JPH06507453A - 抄紙機もしくはそれと類似の機械のプレス部用プレスおよびプレスの改良方法 - Google Patents
抄紙機もしくはそれと類似の機械のプレス部用プレスおよびプレスの改良方法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
抄紙機もしくはそれと類似の機械のプレス部用プレスおよびプレスの改良方法
(技術分野)
この発明は、抄紙機、セルロース抄紙機もしくは板紙抄紙機のプレス部用プレス
およびプレスの改良方法に関し、特には、材料の機械送り方向へ延在する圧搾面
(nip)を有する種類のプレスであるシュ一式プレスに関するものである。
(発明の背景技術)
シュ一式プレスは一般に、回転するプレスロールと、実質的に静止している押圧
シューと、前記押圧シューと前記プレスロールとの間を通ってその押圧シューの
周囲に延在する無端経路上を走行するとともに前記押圧シューに面する実質的に
不浸透性の内周面を有するプレスベルトと、を具えている。そして、前記押圧シ
ューの、前記プレスロールに対向する押圧面は、そのプレスロールの半径に対応
する曲率の円弧状をなしており、前記プレスロールと前記押圧シューとの間に形
成される圧搾面は、そのプレスロールと前記プレスベルトの外周面との間に、紙
匹の如き、水を除去されるべき網状材料を受け取るように意図されており、前記
紙匹から前記プレスによって圧搾除去された水は、初めに、一枚もしくは二枚以
上のプレスフェルト、一般には前記紙匹の両側にそれぞれ供給されたサンドイッ
チ構造の一枚のプレスフェルトによって吸収される。そしてこのプレスの作動中
は、回転するロールか、前記プレスベルトと同時に前記紙匹およびフェルトを、
それらが−緒に前記圧搾面の範囲内を通るように送る。
前記押圧シューの押圧面が材料の機械送り方向へ延在する長さはおそら< 25
cm (10インチ)程度であり、その延在長さは、二本のロールを持つ一般的
なプレスの圧搾面よりも何倍か長いため(所定の材料送り速度に関して)その長
い分に対応する押圧時間の延長をもたらし、これにより前記シュ一式プレスは、
紙匹からの搾水量を相当に増加させることができる。
かかるシュ一式プレスにおける押圧シューとプレスベルトの内周面との間には、
従来から摩擦を減少させるため油膜による油潤滑が施され、その油膜は、押圧シ
ューの内部に設けられたーもしくは二辺上の油通路および押圧シューの押圧面に
設けられた開口部を通して加圧油を案内することによって形成されており、プレ
スベルトは、そのプレスベルトと押圧シューの押圧面との間に形成された油膜を
維持する役割を果し、それゆえ、油に対し不浸透性でなければならない。すなわ
ち、プレスベルトはその油不浸透性によって、紙匹およびフェルトか潤滑油で汚
れるのを防止している。
シュ一式プレスにおけるプレスベルトには他にも、押圧シューに対し良好な摺接
面を晒すためにその内周面か平滑でなければならないということが要求される。
しかして従来既知のように、良好な摺接面は、プレスベルトの基材織地にプラス
チ・ツク層を設けることにて達成され、そのプラスチック層はまた、プレスベル
トを対油性にもしている。なお、かかるプラスチ・ツク層か設けられたプレスベ
ルトは、ヨーロッパ特許出願公開明細書EP−A−01,194,601号(A
lbany Int、 Corp、)、米国特許明細書US−A−4,564,
551号(Best) 、米国特許明細書US−A−4,946,731号(D
utt) 、米国特許明細書US−A−4,559,258号(水内)、そして
日本国特許明細書JP 63−247061号(市川羽毛株式会社)によって知
られている。
シュ一式プレスにおけるプレスベルトには、上述した油不浸透性と平滑な内周摺
接面との二つの要求に加えて、長い稼働寿命を持つように丈夫でなければならず
、また搭載時および作動中に伸びないように寸法的に安定していなければならな
いということも要求される。さらに、プレスベルトは、製造時に一様な厚さを与
えられていなければならない。
要約すると、シュ一式プレスのプレスベルトには、以下の点か要求される。
1、油不浸透性
2、平滑な内周摺接面
3、長い寿命
4、寸法安定性
5、一様な厚さ
しかしながらこれまでは、シュ一式プレスのプレスベルトを上記1〜5の要求を
全て満たすものにすることは困難であり、特に、寸法的に不安定なプレスベルト
は、短ベルト型シュ一式プレスにおいて問題を生じさせた。なお、短ベルト型シ
ュ一式プレスとは、この発明との関連では上述した構成に加えて、通常は円筒状
の非回転要素の、プレスベルトの無端経路を画成する外周に組み込まれた押圧シ
ューによって区別される、シュ一式プレスを意味し、その円筒状要素の両端部に
は、油膜を閉鎖空間内に保持するために、走行するプレスベルトと共働する回転
式のシール手段が配置されている。
かかる短ベルト型シュ一式プレスは、上記円筒状非回転要素と回転式シール手段
とを欠く代わりにプレスベルトが複数の離れた案内ローラーの組の周りを走行す
る長ベルト型シュ一式プレスと比較すると、前記圧搾面の油膜からプレスベルト
が引き出す潤滑油か閉鎖されたシステム内に保持されるという利点がある。長ベ
ルト型シュ一式プレスにおいては、上記のようにして引き出された潤滑油をプレ
スベルトから除去し、その除去した潤滑油を集めるために、特別な方策か取られ
ねばならず、かかる方策は長ベルト型シュ一式プレスを、より複雑で、より高価
なものにしている。
プレスベルトの寸法不安定性か、特に短ベルト型シュ一式プレスにおいて問題を
引き起こすのは、以下に述へる理由によるものである。
もしもプレスベルトか走行方向に、すなわち前記円筒状要素の周方向に伸ばされ
ると、その伸びは無端のプレスベルトに、それに引き続く作動の乱れを伴った、
直径の許容し得なし)増加をもたらすであろう。さらに、前記円筒状要素の直径
に正確に対応する長さのプレスベルトを製造することについても、明らかに問題
が生ずる。また、従来はプレスベルトの長さか所定の公差範囲内にあるがゆえに
、相反する二つの願望が存在する。
すなわち一方では、プレスベルトは搭載か容易であることが望ましく、また他方
では、プレスベルトは搭載後はその周囲をプレスベルトが走行する円筒状要素に
対し半径方向の遊びを持たないことが望ましい。しかして前記第1の願望は、公
差範囲内の上限にあるプレスベルトによって満たされるが、前記第2の願望は、
公差範囲内の下限にあるプレスベルトによって満たされる。
短ベルト型シュ一式プレスにおいては、プレスベルトは前記円筒状要素上で、そ
の走行方向に対する横断方向、すなわち軸線方向へも伸ばされる。そして上述し
た周方向への伸びの問題に加え、プレスベルトは、その軸線方向へも多く伸ばさ
れ過ぎない必要がある。というのは、軸線方向の伸びは、プレスベルトを搭載す
るためにそれを軸線方向へ引っ張る際に、実施上の問題を生じさせるからである
。
短ベルト型シュ一式プレスと長ベルト型シュ一式プレスとに共通の問題点として
は、前記圧搾面の範囲内で紙匹から圧搾除去された水の扱いの困難さに関するも
のかあり、プレスフェルトからの水を受け取るのに十分な、開かれた、圧縮不能
な空間を設けることは、特に困難である。
プレスベルトを、油膜に対するシールと紙匹から圧搾除去された水の扱いとの二
つの機能を呈するようにして、上記圧縮不能な開かれた水受は空間をプレスベル
トの外表面に直接的に設けることは、既知であり、米国特許明細書US−A−4
,946,731号あるいは米国特許明細書US−A−4,559,258号は
、不浸透性プラスチック層によって完全に被覆された基材織地を有し、そのプラ
スチック層の外表面に実質的に圧縮不能な複数の水受は溝が形成されている、上
述の如きプレスベルト構造を記述している。この一方、前述した米国特許明細書
US−A−4,564,551号および日本国特許明細書JP 63−2470
61号は、内側に不浸透性プラスチック層か設けられた基材織地の外側にその基
材織地自身によって形成された水受は構造面を有するプレスベルト構造を記述し
ている。
上記日本国特許明細書JP 63−247061号はまた、すき網の形態の除水
ベルトを別個に用いることも記述しており、その除水ベルトは、前記圧搾面の範
囲内では、プレスベルトの水受は構造か設けられた外面とプレスフェルトとの間
に挟宏れて走行する一方、前記圧搾面の範囲外では、複数の離れた案内ローラー
の周りを走行する。
この発明の目的は、概説すると、上述した従来のシュ一式プレスの問題点を解決
し、もしくは少なくとも相当に減少させることにある。
すなわち、この発明の主な目的は、上述した従来のシュ一式プレス、特に短ベル
ト型シュ一式プレスに固有の、プレスベルトの寸法不安定性あるいは伸びに関す
る問題点を解決し、もしくは少なくとも相当に減少させることにある。
また、この発明の他の目的は、シュ一式プレス内で圧搾除去された水の取り扱い
に関する問題点を解決し、もしくは少なくとも相当に減少させることにある。
(発明の要約)
この発明の上述した、そして他の目的は、請求項1〜9に記載のプレスによって
、そして請求項1O〜14に記載のプレスの改良方法によっても達成される。
上記の如くこの発明に基づくシュ一式プレスは、別個の無端の補強ベルトを有し
、前記補強ベルトは、プレスベルトを囲繞して前記プレスベルトにその全長に亘
り摩擦結合しており、その摩擦結合の結果、この発明に基づく前記補強ベルトは
、前記プレスベルトの無端経路の全体に亘り、その補強ベルトと前記プレスベル
トとの間の相対的な摺動なしに前記プレスベルトと一緒に走行することになる。
かかる補強ベルトを採用することにより、プレスベルトの寸法不安定性に関する
問題をなくす、もしくは少なくとも相当に減少させることかできる。すなわち、
前記補強ベルトはプレスベルトをその全長に亘って囲繞しているので、従来のシ
ュ一式プレスであればプレスベルトにその走行方向へ不所望の伸びが生ずるよう
な力がプレスベルトに及ぼされても、その力は、プレスベルトのその走行方向の
不所望の伸びが防止される、もしくは少なくとも相当に減少するように、前記補
強ベルトによって吸収される。
かくしてこの発明は、それ自身が寸法的に安定したプレスベルトをもたらすこと
を目指す従来のアプローチとは根本的に異なる方法で、寸法不安定性の問題に取
り組んでおり、この問題は、プレスベルト自身を寸法的に安定させる代わりに、
この発明に基づき、プレスベルトの外側に配置された補強ベルトで、多少は寸法
的に安定しているであろうプレスベルトの伸びを実質的に防止することにより、
今では解決されている。そしてこの発明の構成にあっては、互いに別個のプレス
ベルトと補強ベルトとが、プレスの作動中の全ての本質的な状況下で、少なくと
もその走行方向に高められた弾性率を持つ補強されたプレスベルトとして、一体
的に振る舞う。
この発明の特に好ましい一実施態様においては、前記補強ベルトがプレスベルト
の周囲にそれに摩擦結合するように搭載される際に、その補強ベルトか、前記プ
レスベルトの周囲であたかも「コルセット」の如く作用するように、少なくとも
その走行方向に予備張力を与えられる。従来技術におけるシュ一式プレスではプ
レスベルトにその走行方向の伸びを引き起こす引っ張り力も、この実施態様によ
れば、走行方向のいがなる伸びをも生じさせる以前に、先ずその補強ベルトの予
備張力を越えねばならなくなる。そして、それにもかかわらず限られた伸びが走
行方向に生じたとしても、その伸びは、プレスベルトと補強ベルトとの、同時的
かつ互いに等しい大きさの伸びとなる必要かある。またこの実施態様によれば、
上述した予備張力が、補強ベルトとプレスベルトとの間の摩擦結合の全て、もし
くは少なくとも一部を生じさせる。
かかる補強ベルトの予備張力は、プレスベルト上でその補強ベルトをプレスベル
トへ向けて縮ませることにて、有利に達成することができる。なお、短ベルト型
シュ一式プレスの場合には、その補強ベルトが縮む過程の間、半径方向外方へ指
向された圧力(油圧および/もしくは空気圧)をプレスベルトの内側に加えれば
、その縮んで装着された補強ベルトによって及ぼされる半径方向内向きの増加す
る圧力によってプレスベルトが半径方向内方へ潰れるのを防止するのに都合か良
い。この押圧力の付加は、上記補強ベルトが縮む過程の間、前記円筒状非回転要
素内の内圧を比較的低い高さに維持し、その内圧を、補強ベルトの収縮が完了し
た後に正常な作動レベルまで高めることにて、達成することができる。同様の外
方へ指向された圧力は、前述した摩擦結合をもたらすためにも用いることができ
る。
短ベルト型シュ一式プレスにおいては、補強ベルトに、その走行方向と、それに
交差する方向との両方向へ予備張力を与えることか可能であり、これらの予備張
力の付加も、補強ベルトを縮ませることにて達成することができる。
かかる工夫をこらした補強ベルトは、プレスベルトは丈夫で寸法的に安定してい
なければならないという要求を軽減する。
それゆえここでは、より低い製造コストを伴う、強度が減ぜられたプレスベルト
の使用が可能となり、実際上例えば、プラスチック層で被覆された現存するプレ
スベルト中から基材織地を完全に除去することも考えられる。
この発明の他の好ましい一実施態様においては、補強ベルトとして、プレス内て
紙匹もしくはそれに類似のものから圧搾除去された水を特に中間プレスフェルト
を通して受け取るための実質的に圧縮不能な空の内部空間を有するものが選択さ
れる。
この目的のためには、前記補強ベルトは、好ましくは単繊維の糸からなるすき網
から製造されても良く、かかる構成にあっては、プレスベルト上で補強ベルトを
縮ませることを可能にするために、縮れた糸を選択することも可能である。
しかしながら一方で、例えば、金属すき網の如き金属製の補強ベルトのような、
非収縮性の補強ベルトを使用することも考えられる。
さらに、この発明における補強ベルトは、プレスヘルドと必ずしも直接的に結合
している必要はなく、それらの間には、例えばすき網あるいは他の手段が介在し
ていても良い。また、重ね合わされた複数の補強ベルトを用いることも考えられ
る。
なお、補強ベルトとじてすき網を用いるのであれば、いかなる中間プレスフェル
トも介在せずに紙匹に直接係合する単一の外面を有するすき網を選択することも
可能である。
この発明によれば、現存の抄紙機もしくはそれと類似の機械のシュ一式プレスを
、上述した形式の補強ベルトによって、付加的な複数の案内ローラーの搭載の必
要もなしに、簡単かつ低コストで改良することもできる。
この発明のさらに他の好ましい実施態様は、請求項に記載されている。
以下、この発明の二種類の実施例について、添付図面を参照しつつさらに詳細に
説明する。
(図面の簡単な説明)
図1は、この発明に基づき補強ベルトが設けられた、短ベルト型シュ一式プレス
を模式的に示す断面図である。
また図2は、この発明に基づき補強ベルトか設けられた、長ベルト型シュ一式プ
レスを模式的に示す断面図である。
(実施例の詳細な説明)
図1は、符号10て概括的に示す短ベルト型シュ一式プレスの主要部を示してお
り、このシュ一式プレス10は、抄紙機もしくはそれと類似の機械のプレス部の
一部を構成していて、既知の方法で、回転式の円筒状上ロール12と、符号16
で中心位置を示す円筒状非回転要素(図示せず)の円筒状の外周に組み込まれて
実質的に静止している押圧シュー14と、を具えており、その押圧シュー14は
、上ロール12に対向するとともにその上ロール12の半径に対応する曲率半径
を持つ円弧状の押圧面を有している。
このシュ一式ブレスlOはさらに、通常の方法で、無端のプレスベルト18の形
態のプレスケーシングをも具えており、そのプレスヘルド18は、上記円筒状要
素の外周面の周長に実質的に等しい長さを持ち、このプレスIOの作動中は、上
ロール12と押圧シュー14との間に形成される圧搾面の範囲内でその押圧シュ
ー14の上記押圧面を乗り越えて、上記円筒状要素の周囲を走行する。なお、こ
の明細書で用いている[無端のプレスベルト」という用語は継ぎ目を有するプレ
スベルトをも含むものと解釈されるべきであるということを、ここでは特に強調
しておく。
参照番号20および22は二枚のプレスフェルトを示し、これらのプレスフェル
ト20.22は、上記圧搾面の範囲内では、水を除去されるべき紙匹24の両側
を走行し、またそれぞれ、案内ローラー26.28上を乗り越えて走行する。
またこのシュ一式ブレスlOては、−もしくは二以上の油通路か、加圧された潤
滑油を、既知の方法で、押圧シュー14まで導き、その押圧シュー14の内部を
通して、押圧シュー14の上記押圧面の開口部から吐出させ、その潤滑油は、静
止し、た押圧シュー14上を乗り越えるプレスベルト18の摺動を促進するため
の、摩擦を減少させる油膜を形成する。
図1に示すシュ一式ブレス10はさらに、上記円筒状要素の両端部にそれぞれ位
置する二つの端部シール手段(図示せず)を有しており、それらの端部シール手
段は、プレスベルト18の軸線方向端縁に結合されて、上記潤滑油を閉鎖空間内
に閉じ込めて保持する役割を果たし、このプレス10の作動中は、プレスベルト
18と一緒に上記円筒状要素に対し回転する。
ここにおけるプレスベルト18は、例えば内周面上に平滑な油不浸透性のプラス
チック層が設けられた基材織地からなるものでも良く、他の、シュ一式プレス用
の通常のどんなタイプのプレスベルトても使用することかできる。しかしながら
この発明は、プレスベルト18の、先に述へたような完全に新しい構成をも許容
する。
図1に示す短ベルト型シュ一式プレスIOの、上述した各部分および他の通常の
部分の作用は、当業者にとっては周知であるので、ここではこれ以上記述しない
。
図1に示すシュ一式ブレス10には、この発明に基づいて、プレスベルト18と
は別個の、無端の補強ベルト30が装備されており、その補強ベルト30は、よ
り明確にするために、図中点線で示されている。この補強ベルト30は、プレス
ベルト18の全長に亘り、プレスベルト18を囲繞してそのプレスベルト18と
摩擦結合しており、それゆえそれら二枚のベルト18.30は、このプレスIO
の作動中は、それらのベルト間のいかなる相対的な摺動もなく一緒に走行する。
図Iに示す補強ベルト30としては、好ましくは、例えば単繊維の糸の織物の如
き、本質的に収縮可能で、かつ実質的に圧縮不能の綱紀製品か選択される。かか
る補強ベルト30を搭載するための実際的な方法は、プレスベルト18と補強ベ
ルト30とか上記円筒状要素上に適用された後、当初は、プレスベルト18が所
定の張力下で保持される一方補強ベルト30がプレスベルト18上でそのプレス
ベルト18へ向かって縮んでそのプレスベルト18と摩擦結合するように、低い
内圧を使用することてあり、補強ベルト30か完全に縮んだ後は、その内圧を、
正常な作動レベルまで高めることかできる。そしてこのようにすれば、補強ベル
ト30か縮む過程の間内圧が常に比較的高く維持される場合に比較して、補強ベ
ルト30かより強く摩擦結合することにもなる。
補強ベルト30内でその収縮に関連して発生した張力により、補強ベルト30は
、その内側に配置されたプレスベルト18の周囲でコルセットの如く作用し、こ
の作用は、先に述べた種々の利点をもたらす。加えてこの補強ヘルド30によれ
ば、プレスベルH8の厚さの、いかなる不均一あるいは変化も、均一化あるいは
排除される。
図1に示す類ベルト型シュ一式ブレス10においては、補強ベルト30は、好ま
しくはプレスベルト18と同じ幅になるようにその両端部を切断されて、プレス
ベルト18と同様に、このプレスlOの作動中プレスベルト18と一緒に回転す
る上述した端部シール手段に装着される。従って補強ベルト30は、プレスベル
ト18の軸線方向伸びの結果としての両側の端部シール手段の互いに離間する方
向のいかなる動きも妨げる。すなわち、その補強ベルト30とプレスベルト18
との組み合わせは、このプレスlOの作動中の全ての本質的な状況下で、その走
行方向のみならずそれに交差する方向へも高められた弾性率を持つ補強されたプ
レスベルトとして振る舞う。
なお、補強ベルト30は、プレスベルト18と同じ幅になる代わりに、プレスベ
ルト18よりも狭い幅になるように切断されても良い。
図2は、符号110で概括的に示す長ベルト型シュ一式プレスの主要部を示して
おり、このシュ一式ブレス11Oも、抄紙機もしくはそれと類似の機械のプレス
部の一部を構成している。なおここで、図1と図2とで類似の部分は、単純化の
ため、図1中の参照符号に100を加えた符号を図2中に付して示す。
図2に示すシュ一式ブレス110には、図1に示すシュ一式ブレス10における
円筒状非回転要素は使用されていず、代わりにこのシュ一式ブレス110におけ
る押圧シュー114は、プレスロール112の下方で機械送り方向に対し交差す
る方向へ延在している支持梁132によって支持されている。この支持梁132
上への押圧シュー114の搭載は、従来の技術に基づく種々の方法で達成され得
るが、その詳細な記述は、ここでは不要ゆえ省略する。
参照番号120および122は二枚のプレスフェルトを示し、これらのプレスフ
ェルト120.122は、前記圧搾面の範囲内ては、水を除去されるへき紙匹1
24の両側を走行し、またそれぞれ、案内ローラー126.128上を通過する
。
図2に示す実施例では、無端のプレスベルト118と、それを囲繞する図中点線
で示す補強ベルト130とが、複数の案内ローラー134.136.138.1
40および142によって画成された無端経路上を一緒に走行する。ここで、案
内ローラー138.140間に位置する案内ローラー142は、矢印で示すよう
に、張力調整ローラーの役割を果たし、この案内ローラー142により、互いに
組み合わされたプレスベルト118と補強ベルト130とは、その走行方向へ、
所要の長さまで拡張されることができる。
補強ベルト130とプレスベルト118との間に与えられる、この発明の特徴で
ある摩擦結合は、上記案内ローラー142によって生じさせられる、より高い張
力によってもまた達成されることができる。しかしながら、所望の摩擦結合を達
成するためには、図1に示す実施例に関して先に記述したような収縮過程に頼っ
た方か好ましい。かかる場合には、案内ローラー142によって張力を、補強ベ
ルト130か縮む過程の間は低く、そして完全に縮んだ後は正常な作動レベルま
で高めることができる。
この図2に示す実施例も、図1に示す実施例と同様に、好ましくは、紙匹124
から圧搾除去された水を受け取るための、実質的に圧縮不能な空の内部空間を有
する、好ましくは、例えば単繊維の糸の織物の邪悪の柄組製品の、補強ベルト1
30を使用する。
かくしてこの長ヘルド型シュ一式プレスの場合にも、この発明は、先に述へた日
本国特許明細書JP 63−247061号に記述されているような別個の除水
ベルト用案内ローラーシステムを設ける必要かないという利点をもたらすことか
てき、このことは大きな利点となる。というのはこの技術分野では、既存の長ベ
ルト型シュ一式プレスに除水促進ベルトを追加できることが望ましいが、それに
は従来は費用か嵩みすぎると考えられており、しかも多くの場合、機械内の空間
の欠如によって、後付けでかかる追加の除水ベルト用の所要の複数の案内ローラ
ーを搭載することは不可能でさえあったのか、この発明のシュ一式プレスによれ
ば、かかる別個の案内ローラーシステムの必要性の問題か解消されるからである
。
最後に注記すると、ここで使用した「類ベルト型」や「長ベルト型Jという呼称
にもかかわらず、先に記した類ベルト型シュ一式ブレス10におけるプレスベル
ト18は実際上は、後に記した長ベルト型シュ一式ブレス110におけるプレス
ベルト118と同じ長さか、あるいはそれよりも寧ろ長くても良い。
以上、二種類の図示例に基づき説明したが、この発明は、上述の例に限定される
ものでなく、添付した請求の範囲の記載の範囲内で種々に変更することもできる
。
FIG、1
FIG、2
国際調査報告
国際調査報告
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IT、LU、MC,NL、SE)、0A(BF
、BJ、CF、CG、CI、CM、GA、GN、ML、MR,SN、TD、TG
)、AT、AU、BB、BG、BR,CA、CH,C3,DE。
DK、 ES、FI、 GB、 HU、JP、 KP、 KR,LK、LU、M
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Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.回転するプレスロール(12;112)と、実質的に静止している押圧シュ ー(14;114)と、前記押圧シューと前記プレスロールとの間を通ってその 押圧シューの周囲に延在する無端経路上を走行するとともに前記押圧シューに面 する実質的に不浸透性の内周面を有するプレスベルト(18;118)と、を具 える、抄紙機のプレス部用プレス(10;110)において、前記プレスベルト (18;118)を囲繞するとともに、そのプレスベルトの全長に亘って摩擦結 合することによりそのプレスベルトと一緒に前記無端経路上を走行する、別個の 無端の補強ベルト(30;130)を具えることを特徴とする、プレス。 2.前記補強ベルト(30;130)は、少なくともその走行方向に前記プレス ベルト(18;118)の全長に亘って予備張力を与えられることを特徴とする 、請求項1記載のプレス。 3.前記補強ベルト(30;130)は、その走行方向に対し交差する方向へも 、さらに予備張力を与えられることを特徴とする、請求項2記載のプレス。 4.前記補強ベルト(30;130)は、前記プレスベルト(18;118)上 でそのプレスベルトへ向けて縮ませられることを特徴とする、請求項1乃至3の いずれか記載のプレス。 5.前記補強ベルト(30;130)は、前記プレス(10;110)内で圧搾 除去された水を受け取るための、実質的に圧縮不能な空の内部空間を有すること を特徴とする、請求項1乃至4のいずれか記載のプレス。 6.前記補強ベルト(30;130)は、好ましくは単繊維の糸で織られた織物 からなる、綱組製品であることを特徴とする、請求項5記載のプレス。 7.前記ブレス(10)は短ベルト型のものであることを特徴とする、請求項1 乃至6のいずれか記載のプレス。 8.二つの端部シール手段を有し、それらの端部シール手段が前記プレスベルト (18)の両端縁にそれぞれ密に結合されている短ベルト型プレスにおいて、 前記二つの端部シール手段が、前記補強ベルト(30)の両端縁にもそれぞれ結 合されていることを特徴とする、請求項7記載の短ベルト型プレス。 9.前記プレス(110)は長ベルト型のものであることを特徴とする、請求項 1乃至6のいずれか記載のプレス。 10.回転するプレスロール(12;112)と、実質的に静止している押圧シ ュー(14;114)と、前記押圧シューと前記プレスロールとの間を通ってそ の押圧シューの周囲に延在する無端経路上を走行するとともに前記押圧シューに 面する実質的に不浸透性の内周面を有するプレスベルト(18;118)と、を 具える、抄紙機もしくはそれと類似の機械のプレス部用に設計されたプレス(1 0;110)を改良するに際し、前記プレスベルト(18;118)の全長に亘 って摩擦結合することによりそのプレスベルトと一緒に前記無端経路上を走行す る別個の無端の補強ベルト(30;130)で前記プレスベルトを囲繞する工程 を経ることを特徴とする、プレスの改良方法。 11.前記補強ベルト(30;130)に少なくともその走行方向に予備張力を 与える工程を経ることを特徴とする、請求項10記載のプレスの改良方法。 12.前記補強ベルト(30;130)にその走行方向に対し交差する方向へも さらに予備張力を与える工程を経ることを特徴とする、請求項11記載のブレス の改良方法。 13.前記補強ベルト(30;130)を前記プレスベルト(18;118)上 でそのプレスベルトへ向けて縮ませる工程を経ることを特徴とする、請求項10 乃至12のいずれか記載のプレスの改良方法。 14.拡張された前記プレスベルト(18;118)を、前記補強ベルト(30 ;130)が縮む過程の間、作動時の値よりは低い張力で保持する工程と、 前記収縮過程の完了後、前記張力を前記作動時の値まで高める工程と、を経るこ とを特徴とする、請求項13記載のプレスの改良方法。
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