JPH06506870A - 柔軟なストリップを使用するマスキング方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 柔軟なストリップを使用するマスキング方法技術分野 本発明は、表面のある露出した部分を隣接する部分からマスキングする方法であ ワて、その露出した部分を例えば塗料吹付処理しやすくするための方法に関する 。本発明は、自動車産業において塗装面を選択的に修復しなければならない場合 に特に適しているが、それのみに限定されるものではない。本発明は、また、そ のような方法において使用されるガスケット材料に関する。

背景技術 表面上の一部を隣接する部分から区分けするためのマスキング技術は種々のもの が知られている。このような区分けは、ある形態もしくは他の形態の処理を特定 部分すなわち特定範囲だけに行わなければならないような多くの状況において必 要とされる。その処理が流動媒体を使用するものであれば、マスキング技術は特 に効果的である。そのような処理の例として、化学処理、塗装、及び装飾が挙げ られる。処理部分は、通常、その境界を定めるマスキングテープによってその周 囲から区分けされる。

発明の開示 本発明は、表面に接着した所定長さの発泡材のストリップによって処理部分の境 界を定めるマスキング技術を対象としている。ストリップは、その両面に形成さ れた接着層を有している。一方の接着層によってストリップを表面に固定し、他 方の接着層はシート材に貼り付けるために使用することができる。シート材は、 ストリップの横方向へのびるように取り付けられ、このように取り付けられたシ ート材で、その一方の側部に連接した表面が保護されかつ他方の側部に連接した 表面が露出する。こうして、ストリップとシートによって表面の一部を隣接する 部分から区分けする。シート材は、縁が実質的に外にはみ出した状態で発泡スト リップに接着し、その後、゛表面部分を処理する前に縁を切ることもできる。

本発明は、その両面に形成された接着層を有する所定長さの発泡ストリップに具 体化することもできる。好ましい実施例では、一方の層を形成する接着剤は他方 の層を形成する接着剤よりも強力であり、強力でない方の接着層は、ストリップ を表面に固定するために使用される。従って、使用時には、より強力な接着剤を シート材に優先的に接着することになるので、後にストリップすなわちマスクを 表面から容易に取り外すことができる。ストリップはエンドレスの状態で使用す ることもでき、ある実施例では、一方の接着層によってシート材をストリップに 固着してお（こともできる。

本発明の好ましい実施例では、発泡ストリップの横断面は、外周が連続的で滑ら かな曲線を描く。これは、通常、円形もしくは楕円形である。この形状によって 、処理部分と非処理部分との開の境界をぼかしやすくできる。

図面の簡単な説明 以下に、添付の概要図面を参照しながら、本発明の詳細な説明する。その概要図 面の、 図１は、複数本のガスケット材料を固定した状態の自動車のドアを示し、図２は 、図１の■−■線断面図であり、図３は、本発明に係るガスケット材料をそのロ ールから取り出す状態を示す斜視図であり、 図４は、自動車のボンネットの一部の斜視図であり、そして、図５は、図４のＶ −Ｖ線断面図である。

詳細な説明 図１は自動車のドアの側面図であり、その表面部分“Ｘ″は、修理を終えている がまだ再塗装を行っていない。図では、このドアを自動車本体から独立させてい るが、それ以外の、窓２．４、窓に嵌め込むフレーム６、ドアハンドル８、及び ミラーマウント１０は所定の位置のままで示している。さらに、ドアの下側エツ ジ部には特別保護層１２が設けられている。ドアパネル１４には２本のストリッ プ１６．１８が固定されている。ストリップ１６．１８は、パネル１４の損傷し ていない部分に接着剤によって取り付けられている。このストリップ１６．１８ によって修理部分“Ｘ”の２つの境界が定められ、修理部分“Ｘ”が、付属部材 （８゜１０、及び１２）を取り付けている、パネル１４の損傷していない部分か ら区分けされている。

図１では、ストリップ１６．１８は見えるようになっており、かつ図示している ように、パネル１４の表面の隣接する部分間に仕切りを形成しているにすぎない 。使用時には、複数枚のソート材２４をそれぞれのストリップに取り付けて各シ ートをパネルと付属部材とに被せ、修理を完了させるべ（部分“Ｘ”を処理、す なわち本実施例では吹付塗装、できるようにする。このようにシート材を配置し た状態を図２に示している。また、図３からも分かるように、発泡ストリップは 、互いに識別可能な２つの接着層２０．２２を有している。接着層２０によって ストリップ１０をパネル１４に固着する。柔軟なシート材２４は、縁のエツジ部 に沿って接着層２２に接着される。ソート２４の自由端は、図２に示すストリッ プ１８の右側部では縁を切って発泡ストリップ１８がその側から実質的に見える ようにする。一方、図２に示すストリップ１８の左側部では、シート２４は自由 にのばしておくか、もしくは、保護層１２に設けることのできる、ストリップか ら遠くに離れた固定ポイントまでのばしておく。いずれにせよ、このような方法 によって、部分”Ｘ”に対する吹付がはみ出るのを防ぎ、図１に示すストリップ １８より下側のパネル１４を効果的に保護することができる。図１に示すストリ ップ１６より上側の部分についても、ストリップ１６にシート材（図示せず）を 取り付けることによって同様に保護できる。シート２４として適当な材料には、 紙、コート紙、及びプラスチック材が含まれる。

図３に、本発明に係る発泡ストリップをそのロール２６から取り出す状態を示し ている。ストリップの材料は、通常、プラスチックの発泡材であり、本件出願人 によるヨーロッパ特許公開第０３８４６２６号明細書に従って製造したものが好 ましいが、ポリエーテルの発泡材が特に適している。接着層２０．２２には種々 の接着剤を使用することができるが、エマルジョン接着剤を用いると満足のい（ 結果が得られる。いずれにせよ、表面に対してストリップを確実に適切な位置に 定めるためには、感圧接着剤が好ましい。接着層２２に取り付けた両面剥離ライ ナー２８をある長さだけ剥がして露出させ、使用に備えた状態が図示されている 。ストリップの横断面は、通常は円形もしくは楕円形である。尚、その最小径は １５〜２ＯＩｌ■の範囲内にあることが好ましい。

発泡ストリップの一方の接着層の接着剤は、通常、他方の接着層の接着剤よりも 強力である。図に示す実施例では、接着層２２の方が強力であり、強力でない方 の接着層２０をパネルの表面に取り付ける。ストリップをこのように使用できる ように、接着層は、例えば色などの目に見える差異によって、互いに区別をつけ ることができる。変形例として、接着層の一方もしくはそれぞれを断続的に形成 し、互いに異なるパターンでストリップに形成することもできる。しかし、連続 的な接着層が通常は好ましい。

本発明に係る上記の実施例では、パネル１４の部分“Ｘ“は、ストリップ１６゜ １８、及びシート２４を順に連続的に貼り付けることによって区分けされる。こ のような組み合わせが一般的であり、最も融通をきかせることができるが、他の 技術を使用することもできる。例えば、パネル上の独立した部分を、その処理か ら保護することが望ましい場合もある。このような場合の配置例を図４及び５に 示す。

図４は、その大部分を再塗装しなければならない、自動車のボンネット３０の前 部を示している。ボンネット３０にはエンブレム３２が取り付けられている。

このエンブレム３２の周囲の塗装面は塗装し直す必要がないので、ボンネットの この部分を残りの部分から区分けしな↓プればならない。このために、本発明に 係るガスケット材料よりなるストリップ３４を、ボンネット３０の表面に対して エンブレムの周囲に連続的に取り付ける。その状態をより明確に図５に示してい る。

図から分かるように、ストリップ３４はエンブレム３２を取り囲み、ストリ・ツ ブ３４に接着したシート材３６によって、エンブレムとそのすぐ周囲の部分とが 分けられている。図５に示す配置の仕方は図２に示すものと実質的に同じである が、シート材３６が１本のストリップ３４によって確実に保持されるようになっ ている。

その他の実施例として、ソートが既に発泡ストリップに接着されているマスキン グユニットを形成することもできる。シートとストリップをロールに巻き付ける こともできるし、図５に示すような予め準備されたパネルとして提供することも できる。この場合には、シート３６はエンドレスのストリップ３４に既に接着さ れている。従って、１回の作業で表面の一部を区分けすることが可能である。

ここに記載する技術は、特に、塗装修理において効果的である。と言うのは、発 泡ストリップによって、非常に容易に、塗装部分と非塗装部分との間の境界をぼ かすことができるからである。これは、図２，３．及び５の実施例に示すような 横断面が円形もしくは楕円形の好ましい発泡ストリップによって、はっきりした 境界の形成が回避されることによる。従って、新しい塗装は、ストリップの張出 部の下側は濃さが薄くなり、隣接する非塗装部分に整然と溶は込む。必要であれ ば、シート２４あるいは３６によって、この張出部を拡張することもできる。本 発明は塗装修理に適用するのが好ましいが、コーティング、めっき、及びリン化 合（ｐｈｏｓｐｈｏｒｉｚｉｎｇ）等のその他の表面処理に対しでも本技術を効 果的に使用することができる。

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. １．その両面に形成された接着層を有する所定長さの柔軟な発泡ストリップとし てガスケット材料を使用して表面の一部をマスキングする方法にして、上記スト リップは一方の接着層によって上記表面に取り付けられ、他方の接着層によって シート材が上記ストリップの反対面に取り付けられ、上記ストリップと上記シー トとによって、上記表面の一部を該表面の隣接する部分から区分けする方法。
2. ２．上記ストリップに連接する一方のエッジに沿って上記シートの縁を切るステ ップを含む請求項１記載の方法。
3. ３．上記シート材の縁のエッジ部が上記ストリップの反対面に取り付けられる請 求項１記載の方法。
4. ４．上記接着層の一方を形成する接着剤は、他方の接着層を形成する接着剤より も強力ではなく、該強力ではない方の接着層によって上記ストリップを上記表面 に取り付ける請求項１〜３のいずれかに記載の方法。
5. ５．上記ストリップは、閉じた曲線を形成した状態で上記表面に取り付けられて 、上記一部を取り囲む請求項１〜４のいずれかに記載の方法。
6. ６．上記発泡ストリップの横断面は、その外周が連続的で滑らかな曲線を形成す る請求項１〜５のいずれかに記載の方法。
7. ７．その両面に形成された接着層を有する所定長さの柔軟な発泡ストリップとし て形成されるガスケット材料。
8. ８．上記接着層の一方を形成する接着剤が他方の接着層を形成する接着剤よりも 強力である請求項７記載の材料。
9. ９．上記ストリップの長さがエンドレスである請求項７または請求項８記載の材 料。
10. １０．上記接着層の一方によって上記ストリップに接着されたシート材を含む請 求項９記載の材料。
11. １１．上記接着層が、視覚によって互いに識別することのできる請求項７〜９の いずれかに記載の材料。
12. １２．各接着層が連続的な被膜である請求項１０記載の材料。
13. １３．上記発泡ストリップの横断面は、その外周が連続的で滑らかな曲線を形成 する請求項７〜１２のいずれかに記載の材料。
14. １４．上記外周形状が円形もしくは楕円形の一方である請求項１３記載の材料。