JP2572046Y2 - バスの荷物室を防水するハーネスダクトの構造 - Google Patents

バスの荷物室を防水するハーネスダクトの構造

Info

Publication number
JP2572046Y2
JP2572046Y2 JP1992092041U JP9204192U JP2572046Y2 JP 2572046 Y2 JP2572046 Y2 JP 2572046Y2 JP 1992092041 U JP1992092041 U JP 1992092041U JP 9204192 U JP9204192 U JP 9204192U JP 2572046 Y2 JP2572046 Y2 JP 2572046Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
luggage compartment
short pipes
duct
floor panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992092041U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0651075U (ja
Inventor
康光 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hino Motors Ltd filed Critical Hino Motors Ltd
Priority to JP1992092041U priority Critical patent/JP2572046Y2/ja
Publication of JPH0651075U publication Critical patent/JPH0651075U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2572046Y2 publication Critical patent/JP2572046Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はバスの客室のフロアパネ
ルの下面に沿って配索されたワイヤハーネスのうちフロ
アパネルの下方の荷物室の上方を通過する部分を被包す
ることにより、ワイヤハーネスを伝わる雨水等が荷物室
に侵入するのを防止するハーネスダクトの構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、荷物室をシールする構造として、
バスの荷物室が客室のフロアパネルの下方に設けられた
床板と、フロアパネル及び床板間に取付けられた側壁
と、フロアパネルの下面から床板方向に間隔をあけて取
付けられた天井板とにより形成され、フロアパネルの下
面に沿って配索されたワイヤハーネスがゴムブッシュを
介して側壁を貫通し、フロアパネル及び天井板間の荷物
室の上方を通過するように構成されたものが知られてい
る。ゴムブッシュは側壁に形成された一対の挿通孔にそ
れぞれ嵌着され、これらのゴムブッシュにワイヤハーネ
スが挿通され、更にゴムブッシュ及びワイヤハーネス間
の隙間にシール部材が充填される。上記荷物室のシール
構造では、タイヤにより跳ね上げられた路面上の雨水や
洗車時の水等がワイヤハーネスに付着してワイヤハーネ
スを伝わって流れても、ゴムブッシュに遮られて荷物室
の上方に達することはなく、荷物室内に雨水等が侵入し
ないようになっている。
【0003】しかし、上記荷物室のシール構造では、ワ
イヤハーネスの本数や太さによって多種類の内径を有す
るゴムブッシュを製作しなければらず、部品管理が煩わ
しい問題点があった。またワイヤハーネス及びゴムブッ
シュ間の隙間にシール部材を充填しなければならず、ワ
イヤハーネスを配索するのに比較的多くの時間を要する
問題点があった。
【0004】これらの点を解消するために、客室の床下
に設けられた密閉型荷物室の任意壁部適所に瞬間調圧弁
体が組込まれたバス車体の床下荷物室構造が開示されて
いる(実開昭57−117242)。この荷物室構造で
は、荷物室の天井を形成する床のうち客室通路の下面を
囲むように断面略U状に形成された配管カバーが組付け
られ、この配管カバーの内部に前部運転席と後部各機器
とを連結する各種操作管やワイヤハーネス等がバスの進
行方向に延びて配置される。また荷物室は配管カバーの
取付とともにその隙間にシール部材を充填することによ
り、略完全に密閉される。この荷物室構造では、操作管
やワイヤハーネスに付着した水滴が操作管やワイヤハー
ネスを伝わって荷物室上で落下しても、配管カバーが落
下した雨水等を受けて荷物室外に排出するので、荷物室
内に雨水等が侵入しないようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記荷物室構
造では、荷物を荷物室に収容するときに荷物が配管カバ
ーに接触して配管カバー又は荷物を損傷する恐れがあっ
た。また荷物室内に配管カバーが露出するため、荷物室
内の見栄えを損う不具合があった。
【0006】本考案の目的は、部品管理、ハーネスダク
トの組付作業及びワイヤハーネスの配索作業を比較的容
易に行うことができ、ハーネスダクト又は荷物を損傷せ
ずかつ荷物室内の見栄えを損わずに、かつワイヤハーネ
スを伝わる雨水等の荷物室内への侵入を防止できるバス
の荷物室を防水するハーネスダクトの構造を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案の構成を、実施例に対応する図1及び図2を用
いて説明する。本考案のバス10の荷物室12を防水す
るハーネスダクト27の構造は、バス10の客室のフロ
アパネル11の下方にこのパネル11に略平行に設けら
れた床板13とフロアパネル11及び床板13間に取付
けられた側壁14とフロアパネル11の下面から床板1
3方向に所定の間隔をあけて取付けられた天井板16と
により形成された荷物室12と、フロアパネル11の下
面に沿って配索され側壁14を貫通してフロアパネル1
1及び天井板16間の荷物室12の上方を通過するワイ
ヤハーネス26と、ワイヤハーネス26が貫通する側壁
14に形成された一対の挿通孔17a,18aに荷物室
12の上方から外れた位置に突出するようにそれぞれ固
着された一対の短管28,29と、一対の短管28,2
9に挿通され荷物室12の上方を通過して両端が一対の
短管28,29から突出するダクト本体31と、ダクト
本体31の一対の短管28,29から突出する両端と一
対の短管28,29との間に配設された一対のシール部
材32,33とを備えたものである。
【0008】
【作用】ハーネスダクト27を組付けるときには、一対
の短管28,29にダクト本体31を挿通し、一対の短
管28,29から突出した両端と一対の短管28,29
との間にシール用ブーツ32,33を嵌着する。この後
にこのダクト本体31にワイヤハーネス26を遊挿す
る。ワイヤハーネス26に付着した雨水等がワイヤハー
ネス26を伝わってダクト本体31内に侵入し、ダクト
本体31内で落下すると、雨水等はダクト本体31の内
面を通って荷物室12の上方から外れた位置のダクト本
体31の両端から落下する。
【0009】
【実施例】次に本考案の一実施例を図面に基づいて詳し
く説明する。図1及び図2に示すように、バス10の客
室のフロアパネル11の下方には荷物室12が設けられ
る。この荷物室12はフロアパネル11の下方にこのパ
ネル11に略平行に設けられた床板13と、フロアパネ
ル11及び床板13間に取付けられた側壁14と、フロ
アパネル11の下面から床板13方向に所定の間隔をあ
けて取付けられた天井板16とにより形成される。側壁
14はバス10の進行方向の略中央に所定の間隔をあけ
て設けられ車幅方向に延びる一対のクロスパネル17と
(図1及び図2)、バス10の両側外面を形成する一対
の外板10aと同一平面をなす開閉可能な一対の蓋19
と(図2)を有する。一対の蓋19のうち一方の蓋19
のみを図示し、他方の蓋は図示しない。天井板16はク
ロスパネル17の互いに対向する面に水平方向に延びて
固着された略L字状の一対のブラケット21,22にな
べ小ねじ23及びナット24を介して取外し可能に取付
けられる。
【0010】バス10の前部の運転席及び後部のエンジ
ン等の各種機器(図示せず)を接続するワイヤハーネス
26がフロアパネル11の下面に沿って配索される。こ
のワイヤハーネス26はハーネスダクト27を介して一
方のクロスパネル17を貫通し、フロアパネル11及び
天井板16間の荷物室12の上方を通過し、更に他方の
クロスパネル18を貫通するようになっている。図1に
詳しく示すように、ハーネスダクト27は一対のクロス
パネル17,18にそれぞれ固着された一対の短管2
8,29と、これらの短管28,29に荷物室12の上
方を通過するように挿通されたダクト本体31と、ダク
ト本体31の一対の短管28,29からそれぞれ突出す
る両端と一対の短管28,29との間に嵌着された一対
のシール用ブーツ32,33とを備える。
【0011】短管28,29はワイヤハーネス26が貫
通する一対のクロスパネル17,18にそれぞれ形成さ
れた一対の挿通孔17a,18aに荷物室12の上方か
ら外れた位置に突出するようにそれぞれ固着される。ま
た短管28,29の先端にはフランジ部28a,29a
がそれぞれ形成される。ダクト本体31はその両端が一
対の短管28,29から所定長だけ突出する全長を有
し、バス10の仕様のうち最大太さ及び最大本数のワイ
ヤハーネスを遊挿可能な内径を有する。またダクト本体
31の外径は短管28,29の内径より僅かに小さく形
成され、ダクト本体31は一対の短管28,29に挿通
された状態でがたつきがなく、バス10が振動しても異
音を発生しないようになっている。シール用ブーツ3
2,33はゴムにより形成され、基端部32a,33a
がフランジ部28a,29aに係止して短管28,29
にそれぞれ嵌着され、先端部32b,33bがダクト本
体31にそれぞれ嵌着される。また基端部32a,33
aと先端部32b,33bとが蛇腹32c,33cによ
りそれぞれ連結される。このシール用ブーツ32,33
により短管28,29及びダクト本体31間の隙間34
が塞がれる。
【0012】このように構成されたハーネスダクト27
を組付けるときには、一対の短管28,29にダクト本
体31を挿通し、一対の短管28,29から突出したダ
クト本体31の両端と一対の短管28,29との間にシ
ール用ブーツ32,33をそれぞれ嵌着する。このよう
に簡単な作業でハーネスダクト27を組付けることがで
きる。またワイヤハーネス26はこのダクト本体31に
遊挿するだけなので、ワイヤハーネス26の配索作業も
極めて容易に行うことができる。更にワイヤハーネス2
6の太さや本数がバス10の仕様により異なっても、ダ
クト本体31が最大太さ及び最大本数のワイヤハーネス
を遊挿可能な内径を有するので、常に一定寸法のダクト
本体31を組付ければよく、部品管理が容易になる。
【0013】このように構成されたハーネスダクト27
では、タイヤ10bにより跳ね上げられた路面上の雨水
や洗車時の水等がワイヤハーネス26に付着すると、雨
水等はワイヤハーネス26を伝わってダクト本体31内
に侵入する。ダクト本体31内でワイヤハーネス26か
ら落下した雨水等はダクト本体31の内面を通って、荷
物室12の上方から外れた位置のダクト本体31の両端
から落下する。この結果、雨水等は荷物室12の天井板
16上に落下しないので、荷物室12内に侵入すること
はない。
【0014】なお、上記実施例ではシール部材としてダ
クト本体の両端及び一対の短管間にそれぞれ嵌着された
シール用ブーツを挙げたが、これは一例であってダクト
本体及び一対の短管間の隙間にシーラ又はその他のシー
ル部材を充填してもよい。
【0015】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、フ
ロアパネルの下面に沿って配索されたワイヤハーネスが
荷物室を形成する側壁を貫通して荷物室の上方を通過
し、ワイヤハーネスが貫通する側壁に形成された一対の
挿通孔に荷物室の上方から外れた位置に突出するように
一対の短管をそれぞれ固着し、一対の短管に挿通され荷
物室の上方を通過するダクト本体の両端が一対の短管か
ら突出し、ダクト本体及び一対の短管間に一対のシール
部材を配設したので、比較的簡単な組付作業でハーネス
ダクトを組付けることができ、また雨水等の荷物室内へ
の侵入を防止できる。また従来の荷物室のシール構造と
比較して、部品管理及びワイヤハーネスの配索作業が容
易になる。更に従来の荷物室構造と比較して、ハーネス
ダクトが荷物室内に露出しないので、ハーネスダクト又
は荷物を損傷することがなく、かつ荷物室内の見栄えを
損うことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案一実施例バスの荷物室を防水するハーネ
スダクトの構造を示す図2のA部及びB部拡大断面図。
【図2】その荷物室及びハーネスダクトを含むバスの側
面図。
【符号の説明】
10 バス 11 フロアパネル 12 荷物室 13 床板 14 側壁 16 天井板 17a,18a 挿通孔 26 ワイヤハーネス 27 ハーネスダクト 28,29 短管 31 ダクト本体 32,33 シール用ブーツ(シール部材)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バス(10)の客室のフロアパネル(11)の下
    方に前記パネル(11)に略平行に設けられた床板(13)と前
    記フロアパネル(11)及び前記床板(13)間に取付けられた
    側壁(14)と前記フロアパネル(11)の下面から前記床板(1
    3)方向に所定の間隔をあけて取付けられた天井板(16)と
    により形成された荷物室(12)と、 前記フロアパネル(11)の下面に沿って配索され前記側壁
    (14)を貫通して前記フロアパネル(11)及び前記天井板(1
    6)間の前記荷物室(12)の上方を通過するワイヤハーネス
    (26)と、 前記ワイヤハーネス(26)が貫通する前記側壁(14)に形成
    された一対の挿通孔(17a,18a)に前記荷物室(12)の上方
    から外れた位置に突出するようにそれぞれ固着された一
    対の短管(28,29)と、 前記一対の短管(28,29)に挿通され前記荷物室(12)の上
    方を通過して両端が前記一対の短管(28,29)から突出す
    るダクト本体(31)と、 前記ダクト本体(31)の前記一対の短管(28,29)から突出
    する両端と前記一対の短管(28,29)との間に配設された
    一対のシール部材(32,33)とを備えたバスの荷物室を防
    水するハーネスダクトの構造。
JP1992092041U 1992-12-18 1992-12-18 バスの荷物室を防水するハーネスダクトの構造 Expired - Lifetime JP2572046Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992092041U JP2572046Y2 (ja) 1992-12-18 1992-12-18 バスの荷物室を防水するハーネスダクトの構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992092041U JP2572046Y2 (ja) 1992-12-18 1992-12-18 バスの荷物室を防水するハーネスダクトの構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0651075U JPH0651075U (ja) 1994-07-12
JP2572046Y2 true JP2572046Y2 (ja) 1998-05-20

Family

ID=14043445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992092041U Expired - Lifetime JP2572046Y2 (ja) 1992-12-18 1992-12-18 バスの荷物室を防水するハーネスダクトの構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2572046Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0651075U (ja) 1994-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6883628B1 (en) Arrangement of electrical equipments in motor vehicle
JP2002172979A (ja) 車両のコンソールボックス取付構造
JP2572046Y2 (ja) バスの荷物室を防水するハーネスダクトの構造
JPS6146036Y2 (ja)
US4350383A (en) Instrument board mounting structure
JP3912030B2 (ja) 車体後部構造
JP3148111B2 (ja) 自動車のマッドガード
JPH0487887A (ja) 自動車の前部車体構造
JPH10175447A (ja) 水垂れ防止構造
JP4094875B2 (ja) インストルメントパネル
JP3635955B2 (ja) 自動車のフェンダー後部構造
JP3381450B2 (ja) 自動車の電子制御部品取付構造
JPH0611902Y2 (ja) フロントフロアクロスメンバの補強構造
JPH044952Y2 (ja)
JP3424346B2 (ja) 自動車の電子制御部品取付構造
JP2729945B2 (ja) スライド式ドア車のサイドシル構造
JPH0117476Y2 (ja)
JPS5835575Y2 (ja) 自動車の遮音装置
JPH0232551Y2 (ja)
JPS634659Y2 (ja)
JP4206698B2 (ja) フレキシブル部材の支持構造
JPH0431844Y2 (ja)
JP2522203Y2 (ja) 自動車のスポイラ取付構造
JPH0131579Y2 (ja)
JP2553081Y2 (ja) 自動車用モールの取付構造