JPH0650556A - 遠赤外線放射体 - Google Patents

遠赤外線放射体

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JPH0650556A
JPH0650556A JP5075936A JP7593693A JPH0650556A JP H0650556 A JPH0650556 A JP H0650556A JP 5075936 A JP5075936 A JP 5075936A JP 7593693 A JP7593693 A JP 7593693A JP H0650556 A JPH0650556 A JP H0650556A
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JP
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far
heating
cooking
particles
plate
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JP5075936A
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Yasuhiko Kataoka
康彦 片岡
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N D I KK
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N D I KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遠赤外線によって、被加熱対象物又は被冷却
対象物を効率良く加熱又は冷却することのできる遠赤外
線放射体を提供すること。 【構成】 空気流通孔を具備する金属製容器内に、遠赤
外線放射性粒子を封入した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠赤外線を放射させ
て、調理用加熱や冷暖房等を行なうことのできる遠赤外
線放射体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、食品の調理は、金網や鍋
やフライパン等の調理用器具を使用して直火で加熱する
か、又は電子レンジやオーブン等を用いて行なわれてい
る。
【0003】また、冷凍食品は、自然解凍や流水解凍、
又は電子レンジによる解凍を行なった後に調理が行なわ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の調理方法では、未だ、次のような問題点を有し
ている。
【0005】食品の煮炊きは、鍋やフライパンの底が
350℃位に加熱されるので、水が沸騰し、内容物の形が
崩れたり、汁が濃縮されたり、フライパン上に肉汁が出
て旨みや栄養価を劣化させるとともに、焦げついたりす
るという問題点を有している。
【0006】上記の焦げつき等を防ぐためのコンロ
の火加減は、熟練を要し、その調節等の作業が煩雑であ
るという問題点を有している。
【0007】従来の調理方法では、保温性に欠けるの
で料理が冷めやすいという問題点を有している。
【0008】魚や干物等は網等を用いて直火で焼いて
調理するが、焼きすぎて硬くなったり、焦げたり、煙が
出て調理室内を汚したりするという問題点を有してい
る。特に冷凍食品の自然解凍や流水解凍は時間を要し、
季節、時間、温度等を考慮して調理に最適な状態に解凍
するのは、非常に困難でかつ味が落ちるという問題点を
有している。
【0009】電子レンジによる解凍は、高周波電波内
に入れた食品の分子が激しい摩擦運動を起こして、発
熱、加熱するので、栄養価の高いドリップが流出して栄
養価を下げるとともに、肉等が収縮して硬くなり、肉等
の味や旨み等が損われるという問題点を有している。
【0010】業務用の加熱調理板は、暖め難く冷め難
く、かつ、熱を通し難いために、熱のコントロールがし
ずらいという問題点を有している。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、金
属製容器内に、遠赤外線放射性粒子を封入したことを特
徴とする遠赤外線放射体を提供せんとするものである。
【0012】また、本発明は、以下の構成にも特徴を有
する。
【0013】(1) 金属製容器内に封入する遠赤外線
放射性粒子として、蓄熱効果の高い遠赤外線放射性粒子
及び/又は蓄熱効果の低い遠赤外線放射性粒子を使用し
たこと。
【0014】(2) 蓄熱効果の高い遠赤外線放射性粒
子としては、珪石、コランダム等のアルミナ、ジルコ
ン、スポジュメン、酸化鉄、酸化マンガン、酸化コバル
ト、酸化チタンの粒子又はこれらの内の2種以上を混合
した粒子であること。
【0015】(3) 蓄熱効果の低い遠赤外線放射性粒
子としては、シリカ、軽石、鉱滓又はこれらの内の2種
以上を混合した粒子であること。
【0016】(4) 金属製容器に、内部と外部とを連
通する空気流通孔を形成したこと。
【0017】(5) 金属製容器の空気流通孔を形成し
た一側壁の内面と、遠赤外線放射性粒子との間に粒子漏
出防止体を張設したこと。
【0018】(6) 粒子漏出防止体として、薄肉金属
板又は網体を使用したこと。
【0019】(7) 金属製容器内に、周壁に沿わせて
断熱材を配設したこと。
【0020】(8) 金属製容器は、扁平板状に形成し
たこと。
【0021】(9) 金属製容器の底部を下方へコーン
状に膨出させて形成したこと。
【0022】(10) 金属製容器の底部に、同心円状
に複数個の突条部を形成したこと。
【0023】(11) 金属製容器の周壁に、取手係止
部を設けたこと。
【0024】(12) 金属製容器の一側壁に、鉄板等
の調理用プレートを一定の間隙を開けて取付けたこと
を。
【0025】(13) 金属製容器に、鍋、フライパ
ン、やかん等の調理用容器を着脱自在に取付け可能とし
たこと。
【0026】(14) 金属製容器を、内外側に一定の
間隔を開けて配置した筒状内・外側周壁と、両内・外側
周壁の上下端間にそれぞれ介設した上下端壁とから形成
し、筒状外側周壁又は筒状内・外側周壁に多数個の空気
流通孔を形成したこと。
【0027】(15) 遠赤外線を放射させる少なくと
も一側面を除いて、金属製容器の周囲に一定の間隔を開
けて輻射熱反射体を配設したこと。
【0028】(16) 金属製容器内に、熱源体を配設
したこと。
【0029】(17) 熱源体として、加熱手段を設け
たこと。
【0030】(18) 熱源体として、冷却手段を設け
たこと。
【0031】(19) 金属製容器の一側壁に、送風器
を略ラッパ状の送風ガイド体を介して取付け、同送風器
より金属製容器の一側面側に送風を可能としたこと。
【0032】(20) 加熱調理用素材収容ケースの底
部、天井壁部、及び側壁部の内の少なくとも一側壁に組
込んで、加熱調理器を形成可能としたこと。
【0033】(21) 浴槽本体の少なくとも一側壁に
組込んだこと。
【0034】(22) 動物の育舎内に配設して、育舎
内を冷暖房可能としたこと。
【0035】(23) 室の床部、天井壁部、及び側壁
部の内の少なくとも一壁部に組込んで、サウナ室を形成
可能としたこと。
【0036】(24) 荷箱の少なくとも一側壁に組込
んで、収納物の鮮度保持を可能としたこと。
【0037】(25) 車体内に配設して、車内を冷暖
房可能としたこと。
【0038】(26) 植物育成室内の天井部及び/又
は育成土壌内に配設したこと。
【0039】(27) 鮮魚等の収容ケースの少なくと
も一側壁に組込んだこと。
【0040】ここで、遠赤外線放射性粒子としては、遠
赤外線の放射性物であればよい。
【0041】そして、蓄熱効果の高い遠赤外線放射性粒
子としては、熱を吸収蓄熱する効果の高いものであれば
よく、例えば、下記の酸化鉱物及び水酸化鉱物、珪酸塩
鉱物、炭酸塩鉱物、石灰岩、岩石類、その他の粒子を、
1種類又は2種類以上混合して使用することができる
が、二酸化ケイ素やアルミニウムを含む鉱物の粒子が遠
赤外線放射率が高いために使用上好ましい。
【0042】〔蓄熱効果の高い遠赤外線放射性粒子〕 酸化鉱物・水酸化鉱物 赤銅鉱,ペリクレース,スピネル,マグネシウム磁鉄
鉱,酸化マグネウム,ウルボスピネル,ヘルシン石,ク
ロム鉄鉱,コランダム(コランダム等のアルミナ),チ
タン鉄鉱,ペロブスカイト,金紅石,すず石,ブルーサ
イト,ギブサイト,ポジュメント,酸化マンガン,酸化
コバルト, 酸化チタン,酸化鉄(磁鉄鉱,赤鉄
鉱,針鉄鉱),ボーキサイト 珪酸塩鉱物 ネソ珪酸塩鉱物,ソロ珪酸塩鉱物,サイクロ珪酸塩鉱
物,イノ珪酸塩鉱物,フィロ珪酸塩鉱物,テクト珪酸塩
鉱物 炭酸塩鉱物 方解石,菱鉄鉱,菱マンガン鉱,あられ石,苦灰石 石灰岩 砕せつ性石灰岩(魚卵石灰岩,ペレット石灰岩,レキ石
灰岩),化学沈澱石灰岩(石灰華),礁石灰岩(サンゴ
(化石片,石灰藻)) 岩石類 珪石,珪砂,砂,砂利,玉石 その他 ろ過材,セラミック かかる蓄熱効果の高い遠赤外線放射性粒子の粒径として
は、1.0 〜10mm、好ましくは、1.0 〜6.0mm 、更に好ま
しくは、2.0 〜3.0mm のものがよい。
【0043】また、蓄熱効果の低い遠赤外線放射性粒子
としては、熱を吸収蓄熱し放熱するものであればよく、
例えば、下記の天然産無機多孔質又は人工無機多孔質の
粒子を、1種類又は2種類以上混合して使用することが
できる。
【0044】〔蓄熱効果の低い遠赤外線放射性粒子〕 天然産無機多孔質粒子 軽石 人工無機多孔質粒子 シリカ,鉱滓,シラスバルーン,パーライトバルーン,
軽石バルーン,牛骨無機多孔質加工材,その他人工無機
多孔質材 かかる蓄熱効果の低い遠赤外線放射性粒子の粒径として
は、0.04〜20mm、好ましくは、0.1 〜3.0mm のものがよ
い。この範囲外では、蓄熱効果の高い遠赤外線放射性粒
子と混合した際の金属製容器内の蓄熱量の調整が困難に
なると共に、金属製容器面の熱の均一性を保ち難くなる
ので好ましくない。
【0045】蓄熱効果の高い遠赤外線放射性粒子と蓄熱
効果の低い遠赤外線放射性粒子は、それぞれ単独で使用
することもできるが、任意の割合で混合して使用するこ
ともできる。例えば、保温性や味のまろやかさの要求度
の強い用途では、蓄熱効果の高い遠赤外線放射性粒子を
多くし、家庭用等短時間で料理する用途には蓄熱効果の
低い遠赤外線放射性粒子を多くするのが好ましい。
【0046】なお、蓄熱効果の低い遠赤外線放射性粒子
に代えて、又は、同遠赤外線放射性粒子に加えて、石炭
や炭の粒子を使用することもでき、石炭としては、7300
cal以下の発熱量の褐炭、8100cal 以上の発熱量の瀝青
炭、7300〜7800cal の発熱量の亜瀝青炭を使用すること
もできる。
【0047】金属製容器は、アルミニウム系、亜鉛系、
鉄系、及び銅系の金属や合金等により成形することがで
き、特に、鉄系や銅系やアルミニウム系の合金は、軽く
て薄肉のものが、熱伝導性の面から好適に用いることが
できる。かかる金属製容器の肉厚は、例えば、0.5 〜1.
0mm 、好ましくは、0.8mm にすることができる。
【0048】また、金属製容器は、アルミニウム系、ス
テンレス系、亜鉛系、黄銅系、銅系、及び鉄系の鋳物や
合金鋳物等により成形することができ、例えば、銅系、
ケイ素系、マグネシウム系のいずれかか1種類とアルミ
ニウムとの合金鋳物により、薄肉・軽量で熱伝導性が良
く、熱がさめやすい金属製容器を成形することができ
る。かかる金属製容器の肉厚は、例えば、1.0 〜3.0mm
、好ましくは、2.0mm にすることができる。
【0049】空気流通孔は、金属製容器内の遠赤外線放
射性粒子が加熱された際の熱の放出量を有効に調整する
と共に、金属製容器内の空気の熱膨張により同金属製容
器が変形等するのを防止するためのものである。かかる
空気流通孔の径は、例えば、0.5mm 〜3.0mm にすること
ができるが、何らこれに限られるものでない。
【0050】また、金属製容器を鋳物や合金鋳物により
成形した場合には、熱膨張が少ないので、空気流通孔を
設けなくても良く、この場合には、直接空気流通孔を通
して遠赤外線や輻射熱を放射させることができないの
で、内部に封入する遠赤外線放射性粒子は蓄熱作用の強
いものを使用するのが好ましい。そして、この場合に
は、空気流通孔がないので粒子漏出防止体を張設しなく
ても良い。
【0051】粒子漏出防止体としては、薄肉(例えば、
0.03〜0.1mm )のアルミニウム板や銅板や亜鉛板等の薄
肉金属板、又は、金属製の網体を使用することができ、
網体は、遠赤外線放射性粒子の粒径よりも網目の小さい
(例えば、国際規格で83〜580 メッシュ)もので、耐熱
性のあるものを使用する。
【0052】輻射熱反射体は、アルミニウム系やステン
レス系等の素材にて成形することができる。
【0053】断熱材としては、岩綿等を使用することが
でき、例えば、新日本製鉄(株)製の「SCバルク12
60」(商品名)や「ウェットフェルト」(商品名)を
使用することができる。
【0054】遠赤外線放射性粒子は、水ガラスや岩綿又
は粘土等の焼結性無機物のバインダーで混合して焼成
し、同粒子の少なくとも表面の1部を固着させて板状態
としてもよい。このように、板状態とすることにより遠
赤外線放射体の生産性や耐久性を高めることができる。
【0055】
【作用】本発明に係る遠赤外線放射体は、金属製容器を
加熱すると、同金属製容器内に封入した熱伝導性の低い
遠赤外線放射性粒子が蓄熱し、さらに、蓄熱した熱で高
密度の遠赤外線を外部へ放射する。
【0056】この際、金属製容器内に、蓄熱効果の高い
遠赤外線放射性粒子のみを封入した場合には、同遠赤外
線放射性粒子による蓄熱量が多いために、遠赤外線の放
射量を多くすることができる。
【0057】また、金属製容器内に、蓄熱効果の低い遠
赤外線放射性粒子のみを封入した場合には、同遠赤外線
放射性粒子による蓄熱量が少ないために、遠赤外線の放
射量を少なくすることができる。
【0058】そして、金属性容器内に、蓄熱効果の高い
遠赤外線放射性粒子と、蓄熱効果の低い遠赤外線放射性
粒子とを混合した場合には、蓄熱効果の低い遠赤外線放
射性粒子が蓄熱効果の高い遠赤外線放射性粒子から熱を
吸収して、蓄熱効果を低減させるために、全体の遠赤外
線の放射量を抑制することができる。
【0059】したがって、被加熱物に応じて、又用途に
応じて、金属製容器内に封入する蓄熱効果の高い遠赤外
線放射性粒子と蓄熱効果の低い遠赤外線放射性粒子との
混合割合を調整することにより、遠赤外線の放射量を調
整して、金属製容器内より放射される輻射熱による加熱
・冷熱量を制御することができる。
【0060】例えば、被加熱物が食品素材である場合に
は、蓄熱効果の高い遠赤外線放射性粒子よりも蓄熱効果
の低い遠赤外線放射性粒子の混合割合を大きくしておく
ことにより、熱吸収効率を高くして、大量の遠赤外線を
放射して熱をよく通すことができるために、極めて短い
調理時間で、かつ低温で調理することができて、食品素
材の味、旨み等をほぼ完全に引出すことができる。
【0061】また、金属製容器に、内部と外部とを連通
する空気流通孔を形成した場合には、同空気流通孔を通
して遠赤外線加熱空気の熱や輻射熱を効率よく外部へ放
出させることができる。
【0062】また、空気流通孔を形成した一側壁の内面
と、遠赤外線放射性粒子との間に粒子漏出防止体を張設
した場合には、同粒子漏出防止体により遠赤外線放射性
粒子が空気流通孔を通して外部へ漏出するのを防止する
ことができる。
【0063】特に、粒子漏出防止体として、薄肉金属板
を使用した場合には、同薄肉金属板により上記粒子が空
気流通孔を通して外部へ漏出するのを防止することがで
きると共に、同薄肉金属板が蓄熱機能を果して、より高
温での遠赤外線加熱を行なうことができる。
【0064】金属製容器内に、周壁に沿わせて断熱材を
配設した場合には、同断熱材によって、金属製容器の周
壁からの熱輻射を防止することができて、蓄熱した熱を
一側壁側より集中的に遠赤外線として放射させることが
できる。また、金属製容器内に蓄熱作用の弱い遠赤外線
放射性粒子を封入した場合には、断熱材を配設しなくて
もよい場合がある。
【0065】金属製容器を扁平板状に形成した場合に
は、例えば、同金属製容器をコンロの火台上に安定させ
て載置し、同金属製容器の上に調理用のなべやフライパ
ン等を安定させて載置することができ、これらフライパ
ン等内の食品素材を金属製容器を介して加熱することに
より、上記したように食品素材の味、旨み等をほぼ完全
に引出すことができる。
【0066】金属製容器の底部を下方へコーン状に膨出
させて形成した場合、例えば、1度〜10度のテーパ面
を有するコーン状膨出部を形成した場合には、金属製容
器をより安定させてこん炉上に載置することができて、
使用時の安全性を高めることができる。
【0067】金属製容器の底部に、同心円状に複数個の
突条部を形成した場合には、同突条部が金属製容器の底
部の強度を増大させると共に、同底部の熱膨張によるひ
ずみ等を吸収して、金属製容器の変形を防止することが
できる。そして、突条部を各種家庭用こん炉の火台のい
ずれにも金属製容器を係止させることができて、同金属
製容器が火台から外れる等の不具合や危険性を防止する
ことができる。
【0068】金属製容器の周壁に、取手係止部を設けた
場合には、同取手係止部に取手を係止させて、取手を介
して加熱された金属製容器をこん炉上から安全におろす
ことができる。
【0069】金属製容器の一側壁に、鉄板等の調理用プ
レートを一定の間隙を開けて取付けた場合には、同調理
用プレート上に食品素材を載せて加熱調理することがで
き、逐一、金属製容器と調理用プレートとを順次こん炉
上に載せたり、おこしたりする手間が省ける。
【0070】金属製容器に、鍋、フライパン、やかん等
の調理用容器を着脱自在に取付け可能とした場合には、
金属製容器上に鍋やフライパンややかん等を確実に取付
けることができるために、調理中にこれらやかん等が金
属製容器上からすべり落ちる等の危険を防止することが
できる一方、金属製容器からやかん等を取外すことがで
きるために、これらのやかん等の洗浄を簡単かつ確実に
行なうことができると共に、金属製容器内の防水性を確
保できる。
【0071】金属製容器を、内外側に一定の間隔を開け
て配置した筒状内・外側周壁と、両内・外側周壁の上下
端間にそれぞれ介設した上・下端壁とから形成し、筒状
外側周壁又は筒状内・外側周壁に多数個の空気流通孔を
形成し、同空気流通孔を形成した側の側壁の内面と、遠
赤外線放射性粒子の間にそれぞれ粒子漏出防止体を張設
した場合には、円筒状の金属製容器内に加熱手段又は冷
却手段を配置して、同金属製容器を内方より加熱又は冷
却(この場合には、除湿も行なう。)することによっ
て、高い冷暖房効果を得ることができる。
【0072】遠赤外線を放射させる少なくとも一側面を
除いて、金属製容器の周囲に一定の間隔を開けて輻射熱
反射体を配設した場合には、同輻射熱反射体により金属
性容器内より放射される輻射熱を反射して、反射熱によ
り再度金属製容器内の遠赤外線放射性粒子を加熱するこ
とができて、輻射熱反射体の配設されていない一側面側
より効率良く輻射熱や遠赤外線を放射させることができ
る。
【0073】金属製容器内に熱源体を配設した場合に
は、同熱源体により遠赤外線放射性粒子を加熱又冷却し
て、遠赤外線放射性粒子より遠赤外線を放射させること
ができる。
【0074】ここで、熱源体として、電気ヒーター、加
熱水供給パイプ、加熱ガス供給パイプ等の加熱手段を設
けることにより、上記した遠赤外線放射性粒子等を加熱
することができる。
【0075】また、熱源体として、冷却水供給パイプや
冷却ガス供給パイプ等の冷却手段を設けることにより、
遠赤外線放射性粒子を冷却することができる。
【0076】そして、熱源体として、加熱手段と冷却手
段とを適宜選択的に使用可能にして、遠赤外線放射性粒
子を加熱することも、又冷却することもできるようにす
ることができる。
【0077】金属製容器の一側壁に、送風器を略ラッパ
状の送風ガイド体を介して取付け、同送風器より金属製
容器の一側面側に向けて送風を可能とした場合には、同
金属製容器の他側面側より遠赤外線を集中的に放射させ
ることができて、同遠赤外線による冷暖房効果を高める
ことができる。
【0078】加熱調理用素材収容ケースの底部、天井壁
部、及び側壁部の内の少なくとも一側壁に遠赤外線放射
体を組込んで、加熱調理器を形成した場合には、同加熱
調理器が放射する遠赤外線により加熱調理用素材の旨み
等をそこなうことなく加熱調理することができる。ま
た、加熱調理用素材が凍結している場合にも、遠赤外線
により解凍しながら調理を行うことができる。
【0079】浴槽本体の少なくとも一側壁に遠赤外線放
射体を組込んだ場合には、遠赤外線放射体内の遠赤外線
放射性粒子を加熱することによって、遠赤外線を放射さ
せ、同遠赤外線によって浴槽本体内の浴槽水を加熱し
て、浴槽水を適温(例えば、42℃)に保つことができ
る。
【0080】動物の育舎内や車内に遠赤外線放射性体を
配設して、同遠赤外線放射性体内の遠赤外線放射性粒子
を加熱又は冷却(この場合には、除湿も行なう。)した
場合には、動物の育舎内や車内を冷暖房することができ
る。
【0081】室の床部、天井壁部、及び側壁部の内の少
なくとも一壁部に遠赤外線放射体を組込んで、サウナ室
を形成した場合には、同一壁部より室内に向けて遠赤外
線を放射させることにより、サウナ機能をもたせること
ができる。この場合、室内を適度に加湿すると効果的で
ある。
【0082】室の床部、天井壁部、及び側壁部の内の少
なくとも一壁部に遠赤外線放射体を組込んだ場合には、
同遠赤外線放射体内の遠赤外線放射性粒子を加熱させ
て、室内の空気温度を一定に保つことにより、同室内を
乾燥させて、乾燥・保温室として機能させることができ
る一方、遠赤外線放射性粒子を冷却させることにより、
室内の空気温度を一定の低温度に保つことにより、同室
内を保存室として機能させることができる。
【0083】荷箱の少なくとも一側壁に遠赤外線放射性
体を組込んだ場合には、同遠赤外線放射性粒子を冷却さ
せて、荷箱内の湿度を、例えば、5℃位に保つと共に、
荷箱内の湿度を、例えば、55%位に保つことにより、
同荷箱を野菜やくだもの類の鮮度保持庫として機能させ
ることができる。
【0084】植物育成室内の天井部及び/又は育成土壌
内に遠赤外線放射性体を配設して、同遠赤外線放射性体
内の遠赤外線放射性粒子を加熱させた場合には、同遠赤
外線放射性粒子より生育光線としての遠赤外線を放射さ
せて、植物育成室内及び/又は生育土壌を植物の生育し
やすい温度に保つことができて、植物の生育を促進する
ことができる。
【0085】鮮魚等の収容ケースの少なくとも一側壁に
遠赤外線放射体を組込んだ場合には、同遠赤外線放射体
内の遠赤外線放射性粒子を冷却して、同遠赤外線放射性
粒子より遠赤外線を鮮魚等の収容ケース内に放射させる
ことにより、収容ケース内を一定の低温度に保って、同
収容ケース内に収容した鮮魚等の鮮度を良好に保つこと
ができる。
【0086】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0087】まず、本発明に係る遠赤外線放射体の実施
例は、熱源体を内蔵するものと、しないものとに大別す
ることができ、先に、熱源体を内蔵しない遠赤外線放射
体の各実施例について説明し、その後に熱源体を内蔵す
る遠赤外線放射体の各実施例について説明する。
【0088】[第1実施例]第1実施例は、図1及び図
2に示すように、遠赤外線放射体としての加熱調理用プ
レートAである。
【0089】すなわち、加熱調理用プレートAは、図1
及び図2に示すように、扁平状で、かつ、ガスコンロの
火台上に載置可能な大きさに形成した金属製容器1内に
は周縁部に一定肉厚(例えば、15mm)の岩綿からなるリ
ング状の断熱材2を配設し、同断熱材2の内方に蓄熱効
果の高い遠赤外線放射性粒子3としての珪石の粒子と、
蓄熱効果の低い遠赤外線放射性粒子4としての軽石の粒
子とを混合して封入している。ここで、珪石粒子は粒径
が2.0 〜3.0mm のものを使用し、また、軽石粒子は粒径
が4.0 〜6.0mm のものを使用し、混合比は容積比で1:
2としている。
【0090】そして、金属製容器1は、一定肉厚(例え
ば、0.8mm )にて形成した容器本体5の開口縁部に、一
定肉厚(例えば、0.8mm )にて形成した蓋体6の開口縁
部を嵌合すると共に、リベット止めやかしめ等により接
続している。7は接続部、8はコンロの火台との滑りを
防止するために容器本体5の底部に張設したアルミニウ
ム系の滑り防止用薄膜であり、例えば、日新製鋼(株)
製の「アルスターコイル」(商品名)を使用することが
できる。
【0091】また、蓋体6には、小径(例えば、0.8mm
)の空気流通孔9を多数個形成しており、同空気流通
孔9は、ガスコンロの火力の弱い中央部分に密(穿孔密
度76%)に形成し、ガスコンロの火力の強い外側周辺部
に粗(穿孔密度24%)に形成している。
【0092】次に、上記のように構成した加熱調理用プ
レートAの使用方法について説明する。
【0093】加熱調理用プレートAをガスコンロの火台
(図示せず)上にセットし、その上に食品素材の入った
フライパンや鍋を載せてコンロの火を付けることによ
り、容器本体5の底部に張設した滑り防止用薄膜8が溶
けて、容器本体5の底部の表面がザラザラになり滑り止
め材として機能し、2回目以降は火台にセットしても滑
ることがない。
【0094】そして、コンロの火力で容器本体5が熱せ
られると、軽石がまず加熱されて、同軽石が熱を吸収し
て蓄熱すると共に、孔等から熱を放出する。
【0095】続いて、熱伝導率の低い珪石も加熱され
て、遠赤外線と輻射熱を放射すると共に、軽石を更に加
熱して熱を放出させる。
【0096】この際、蓋体6に形成した空気流通孔9
は、火力の弱い部分に略密に形成されているので、蓋体
6の上面は熱勾配がなく、略均一に鍋等を加熱すること
ができる。
【0097】そして、接続部7でかしめ止め等により容
器本体5と蓋体6とを接続しているために、容器本体5
と蓋体6との熱膨張の差を吸収させることができる。
【0098】次に、本実施例の加熱調理用プレートAを
用い、5人の実験員に各々表1,表2,表3に示す各種
の食品素材と、直径が25cmのフライパンを渡し、中火で
調理実験をしてもらった。尚、比較例として電子レン
ジ、及びフライパンを直接加熱する従来方法で実施例と
同一の食品素材を用いて調理実験を行った。その結果を
表1,表2,表3に示す。
【0099】表1,表2は、冷凍食品を解凍しないで調
理した結果であり、表3は食品素材を生のまま調理した
結果を表している。
【0100】
【表1】
【0101】
【表2】
【0102】この表1,表2から明らかなように、本実
施例によれば冷凍の食品素材をそのまま解凍から加熱調
理まで一貫して行うことができ、かつ、低温で調理がで
きるので蛋白質等の熱劣化を生じさせることなく、自然
の風味で、歩留りがよく、旨みやまろやかさ、芳香性を
有した調理品が得られることがわかる。
【0103】これに対して、電子レンジは、解凍から加
熱調理ができる本実施例に比べて、素材が収縮し、ドリ
ップが出て、歩留りが悪く、旨みが劣化し、味が落ちて
いた。
【0104】また、直接加熱は火加減の調整が難しく、
食品素材の外側と内側で加熱斑ができ、内側が凍結状態
で外側が焦げた食品も見られた。
【0105】その他、本実施例の調理品は、電子レンジ
での調理品に比べ水っぽくなく保水性に優れ、また、直
接加熱による調理品に比べ、加熱時間が約半分ですみ、
外観が優れ、まろやかな味を出すことができることがわ
かった。これは、遠赤外線放射性粒子3、4から放射さ
れるの遠赤外線によるためと思われる。
【0106】
【表3】
【0107】また、表3から明らかなように、本実施例
は、焦げないで旨みに優れ、自然の風味を有し、更に、
殻は手で持てる温かさなのに肉は熱くサザエ等を完全な
形で殻から出すことができるのに対し、比較例は、旨み
に欠け、サザエ等を完全な形で殻から出すことができな
かった。この場合も遠赤外線放射性粒子3、4から放射
される遠赤外線によるためと思われる。
【0108】次に、おでん、シチュー、茹で卵を調理し
た。
【0109】実験方法は直径が30cm、高さが15cmの鍋を
用い、中火で5人の実験員に調理をしてもらった。尚、
比較例としては、フライパンを直接加熱する従来法を用
いた。
【0110】おでんは、本実施例によれば、2時間で牛
スジが軟らかくなり、食べると煮汁の味が浸透し、か
つ、その間差し水を要しなかった。これに対して、比較
例は、6時間で牛スジが軟らかくなったが、煮汁の浸透
が悪く、また、差し水を数回要した。
【0111】シチューは、本実施例によれば、20分でジ
ャガイモが軟らかくなり、煮汁の味が浸透し、その間差
し水の補給を要しなかった。これに対して、比較例で
は、50分でジャガイモが軟らかくなったものの、野菜の
形が崩れて、更に差し水を要した。
【0112】茹で卵は、本実施例では、鍋の底から略1
cmの深さに水を入れ、卵を6個並べて、中火以下で15分
間鍋底に微小の気泡ができる状態で加熱した。その結
果、1個も殻が割れずに茹で卵ができた。これに対し
て、比較例では、鍋に3リットルの水を入れ、卵を浸し
て強火で20分間沸騰させて加熱した。その結果、6個の
卵の内、3個の卵の殻が割れていた。
【0113】次に、加熱調理用プレートAの温度の均一
性の空気流通孔9の分布による依存性について確認をし
た。
【0114】図3,図4は各々実験例1及び実施例2の
加熱調理用プレートAの平面図であり、図5,図6は各
々実験例3及び実施例4の加熱調理用プレートAの平面
図である。
【0115】加熱調理用プレートAのサンプルとして、
直径が17cm、高さが2cmの加熱調理用プレートを作成し
た。ここで、珪石と軽石との混合比は1:3(vol
比)とした。
【0116】また、空気流通孔9は径を1mmとし、同空
気流通孔9の形成密度は、家庭用のガスコンロを対象と
して、実験例1及び実施例2では中心から半径4.5cm で
内側と外側に分けて作成し、実験例3では中心から半径
4cm(内側)、4cm〜5cm(中間部)、5cm以上(外
側)に分けて作成し、実験例4では中心から半径3.5cm
(内側)、3.5 cm〜4.5cm (中間部)、4.5cm 以上(外
側)に分けて作成し、空気流通孔9の形成密度は、実験
例1では内側87%、外側13%であり、実験例2では内側
90%、外側はその中間部に10%であり、実験例3では内
側50%、中間部29%、外側21%であり、実験例4では、
内側及び中間部各17%、外側66%である。
【0117】次に、実験方法について説明する。
【0118】図7は実験方法を示すコンロ上の加熱調理
用プレートAの要部側面図であり、10は直径が25cmのア
ルミニウム製のフライパン、11はフライパンに注入され
た水、12は家庭用LPGコンロの燃焼部、a,b,cは
フライパンでの温度の測定部位で順に外側、中間部、中
心部を表している。コンロの火台上に加熱調理用プレー
トA、次いで300cc の水の入ったフライパン10をセット
し、点火5分後に測定部位a,b,c上の温度を接地式
温度計で測定した。その測定結果を表4に示した。
【0119】
【表4】
【0120】この表4から明らかなように、中心部に空
気流通孔9を略密に形成することにより、温度の低い中
央部の温度を上げ、結果的に熱量を均一化し、加熱斑の
ない調理が可能なことがわかった。また、中央部の温度
が上昇するので、より短時間でかつ焦げつきのない料理
をすることができることがわかった。
【0121】次に、加熱調理用プレートAの蓄熱効果の
高い遠赤外線放射性粒子と蓄熱効果の低い遠赤外線放射
性粒子との混合比に対する加熱温度及び温度分布の依存
性について確認をした。
【0122】<試料の調整>加熱調理用プレートAは本
実施例のものを用い、直径25cmのアルミニウム製フライ
パンをLPGコンロの中火を用いて確認した。
【0123】蓄熱効果の高い遠赤外線放射性粒子として
は、2.0 〜3.0mm の粒径の珪石粒子を用い、蓄熱効果の
低い遠赤外線放射性粒子としては5.0mm の粒径の軽石粒
子を用いて、混合比を vol比で軽石粒子 100%,25%,
50%,25%,0%(実験NO.5〜9)で行った。
【0124】実験方法は、前記加熱調理プレートAの温
度の均一性の空気流通孔9の分布による依存性の実験と
同一の方法で行った。その結果を表5に示した。
【0125】
【表5】
【0126】この表5から明らかなように、珪石粒子が
多くなると温度勾配が小さく、温度が均一化されること
がわかった。但し、珪石粒子が多い程加熱に時間がかか
り、冷め難いことがわかった。従って、家庭等の短時間
で料理をするものは蓄熱効果の低い遠赤外線放射性粒子
を多めにし、業務用には少なくするとよいことがわかっ
た。
【0127】[第2実施例]図8及び図9は、第2実施
例としての加熱調理具A1を示しており、同加熱調理用プ
レートAは、お好み焼類、ハンバーグや冷凍イカ類の解
凍調理、ステーキや生カキ類の生もの等の調理のための
業務用に開発したものであり、前記第1実施例の加熱調
理用プレートAを矩形板状に形成し、蓋体6の上面に鉄
板18を四隅の4点で溶接して構成している。
【0128】そして、図10に示すように、金属製容器
1内には、蓄熱効果の高い遠赤外線放射性粒子3とし
て、粒径2.0 〜3.0mm の珪石粒子と粒径4.0 〜5.0mm の
粘土鉱物粒子の等量混合粒子と、蓄熱効果の低い遠赤外
線放射性粒子4として、粒径7.0 〜10mmの軽石粒子と粒
径5.0 〜7.0mm の牛骨無機多孔質加工材粒子の等量混合
粒子とを、混合比(vol 比)が1:2で混合したものを
充填しており、蓋体6には径が1.0mm の空気流通孔9を
形成容器本体5の周壁内側には、20mmの肉厚を有する気
泡セメント板や岩綿等からなる断熱材2を配設してい
る。
【0129】上記のように構成した本実施例の加熱調理
具A1を用いて、お好み焼を調理した。比較例として従来
の40mmの鉄板を用いてお好み焼の調理を行った。
【0130】実験方法はペースト状に溶いた小麦粉を板
状に3箇所垂らし、ボール内の肉、もやし、キャベツ等
を載せる一般的なお好み焼で行った。その結果を表6に
示した。
【0131】
【表6】
【0132】この表6から明らかなように、本実施例に
よれば、食用油を使用しないで比較例に比べ略2倍のボ
リュームのある焼上りで、素材各々の味が引き立ち、極
めて美味であった。
【0133】また、金属製容器1が鉄板16に固定されて
いるので、同金属製容器1の熱歪みを防止することがで
き、しかも、重量を従来の数百分の一の重量に軽減する
ことができるために、運搬性・据え付け性に優れている
ことがわかった。更に食用油を必要としないので、低カ
ロリーで、健康的で、栄養価の高い料理を提供できるこ
とがわかった。
【0134】[第3実施例]図11〜図13は、第3実
施例としての加熱調理用プレートAを示しており、同加
熱調理用プレートAは、金属製容器1内において、蓄熱
効果の高い遠赤外線放射性粒子3と蓄熱効果の低い遠赤
外線放射性粒子4との混合粒子と、リング状の断熱材2
との間に仕切壁13を配設しているものであり、同仕切壁
13は、断熱材2の内周面に沿わせて形成した筒状の仕切
壁体13a と、同仕切壁本体13a の下端縁より断熱材2の
下面に沿わせて外側方へ張出し状に形成した鍔部13b と
を、金属製容器1と同一素材により一体成形している。
【0135】そして、蓋体6の内面と上記仕切壁13の内
面とに沿わせてハット状に形成した粒子漏出防止体14を
配設して、同粒子漏出防止体14により混合粒子とした遠
赤外線放射性粒子3、4の上方と側方とを被覆してい
る。
【0136】このようにして、粒子漏出防止体14によ
り、金属製容器1内に封入した遠赤外線放射性粒子3、
4が、蓋体6に形成した空気流通孔9より外部へ漏出す
るのを防止すると共に、金属製容器1内の蓄熱効果を高
めることができるようにしている。
【0137】この際、粒子漏出防止体14の周縁部を仕切
壁13を介して断熱材2の内周面と下面とに沿わせて配置
しているために、金属製容器1内に封入した遠赤外線放
射性粒子4がシリカ等の微粒子である場合にも、同遠赤
外線放射性粒子4が空気流通孔9を通して外部へ放出さ
れるのをより確実に防止することができる。
【0138】また、容器本体5の底部には、図12及び
図13に示すように、同心円状に外方へ膨出させて形成
した突条部15,16 を設け、同突条部15,16 により各種家
庭用コンロの火台17のいずれにも加熱調理用プレートA
を係止することができるようにしている。
【0139】このようにして、調理中に加熱調理用プレ
ートAが火台17からズレたり外れたりするのを防止し、
さらに、膨出状に形成しているので突条部15,16 により
容器本体5の熱膨張を吸収して、容器本体5の変形を防
止することができるようにしている。
【0140】ここで、蓄熱効果の高い遠赤外線放射性粒
子3と蓄熱効果の低い遠赤外線放射性粒子4との混合割
合を変えて、個々に加熱調理用プレートAの発熱反応等
を実験した結果を表7に示す。なお、表中の図面は、本
実施例に係る加熱調理用プレートAの模式図である。
【0141】
【表7】
【0142】また、上記加熱調理用プレートAを家庭用
ガスコンロの火台上に載置して、同加熱調理用プレート
Aを加熱した際のプレート表面温度の変化と、さらに、
加熱調理用プレートA上にフライパンを載せた際の同フ
ライパンの表面温度と、フライパンを直接家庭用ガスコ
ンロの火台上に載置して、同フライパンを加熱した際の
フライパンの表面温度の変化とを実験した結果、表8の
ようになった。なお、表8中の表面温度は、加熱調理用
プレートA又はフライパンの外周部と中央部の表面温度
である。
【0143】
【表8】
【0144】そして、表8に示す実験結果をグラフにし
たのが図100である。dは、加熱調理用プレートAの
表面温度の変化曲線、eは、加熱調理用プレートAの上
に載置したフライパンの表面温度の変化曲線、fは、ガ
スコンロの火台上に直接載置したフライパンの表面温度
の変化曲線、gは、加熱調理用プレートAを使用して行
なう低温調理範囲である。
【0145】この図100のグラフより、加熱調理用プ
レートAを介してフライパンを加熱すると、実験開始か
ら30分経過後より長時間安定して 150℃〜 200℃の低
温調理範囲gにて加熱調理を行なうことができることが
わかった。
【0146】ここで、上記実験において、家庭用ガスコ
ンロの火台上に加熱調理用プレートAを載置した場合に
は、同加熱調理用プレートA内の遠赤外線放射性粒子3
による蓄熱効果を高めるために、実験開始直後の2分間
は、家庭用ガスコンロの炎を900℃〜1000℃の強火に
し、その後は 800℃〜 900℃の中火にして加熱を継続し
た。また、家庭用ガスコンロの火台上に直接フライパン
を載置した場合は、実験開始から中火で加熱した。そし
て、加熱調理用プレートAの金属製容器1内に封入する
蓄熱効果の高い遠赤外線放射性粒子3と蓄熱効果の低い
遠赤外線放射性粒子4との混合比は1:4(vol比)とし
た。
【0147】[第4実施例]図14〜図18は、第4実
施例としての加熱調理用プレートAを示しており、同加
熱調理用プレートAの容器本体5の底部は、図15及び
図16に示すように、中央部に底面視で同心円形の二段
の内外側段付凹部22,23 を形成すると共に、外側凹部23
の周縁部に、一定勾配(例えば、4度)のテーパー面24
を形成している。
【0148】このようにして、ガスコンロの火台17上に
加熱調理用プレートAを安定状態に載置可能とすると共
に、段付凹部22,23 により、容器本体5の熱膨張による
歪みを吸収して変形を防止することができるようにして
いる。
【0149】また、金属製容器1の周壁には、図14〜
図18に示すように、左右対称位置に取手係止部25,25
を設けて、同取手係止部25に、図19に示す取手26の先
端係止部26a を係止させることができるようにしてい
る。
【0150】そして、取手係止部25,25 は、金属製容器
1の周壁の前側半部と後側半部とにそれぞれ当接させた
前後側半部帯状体27,27 の両端部27a,27a,27a,27a をそ
れぞれ直角に折曲すると共に、突合わせてスポット溶接
し、左右側の端部27a,27a,27a,27a と前後側半部帯状体
27,27 の周面との間に前後一対の係止孔形成体28,28,2
8,28 の前後端をそれぞれスポット溶接して形成してい
る。27b は係合用凸部、29はスポット溶接部である。
【0151】[第5実施例]図20及び図21は、第5
実施例としての加熱調理用プレートAを示しており、同
加熱調理用プレートAは、容器本体5の底部に、電気コ
ンロの加熱板30上に嵌合状態に載置可能な円形凹部31を
形成し、同円形凹部31の中心部に、上記加熱板30の中央
凹部30a に嵌入する円形中央凸部32を形成し、さらに、
同円形中央凸部32の周囲に円周方向に一定の角度を保っ
て放射状に伸延する溝部33を多数個形成している。
【0152】このようにして、電気コンロの加熱板30上
に加熱調理用プレートAを安定状態に載置可能とすると
共に、放射状に形成した多数個の溝部33により容器本体
5の熱膨張による歪みを吸収して、同容器本体5の変形
を防止することができるようにしている。
【0153】また、本実施例の基本的構造は、前記第4
実施例の加熱調理用プレートAと同様に構成している
が、仕切壁13の鍔部13b の先端縁には、容器本体5の円
形凹部31の周壁に沿わせて筒状スカート部13c を形成
し、また、粒子漏出防止体14の周縁部は、断熱材2の上
面に沿わせている。
【0154】[第6実施例]図22及び図23は、第6
実施例としての加熱調理用プレートAを示しており、同
加熱調理用プレートAは、容器本体5の底部外側位置
に、電気コンロの加熱板30の直径と略同一径の円形突条
部35を形成し、同円形突条部35の中心部に、上記加熱板
30の中央凹部30a に嵌合する円形中央凸部32を形成し、
さらに、円形中央凸部32の周囲に円周方向に一定角度を
保って放射状に伸延する溝部33を多数個形成している。
【0155】このようにして、電気コンロの加熱板30上
への加熱調理用プレートAの安定載置と、同プレートA
の容器本体5の変形防止が図れるようにしている。
【0156】また、本実施例の基本的構造は、前記第5
実施例の加熱調理用プレートAと同様に構成している
が、仕切壁13は筒状の仕切壁本体13a のみから形成し、
同仕切壁13の下端縁を各溝部33の外側端に係止させてい
る。
【0157】ここで、取手係止部25の他実施例につい
て、図24〜図27を参照しながら説明する。
【0158】図24に示す取手係止部25は、前後側半部
帯状体27,27 の各端部27a,27a を突合わせると共に、そ
れぞれ反対方向に折返して係止孔形成体27c,27c を一体
成形している。36は連結用挾持体である。
【0159】図25に示す取手係止部25は、図24に示
す取手係止部25と同様に形成した係止孔形成体27c,27c
の上下縦幅を略半分に形成して、突合せ部27d をリベッ
ト37により連結している。
【0160】図26に示す取手係止部25は、前後側半部
帯状体27,27 の各端部27a,27a を突合せると共に、一側
端部27a を他側側へ伸延させると共に内方へ折曲させて
係止孔形成体27c を一体成形している。
【0161】図27に示す取手係止部25は、図26に示
す取手係止部25と同様に形成した係止孔形成体27c の上
下縦幅を略半分に形成して、突合せ部27d をスポット溶
接している。
【0162】なお、上記した取手係止部25の突合せ部27
d の接続方法としては、スポット溶接や連結用挾持体止
めやリベット止めに限るものではない。
【0163】図28は、容器本体5の周壁に取手取付用
リング40を取付け、同取手取付用リング40の周壁に取手
取付用突片41を設けて、同取手取付用突片41に取手42を
取付けている。
【0164】[第7実施例]図29及び図30は、第7
実施例としての加熱調理用プレートAを示しており、同
加熱調理用プレートAは、有底円筒状の容器本体5とリ
ング状の仕切壁13とをアルミニウム合金鋳物により一体
成形しており、同容器本体5は、底部を下方へ凸状に膨
出させて形成し、上端面には周縁に沿わせて蓋体嵌合用
溝部45を形成し、同蓋体嵌合用溝部45の前後左右側位置
にそれぞれ段付凹部45a,45a,45a,45aを形成し、上端周
縁部に鍔部46を外側方へ水平張出し状に一体成形し、底
部には、複数個の火台嵌合部47を、円周方向に一定の角
度を保って形成している。48は、蓋体鍔部6dに形成した
取手係止孔、50は蓋体取付用ビス、50a はビス孔であ
る。
【0165】そして、火台嵌合部47は、下方へ向けて二
又状に形成して、ガスコンロの火台17に上方より嵌合可
能に形成している。
【0166】また、蓋体6は、アルミニウム合金鋳物又
は金属板により円形板状に形成すると共に、鍋等の載置
安定性を高めるために下方へ凹状に弯曲させて形成し、
同縁部に溝部嵌合用凸条部6eを形成し、同溝部嵌合用突
条部6eの前後左右側位置には、それぞれ蓋体凸部6f,6f,
6f,6f を段付凸状に一体成形し、同蓋体凸部6aに上記ビ
ス孔50a を形成している。
【0167】このようにして、本実施例に係る加熱調理
用プレートAでは、火台嵌合部47によるガスコンロの火
台17への安定載置と、下方へ凹状に弯曲形成した蓋体6
による同プレートA上への鍋等の調理具の安定載置が図
れるようにしている。
【0168】特に、蓋体鍔部6dを設けているために、直
径の大きい調理具も上記プレートA上に安定状態に載置
することができて、調理時の安全性を高めることができ
る。
【0169】[第8実施例]図31及び図32は、第8
実施例としての加熱調理用プレートAを示しており、同
加熱調理用プレートAは、容器本体5を上面開口の偏平
箱状に形成する一方、蓋体6を同容器本体5の外側に嵌
合可能なキャップ状に形成して、容器本体5の周壁5cと
蓋体6の周壁6cとを内外側に重合させた状態にてビス50
又はリベットにより連結している。
【0170】そして、容器本体5内には仕切壁13を形成
しており、容器本体5と仕切壁13はアルミニウム合金鋳
物又は鉄鋳物により一体成形している。
【0171】また、蓋体6の周縁部には蓋体鍔部6dを外
側方へ水平張出し状に形成しており、蓋体6と蓋体鍔部
6dはアルミニウム合金鋳物又は鉄鋳物により一体成形し
ている。
【0172】図33及び図34は、上記加熱調理用プレ
ートAの変容例を示しており、容器本体5に火台嵌合部
47を一体成形することなく、別体に形成した火台嵌合体
210を介して火台17上に安定状態にて載置可能としてい
る。
【0173】そして、火台嵌合体210 は、嵌合体本体21
1 を容器本体5の外径よりも大径で、かつ、同容器本体
5の高さよりも高い筒状に形成し、同嵌合体本体211 の
下端に、多数個の火台嵌合用凹部212 を円周方向に一定
の間隔を開けて形成すると共に、各火台嵌合用凹部212,
212 間に、火の通りを良くするための凹部213 を形成し
ている。
【0174】このようにして、火台17の本数にかかわり
なく、多数個形成した火台嵌合用凹部212 のいずれかを
火台17に嵌合させて、火台嵌合体210 を火台17上に横ず
れ等することのないように確実に載置し、その後、同火
台嵌合体210 内に加熱調理用プレートAの容器本体5を
嵌入させると共に、蓋体鍔部6dを当接させることによ
り、加熱調理用プレートAを火台17上に安全状態に載置
することができるようにしている。
【0175】なお、本実施例では、火台嵌合体210 を加
熱調理用プレートAと別体に形成しているが、蓋体鍔部
6dに一体成形することもできる。
【0176】図35は、粒子漏出防止体14の周縁部固定
構造を示しており、蓋体6の内面周縁部にリング状の押
圧用突条部6mを形成し、同押圧用突条部6mの下端が、図
35に示す閉蓋状態において、仕切壁13の外側方にて、
同仕切壁13の上端略同位置に位置するようにしている。
【0177】このようにして、押圧用突条部6mと仕切壁
13の上端縁とにより、粒子漏出防止体14の周縁部を挾持
させて、同粒子漏出防止体14の周縁部を仕切壁13の上端
縁に圧接させることにより、遠赤外線放射性粒子3等の
粒子漏出防止効果を高めることができるようにしてい
る。
【0178】また、押圧用突条部6mに代えて蓋体6の内
面周縁部に仕切壁嵌合用凹条部を形成し、同凹条部と仕
切壁13との噛合いにより、粒子漏出防止体14の周縁部を
仕切壁13の上端縁に圧接させることによっても、上記と
同様の粒子漏出防止効果を得ることができる。
【0179】[第9実施例]図36及び図37は、第9
実施例としての加熱調理用プレートAを示しており、同
加熱調理用プレートAは、金属製容器1の周縁部に鍔部
・火台嵌合部一体成形体49をビス50又はリベット51によ
り着脱自在に取付けている。
【0180】そして、鍔部・火台嵌合部一体成形体49
は、金属製容器1の周壁に嵌合してビス止め等するため
のリング状の取付部49a と、同取付部49a の上端周縁よ
り外側方へ水平張出し状に形成した蓋体鍔部6dと、取付
部49a の下端に円周方向に一定の角度を保って多数個形
成した二又状の火台嵌合部47とを、アルミニウム合金鋳
物により一体成形している。6gは危険マーク等の表示
部、48は取手係止孔である。
【0181】このようにして、金属製容器1に鍔部・火
台嵌合部一体成形体49を適宜取付けることにより、ガス
コンロへの加熱調理用プレートAの安定載置と、同プレ
ートA上への大型調理具の安定載置とを図ることができ
るようにしている。
【0182】[第10実施例]図38及び図39は、第
10実施例としての加熱調理具A1を示しており、同加熱
調理具A1は、加熱調理用プレートA(例えば、第1実施
例や第3実施例に記載のもの)の上面に調理具71を着脱
自在に取付け可能としている。
【0183】そして、加熱調理用プレートAは矩形板状
に形成すると共に上面、金属製容器1の上面に前低後高
の傾斜面部1aを形成して、同傾斜面部1a上に上記調理具
71の一部を形成する矩形板状の鉄板52を前低後高の傾斜
状態に載置可能としている。
【0184】また、鉄板52の下面には、加熱調理用プレ
ートAの金属製容器1に上方より嵌合可能な矩形枠状に
形成した嵌合取付部53を取付け、前端縁部には油やカス
等を収容する油等収容ケース54を取付け、同油等収容ケ
ース54の開口部の直上方に位置する鉄板52の前端部には
油等排出口55を形成している。56は、鉄板52の上面を覆
う鉄板用蓋体である。
【0185】このようにして、ガスコンロの火台上に加
熱調理用プレートAを載置し、同加熱調理用プレートA
上に調理具71を適宜嵌合させて載置して、同調理具71の
鉄板52上にて肉や魚等を焼くことができるが、鉄板52は
前低後高の傾斜状態に載置しているために、肉や魚等か
ら出る油やカスは、同鉄板52に沿って前方へ流動し、油
等放出口55を通して油等収容ケース54内に収容すること
ができて、食品としての肉等が油によりべとつくのを防
止することができる。
【0186】[第11実施例]図40及び図41は、第
11実施例としての加熱調理具A1を示しており、同加熱
調理具A1は、ガスコンロ用として使用する大型の加熱調
理用プレートAに、業務用の鉄板52をアルミニウム合金
鋳物製の嵌合取付部53を介して着脱自在に取付けている
ものである。
【0187】そして、加熱調理用プレートAの金属製容
器1の底面は、図41及び図42に示すように、プレス
加工により前後左右側部を一定勾配を有するテーパー面
57に形成すると共に、中央部を楕円形状の水平面58に形
成している。
【0188】このようにして、加熱調理用プレートAを
ガスコンロの火台上に載置し、同加熱調理用プレートA
に調理具71の嵌合取付部53を嵌合することにより、同加
熱調理用プレートA上に鉄板52を載置して、同鉄板52を
焼肉板として使用することも、又、同鉄板52に代えてお
でん鍋、焼いも器、おこのみ焼器、タコ焼器、タイ焼器
等を嵌合取付部53を介して加熱調理用プレートA上に載
置して使用することもできる。
【0189】また、嵌合取付部53を設けることなく、加
熱調理用プレートAの金属製容器1の上面に直接鉄板52
を一定の間隔を開けて固設することもできる。
【0190】図43及び図44は、加熱調理用プレート
Aの金属製容器1の一部を形成する容器本体5の形状の
変容例であり、左右側に円形水平面59,59 を形成すると
共に、その周面に凹部60を形成している。
【0191】このようにして、大型化した加熱用調理用
プレートAのガスコンロの火台上への安定載置と、金属
製容器1の熱膨張による変形防止を図っている。
【0192】[第12実施例]図45及び図46は、第
12実施例としての加熱調理具A1を示しており、同加熱
調理具A1は、ガスコンロ用の加熱調理用プレートAの前
後側周縁部に調理具載置用凹部70,70 を設ける一方、調
理具71としての鍋の底部に載置嵌合用凸部72を設けてい
る。なお、加熱調理用プレートAの内部構造は省略して
いるが、第3実施例又は第4実施例に記載のものと同様
に構成することができる。
【0193】このようにして、上記調理具載置用凹部70
中に載置嵌合用凸部72を嵌合させることにより、金属製
容器1上に調理具71を横ずれさせることなく安定状態に
載置することができるようにしている。
【0194】また、載置嵌合用凸部72は、本実施例では
調理具71としての鍋の底部に設けているが、他にやかん
やフライパン等の底部に設けることもできる。
【0195】図47は、電気コンロ用の加熱調理用プレ
ートAを示しており、同加熱調理用プレートAにも前記
ガスコンロ用の加熱調理用プレートAと同様に調理具載
置用凹部70を設けている。なお、加熱調理用プレートA
の内部構造は省略しているが、第4実施例又は第5実施
例に記載のものと同様に構成することができる。
【0196】[第13実施例]図48は、第13実施例
としての加熱調理具A1を示しており、同加熱調理具A1
は、調理具71としての鍋の底部にプレート収容部73を設
け、同収容部73内に、加熱調理用プレートA(例えば、
第1実施例や第3実施例に記載のもの)を収容してい
る。
【0197】そして、金属製容器1の蓋体6と調理具71
の底部との間に一定の間隔を保持して、同蓋体6の膨張
・収縮が自由に行なえるようにしている。
【0198】このようにして、調理具71と加熱調理用プ
レートAとを一体化させることにより、調理具71の安定
性を向上させることができる。
【0199】[第14実施例]図49は、第14実施例
としての加熱調理具A1を示しており、同加熱調理具A1
は、携帯用ガスコンロGに加熱調理用プレートA(例え
ば、第1実施例や第3実施例に記載のもの)をブラケッ
ト74を介して一体的に取付けている。
【0200】このようにして、携帯用ガスコンロGに加
熱調理用プレートAを固定状態に取付けて、同加熱調理
用プレートAの安定性、さらには、同加熱調理用プレー
トA上に載置する調理具の安定性を向上させることがで
きる。
【0201】[第15実施例]図50及び図51は、第
15実施例としての加熱調理用プレートAを示してお
り、同加熱調理用プレートAは、金属製容器1の蓋体6
に略半球凹状のタコ焼器嵌合用凹部75を前後方向及び左
右幅方向にそれぞれ一定の間隔を開けて多数個形成する
と共に、容器本体5の底部にも、上記各タコ焼用凹部75
と上下に対向する位置に略同形状の凸部76を下方へ突出
させて形成する一方、蓋体6上に、上記タコ焼器嵌合用
凹部に嵌合するタコ焼用カップ部77a を多数具備するタ
コ焼器77を載置可能としている。
【0202】このようにして、金属製容器1の上面に形
成したタコ焼器嵌合用凹部75に、タコ焼器77のタコ焼用
カップ部77a をそれぞれ嵌合させて、金属製容器1上に
タコ焼器77を安定状態かつ確実に載置させて、タコ焼器
77を遠赤外線により加熱させることができるようにして
いる。
【0203】[第16実施例]図52及び図53は、第
16実施例としての加熱調理用プレートAであり、同加
熱調理用プレートAは、金属製容器1の蓋体6に左右一
対の饅頭焼器嵌合用凹部78,78 を形成すると共に、容器
本体5の底部にも、上記饅頭焼器嵌合用凹部78,78 と上
下に対向する位置に略同形状の凸部79,79 を下方へ突出
させて形成する一方、蓋体6上に、饅頭焼用カップ部80
a,80a を具備する饅頭焼器80を載置可能としている。
【0204】そして、饅頭焼器80は、中央部に蝶番81を
設けて、左右側部を蝶番81を介して二つ折り状態に対面
可能としている。
【0205】このようにして、金属製容器1上に饅頭焼
器80を安定状態に載置可能とすると共に、同饅頭焼器80
を確実に遠赤外線により加熱することができるようにし
ている。
【0206】[第17実施例]図54〜図56は、遠赤
外線放射体としての加熱蓄熱パネルBを、暖房装置Cに
適用した実施例を示している。
【0207】加熱蓄熱パネルBは、図56に示すよう
に、金属製容器1の容器本体5の底部と、蓋体6の天井
部の両方にそれぞれ多数個の空気流通孔9を形成し、容
器本体5の底部の内面と、蓋体6の天井部の内面のそれ
ぞれに沿わせて粒子漏出防止体14,14 を張設して、金属
製容器1内に封入した蓄熱効果の高い遠赤外線放射性粒
子3を被覆している。
【0208】かかる加熱蓄熱パネルBを、図54及び図
55に示すように、暖房装置本体82の開口部83にステー
84を介して取付け、同加熱蓄熱パネルBを暖房装置C内
に設けた熱源Dにより加熱するようにしている。85は輻
射熱反射板、86は防護用網体、87はスイッチ兼温度調節
部である。
【0209】ここで、熱源Dとしては、電気ヒータやガ
ス棒等を使用することができる。
【0210】このようにして、熱源Dにより加熱蓄熱パ
ネルBを加熱することにより、同パネルB内の遠赤外線
放射性粒子3より遠赤外線を外部へ向けて放射させるこ
とにより、広範囲の暖房を行なうことができる。
【0211】この際、後方の輻射熱反射板85に向けて放
射された輻射熱は、同輻射熱反射板85に反射されて、反
射熱として加熱蓄熱パネルBを加熱するために、同加熱
蓄熱パネルBより前方へ向けて効率良く輻射熱が放射さ
れることになって、暖房効果が高くなる。
【0212】また、本実施例では、容器本体5の底部に
も空気流通孔9を形成したが、必ずしも同底部に空気流
通孔9を設けなくてもよく、この場合には、同底部の内
面への粒子漏出防止体14の張設は必要としない。
【0213】[第18実施例]図57は、前記加熱蓄熱
パネルBの変容例であり、円形板状に形成した加熱蓄熱
パネルBと、円筒状に形成した加熱蓄熱パネルBとを、
それぞれ暖房装置本体82の熱源Dの上方と周囲とに配設
して、暖房装置Cとしての灯油ストーブを構成してい
る。92は防護柵、93は暖房装置載置用パンである。
【0214】すなわち、円筒状に形成した加熱蓄熱パネ
ルBは、図57に示すように、容器本体5を、熱源Dの
周囲を囲繞可能な円筒状に形成した内側周壁形成部88
と、同内側周壁形成部88の上下部に突設した鍔状の上下
壁形成部89,89 とから形成し、同上下壁形成部89,89 間
に遠赤外線放射性粒子3を内側周壁形成部88の外周面に
沿わせて充填し、同粒子3の外側方を粒子漏出防止体14
により被覆し、同粒子漏出防止体14の外周面をパンチン
グメタル等の網状カバー90により被覆し、同網状カバー
90の上下側周縁部を上下側固定体91,91 により固定して
いる。88a は上側フランジ部、88b は下側フランジ部、
88c は空気流入孔である。
【0215】この場合、蓋体6は、網状カバー90と上下
側固定体91,91 とから構成している。
【0216】円形板状に形成した加熱蓄熱パネルBは、
図57に示すように、有底円筒状に形成した容器本体5
内に蓄熱効果の高い遠赤外線放射性粒子3を充填し、同
容器本体5の上面及び外周面を粒子漏出防止体14により
被覆し、同粒子漏出防止体14の外表面をキャップ状の蓋
体6により被覆しており、蓋体6の下端周縁部には、フ
ランジ部6fを一体成形して、同フランジ部6fを前記内側
周壁形成部88の上側フランジ部88a に重合状態にて連続
している。
【0217】図58は、円筒状に形成した加熱蓄熱パネ
ルBの他実施例を示しており、蓋体6を、容器本体5の
上下壁形成部89,89 間の外側周面部を閉蓋可能な断面コ
字状に形成している。
【0218】このようにして、熱源Dにより円板状及び
円筒状の各加熱蓄熱パネルB,Bを加熱して、各加熱蓄
熱パネルB,Bより遠赤外線を上方及び周囲に放射させ
て、広範囲にかつ効率良く暖房が行なえるようにしてい
る。
【0219】[第19実施例]図59及び図60は、第
19実施例としての加熱調理用プレートAを示してお
り、同加熱調理用プレートAは、基本構造を第7実施例
の加熱調理用プレートAと同じくし、鍔部46より容器本
体5の周囲を囲繞するステンレス素材の輻射熱反射体97
を垂設している。97a は取付部、97b は取付用ビスであ
る。
【0220】そして、ガスコンロGには、火台上に載置
した容器本体5の底面と対向する位置にもアルミニウム
素材の輻射熱反射板98を配置している。
【0221】このようにして、加熱された加熱調理用プ
レートAより遠赤外線と共に外側方と下方とに放射され
る輻射熱を、輻射熱反射体97と輻射熱反射板98とにより
反射して、反射熱により再度プレートAを加熱させるこ
とにより、上方への遠赤外線と輻射熱の放射効率を高め
ることができるようにしている。
【0222】しかも、これら輻射熱反射体97,98 によ
り、周囲及び下方への輻射熱をやわらげることができ
て、ガスコンロGの加熱を防止することができる。
【0223】[第20実施例]図61及び図62は、第
20実施例としての加熱調理用プレートAを示してお
り、第19実施例の加熱調理用プレートAと基本構成を
同じくし、容器本体5に取付けた輻射熱反射体97の各取
付部97a を下方へ伸延させて、同取付部97a の下端間
に、下方向へ放射される輻射熱を反射するための平板リ
ング状の下側輻射熱反射体99を、容器本体5の直下方に
位置させて横架状に取付けている。
【0224】そして、かかる輻射熱反射体99に火台嵌合
部47を取付け、同火台嵌合部47と対応する位置に、それ
ぞれ火を通すための放射状溝100 を形成している。
【0225】このようにして、加熱調理用プレートAか
ら外側方と下方とに向けて放射される輻射熱を輻射熱反
射体97,99 により反射して、再度プレートAを加熱させ
ることにより、効率よく、同プレートAを加熱して、同
プレートAの上面より上方へ向けて効率良く遠赤外線と
輻射熱を放射させることができるようにしている。
【0226】この場合も、前記第19実施例と同様にガ
スコンロGの加熱を防止することができる。
【0227】[第21実施例]図63は、第21実施例
としての加熱調理具A1を示しており、同加熱調理具A1
は、矩形筒状のプレート支持台101 の上端開口部に加熱
調理用プレートA(例えば、第1実施例や第3実施例に
記載のもの)を取付ブラケット102 を介して横架し、同
加熱調理用プレートAの直上方に一定の間隔を開けて調
理具71を載置する一方、加熱調理用プレートAの直下方
には燃焼部12を配設し、同燃焼部12の周囲と直下方とに
それぞれ輻射熱反射体97,99 を配設している。103 は空
気取入孔である。
【0228】そして、輻射熱反射体97は、プレート支持
台101 の前後左右側壁にブラケット104 を介して取付
け、また、輻射熱反射体99は、プレート支持台101 の下
部を閉塞すべく同プレート支持台101 内に横架した断熱
板105 上に載置している。
【0229】ここで、調理具71としては、焼肉用鉄板、
おでん鍋、焼イモ器、おこのみ焼器、タコ焼器、タイ焼
器等を用いることができる。
【0230】また、調理具71に蓋を被せることにより、
蒸し器としても使用できる。
【0231】このようにして、加熱調理用プレートAよ
り放射される輻射熱を、輻射熱反射体97,99 により反射
させて加熱調理用プレートAの加熱に利用することがで
きるために、効率の良い調理加熱が行なえる。
【0232】また、鉄板60上を蓋体により覆うことによ
り、蒸し器としても利用できる。
【0233】[第22実施例]図64及び図65は、第
22実施例としてのガスコンロ用の加熱調理用プレート
Aを示しており、同加熱調理用プレートAは、アルミニ
ウム合金鋳物製の容器本体5の内面に輻射熱反射体97を
張設する一方、キャップ状に形成した蓋体6の内面に、
外側周壁6cから一定の間隔を開けて内側周壁6bを一体成
形し、同内側周壁6bの内面と蓋体6の内面とに沿わせて
粒子漏出防止体14を張設すると共に、同内側周壁6bに容
器本体5と略相似形状に形成した内側ケース106 を取付
け、同内側ケース106 内に蓄熱効果の高い遠赤外線放射
性粒子3を充填している。
【0234】そして、内側ケース106 は、容器本体5を
成形する素材により成形している。
【0235】このようにして、遠赤外線放射性粒子3を
充填した内側ケース106 と容器本体5との間に一定の間
隔を保持して、同内側ケース106 の周囲及び下方に断熱
空間107 を形成し、さらに、内側ケース106 の周囲及び
下方に向けて遠赤外線放射性粒子3より放射される輻射
熱を輻射熱反射体97により反射して、再度反射熱により
内側ケース106 内の遠赤外線放射性粒子3を加熱して、
加熱調理の効率を高めることができるようにしている。
【0236】[第23実施例]図66及び図67は、第
23実施例としての電気コンロ用の加熱調理用プレート
Aを示しており、同加熱調理用プレートAは、基本構造
を上記第22実施例の加熱調理用プレートAと同様に構
成しているものであるが、容器本体5を金属又は合金に
より電気コンロの加熱板30上に安定載置可能に成形し、
同容器本体5の内面に沿わせて輻射熱反射体97を張設し
ている。
【0237】また、本実施例では、蓋体6の周壁6cの外
周面が容器本体5の周壁5cの内周面に当接するように、
容器本体5に蓋体6を嵌合させている。
【0238】このようにして、電気コンロ用の加熱調理
用プレートAでも、ガスコンロ用の第22実施例の加熱
調理用プレートAと同様の効果が得られるようにしてい
る。
【0239】[第24実施例]図68及び図69は、熱
源体Eを内蔵する遠赤外線放射体としての遠赤外線放射
パネルFを示している。
【0240】そして、遠赤外線放射パネルFは、図68
及び図69に示すように、矩形枠状に形成した容器本体
5と、同容器本体5内の最下層に張設する金網体111
と、同金網体111 上に張設する薄肉(例えば、0.03mm〜
0.1mm )の粒子漏出防止体14と、同粒子漏出防止体14上
にて、容器本体5の周壁5cに沿わせて配置する矩形枠状
の断熱材2と、同断熱材2の内方に充填する熱源体Eを
内蔵する蓄熱効果の高い遠赤外線放射性粒子3、又は同
粒子3と蓄熱効果の低い遠赤外線放射性粒子4との混合
粒子112 と、同粒子3等上に張設する断熱板113 と、上
記容器本体5の上面を嵌合状態にて閉蓋する蓋体6とか
ら構成している。
【0241】容器本体5は、矩形枠体5gと、同矩形枠体
5gの下端内側周縁部に形成した周縁支持部5hと、同周縁
支持部5hの前後左右側中央部間に十字状に架設した十字
状支持部5jとを、木材や合成樹脂等の断熱効果があっ
て、加工製の良い材質により成形している。114 は空気
流通孔としても機能する開口部、115 は後述する熱源配
管突出用溝部である。
【0242】金網体111 は、容器本体5の下面を補強す
る補強材として機能しており、例えば、パンチングメタ
ルを使用することができる。
【0243】粒子漏出防止体14は、遠赤外線放射性粒子
3、4が外部へ漏出するのを防止すると共に、蓄熱効果
を高める機能を果している。
【0244】断熱材2は、セラミックスや岩綿により矩
形枠状に形成して、赤外線放射性粒子3より放射される
輻射熱が側方へ放射されるのを防止している。
【0245】熱源体Eは、図70に示すように、ヒー
タ、加熱媒体供給配管、又は冷却媒体供給配管を平面視
にて蛇行状にて、遠赤外線放射性粒子3又は、混合粒子
112 内に配線・配管している。
【0246】かかる配線のパターンとしては、他に図7
1〜図76がある。120 は配管・配線支持体、120aは、
同支持体120 に形成した配管・配線係止用凹部である。
【0247】断熱板113 は、セラミックスや岩綿により
矩形板状に形成して混合粒子112 等の上方を被覆するこ
とにより、同混合粒子112 等より放射される輻射熱が上
方へ放射されるのを防止している。
【0248】蓋体6は、容器本体5と同一素材にて成形
するとこも、又金属性素材にて成形することもでき、容
器本体5に連結することにより、内部の収納物を閉塞状
態に保持している。
【0249】このようにして、熱源体Eにより遠赤外線
放射性粒子3又は混合粒子112 を加熱又は冷却すること
により、容器本体5の開口部114 より下方へ向けて遠赤
外線を放射させることができるようにしている。
【0250】また、本実施例に係る遠赤外線放射パネル
Fには、混合粒子112 等内の温度を検出するための温度
センサ(図示せず)を内蔵させることもでき、同温度セ
ンサにより同混合粒子112 等内を適正温度に保つことが
できるように、制御部(図示せず)を介して熱源体Eを
制御することもできる。
【0251】[第25実施例]図77は、前記第24実
施例の遠赤外線放射パネルFの応用例としての温風・冷
風送風装置Hを示しており、同温風・冷風送風装置H
は、遠赤外線放射パネルFの蓋体6に略ラッパ状の送風
ガイド体135 を取付け、同送風ガイド体135 の上端に送
風機136 を取付けて構成している。
【0252】そして、遠赤外線放射パネルFの蓋体6
は、容器本体5と同様に枠状に形成して、開口部116 を
形成している。
【0253】また、本実施例では、断熱板113 に代え
て、金網体111 を張設し、さらに混合粒子112 との間に
粒子漏出防止体14を張設している。
【0254】送風ガイド体135 は、断熱素材により成形
して、熱損失を防止することができるようにしており、
内周面には、アルミニウム素材よりなる輻射熱反射体97
を張設している。
【0255】送風機136 は、下方に位置する遠赤外線放
射パネルFに向けて風を送るファン136aと、同ファン13
6aを駆動するファンモータ136bとから構成している。
【0256】このようにして、送風機136 のファン136a
を回転させることにより、送風ガイド体135 に沿って遠
赤外線放射パネルFに上方より風を送ることができ、こ
の際、遠赤外線放射パネルF内の熱源体Eにより遠赤外
線放射性粒子3を加熱又は冷却させることにより、同遠
赤外線放射パネルFより下方へ向けて温風又は冷風を送
ることができるようにしている。
【0257】そして、上方へ放射される輻射熱は、輻射
熱反射体97により下方へ反射されて、下方向へのみ効率
良く温風又は冷風を送ることができる。
【0258】[第26実施例]図78及び図79は、第
26実施例としての遠赤外線放射パネルFを具備する加
熱調理器Kを示している。
【0259】加熱調理器Kは、図78及び図79に示す
ように、上側ケース140 の一側縁部を下側ケース141 の
一側縁部に蝶番142 を介して開閉自在に取付け、両ケー
ス140,141 内に、それぞれ上記遠赤外線放射パネルF,
Fをステー143 を介して配設し、下側ケース141 内の遠
赤外線放射パネルFの蓋体6上に鉄板144 を載置してお
り、上側ケース140 を下側ケース141 に閉塞させた状態
では、上側ケース140内の遠赤外線放射パネルFの蓋
体6と、上記鉄板144 とが相互に一定の間隔を開け
て対面するようにしている。145 は開閉用取手、146 は
覗き窓、147 は係止片である。
【0260】そして、各遠赤外線放射パネルF,Fは、
図79に示すように、それぞれケース内面140a,141a よ
り一定の間隔を開けてステー143,143 により支持させて
おり、ケース内面140a,141a には輻射熱反射体97,97 を
張設している。
【0261】また、遠赤外線放射パネルF内には、図8
0にも示すように、熱源体Eとしてのヒータを絶縁固定
具148 を介して配設すると共に、内部温度を制御するた
めのサーモスタット149 を配設している。
【0262】絶縁固定具148 は、例えば、融点700℃
以上の金属素材により成形することができる。
【0263】このようにして、下側ケース141 内の遠赤
外線放射パネルFに載設した鉄板144 上に、加熱調理す
べき食品素材を載せて、上側ケース140 を閉蓋した後、
スイッチ(図示せず)を入れると、上下側の遠赤外線放
射パネルF,Fより遠赤外線が放射されて、加熱調理を
行なうことができるようにしている。
【0264】この際、加熱調理は、遠赤外線により行な
うために、調理用素材が凍結している場合にも、解凍し
ながら調理を行なうことができる。
【0265】しかも、上下側ケース140,141 の内面には
輻射熱反射体97,97 を張設しているために、各パネル
F,Fより輻射熱反射体97,97 側に放射された輻射熱は
全て各パネルF,F側に反射され、反射熱により再度各
パネルF,F内の遠赤外線粒子3が加熱され、内方側へ
効率良く輻射熱が照射されて、省エネルギーにて加熱調
理が行える。
【0266】[第27実施例]図81は、前記第26実
施例の遠赤外線放射パネルFを具備する加熱調理器Lを
示している。
【0267】加熱調理器Lは、図81に示すように、前
面側に開閉扉150 を開閉自在に取付けた箱状の調理器本
体151 の後側壁152 、左右側壁153,154 、天井壁155 、
及び底部156 の内面に輻射熱反射体97(図示せず)を張
設し、同輻射熱反射体97より一定の間隔を開けて、各壁
152,153,154,155,156 にそれぞれ遠赤外線放射パネルF
を取付け、底部の遠赤外線放射パネルFの蓋体6上に鉄
板(図示せず)を載置可能としている。157 を操作パネ
ル部、158 はヒンジ部である。
【0268】このようにして、鉄板上に調理用素材を載
せて開閉扉150 を閉じた後、全ての遠赤外線放射パネル
Fの熱源体Eを発熱させて、遠赤外線放射性粒子3より
遠赤外線を五方向より放射させることにより、迅速に加
熱調理を行なうことができるようにしている。
【0269】[第28実施例]図82は、第26実施例
の遠赤外線放射パネルFの応用例としての浴室Yを示し
ている。
【0270】浴室Yは、図82に示すように、遠赤外線
放射パネルFにより矩形箱形の浴槽本体160 を形成し、
同浴槽本体160 の内面に一定の間隔を開けて耐熱用の合
成樹脂製の内張材161 を張設し、さらに、遠赤外線放射
パネルFにより同浴槽本体160 と浴室Yの出入口162 と
の間に形成される浴室床部163 を形成し、同浴室床部16
3 の上面にも上記内張材16と同一素材の上面被覆材164
を張設している。165は断熱材である。
【0271】このようにして、浴槽本体160 に内蔵した
熱源体Eを加熱させることにより、遠赤外線放射性粒子
3を加熱して同粒子3より遠赤外線を放射させて、浴槽
本体160 内に水張りした浴槽水を適温に加熱すると共
に、保温することができるようにしている。
【0272】そして、浴室床部163 も同様に一定温度に
保温することができるために、同浴室床部163 上での体
洗い等を快適に行なうことができる。
【0273】[第29実施例]図83及び図84は、第
29実施例としての遠赤外線放射パネルFを示してお
り、一方向、例えば、下方向にのみ遠赤外線を放射可能
としている。
【0274】かかる遠赤外線放射パネルFは、図85及
び図86に示すように、下面開口の箱型に形成した外部
ケース170 と、同外部ケース170 内に配設した容器本体
5と、同容器本体5内に配設した下面開口の箱型に形成
した輻射熱反射体97と、同輻射熱反射体97内に配設した
下面開口の箱型に形成した内側ケース106 と、同内側ケ
ース106 内に、その周壁に沿わせて配設したリング状の
断熱材2と、同断熱材2の内方に位置させて内側ケース
106 内に絶縁固定具148 を介して配設した熱源体Eと、
同熱源体Eの直下方を被覆する粒子漏出防止体14と、同
粒子漏出防止体14及び熱源体Eの周囲を被覆する網状カ
バー90と、前記外部ケース170 の下面周縁部を閉蓋する
蓋体6と、上記外部ケース170 の下面全体を被覆する網
状防護カバー171 とから構成している。
【0275】外部ケース170 は、木材等の断熱素材によ
り形成している。
【0276】内側ケース106 は、金属性素材により下面
開口の箱型に形成して、蓋体6に取付けている。
【0277】蓋体6は、外部ケース170 の下面周縁部を
閉塞する平板リング状の蓋本体6aと、同蓋本体6aの内面
に内外側に一定の間隔を開けて起立状態に形成した内外
側リング状壁6b,6c とを、アルミニウム合金鋳物により
一体成形している。114 は、蓋本体6aの中央部に形成し
た開口部であり、同開口部114 より網状カバー90の下面
部を露出させている。
【0278】内側周壁6bは、内側ケース106 内に位置
し、また、外側周壁6cは、内側ケース106 の外周面に当
接状態に位置して、内側周壁6bと内側ケース106 の周壁
との間に形成される空間内にリング状の断熱材2を充填
している。
【0279】網状カバー90は、蓋本体6aの内面と、内側
周壁6bの内面と、同内側周壁6bの下端及び断熱材2の下
端面とに沿わせて張設している。
【0280】また、本実施例では、容器本体5内に輻射
熱反射体97を配設しているが、同輻射熱反射体97に代え
て下面開口の箱型に形成した断熱ケース173 (図82参
照)を配設することもできる。
【0281】そして、輻射熱反射体137 を配設した場合
には、容器本体5の配設をなくすこともできる。
【0282】[第30実施例]図85及び図86は、前
記第29実施例の遠赤外線放射パネルFの応用例として
の動物育舎冷暖房装置Pを示している。
【0283】動物育舎冷暖房装置Pは、図85及び図8
6に示すように、ブタ、ニワトリ、牛、馬等の動物166
を育てる動物育舎Qの天井壁に、多数個の遠赤外線放射
パネルFを伸縮自在の吊下具を介して前後左右に一定の
間隔を開けて垂設している。
【0284】そして、各遠赤外線放射パネルFの熱源体
Eには冷却水・加熱水供給パイプ167 を配管すると共
に、各供給パイプ167 を冷却水・加熱水供給装置168 に
直列に接続している。
【0285】このようにして、各遠赤外線放射パネルF
に、冷却水・加熱水供給装置168 より冷却水・加熱水供
給パイプ167 を通して冷却水又は加熱水を供給すること
により、各遠赤外線放射パネルF内の遠赤外線放射性粒
子3を冷却又は加熱させて、遠赤外線を下方へ向けて放
射させることにより、動物育舎Q内を冷房又は暖房する
ことができるようにしている。
【0286】この際、冷房する場合には、除湿器により
動物育舎Q内を一定の湿度(例えば、55%)に除湿す
ることによって、冷房効果を高める。
【0287】また、各遠赤外線放射パネルFは、吊下具
を伸縮調節することにより、動物の種類に適応させて地
上高を変更する。
【0288】[第31実施例]図87及び図88は、第
31実施例としての遠赤外線放射パネルFを示してお
り、一方向、例えば、上方向にのみ遠赤外線を放射可能
としている。
【0289】かかる遠赤外線放射パネルFは、図82及
び図83に示すように、上面開口の箱型に形成した外部
ケース170 と、同外部ケース170 内に配設した容器本体
5と、同容器本体5内に配設した上面開口の箱型に形成
した断熱ケース173 と、同断熱ケース173 内に配設した
内側ケース106 と、同内側ケース106 内に、その周壁に
沿わせて配設したリング状の断熱材2と、同断熱材2の
内方に位置させて内側ケース106 内に絶縁固定具148 を
介して配設した熱源体Eと、同熱源体Eの少なくとも直
上方を被覆する粒子漏出防止体14と、前記外部ケース17
0 を絶縁板174を介して閉蓋する蓋体6とから構成して
いる。
【0290】絶縁板174 は、断面コ字状に形成して、蓋
本体6aの周縁部に嵌合させて取付けている。
【0291】また、本実施例では、断熱ケース173 を配
設しているが、同断熱ケース173 に代えて上面開口の箱
型に形成した輻射熱反射体97(図78参照)を配設する
こともできる。
【0292】そして、輻射熱反射体97を配設した場合に
は、容器本体5を配設しなくてもよい。
【0293】また、粒子漏出防止体14は、蓋本体6aの内
面にのみ沿わせて張設することもできる。
【0294】[第32実施例]図89は、第29実施例
の遠赤外線放射パネルFと第31実施例の遠赤外線放射
パネルFの応用例としてのサウナSを示している。
【0295】サウナSは、図89に示すように、前後左
右側壁175,176,177,178 及び天井壁179 に第29実施例
の遠赤外線放射パネルFを組込み、床部180 に第31実
施例の遠赤外線放射パネルFを組込んでいる。181 は開
閉扉である。
【0296】このようにして、各パネルF,Fから遠赤
外線を放射させることにより、室内温度を低温(例え
ば、38℃〜45℃)にて入浴者の体より発汗させるサ
ウナ機能をもたせることができるようにしている。
【0297】この際、室内には水を散布して相対湿度を
70%〜80%に上げるとよい。
【0298】そして、本実施例では、全壁に上記パネル
F,Fを組込んでいるが、必要に応じて側壁のみ、又は
天井壁179 と床部180 とに組込むようにすることもでき
る。
【0299】また、上記したサウナSは、乾燥・保温室
又は保存室としても利用することができ、遠赤外線放射
パネルFの熱源体Eに一定温度の加熱媒体(例えば、加
熱水)を供給した場合には、庫内を干魚等の乾燥・保温
室として機能させることができ、また、一定温度の冷却
媒体(例えば、冷却水)を供給した場合には、庫内を野
菜やくだもの類の保存室として機能させることができ
る。
【0300】[第33実施例]図90は、第29実施例
の遠赤外線放射パネルFと第31実施例の遠赤外線放射
パネルNの応用例としての鮮度保持車Uを示している。
【0301】鮮度保持車Uは、図90に示すように、運
転部185 の後方に荷箱186 を設け、同荷箱186 の前後左
右側壁175,176,177,178 及び天井壁179 に第29実施例
の遠赤外線放射パネルFを組込み、床部180 に第31実
施例の遠赤外線放射性パネルFを組込み、各パネルF,
Fの熱源体Eと、運転部185 の天井壁に載設したコンデ
ンサユニット187 とを冷媒供給配管188 を介して接続し
ている。
【0302】このようにして、各パネルF,Fの熱源体
Eにコンデンサユニット187 より冷媒を供給して、各パ
ネルF,F内の遠赤外線放射性粒子3を冷却することに
より、同遠赤外線放射性粒子3より遠赤外線を放射させ
て、荷箱186 内に収容した野菜やくだもの等を一定の低
温度(例えば、5℃〜10℃)に保冷して、鮮度を保持
させたまま輸送することができるようにしている。
【0303】[第34実施例]図91は、第29実施例
の遠赤外線放射パネルFと第31実施例の遠赤外線放射
パネルFの応用例としての冷暖房機能付自動車Zを示し
ている。
【0304】冷暖房機能付自動車Zは、図91に示すよ
うに、車内の天井壁179 に第29実施例の遠赤外線放射
パネルFを組込むと共に、床部180 に第31実施例の遠
赤外線放射パネルFを組込み、車体の前部に設けた温水
タンク200 と冷水タンク201とを、それぞれ遠赤外線放
射パネルFの熱源体Eに切替バルブ202 を介して循環配
管203 により接続し、同循環配管203 の中途部には循環
ポンプ204 を設けている。205 は運転部、206 は切替バ
ルブ操作スイッチ、207 は除湿器、208 は制御部であ
る。
【0305】このようにして、切替バルブ202 を運転部
205 に設けた切替バルブ操作スイッチ206 により切替え
操作することにより、遠赤外線放射パネルFの熱源体E
に温水又は冷水のいずれかを適宜循環供給して、同パネ
ルF内の遠赤外線放射性粒子3を加熱又は冷却すること
により、遠赤外線を放射させて、車内を適温に暖冷房す
ることができるようにしている。なお、車内に温度や湿
度を検出するセンサを設けて、車内温度や湿度の自動制
御が行なえるようにすることもできる。
【0306】[第35実施例]図92は、第29実施例
の遠赤外線放射パネルFと第31実施例の遠赤外線放射
パネルNの応用例としての冷暖房機能付列車を示してい
る。
【0307】冷暖房機能付列車は、図92に示すよう
に、車内の天井壁179 に遠赤外線放射パネルFを組込む
一方、床部180 に遠赤外線放射パネルFを組込んでお
り、さらに、天井壁179 には除湿器207 を取付けてい
る。
【0308】このようにして、列車V内に天井側と床側
とから遠赤外線を放射可能として、車内を快適に冷暖房
が行なえるようにしている。
【0309】[第36実施例]図93は、第26実施例
の遠赤外線放射パネルFと第29実施例の遠赤外線放射
パネルFの応用例としての植物生育室Wを示している。
【0310】植物生育室Wは、図93に示すように、室
内の天井壁179 に、第29実施例の遠赤外線放射パネル
Fを吊下する一方、植物191 を育成している土壌192 中
に第26実施例の遠赤外線放射パネルFを埋設してい
る。193 は照明具である。
【0311】このようにして、天井壁179 に吊下した遠
赤外線放射パネルFより遠赤外線を放射させて、室内を
植物育成に適度の室温に保つと共に、土壌192 中の遠赤
外線放射パネルFより生育光線ともいわれる遠赤外線を
放射させて、植物191 の成長を促進させることができる
ようにしている。
【0312】この際、土壌192 中の温度を植物の生育の
早い、又は発芽のしやすい適温に保つことにより、無公
害(無菌)野菜を栽培することができる。
【0313】[第37実施例]図94は、第37実施例
としての遠赤外線放射パネルFを具備する鮮魚等収容ケ
ースMを示している。
【0314】鮮魚等収容ケースMは、図94に示すよう
に、ケース本体214 の底部を遠赤外線放射パネルFによ
り形成し、同パネルFの上方に鮮魚等載置台215 を配置
している。
【0315】そして、遠赤外線放射パネルFは、図89
に示すように、金属製容器1内に熱源体Eを配設すると
共に、遠赤外線放射性粒子3等を充填して構成してい
る。
【0316】このようにして、金属製容器1上又は鮮魚
等載置台215 上に鮮魚等を載置した状態で、遠赤外線放
射パネルFの熱源体Eに冷媒を供給することにより、ケ
ース本体214 内を一定の低温度に保持して、鮮魚等の鮮
度を良好に保つことができるようにしている。
【0317】[第38実施例]図95及び図96は、第
38実施例としての遠赤外線放射パネルFを示してい
る。
【0318】かかる遠赤外線放射パネルFは、図95及
び図96に示すように、容器本体5と、同容器本体5内
に配設した筒状の輻射熱反射体97と、同輻射熱反射体97
の内方に配置した筒状の内側ケース106 と、同内側ケー
ス106 内に絶縁固定具148 を介して架設した熱源体E
と、内側ケース106 の上面を被覆する粒子漏出防止体14
と、同粒子漏出防止体14の上面を被覆する網状カバー90
と、上記容器本体5の上面周縁部を閉蓋する蓋体6と、
同蓋体6の上面全体を被覆する網状防護カバー171 と、
容器本体5の下側半部を一定の間隔を開けて被覆する輻
射熱反射体99とから構成している。107 は断熱空間、14
9 はサーモスタットである。
【0319】そして、蓋本体6aの中央部には開口部117
を形成して、同開口部117 より網状カバー90の上面部を
露出させている。
【0320】図97は、上記遠赤外線放射パネルFの応
用例としての暖房装置Cを示しており、暖房装置本体82
に遠赤外線放射パネルFを取付けている。
【0321】[第39実施例]図98及び図99は、第
39実施例としての遠赤外線放射パネルFを示してい
る。
【0322】かかる遠赤外線放射パネルFは、図98及
び図99に示すように、前記第38実施例の遠赤外線放
射パネルFと基本構造を同じくするものであるが、容器
本体5の底部にも開口部114 を形成すると共に、同容器
本体5の底部に網状カバー90を張設し、同網状カバー90
の下面部を同開口部114 より露出させ、同網状カバー90
の上面に輻射熱反射体97を張設して内側ケース106 の下
面を被覆し、また、容器本体5の下側半部を網状防護カ
バー171 により被覆して、図98に示すように、上下対
称に構成している。
【0323】このようにして、上下二方向に遠赤外線を
放射可能としている。
【0324】かかる遠赤外線放射パネルFは、例えば、
回転支軸上に、上下面が前後方向に向くように起立状態
にて取付けることにより冷暖房装置を構成することもで
き、この場合には、暖房装置を室の中央部に配置して、
同遠赤外線放射パネルFの左右両側面より遠赤外線を放
射させることにより、室内を効率良く暖房することがで
きると共に、同遠赤外線放射パネルFは回動自在である
ために、室内の任意の場所に配置して、任意の方向に向
けて遠赤外線を放射させることができて、暖房効果を高
めることができる。
【0325】しかも、遠赤外線放射パネルF内に熱源体
Eを内蔵させているために、暖房装置そのものをコンパ
クト化することができる。
【0326】また、本実施例では、金属製容器1内に遠
赤外線放射性粒子3等を封入した遠赤外線放射体につい
て説明してきたが、同遠赤外線放射性粒子3等に代えて
遠赤外線放射性のセラミック製岩綿、例えば、新日本製
鉄(株)製の「SCバルク」(商品名)を金属製容器1
内に封入して遠赤外線放射体を構成することもできる。
この場合には、セラミック製岩綿が軽量であるために遠
赤外線放射体の大幅な軽量化が図れる。
【0327】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0328】遠赤外線放射体内の遠赤外線放射性粒子
を加熱又冷却することによって、遠赤外線を放射させる
ことができ、同遠赤外線によって被加熱対象物又は被冷
却対象物を効率良く加熱又は冷却することができる。
【0329】遠赤外線放射性粒子として、蓄熱効果の
高い遠赤外線放射性粒子と蓄熱効果の低い遠赤外線放射
性粒子を適度に混合して使用することにより、同遠赤外
線放射性粒子から放射される遠赤外線による加熱量又は
冷熱量を用途に応じて制御することができる。
【0330】従って、例えば、食品素材を加熱調理する
場合には、蓄熱効果の低い遠赤外線放射性粒子を多めに
混合することによって、遠赤外線による加熱量を抑制し
て、食品素材の味を引出し、味覚や旨みに優れ、歩留り
の高い料理を提供することができる。
【0331】また、低温料理を行なうことができる上
に、冷凍食品を解凍しないで直接加熱調理することもで
き、従来に比べて短い時間で調理ができ、更に保温性に
優れているので省エネルギー化を達成できる。
【0332】遠赤外線放射性粒子を加熱するか又は冷
却することにより、冷暖房効果を得ることができ、さら
に、加湿手段を併用することにより、サウナ効果や、乾
燥効果、鮮度保持効果等を得ることもでき、幅広い技術
分野に応用することができる。
【0333】遠赤外線放射体に、必要に応じて熱源体
を内蔵させることもできるために、この点からも幅広い
技術分野への応用が簡単に図れる。
【0334】遠赤外線放射体は、既存の器具、設備に
も取付が簡単に行なえるために、幅広く利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遠赤外線放射体の第1実施例とし
ての加熱調理用プレートの一部破断平面図。
【図2】同加熱調理用プレートの一部破断側面図。
【図3】実験例1の加熱調理用プレートの平面図。
【図4】実験例2の加熱調理用プレートの平面図。
【図5】実験例3の加熱調理用プレートの平面図。
【図6】実験例4の加熱調理用プレートの平面図。
【図7】実験方法を示すコンロ上の加熱調理用プレート
の側面図。
【図8】第2実施例としての加熱調理具の平面図。
【図9】同加熱調理具の断面側面図。
【図10】同加熱調理具の金属製容器の一部切欠平面
図。
【図11】第3実施例としての加熱調理用プレートの断
面側面説明図。
【図12】同加熱調理用プレートの分解説明図。
【図13】同加熱調理用プレートの底面図。
【図14】第4実施例としての加熱調理用プレートの平
面図。
【図15】同加熱調理用プレートの底面図。
【図16】同加熱調理用プレートの断面側面説明図。
【図17】同加熱調理用プレートの分解説明図。
【図18】同加熱調理用プレートの取手係止部の正面
図。
【図19】取手の斜視図。
【図20】第5実施例としての加熱調理用プレートの底
面図。
【図21】同加熱調理用プレートの断面側面説明図。
【図22】第6実施例としての加熱調理用プレートの底
面図。
【図23】同加熱調理用プレートの断面側面説明図。
【図24】他の実施例としての取手係止部の斜視図。
【図25】他の実施例としての取手係止部の斜視図。
【図26】他の実施例としての取手係止部の斜視図。
【図27】他の実施例としての取手係止部の斜視図。
【図28】取手の取付構造を示す斜視説明図。
【図29】第7実施例としての加熱調理用プレートの容
器本体の平面図。
【図30】同加熱調理用プレートの断面側面説明図。
【図31】第8実施例としての加熱調理用プレートの底
面図。
【図32】図31のI-I 線断面図。
【図33】火台嵌合体による加熱調理用プレートの火台
への分解取付説明図。
【図34】同加熱調理用プレートの火台への底面取付説
明図。
【図35】同加熱調理用プレートの粒子漏出防止体の挾
持構造の断面側面説明図。
【図36】第9実施例としての加熱調理用プレートの鍔
部・火台嵌合部一体成形体の平面図。
【図37】同加熱調理用プレートの断面側面説明図。
【図38】第10実施例としての加熱調理具の断面側面
説明図。
【図39】同加熱調理具の平面図。
【図40】第11実施例としての加熱調理具の平面図。
【図41】同加熱調理具の分解説明図。
【図42】同加熱調理具の加熱調理用プレートの底面
図。
【図43】同加熱調理用プレートの変容例の側面図。
【図44】同加熱調理用プレートの底面図。
【図45】第12実施例としての加熱調理具の一部切欠
側面説明図。
【図46】同加熱調理具の加熱調理用プレートの平面
図。
【図47】電気コンロ用の加熱調理用プレートの断面説
明図。
【図48】第13実施例としての加熱調理具の一部切欠
側面図。
【図49】第14実施例としての加熱調理具の一部切欠
側面図。
【図50】第15実施例としての加熱調理用プレートの
斜視説明図。
【図51】同加熱調理用プレートの使用状態説明図。
【図52】第16実施例としての加熱調理用プレートの
斜視説明図。
【図53】同加熱調理用プレートの使用状態説明図。
【図54】第17実施例としての暖房装置の斜視図。
【図55】同暖房装置の断面側面図。
【図56】同暖房装置が具備する加熱蓄熱パネルの断面
側面図。
【図57】第18実施例としての暖房装置の断面正面
図。
【図58】加熱蓄熱パネルの要部断面側面図。
【図59】第19実施例としての加熱調理用プレートの
使用状態説明図。
【図60】同加熱調理用プレートの平面説明図。
【図61】第20実施例としての加熱調理用プレートの
側面説明図。
【図62】同加熱調理用プレートの平面説明図。
【図63】第21実施例としての加熱調理用プレートの
断面側面図。
【図64】第22実施例としての加熱調理用プレートの
断面側面図。
【図65】図64のII-II 線断面図。
【図66】第23実施例としての加熱調理用プレートの
断面側面図。
【図67】図66のIII-III 線断面図。
【図68】第24実施例としての遠赤外線放射パネルの
断面側面図。
【図69】同加熱調理用プレートの分解説明図。
【図70】熱源体の配線・配管説明図。
【図71】熱源体の配線・配管説明図。
【図72】熱源体の配線・配管説明図。
【図73】熱源体の配線・配管説明図。
【図74】熱源体の配線・配管説明図。
【図75】熱源体の配線・配管説明図。
【図76】熱源体の配線・配管説明図。
【図77】第25実施例としての温風・冷風送風装置の
断面側面説明図。
【図78】第26実施例としての加熱調理器の斜視説明
図。
【図79】同加熱調理器の断面側面説明図。
【図80】同加熱調理器が具備する遠赤外線放射パネル
の分解説明図。
【図81】第27実施例としての加熱調理器の斜視説明
図。
【図82】第28実施例としての浴室の断面側面説明
図。
【図83】第29実施例としての遠赤外線放射パネルの
断面側面図。
【図84】同遠赤外線放射パネルの分解説明図。
【図85】第30実施例としての動物育舎冷暖房装置の
側面説明図。
【図86】同動物育舎冷暖房装置の平面説明図。
【図87】第31実施例としての遠赤外線放射パネルの
断面側面図。
【図88】同遠赤外線放射パネルの分解説明図。
【図89】第32実施例としてのサウナの斜視説明図。
【図90】第33実施例としての鮮度保持車の斜視説明
図。
【図91】第34実施例としての冷暖房機能付自動車の
説明図。
【図92】第35実施例としての冷暖房機能付列車の側
面説明図。
【図93】第36実施例としての植物生育室の説明図。
【図94】第37実施例としての鮮魚等収容ケースの断
面側面図。
【図95】第38実施例としての遠赤外線放射パネルの
断面側面図。
【図96】同遠赤外線放射パネルの分解説明図。
【図97】同遠赤外線放射パネルを具備する暖房装置の
断面側面図。
【図98】第39実施例としての遠赤外線放射パネルの
断面側面図。
【図99】同遠赤外線放射パネルの分解説明図。
【図100】加熱温度の測定結果を示すグラフ。
【符号の説明】
A 加熱調理用プレート 1 金属製容器 2 断熱材 3 蓄熱効果の高い遠赤外線放射性粒子 4 蓄熱効果の低い遠赤外線放射性粒子 5 容器本体 6 蓋体
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A47J 36/04 6844−4B 37/06 311 6844−4B 37/10 6844−4B E04H 1/12 301 9024−2E F24C 7/02 511 C 7539−3L 7/06 Z 7539−3L // H05B 3/10 B 7913−3K

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製容器内に、遠赤外線放射性粒子を
    封入したことを特徴とする遠赤外線放射体。
  2. 【請求項2】 金属製容器内に封入する遠赤外線放射性
    粒子として、蓄熱効果の高い遠赤外線放射性粒子及び/
    又は蓄熱効果の低い遠赤外線放射性粒子を使用したこと
    を特徴とする遠赤外線放射体。
  3. 【請求項3】 蓄熱効果の高い遠赤外線放射性粒子とし
    ては、珪石、コランダム等のアルミナ、ジルコン、スポ
    ジュメン、酸化鉄、酸化マンガン、酸化コバルト、酸化
    チタンの粒子又はこれらの内の2種以上を混合した粒子
    であることを特徴とする請求項1記載の遠赤外線放射
    体。
  4. 【請求項4】 蓄熱効果の低い遠赤外線放射性粒子とし
    ては、シリカ、軽石、鉱滓又はこれらの内の2種以上を
    混合した粒子であることを特徴とする請求項2記載の遠
    赤外線放射体。
  5. 【請求項5】 金属製容器に、内部と外部とを連通する
    空気流通孔を形成したことを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の遠赤外線放射体。
  6. 【請求項6】 金属製容器の空気流通孔を形成した一側
    壁の内面と、遠赤外線放射性粒子との間に粒子漏出防止
    体を張設したことを特徴とする請求項5記載の遠赤外線
    放射体。
  7. 【請求項7】 粒子漏出防止体として、薄肉金属板又は
    網体を使用したことを特徴とする請求項6記載の遠赤外
    線放射体。
  8. 【請求項8】 金属製容器内に、周壁に沿わせて断熱材
    を配設したことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに
    記載の遠赤外線放射体。
  9. 【請求項9】 金属製容器は、扁平板状に形成したこと
    を特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の遠赤外線
    放射体。
  10. 【請求項10】 金属製容器の底部を下方へコーン状に
    膨出させて形成したことを特徴とする請求項9記載の遠
    赤外線放射体。
  11. 【請求項11】 金属製容器の底部に、同心円状に複数
    個の突条部を形成したことを特徴とする請求項9又は1
    0記載の遠赤外線放射体。
  12. 【請求項12】 金属製容器の周壁に、取手係止部を設
    けたことを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載
    の遠赤外線放射体。
  13. 【請求項13】 金属製容器の一側壁に、鉄板等の調理
    用プレートを一定の間隙を開けて取付けたことを特徴と
    する請求項9〜12のいずれかに記載の遠赤外線放射
    体。
  14. 【請求項14】 金属製容器に、鍋、フライパン、やか
    ん等の調理用容器を着脱自在に取付け可能としたことを
    特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載の遠赤外線
    放射体。
  15. 【請求項15】 金属製容器を、内外側に一定の間隔を
    開けて配置した筒状内・外側周壁と、両内・外側周壁の
    上下端間にそれぞれ介設した上下端壁とから形成し、筒
    状外側周壁又は筒状内・外側周壁に多数個の空気流通孔
    を形成したことを特徴とする請求項6又は7記載の遠赤
    外線放射体。
  16. 【請求項16】 遠赤外線を放射させる少なくとも一側
    面を除いて、金属製容器の周囲に一定の間隔を開けて輻
    射熱反射体を配設したことを特徴とする請求項1〜15
    のいずれかに記載の遠赤外線放射体。
  17. 【請求項17】 金属製容器内に、熱源体を配設したこ
    とを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の遠赤
    外線放射体。
  18. 【請求項18】 熱源体として、加熱手段を設けたこと
    を特徴とする請求項17記載の遠赤外線放射体。
  19. 【請求項19】 熱源体として、冷却手段を設けたこと
    を特徴とする請求項17記載の遠赤外線放射体。
  20. 【請求項20】 金属製容器の一側壁に、送風器を略ラ
    ッパ状の送風ガイド体を介して取付け、同送風器より金
    属製容器の一側面側に送風を可能としたことを特徴とす
    る請求項17記載の遠赤外線放射体。
  21. 【請求項21】 加熱調理用素材収容ケースの底部、天
    井壁部、及び側壁部の内の少なくとも一側壁に組込ん
    で、加熱調理器を形成可能としたことを特徴とする請求
    項18記載の遠赤外線放射体。
  22. 【請求項22】 浴槽本体の少なくとも一側壁に組込ん
    だことを特徴とする請求項18記載の遠赤外線放射体。
  23. 【請求項23】 動物の育舎内に配設して、育舎内を冷
    暖房可能としたことを特徴とする請求項17記載の遠赤
    外線放射体。
  24. 【請求項24】 室の床部、天井壁部、及び側壁部の内
    の少なくとも一壁部に組込んで、サウナ室を形成可能と
    したことを特徴とする請求項18記載の遠赤外線放射
    体。
  25. 【請求項25】 荷箱の少なくとも一側壁に組込んで、
    収納物の鮮度保持を可能としたことを特徴とする請求項
    19記載の遠赤外線放射体。
  26. 【請求項26】 車体内に配設して、車内を冷暖房可能
    としたことを特徴とする請求項17記載の遠赤外線放射
    体。
  27. 【請求項27】 植物育成室内の天井部及び/又は育成
    土壌内に配設したことを特徴とする請求項18記載の遠
    赤外線放射体。
  28. 【請求項28】 鮮魚等の収容ケースの少なくとも一側
    壁に組込んだことを特徴とする請求項19記載の遠赤外
    線放射体。
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