JPH06507139A - 厚紙で作成されたパレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 厚紙で作成されたパレット 種々の場合、パレットを段ボールから作成することが既に提案されている。この 種の提案はたとえばＥＰ−Ａ−２８３７９９号に含まれる。しかしながら今日ま で、この種のパレットは実用的に成功しないことが判明している。何故なら、こ れらは充分安定でないか或いはたとえばＥＰ−Ａ−２８３７９９号に見られるよ うに基準に対応する寸法を持たないからである。

本発明の目的は、安定であると同時に標準寸法でも作成しうるようパレットを厚 紙から作成することにある。

以下、添付図面を参照して、本発明を実施例によりさらに説明する。

第１図はパレットの下側の斜視図であり、第２図はパレット用のブランクを示し 、第３図は第１図におけるＩＩＩ−ＩＩＩ線断面図であり、 第４図はラス用のブランクを示し、 第５図は脚部用のブランクを示し、 第６図は折曲げた脚部の平面図であり、第７図は第２実施例の第３図と同様な断 面図であり、第８図は第２実施例の脚部の平面図であり、第９図は第２実施例の ラスの断面図であり、第１０図はプレートの第３実施例の第３図と同様な断面図 であり、 第１１図は第１０図のＸＩ−ＸＩ線断面図であり、第１２図は第１０図によるプ レートの改変例を示し、第１３図はラスの他の実施例を示し、 第１４図はプレートの他の実施例を示し、第１５図は第１４図によるプレートの 部分図であり、第１６図はプレートまたはラスのコアの製造を示す略図である。

第１図に示したパレットは扁平かつ矩形のプレート１と、プレート１の下側に接 着された９個の脚部２と、それぞれ３個の脚部の下側に接着された３個のラスと で構成される。

プレート１は３個の互いに挟持かつ接着された矩形の段ボールブランク１５．１ ６およびカバーとしての他のブランク７とで構成される（第３図）。中間ブラン ク１６およびカバーブランク７のウェーブの長手方向はプレート１の長手方向に 対し横方向に延在し、ブランク１５のウェーブはプレートに対し平行に延びる。

ブランク１５はトリプルウェーブの厚紙で構成されて厚さ約１２ｍｍであり、ブ ランク１６はダブルウェーブの厚紙で構成されて厚さ約１０ｍｍである。カバー ブランクはシングルウェーブの厚紙で構成されて厚さ僅か約３ｍｍである。

プレート１の全厚さは約３５ｍｍである。

第２図および第３図に示したように、カバーブランク７は対として刻印された折 線９によって画成されるフラップ１０．１１を有し、これらはブランク１５、ｆ ６の縁部を越えて突出し、その面に沿って折られ、プレート１の下側５に接着さ れる（第３図）。下側５に接着された幅側フラップ１１の長さは少なくとも脚部 ２の長さに対応し、長手側フラツプ１０の幅は少なくとも脚部２の幅に対応する 。プレート１の全外側表面は同じ水性の耐水性接着剤で被覆され、これによりブ ランク１５．１６および７を互いに接着する。その結果、異材料を用いることな く耐水性の含浸が得られる。さらに、この種の含浸は、段ボール層の内側および 隣接層の間の接着剤がたとえば通常のフェスでワニス処理する場合のような溶剤 による悪影響を受けないという利点を有する。プレート１の各面は、水または異 物が層１５．１６のウェーブ中に浸入しえないよう封止される。交差層の構造を 有するため、プレート１は両方向における屈曲に対し抵抗性である。或いは、さ らに水性ワニスを含浸に用いることもできる。

ラス３はプレート１と同様にブランク２２．１８から作成され（第４図）、ただ しこの場合は中間層１６が省かれている。２個の矩形のトリプルウェーブ厚紙ブ ランク２２の場合はウェーブ２３が長手方向に延在するのに対し、シングルウェ ーブの場合は薄いカバーブランク１８が横方向に延びる。ここで、ブランク１８ の折重ねたフラップ２１はラス３の全上側を覆う。ラス３の表面には、同様に接 着剤を含浸させる。

第５図は脚部２用のブランク２９を示している。これはダブルウェーブの厚紙で 構成され、矩形であって、その１端部にはセクション３０を切除するための分離 切込線２９を有し、さら１ミ８本の折線３２を有する。ウェーブ３３はブランク ２８の長手方向に対し横方向に延びる。

セクション３０および隣接部分の中間には、ブランク２８の幅の半分まで切込３ １を設ける。

第６図は折曲げた脚部の正面図である。最後の部分および挿入セクション３０は 対角線強化材として役立つ。

脚部２の壁部は２つの層で周囲に接着される。脚部２にも接着剤を含浸させる。

上記パレットは頑丈かつ耐水性であって、たとえば寸法１２０ｃｍＸ８０ｃｍま たは６０ｃｍＸ８０ｃｍを有するニーロバレットのように現存する標準寸法で作 成することができる。このパレットは純粋型であって、専ら紙と接着剤のみで構 成される。その結果、これは容易に再使用およびリサイクルすることができる。

約１２ｋｇの質量を有するパレット（１２０Ｘ８０ｃｍ）は、約２５ｋｇの重量 を有する対応の木材パレットよりも極めて軽量である。これは、空パレットの取 扱性を著しく単純化させる。その丈夫さのため、パレットは多数用途パレットと して使用することができる。

特殊用途のため、プレート１はたとえば六角形にすることもできる。

第７〜９図による実施例の場合、同一部分には同じ参照符号を施し、したがって これら部分を詳細に説明する必要はない。第７〜９図による実施例は、プレート １と脚部２とラス３との構造に関し第１〜６図の実施例とは相違する。

第７図によるプレート１は中心配置されたグレー厚紙のブランク５１を有すると 共に、その各側には全部で３個の交互に挟持されたシングルウェーブのブランク １５．１６を有する。カバーは２枚の内側のグレー厚紙よりなる矩形ブランク５ ２によって形成され、そのそれぞれは上側および下側の半分と幅狭面とを覆い、 シングルウェーブの厚紙よりなる外側矩形ブランク５３は上側４が連続であって 長手面を包封し、その幅狭縁部は下側の中間にて互いにと当接する。

このプレート１の構造は、第１図および東３図と比較して、密実な厚紙層のため 側部からのショックに対し耐衝撃性が高く、さらに鋭利な物品に対し刺通抵抗も 大きいという利点を有する。矩形ブランク５２．５３は平行な折線のみを有し、 一層容易に作成することができる。

第８図による脚部は、ブランク２８が一方の幅狭側のみにて重なると共に耐衝撃 性をさらに増大させるグレー厚紙のブランク５６で構成される点において、第６ 図の構成とは異なる。試験が示したところでは、第８図に示した形態のブランク ２８は接着カバーブランク５６に接着されずに容易に付着させることができる。

プレート１およびラス３に対する脚部２の接着は充分な安定性を付与する。

箪９図によるラス３は第７図によるプレート１のラスと同様な構造を有する点で 第１図および第４図のラスとは相違するが、ただし段ボール層は全て長手方向の ウェーブを有する。さらに、グレー厚紙の中間ブランク６０とグレー厚紙の内側 カバーブランク６１とを設ける。これは幅狭面を包封する。シングルウェーブ厚 紙の外側カバーブランク６２は、その全表面に重ねた上側に位置する。グレー厚 紙層６０．６１はさらに耐衝撃性を増大させる。カバーブランク６２の端面は、 このブランクのウェーブを各面で閉鎖するよう接着に際し扁平に潰すのが有利で ある。第９図によるラス３の断面は梯形である。

これは、パレットトラックのローラがラス３上をより容易に移動しうるという利 点を有する。

第１０図および第１１図によるプレートｌは互いに接着されたシングルウェーブ の片側段ボール７１のコア７０を備え、そのウェーブはプレートの面に対し垂直 、すなわち上側４および下側５に対し垂直に延在し、さらに第７図による実施例 のカバー５２．５３と同じ構造のカバー５２．５３を備える。コア７０の段ボー ル７１は１００％古紙で構成することができる。さらに、これらは防炎剤および ／または撥水剤を含浸させることもできる。

有利には、最初に大きいブロックとして作成し、次いで所要のコア厚さにしたが いたとえば帯鋸によって板体まで切断する。

コア７０が蜂巣構造として作用する第１０図および第１１図により作成されたプ レートの場合、第７図による実施例よりも少ない質量で極めて高い耐屈曲性を得 ることができる。さらに、第１０図および第１１図による実施例は一層経済的に 作成することもできる。

第１０図および第１１図によるコア構造はさらに脚部２についても使用すること ができ、この場合は第８図による実施例でブランク２８の代りに第１０図および 第１１図のコア７０に対応するコアを用いる。

第１２図による実施例は、主として経済上安価に処分しうるパレットを目的とす る。この場合、グレー厚紙７５のみをコア７０の上側および下側に接着する。コ ア７０の各面は覆われない。

ラス３は第９図による実施例と同じ構造を有し、或いは第１０図による蜂巣構造 を有することもできる。好ましくは、ラス３は第９図に示した梯形断面を有する 。

さらに第１２図による厚紙サンドイッチ構造は、たとえば安定な厚紙ケースのよ うな他の用途にも適している。

この用途の場合、カバーブランク７５は両者とも段ボールで構成することができ る。蜂巣コアを有するこれらサンドイッチプレートは軽量で高い強度および剛性 を有する。さらに、蜂巣コア７０は破砕領域を形成するような殴打に対し良好な 保護を与える。

第１３図には、ラス３の他の実施例を斜視図としてその詳細部分につき示す。ラ ス３のコア８０は第１０．１１および１２図によるプレート１のコア７０と同様 な構造を有し、すなわち全てプレートの平面に対し垂直に延びるウェーブを有す る。これは梯形断面を有する。コア８０の上側および下側にはグレー厚紙ブラン ク８１．８２を接着する。コア８０およびブランク８１．８２０２つの幅狭側お よび各面にはグレー厚紙のラス８３．８４を接着する。このようにして、全コア ８０はグレー厚紙に包封される。次いで、クラフト紙のブランク８５を各面の周 囲に折曲げて接着する。最後に、上側および下側と幅狭側とを２枚の矩形クラフ ト紙ブランク８６で覆う。

次いで、各面を便利には防水接着剤を有する比較的粘性の接着剤浴に浸漬する。

このようにして、２つの短い面が封止される。

第１４図によるプレート１は第１３図によるラス３と同様に構成される。プレー トコア７０は第１０〜１２図と同様である。グレー厚紙ブランク７５はこのコア ７０の両側に接着される。次いで、グレー厚紙のストリップ９０．９１をコア７ ０およびブランク７５の全面に接着させる。その結果、ここでも全コア７０がグ レー厚紙に包封される。カバーは４枚の接着された矩形クラフト紙ブランク９２ ．９３によって完成され、これらブランクは長手線部９５および幅広縁部９６を 包封すると共に、それぞれ上側および下側の半分を覆う。ブランク９２．９３の 繊維方向９４は互いに交差する。ブランク９２．９３のクラフト紙は７０〜９０ ％の比較的高いセルロース含有量を有し、１ｍ２当り約０．３ｋｇの面積重量を 有する。その結果、これは高い引張強さを有する。これは軽量にて高い耐屈曲性 の第１４図によるプレート１をもたらす。短い隅縁部９８を封止するには、第１ ４図によるプレート１の隅部を防水性かつ比較的粘性の接着剤に浸漬する。この 結果、第１５図に示した封止層９６が得られる。

第１４図によるプレート１と第８図による脚部２と第１３図によるラス３とを有 するパレットにも、好ましくは防水性接着剤または水性ワニスを含浸させる。同 じ質量にて、これは第１〜６図によるパレットよりも高い支持能力と耐衝撃性と を有する。

第１６図は、第１０図および第１１もしくは１２もしくは１４図によるプレート １および第１３図にょるラス３のためのコア７０もしくは３０の作成を示してい る。

最初に矩形のシングルウェーブかつ片側ウェーブ厚の紙ブランクを、全ウェーブ を同方向に延在させて互いに接着する。この結果、大きいブロック１ｏｏが得ら れる。

次いで、このブロック１００を板体１０１に切断する。

切断するため、たとえば硬質物質粒子（好ましくはイヤモノド）で被覆された直 径０．５ｍｍの細い針金１０２を使用する。針金を２個の案内ローラ１０３．１ ０４上に案内し、一方のローラ１０４をモータ１０５によって駆動させる。針金 １０２の切断側１０６を段ポールブランクのウェーブ方向１０７に対し垂直にす ると共に、ブロック】−０１を固定したキャリッジ１０９の給送方向１０８に対 し垂直にする。

この種のコア製造は極めて経済的である。細いダイヤモンド被覆した針金１０２ のため、極めて僅かな切屑しか生じない。

〜ｊ 補正帯の写しく翻訳力提出書 （特許法第１８４条の７第１面 平成　５年１０月２７日

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．厚紙製のプレートコア（１５、１６、５１、７０）とプレート（１）の上側 （４）および下側（５）を形成する厚紙製のプレートカバー（７、５２、５３、 ７５、９０、９１）とで構成されたプレート（１）と、プレート（１）の下側（ ５）に対し接着されてプレート面に対し垂直なウェーブを有する段ボール紙（２ ８）を含む少なくとも４個の角形脚部（２）と、少なくとも各２個の脚部（２） の下側に対し接着されて厚紙製のラスコア（２２、６０、８０）と厚紙製のラス カバー（１８、６１、６２、８１〜８４）とで構成された少なくとも２本のラス （３）とからなることを特徴とする厚紙製パレット。 ２．プレートカバー（７、５２、５３、７５、９０、９１）がプレートコア（１ ５、１６、５１、７０）の全前面を覆うと共に、ラスカバー（１８、６１、６２ 、８１〜８４）がラスコアの両狭幅側および両前面を覆う請求の範囲第１項に記 載のパレット。 ３．プレートコア（７０）を段ボール層（７１）で組立て、そのウェーブを全て プレート面に対し垂直にしてなる請求の範囲第１項または第２項に記載のパレッ ト。 ４．プレート（１）が平面図にて矩形であり、プレートカバー（７５、９０、９ １）がプレートコア（７０）上に両側で接着されたグレー厚紙プレート（７５） と４つの全前面に接着されたグレー厚紙ラス（９０、９１）とクラフト紙もしく は片側段ボール紙よりなる少なくとも１つの覆い（９２、９３）とで構成され、 長手縁部（９５）および幅側縁部（９６）に係合する請求の範囲第３項に記載の パレット。 ５．プレート（１）の短い前側縁部（９８）を耐水性接着剤で封止してなる請求 の範囲第４項に記載のパレット。 ６．脚部（２）が垂直縁部を中心として折畳まれたグレー厚紙製の各１個の脚部 カバー（５６）と段ボール製のコア（２８）とで構成され、そのウェーブをプレ ート面に対し垂直にすると共にプレート（１）およびラス（３）に対し直接接着 してなる請求の範囲第１〜５項のいずれかに記載のパレット。 ７．ラスカバーをラスコア（８０）の上側および下側と全前面とに接着されたグ レー厚紙セクション（８１、８２、８３、８４）とクラフト紙もしくは片側段ボ ール紙の少なくとも１つの覆い（８５、８６）とで構成し、少なくともラス（３ ）の長手縁部に係合させる請求の範囲第１〜６項のいずれかに記載のパレット。 ８．各ラス（３）の両前面を耐水性接着剤で封止してなる請求の範囲第７項に記 載のパレット。 ９．ラス（３）が梯形断面を有する請求の範囲第７項または第８項に記載のパレ ット。 １０．プレート（１）と脚部（２）とラス（３）とが、特に耐水性接着剤または 水性系ラッカーにより耐水的に含浸されてなる請求の範囲第１〜９項のいずれか に記載のパレット。 １１．片側波状の矩形段ボールセクションをウェーブ長手方向を互いに平行にし ながら上下接着してブロック（１００）を形成し、次いでこのブロック（１００ ）を所望のコア厚さに対応する板体（１０１）に切断することを特徴とする請求 の範囲第１〜１０項のいずれかに記載のプレートのためのプレートコアもしくは ラスコア（７０、８０）の製造方法。 １２．切断のため、２個の案内ローラ（１０３、１０４）の周囲に案内されて硬 質材粒子層を有する針金（１０２）を備えた鋸を用いる請求の範囲第１１項に記 載の方法。