JPH02189551A

JPH02189551A - 電子写真感光体

Info

Publication number: JPH02189551A
Application number: JP848289A
Authority: JP
Inventors: Seiji Ashitani; 芦谷　誠次
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 1989-01-19
Filing date: 1989-01-19
Publication date: 1990-07-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、高感度、高耐久性、高生産性の電子写真感光
体に関する。

従来の技術電子写真感光体については、電子写真特性の改善のため
に種々の提案がなされているが、特性改善の一つとして
耐久性の改善があげられる。耐久性は、感度、残留電位
、帯電能、画像ぼけ等の電子写真物性面の耐久性、及び
１習隙による感光体表面の摩耗や引っ掻き傷などの機械
的耐久性に大別されるが、特に機械的耐久性に劣ること
が感光体の寿命を決定する大きな要因になっており、機
械的耐久性の優れた感光体の開発が望まれている。

また、感光体の表面層は、特に高湿下、コロナ帯電時に
生じるオゾンによって生成する低抵抗物質の付着、或い
はトナーのクリーニング不良に基づくフィルミング、融
着等の画像劣化を引き起こす要因を持っており、そのた
め前記の機械的耐久性と共に各種の付着物に対する離型
性も求められている。

この様な要求を満たすために、すなわち、摩耗や引っ掻
き傷に対する機械的耐久性を向上し、更に離型性、撥水
性も加え、トナー融着などを防止するために潤滑剤を感
光体表面層に分散させることが有効であり、種々の提案
がなされている。

（特開昭６３−５６６５８＠、同６３−６１２５５号、
同６３−６１２５６号、同６３−１１３４６０号公報）また、フッ素系またはシリコーン系グラフトポリマーを
含む被覆層を設けることも知られ−Ｃいる。

（特開昭６１−９５３５８号公ｍ＞発明が解決しようとする課題しかしながら、従来提案されている技術においては、ｎ
滑剤を表面層に分散させることによって、光の透過率が
減少したり、潤滑剤の分散性を改善するために用いる分
散剤等の影響により感度低下を引き起こしたり、また、
帯電露光を繰り返した際に、明部電位が変動し、安定性
に欠【プる等の問題が発生し、高耐久性、かつ高感度で
繰り返し使用時に安定した電子写真特性を有する電子写
真感光体の実用化が難しいのが現状である。

例えば、潤滑剤としてフッ素樹脂を用いた場合、フッ素
樹脂粉末には分散性と凝集性に問題があって、均一で平
滑な膜を形成することが困難でおるため、得られた表面
層は、画像むらやピンホール等の画像欠陥を生じるもの
となることが避けられなかった。これを改善する方法と
してガラスピーズ、スチールショット等のメディア分散
により、フッ素樹脂粉末を分散させる均一化法が考えら
れるが、汚染による電子写真特性の劣化が生じると言う
欠点を有している。

本発明は、上記の要求に答える高耐久性を有する電子写
真感光体を提供することを目的とするのもでおる。すな
わち、本発明の目的は、摩１察による表面の摩耗や引っ
掻き傷の発生などに対して耐久性を有し、画像ぼけのな
い高品位の画像が得られる電子写真感光体を提供するこ
とに必る。本発明の他の目的は、クリーニング性が良好
で感光体表面層へのトナー付着のない高耐久性を有する
電子写真感光体を提供することにおる。本発明の更に他
の目的は、繰り返し電子写真プロセスにおいて、残留電
位の蓄積かなく、常に高品位の画像が１ｑられる高耐久
性の電子写真感光体を提供することにある。

課題を解決するための手段本発明者等は、感光層表面に特定の２種類の樹脂を用い
ることにより、上記の目的が達成されることを見出だし
、本発明を完成するに至った。

すなわち、本発明は、導電性基体上に感光層を有する電
子写真感光体において、導電性基体から最も離隔する層
が、−投銭（Ｉ）または（ｎ）で示される繰り返し単位
よりなるポリカーボネート、（式中、Ｒ１は水素原子、
メチル基、臭素原子又はフッ素原子、Ｒ２はメチル基、
フェニル基、トリフルオロメチル基、シアン基を表わし
、Ｒ３はメチル基、フェニル基又はトリフルオロメチル
基を表わす）及びフッ素樹脂の少なくとも２種の樹脂を含有すること
を特徴とする。

以下、本発明の電子写真感光体について詳細に説明する
。

図面は、本発明の電子写真感光体の層構成を説明する為
の模式的断面図である。第１図及び第２図は、感光層が
単層構造である場合を示し、第１図においては導電性基
体上１上に感光層２が設（プられており、また、第２図
においては、導電性基体１と感光層２との間に下引き層
３が設けられている。また、第３図ないし第１０図は、
感光層が電荷発生層２１と電荷輸送層２２とに機能分離
された積層構造を有する場合を示し、第３図ないし第６
図においては、導電性基体１上に電荷発生層２１が形成
され、その上に電荷輸送層２２が設けられた場合を示し
、第７図ないし第１０図においては、導電性基体１上に
電荷輸送層２２が形成され、その上に電荷発生層が設け
られた場合を示す。そして、第４図、第６図、第８図及
び第１０図の場合には、導電性基体１上に下引き層３が
設【プられており、また第５図、第６図、第９図及び第
１０図の場合には、表面に保護層４が設けられている。

上記第１図ないし第１０図において、導電ｆ１基体から
最も離隔する層、すなわち表面に位置する層は、保護層
、感光層、電荷発生層及び電荷輸送層のいずれかであっ
て、本発明においては、これらの層が、上記−投銭（Ｉ
）または（ｎ）で示される繰り返し単位よりなるポリカ
ーボネート及びフッ化ポリビニル樹脂又はフッ化アクリ
ル樹脂の少なくとも２種の樹脂を含有する。

使用されるフッ素樹脂としては、溶剤可溶型のフッ素化
ポリビニル樹脂及びフッ素化アクリル樹脂が好ましい。

これらの樹脂のうち、フッ素原子が結合された懇能性セ
グメントを有するブロック型或いはグラフト型の共重合
体であるものが特に好ましい。代表的な機能性セグメン
トとしては、パーフルオロアルキル基或いはフルオロア
ルキレン鎖等をめげることができる。フッ素樹脂がフッ
素原子が結合された機能性セグメントを有するブロック
型或いはグラフト型の共重合体の場合には、イＩのフッ
素樹脂とは比較にならないほどの撥水性、旧油性を示す
と共に、溶剤に対する溶解性も優れている。

フッ素樹脂と共に用いられるポリカーボネートは、上記
−投銭（１）または（ｎ）で示される繰り返し単位より
なるが、特に下記構造式で示される繰り返し単位よりな
るポリカーボネート（ｎ−ａ）が塗布液経時安定性の点
から好ましい。

上記フッ素樹脂とポリカーボネートの配合割合は、フッ
素樹脂の含有倦がポリカーボネートに対し、０．１〜３
０重量％、好ましくは０．３〜３重但％の範囲にあるの
が適当である。フッ素樹脂の含有用が上記の範囲よりも
低い場合には、目的とする高耐久性に欠ける様になり、
また多い場合には、相溶性不良などに起因する光透過率
の減少や電気特性上の劣化（残留電位の増加、帯電性の
低下等）等の不都合を引き起こす。

本発明において導電性基体から最も離隔する層が保護層
でおる場合には、上記のフッ素樹脂及びポリカーボネー
トを、それらを溶解する有機溶剤に溶解して塗布すれば
よい。この場合の有機溶剤としては、例えば、シクロヘ
キサノン、メチルエチルケトン等のケトン類、メチルア
ルコール、エチルアルコール、ブチルアルコール等のア
ルコール類、Ｎ、Ｎ−ジメチルホルムアミド等のアミド
類、テトラヒロドフラン、ジオキサン、エチレングリコ
ールモノブチルエーテル等のエーテル類、クロロホルム
、塩化メチレン、ジクロルエチレン、四塩化炭素、トリ
クロルエチレン等のハロゲン化炭化水素類、及びベンゼ
ン、トルエン、キシレン、モノクロルベンゼン、ジクロ
ルベンゼン等の芳香族炭化水素類等の溶媒をあげること
ができる。

本発明において、導電性基体から最も離隔する層が単層
溝造の感光層でおる場合、或いは電荷発生層又は電荷輸
送層である場合には、上記フッ素樹脂とポリカーボネー
トを結着樹脂として使用し、電荷発生剤及び／又は電荷
輸送剤を含有させればよい。

使用することができる電荷発生剤としては、三方晶系セ
レン、ビスアゾ順料、縮合多環系顔料、フタロシアニン
顔料、アズレニウム顔料等が好ましく使用される。電荷
発生剤は、結着樹脂１重量部に対して０．１〜１０重量
部の範囲で配合するのが好ましい。

また、電荷輸送剤としては、ヒドラゾン化合物、ピラゾ
リン化合物、スチルベン化合物などが適当であるが、下
記−投銭（ＩＩＩ）で示されるジフェニルベンジジン化
合物が好ましく使用される。

（式中、Ｒ４及びＲ５は、それぞれ水素原子、メチル基
を表わし、Ｒ６は水素原子、メチル基、エチル基又は塩
素原子を表わす）具体的化合物としては次のものを例示することができる
。

感光層、電荷輸送層、電荷発生層は、電荷発生剤及び／
又は電荷輸送剤を上記結着樹脂の有機溶剤溶液中に分散
させ、得られた分散液を塗布することによって形成され
る。その場合の有機溶剤としては、上記に例示したもの
が使用できる。

分散液を塗布する際には、例えば、浸漬コーティング法
、スプレーコーティング法、ブレードコーティング法、
スピンナーコーティング法、ビードコーティング法、カ
ーテンコーディング法等のコーティング法によって塗布
することができる。

塗布後、塗膜を乾燥させるが、乾燥は１０〜１５０℃、
好ましくは２０〜ｉｏｏ’ｃの範囲の温度で５分〜５時
間、好ましくは１０分〜２時間、送風乾燥又は静止乾燥
によって行なうことができる。

本発明の電子写真感光体において、感光層、電荷発生層
或いは電荷輸送層が、導電性基体から最も離隔する層で
ない場合、すなわら表面層でない場合には、それらは公
知の材料を用いて形成される。

本発明の電子写真感光体において、感光層、電荷発生層
及び電荷輸送層の膜厚は、一般に感光層は５〜３０μｍ
に、電荷発生層は０．０５〜５μｍ％電荷輸送層は５〜
５０μｍの範囲に設定される。

本発明の電子写真感光体における導電性基体としては、
電子写真感光体において使用される公知のものならばど
のようなものでも使用することができる。

導電性基体上には、所望によりバリアー機能と下引き機
能を有する下引き層を設けることができる。下引き層は
、感光層の接着性改良、塗工性改良、基体の保護、基体
上の欠陥の被覆、基体からの電荷注入性改良、及び感光
層の電気的破壊に対する保護等のために形成される。

下引き層形成用の材料としては、ポリビニルブチラール
、ポリビニルアセタール類、シランカップリング剤、ポ
リビニルピリジン、ポリビニルピロリドン、フェノール
樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ−Ｎ−ビニルイミダ
ゾール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、メ
チルセルロース、エチレン−アクリル酸共重合体、カゼ
イン、ポリアミド、共重合ナイロン、にかわ、ゼラチン
等が使用できる。それらは、それぞれに適した溶剤に溶
解されて導電性基体上に塗布される。下引き層の膜厚は
、一般に０．２〜２μｍ程度でおる。

実施例以下、本発明を実施例によって説明する。

実施例１アルミニウムパイプ（外径８４ｍ、長さ３６０＃）を導
電性基体とし、その上に下記構造式で示されるポリビニ
ルアセタール樹脂の５％ｎ−プロピルアルコール／水混
合溶液を浸漬塗布法で塗膜「シ、膜Ｎ　＝３０〜３６、
ｍ＝６３〜６９、ｎ＝０．５〜３．０　　（イずれもモ
ル％）粒状三方晶系セレン８７重は部と、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体（商品名：ソルーション・ビニル・ＶＨＣ
Ｉ＋、ユニオン・カーバイド社製）１３重組部を、酢酸
ｎ−ブチル２００重口部に溶解した溶液とを、アトライ
ターで２４時間分散処理した。次いで得られた分散液３
０重置部に対して、酢酸ｎ−ブチル５７重量部を加えて
希釈し、浸漬塗布液を得た。

この浸漬塗布液を用い、アルミニウムパイプ上の下引き
層の上に浸漬塗布した。すなわち、下引き層が形成され
たアルミニウムパイプを浸漬１ｍ槽の塗布液中に浸漬し
、１００ｍ／分の速度で引上げ、１００℃において５分
間加熱乾燥し、膜　厚約０．１即の電荷発生層を形成し
た。

次に、フッ素樹脂として、商品名：ポリマーＬＦ−４０
（デュポン社製、固形分濃度３０％、パーフルオロアル
キル基含有グラフト共重合アクリル樹脂）、ジフェニル
ベンジジン化合物として、前記例示化合物（Ｉ［１−ｂ
）、ポリカーボネートとして前記例示樹脂（ｎ−ａ）を
用意した。例示化合物（■−ｂ）８重量部と例示樹脂（
Ｉ（−ａ）１２重ω部とをモノクロルベンゼン８０重Ｍ
部に溶解し、更に上記グラフト共重合アクリル樹脂２重
足部（固形分として０．６重量部含有）を加え、電荷輸
送層形成用塗布液を調製した。

この塗布液を、前記のようにして形成された電荷発生層
の上に浸漬塗布法によって塗布し、１００°Ｃで６０分
間熱風乾燥し、膜厚２５μｍの電荷輸送層を形成した。

このようにして製造された電子写真感光体を、複写機（
ＦＸ４７００改造機、富士ゼロックス（を和製）に装着
し、暗部電位ＶＤが８００　Ｖになるように調整した後
、２　ｅｒｃ＋　／ｃｒｔｔの露光を与えたときの明部
電位Ｖ［を測定した。その後、ｉｏｏ、　ｏｏｏ枚コピ
コピー久試験を行ない、暗部電位ＶＤと明部電位Ｖｌ−
の変化を測定した。同時に画質評価を行なった。

結果を第１表に示す。

実施例２実施例１のフッ素樹脂の代わりに、商品名：ルミフ［］
］ンＬＦ−２００（旭硝子曽木製、固形分濃度６０％、
フルオロオレフィンと炭化水素系ビニルエーテルモノマ
ーとの交互共重合体）１重量部（固形分として０．６重
量部）を添加、混合した以外は、実施例１と同様にして
電子写真感光体を作製し、評価を行なった。

実施例３実施例１のフッ素樹脂の代わりに、商品名：モディバー
−ＦＩＩＯ（日本油脂（（木製、固形分濃度３０％、フ
ッ化アルキル基含有ビニルモノマーを一成分とするＡ−
Ｂ型ブロック共重合体）２重量部（固形分として０．６
重量部含有）を添加、混合した以外は、実施例１と同様
にして電子写真感光体を作製１ノ、評価を行なった。

比較例１実施例１において、フッ素樹脂を添加しなかった以外は
、実施例１と同様にして電子写真感光体を作製し、評価
を行なった。

比較例２実施例１において、ポリカーボネートの代わりにポリメ
チルメタクリレート（商品名：エルバサイト２００９、
デュポン社製）を用いた以外は、実施例１と同様にして
電子写真感光体を作製し、評ｆｉｌｆｉを行なった。

以下余白１・・・導電性基体２・・感光層３・・・上弓１き層４・・イ呆護ｒ−１２１・・・電荷発生層２２・・・電荷輸３：！ｓ層第５図第６図発明の効果本発明の電子写真感光体は、導電性基体から最も離隔す
る層が、フッ素樹脂と上記−投銭（Ｉ）又は（ＩＩ）で
示される繰り返し単位よりなるポリカーボネートを含有
するから、電子写真感光体の表面は、均一かつ平滑であ
り塗膜欠陥がなく、高耐久性を有するものになっている
。したがって、本発明の電子写真感光体は、摩擦による
表面の摩耗や引っ掻き傷の発生などに対して耐久性を有
し、クリーニング性が良好で感光体表面層へのトナー付
着がなく、そして、繰り返し電子写真プロセスにおいて
、残留電位の蓄積がなく、常にぼけのない高品位の画像
が得られる

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第１０図は、それぞれ本発明の電子写真感
光体の模式的断面図でおる。１・・・導電性基体、２・・・感光層、２１・・・電荷
発生層、２２・・・電荷輸送層、３・・・下引き層、４
・・・保護層。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）導電性基体上に感光層を有する電子写真感光体に
おいて、導電性基体から最も離隔する層が、一般式（
I ）または（II）で示される繰り返し単位よりなるポリ
カーボネート ▲数式、化学式、表等があります▼（ I ） ▲数式、化学式、表等があります▼（II）（式中、Ｒ＿１は水素原子、メチル基、臭素原子又はフ
ッ素原子、Ｒ＿２はメチル基、フェニル基、トリフルオ
ロメチル基、シアノ基を表わし、Ｒ＿３はメチル基、フ
ェニル基又はトリフルオロメチル基を表わす）及びフッ素樹脂の少なくとも２種の樹脂を含有すること
を特徴とする電子写真感光体。