト
が好適に用いられる。該フォージャサイト型ゼオライト
としてはX型ゼオライト及びY型ゼオライトが挙げられ
る。一般にフォージャサイト型ゼオライトは天然品及び
合成品のいずれでも、イオン交換可能なナトリウム等の
アルカリ金属を含有した形で入手される。例えば、その
カチオンサイトがナトリウム体のX型ゼオライトはその
酸化物表示としてモル比で、 (1±0.2)Na2O・Al2O3・ (2.5±0.5)SiO2・xH2O [ここで、xは0〜8の範囲の任意の数を示す。] で表わされ、またY型ゼオライトは同様に (1±0.2)Na2O・Al2O3・ (4.5±0.5)SiO2・yH2O [ここで、yは0〜9の範囲の任意の数を示す。] で表わされる。
上記したカチオンサイトがナトリウム等のアルカリ金
属であるフォージャサイト型ゼオライトはこのままでは
触媒の活性が低いので、通常、カチオンサイトのナトリ
ウムイオン等のアルカリ金属イオンの一部、好ましくは
50%以上を水素イオン、アンモニウムイオンまたは多価
金属イオンでイオン交換することによって触媒の活性を
向上させることができる。
交換カチオンとしては、水素イオン、アンモニウムイ
オン、多価金属イオン(好ましくは2〜3価の金属イオ
ン)のうちから1種または2種以上のカチオンが選ばれ
る。上記2〜3価の金属イオンとしてはマグネシウム、
カルシウム、ストロンチウム、バリウム、亜鉛、カドミ
ウム、鉛、マンガン、錫、コバルト、ニッケル、鉄、セ
リウム、ランタン等のカチオンが挙げられる。
上記したイオン交換は公知の種々の方法で行なわれ
る。例えば上記のフォージャサイト型ゼオライトを上記
交換カチオンの塩類(塩化物、硝酸塩、硫酸塩、有機酸
塩など)の水溶液に浸漬してイオン交換し、所定のイオ
ン交換率を達成したのち、固液分離し、この分離した固
型分であるイオン交換されたゼオライトを水でよく洗浄
して乾燥することにより、行なわれる。
本発明方法においては、上記した環状アルキレンイミ
ンとアルコールまたはエーテルとを上記固体酸触媒の存
在下でアルキル化反応させるに際し、反応系に特定量の
水を存在させて気相で反応させる。
反応系に存在させる水の量は環状アルキレンイミンに
対するモル比で0.1以上、好ましくは0.1〜5、さらに好
ましくは0.2〜5、最も好ましくは0.5〜2の範囲であ
る。水の量が上記モル比0.1より少ないと環状アルキレ
ンイミンからのN−アルキル化物への選択率の向上が少
ない。他方、余りに多いと選択率がそれ以上向上せず、
逆に反応生成物からの水の分離及び反応器の大型化等の
観点から不利となる。上記の水の量は原料の環状アルキ
レンイミン及びアルコール又はエーテルに含まれる水の
量を考慮して、上記範囲内となるように適宜添加調整す
ればよい。
上記アルキル化反応は通常、反応温度を200〜400℃、
好ましくは250〜350℃の範囲で、かつ反応圧力を常圧〜
加圧、例えば0.1〜10気圧の範囲で行なわれる。反応温
度が200℃未満では反応速度が低下し、また、400℃をこ
えると副反応が増加する。
また、アルコール/環状アルキレンイミンのモル比は
通常1〜10、好ましくは1.5〜5の範囲である。また、
エーテルの場合にはアルコールの場合の半分の量が適当
である。反応は気相で行なわれ、固定床または流動床反
応形式のいずれでも採用することができる。空間速度
(標準状態における環状アルキレンイミンとアルコール
又はエーテルとの合計ガス量(1/hr)/触媒(1))は
反応温度、アルコール/環状アルキレンイミンのモル比
等の条件によって広範囲に変えることができるが、通常
50〜4000hr-1、好ましくは100〜3000hr-1の範囲の空間
速度が採用される。空間速度が50hr-1未満では副反応が
増加し、また4000hr-1をこえると未反応物質の回収量が
多くなる。
生成したN−アルキル化環状アルキレンイミンは例え
ば蒸留等の公知の方法で回収精製することができる。
[実施例] 次に本発明の実施の態様を実施例によってさらに具体
的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下
の実施例によって限定されるものではない。
なお下記実施例及び比較例で使用したゼオライト触媒
は、それぞれ次に示す方法で調製又は前処理されたもの
である。
(A) 触媒1:H−Xゼオライト Na−Xゼオライト(ユニオン昭和(株)製、Molecula
r Sieve Type 13X;Na86[(AlO286(SiO2106
・xH2O)をイオン交換してNH4−Xゼオライトとし、そ
の後、焼成前処理してH−Xゼオライトとした。
即ち、NH4Cl 51.5gを水300mlに溶解して得られた水溶
液中に上記Na−Xゼオライトを30g投入し、70℃で2時
間撹拌してイオン交換した。このイオン交換操作を3回
繰り返した後、室温にて脱塩水を用いて洗浄し、過
し、次いで100℃で12時間乾燥してNH4−Xゼオライトと
した。これを直径1〜2mmの粒子に成型した。そして、
空気中で400℃で1時間、さらに窒素中で400℃で1時間
焼成してH−Xゼオライトとした。
(B) 触媒2:アルミナ(SCM−250) 市販のアルミナ触媒を1〜2mmの直径の粒子に成型し
た。そして、空気中で400℃で1時間、さらに、窒素中
で400℃で1時間焼成して前処理した。
実施例1〜7 石英製反応管(内径15mmφ、長さ400mm)の上部に環
状アルキレンイミン、アルコール及び水の蒸発予熱帯と
してのガラスビーズ20ccを充填し、その下部に反応帯と
して表1に示す種類及び量の触媒を充填した。反応管は
外部から環状の電気炉により蒸発予熱帯多び反応帯をそ
れぞれ加熱し、所定温度に保持すべく調節した。
次にピロリジン、メタノール及び水を表1に示す量で
反応帯域に供給して表1に示す比率に調整し、表1に示
す反応条件下で反応を行ない、得られた反応生成物をド
ライアイス−メタノールで冷却したトラップに凝縮捕集
した。得られた液体反応生成物をガスクロマトグラフ分
析した。結果を表1に示す。
比較例1〜3 実施例1において、反応帯域に全く水を供給しなかっ
たこと以外は同様にして行なった。結果を表1に示す。
[発明の効果] 本発明方法により環状アルキレンイミンとアルコール
又はエーテルとから高選択率で環状アルキレンイミンの
N−アルキル化物を製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 宮地 和明 岡山県倉敷市潮通3丁目10番地 三菱化 成株式会社水島工場内 (56)参考文献 特開 昭48−86857(JP,A) 特開 昭61−109782(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】環状アルキレンイミンとアルコール又はエ
    ーテルとを触媒の存在下でアルキル化反応させるに当た
    り、触媒として固体酸触媒を用い、かつ、反応系に環状
    アルキレンイミンに対するモル比で0.1以上の量の水を
    存在させて、気相で反応させることを特徴とする環状ア
    ルキレンイミンのN−アルキル化物の製造法。
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DE3440195A1 (de) * 1984-11-03 1986-05-07 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verfahren zur herstellung von 1-alkyl- oder 1-cycloalkylpiperazinen

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