JPH0651075U - バスの荷物室を防水するハーネスダクトの構造 - Google Patents
バスの荷物室を防水するハーネスダクトの構造Info
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- JPH0651075U JPH0651075U JP9204192U JP9204192U JPH0651075U JP H0651075 U JPH0651075 U JP H0651075U JP 9204192 U JP9204192 U JP 9204192U JP 9204192 U JP9204192 U JP 9204192U JP H0651075 U JPH0651075 U JP H0651075U
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- luggage compartment
- floor panel
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Abstract
(57)【要約】
【目的】部品管理、ハーネスダクトの組付作業及びワイ
ヤハーネスの配索作業を容易に行うことができ、ハーネ
スダクト又は荷物を損傷せず、荷物室内の見栄えを損わ
ず、ワイヤハーネスを伝わる雨水等の荷物室内への侵入
を防止する。 【構成】荷物室12がフロアパネル11の下方に設けら
れた床板13と、フロアパネル及び床板間に取付けられ
た側壁14と、フロアパネルの下面から床板方向に間隔
をあけて取付けられた天井板16とにより形成される。
フロアパネルの下面に沿って配索されたワイヤハーネス
26が側壁を貫通して荷物室の上方を通過する。ワイヤ
ハーネスが貫通する側壁に形成された一対の挿通孔17
a,18aに荷物室の上方から外れた位置に突出する一
対の短管28,29が固着される。一対の短管に挿通さ
れたダクト本体31の両端が一対の短管から突出し、ダ
クト本体及び一対の短管間に一対のシール用ブーツ3
2,33が配設される。
ヤハーネスの配索作業を容易に行うことができ、ハーネ
スダクト又は荷物を損傷せず、荷物室内の見栄えを損わ
ず、ワイヤハーネスを伝わる雨水等の荷物室内への侵入
を防止する。 【構成】荷物室12がフロアパネル11の下方に設けら
れた床板13と、フロアパネル及び床板間に取付けられ
た側壁14と、フロアパネルの下面から床板方向に間隔
をあけて取付けられた天井板16とにより形成される。
フロアパネルの下面に沿って配索されたワイヤハーネス
26が側壁を貫通して荷物室の上方を通過する。ワイヤ
ハーネスが貫通する側壁に形成された一対の挿通孔17
a,18aに荷物室の上方から外れた位置に突出する一
対の短管28,29が固着される。一対の短管に挿通さ
れたダクト本体31の両端が一対の短管から突出し、ダ
クト本体及び一対の短管間に一対のシール用ブーツ3
2,33が配設される。
Description
【0001】
本考案はバスの客室のフロアパネルの下面に沿って配索されたワイヤハーネス のうちフロアパネルの下方の荷物室の上方を通過する部分を被包することにより 、ワイヤハーネスを伝わる雨水等が荷物室に侵入するのを防止するハーネスダク トの構造に関するものである。
【0002】
従来、荷物室をシールする構造として、バスの荷物室が客室のフロアパネルの 下方に設けられた床板と、フロアパネル及び床板間に取付けられた側壁と、フロ アパネルの下面から床板方向に間隔をあけて取付けられた天井板とにより形成さ れ、フロアパネルの下面に沿って配索されたワイヤハーネスがゴムブッシュを介 して側壁を貫通し、フロアパネル及び天井板間の荷物室の上方を通過するように 構成されたものが知られている。ゴムブッシュは側壁に形成された一対の挿通孔 にそれぞれ嵌着され、これらのゴムブッシュにワイヤハーネスが挿通され、更に ゴムブッシュ及びワイヤハーネス間の隙間にシール部材が充填される。 上記荷物室のシール構造では、タイヤにより跳ね上げられた路面上の雨水や洗 車時の水等がワイヤハーネスに付着してワイヤハーネスを伝わって流れても、ゴ ムブッシュに遮られて荷物室の上方に達することはなく、荷物室内に雨水等が侵 入しないようになっている。
【0003】 しかし、上記荷物室のシール構造では、ワイヤハーネスの本数や太さによって 多種類の内径を有するゴムブッシュを製作しなければらず、部品管理が煩わしい 問題点があった。またワイヤハーネス及びゴムブッシュ間の隙間にシール部材を 充填しなければならず、ワイヤハーネスを配索するのに比較的多くの時間を要す る問題点があった。
【0004】 これらの点を解消するために、客室の床下に設けられた密閉型荷物室の任意壁 部適所に瞬間調圧弁体が組込まれたバス車体の床下荷物室構造が開示されている (実開昭57−117242)。この荷物室構造では、荷物室の天井を形成する 床のうち客室通路の下面を囲むように断面略U状に形成された配管カバーが組付 けられ、この配管カバーの内部に前部運転席と後部各機器とを連結する各種操作 管やワイヤハーネス等がバスの進行方向に延びて配置される。また荷物室は配管 カバーの取付とともにその隙間にシール部材を充填することにより、略完全に密 閉される。 この荷物室構造では、操作管やワイヤハーネスに付着した水滴が操作管やワイ ヤハーネスを伝わって荷物室上で落下しても、配管カバーが落下した雨水等を受 けて荷物室外に排出するので、荷物室内に雨水等が侵入しないようになっている 。
【0005】
しかし、上記荷物室構造では、荷物を荷物室に収容するときに荷物が配管カバ ーに接触して配管カバー又は荷物を損傷する恐れがあった。また荷物室内に配管 カバーが露出するため、荷物室内の見栄えを損う不具合があった。
【0006】 本考案の目的は、部品管理、ハーネスダクトの組付作業及びワイヤハーネスの 配索作業を比較的容易に行うことができ、ハーネスダクト又は荷物を損傷せずか つ荷物室内の見栄えを損わずに、かつワイヤハーネスを伝わる雨水等の荷物室内 への侵入を防止できるバスの荷物室を防水するハーネスダクトの構造を提供する ことにある。
【0007】
上記目的を達成するための本考案の構成を、実施例に対応する図1及び図2を 用いて説明する。 本考案のバス10の荷物室12を防水するハーネスダクト27の構造は、バス 10の客室のフロアパネル11の下方にこのパネル11に略平行に設けられた床 板13とフロアパネル11及び床板13間に取付けられた側壁14とフロアパネ ル11の下面から床板13方向に所定の間隔をあけて取付けられた天井板16と により形成された荷物室12と、フロアパネル11の下面に沿って配索され側壁 14を貫通してフロアパネル11及び天井板16間の荷物室12の上方を通過す るワイヤハーネス26と、ワイヤハーネス26が貫通する側壁14に形成された 一対の挿通孔17a,18aに荷物室12の上方から外れた位置に突出するよう にそれぞれ固着された一対の短管28,29と、一対の短管28,29に挿通さ れ荷物室12の上方を通過して両端が一対の短管28,29から突出するダクト 本体31と、ダクト本体31の一対の短管28,29から突出する両端と一対の 短管28,29との間に配設された一対のシール部材32,33とを備えたもの である。
【0008】
ハーネスダクト27を組付けるときには、一対の短管28,29にダクト本体 31を挿通し、一対の短管28,29から突出した両端と一対の短管28,29 との間にシール用ブーツ32,33を嵌着する。この後にこのダクト本体31に ワイヤハーネス26を遊挿する。 ワイヤハーネス26に付着した雨水等がワイヤハーネス26を伝わってダクト 本体31内に侵入し、ダクト本体31内で落下すると、雨水等はダクト本体31 の内面を通って荷物室12の上方から外れた位置のダクト本体31の両端から落 下する。
【0009】
次に本考案の一実施例を図面に基づいて詳しく説明する。 図1及び図2に示すように、バス10の客室のフロアパネル11の下方には荷 物室12が設けられる。この荷物室12はフロアパネル11の下方にこのパネル 11に略平行に設けられた床板13と、フロアパネル11及び床板13間に取付 けられた側壁14と、フロアパネル11の下面から床板13方向に所定の間隔を あけて取付けられた天井板16とにより形成される。 側壁14はバス10の進行方向の略中央に所定の間隔をあけて設けられ車幅方 向に延びる一対のクロスパネル17と(図1及び図2)、バス10の両側外面を 形成する一対の外板10aと同一平面をなす開閉可能な一対の蓋19と(図2) を有する。一対の蓋19のうち一方の蓋19のみを図示し、他方の蓋は図示しな い。天井板16はクロスパネル17の互いに対向する面に水平方向に延びて固着 された略L字状の一対のブラケット21,22になべ小ねじ23及びナット24 を介して取外し可能に取付けられる。
【0010】 バス10の前部の運転席及び後部のエンジン等の各種機器(図示せず)を接続 するワイヤハーネス26がフロアパネル11の下面に沿って配索される。このワ イヤハーネス26はハーネスダクト27を介して一方のクロスパネル17を貫通 し、フロアパネル11及び天井板16間の荷物室12の上方を通過し、更に他方 のクロスパネル18を貫通するようになっている。 図1に詳しく示すように、ハーネスダクト27は一対のクロスパネル17,1 8にそれぞれ固着された一対の短管28,29と、これらの短管28,29に荷 物室12の上方を通過するように挿通されたダクト本体31と、ダクト本体31 の一対の短管28,29からそれぞれ突出する両端と一対の短管28,29との 間に嵌着された一対のシール用ブーツ32,33とを備える。
【0011】 短管28,29はワイヤハーネス26が貫通する一対のクロスパネル17,1 8にそれぞれ形成された一対の挿通孔17a,18aに荷物室12の上方から外 れた位置に突出するようにそれぞれ固着される。また短管28,29の先端には フランジ部28a,29aがそれぞれ形成される。 ダクト本体31はその両端が一対の短管28,29から所定長だけ突出する全 長を有し、バス10の仕様のうち最大太さ及び最大本数のワイヤハーネスを遊挿 可能な内径を有する。またダクト本体31の外径は短管28,29の内径より僅 かに小さく形成され、ダクト本体31は一対の短管28,29に挿通された状態 でがたつきがなく、バス10が振動しても異音を発生しないようになっている。 シール用ブーツ32,33はゴムにより形成され、基端部32a,33aがフ ランジ部28a,29aに係止して短管28,29にそれぞれ嵌着され、先端部 32b,33bがダクト本体31にそれぞれ嵌着される。また基端部32a,3 3aと先端部32b,33bとが蛇腹32c,33cによりそれぞれ連結される 。このシール用ブーツ32,33により短管28,29及びダクト本体31間の 隙間34が塞がれる。
【0012】 このように構成されたハーネスダクト27を組付けるときには、一対の短管2 8,29にダクト本体31を挿通し、一対の短管28,29から突出したダクト 本体31の両端と一対の短管28,29との間にシール用ブーツ32,33をそ れぞれ嵌着する。このように簡単な作業でハーネスダクト27を組付けることが できる。またワイヤハーネス26はこのダクト本体31に遊挿するだけなので、 ワイヤハーネス26の配索作業も極めて容易に行うことができる。更にワイヤハ ーネス26の太さや本数がバス10の仕様により異なっても、ダクト本体31が 最大太さ及び最大本数のワイヤハーネスを遊挿可能な内径を有するので、常に一 定寸法のダクト本体31を組付ければよく、部品管理が容易になる。
【0013】 このように構成されたハーネスダクト27では、タイヤ10bにより跳ね上げ られた路面上の雨水や洗車時の水等がワイヤハーネス26に付着すると、雨水等 はワイヤハーネス26を伝わってダクト本体31内に侵入する。ダクト本体31 内でワイヤハーネス26から落下した雨水等はダクト本体31の内面を通って、 荷物室12の上方から外れた位置のダクト本体31の両端から落下する。この結 果、雨水等は荷物室12の天井板16上に落下しないので、荷物室12内に侵入 することはない。
【0014】 なお、上記実施例ではシール部材としてダクト本体の両端及び一対の短管間に それぞれ嵌着されたシール用ブーツを挙げたが、これは一例であってダクト本体 及び一対の短管間の隙間にシーラ又はその他のシール部材を充填してもよい。
【0015】
以上述べたように、本考案によれば、フロアパネルの下面に沿って配索された ワイヤハーネスが荷物室を形成する側壁を貫通して荷物室の上方を通過し、ワイ ヤハーネスが貫通する側壁に形成された一対の挿通孔に荷物室の上方から外れた 位置に突出するように一対の短管をそれぞれ固着し、一対の短管に挿通され荷物 室の上方を通過するダクト本体の両端が一対の短管から突出し、ダクト本体及び 一対の短管間に一対のシール部材を配設したので、比較的簡単な組付作業でハー ネスダクトを組付けることができ、また雨水等の荷物室内への侵入を防止できる 。 また従来の荷物室のシール構造と比較して、部品管理及びワイヤハーネスの配 索作業が容易になる。 更に従来の荷物室構造と比較して、ハーネスダクトが荷物室内に露出しないの で、ハーネスダクト又は荷物を損傷することがなく、かつ荷物室内の見栄えを損 うことがない。
【図1】本考案一実施例バスの荷物室を防水するハーネ
スダクトの構造を示す図2のA部及びB部拡大断面図。
スダクトの構造を示す図2のA部及びB部拡大断面図。
【図2】その荷物室及びハーネスダクトを含むバスの側
面図。
面図。
10 バス 11 フロアパネル 12 荷物室 13 床板 14 側壁 16 天井板 17a,18a 挿通孔 26 ワイヤハーネス 27 ハーネスダクト 28,29 短管 31 ダクト本体 32,33 シール用ブーツ(シール部材)
Claims (1)
- 【請求項1】 バス(10)の客室のフロアパネル(11)の下
方に前記パネル(11)に略平行に設けられた床板(13)と前
記フロアパネル(11)及び前記床板(13)間に取付けられた
側壁(14)と前記フロアパネル(11)の下面から前記床板(1
3)方向に所定の間隔をあけて取付けられた天井板(16)と
により形成された荷物室(12)と、 前記フロアパネル(11)の下面に沿って配索され前記側壁
(14)を貫通して前記フロアパネル(11)及び前記天井板(1
6)間の前記荷物室(12)の上方を通過するワイヤハーネス
(26)と、 前記ワイヤハーネス(26)が貫通する前記側壁(14)に形成
された一対の挿通孔(17a,18a)に前記荷物室(12)の上方
から外れた位置に突出するようにそれぞれ固着された一
対の短管(28,29)と、 前記一対の短管(28,29)に挿通され前記荷物室(12)の上
方を通過して両端が前記一対の短管(28,29)から突出す
るダクト本体(31)と、 前記ダクト本体(31)の前記一対の短管(28,29)から突出
する両端と前記一対の短管(28,29)との間に配設された
一対のシール部材(32,33)とを備えたバスの荷物室を防
水するハーネスダクトの構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992092041U JP2572046Y2 (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | バスの荷物室を防水するハーネスダクトの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992092041U JP2572046Y2 (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | バスの荷物室を防水するハーネスダクトの構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0651075U true JPH0651075U (ja) | 1994-07-12 |
JP2572046Y2 JP2572046Y2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=14043445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992092041U Expired - Lifetime JP2572046Y2 (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | バスの荷物室を防水するハーネスダクトの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2572046Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-18 JP JP1992092041U patent/JP2572046Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2572046Y2 (ja) | 1998-05-20 |
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