JPH0650154U - 照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント配線板の破損を防止できる照明器具
を提供する。 【構成】 中央部３ａが器具本体１に固定され周縁部に
プリント配線板２の周縁に沿いかつ器具本体１から離隔
した段差部３ｂを形成した絶縁板３を、器具本体１およ
びプリント配線板２の間に配置する。段差部３ｂの下面
に、プリント配線板２の周縁に沿って複数個の弾性フッ
ク４を突設するとともに、プリント配線板２の周縁に沿
いかつ弾性フック４から離れた位置に複数個の支持部７
を突設する。弾性フック４の先端４ａによりプリント配
線板２の周縁下面を係止保持する。支持部７をプリント
配線板２の周縁上面に当接する。 【効果】 梱包状態で運搬する際に器具本体１に外部か
ら衝撃が加わっても、プリント配線板２の割れやクラッ
クの発生を防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、建築物等の天井部に設ける照明器具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図４に示すように、従来例の照明器具１１０は、金属製の器具本体１０１と、 器具本体１０１の下方に配置されたプリント配線板１０２と、プリント配線板１ ０２および器具本体１０１の間に配置された絶縁板１０３とからなる。器具本体 １０１は、セード１１４で上方および周囲を覆われ吊紐を兼ねた電源線１１２に より天井１０６に吊持されている。プリント配線板１０２は、点灯回路部品（図 示せず）を搭載している。絶縁板１０３は、上面を器具本体１０１に固定してお り、下面に突設したＪ形の弾性フック１０４および当接部１０５によりプリント 配線板１０２を挟持していた。なお、１０７はプルスイッチ１０９を操作する引 紐、１１ａ，１１ｂは環形蛍光ランプを各々示す。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来例の照明器具１１０では、梱包状態で運搬する際に器具本体１０１に外部 から衝撃が加わると、弾性フック１０４が変形し易くプリント配線板１０２が器 具本体１０１から脱落し破損することがあった。また、プリント配線板１０２の 脱落を防止するためにプリント配線板１０２をねじ止め等により器具本体１０１ に固定すると、器具本体１０１に加わった衝撃がプリント配線板１０２に直接伝 わることになった。このためプリント配線板１０２が割れやすく、またチョーク コイル（図示せず）等のように比較的重量の大きな部品の周囲においてプリント 配線板１０２にクラックが発生した。

【０００４】 この考案の目的は、プリント配線板の破損を防止できる照明器具を提供するこ とである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１記載の照明器具は、金属製の器具本体と、この器具本体の下方に配置 されたプリント配線板と、このプリント配線板および器具本体の間に配置された 絶縁板とからなる。プリント配線板は点灯回路部品を搭載ししている。絶縁板は 、中央部が器具本体に固定され周縁部にプリント配線板の周縁に沿いかつ器具本 体から離隔した段差部を形成している。段差部の下面に、プリント配線板の周縁 に沿って複数個の弾性フックを突設し、この弾性フックの先端によりプリント配 線板の周縁下面を係止保持している。

【０００６】 請求項２記載の照明器具は、さらに段差部の下面に、プリント配線板の周縁に 沿いかつ弾性フックから離れた位置に複数個の支持部を突設し、プリント配線板 の周縁上面に当接させたものである。

【０００７】

【作用】

請求項１記載の照明器具によると、プリント配線板の周縁に沿いかつ器具本体 から離隔した段差部の下面に複数個の弾性フックを突設し、この弾性フックの先 端によりプリント配線板の周縁下面を係止保持しているので、器具本体に外部か ら衝撃が加わっても、この衝撃を段差部および弾性フックで吸収することができ る。

【０００８】 請求項２記載の照明器具によると、器具本体に外部から衝撃が加えられても、 この衝撃を段差部および弾性フックで吸収することができ、しかも段差部の下面 にプリント配線板の周縁に沿いかつ弾性フックから離れた位置に複数個の支持部 を突設しプリント配線板の周縁上面に当接させているので、衝撃吸収力が一層高 まる。

【０００９】

【実施例】

この考案の一実施例の照明器具を図１ないし図３に基づいて説明する。図１に 示すように照明器具１０は、金属製の器具本体１と、器具本体１の下方に配置さ れて点灯回路部品（図示せず）を搭載したプリント配線板２と、器具本体１およ びプリント配線板２の間に配置され中央部３ａが器具本体１に固定され周縁部に プリント配線板２の周縁に沿いかつ器具本体１から離隔した段差部３ｂを形成し た絶縁板３とからなる。

【００１０】 段差部３ｂの下面に、プリント配線板２の周縁に沿って複数個の弾性フック４ を突設するとともに、プリント配線板２の周縁に沿いかつ弾性フック４から離れ た位置に複数個の支持部７を突設している。弾性フック４の先端４ａによりプリ ント配線板２の周縁下面を係止保持している。支持部７をプリント配線板２の周 縁上面に当接させている。

【００１１】 器具本体１は、下面部を球形の反射板８としており天部にプルスイッチ９を固 定するとともに、反射板８の下側に小径の環形蛍光ランプ１１ａおよび大径の蛍 光ランプ１１ｂを設けている。器具本体１の上面には、電源線（図示せず）を挿 通するブッシュ１２およびカバー１３を設けている。環形蛍光ランプ１１ａ，１ １ｂは、それぞれ反射面８に固定した掛止片１４およびソケット１２の先端に突 設した一対の係止片１５により保持されている。係止片１４は、湾曲した帯状の 鋼板をビニル樹脂等で被覆したものである。

【００１２】 絶縁板３は、弾性を有した絶縁性の樹脂からなり、図１および図２に示すよう に、上面に突設しただぼ部３３を器具本体１に穿設した挿通孔（図示せず）に嵌 着している。中央部３ａは、凹状になっており支持台５０，５１，５２と嵌着部 ３１と支持片３２を一体形成している。段差部３ｂは、弾性フック４と支持台５ ３とＴ形支持部６と支持部７とを一体形成したフランジである。嵌着部３１は、 周側部に形成した当接面３１ａおよびソケット１２の上端部１２ａを嵌着した開 口３１ｂからなる。

【００１３】 支持片３２はプルスイッチ９を嵌着するものである。弾性フック４は、先端４ ａでプリント配線板２を上方に付勢している。ソケット１２は、開口３１ｂを経 て器具本体１の天面に固定されており段部１２ｂによりプリント配線板２の下面 を支持している。プルスイッチ９は、開口１６を経て器具本体１の天面に固定さ れており段部９ｂによりプリント配線板２の下面を支持している。

【００１４】 図１および図３に示すように、支持台５０〜５３は、互いに外形が異なる台形 の突起でありそれぞれ当接面５ａを形成している。Ｔ形支持部６は、当接面６ａ を形成するとともに、位置決め片６ｂによりプリント配線板２の縁部を水平方向 に位置決めしている。支持部７は、十字形ベース部７ｂに当接面７ａを形成する とともに中央部にだぼ部７ｃを立設している。だぼ部７ｃは、プリント配線板２ に穿設した挿通孔（図示せず）に嵌入しプリント配線板２の下方へ突出している 。各当接面５ａ，６ａ，７ａおよび嵌着部３１の当接面３１ａは、同一平面上に 形成され、プリント配線板２の上面に各々当接している。

【００１５】 このように、プリント配線板２を段差部３に突設した弾性フック４により上方 に付勢し、さらに段差部３ｂの下面にプリント配線板２の周縁に沿いかつ弾性フ ック４から離れた位置に突設した支持部７をプリント配線板２の周縁上面に当接 しているので、梱包状態で運搬する際に器具本体１に外部から衝撃が加わっても 、この衝撃を効果的に吸収することができる。

【００１６】 したがって、不用意なプリント配線板２の割れやクラックの発生を防止するこ とができる。しかも、段差部３ｂの下面に突設した弾性フック４の先端４ａおよ び支持部７の間にプリント配線板２を挟持しているため、プリント配線板２の器 具本体１からの脱落を確実に防止することができる。なお、この他の構成および 効果については従来例と同様である。

【００１７】

【考案の効果】

請求項１記載の照明器具によると、プリント配線板の周縁に沿いかつ器具本体 から離隔した段差部の下面に複数個の弾性フックを突設し、この弾性フックの先 端によりプリント配線板の周縁下面を係止保持しているので、梱包状態で運搬す る際に器具本体に外部から衝撃が加わっても、この衝撃を段差部および弾性フッ クで吸収することができる。したがって、不用意なプリント配線板の割れやクラ ックの発生を防止できる。

【００１８】 請求項２記載の照明器具によると、さらに段差部の下面にプリント配線板の周 縁に沿いかつ弾性フックから離れた位置に複数個の支持部を突設し、プリント配 線板の周縁上面に当接させているので、衝撃吸収力が一層高まる。したがって、 不用意なプリント配線板の割れやクラックの発生を防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）はこの考案の一実施例の照明器具の縦断
面図、（ｂ）は絶縁板にプリント配線板を取付けた状態
を示す下面図。

【図２】絶縁板にプリント配線板を取付けた状態を示す
側面図。

【図３】（ａ）は支持部を示す斜視図、（ｂ）は当接部
を示す斜視図、（ｃ）は突起部を示す斜視図。

【図４】（ａ）は従来例の照明器具を天井に取付けた状
態を示す正面図、（ｂ）はその縦断面図。

【符号の説明】

１ 器具本体 ２ プリント配線板 ３ 絶縁板 ３ａ 中央部 ３ｂ 段差部 ４ 弾性フック ４ａ 先端 ５ 支持部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 金属製の器具本体と、この器具本体の下
   方に配置されて点灯回路部品を搭載したプリント配線板
   と、このプリント配線板および前記器具本体の間に配置
   され中央部が前記器具本体に固定され周縁部に前記プリ
   ント配線板の周縁に沿いかつ前記器具本体から離隔した
   段差部を形成した絶縁板とを備え、 前記段差部の下面に、前記プリント配線板の周縁に沿っ
   て複数個の弾性フックを突設し、この弾性フックの先端
   により前記プリント配線板の周縁下面を係止保持した照
   明器具。
2. 【請求項２】 前記段差部の下面に、前記プリント配線
   板の周縁に沿いかつ前記弾性フックから離れた位置に複
   数個の支持部を突設し、前記プリント配線板の周縁上面
   に当接させた請求項１記載の照明器具。