JPH0650694Y2 - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH0650694Y2
JPH0650694Y2 JP1989003354U JP335489U JPH0650694Y2 JP H0650694 Y2 JPH0650694 Y2 JP H0650694Y2 JP 1989003354 U JP1989003354 U JP 1989003354U JP 335489 U JP335489 U JP 335489U JP H0650694 Y2 JPH0650694 Y2 JP H0650694Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
lip
spring
peripheral surface
lip portion
shaped cross
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Application number
JP1989003354U
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English (en)
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JPH0294971U (ja
Inventor
昇 松島
Original Assignee
エヌオーケー株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、ハウジングと可動軸との隙間を密封する密
封装置に関するものである。
(従来の技術) 一般に、この種の密封装置においては、シール部材の内
周側に形成したリップ部を可動軸側に付勢するためのバ
ネを、接着剤を用いてシール部材に接着するとともに、
加硫成形によって一体化しているが、バネの焼付け時に
おける表面処理,接着処理に工数がかかる上、バネの位
置決めが困難である等の理由から極めて製造コストの高
いものとなっていた。
そこで、最近では米国特許第3,231,287号(Fig2,Fig3,F
ig7)のように、シール部材の内周面にばねを単に装着
することによって、前述の不都合を解消したものが案出
されている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記米国特許のものはシール部材を補強
する手段がないためハウジングへの固定力が弱く、径方
向への振動に対して充分な剛性を保持できなかった。ま
た、バネはハウジング側と可動軸側の両方に弾性力を発
揮するものであるため、その相互作用によってリップ部
の可動軸に対する摺接力が必要以上に上昇し、リップ部
の摩耗を早める結果となっていた。
この考案は上記問題点を解消するためのもので、シール
部材とバネとを簡易な構造で一体化することにより製造
コストを低減できることは勿論、ハウジングへの固定力
を強化して径方向への振動に対しても充分対応できる剛
性を維持するとともに、可動軸側にのみ弾性力を発揮し
てリップ部の耐摩耗性を向上させた密封装置を提供する
ことを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するためこの考案は、ハウジングの内周
面に嵌合される主部と、ハウジング内の可動軸に密封接
触するリップ部と、該リップ部と前記主部とを接続する
副部とを有する断面略コ字形の環状のシール部材と、断
面L字形の補強環とを一体成形し、主部の内周面とリッ
プ部の外周面とに突条を設けるとともに、前記リップ部
の基端から外径側に伸び、かつ主部の突条と副部との間
の主部の内周面に当接する基部と、先端がリップ部の突
条に当接し、かつリップ部を可動軸側に付勢する弾性部
とからなる断面略L字形のバネを装着したものである。
(作用) 上記構成に基づくこの考案の作用は、補強環によってシ
ール部材の径方向の剛性が確保される。また、装着した
バネはリップ部にのみ弾性力を発揮する。
(実施例) 次に、この考案を添付図面に示す実施例に基づいて説明
する。
第1図において、1はゴム等からなり、断面略コ字形の
環状のシール部材で、該シール部材1は図示しないハウ
ジングの内周面に嵌合密着する主部2と、ハウジング内
に設けられた可動軸(図示せず)の外周面に密封接触す
るリップ部3と、該リップ部3と前記主部2とを接続す
る副部4とから構成されている。
上記リップ部3は、密封側Aをシールするメインリップ
5と、大気側Bをシールするダストリップ6とから構成
されている。
また、主部2の内周面とリップ部3の外周面には、それ
ぞれ突条7,8が形成されている。この突条7,8は第2図,
第3図に示すように、その高さA,Bがいずれも0.5mm程度
となっている。
9はシール部材1の内部(主部1から副部4まで)に加
硫成形・接着した断面L字形の金属等からなる補強環、
10は補強環9の位置決め用のピンである。
11は基部12と弾性部13とからなる断面略L字形のバネ
で、該バネ11は厚さt=0.1mm〜0.3mm程度のステンレス
鋼板によって形成されているとともに、第4図に示すよ
うに弾性部13には複数のスリット14が設けられている。
そして、リップ部3の基端から外径側に伸びた基部12の
先端が突条7と副部4との間の主部2の内周面に当接
し、弾性部13の先端がリップ部3の内周面の突条8に当
接してリップ部3を可動軸側に付勢している。このよう
に、バネ11の両端部を突条7,8に当接させることによっ
て固定しているため、構造及び取付作業が簡易である
し、全体に亘って撓むことができ、非常にフレキシブル
なバネ特性を得ることができる。
即ち、従来のこの種のバネにおいては、撓むことができ
る部分が本考案の弾性部13に該当する部分lでしかなか
ったが、本考案においては弾性部13及び基部12を合せた
長さl′であり、 EJ=曲げこわさ,l=長さ であることから、本願は従来のバネに比べてkを小さく
でき、特性変動が安定するのである。
また、通常のラジアルシールを考えた場合、円周上でF
=100〜300g程度のバネ特性、即ち、径方向への緊迫力
はその2π倍、P=2πFのラジアル荷重が適切である
とされている。本考案の場合上記l′/lの比率分バネ11
を厚くすることが可能で取扱いもし易い。
更に、上記実施例においては、弾性部13に複数のスリッ
ト14を設けているから、1本の弾性部13を考えた場合、 ※bは弾性部13の長さ (1),(2)より となる。従って、同一のバネ定数を得る条件としてl→
l′になった場合、 となり、l′/lの比率と同率の比率でバネ11の厚さを増
すことができる。(例えば であれば、厚さtを2倍に)。
なお、上記実施例においては、補強環9がシール部材1
の内部に加硫成形によって接着されているが、第5図,
第6図に示すように、主部2の外周側に接着する構成で
あってもよい。
(考案の効果) この考案は以上のように構成したものであるから、シー
ル部材とバネとを簡易な構造で一体化することにより製
造コストを低減できることは勿論、ハウジングへの固定
力を強化して径方向への振動に対しても充分対応できる
剛性を維持するとともに、可動軸側にのみ弾性力を発揮
してリップ部の耐摩耗性を向上できるという優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図はこの考案の実施例を示し、第1図は第
一実施例の断面図、第2図は主部の突条を示す要部拡大
断面図、第3図はリップ部の突条を示す要部拡大断面
図、第4図はバネの一部切欠斜視図、第5図,第6図は
第二,第三実施例を示す断面図である。 符号の説明 1…シール部材、2…主部 3…リップ部、4…副部 7,8…突条、9…補強環 11…バネ、12…基部 13…弾性部、14…スリット

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングの内周面に嵌合される主部と、
    ハウジング内の可動軸に密封接触するリップ部と、該リ
    ップ部と前記主部とを接続する副部とを有する断面略コ
    字形の環状のシール部材と、断面L字形の補強環とを一
    体成形し、主部の内周面とリップ部の外周面とに突条を
    設けるとともに、前記リップ部の基端から外径側に伸
    び、かつ主部の突条と副部との間の主部の内周面に当接
    する基部と、先端がリップ部の突条に当接し、かつリッ
    プ部を可動軸側に付勢する弾性部とからなる断面略L字
    形のバネを装着したことを特徴とする密封装置。
  2. 【請求項2】前記弾性部が、複数のスリットを備えたも
    のである請求項1に記載の密封装置。
JP1989003354U 1989-01-13 1989-01-13 密封装置 Expired - Lifetime JPH0650694Y2 (ja)

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JP1989003354U JPH0650694Y2 (ja) 1989-01-13 1989-01-13 密封装置

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JP1989003354U JPH0650694Y2 (ja) 1989-01-13 1989-01-13 密封装置

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JPH0294971U JPH0294971U (ja) 1990-07-27
JPH0650694Y2 true JPH0650694Y2 (ja) 1994-12-21

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