JPH0650496Y2 - ウェットスーツ用素材 - Google Patents
ウェットスーツ用素材Info
- Publication number
- JPH0650496Y2 JPH0650496Y2 JP8365892U JP8365892U JPH0650496Y2 JP H0650496 Y2 JPH0650496 Y2 JP H0650496Y2 JP 8365892 U JP8365892 U JP 8365892U JP 8365892 U JP8365892 U JP 8365892U JP H0650496 Y2 JPH0650496 Y2 JP H0650496Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- elastic sheet
- wetsuit
- knitted fabric
- stretchable
- pile
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案はウェットスーツに適し
た構造としたウェットスーツ用素材に関するものであ
る。
た構造としたウェットスーツ用素材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より公知のウェットスーツは、クロ
ロプレンゴムその他の発泡性ゴム等からなる薄板状の弾
性シートを基材とし、必要に応じその片面若しくは両面
に、適宜の着色を施したジャージその他の伸縮性を有す
る布帛を貼着し一体化したものや、特公昭38−111
89号公報に記載された各方向に高度の伸長率を以て伸
縮を可能ならしめるパイル化したパイル状起毛面を設け
て一体化したものを用いて構成するものを一般的として
いる。
ロプレンゴムその他の発泡性ゴム等からなる薄板状の弾
性シートを基材とし、必要に応じその片面若しくは両面
に、適宜の着色を施したジャージその他の伸縮性を有す
る布帛を貼着し一体化したものや、特公昭38−111
89号公報に記載された各方向に高度の伸長率を以て伸
縮を可能ならしめるパイル化したパイル状起毛面を設け
て一体化したものを用いて構成するものを一般的として
いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、伸縮性を有す
る布帛を用いた場合、弾性シートの内側だけに貼着する
とウェットスーツの着脱はしやすいという利点はあるも
のの弾性シートの表面が露出しているため磨耗されやす
く強度が低下してしまう欠点があり、また、弾性シート
の外側だけに貼着すると弾性シートの表面は保護され強
度の低下を防げるという利点はあるもののウェットスー
ツの着脱がしずらいという表裏一体の欠点がある。さら
に、この欠点を解決するために弾性シートの両面に伸縮
性を有する布帛を貼着すると、伸縮性を有する布帛の伸
縮力が強すぎて動きずらくなってしまうという新たな欠
点を生じてしまう。
る布帛を用いた場合、弾性シートの内側だけに貼着する
とウェットスーツの着脱はしやすいという利点はあるも
のの弾性シートの表面が露出しているため磨耗されやす
く強度が低下してしまう欠点があり、また、弾性シート
の外側だけに貼着すると弾性シートの表面は保護され強
度の低下を防げるという利点はあるもののウェットスー
ツの着脱がしずらいという表裏一体の欠点がある。さら
に、この欠点を解決するために弾性シートの両面に伸縮
性を有する布帛を貼着すると、伸縮性を有する布帛の伸
縮力が強すぎて動きずらくなってしまうという新たな欠
点を生じてしまう。
【0004】また、パイル状起毛面を設けた場合、弾性
シートの両面に貼着しても前記伸縮性を有する布帛のよ
うに運動性が疎外されるということはないが、パイル状
起毛面は高度の伸長率を有するため、伸縮性を有する布
帛のように弾性シートの伸長を抑制することがなく、着
脱している際に弾性シートの限界以上に伸長してしまい
弾性シートを破損してしまうという欠点を有している。
シートの両面に貼着しても前記伸縮性を有する布帛のよ
うに運動性が疎外されるということはないが、パイル状
起毛面は高度の伸長率を有するため、伸縮性を有する布
帛のように弾性シートの伸長を抑制することがなく、着
脱している際に弾性シートの限界以上に伸長してしまい
弾性シートを破損してしまうという欠点を有している。
【0005】そこで、基材となる弾性シートが破損しな
いように伸長を抑制し、かつ、運動性が疎外されないよ
うに伸縮性を有するウェットスーツを提供するために前
記伸縮性を有する布帛と前記パイル状起毛面の性質を考
慮して併用したもの、すなわち、弾性シートの外側に伸
縮性を有する布帛を貼着し、内側にパイル状起毛面を設
けるようにしたウェットスーツが考案された。
いように伸長を抑制し、かつ、運動性が疎外されないよ
うに伸縮性を有するウェットスーツを提供するために前
記伸縮性を有する布帛と前記パイル状起毛面の性質を考
慮して併用したもの、すなわち、弾性シートの外側に伸
縮性を有する布帛を貼着し、内側にパイル状起毛面を設
けるようにしたウェットスーツが考案された。
【0006】しかし、前記伸縮性を有する布帛とパイル
状起毛面を併用したウェットスーツにおいては、着脱の
際、外側の伸縮性を有する布帛の編目同士が擦れて未だ
着脱しずらいという感が否めない。さらに、外側の伸縮
性を有する布帛の水切れが悪く水分を多量に吸収してし
まい重くなってしまうとともに、吸収された水分により
体温が奪われ保温性が低下してしまうという欠点を有す
るものであった。本願考案は、これらの課題に対処しよ
うとするものであり、以下の記載の考案の完成によりそ
の目的を達成することができたものである。
状起毛面を併用したウェットスーツにおいては、着脱の
際、外側の伸縮性を有する布帛の編目同士が擦れて未だ
着脱しずらいという感が否めない。さらに、外側の伸縮
性を有する布帛の水切れが悪く水分を多量に吸収してし
まい重くなってしまうとともに、吸収された水分により
体温が奪われ保温性が低下してしまうという欠点を有す
るものであった。本願考案は、これらの課題に対処しよ
うとするものであり、以下の記載の考案の完成によりそ
の目的を達成することができたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願考案のウェットスー
ツ用素材は、縦横方向に伸縮性を有するナイロン又はポ
リエステル等からなる伸縮性編生地を、2つのロール間
を適度な圧力を有し、かつ、該伸縮性編生地の表側面に
接するロールにより加熱しながら通過させる押圧加熱処
理を施した後、基材となる防水性を有する発泡性ゴム等
からなる弾性シートの表面に貼着するとともに、該弾性
シートの裏面にパイル化なし得る編生地を貼着し、細微
にして密集したパイル状起毛を発生せしめて各方向に高
度の伸長率を以て伸縮を可能ならしめるパイル状起毛面
を設け、三層一体構造としたものである。
ツ用素材は、縦横方向に伸縮性を有するナイロン又はポ
リエステル等からなる伸縮性編生地を、2つのロール間
を適度な圧力を有し、かつ、該伸縮性編生地の表側面に
接するロールにより加熱しながら通過させる押圧加熱処
理を施した後、基材となる防水性を有する発泡性ゴム等
からなる弾性シートの表面に貼着するとともに、該弾性
シートの裏面にパイル化なし得る編生地を貼着し、細微
にして密集したパイル状起毛を発生せしめて各方向に高
度の伸長率を以て伸縮を可能ならしめるパイル状起毛面
を設け、三層一体構造としたものである。
【0008】尚、ここでいう適度な圧力とは、編生地等
の厚みにも左右されるが、編目がつぶれ編生地表面がほ
ぼ平坦になる程度であり、又、加熱温度については、編
生地等の素材にも左右されるが、各素材が軟化される程
度の温度とする。
の厚みにも左右されるが、編目がつぶれ編生地表面がほ
ぼ平坦になる程度であり、又、加熱温度については、編
生地等の素材にも左右されるが、各素材が軟化される程
度の温度とする。
【0009】
【作用】伸縮性編生地を加熱しながらロール間を通過さ
せると、加熱により編生地の繊維が変形可能な程度に柔
軟となり、同時にロール間を通過させることにより編生
地の繊維が偏平に変形され編目がつぶれた状態となり、
編生地表面全体がほぼ平坦となるので編目同士が擦れる
ことによる抵抗が減少されウェットスーツの着脱が非常
にスムーズに行なえる。
せると、加熱により編生地の繊維が変形可能な程度に柔
軟となり、同時にロール間を通過させることにより編生
地の繊維が偏平に変形され編目がつぶれた状態となり、
編生地表面全体がほぼ平坦となるので編目同士が擦れる
ことによる抵抗が減少されウェットスーツの着脱が非常
にスムーズに行なえる。
【0010】
【実施例】本願考案の一実施例を図面に基づいて説明す
ると、ナイロン及びポリエステル繊維にポリウレタン弾
性繊維を交編してなる縦横方向に伸縮性を有する厚さ
0.65mmの伸縮性編生地(2)を、2つの押圧ロー
ル(5a,5b)間を通し、該伸縮性編生地(2)の表
側面に接する熱源(8)を備えた押圧ロール(5a)に
より高温で加熱しながら通過させる押圧加熱処理を施し
た後、基材となる防水性を有するクロロプレンの発泡性
ゴムからなる弾性シート(1)の表面に貼着する。この
際、押圧加熱処理を施した後の該伸縮性編生地(2)の
厚みは0.55mmであった。
ると、ナイロン及びポリエステル繊維にポリウレタン弾
性繊維を交編してなる縦横方向に伸縮性を有する厚さ
0.65mmの伸縮性編生地(2)を、2つの押圧ロー
ル(5a,5b)間を通し、該伸縮性編生地(2)の表
側面に接する熱源(8)を備えた押圧ロール(5a)に
より高温で加熱しながら通過させる押圧加熱処理を施し
た後、基材となる防水性を有するクロロプレンの発泡性
ゴムからなる弾性シート(1)の表面に貼着する。この
際、押圧加熱処理を施した後の該伸縮性編生地(2)の
厚みは0.55mmであった。
【0011】次いで、40〜70デニールのナイロン又
は同質の繊維からなるパイル化なし得る編生地(3)を
該弾性シート(1)の裏面に貼着するとともに、非接着
面にパイル化処理を施しパイル状起毛面を設け、三層一
体構造とすることによりウェットスーツ用素材(A)と
する。
は同質の繊維からなるパイル化なし得る編生地(3)を
該弾性シート(1)の裏面に貼着するとともに、非接着
面にパイル化処理を施しパイル状起毛面を設け、三層一
体構造とすることによりウェットスーツ用素材(A)と
する。
【0012】
【効果】上述のように構成された素材を用いてウェット
スーツを形成すると、従来のウェットスーツに比べ外側
面が平坦でなめらかな状態であるので、編生地同士の摩
擦抵抗が少なく着脱が非常に容易に行うことができると
ともに、編生地表面の水切れが非常に良く水分の吸収量
が減少し、ウェットスーツが重くなったり、体温が奪わ
れ保温性が低下してしまうということが解消される。
スーツを形成すると、従来のウェットスーツに比べ外側
面が平坦でなめらかな状態であるので、編生地同士の摩
擦抵抗が少なく着脱が非常に容易に行うことができると
ともに、編生地表面の水切れが非常に良く水分の吸収量
が減少し、ウェットスーツが重くなったり、体温が奪わ
れ保温性が低下してしまうということが解消される。
【0013】また、ウェットスーツ外側面の編生地を押
圧加熱処理することにより、非常に光沢が現れ外観的に
極めて装飾的なあざやかな色彩を呈することができる。
しかも、ウェットスーツの外側面は伸縮性を有する編生
地により補強されているため磨耗による強度の低下が防
止され、かつ、内側面はパイル状起毛面を有する編生地
により被覆されているので、直接肌が触れても何も違和
感がなく装着することができるとともに、運動性が疎外
されたり、基材となる弾性シートの限界以上の伸長によ
る破損を生ずることがないという従来のウェットスーツ
の各利点を失うことなく全て兼ね備えたウェットスーツ
とすることができる。
圧加熱処理することにより、非常に光沢が現れ外観的に
極めて装飾的なあざやかな色彩を呈することができる。
しかも、ウェットスーツの外側面は伸縮性を有する編生
地により補強されているため磨耗による強度の低下が防
止され、かつ、内側面はパイル状起毛面を有する編生地
により被覆されているので、直接肌が触れても何も違和
感がなく装着することができるとともに、運動性が疎外
されたり、基材となる弾性シートの限界以上の伸長によ
る破損を生ずることがないという従来のウェットスーツ
の各利点を失うことなく全て兼ね備えたウェットスーツ
とすることができる。
【図1】 本願考案のウェットスーツ用素材の構造を示
す説明図。
す説明図。
【図2】 本願考案のウェットスーツ用素材を構成する
伸縮性編生地の押圧加熱処理を説明する概略図。
伸縮性編生地の押圧加熱処理を説明する概略図。
【符号の説明】 A ウェットスーツ用素材 1 弾性シート 2 伸縮性編生地 3 パイル化なし得る編生地 5a,5b 押圧ロール 6 送り出しロール 7 巻取りロール 8 熱源
Claims (1)
- 【請求項1】 縦横方向に伸縮性を有する伸縮性編生地
を、2つの押圧ロール間を適度な圧力を有し、かつ、該
伸縮性編生地の表側面に接する押圧ロールにより加熱し
ながら通過させる押圧加熱処理を施した後、防水性を有
する弾性シートの表面に貼着するとともに、該弾性シー
トの裏面にパイル化なし得る編生地を貼着してパイル状
起毛面を設け、三層一体構造としたことを特徴とするウ
ェットスーツ用素材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8365892U JPH0650496Y2 (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | ウェットスーツ用素材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8365892U JPH0650496Y2 (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | ウェットスーツ用素材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0639920U JPH0639920U (ja) | 1994-05-27 |
JPH0650496Y2 true JPH0650496Y2 (ja) | 1994-12-21 |
Family
ID=13808559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8365892U Expired - Lifetime JPH0650496Y2 (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | ウェットスーツ用素材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0650496Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007204911A (ja) * | 2006-02-03 | 2007-08-16 | Patagonia Inc | ウェットスーツ |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210078481A (ko) * | 2018-09-11 | 2021-06-28 | 이에토시 우에다 | 웨트슈트들을 위한 직물 및 상기 직물을 포함한 웨트슈트 |
-
1992
- 1992-11-10 JP JP8365892U patent/JPH0650496Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007204911A (ja) * | 2006-02-03 | 2007-08-16 | Patagonia Inc | ウェットスーツ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0639920U (ja) | 1994-05-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |