JPH0650203U - 回転式電子部品 - Google Patents

回転式電子部品

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JPH0650203U
JPH0650203U JP9063692U JP9063692U JPH0650203U JP H0650203 U JPH0650203 U JP H0650203U JP 9063692 U JP9063692 U JP 9063692U JP 9063692 U JP9063692 U JP 9063692U JP H0650203 U JPH0650203 U JP H0650203U
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rotary knob
case
knob
electronic component
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島田  勉
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帝国通信工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転式電子部品の小型化を図り、防滴構造に
しても良好なクリック動作が可能な回転式電子部品を提
供すること。 【構成】 第1の回転軸11を設けた第1の回転つまみ
10と、第1の回転軸11と同軸中心で回転する第2の
回転軸21を設けた第2の回転つまみ20と、第1と第
2の回転軸11,21をその内部に貫通させるケース3
0と、第1と第2の回転軸11,21にそれぞれ取り付
けられた第1と第2の回転式電子部品とを具備する。第
2の回転つまみ20の外側壁を前記ケース30等を覆う
ように下方に延ばす。ケース30の外周に挿入したコイ
ルバネ130の両端を上方向に折り曲げ、その先端を第
2の回転つまみ20に設けたバネ当接部28に当接させ
る。ケース30には第2の回転つまみ20を貫通して第
1の回転つまみ10内に至る係止突起32を設け該係止
突起32で第1と第2の回転つまみ10,20の回転の
ストッパーを共用させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、回転式電子部品に関するものである。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】
従来、回転式スイッチや回転式可変抵抗器等の回転式電子部品の中には、同じ 軸中心で回転する第1と第2の回転軸を具備し、第1の回転軸を回転することに よって所望のスイッチが切り替わり(又は抵抗値が変化し)、第2の回転軸を回 転することによって他の所望の回転式スイッチが切り替わる(又は抵抗値が変化 する)構造のものがある。
【0003】 この種の回転式電子部品は、通常、第1,第2の回転軸の上端にそれぞれ回転 つまみを取り付け、一方該第1,第2の回転軸の下端にそれぞれ摺動型物等の機 能部を取り付け、該機能部をケースで覆って構成されている。
【0004】 しかしながらこの種の回転式電子部品においては、2つの回転つまみとケース が重なるように配置されているため、その軸方向の高さが高くなってしまい、そ の小型化が図れないという問題点があった。
【0005】 また従来回転式電子部品(上記構造のものに限らない)の中には、コイルスプ リングによってその回転つまみを弾発しておき、該回転つまみを回転して手を離 したときに元の位置に自動復帰する構造のものがあった。
【0006】 しかしながら従来、コイルスプリングの両端の巻き終り部分(回転つまみに係 止する部分)は、通常、半径方向外向きに突出しており、このためこの両巻き終 り部分を係止する回転つまみの径もその分大きくする必要が生じてしまい、その 小型化が図れないという問題点があった。
【0007】 また従来回転式電子部品(上記構造のものに限らない)の中には、回転つまみ を回転させたときに、クリック感覚を生じさせるものもあった。図9はこの種の 従来のクリック機構を取り付けた回転式電子部品の概略断面図である。
【0008】 同図に示すようにこの回転式電子部品800は、中央に回転軸803を設けた 回転つまみ801と、該回転軸803に取り付けられる摺動型物805と、該摺 動型物805に設けた摺動子取付面806に固定される金属製の摺動子807と 、該摺動子807が摺接する基板809と、摺動型物805の基板809側でな い側を覆うケース811とを具備し、前記摺動型物805の側面にクリック用の 凹凸部813を設け、該凹凸部813に弾性金属板からなる弾発バネ815によ って球817を弾接せしめた構造に構成されている。
【0009】 そして回転つまみ801を回転すれば、摺動子807が基板809上を摺動す ると同時に、弾発バネ815に弾圧された球817が摺動型物805に設けた凹 凸部813を乗り越え、このときクリック感覚を生じる。
【0010】 ここで図10はこの弾発バネ815を示す図であり、同図(a)は側面図、同 図(b)は平面図である。同図に示すようにこの弾発バネ815は、板状のバネ 材を円弧状に湾曲せしめ、またその中央の上部に小突起819を設けて構成され ている。そしてこの弾発バネ815は、図9に示すケース811の図示しない保 持手段(溝内に収納する)によって、保持される。
【0011】 ところで、この弾発バネ815は、本来であれば摺動型物805に対してその 小突起819のみが接触するものであるが、この摺動型物805を回動したとき 、該弾発バネ815の両端821,821(図10参照)が摺動型物805の回 動に伴って浮き上がり、該摺動型物805の摺動子取付面806に接触し、該摺 動子取付面806を傷つけるばかりか、回転つまみ801の操作感覚を悪くして しまうという問題点があった。
【0012】 なお弾発バネ815を確実に支持するためには、ケース811の側壁に貫通穴 を設け、該貫通穴に弾発バネ815の両端を係止せしめるのが良い。しかしなが ら上記従来例は、これを防滴構造(完全防水ではないが、できるだけ水の侵入す る通路をなくして防水構造に近づけたもの)とするため、ケース811の側壁に 貫通穴を設けられないのである。
【0013】 本考案は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、回転式電子部品 の小型化が図れ、また防滴構造にしたとしても良好なクリック動作が可能な回転 式電子部品を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため本考案は、中央に第1の回転軸を設けた第1の回転 つまみと、前記第1の回転つまみの下側に配設され且つ前記第1の回転軸と同じ 軸中心で回転する第2の回転軸を設けた第2の回転つまみと、筒状であって前記 第1と第2の回転軸をその内部に貫通せしめるケースと、前記第1と第2の回転 軸にそれぞれ取り付けられた第1と第2の回転式電子部品とを具備し、前記第1 の回転つまみを回動することで前記第1の回転式電子部品が操作されるとともに 、前記第2の回転つまみを回動することで前記第2の回転式電子部品が操作され る構造の回転式電子部品であって、前記第2の回転つまみの外側壁を前記第1, 第2の回転軸と第1,第2の回転式電子部品とケースを覆うように下方に延ばす とともに、前記ケースの外周にはコイルバネを挿入して、該コイルバネの両端を 前記第1,第2の回転軸とほぼ平行になるように上方向に折り曲げ、その先端を 前記第2の回転つまみに設けたバネ当接部に当接せしめ、さらに前記ケースには 前記第2の回転つまみを貫通して第1の回転つまみ内に至る係止突起を設けて該 係止突起で第1と第2の回転つまみの回転のストッパーを共用せしめることによ って回転式電子部品を構成した。
【0015】
【作用】
上記の如く第2の回転つまみの内部に各種機能部品を収納したので、その高さ 方向の小型化が図れる。またストッパーを共用することにより、その構造の簡素 化が図れる。
【0016】
【実施例】
以下、本考案の1実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図1は本考案の1実施例にかかる回転式電子部品1を示す概略側断面図である 。なお説明の都合上、本来断面の位置にないものを断面としている部分もある。
【0017】 同図に示すようにこの回転式電子部品1は、中央に第1の回転軸11を設けた 第1の回転つまみ10と、第1の回転つまみ10の下側に配設され且つ前記第1 の回転軸11と同じ軸中心で回転する第2の回転軸21を設けた第2の回転つま み20と、前記第1と第2の回転軸11,21をその内部に貫通せしめまた下記 する第2の摺動型物50を収納する上ケース30と、該上ケース30の外周に挿 入されるコイルバネ130と、前記第1と第2の回転軸11,21にそれぞれ取 り付けられる第1と第2の摺動型物40,50と、該第1と第2の摺動型物40 ,50にそれぞれ取り付けられた金属製の第1と第2の摺動子48,58と、該 第1と第2の摺動子48,58が摺接するフレキシブル基板60と、該フレキシ ブル基板60の基板部61,63をその上下に保持するスペーサ70と、前記第 1の摺動型物40を収納する下ケース80と、該下ケース80の下に取り付けら れる裏板90と、上ケース30と裏板90間を一体に固定するバンド100によ って構成されている。なお110はシャフト、120はこの回転式電子部品1を 固定するための基台である。以下各構成部品について説明する。
【0018】 ここで図2,図3はこの回転式電子部品1の分解斜視図である。 シャフト110は、図1,図2に示すように、円柱の上端に円板部111を設 けると共に、その下端にはその両側面を平面状に切り欠いた嵌合部113を設け 、また該嵌合部113のほぼ中央にEリング挿入溝115を設けて構成されてい る。
【0019】 次に第1の回転つまみ10は、略円板状のつまみ操作部13の中央に第1の回 転軸11を設けて構成されている。ここで第1の回転軸11はその中央に穴15 が設けられ、またその下端にはその両側面を切り欠いた嵌合部17が設けられて いる。またつまみ操作部13の上面には前記シャフト110の円板部111を収 納する凹部18が設けられている。
【0020】 ここで図4はこの第1の回転つまみ10のつまみ操作部13の部分を示す図で あり、同図(a)は側断面図(同図(b)のA−A断面図)、同図(b)は裏面 図である。同図に示すように、このつまみ操作部13の裏面は空洞となっており 、その中に下記する上ケース30に設けた係止突起32を係止するための係止突 起19が設けられている。
【0021】 次に第2の回転つまみ20は、図1,2に示すように、略円筒状のつまみ操作 部23の中央に第2の回転軸21を設けて構成されている。ここで第2の回転軸 21はその中央に前記第1の回転軸11を通すための穴25が設けられている。 また、第2の回転軸21の下端には前記第1の回転軸11の下端に設けた嵌合部 17と同様にその両側面を切り欠いた嵌合部27(切り欠いた状態は図5参照) が設けられている。
【0022】 ところでこのつまみ操作部23は円筒状でその内部が空洞とされ、その外側壁 は、図1に示すように、前記第1,第2の回転軸11,21や、第1,第2の摺 動型物40,50や、上下ケース30,80等の他の各種部品を覆うように、下 方に延ばされている。
【0023】 またこのつまみ操作部23の上面には下記する上ケース30に設けた係止突起 32を貫通する孔29が設けられている。
【0024】 ここで図5は第2の回転つまみ20の裏面図である。同図に示すように、第2 の回転つまみ20の裏面の所定位置には、下記するコイルバネ130の巻き終り 部分131,133を係止するバネ当接部28,28が設けられている。
【0025】 次にコイルバネ130は、図1に示すように、その両端の巻き終り部分131 ,133が、いずれも所定長さ上方向に折り曲げられて構成されている。
【0026】 バンド100は金属板で形成され、図1,図2に示すように、リング状の上板 部101の外周から下方向に向けて2枚の側壁部103,103を折り曲げ、ま た上板部101の外周から上方向に向けて2つの係止突起板105,105を折 り曲げて構成されている。ここで側壁部103,103の下端にはそれぞれ爪1 07を設け、また係止突起板105,105の先端は外向きに折り曲げられてい る。
【0027】 上ケース30は、図1,図2に示すように、前記第2の回転つまみ20の回転 軸21を貫通せしめる円筒状部分31と、該円筒状部分31の下端から外側に向 かって広がる平面部33と、該平面部33の外周から下方向に向かって延びる円 筒状部分35によって構成されている。ここで平面部33上にはバンド100の 上板部101を介して前記コイルバネ130が載置される。
【0028】 ここでこの上ケース30の上側の円筒状部分31の上端からは、係止突起32 が突設されており、また該円筒状部分31の外側面の上方には、2つの突起34 a,34bが設けられ、また円筒状部分31の外側面の最も下で平面部33の上 にも突起34cが設けられている。
【0029】 ここで突起34cは、前記コイルバネ130の下方の巻き終り部分近傍に当接 して該巻き終り部分を上ケース30の平面部33から浮かせるものであり、また 突起34a,34bは、前記コイルバネ130の反対側の巻き終り部分近傍に当 接して該コイルバネ130の上方向への抜けを規制するためのものである。
【0030】 一方この上ケース30の下側の円筒状部分35の側面には、前記バンド100 の側壁部103,103をガイドする溝37,37が設けられ、またその下端か らは舌片38が突出している。
【0031】 次に第2の摺動型物50は、図1,図3に示すように、略円筒状であり、その 中央に前記第1の回転軸11を貫通する円形孔51を設けると共に、該円形孔5 1の上部に前記第2の回転軸21の嵌合部27を嵌合せしめる嵌合凹部53を設 けている。またこの第2の摺動型物50の外周面には、扇状の摺動子支持板55 が設けられ、その下面には、金属製の第2の摺動子58が取り付けられている。
【0032】 次にスペーサ70は、略円板状に形成され、その中央に前記第1の回転軸11 を貫通する円形孔71を設けると共に、その外周には、前記バンド100の側壁 部103,103をガイドする溝73,73が設けられ、また下記するフレキシ ブル基板60のパターン引出部69を通す溝75が設けられている。この溝75 は、前記上ケース30の舌片38をガイドするものでもある。
【0033】 またこのスペーサ70の上下面からは、それぞれ下記するフレキシブル基板6 0を支持するための突起77が設けられている。
【0034】 次に第1の摺動型物40は、図1,図3に示すように、略円筒状であり、その 中央に前記シャフト110を貫通する円形孔41を設けると共に、該円形孔41 の上部に前記第1の回転軸11の嵌合部17を嵌合せしめる嵌合凹部43を設け ている。またこの第1の摺動型物40の外周面には、扇状の摺動子支持板45が 設けられ、その上面には金属製の第1の摺動子48が取り付けられている。また 該第1の摺動型物40の外周面には、図1に示すように、凹凸部42(図1参照 )が設けられている。
【0035】 次にフレキシブル基板60は、2つの基板部61,63を具備し、該基板部6 1,63は、前記スペーサ70の上下面に取り付けられる。ここで図6はこのフ レキシブル基板60の展開平面図である。同図に示すようにこのフレキシブル基 板60は、1枚の樹脂フイルム上に所定のパターンを印刷して構成されている。 2つの基板部61,63には、いずれもその中央に孔62,64が設けられてお り、またその周囲に第1と第2の摺動子48,58が摺接するパターン面65, 67が設けられている。またその所定位置には、前記スペーサ70の突起77を 挿通する孔68が設けられている。またこれらフレキシブル基板60には、パタ ーン引出部69が設けられている。
【0036】 次に、下ケース80は、図1,図3に示すように、略円形に形成され、その中 央には前記第1の摺動型物40の下端を回動自在に軸支する円形の凹部83が設 けられ、また該凹部83の中央には、前記シャフト110の嵌合部113を嵌合 する嵌合孔84が設けられている。
【0037】 ここで図7はこの下ケース80を示す図であり、同図(a)は平面図、同図( b)は同図(a)のB−B断面図である。同図に示すように、この下ケース80 の内部には、下記する弾発バネ140(点線で示す)をガイドして収納する円弧 状のガイド突起85が設けられており、該ガイド突起85の中央には、下記する 球150を挿通する溝86が設けられ、またその両端近傍には、下記する弾発バ ネ140の両端部分を挿通して係止する溝87,87が設けられている。
【0038】 またこの下ケース80の側壁88の外側には、前記バンド100の側壁部10 3,103をガイドするガイド溝89,89と、前記上ケース30の舌片38を ガイドするガイド溝163が設けられており、またこの下ケース80の側壁88 の下端部外周には該下ケース80よりも若干その径の大きいスカート部160が 設けられている。またガイド溝89,89の下端には、前記スカート部160を 貫通する孔161が設けられている。この孔161は前記バンド100の下端に 設けた爪107を貫通するものである。
【0039】 また下ケース80の側壁88の上面には、前記スペーサ70の突起77を挿入 する穴165が設けられている。
【0040】 次に弾発バネ140は、図3に示すように、弾性金属板を略円弧状に湾曲して 構成されているが、その長さは、前記第1の摺動型物40の周囲を180°以上 の角度にわたって囲む長さに形成されている。またその両端には、上方に延びる 突起141,141が設けられており、該両突起141,141は内側に少し折 り曲げられている(図7参照)。なおこの折り曲げた部分が図7に示すように前 記下ケース80の溝87,87部分に係合し、この弾発バネ140をこの位置に 係止するのである。
【0041】 次に裏板90は、図3に示すように、略小判型の金属板で構成され、その4隅 には、前記バンド100の爪107を挿入する貫通孔91が設けられている。ま たその中央には前記シャフト110の嵌合部113を嵌合する嵌合孔92が設け られている。またその所定位置には、ビス95を螺合するためのねじ孔93が設 けられている。
【0042】 次にこの回転式電子部品1を組み立てるには、図1,図2,図3に示すように 、まず、スペーサ70の両面に、それぞれフレキシブル基板60の基板部61, 63を取り付けておく。このとき図3には示していないが、両基板部61,63 のパターン面65,67(図6参照)が外向きとなるようにする。
【0043】 一方下ケース80の側壁88とガイド突起85の間に弾発バネ140を収納す ると共に、下ケース80の凹部83にその下端が挿入されるように第1の摺動型 物40を下ケース80内に収納する。このとき、弾発バネ140と第1の摺動型 物40の凹凸部42の間であって、下ケース80の溝86の中に、球150を入 れる。つまり球150は、図1に示すように、弾発バネ140によって第1の摺 動型物40の凹凸部42に弾接される。
【0044】 次にこの下ケース80の上に、前記フレキシブル基板60を取り付けたスペー サ70を取り付け、その上に第2の摺動型物50を取り付け、さらにその上に上 ケース30を取り付ける。
【0045】 次に上ケース30の上に、バンド100を取り付ける。このとき上ケース30 の平面部33上にバンド100の上板部101が載る。
【0046】 そして下ケース80の下面に裏板90を取り付け、該裏板90の孔91にバン ド100の爪107を挿入し、その先端を折り曲げてこれらを一体に固定する。
【0047】 次にこの上ケース30の円筒状部分31にコイルバネ130を挿入し、その両 巻き終り部分131,133をそれぞれバンド100の係止突起板105,10 5の面105a,105a側に係止させる。
【0048】 このとき、図1に示すように、コイルバネ130の上端辺は、上ケース30の 突起34a,34bに係止され、またコイルバネ130の下端辺は、上ケース3 0の突起34cに係止される。
【0049】 次に前記上ケース30の内部にその上から、第2の回転つまみ20の第2の回 転軸21を挿入し、その先端の嵌合部27を前記第2の摺動型物50の嵌合凹部 53に嵌合させる。このときこの第2の回転つまみ20内のバネ当接部28(図 5参照)の面28aには、前記コイルバネ130の両巻き終り部分131,13 3が当接する。
【0050】 つまりこのコイルバネ130の両巻き終り部分131,133には、第2の回 転つまみ20のバネ当接部28の面28aが当接すると同時に、前記バンド10 0の係止突起板105,105の面105a,105aが当接することとなる。
【0051】 次に該第2の回転つまみ20の穴25内に、第1の回転つまみ10の第1の回 転軸11を挿入し、その先端の嵌合部17を前記第1の摺動型物40の嵌合凹部 43に嵌合させる。
【0052】 次に該第1の回転つまみ10の穴15内に、シャフト110を挿入し、その先 端の嵌合部113を前記下ケース80の嵌合孔84に嵌合する。そして該嵌合部 113に設けたEリング挿入溝115にEリング170(図1参照)を取り付け る。これによってこの回転式電子部品1は完成する。なお図3に示すビス95は 、この回転式電子部品1を、基台120(図1参照)に取り付けるためのもので あり、具体的には裏板90に設けたねじ孔93にビス95を螺合することによっ て行われる。
【0053】 この実施例にかかる回転式電子部品1は、図1に示すように、コイルバネ13 0や第1,第2の摺動型物40,50等が全て第2の回転つまみ20の内部に収 納されている。従ってこれらを外部から見えないようにするための他の手段が不 要となる。
【0054】 またこの実施例においては、図1に示すように、フレキシブル基板60のパタ ーン引出部69は上ケース30の舌片38によって覆われるため、外部から見え ない。また下ケース80の下端全周にスカート部160を設けているので、第2 の回転つまみ20の下端から下に少し露出しているバンド100の側壁部103 ,103の下端部付近も外から見えなくなっている。
【0055】 次にこの回転式電子部品1の動作を説明する。まず図1に示すように、第1の 回転つまみ10を回転すると、第1の摺動型物40が回転し、第1の摺動子48 がフレキシブル基板60のパターン面65上を摺動する。このとき弾発バネ14 0によって弾発された球150が、第1の摺動型物40に設けられた凹凸部42 を乗り越え、クリック感覚を生ずる。
【0056】 ここで弾発バネ140の両端の突起141は、図1に示すように、下ケース8 0とフレキシブル基板60の下側の基板部61間に当接しているので、この弾発 バネ140の上下方向のガタは防止され、支持される。弾発バネ140の長さを 長くしたのは(180°以上の角度の円弧)、第1の摺動型物40が回動したと きにその摺動子支持板45も回動するが、その両端が該弾発バネ140の突起1 41に当接するのを避けるためであり、また、弾発バネ140を長くすることに より、球150への弾発感覚を良くしてクリック感覚を良くするためである。
【0057】 ここで図8は、この弾発バネ140の動作を説明するための図である。通常図 7(a)に示す位置にある弾発バネ140は、球150が凹凸部42の凸部に乗 り上げたとき、図8に示すように弾発バネ140の両端の折り曲げた部分が若干 下ケース80の溝87,87から抜け出ようとする。しかし球150が凹凸部4 2の凸部を越えたときは、該弾発バネ140の両端の折り曲げた部分の弾発力に よって、該両端は再び図7(a)に示す元の位置に復帰し、球150も再び凹凸 部42の凹部に押しつけられるのである。
【0058】 なお前記従来例のところでも述べたが、本考案にかかる回転式電子部品1はそ の下ケース80を防滴構造とするため、その側壁88に穴を開けず、その代わり に弾発バネ140の長さを長くしてその両端を溝87,87に係合させ、またそ の突起141を下ケース80とフレキシブル基板60間で支持せしめたのである 。
【0059】 次に第2の回転つまみ20を回転すると、第2の摺動型物50が回転し、第2 の摺動子58がフレキシブル基板60のパターン面67上を摺動する。ここでこ の第2の回転つまみ20は、コイルバネ130によって常に中立位置となるよう に付勢されているので、手を離せば元の中立位置に復帰する。
【0060】 このときの動作を図1を用いて簡単に説明する。第2の回転つまみ20を回転 すると、コイルバネ130の一方の巻き終り部分131又は133が第2の回転 つまみ20の一方のバネ当接部28の面28a(図5参照)に押圧されて移動す るが、他方の巻き終り部分133又は131はバンドの係止突起板105の面1 05a(図2参照)に当接したままとなる。従って第2の回転つまみ20から手 を離すと、コイルバネ130の弾発力によって元の位置に復帰する。
【0061】 このときコイルバネ130の下端は、突起34cによって支持されているので 、たとえ下側の巻き終り部分133が動いてもその下端がバンド100の上板部 101上に触れることはない。従って該上板部101を傷つけたり、操作感覚を 悪くしてしまうことはない。
【0062】 ところで第1の回転つまみ10の回動は、その係止突起19と上ケース30に 設けた係止突起32が係合することで規制され、また第2の回転つまみ20も、 その穴29と上ケース30に設けた係止突起32が係合することで規制される。 つまり上ケース30の係止突起32で第1と第2の回転つまみ10,20のスト ッパーを共用せしめているのである。
【0063】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、本考案にかかる回転式電子部品によれば、以下の ような優れた効果を有する。 第2の回転つまみの内部に各種機能部品を収納したので、その高さ方向の小 型化が図れる。
【0064】 コイルバネの両巻き終り部分を上方向に折り曲げたので、半径方向の寸法を 小さくでき、小型化が図れる。
【0065】 第1と第2の回転つまみの回転のストッパーをケースに設けた1つの係止突 起で共用せしめたので、その構造が簡単となる。
【0066】 摺動型物を収納するケースの側壁に穴を設けなくても、確実にクリック用の 弾発バネを支持でき、その操作感覚も良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例にかかる回転式電子部品1を
示す概略側断面図である。
【図2】回転式電子部品1の分解斜視図である。
【図3】回転式電子部品1の分解斜視図である。
【図4】第1の回転つまみ10のつまみ操作部13の部
分を示す図である。
【図5】第2の回転つまみ20の裏面図である。
【図6】フレキシブル基板60の展開平面図である。
【図7】下ケース80を示す図である。
【図8】弾発バネ140の動作を説明するための図であ
る。
【図9】従来のクリック機構を取り付けた回転式電子部
品の概略断面図である。
【図10】弾発バネ815を示す図である。
【符号の説明】
1 回転式電子部品 10 第1の回転つまみ 11 第1の回転軸 20 第2の回転つまみ 21 第2の回転軸 28 バネ当接部 30 上ケース 32 係止突起 33 平面部 34a,34b,34c 突起 42 凹凸部 48 第1の摺動子 58 第2の摺動子 60 フレキシブル基板 80 下ケース 130 コイルバネ 140 弾発バネ 141 突起 150 球

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央に第1の回転軸を設けた第1の回転
    つまみと、前記第1の回転つまみの下側に配設され且つ
    前記第1の回転軸と同じ軸中心で回転する第2の回転軸
    を設けた第2の回転つまみと、筒状であって前記第1と
    第2の回転軸をその内部に貫通せしめるケースと、前記
    第1と第2の回転軸にそれぞれ取り付けられた第1と第
    2の回転式電子部品とを具備し、前記第1の回転つまみ
    を回動することで前記第1の回転式電子部品が操作され
    るとともに、前記第2の回転つまみを回動することで前
    記第2の回転式電子部品が操作される構造の回転式電子
    部品であって、 前記第2の回転つまみの外側壁を前記第1,第2の回転
    軸と第1,第2の回転式電子部品とケースを覆うように
    下方に延ばすとともに、前記ケースの外周にはコイルバ
    ネを挿入して、該コイルバネの両端を前記第1,第2の
    回転軸とほぼ平行になるように上方向に折り曲げ、その
    先端を前記第2の回転つまみに設けたバネ当接部に当接
    せしめ、さらに前記ケースには前記第2の回転つまみを
    貫通して第1の回転つまみ内に至る係止突起を設けて該
    係止突起で第1と第2の回転つまみの回転のストッパー
    を共用せしめたことを特徴とする回転式電子部品。
  2. 【請求項2】 中央に回転軸を設けた回転つまみと、該
    回転軸に取り付けられる摺動型物と、該摺動型物に固定
    された金属製の摺動子と、該摺動子が摺接する基板と、
    該摺動型物の基板側でない側を覆うケースとを具備し、
    前記摺動型物の側面にクリック用の凹凸部を設け、該凹
    凸部に弾性金属板からなる弾発バネによって球を弾接せ
    しめた構造の回転式電子部品において、 前記弾発バネは、前記摺動型物の周囲を180°以上の
    角度にわたって囲む形状の弾性金属板で構成され、その
    両端には前記基板とケース間に当接する突起を設けたこ
    とを特徴とする回転式電子部品。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005019031A (ja) * 2003-06-23 2005-01-20 Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd 多重回転式電子部品

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