JPH0650403B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH0650403B2
JPH0650403B2 JP11218585A JP11218585A JPH0650403B2 JP H0650403 B2 JPH0650403 B2 JP H0650403B2 JP 11218585 A JP11218585 A JP 11218585A JP 11218585 A JP11218585 A JP 11218585A JP H0650403 B2 JPH0650403 B2 JP H0650403B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真複写機、レーザービームプリンタ
ー、CRTプリンター、電子写真式製版システムなどの電
子写真応用分野に広く用いることができる電子写真感光
体に関する。
〔従来の技術〕
電子写真感光体の光導電材料としてセレン、硫化カドミ
ウム、酸化亜鉛などの無機光導電材料が従来より用いら
れている。一方ポリビニルカルバゾール、オキサジアゾ
ール、フタロシアニンなどの有機光導電材料は無機光導
電材料に較べて無公害性、高生産性などの利点がある
が、感度が低くその実用化は困難であった。そのため、
いくつかの増感方法が提案されているが、効果的な方法
としては電荷発生層と電荷輸送層を積層した機能分離型
感光体を用いることが知られ実用化されている。
一方、電子写真感光体には、当然のことであるが、適用
される電子写真プロセスに応じた所定の感度、電気特
性、更には光学特性を備えていることが要求される。特
に繰返し使用可能な感光体にあってはその感光体の表面
層、即ち基体より最も離隔する層にはコロナ帯電、トナ
ー現象、紙への転写、クリーニング処理などの電気的機
械的外力が直接に加えられるため、それらに対する耐久
性が要求される。具体的には、コロナ帯電時に発生する
オゾンによる劣化のために感度低下や電位低下、残留電
位増加、および摺擦による表面の摩耗や傷の発生などに
対する耐久性が要求されている。
一方感光体の耐湿性も重要な性質である。低湿において
優れた電子写真特性を備えていても、高湿下で感光体表
面電位が著しく低下する感光体においては、安定した鮮
明な画像を得ることが困難である。また、転写を行う電
子写真プロセスでは、通常感光体は繰り返し使用される
ため、感光体の帯電劣化により、さらに耐湿性が低下す
ることが多い。このような耐湿性の低下に対しては感光
体をヒーターで加温し、除湿を行うことによってある程
度改善されるが、常にヒーターを作動させなければなら
ないため、コストアップの要因となるものである。
従来より前記耐久性及び耐湿性の問題点を解決すべく種
々の提案がなされている。その1つとして、耐久性向上
のためポリカーボネート系樹脂を表面層のバインダーと
して用いることが検討されている。ポリカーボネート系
樹脂は耐摩耗性が良好のため、ポリカーボネート系樹脂
を表面層のバインダーとして用いた感光体では、機械的
外力に対する耐久性は大巾に改善される。しかしなが
ら、耐湿性改良には効果がなく、高湿下においては感光
体表面に付着した水により感光体表面の抵抗が低下し、
顕像化したときに画像が流れた様にみえる(以後、画像
流れという)現象がしばしば生ずる。
一方、耐湿性改良のためには表面層を疎水化することが
有効である。その手段としては、例えばフッ素系オリゴ
マーやフッ素系界面活性剤等の一般的な塗膜表面改質剤
を添加したり、テフロン粉末等を分散させる方法があ
る。
しかしながら、これらの一般的な表面改質剤は、添加さ
れる塗工液の成分との相溶性に乏しいため、長期使用の
間に表面層の上に移行ないし滲み出してくるので、効果
の接続性に難点があった。また表面層自体が光導電層を
形成している場合、表面改質剤が光導電性物質との相溶
性に乏しく、さらに光生成によるキャリヤーの移動に対
してトラップとなり易く、繰返し電子写真プロセスによ
り残留電荷が増大していく傾向があった。一方、テフロ
ン粉末などを分散させた表面層においては分散性不良、
透明性低下、キャリヤーのトラップなどの問題を生じて
いた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の1つの目的は、上記の様な従来の問題点を解消
し、繰返し耐久性並びに耐湿性の優れた電子写真感光体
を提供することにある。
本発明の他の1つの目的は、繰返し電子写真プロセスに
おいて残留電荷の蓄積がなく常に高品位の画像が得られ
る電子写真感光体を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち、従来の問題点を解決し、本発明の上記目的を達成
する手段として見出された。本発明の電子写真感光体
は、少なくとも基体より最も離隔する層がフッ素系クシ
型グラフトポリマーとポリカーボネート系樹脂を含有す
ることを特徴とするものである。
〔発明の具体的説明及び実施例〕
電子写真感光体は、当業界で知られている様に、基体上
に感光層及び必要に応じて非感光性の下引層、中間層及
び表面層等を有し、また、前記感光層としては、単層構
造を有しているものや電荷発生層と電荷輸送層との積層
構造を有するものなどがある。本発明はこれら公知のあ
らゆるタイプの電子写真感光体として適用することがで
きるものであり、少なくとも基体より最も離隔する層
(以下、本発明に係る表面層という)として、例えば前
記非感光性の表面層、単層構造の感光層、積層構造の感
光層における電荷発生層乃至は電荷輸送層に、前記フッ
素系クシ型グラフトポリマーとポリカーボネート系樹脂
とが含有されている。
本発明によれば、ポリカーボネート系樹脂の高耐久性に
加え、フッ素系クシ型グラフトポリマーの使用により、
感光体表面を疎水化し、耐湿性の優れた画像流れのおき
にくい電子写真感光体を提供するものである。
本発明で使用されるフッ素系クシ型グラフトポリマー
は、各分子鎖の片末端に重合性の二重結合を有する官能
基を有する分子量が1000から10,000程度の比較的低分子
量のポリマーからなるマクロモノマーと、フッ素系重合
性モノマーを共重合させて得られるものであり、フッ素
系重合体が特に、マクロモノマーの重合体が枝状にぶら
さがった構造を有している。マクロモノマーとしては、
グラフトポリマーを添加する樹脂と親和性のあるものが
選択され、例えばアクリル酸エステル類、メタクリル酸
エステル類あるいはスチレン化合物等の重合体や共重合
体等が用いられる。
一方、フッ素系重合性モノマーとしては、以下の様な一
般式で示される、側鎖にフッ素原子を有する重合性モノ
マーの1種あるいは2種以上が用いられるが、何らこれ
らに限定されるものではない。
一般式(1) 一般式(2) 一般式(3) 一般式(4) 一般式(5) 一般式(6) 〔式中、R1は水素原子又はメチル基を表わす。R2は水
素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基又は
ニトリル基を表し、その2種類以上の組み合せでも良
い。nは1以上の整数、mは1〜5の整数、kは0〜4
の整数を表わし、m+k=5である。〕 フッ素系クシ型グラフトポリマー中における、フッ素系
モノマー残基の含量は、5〜90重量%が好ましく、1
0〜70重量%が更に好ましい。フッ素系モノマー残基
の含量が5重量%より少ないと疎水化の改質効果は充分
に発揮できず、又、フッ素系モノマー残基の含量が90
重量%を超えるとマクロモノマーとの溶解性が悪くな
る。
本発明で使用するポリカーボネート系樹脂は、下記一般
式〔I〕で示される繰返し単位の1種又は2種以上を成
分とする線状ポリマーを含有するものであり、下記一般
式〔I〕で示される繰返し単位の1種又は2種以上のみ
を成分とする線状ポリマーであってもよいし、これらの
繰返し単位以外の繰返し単位を含有する重合体であって
もよい。何れの場合にも、ポリマー1分子中における一
般式〔I〕の繰返し単位の数は50以上であることが好
ましい。
〔記〕 一般式〔I〕 (式中、R3及びR4は、それぞれ水素原子、アルキル基
又は芳香族基である。またR3とR4とで、結合している
炭素原子と共に環状構造を形成してもよい。X1,X2,X
3及びX4は、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルキ
ル基又は芳香族基を表わす。) 本発明に用いられるポリカーボネート系樹脂は、例えば
下記一般式〔II〕で示されるジオール化合物の1種又は
2種以上を用い、ホスゲン法等の一般的なポリカーボネ
ート合成法により得ることができる。
〔記〕 一般式〔II〕 (式中、R3,R4,X1,X2,X3及びX4は、前述の意味を
有する。) 本発明で使用する前記ジオール化合物の代表的具体例を
以下に化合物No.と共に構造式によって示すが、本発明
はこれらに限定されることはない。
フッ素系グラフトポリマーの添加量は表面層の固形分重
量にもとづいて0.02〜10%が適当であり、特に
0.05〜5%が好ましい。添加量が0.02%未満で
は十分な表面改質効果が得られず、一方10%を超える
とグラフトポリマーが塗膜表面だけでなくバルク中にも
存在するようになるため表面層の主成分である樹脂や光
導電性物質との相溶性の問題から白化をひきおこした
り、繰返し電子写真プロセスを行なったとき残留電荷の
蓄積が生じてくる。
以下、感光層が電荷発生層と電荷輸送層との積層構造を
有し、本発明に係る表面層が電荷輸送層である場合を例
にとり、本発明を詳しく説明する。
本発明の電子写真感光体を製造する場合、基体として
は、アルミニウム、ステンレスなどの金属、紙、プラス
チックなどの円筒状シリンダーまたはフィルムが用いら
れる。これらの基体の上には、バリアー機能と下引機能
をもつ下引層(接着層)を設けることができる。
下引層は感光層の接着性改良、塗工性改良、基体の構
造、基体上の欠陥の被覆、基体からの電荷注入性改良、
感光層の電気的破壊に対する保護などのために形成され
る。下引層の材料としては、ポリビニルアルコール、ポ
リ−N−ビニルイミダゾール、ポリエチレンオキシド、
エチルセルロース、メチルセルロース、エチレン−アク
リル酸コポリマー、カゼイン、ポリアミド、共重合ナイ
ロン、ニカワ、ゼラチン、等が知られている。これらは
それぞれに適した溶剤に溶解されて基体上に塗布され
る。その膜厚は0.2〜2μ程度である。
機能分離型感光体においては、電荷発生物質としてセレ
ン、セレン−テルル、ピリリウム、チオピリリウム系染
料、フタロシアニン系顔料、アントアントロン顔料、ジ
ベンズピレンキノン顔料、ピラントロン顔料、トリスア
ゾ顔料、ジスアゾ顔料、アゾ顔料、インジゴ顔料、キナ
クリドン系顔料、非対称キノシアニン、キノシアニンあ
るいは特開昭54-143645号公報に記載のアモルファスシ
リコンなどを用いることができ、電荷輸送物質として
は、ピレン、N−エチルカルバゾール、N−イソプロピ
ルカルバゾール、N−メチル−N−フェニルヒドラジノ
−3−メチリデン−9−エチルカルバゾール、N,−ジ
フェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9−エチルカル
バゾール、N,N−ジフェニルイドラジノ−3−メチリデ
ン−10−エチルフェノチアジン、N,N−ジフェニルヒ
ドラジノ−3−メチリデン−10−エチルフェノキサジ
ン、p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフ
ェニルヒドラゾン、p−ジエチルアミノベンズアルデヒ
ド−N−α−ナフチル−N−フェニルヒドラゾン、p−
ピロリジノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラ
ゾン、1,3,−トリメチルインドレニン−ω−アルデヒド
−N,N−ジフェニルヒドラゾン、p−ジエチルベンズア
ルデヒド−3−メチルベンズチアゾリノン−2−ヒドラ
ゾン等のヒドラゾン類、2,5−ビス(p−ジエチルア
ミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、1−フェ
ニル−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p
−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−〔キノリ
ル(2)〕−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−〔ピ
リジル(2)〕−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−
5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−
〔6−メトキシ−ピリジル(2)〕−3−(p−ジエチル
アミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニ
ル)ピラゾリン、1−〔ピリジル(3)〕−3−(p−ジ
エチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフ
ェニル)ピラゾリン、1−〔レピジル(2)〕−3−(p
−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミ
ノフェニル)ピラゾリン、1−〔ピリジル(2)〕−3−
(p−ジエチルアミノスチリル)−4−メチル−5−
(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−〔ピ
リジル(2)〕−3−(α−メチル−p−ジエチルアミノ
スチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラ
ゾリン、1−フェニル−3−(p−ジエチルアミノスチ
リル)−4−メチル−5−(p−ジエチルアミノフェニ
ル)ピラゾリン、1−フェニル−3−(α−ベンジル−
p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルア
ミノフェニル)ピラゾリン、スピロピラゾリンなどのピ
ラゾリン類、2−(p−ジエチルアミノスチリル)−6
−ジエチルアミノベンズオキサゾール、2−(p−ジエ
チルアミノフェニル)−4−(p−ジメチルアミノフェ
ニル)−5−(2−クロロフェニル)オキサゾール等の
オキサゾール系化合物、2−(p−ジエチルアミノスチ
リル)−6−ジエチルアミノベンゾチアゾール等のチア
ゾール系化合物、ビス(4−ジエチルアミノ−2−メチ
ルフェニル)−フェニルメタン等のトリアリールメタン
系化合物、1,1−ビス(4−N,N−ジエチルアミノ−2−
メチルフェニル)ヘプタン、1,1,2,2−テトラキス(4
−N,N−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)エタン
等のポリアリールアルカン類などを用いることができ
る。
電荷発生層は、前記の電荷発生物質を0.3〜4倍量の
結着剤樹脂、および溶剤と共に、ホモジナイザー、超音
波、ボールミル、振動ボールミル、サンドミル、アトラ
イター、ロールミルなどの方法でよく分散し、塗布−乾
燥されて形成される。
その厚みは0.1〜1μ程度である。
電荷輸送層は本発明に係るポリカーボネート系樹脂とフ
ッ素系クシ型グラフトポリマーとを結着剤として電荷輸
送物質と共に溶剤に溶解し、電荷発生層上に塗布され
る。電荷輸送物質と結着剤樹脂との混合割合は2:1〜
1:2程度である。溶剤としては、アセトン、メチルエ
チルケトンなどのケトン類、酢酸メチル、酢酸エチルな
どのエステル類、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化
水素類、クロルベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素な
どの塩素系炭化水素類などが用いられる。この溶液を塗
布する際には、例えば浸漬コーティング法、スプレーコ
ーティング法、スピンナーコーティング法、ビードコー
ティング法、ブレードコーティング法、カーテンコーテ
ィング法などのコーティング法を用いることができ、乾
燥は10℃〜200℃、好ましくは20℃〜150℃の範
囲の温度で5分〜5時間、好ましくは10分〜2時間の
時間で送風乾燥または静止乾燥下で行なうことができ
る。生成した電荷輸送層の膜厚は5〜20μ程度である。
また、電荷輸送層には、種々の添加剤を含有させること
ができる。かかる添加剤としては、ジフェニル、塩化ジ
フェニル、o−ターフェニル、p−ターフェニル、ジブ
チルフタレート、ジメチルグリコールフタレート、ジオ
クチルフタレート、トリフェニル燐酸、メチルナフタリ
ン、ベンゾフェノン、塩素化パラフィン、ジラウリルチ
オプロピオネート、3,5−ジニトロサリチル酸、各種フ
ルオロカーボン類などを挙げることができる。
一方、電荷発生層を表面層とする機能分離型感光体では
本発明に係るポリカーボネート系樹脂とフッ素系クシ型
グラフトポリマーとを電荷発生物質の結着剤として用い
ることができる。
更に、感光層を本発明に係る表面層とする単層型感光体
においてもポリカーボネート系樹脂とフッ素系グラフト
ポリマーとを結着剤として感光層に用いることができ、
又感光体表面に非感光性の表面層を例えば保護層として
設ける場合、本発明に係るポリカーボネート系樹脂とフ
ッ素系クシ型ポリマーを保護膜形成材料として用いるこ
とができる。
以下、本発明を実施例に従って説明する。
なお、以下の実施例において「部」は「重量部」を意味
するものとする。
実施例1 ニュージーランド産ラクチックカゼインを10部(重量
部、以下同様)計りとり、水90部に分散させた後、ア
ンモニア水1部を加えて溶解させた。一方、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース樹脂(商品名:メトローズ60
SH50、信越化学製)3部を水20部に溶解させ、次いで
両者を混合して下引き層の塗布液を作った。
この液を80φ×300mmのAlシリンダーに浸漬法で塗布
し、80℃で10分間乾燥させ、1μ厚の下引き層を形
成した。
次に下記構造式のジスアゾ顔料を10部 酢酸酪酸セルロース樹脂(商品名:CAB-381;イースト
マン化学製)6部およびシクロヘキサノン60部を1φ
ガラスビーズを用いたサンドミル装置で20時間分散し
た。この分散液にメチルエチルケトン100部を加え
て、上記下引層上に浸漬塗布し、100℃で10分間の
加熱乾燥をして、0.1g/m2の塗布量の電荷発生層をも
うけた。
次いで、下記構造式のヒドラゾン化合物を10部 及びビスフェノールA型ポリカーボネート(商品名パン
ライトL1250、帝人化成製)10部を1,2−ジクロルエタ
ン100部に溶解した。この液に、幹がポリフルオロア
クリレート(CH2=CHCOOCH2CH2CnF2n+1重合体、n=
8,10,12,14の混合物)で枝がポリメチルメタクリレ
ートより成るフルオロアクリレート含量30重量%のフ
ッ素系クシ型グラフトポリマー(商品名アロンGS-30,
東亜合成化学(株)製)を固形分として1部加えた。この
溶液を上記電荷発生層上に塗布し、100℃1時間熱風
乾燥して18μ厚の電荷輸送層を形成した。これを試料
1とする。
比較のためフッ素系クシ型グラフトポリマーを添加しな
いものを上記と同様にして作成した。これを試料2とす
る。
これらの試料に対し、−5.5kv、コロナ帯電、画像露
光、乾式トナー現像、普通紙へのトナー転写、ウレタン
ゴムブレードによるクリーニングからなる電子写真プロ
セスにて30000枚の耐久性評価を行なった。その結果を
表1に示す。なお評価環境は32.5℃、RH90%であっ
た。
表 1 試料1 30000枚まで安定した高品位の画像が得られ
た。
試料2 500枚コピー程度で画像流れが発生した。
実施例2 実施例1で用いたヒドラゾン化合物10部及びビスフェ
ノールZ型ポリカーボネート(帝人化成製)10部をモ
ノクロルベンゼン80部に溶解した。この液に、幹がポ
リフルオロアクリレート(CH2=CHCOOCH2CH2CnF2n+1
合体、n=8,10,12,14の混合物)で枝が分子量50
00のポリスチレンより成る分子量120,000、フルオロ
アクリレート含量30重量%のフッ素系クシ型グラフト
ポリマーを固形分として1部加えた。
この溶液を実施例1と同様にして作成した電荷発生層ま
で塗工した基体上に塗布し、100℃、1時間30分熱風
乾燥して20μ厚の電荷輸送層を形成した。これを試料
3とする。
比較のためフッ素系クシ型グラフトポリマーを添加しな
いものを上記と同様にして作成した。これを試料4とす
る。
これらの試料を実施例1と、同一の条件下で耐久性評価
を行なった。その結果を表2に示す。
表 2 試料3 30000枚まで安定した高品位の画像が得られ
た。
試料4 700枚程度で画像流れが発生した。
実施例3 80φ×300mmのアルミニウムシリンダを基体とし、これ
にポリアミド樹脂(商品名:アミランCM-8000、東レ
製)の5%メタノール溶液を浸漬法で塗布し、1μ厚の
下引き層をもうけた。
次に下記構造式のピラゾリン化合物12部とビスフェノ
ールZ型 ポリカーボネート(三菱瓦斯化学製)10部をモノクロ
ルベンゼン60部に溶解した。この液を上記下引き層上
に浸漬塗布し、100℃、1時間の乾燥をして14μの
電荷輸送層を形成した。
次に下記構造式のビスアゾ顔料10部を ビスフェノールA型ポリカーボネート(商品名ユーピロ
ンS-2000三菱瓦斯化学製)の1.0%1,2−ジクロルエ
タン溶液100部の中へ加え、ガラスビーズを用いたサ
ンドミル装置で20時間分散した。この分散液に実施例
1で用いたフッ素系クシ型グラフトポリマーを固形分と
して2部加えた。
この溶液を電荷輸送層上に突き上げ塗布し、100℃
20分間乾燥して2μ厚の電荷発生層を形成した。これ
を試料5とする。比較のためフッ素系クシ型グラフトポ
リマーを加えない試料を上記と同様にして作成した。こ
れを試料6とする。
こうして得られた試料を+5.6kVコロナ帯電、画像露
光、乾式トナー現像、普通紙へのトナー転写、ウレタン
ゴムブレード、によるクリーニング工程等を有する電子
写真複写機に取りつけて、32.5℃、RH90%の環境にて30
00枚の耐久性評価を行った。その結果を表3に示す。
試料5 3000枚コピーまで高品位の画像が得られた。
試料6 500枚程度で画像流れが発生した。
実施例4 ビスフェノールA型ポリカーボネート(商品名ユーピロ
ンS-2000三菱瓦斯化学製)2部を1,2−ジクロルエタン
100部に溶解した。この溶液に実施例1で用いたフッ
素系クシ型グラフトポリマーを固形分で2部加えた。こ
の溶液を実施例1の試料2と同様に作成した電子写真感
光体の上にスプレー塗布し、100℃ 5分乾燥させて
0.5μの保護層を形成した。これを試料7とする。
同様にビスフェノールZ型ポリカーボネート(三菱瓦斯
化学製)2部をモノクロルベンゼン100部に溶解し、
さらに実施例2で用いたフッ素系クシ型グラフトポリマ
ーを固形分で1部加えた。この溶液を実施例2の試料4
と同様に作成した電子写真感光体の上にスプレー塗布
し、100℃5分乾燥させて0.4μの保護層を形成し
た。これを試料8とする。これらの試料を実施例1と同
様の条件下で5000枚の耐久性評価を行なった。その結果
を表4に示す。
表 4 試料7 5000枚まで高品位の画像が得られた。
試料8 〃 〃 〃 実施例5 次に試料1〜8の表面層の水に対する接触角を測定し
た。結果を表5に示す。
このように、フッ素系クシ型グラフトポリマーを添加し
たポリカーボネート系樹脂を表面バインダーとして用い
た電子写真感光体はポリカーボネート系樹脂に起因する
高耐久性に加え耐湿性も改良され、高性能特性が発揮さ
れるものである。
〔発明の効果〕
本発明の電子写真感光体によれば、繰返し耐久性並びに
耐湿性に優れ、また、繰返し電子写真プロセスにおいて
残留電荷の蓄積がなく常に高品位の画像が得られる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも基体より最も離隔する層がフッ
    素系クシ型グラフトポリマーとポリカーボネート系樹脂
    を含有することを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】感光層と非感光性の層を構成成分として有
    し、基体より最も離隔する層が前記非感光性の層である
    特許請求の範囲第1項記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】感光層が電荷発生層と電荷輸送層を有する
    特許請求の範囲第2項記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】感光層を構成成分として有し、基体より最
    も離隔する層が感光層である特許請求の範囲第1項記載
    の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】感光層が電荷発生層と電荷輸送層を有し、
    基体より最も離隔する層が前記電荷輸送層である特許請
    求の範囲第4項記載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】感光層が電荷発生層と電荷輸送層を有し、
    基体より最も離隔する層が前記電荷発生層である特許請
    求の範囲第4項記載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】基体より最も離隔する層におけるフッ素系
    クシ型グラフトポリマーの含量が0.02〜10重量%
    の範囲内である特許請求の範囲第1項乃至第6項のうち
    の1に記載の電子写真感光体。
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高分子学会発行「高分子」1982年11月号,第988頁〜第992頁

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