JPH0650921U - 車両用窓ガラスの取付け構造 - Google Patents
車両用窓ガラスの取付け構造Info
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- JPH0650921U JPH0650921U JP8701692U JP8701692U JPH0650921U JP H0650921 U JPH0650921 U JP H0650921U JP 8701692 U JP8701692 U JP 8701692U JP 8701692 U JP8701692 U JP 8701692U JP H0650921 U JPH0650921 U JP H0650921U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構造で窓ガラスを車体の外板と面一に
取付ける。窓ガラスの気密性,水密性及び取付け強度を
充分に確保する。 【構成】 車体の外板1に形成した窓開口部2に、弾性
接着剤3によって窓ガラス4の外面を外板1の表面と面
一に取付ける。
取付ける。窓ガラスの気密性,水密性及び取付け強度を
充分に確保する。 【構成】 車体の外板1に形成した窓開口部2に、弾性
接着剤3によって窓ガラス4の外面を外板1の表面と面
一に取付ける。
Description
【0001】
本考案は、鉄道車両に用いられる窓ガラスの取付け構造に係り、特に、運転台 前面の固定窓や、固定式の側窓等に用いられる窓ガラスの取付け構造に関する。
【0002】
近年、鉄道車両の高速化に伴って、走行時の空気抵抗や風切り音の低減を図る ために、高速車体の外板表面と窓ガラス外面は、できる限り面一に取付けられる ようになっている。例えば実開平3−17974号公報に示されるものでは、窓 ガラスをシール材を介してアルミ等の窓枠に組み込み、それをネジ等によって、 車体の窓開口部に、外板表面と面一に取付けている。
【0003】
しかし上述のものでは、窓ガラスの取付け構造が複雑になり、取付けに手間が かかると共に、窓の取付けに多くの部材が必要となっていた。また、取付け構造 が複雑になることにより、窓ガラス外面と車体の外板表面との平滑化及び、窓ガ ラス取付け後の気密性,水密性の確保が難しくなっていた。さらに、窓ガラスを 窓枠を介してネジ等によって車体に固着するので、トンネルへの出入りやすれち がい時に発生する車体への圧力変動に対して、取付け強度を充分に保持すること も困難であった。
【0004】 そこで本考案は、簡単な構造で窓ガラスを車体の外板と面一に取付けることが でき、気密性,水密性及び取付け強度を充分に確保することのできる車両用窓ガ ラスの取付け構造を提供することを目的としている。
【0005】
上記の目的を達成するため本考案の車両用窓ガラスの取付け構造は、車体の外 板に形成した窓開口部に、弾性接着剤によって窓ガラスを前記外板の表面と面一 に取付けたことを特徴としている。
【0006】
窓ガラスを弾性接着剤によって直接車体の窓開口部に取付けることにより、窓 ガラスは、この弾性接着剤によって気密シールされる。また、車体に発生する圧 力変動を弾性接着剤で吸収できるので、窓ガラスの取付け強度を確保することが できる。
【0007】
以下、本考案の各実施例を図面に基づいて説明する。 図1は本考案の第1実施例を示すもので、車体の外板1に形成した窓開口部2 に、車内側より弾性接着剤3(例えばウレタン系接着剤)を所定の厚さになるま で塗布し、車内側よりの窓ガラス4が嵌め込まれている。
【0008】 窓ガラス4は、無機ガラスで形成した内側ガラス4aと外側ガラス4bとをス ペーサ5によって一定間隔に保持した複合ガラスで、内側ガラス4aは、窓開口 部2より大形に、外側ガラス4bは、内側4cが窓開口部2より大形、外側4d が窓開口部2より小形の段付にそれぞれ形成されている。この窓ガラス4は、車 内側より外側ガラス4bの外面が外板1の表面と面一になるように圧着され、次 に車外側より、外側ガラス4bの外面外周4eと外板1との隙間にシール材6を 充填する。
【0009】 このように窓ガラス4を窓開口部2に取付けることにより、窓ガラス4を、容 易に外板1の表面と平滑に取付けることができる。また、窓ガラス4は、弾性接 着剤3とシール材6のみで取付けられるので、取付けが簡単で、ネジや窓枠等の 取付け用の部材が不要になる。さらに、弾性接着剤3及びシール材6の働きによ って窓ガラス4は気密シールされるとともに、車体に発生する圧力の変動をこの 弾性接着剤3で吸収させることができるので、窓ガラス4の気密性,水密性及び 取付け強度を充分に確保することができる。
【0010】 上記構造において、ガラス表面積の略30%に相当する部分を接着面として、 接着強度の確認実験を行った。その結果、高速車両の走行時に車体にかかる圧力 の約200%に相当する負荷を、車両の耐用年数に相当する10万回以上の負荷 を与えたが、何等問題は発生しなかった。
【0011】 図2乃至図4は、外嵌め式の窓ガラス取付構造を示す本考案の第2実施例乃至 第4実施例で、図2に示す第2実施例では、外板21に形成した窓開口部22の 周囲に、車内側に向かって凹部22aが形成され、該凹部22aに弾性接着剤2 3を所定の厚さになるまで塗布し、車外側より窓ガラス24の外面24aが外板 21の表面と面一になるように圧着されている。また、凹部22aの側面22b に当接するフレーム25が、窓開口部22の全周に亘って、前記外板21の車内 側に取付けられている。
【0012】 図3に示す第3実施例では、第2実施例と同様に窓開口部22の周囲に形成し た凹部22aに、弾性接着剤23を所定の厚さになるまで塗布し、車外側より窓 ガラス24の外面24aが外板21の表面と面一になるように圧着されたもので 、凹部22aの底面22cに当接するフレーム26が、窓開口部22の全周に亘 って、前記外板21の車内側に取付けらる。
【0013】 図4に示す第4実施例では、窓開口部22の周囲の車内側に、コ字状のフレー ム27を取付け、該フレーム27にL字状のフレーム28を取付けることにより 、窓開口部22の周囲に前記フレーム27,28によって車内側に凹んだ、窓ガ ラス取付け部29が形成される。この窓ガラス取付け部29に弾性接着剤23を 所定の厚さになるまで塗布し、車外側より窓ガラス24を外板21の表面と面一 になるように圧着している。
【0014】 図5及び図6は、内嵌め式の窓ガラス取付構造を示す本考案の第5実施例及び 第6実施例で、図5に示す第5実施例では、有機ガラスで形成する窓ガラス30 を、車外側を窓開口部31より小さく、車内側を窓開口部31より大きい段付き に加工し、外側のガラス外周より飛出す部分の内側のガラス30aと段部30b とが取付け部となる。この取付け部には、弾性接着剤32が所定の厚さになるま で塗布され、窓開口部31の車内側に取付けられたフレーム33に、車内側より 外板34の表面と窓ガラス30の外面が面一になるように圧着される。
【0015】 図6は、第5実施例と同様に窓ガラス35を段付きに加工し、車外側のガラス より飛出す部分の車内側のガラス35aをテーパ状に形成したもので、スペーサ 36を介して、窓開口部31の車内側に取付けられたフレーム33に、前述の各 実施例と同様に取付けられる。
【0016】 尚、本考案の窓ガラスの取付け構造は、上述の各実施例に限るものではなく、 窓ガラスの形状や、窓開口部及びフレームの形状は任意であり、スペーサやシー ル材を適宜用いて気密性及び取付け強度を補強することができる。
【0017】
本考案は以上のように、車体の外板に形成した窓開口部に、弾性接着剤によっ て窓ガラスを前記外板の表面と面一に取付けるので、窓ガラスを簡単に車体と面 一に取付けることができるようになる。また、特に窓ガラス取付け用の部材を用 いる必要がなくなるので、コストの低減化を図ることができ、さらに、弾性接着 剤によって窓ガラスを取付けるので、窓ガラスの気密性,水密性及び取付け強度 を充分に確保することのできる。
【図1】 本考案の第1実施例を示す車両用窓ガラスの
取付け構造の断面図
取付け構造の断面図
【図2】 同じく第2実施例を示す車両用窓ガラスの取
付け構造の断面図
付け構造の断面図
【図3】 同じく第3実施例を示す車両用窓ガラスの取
付け構造の断面図
付け構造の断面図
【図4】 同じく第4実施例を示す車両用窓ガラスの取
付け構造の断面図
付け構造の断面図
【図5】 同じく第5実施例を示す車両用窓ガラスの取
付け構造の断面図
付け構造の断面図
【図6】 同じく第6実施例を示す車両用窓ガラスの取
付け構造の断面図
付け構造の断面図
【図7】 車両用窓ガラスの取付け状態を示す説明図
1,21,34…外板、2,22,31…窓開口部、
3,23,32…弾性接着剤、4,24,30,35…
窓ガラス、4a…内側ガラス、4b…外側ガラス、4c
…内側、4d…外側、4e…外面外周、5…スペーサ、
6…シール材
3,23,32…弾性接着剤、4,24,30,35…
窓ガラス、4a…内側ガラス、4b…外側ガラス、4c
…内側、4d…外側、4e…外面外周、5…スペーサ、
6…シール材
Claims (1)
- 【請求項1】 車体の外板に形成した窓開口部に、弾性
接着剤によって窓ガラスを前記外板の表面と面一に取付
けたことを特徴とする車両用窓ガラスの取付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8701692U JP2607124Y2 (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 車両用窓ガラスの取付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8701692U JP2607124Y2 (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 車両用窓ガラスの取付け構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0650921U true JPH0650921U (ja) | 1994-07-12 |
JP2607124Y2 JP2607124Y2 (ja) | 2001-04-16 |
Family
ID=13903173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8701692U Expired - Lifetime JP2607124Y2 (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 車両用窓ガラスの取付け構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2607124Y2 (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09164948A (ja) * | 1995-12-18 | 1997-06-24 | Hitachi Ltd | 鉄道車両用窓構造 |
JPH11348176A (ja) * | 1998-06-09 | 1999-12-21 | Tsutsunaka Plast Ind Co Ltd | 着色層付き透明樹脂板と金属との接合構造 |
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JP2014144701A (ja) * | 2013-01-29 | 2014-08-14 | Japan Transport Engineering Co Ltd | 鉄道車両用のドア構造 |
JP2017165396A (ja) * | 2016-02-01 | 2017-09-21 | ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company | 航空機の窓枠アセンブリ |
JP2018516192A (ja) * | 2015-03-25 | 2018-06-21 | サン−ゴバン グラス フランス | 補強された非常口基材を有する輸送手段側面グレージング |
JP2021098468A (ja) * | 2019-12-23 | 2021-07-01 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用固定窓 |
JP2021526115A (ja) * | 2018-05-31 | 2021-09-30 | サン−ゴバン グラス フランス | 後退している外側ガラスを含む、非常口の役目を果たすことのできる、輸送手段用の側面グレージング |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2004041705A1 (ja) * | 2002-11-08 | 2004-05-21 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | エレベータの窓付扉 |
-
1992
- 1992-12-18 JP JP8701692U patent/JP2607124Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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US8656841B2 (en) | 2010-07-12 | 2014-02-25 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Bodyshell structure of railcar |
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JP2607124Y2 (ja) | 2001-04-16 |
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