JPH06505616A - 移動体通信におけるセル切換時のファクシミリ・データ損失の最小化 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 移動体通信におけるセル切換時の ファクシミリ・データ損失の最小化 技術分野 本発明は通信システムに関し、さらに詳しくは、セルラ通信システムに関する。

背景技術 セルラ通信システムは周知の技術である。そうしたシステムは、一般に、それぞ れのサービス有効範囲を有する多数のセル、および多数のセルラ電話（通信装置 ）から構成される。隣接セルのサービス有効範囲は、１つのセルからサービスを 受ける通信装置がサービスを中断されることなく隣接セルに切り替えることので きる実質的に連続した有効範囲が得られるように、部分的に重複して設けられて いる。欧州電気通信規格協会（ＥＴＳＩ）から入手でき、かつ引用によってここ に組み込むＧ　Ｓ　Ｍ　（Ｇｒｏｕｐ　５ｐｅｃｉａ夏Ｍｏｂｉｌｅ）勧告に規 定されたＧＳＭ汎ヨーロッパ・ディジタル・セルラ・システムは、ちょうどその ようなシステムの一例である。

セルの無線有効範囲は、基地送受信装置局（ＢＴＳ）によって提供される。ＢＴ Ｓと移動体通信装置（または移動局）（ＭＳ）との間の通信は一般に、ＢＴＳに おける通信トランザクションを支持して一時的に割り当てられる、一対の周波数 （送信周波数および受信周波数）の一部分を利用して行われる。

遠隔局で使用するために割り当てられる１対の周波数は、一般に、無線チャネル と呼ばれる。無線チャネルにおけるダウンリンク伝送（ＢＴＳからＭＳへの伝送 ）は、周波数対の第１周波数で行われる。無線チャネルにおけるアップリンク伝 送（ＭＳからＢＴＳへの伝送）は、周波数対の１２周波数で行われる。

ＧＳＭシステムにおける非音声信号（例：ファクシミリやデータ）のＭＳとＢＴ Ｓとの間の交換もまた、周知の技術である。このような交換はよく知られており 、よく定義された手続きにより達成することができる（ＭＳが関与するグループ ３フアクシミリ伝送に関してはＧＳＭ勧告３゜４５を参照のこと）。

ＧＳＭ勧告３．４５は、ファクシミリ装置を大きく相違するセルラ網とインタフ ェースさせ、これを介して情報信号を伝送させる手段を規定している。ＧＳＭ勧 告で扱う相違は、誤りを発生しやすいエア・インタフェースが関与するセルラ網 と比較して、ＰＳＴＮチャネル用に設計されたファクシミリ装置の実質的に興な る信号プロトコルから、ＧＳＭによって規定されるディジタル・チャネルと比較 したアナログのファクシミリ信号までの範囲を含む。

ＧＳＭ勧告では、ファクシミリ装置の信号プロトコルは、ファクシミリと移動体 とを相互接続するファクシミリ・アダプタによって、０５Ｍ互換性フォーマット へ変換される。

移動体ファクシミリをＰＳＴＮファクシミリとインタフェースする場合には、セ ルラ／ＰＳＴＮインタフェースにプロトコル変換器を設けることも必要になる。

ファクシミリ装置はＰＳＴＮチャネルで作動するように設計されているが、ＧＳ Ｍ規定のファクシミリ・アダプタは、ファクシミリ装置がＧＳＭセルラ網によっ て提供される通信チャネルを利用するのを助ける。

ファクシミリの呼出しが確立すると、ファクシミリ・データのライン方式伝送を 開始することができる。ＣＣｒＴＴ勧告Ｔ、４では、−行のファクシミリを短か くて５ｍｓ。

長くて５秒で伝送することができる。実際の伝送時間が５ｍｓ未満の場合は、充 填ビットを付加して時間を５ｍｓにする。伝送時間が５秒を越えると、受信側フ ァクシミリは障害が存在すると判断し、切断する。ＧＳＭ勧告３．４５によって 確立された手続きはうまく作動するが、ＭＳの８７５間の切換時に問題が生じる 。ＭＳの８７５間の切換時に、一般的に２００ｍ５の信号中断があるのが普通で ある。

ファクシミリの伝送中に切換が起こると、４０行ものファクシミリ・メツセージ が失われる。ＧＳＭ勧告３．４５には切換によるデータ損失を回避する規定が無 いので、ファクシミリ呼の画像転送フェーズ中に切換が発生すると、情報が失わ れる。文書のファクシミリ伝送の重要性に鑑み、セル切換時のデータの損失を回 避する方法が必要である。

発明の概要 移動体セルラ方式ファクシミリ伝送において、データの損失を減少する方法を提 供する。この方法は、切換を検出する段階、および切換後の最初のＥＯＬを監視 する段階を含む。切換後の最初のＥＯＬを検出した後、この方法は、ファクシミ リ情報をバッファに記憶する段階、および充填ビットを伝送する段階を含む。切 換の終了を検出した後、この方法は、バッファに記憶した情報を先入れ先出し方 式で伝送する段階を含む。

図面の簡単な説明 第１図は、単独のＢＴＳおよび三つのＭＳを含むセルラ通信システムのブロック 図である。

第２図は、アダプタおよびファクシミリ装置を含むＭＳのブロック図である。

第３図は、ＭＳＣ内におけるアダプタ機能のブロック図である。

発明を実施するための最良の形態 セル切換時のデータ損失の問題の解決策は、概念的には、切換コマンドの受信を 感知し、ファクシミリからの論理的データの区切り　（例えば、行の終了（ＥＯ Ｌ）文字）を監視し、ファクシミリ情報およびＥＯＬ文字の伝送を切換が終了す るまで遅らせることにある。切換中、通信チャネルは、“０”から成る「充填ｊ 文字の伝送によって維持する。

ファクシミリ装置からの出力文字はバッファに記憶しておき、切換の終了後に伝 送する。

第１図に、本発明によるセルラ・システムの概要を示す。

こうしたシステムの内部には、集合して基地送受信局（ＢＴＳ）（１００）を形 成する多数の送受信装置（１０１〜１０３）、基地局制御装置（ＢＳＣ）（１０ ４）、および移動体システム制御装置（ＭＳＣ）（１０５）が含まれる。

また、セルラ・システム（１００）内には多数の移動局（ＭＳ）（２００，２０ １，２０２）がある。

通信システム（第１図）のＭＳ　（２００，２０１，２０２）は、ファクシミリ ・アダプタおよびファクシミリ装置と相互接続することによって、ファクシミリ ・メツセージを送受信するように適応させることができる。第２図は、ＭＳ　（ ２００，２０１，２０２）（それぞれを概略的に破線１０で囲まれたブロック１ １および１２から構成される形で表わす）、ファクシミリ・アダプタ（１３ａ） 、およびファクシミリ装置（１４）を示す。ファクシミリ・アダプタ（１３ａ） は、メモリ・バッファ（１３ｂ）、および時間値（例：５００ｍ５）を入力した タイマ（１３ｃ）を装備している。

ＭＳ　（２００，２０１，２０２）はそれぞれ、制御装置（１１）および送受信 装置（１２）を有するものとして描かれている。本発明では、ファクシミリ・ア ダプタ（１３）と制御装置（１１）との間でデータ／制御メツセージを交換する ために、制御装置（１１）内に人出方ポートを設ける。

ＭＳ　（２００，２０１，２０２）とＢＴＳ　（１００）との間のトラヒック・ チャネルをセットアツプした後、ＭＳを介してのファクシミリ間の通信は、ＭＳ 　（２００，２０１，２０２）に対し実質的に透過になる。ファクシミリ装置（ １４）からの出力信号は、一連の可変長符号語から成るファクシミリ伝送文書の 各行を表わす。そうした可変長符号語は、ファクシミリ・アダプタ（１３）内で ディジタル形式に変換され、ＭＳ　（２００，２０１，２０２）　によって直接 伝送される。

各符号語（例：ＣＣＩＴＴ勧告Ｔ４の表１／Ｔ、４および２／Ｔ、４）は、長さ １７２８画素とすることのできる、交互に繰り返される全部臼または全部黒の画 素のランレングス形式による一行の一部分の画像情報を表わすことができる。各 行は、有効なデータ行の途中には決して現れることのできない独自の行の終了（ ＥＯＬ）符号語によって終了する。ファクシミリ文書の一行の内容が最小走査時 間より短時間（例えば５ｍｓ未満）で伝送された場合には、充填ビット（可変長 ゼロ列から成る）を使用して休止が付加される。文書の終りは、ＥＯＬを連続六 回伝送することによって、受信側ファクシミリに伝えられる。

本発明では、ファックス・アダプタ（１３ａ）が、相互接続されたＭＳ　（２０ ０，２０１，２０２）を介してＢＴＳ（１００）から制御情報を受け取る。ファ クシミリ・アダプタ（１３ａ）に伝送される制御情報は、切断情報、切換コマン ド、切換終了等を含む。

ファクシミリ・アダプタ（１３ａ）が送信側ファクシミリ装置（１４）と相互接 続され、ファクシミリ・アダプタ（１３ａ）が相互接続されたＭＳ　（２００， ２０１，２０２）から切換通知を受け取ると、ファクシミリ・アダプタはタイマ （１３ｃ）を始動させ、ファクシミリ（１４）の出力信号にＥＯＬ符号語が出て くるのを監視し始める。ファクシミリ　（１４）からＥＯＬ符号語を受け取ると 、ファクシミリ・アダプタ（１３ａ）はメモリ・バッファ（１３ｂ）を起動して ファクシミリ　（１４）の出力を記録し始めると同時に、ＭＳ　（２００，２０ １，２０２）を介してＴＣＨにより充填ビットを伝送し始める。

ファクシミリ・アダプタ（１３ａ）が充填ビットを伝送する間、ファクシミリ・ アダプタ（１３ａ）は、相互接続されたＭＳ　（２００，２０１，２０２）から の制御情報を監視し続ける。好適な方法として、ＭＳ　（２００，２０１゜２０ ２）は、目標ＢＴＳ　（１００）およびファクシミリ・アダプタ（１３ａ）の両 方に切換完了メツセージを伝送する。切換完了メツセージの受信後、ファクシミ リ・アダプタ（１３ａ）は、バッファに記憶した情報をＭＳ　（２００゜２０１ ．２０２）を介して先入れ先出し方式で伝送し始める。

ＥＯＬを検出しないうちに間隔時間（タイマ（１３ｃ）で測定）がしきい値を越 えると、アダプタ（１３ａ）は、中断することなく　（あたかも切換が行われな かったかのように）ファックス情報を伝送し続ける。一方、アダプタ（１３ａ） がＥＯＬを検出し、バッファ記憶および充填ビットの伝送を開始したときに、切 換完了前にタイマ（１３Ｃ）が時間切れになると、アダプタ（１３ａ）は、あた かも切換完了メツセージを受信したかのように作動する。そのような場合、タイ マ（１３ｃ）の時間切れの後、ファクシミリ・アダプタ（１３ａ）は、上述の通 り、記憶した情報をバッファ（１３ｂ）から先入れ先出し方式で伝送し始める。

一例として、ファクシミリ文書を送信するためにシステムにアクセスすることを 希望するＭＳ　（２００）は、ＢＴＳ（１００）の−斉送信制御チャネル（Ｂ　 ＣＣＨ）を走査し、識別する。ＭＳ　（２００）は、アクセス要求を送信するた めのアップリンク通信資源を定義する情報＜ＦＮ、ＭＡ、ＭＡＩ○）を監視し、 検出する。アクセス要求を送信した７１．ＭＳ（２００）は、ダウンリンク−次 チャネル（ｆｌ）の共通制御チャネル（ＣＣＣＨ）でチャネル割当メツセージを 監視する。

ＧＳＭ勧告の規定では、チャネル割当メツセージはＢＴＳ（１００）からＭＳ　 （２００）へ通信される。これらの割当メツセージは、適切な符号化を介して、 ユーザＭＳ（２００）に、ＢＴＳとＭＳとの間で情報を交換するための特定周波 数およびスロットを明確に決定するために必要な特定のパラメータを提供する。

本発明では、通信装置（２００，２０１，２０２）およびＢＴＳ　（１００）を 、上述のように、そして実質的にＧＳＭに規定される方法で信号を交換するよう に構成する。

したがって、通信装置（２００，２０１，２０２）はアクセスを要求し、実質的 にＧＳＭ勧告に規定されているようにトラヒック・チャネル（ＴＣＨ）が付与さ れる。

ＭＳ　（２００）のオペレータは、目標ファクシミリの電話番号を入力し、ファ クシミリ呼出音を聞き、マン・マシン・インタフェース（ＭＭＩ）ボタンを起動 して、ファクシミリ送信を始動することができる。あるいは別の方法として、Ｍ Ｓ　（２００）のオペレータは、相互接続されたファクシミリ装置（１４）に電 話番号を入力し、ＭＭＩボタンを起動し、それによって目標電話番号をファクシ ミリ・アダプタ（１３ａ）およびＭＳ　（２００）を介してＢＴＳ（１００）へ 送信することもできる。

ファクシミリ・アダプタ（１３ａ）を使用してＭＳを介してアクセス要求を生成 すると、セルラ網内で、シンプレックス単方向トラヒック・チャネルへのアクセ スなどの特殊機能を起動することが可能になる。あるいはまた、オペレータがア クセス要求を生成し、相手側と会話した後で、ファクシミリ・アダプタのＭＭＩ ボタンを起動する（それによって、ファクシミリ・アダプタ（１３ａ）およびＭ Ｓ（２００）を介してＢＴＳ　（１００）へ、シンプレックスＴＣＨなどの特殊 機能要求を出す）こともできる。

ファックス伝送中に、ＥＳＣ（１０４）がセル切換の必要があると決定すると、 ＥＳＣ（１０４）はＭＳ　（２００）に切換コマンドを送信する。次にＭＳ（２ ００）がそうした通知を、ファクシミリ・アダプタ（１３ａ）のＩ１０ポートを 介してファクシミリ・アダプタ（１３ａ＞へ転送する。ファクシミリ・アダプタ （１３ａ）は、差し迫ったセル切換の決定直後にタイマ（１３ｃ）を起動し、Ｅ ＯＬを監視し始める。ＥＯＬを検出すると、ファクシミリ・アダプタ（１３ａ） は、充填ビットを送信すると共に、切換終了までファクシミリ　（１４）の出力 をバッファに記憶し始める。切換の終了（またはタイマ（１３ｃ）の時間切れ） 後、ファクシミリ・アダプタ（１３ａ）は、バッファ（１３ｂ）の内容を先入れ 先出し方式で伝送し始める。

本発明の別の実施例では、公衆電話網（ＰＳＴＮ）とインタフェースしたＭＳＣ （１０５）内に、静止ファクシミリ・アダプタ機能（１０６ａ、１０６　ｂ、１ ０６　ｃ）を設けることができる。ＭＳＣ（１０５）内の静止アダプタ（１０６ ａ）は、ＰＳＴＮシステム内で発呼するファクシミリに対し、移動体ファクシミ リ・アダプタ（１３ａ）と同じ機能を果たす。

静止アダプタ（１０６ａ）は、ＰＳＴＮ加入者から目標ＭＳ　（２００，２０１ ，２０２）へのＴＣＨの割当に続き、ＰＳＴＮインタフェースからファクシミリ 呼出音を受け取った後、起動することができる。移動体アダプタ（１３ａ）の場 合と同様に、静止アダプタ（１０６ａ）は、ＰＳＴＮインタフェースからファク シミリ信号を受信し、入力ファクシミリ信号を可変長符号語に変換した上で、セ ルラ・システム（第３図）を介して目標ＭＳ　（２００，２０１，２０２）へ伝 送することによって、システムに対し実質的に透過的に作動する。

静止アダプタ（１０６ａ）で工夫したの一つの相違点は、静止アダプタ（１０６ ａ）が、接続された目標ＭＳ（２００，２０１，２０２）に関し、ＢＳＣ（１０ ４）からＭＳＣ（１０５）を介して制御情報を受信するということである。移動 体アダプタ（１３ａ）の場合と同様に、静止アダプタ（１０６ａ）もセル切換要 求を監視する。切換要求を受信した後、静止アダプタ（１０６ａ）はＥＯＬを監 視し、それを受信すると、ＰＳＴＮ発信源からのＥＯＬ符号語受信後のファクシ ミリ情報の伝送を中断する。また、ＢＳＣ（１０４）から切換終了メツセージが 届くまで、充填ビットがサービス基地局（１００）および目標基地局（１００） の両方から送信される。

画像を受信する静止または移動体アダプタもまた、制御メツセージを介してセル 切換のことを通知される。受信側アダプタが受信する充填文字は、誤りを含むこ とも含まないこともある。誤った文字を受信すると、アダプタは無効ハフマン符 合に遭遇することになり、したがって、その誤った符合を充填文字に置換する。

別の実施例では、本発明を、端末アダプタ（１３または１０６）を介してＭＳ　 （２００，２０１，２０２）に接続されたデータ端末（図示せず）が関与する、 ファクシミリ以外のデータ交換に適用することができる。データ損失減少機能は 端末アダプタ（１３または１０６）に直接組み込み、端末の起動時に自動的に始 動させるか、あるいはオペレータがＭＭＩボタンを操作することによって始動さ せることができる。いずれの場合も、送信側端末アダプタ（１３または１０６） は、セル切換の通知を受信し、論理的データの区切り（例えば現在の文字の送信 終了）を検出した後、切換が終了するまで、充填（停止）ビットを送信する。

切換の期間中、端末アダプタ（１３または１０６）はデータを後で伝送するため にバッファに記憶する。切換終了後に、端末アダプタ（１３または１０６）は、 上述と同様に、通常のデータ伝送を再開する。

さらに別の実施例では、本発明を同期ＨＤＬＣ方式サービスに適用することがで きる。上述と同様に、ＨＤＬＣ伝送は、端末アダプタ（１３または１０６）を介 してＭＳ（２００，２０１，２０２）と相互接続されたデータ端末によって実施 することができる。切換の通知を受信した後、端末アダプタ（１３または１０６ ）は、論理的データの区切りを検出した後で、切換が終了するまで、充填ビット （フラッグ）を送信する。端末アダプタ（１３または１０６）は、切換が終了す るまで、データをバッファ（１３ｂまたは１０６ｂ）に記憶する。切換が終了す ると、端末アダプタ（１３または１０６）は、上述の通り、伝送を再開する。

さらに別の実施例では、本発明を、ＧＳＭに類似した交換プロトコルを用いる他 のセルラ・システムに適用することができる。そうしたシステムの例として、米 国のディジタル・セルラ・システムや日本国のデジタル・セルラ・システムなど がある。

第１図 第２図 第３図

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. １．セルラ方式移動体通信で； Ａ）セル切換を検出する段階； Ｂ）セル切換後の最初の論理的データの区切りを監視する段階： Ｃ）論理的データの区切り検出後、データをバッファに記憶し、充填ピットを送 信する段階；およびＤ）セル切換終了の検出後、バッファに記憶されたデータを 先入れ先出し方式で送信する段階；から構成されることを特徴とする、データ伝 送中のデータ損失を減少する方法。
2. ２．前記論理的データの区切りを監視する段階がさらに、ファクシミリ装置から のＥＯＬを検出する段階を含むことを特徴とする、請求項１記載の方法。
3. ３．前記論理的データの区切りを監視する段階がさらに、データ端末からの文字 送信の終了を検出する段階を含むことを特徴とする、請求項１記載の方法。
4. ４．前記論理的データの区切りを監視する段階がさらに、データ端末からのＨＤ ＬＣフレームの終了を検出する段階を含むことを特徴とする、請求項１記載の方 法。
5. ５．セルラ方式移動体通信で； Ａ）セル切換を検出する手段； Ｂ）セル切換後の最初の論理的データの区切りを監視する手段； Ｃ）論理的データの区切り検出後、データをバッファに記憶し、充填ビットを送 信する手段；およびＤ）セル切換終了の検出後、バッファに記憶されたデータを 先入れ先出し方式で送信する手段；から構成されることを特徴とする、データ伝 送中のデータ損失を減少する装置。
6. ６．前記ファクシミリ情報をバッファに記憶し、充填ビットを送信する手段がさ らに、ファクシミリ送信からＥＯＬを削除する手段を有することを特徴とする、 請求項５記載の装置。
7. ７．さらに、ＭＳとファクシミリ装置の間に相互接続したファクシミリ・アダプ タから構成されることを特徴とする、請求項５記載の装置。
8. ８．さらに、ＭＳＣ内のファクシミリ・アダプタ機能から構成されることを特徴 とする、請求項５記載の装置。
9. ９．前記論理的データの区切りを検出する手段がさらに、ＥＯＬを検出する手段 を有することを特徴とする、請求項５記載の装置。