JPH065106Y2 - 産業用ロボットの手首装置 - Google Patents
産業用ロボットの手首装置Info
- Publication number
- JPH065106Y2 JPH065106Y2 JP3660291U JP3660291U JPH065106Y2 JP H065106 Y2 JPH065106 Y2 JP H065106Y2 JP 3660291 U JP3660291 U JP 3660291U JP 3660291 U JP3660291 U JP 3660291U JP H065106 Y2 JPH065106 Y2 JP H065106Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arm
- wrist
- torch
- rotary shaft
- drive device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は手首を動かしてもハン
ドの作用点が決められた直線上を移動し、また、ハンド
作用点を上下左右任意の曲線軌跡を以てウェービングさ
せたりすることのできる産業用ロボットの手首装置に関
する。
ドの作用点が決められた直線上を移動し、また、ハンド
作用点を上下左右任意の曲線軌跡を以てウェービングさ
せたりすることのできる産業用ロボットの手首装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、厚い鉄板を切断する方法の1つと
して、図7のように鉄板1を切断用トーチ2を用いて溶
断する方法がある。この切断方法においては、例えば鉄
板1を1点鎖線に沿って切断した場合、トーチ2からア
ークが放射状に噴射されるため、鉄板1の切口は図7の
斜線のようになり、垂直に切断することができない。こ
のため、図8のようにトーチ2を傾けると片側の切断面
を垂直にすることができる。
して、図7のように鉄板1を切断用トーチ2を用いて溶
断する方法がある。この切断方法においては、例えば鉄
板1を1点鎖線に沿って切断した場合、トーチ2からア
ークが放射状に噴射されるため、鉄板1の切口は図7の
斜線のようになり、垂直に切断することができない。こ
のため、図8のようにトーチ2を傾けると片側の切断面
を垂直にすることができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この作業を手
動で行うと危険なばかりかトーチ2の傾き角度を一定に
保つのがむずかしく、産業用ロボット等の導入が検討さ
れる。ところが、鉄板1の厚さやトーチ2のノズル口径
がかわるとトーチ2から噴射されるアークの勢いがかわ
り、切断角度もかわってくる。このため、その都度トー
チ2の傾き角度の訂正が必要となるが、訂正のたびにト
ーチ2の先端が切断線上から外れてしまい、手首の回転
動作ばかりでなく、ロボットのアームも移動させなけれ
ばならないので、ティーチングに時間がかかってしま
う。
動で行うと危険なばかりかトーチ2の傾き角度を一定に
保つのがむずかしく、産業用ロボット等の導入が検討さ
れる。ところが、鉄板1の厚さやトーチ2のノズル口径
がかわるとトーチ2から噴射されるアークの勢いがかわ
り、切断角度もかわってくる。このため、その都度トー
チ2の傾き角度の訂正が必要となるが、訂正のたびにト
ーチ2の先端が切断線上から外れてしまい、手首の回転
動作ばかりでなく、ロボットのアームも移動させなけれ
ばならないので、ティーチングに時間がかかってしま
う。
【0004】本考案の目的は、手首を動かしてもハンド
の作用点が決められた直線上を移動して一方向に対して
位置ずれを生せず、しかも、ハンド作用点を上下左右任
意の曲線軌跡を以てウェービングさせたり、所望の直径
でハンド作用点を同一平面内で回転させることが容易な
産業用ロボットの手首装置を得ることにある。
の作用点が決められた直線上を移動して一方向に対して
位置ずれを生せず、しかも、ハンド作用点を上下左右任
意の曲線軌跡を以てウェービングさせたり、所望の直径
でハンド作用点を同一平面内で回転させることが容易な
産業用ロボットの手首装置を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】まず、この考案の原理に
ついて説明する。図2のように長さの等しいアームA
B,BCを点Bで回転自在に連結した状態において、ア
ームABを点Aを中心に垂線AZから左回りに角度θだ
け回転させた時、アームBCを点Bを中心としてアーム
ABに対し右回りに角度2θ回転させると、∠BACと
∠BCAは等しくなり、点Cは常にAZ上をたどる。
ついて説明する。図2のように長さの等しいアームA
B,BCを点Bで回転自在に連結した状態において、ア
ームABを点Aを中心に垂線AZから左回りに角度θだ
け回転させた時、アームBCを点Bを中心としてアーム
ABに対し右回りに角度2θ回転させると、∠BACと
∠BCAは等しくなり、点Cは常にAZ上をたどる。
【0006】今、図1のように点Aに対して回転自在に
プーリP1(直径2R)を固定し、この固定されたプー
リP1の軸Aを中心にアームABが回転自在となるよう
にする。また、点BにプーリP2(直径R)をアームA
Bに対しては回転自在に取付けると共に、アームBCに
対しては固定する。そして、プーリP1とプーリP2と
をベルトDで連結する。
プーリP1(直径2R)を固定し、この固定されたプー
リP1の軸Aを中心にアームABが回転自在となるよう
にする。また、点BにプーリP2(直径R)をアームA
Bに対しては回転自在に取付けると共に、アームBCに
対しては固定する。そして、プーリP1とプーリP2と
をベルトDで連結する。
【0007】このような状態において、アームABを垂
線AZに対して左回りに角度θだけ回転させると、プー
リP1はアームABに対して右回りに角度θ回転したこ
とになり、ベルトDが2πRθ/360移動する。ただ
し、πは円周率である。ベルトDが2πRθ/360移
動すると、プーリP2もそれにつれて回転する。その回
転角度をYとすると、 2πRθ/360=2π(R/2)Y/360 となり、 Y=2θ とを得る。
線AZに対して左回りに角度θだけ回転させると、プー
リP1はアームABに対して右回りに角度θ回転したこ
とになり、ベルトDが2πRθ/360移動する。ただ
し、πは円周率である。ベルトDが2πRθ/360移
動すると、プーリP2もそれにつれて回転する。その回
転角度をYとすると、 2πRθ/360=2π(R/2)Y/360 となり、 Y=2θ とを得る。
【0008】したがって、プーリP1とプーリP2との
直径比が2:1でかつアームAB,BCの長さが等しけ
れば点Cは垂線AZ上をたどることになる。
直径比が2:1でかつアームAB,BCの長さが等しけ
れば点Cは垂線AZ上をたどることになる。
【0009】さらに、垂線AZに固定されたプーリP1
をモータM等により回転可能にすると、点Cがたどる直
線AZ´の垂線AZに対する角度∠ZAZ´を任意に変
えることができる。また、アームABを回転駆動すると
共にモータMを駆動してプーリP1を交互に正逆回転さ
せれば、その動きに追従してハンド作用点は上下左右任
意の曲線軌跡を以てウェービングする。また、C点は常
に直線AZ上にあるため、ハンド作用点をアームCBの
中間部に配置して、直線AZを中心に手首装置全体を回
転すると、直線AZに対するハンドの成す角度を一定に
保ったまま同ハンドを所望の直径をもって同一平面内で
回転させることができる。
をモータM等により回転可能にすると、点Cがたどる直
線AZ´の垂線AZに対する角度∠ZAZ´を任意に変
えることができる。また、アームABを回転駆動すると
共にモータMを駆動してプーリP1を交互に正逆回転さ
せれば、その動きに追従してハンド作用点は上下左右任
意の曲線軌跡を以てウェービングする。また、C点は常
に直線AZ上にあるため、ハンド作用点をアームCBの
中間部に配置して、直線AZを中心に手首装置全体を回
転すると、直線AZに対するハンドの成す角度を一定に
保ったまま同ハンドを所望の直径をもって同一平面内で
回転させることができる。
【0010】
上記原理をもとに、この考案の一実施例を説明する。
【0011】まず、この実施例の手首装置が取付けられ
る産業用ロボットの一例について説明する。図3に示さ
れる前記産業用ロボットは、台座3内に設けられた駆動
装置により第1アーム4が水平面上に回動し、また第1
アーム4に設けられた駆動装置5により第1アーム4の
先端に取付けられた第2アーム6がリンク7を介して水
平面上を回動するようになっている。
る産業用ロボットの一例について説明する。図3に示さ
れる前記産業用ロボットは、台座3内に設けられた駆動
装置により第1アーム4が水平面上に回動し、また第1
アーム4に設けられた駆動装置5により第1アーム4の
先端に取付けられた第2アーム6がリンク7を介して水
平面上を回動するようになっている。
【0012】このような産業用ロボットの第2アーム6
の先端に取付けられる手首装置がこの実施例の手首装置
で、図4は手首装置の正面図、図5は図4のA−A線断
面図、図6は図4のB−B線断面図である。
の先端に取付けられる手首装置がこの実施例の手首装置
で、図4は手首装置の正面図、図5は図4のA−A線断
面図、図6は図4のB−B線断面図である。
【0013】この手首装置の構成は次のようになってい
る。まず、図3の第2アーム6先端に水平に固定される
ブラケット8が設けられ、その先にはα軸駆動装置9が
回転軸10を下方に向けて軸受11により保持されてい
る。なお、α軸駆動装置9は減速装置12、ブレーキ1
3、モータ14、エンコーダ15を備えている。
る。まず、図3の第2アーム6先端に水平に固定される
ブラケット8が設けられ、その先にはα軸駆動装置9が
回転軸10を下方に向けて軸受11により保持されてい
る。なお、α軸駆動装置9は減速装置12、ブレーキ1
3、モータ14、エンコーダ15を備えている。
【0014】回転軸10の先にはフランジ16を介して
L字状の支持アーム17が固定されている。この支持ア
ーム17にはβ軸駆動装置18が固定され、この駆動装
置18の回転軸19は支持アーム17に保持された軸受
20で支持されると共に第1手首アーム21に固定され
ている。なお、駆動装置18は減速装置22、モータ2
3、ブレーキ24、エンコーダ25を備えている。さら
に前記軸受20の周面には、軸受26を介してプーリ2
7(回転車)および歯車28が設けられている。
L字状の支持アーム17が固定されている。この支持ア
ーム17にはβ軸駆動装置18が固定され、この駆動装
置18の回転軸19は支持アーム17に保持された軸受
20で支持されると共に第1手首アーム21に固定され
ている。なお、駆動装置18は減速装置22、モータ2
3、ブレーキ24、エンコーダ25を備えている。さら
に前記軸受20の周面には、軸受26を介してプーリ2
7(回転車)および歯車28が設けられている。
【0015】また、支持アーム17には図6に示すよう
に軸受29を介してγ軸駆動装置30が固定され、駆動
装置30の回転軸31は歯車32を介して歯車28と連
結されている。なお、駆動装置30は減速装置33、ブ
レーキ34、モータ35、エンコーダ36を備えてい
る。
に軸受29を介してγ軸駆動装置30が固定され、駆動
装置30の回転軸31は歯車32を介して歯車28と連
結されている。なお、駆動装置30は減速装置33、ブ
レーキ34、モータ35、エンコーダ36を備えてい
る。
【0016】一方、第1手首アーム21の遊端には軸受
37を介して回転軸38が軸支され、この回転軸38の
一端にプーリ39(回転車)が固定されている。このプ
ーリ39は直径が前記プーリ27の1/2のものであ
る。そしてこのプーリ39とプーリ27とはベルト40
(条体)で連結されている。また回転軸38の他端には
第2手首アーム41の一端が固定され、このアーム41
の他端には直角にブラケット42(保持部)が設けられ
ている。このブラケット42はハンド、例えば溶断用ト
ーチや溶接用トーチ等のトーチTを保持するもので、ト
ーチTの先端と回転軸38の軸心との間の距離L1と、
回転軸19の軸心と回転軸38の軸心との間の距離L2
とが等しくなるようにトーチTを固定する。
37を介して回転軸38が軸支され、この回転軸38の
一端にプーリ39(回転車)が固定されている。このプ
ーリ39は直径が前記プーリ27の1/2のものであ
る。そしてこのプーリ39とプーリ27とはベルト40
(条体)で連結されている。また回転軸38の他端には
第2手首アーム41の一端が固定され、このアーム41
の他端には直角にブラケット42(保持部)が設けられ
ている。このブラケット42はハンド、例えば溶断用ト
ーチや溶接用トーチ等のトーチTを保持するもので、ト
ーチTの先端と回転軸38の軸心との間の距離L1と、
回転軸19の軸心と回転軸38の軸心との間の距離L2
とが等しくなるようにトーチTを固定する。
【0017】なお、この考案でいうハンドとはメカニカ
ルハンドやバキュームハンド等の一般的なハンドばかり
でなく上記のような溶断用トーチや溶接用トーチ等ブラ
ケット42に取付けられ作業ができるものすべてをさ
す。また、図中の符号43,44はリミットスイッチ、
符号45はカバーを示している。
ルハンドやバキュームハンド等の一般的なハンドばかり
でなく上記のような溶断用トーチや溶接用トーチ等ブラ
ケット42に取付けられ作業ができるものすべてをさ
す。また、図中の符号43,44はリミットスイッチ、
符号45はカバーを示している。
【0018】このような構成において、動作は次のよう
になる。今、駆動装置30を不動作状態にして駆動装置
18を動作させると、プーリ27は回転しないが第1手
首アーム21が回転する。例えば第1手首アーム21が
垂線に対して左回りに角度θだけ回転したとすると、ベ
ルト40は長さ2πRθ/360移動する。ベルト40
が2πRθ/360移動するとプーリ39もそれにつれ
て回転する。その回転角度Yは、Y=2θとなる。
になる。今、駆動装置30を不動作状態にして駆動装置
18を動作させると、プーリ27は回転しないが第1手
首アーム21が回転する。例えば第1手首アーム21が
垂線に対して左回りに角度θだけ回転したとすると、ベ
ルト40は長さ2πRθ/360移動する。ベルト40
が2πRθ/360移動するとプーリ39もそれにつれ
て回転する。その回転角度Yは、Y=2θとなる。
【0019】したがって、第2手首アーム41は第1手
首アーム21に対して右回りに2θ回転し、垂線と第2
アーム41とのなす角度はθとなる。このため、フラン
ジ42に取付けられたトーチTの先端は垂線上を動く。
首アーム21に対して右回りに2θ回転し、垂線と第2
アーム41とのなす角度はθとなる。このため、フラン
ジ42に取付けられたトーチTの先端は垂線上を動く。
【0020】このような状態において、駆動装置9を動
作すると、第1手首アーム21、第2手首アーム41全
体が水平面に対して回転するが、トーチTの先端は垂線
上の1点を中心として回転する。
作すると、第1手首アーム21、第2手首アーム41全
体が水平面に対して回転するが、トーチTの先端は垂線
上の1点を中心として回転する。
【0021】また、駆動装置30を動作させると、その
回転力は歯車32を介して歯車28に伝達され、プーリ
27が回転する。このためプーリ27の回転角の2倍だ
けプーリ39が左回りに回転し、トーチ先端が垂線から
外れる。このような状態において、駆動装置18を動作
させると今度はトーチ先端が所定の角度傾斜した直線上
を移動することになる。
回転力は歯車32を介して歯車28に伝達され、プーリ
27が回転する。このためプーリ27の回転角の2倍だ
けプーリ39が左回りに回転し、トーチ先端が垂線から
外れる。このような状態において、駆動装置18を動作
させると今度はトーチ先端が所定の角度傾斜した直線上
を移動することになる。
【0022】上記のようにこの実施例によれば、トーチ
Tの角度を変更させてもトーチ先端が同一直線上を移動
し、その直線方向に対しては位置ずれが生じないので、
鉄板の切断作業において鉄板の厚さやトーチがかわって
もトーチ角度を変更するだけで切断線上にトーチ先端を
持っていくことができる。このため、ティーチングが簡
単であると共に、精度のよい切断が可能となる。また、
溶接に際してはトーチ角度をすみ肉溶接や突合せ溶接に
適した姿勢に変更でき、溶接作業にも非常に適した手首
装置である。さらに、駆動装置30を正逆回転交互に行
なうことによって、第1手首アーム21、第2手首アー
ム41が左右または前後に振れるので、溶接のウィービ
ング作業も簡単に行なえる。
Tの角度を変更させてもトーチ先端が同一直線上を移動
し、その直線方向に対しては位置ずれが生じないので、
鉄板の切断作業において鉄板の厚さやトーチがかわって
もトーチ角度を変更するだけで切断線上にトーチ先端を
持っていくことができる。このため、ティーチングが簡
単であると共に、精度のよい切断が可能となる。また、
溶接に際してはトーチ角度をすみ肉溶接や突合せ溶接に
適した姿勢に変更でき、溶接作業にも非常に適した手首
装置である。さらに、駆動装置30を正逆回転交互に行
なうことによって、第1手首アーム21、第2手首アー
ム41が左右または前後に振れるので、溶接のウィービ
ング作業も簡単に行なえる。
【0023】また、例えば垂線上でトーチTを回転させ
た場合、その先端が1点をさしたまま回転するので、ト
ーチTのフランジ42への取付位置を内側にずらしてト
ーチTを回転させると鉄板を円形に切断したり、円状に
溶接することを極めて簡単に行なうことができる。
た場合、その先端が1点をさしたまま回転するので、ト
ーチTのフランジ42への取付位置を内側にずらしてト
ーチTを回転させると鉄板を円形に切断したり、円状に
溶接することを極めて簡単に行なうことができる。
【0024】なお、この考案は前記実施例に限定される
ものではない。例えば、前記実施例では回転車としてプ
ーリ、条体としてベルトを示したが、回転車は歯車等で
あってもよい。また条体はチェーンやワイヤー等であっ
てもよい。その他、この考案の要旨を変更しない範囲で
種々変形可能なことは勿論である。
ものではない。例えば、前記実施例では回転車としてプ
ーリ、条体としてベルトを示したが、回転車は歯車等で
あってもよい。また条体はチェーンやワイヤー等であっ
てもよい。その他、この考案の要旨を変更しない範囲で
種々変形可能なことは勿論である。
【0025】
【考案の効果】以上説明したようにこの考案によれば、
第1手首アームと、この手首アームとの接続部からハン
ド作用点までの長さを前記第1手首アームの長さに等し
くした第2手首アームとを接続すると共に、第1手首ア
ームの基端に第1手首アームに回転自在に第1回転車を
取付け、第1手首アームと第2手首アームとの接続部に
第1回転車の1/2の直径の第2回転車を第1手首アー
ムに対して回転自在でかつ第2手首アームに対して固定
であるように取付け、第1回転車と第2回転車とを条体
で連結したので、手首を動かしてもハンドの作用点が決
められた直線上を移動して一方向に対して位置ずれの生
じない産業用ロボットの手首装置を得ることができる。
第1手首アームと、この手首アームとの接続部からハン
ド作用点までの長さを前記第1手首アームの長さに等し
くした第2手首アームとを接続すると共に、第1手首ア
ームの基端に第1手首アームに回転自在に第1回転車を
取付け、第1手首アームと第2手首アームとの接続部に
第1回転車の1/2の直径の第2回転車を第1手首アー
ムに対して回転自在でかつ第2手首アームに対して固定
であるように取付け、第1回転車と第2回転車とを条体
で連結したので、手首を動かしてもハンドの作用点が決
められた直線上を移動して一方向に対して位置ずれの生
じない産業用ロボットの手首装置を得ることができる。
【0026】さらに、第1回転車を第2駆動装置で回動
させれば、ハンド作用点がたどる直線の向きを任意に変
えることができる。また、第1駆動装置で手首アームを
回動させると共に第2駆動装置で第1回転車を交互に正
逆回転させることにより、その動きに追従してハンド作
用点を上下左右任意の曲線軌跡を以てウェービングさせ
ることができる。しかも、第2手首アームは、第1回転
軸の中心と第2回転軸の中心との間の距離よりも短い位
置にハンド作用点を設定可能であるから、そのように設
定して手首装置全体を回転すれば、その回転中心に対し
てハンドの成す角度を一定に保ったまま同ハンドを同一
平面内で回転させることもできる。これらにより、比較
的簡単な構成でありながら種々の作業用途に対応させる
ことができるという効果を得る。
させれば、ハンド作用点がたどる直線の向きを任意に変
えることができる。また、第1駆動装置で手首アームを
回動させると共に第2駆動装置で第1回転車を交互に正
逆回転させることにより、その動きに追従してハンド作
用点を上下左右任意の曲線軌跡を以てウェービングさせ
ることができる。しかも、第2手首アームは、第1回転
軸の中心と第2回転軸の中心との間の距離よりも短い位
置にハンド作用点を設定可能であるから、そのように設
定して手首装置全体を回転すれば、その回転中心に対し
てハンドの成す角度を一定に保ったまま同ハンドを同一
平面内で回転させることもできる。これらにより、比較
的簡単な構成でありながら種々の作業用途に対応させる
ことができるという効果を得る。
【図1】図1は本考案に係る手首装置の原理的な構成説
明図である。
明図である。
【図2】図2はハンド作用点を一直線上に保つための原
理説明図である。
理説明図である。
【図3】図3は産業用ロボットの一例を示した斜視図で
ある。
ある。
【図4】図4は手首装置の正面図である。
【図5】図5は図4のA−A線断面図である。
【図6】図6は図4のB−B線断面図である。
【図7】図7はトーチによって鉄板を溶断する従来技術
の第1の説明図である。
の第1の説明図である。
【図8】図8はトーチによって鉄板を溶断する従来技術
の第2の説明図である。
の第2の説明図である。
8,42 ブラケット 9 α軸駆動装置 17 支持アーム 18 β軸駆動装置 19,38 回転軸 21 第1手首アーム 27,39 プーリ 28,32 歯車 30 γ軸駆動装置 40 ベルト 41 第2手首アーム T トーチ
Claims (1)
- 【請求項1】 産業用ロボットのアームに取付けられる
手首装置において、前記アームに支持された第1駆動装
置と、この第1駆動装置の回転力が伝達される第1回転
軸に一端が固定された第1手首アームと、この第1手首
アームの他端に回転自在に取付けられた第2回転軸に一
端が固定され、この第2回転軸の中心から、前記第1回
転軸の中心と前記第2回転軸の中心との間の距離に等し
い位置並びにその距離より短い位置に、ハンド作用点を
位置調整可能にして、ハンドを保持する保持部を有する
第2手首アームと、前記第1回転軸に回転自在に取付け
られた第1回転車と、この第1回転車の半分の直径を有
し、前記第2回転軸に固定された第2回転車と、この第
2回転車と前記第1回転車との外周に張設した条体と、
前記第1回転車を可逆転可能に駆動させる第2駆動装置
と、を備えた産業ロボットの手首装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3660291U JPH065106Y2 (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | 産業用ロボットの手首装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3660291U JPH065106Y2 (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | 産業用ロボットの手首装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0489684U JPH0489684U (ja) | 1992-08-05 |
JPH065106Y2 true JPH065106Y2 (ja) | 1994-02-09 |
Family
ID=31771551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3660291U Expired - Lifetime JPH065106Y2 (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | 産業用ロボットの手首装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH065106Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018225722A1 (ja) | 2017-06-09 | 2018-12-13 | 川崎重工業株式会社 | ロボットアームの手首及び双腕ロボット |
US10512501B2 (en) | 2017-06-08 | 2019-12-24 | Covidien Lp | Electrosurgical apparatus |
-
1991
- 1991-04-22 JP JP3660291U patent/JPH065106Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10512501B2 (en) | 2017-06-08 | 2019-12-24 | Covidien Lp | Electrosurgical apparatus |
WO2018225722A1 (ja) | 2017-06-09 | 2018-12-13 | 川崎重工業株式会社 | ロボットアームの手首及び双腕ロボット |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0489684U (ja) | 1992-08-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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