JPH0649989A - 型枠用セパレータ及び型枠用支持具 - Google Patents

型枠用セパレータ及び型枠用支持具

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JPH0649989A
JPH0649989A JP41194490A JP41194490A JPH0649989A JP H0649989 A JPH0649989 A JP H0649989A JP 41194490 A JP41194490 A JP 41194490A JP 41194490 A JP41194490 A JP 41194490A JP H0649989 A JPH0649989 A JP H0649989A
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JP
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separator
cone
diameter
screw
plate nut
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JP41194490A
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English (en)
Inventor
Shigeru Yoshida
茂 吉田
Teruo Masubuchi
輝雄 増淵
Mitsutoshi Ito
光利 伊藤
Takeshi Furuhashi
武 古橋
Gosaburo Iizuka
五三郎 飯塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okabe Co Ltd
Original Assignee
Okabe Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 従来では別個のセパレータを必要としていた
板ナット及びコーンを、同一のセパレータに取付可能と
する。 【構成】 セパレータ100は、板ナット200後退阻
止手段として刻設変形部120と、コーン300後退阻
止手段として刻設変形部の内側の拡径部150とを有す
る。刻設変形部120は、螺子成形時に形成される完全
螺子部と不完全螺子部のうち不完全螺子部を塑性変形さ
せた部分である。拡径部150の直径は螺着部及び刻設
変形部120の直径より大きく、コーン300の挿通に
干渉しない。このセパレータ100は、拡径部150で
コーン300の後退を阻止し、刻設変形部120で板ナ
ット200の後退を阻止する。刻設変形部120は不完
全螺子部を塑性変形させたものであるので、板ナット2
00は完全螺子部で螺合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート構造物を
構築する際に使用される型枠を開かないようにするため
の支持具、及びこの支持具を構成するセパレータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】建築物の壁等をコンクリートで構築する
際、パネルがコンクリート打設時の圧力によって開かな
いようにするための支持具が必要である。これらの支持
具は、コンクリート打設後に表面仕上げをするか否かに
よって、大きく3つに分類される。
【0003】第1は、図25に示されるように、セパレ
ータ800と板ナット200,200を使用した支持具
900である。このような支持具900は、コンクリー
ト打設後において表面仕上げを施す場合に使用される。
セパレータ800は、打設されるコンクリート幅に応じ
て両端の板ナット200,200の間隔が定まるよう
に、端部近傍に形成された隆起部810,810を有す
る。隆起部810,810は、セパレータ800を絞る
ことにより形成される。P,Pはパネルである。
【0004】第2は、図26に示されるように、セパレ
ータ801とコーン300,300を使用した支持具9
01である。このような支持具901は、コンクリート
打設後において表面仕上げを施さない場合に使用され
る。この図に示される支持具901は、同出願人による
先の出願である実願平1−132494号に記載された
ものである。P,Pはパネルである。また、第2のその
他の例として、図27に示されるように、外筒部分33
0に形成された突起360によって、コンクリート打設
後にコーン300’がコンクリート内部にそのまま残る
ように構成した支持具902がある。
【0005】第3は、図28に示されるように、板ナッ
ト200によって一方側のパネルPを支持し、コーン3
00によって他方側のパネルPを支持するようにした支
持具903である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、用途に
応じて、すなわち、板ナット200を使用するかコーン
300を使用するかによって、夫々異なるタイプのセパ
レータが必要となる。これは板ナット200の厚みとコ
ーン300の軸方向寸法とが異なるためである。このこ
とを生産者の立場から見れば、異種のセパレータを設計
・生産・保管しなければならないという問題があり、使
用者の立場から見れば、構築される型枠に応じてセパレ
ータを選択して使用しなければならないという問題があ
る。
【0007】そこで、セパレータの共用化を図ることが
1つの解決手段となる。しかし、打設されるコンクリー
ト幅で、板ナット200及びコーン300の双方は後退
を阻止されなければならない。すなわち、板ナット20
0の後退を阻止する隆起部等の手段とコーン300の後
退を阻止する拡径部等の手段が異なる軸方向位置におい
て設けられていなければならない。コーン後退阻止手段
は板ナット後退阻止手段より内側に形成しなければなら
ない。従って、コーン300は板ナット後退阻止手段を
越えてセパレータの中心に進入しなければならない。ま
た、板ナット200は後退阻止手段で確実に後退を阻止
されなければならない。
【0008】本発明の目的は、セパレータの共用化を前
提として、適切な位置に板ナット及びコーンの双方の後
退阻止手段が形成され、かつ、板ナット後退阻止手段が
コーンの装着を邪魔しないようなセパレータ及び支持具
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1に、型枠
固定用締付部材が螺合する螺着部が両端に形成された型
枠用セパレータであって、該セパレータが、前記螺着部
の内側にコーンの後退を阻止するための拡径部と、前記
螺着部の拡径部側端部の少なくとも不完全螺子部に板ナ
ットの後退を阻止するための刻設変形部とを有し、前記
螺着部及び前記刻設変形部の最大直径が前記拡径部の最
大直径より小さい型枠用セパレータにより前記課題を解
決するものである。
【0010】本発明は、第2に、型枠固定用締付部材が
螺合する螺着部が両端に形成された型枠用セパレータで
あって、該セパレータが、前記螺着部の内側にコーンの
後退を阻止するための拡径部と、前記螺着部の拡径部側
端部の不完全螺子部に板ナットの後退を阻止するための
ストッパ手段とを有し、前記螺着部及び前記ストッパ手
段の最大直径が前記拡径部の最大直径より小さい型枠用
セパレータにより前記課題を解決するものである。
【0011】
【作用】第1の発明によれば、コーンの場合は拡径部に
より後退を阻止され、板ナットの場合は刻設変形部によ
り後退を阻止される。内径が螺着部及び刻設変形部の最
大直径より大きく、拡径部の最大直径より小さいコーン
を使用すれば、このコーンは、螺着部及び刻設変形部を
通過し、拡径部において後退を阻止される。
【0012】しかし、コーンが板ナット後退阻止手段を
通過できるようにした場合、この板ナット後退阻止手段
は、パネル組立時において必要な一般的な軸方向力(約
400kg)を満足しない。本発明では、板ナットが螺
着部の完全螺子部に螺合している場合に限り、上記軸方
向力に耐え得ることに着目してなされたものである。す
なわち、螺着部を形成するに際して不可避に形成される
不完全螺子部を刻設変形部として加工し、刻設変形部に
おいて板ナットのさらなる回転を阻止して、板ナットが
完全螺子部のみで螺着部と螺合するようになっている。
【0013】以上のように、本発明のセパレータでは、
コーン及び板ナットの双方を使用することができ、いず
れの場合においてもパネル組立時に必要な軸方向力に耐
え得る設計となっている。従って、打設されるコンクリ
ートの厚みが定まれば、コーン及び板ナットのいずれの
部材を使用しても、所定幅の型枠を構築することができ
る。
【0014】第2の発明によれば、ストッパ手段が板ナ
ットの回転を阻止するとともにその後退を阻止する。ス
トッパ手段は、不完全螺子部に形成されており、完全螺
子部に螺合する板ナットが受ける上記軸方向力を補助的
に負担する。
【0015】また、上記セパレータにおいて、拡径部と
刻設変形部又は拡径部とストッパ手段との間に折取用縮
径部が形成されていると、コーンを使用してコンクリー
トを打設した後に、セパレータの余分な突出部分を容易
に折取ることができる。
【0016】
【実施例】支持具は、セパレータと、板ナット又はコー
ン、締付部材とを有してなる。図1は、第1の発明によ
る型枠用セパレータの第1実施例である。同図のセパレ
ータ100は、一方に板ナット200が取付けられ、他
方にコーン300が取付けられたもの示している。同図
のように、このセパレータ100は、板ナット200を
使用してもコーン300を使用しても、同じ幅で型枠を
構築することができるものである。パネル500は、セ
パレータ100に取付けられた板ナット200又はコー
ン300と、締付部材400との間で挟圧される。
【0017】セパレータ100は、両端の螺着部11
0、その内側の刻設変形部120(図3)、その内側の
エッジ130、その内側の縮径部140、さらにその内
側の拡径部150を有する。拡径部150は、コーン3
00の後退を阻止するためのものである。縮径部140
は、コンクリート打設後に、コンクリート表面から突出
するセパレータ100の余分な部分を折り取るようにす
るためのものである。エッジ130は、セパレータ10
0の余分な部分を折り取った時に、コーン300に係合
して打設後のコンクリートからコーン300を容易に除
去するためのものである。
【0018】螺着部110は完全な螺子山を残した部分
である。刻設変形部120は螺子山を塑性変形させた部
分である。ここで、螺着部110のような螺子部を形成
する場合、図2のように、完全螺子部160と不完全螺
子部170が形成される。完全螺子部160はそのまま
螺着部110となり、不完全螺子部170はローレット
加工等により塑性変形することにより刻設変形部120
となる。このように、螺子成形時に不可避に形成される
不完全螺子部170をなくすることによって、螺着部1
10に完全螺子部160のみが残される。
【0019】不完全螺子部170をなくする理由は次の
通りである。型枠構築時に必要な軸方向力は一般に約4
00kgであるとされている。図2のように、完全螺子
部160及び不完全螺子部170が形成されたセパレー
タを使用した場合、板ナットは完全螺子部160及び不
完全螺子部170に跨がって螺合することになる。とこ
ろが、不完全螺子部170に板ナットが螺合する場合
は、上記軸方向力に耐えることができない。逆に言え
ば、板ナットが完全螺子部160のみに螺合する場合に
は、上記軸方向力に耐え得るのである。第1の発明で
は、不完全螺子部170を塑性変形させることにより、
板ナットが完全螺子部160のみで螺合することができ
るようにして、型枠構築の際、板ナットが軸方向力に耐
え得る構成となっている。
【0020】図3は、上記のように、不完全螺子部17
0をローレット加工等により塑性変形させて形成した刻
設変形部120を示している。板ナット200は、不完
全螺子部が塑性変形された刻設変形部120によりそれ
以上の回転を止められ、螺着部(完全螺子部)110の
みで螺合するようになっている。
【0021】本実施例では、セパレータの共用化の観点
から、螺着部110、刻設変形部120、エッジ130
及び拡径部150の最大直径の相対関係、刻設変形部1
20と拡径部150と間のの軸方向寸法について、さら
に、次の特徴を有するものである。
【0022】コーン300は螺着部110及び刻設変形
部120を越えて内部に進入できなければならない。そ
して、コーン300は拡径部150によって後退を阻止
されなければならない。従って、螺着部110及び刻設
変形部120の最大直径よりコーン300の内径が大き
く、コーン300の内径より拡径部150の最大直径が
大きくなければならない。なお、コーン300は種々の
形状及びサイズのものがあるので、螺着部110及び刻
設変形部120の最大直径より拡径部150の最大直径
が大きくなるようにセパレータ100を構成しておき、
このようなセパレータ100に対応するコーンを種々の
タイプのものから選択使用すればよい。なお、コーンの
シリーズ化についは後述する。そして、エッジ130の
最大直径は、拡径部150の最大直径より小さく、螺着
部110及び刻設変形部120の最大直径より大きくな
っている。
【0023】また、セパレータ100に板ナット200
及びコーン300のいずれを取付けた場合であっても、
同一幅で型枠が構築されるようにしなければならない。
板ナット200は外側表面でパネルに接し、コーン30
0は大径側端面でパネルに接する。従って、拡径部15
0から刻設変形部120までの間隔は、コーン300の
軸方向寸法と板ナット200の厚みとの差に設定するこ
とが必要である。セパレータの共用化に伴い、板ナット
の厚み及びコーンの軸方向寸法も、同一寸法として品揃
えしておくことが望ましい。
【0024】本実施例の刻設変形部120は図3のよう
に、軸方向に延びるスプライン形状のものである。刻設
変形部は、不完全螺子部をなくし、所定の寸法で板ナッ
トのさらなる回転を阻止するものであるから、図4乃至
図6に示されるように、他の形状のものでも構わない。
【0025】図4のセパレータ101の刻設変形部12
1は、不完全螺子部がローレット加工により斜め方向に
傷が付けられたものである。図5のセパレータ102の
刻設変形部122は、不完全螺子部がローレット加工に
より逆斜め方向に傷が付けられたものである。図6のセ
パレータ103の刻設変形部123は、不完全螺子部が
ローレット加工により斜め格子状に傷が付けられたもの
である。いずれのセパレータ100〜103において
も、板ナット200は完全螺子部の螺着部110〜11
3に螺合し、締付部材の挟圧力に耐え得るようになって
いる。
【0026】以上の実施例では、不完全螺子部のみに刻
設変形部を形成したものであるが、不完全螺子部に加え
完全螺子部の一部を塑性変形により刻設変形部にするこ
ともできる。この構成にすれば、螺子成形時に、不完全
螺子部と完全螺子部の軸方向位置精度を緩やかにして製
造することができる。
【0027】図7及び図8は、第2の発明による型枠用
セパレータの部分拡大図である。同図のセパレータ10
4も、第1の発明と同じように、板ナットを使用しても
コーンを使用したとしても、同じ幅で型枠を構築するこ
とができるものである。異なる点は、刻設変形部の代わ
りにストッパ手段を設けたことである。
【0028】ストッパ手段184は、半径外側方向に突
出する突起である。但し、その最大直径はエッジ134
及び拡径部154の最大直径よりも小さくなっている。
ストッパ手段184は、板ナット200が螺着部114
に螺合したときに、締付部材(図示せず)からの挟圧力
に補助的に抗するようにしたものである。このセパレー
タ104は、不完全螺子部174の内側にストッパ手段
184が形成されたものである。板ナット200は一部
分において完全螺子部164と螺合することになるが、
その他の部分では不完全螺子部174と螺合することに
なる。従って、締付部材の挟圧力に耐え得るには強度不
足となるが、ストッパ手段184が補助的に板ナット2
00の後退を阻止する。
【0029】図7では、周囲に等間隔で突起(ストッパ
手段184)が形成されたセパレータ104を示してい
るが、エッジ134及び拡径部154の最大直径より小
さいものであれば、ストッパ手段を環状突起形状にする
こともできる。
【0030】図9乃至図19は、本発明による支持具を
構成する板ナット、コーン及び締付部材の例を示してい
る。
【0031】図9及び図10は板ナットの例である。板
ナット200は六角ナットである。板ナット200は、
従来のものがそのまま利用される。図11は締付部材4
00の例である。締付部材400は従来のものがそのま
ま利用される。
【0032】図12乃至図15は、コーンの例である。
図12に示されたコーン301は、実願平1−1324
94号に記載されたものであり、拡径部に当接する座金
311が一体成形された内筒部分321と、円錐状の外
筒部分331とからなる。なお、同図では、エッジに係
合する段部が省略されている。図13は、他のコーンの
例である。同図のコーン302は、外筒部分332が円
筒部分342と伏椀状部分352とから構成されてい
る。図14は、さらに他のコーンの例である。同図のコ
ーン303は、外筒部分333が伏椀状として構成され
ている。図15のコーン304は、図12のコーン30
1と類似するもので、内筒部分324と外筒部分334
の軸方向長さが等長になったものである。これらのコー
ン301〜304は、内径及び軸方向寸法が同じであ
る。前記2つの寸法を統一することにより、セパレータ
に対する互換性を持たせている。
【0033】図16乃至図19は他のコーンの例を示し
ている。これらの図のコーンは、コンクリート打設後に
コンクリート内部に残留させられるようにした埋込式の
ものである。そのため、外筒部分に半径外側方向に突出
する突起が形成されている。ここで、図1のようなセパ
レータを使用した場合、コンクリート打設後に、コンク
リート表面から突出するセパレータの余分な部分を除去
しなければならない。従来のコンクリート埋込式コーン
は、セパレータと螺合するようになっていたため、コン
クリート表面から突出するセパレータの余分な部分を除
去するには、その突出する部分のみを折取らなければな
らなかった。本発明のように、セパレータの共用化を図
った場合、コンクリート埋込式コーンも他のコーンと同
様に縮径部から折取可能に構成することが望ましい。
【0034】そこで、このような埋込式コーンでも、拡
径部において後退を阻止され、螺着部、刻設変形部及び
ストッパ手段を越えて挿通でき、且つ、縮径部からの折
取りができるようにしたものが、図16乃至図19のコ
ンクリート埋込式コーンである。これらのコーンも内径
及び軸方向寸法は図12乃至図15のコーンと同じであ
り、セパレータに対して互換性を持っている。
【0035】図16はコンクリート埋込式コーンの第1
の例である。コーン305は、座金315が一体成形さ
れた内筒部分325、円筒状外筒部分335及びフラン
ジ部分365を有してなり、外筒部分335に半径外側
方向に突出する環状突起375が形成されている。特
に、縮径部からの折取りができるように、内筒部分32
5と外筒部分335との間には空間385が形成されて
いる。すなわち、外筒部分335及びフランジ部分36
5に対して内筒部分325が変形しやすくなっている。
【0036】図17はコンクリート埋込式コーンの第2
の例である。コーン306は、座金316が一体成形さ
れた内筒部分326、外筒部分336及びフランジ部分
366を有してなり、外筒部分336に半径外側方向に
突出する環状突起376が形成されている。外筒部分3
36は、さらに、円筒部分346と伏椀状部分356か
らなる。縮径部からの折取りができるように、内筒部分
326と外筒部分336との間には空間386が形成さ
れている点は、図16のコーン305と同じである。
【0037】図18はコンクリート埋込式コーンの第3
の例である。コーン307は、座金317が一体成形さ
れた内筒部分327、円錐状外筒部分337及びフラン
ジ部分367を有してなり、外筒部分337に半径外側
方向に突出する2つの環状突起377,377が形成さ
れている。環状突起377,377は、外筒部分337
の小径側端部と中間部位に形成されている。縮径部から
の折取りができるように、内筒部分327と外筒部分3
37との間には空間387が形成されている点は、図1
6のコーン305と同じである。
【0038】図19はコンクリート埋込式コーンの第4
の例である。コーン308は、座金318が一体成形さ
れた円筒部分328及び環状部分338とを有してな
り、円筒部分328に半径外側方向に突出する環状突起
387が形成されている。円筒部分328の軸方向寸法
は、上記セパレータの拡径部とエッジとの間隔より小さ
い。しかし、縮径部からセパレータの折取りができれ
ば、円筒部分238の軸方向寸法は拡径部とエッジとの
間隔より僅かに大きくても差し支えない。
【0039】図20及び図21は、コンクリート埋込式
コーン用プラグを示している。図20のプラグ600
は、コーン610の外筒部分620又は環状部630の
内周に形成された環状凹所640に係合する環状突起6
50を具えたものである。図21のプラグ601は、内
筒部分661の外側に圧入される環状部分671を具え
たものである。681は環状部分671の変形を容易に
するためのスリットである。これらのプラグ600,6
01は、埋込式コーンを使用した場合、コンクリート表
面を整形するために使用される。
【0040】図22乃至図24は支持具を構成するスリ
ーブ部材の実施例である。図22のスリーブ部材700
は単なる円筒状である。その内径は、拡径部150の最
大直径より小さく、螺着部110、刻設変形部及びスト
ッパ手段の最大直径より大きい。従って、拡径部150
に当接するまで、スリーブ部材700は挿通可能であ
る。また、その内径及び軸方向寸法は、図12乃至図1
9のコーンの夫々の寸法と同じである。図23のスリー
ブ部材701は、図22のスリーブ部材700に鍔部7
11を設けたもの、図24のスリーブ部材702は、図
22のスリーブ部材700に鍔部712及び螺合部72
2を設けたものである。
【0041】以上の説明ように、本発明では、コーン及
びスリーブ部材の内径及び軸方向寸法と、板ナットの厚
みと、セパレータにおける拡径部から刻設変形部又はス
トッパ手段までの間隔とを統一するとともに、セパレー
タにコーン及びスリーブ部材の後退阻止のための拡径部
と板ナットの後退阻止のための刻設変形部及びストッパ
手段とを設けたことにより、セパレータ及び周辺部品の
共用化を図っている。従って、構築されるコンクリート
幅が定まれば、唯一のセパレータが選択され、このセパ
レータに対応するコーン、スリーブ部材、板ナット、締
付部材を適宜選択すればよいことになる。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明のセパレータによれば、
コーンは拡径部で後退を阻止され、板ナットは不完全螺
子部を塑性変形させた刻設変形部において後退を阻止さ
れるから、打設されるコンクリート幅が定まれば、コー
ン及び板ナットのいずれを使用しても同一のセパレータ
によって型枠を構築することができる。また、不完全螺
子部をなくして刻設変形部を設ける構成により、板ナッ
トを使用した場合には、これが完全螺子部にのみ螺合す
ることになるから、締付部材の締付力にも充分抗するこ
とができる。従来ではコーン及び板ナットに応じてセパ
レータを揃えなければならなかったものが、上記の構成
により共用化を図ることができる。
【0043】請求項2の発明のセパレータによれば、コ
ーンは内側の拡径部で後退を阻止され、板ナットは端部
側の螺着部の完全螺子部及び補助的なストッパ手段にお
いて後退を阻止されるから、コーン及び板ナットのいず
れを使用しても同一のセパレータによって型枠を構築す
ることができる。従って、従来ではコーン及び板ナット
に応じてセパレータを揃えなければならなかったもの
が、上記の構成により共用化を図ることができる。
【0044】請求項3の発明のセパレータによれば、コ
ンクリート打設後においてコンクリート表面から突出す
る余分な部分を、縮径部から容易に折取ることができ
る。
【0045】請求項4の発明の支持具によれば、従来の
コーンに比べ簡単な構造のスリーブ手段によりパネルを
支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるセパレータを使用して型枠を構築
した場合の断面図である。
【図2】螺子成形直後の螺子部の正面図である。
【図3】本発明によるセパレータと、このセパレータに
取付けられた板ナットの正面図である。
【図4】本発明による他の実施例のセパレータと、この
セパレータに取付けられた板ナットの正面図である。
【図5】本発明によるさらに他の実施例のセパレータ
と、このセパレータに取付けられた板ナットの正面図で
ある。
【図6】本発明によるさらに他の実施例のセパレータ
と、このセパレータに取付けられた板ナットの正面図で
ある。
【図7】本発明によるさらに他の実施例のセパレータ
と、このセパレータに取付けられた板ナットの正面図で
ある。
【図8】第7図のセパレータとこのセパレータに螺合す
る板ナットを示した拡大断面図である。
【図9】板ナットの側面図である。
【図10】第9図の板ナットの断面図である。
【図11】締付部材の正面図である。
【図12】本発明によるセパレータに取付けられるコー
ンの断面図である。
【図13】本発明によるセパレータに取付けられる他の
コーンの断面図である。
【図14】本発明によるセパレータに取付けられるさら
に他のコーンの断面図である。
【図15】本発明によるセパレータに取付けられるさら
に他のコーンの断面図である。
【図16】本発明によるセパレータに取付けられる埋込
式コーンの断面図である。
【図17】本発明によるセパレータに取付けられる他の
埋込式コーンの断面図である。
【図18】本発明によるセパレータに取付けられるさら
に他の埋込式コーンの断面図である。
【図19】本発明によるセパレータに取付けられるさら
に他の埋込式コーンの断面図である。
【図20】埋込式コーンと、このコーンに装着されるプ
ラグの断面図である。
【図21】埋込式コーンと、このコーンに装着される他
のプラグの断面図である。
【図22】本発明によるセパレータと、スリーブ部材
と、締付部材とを有してなる支持具の断面図である。
【図23】本発明によるセパレータと、他のスリーブ部
材と、締付部材とを有してなる支持具の断面図である。
【図24】本発明によるセパレータと、さらに他のスリ
ーブ部材と、締付部材とを有してなる支持具の断面図で
ある。
【図25】従来のセパレータ及び板ナットにより型枠を
構築した場合の断面図である。
【図26】従来のセパレータ及びコーンにより型枠を構
築した場合の断面図である。
【図27】従来のセパレータ及びコーンにより型枠を構
築した場合の断面図である。
【図28】従来のセパレータ、コーン及び板ナットによ
り型枠を構築した場合の断面図である。
【符号の説明】
100,101,102,103,104 セパレータ 110,111,112,113,114 螺着部 120,121,122,123, 刻設変形部 130,134 エッジ 140 縮径部 150,154 拡径部 160,164 完全螺子部 170,174 不完全螺子
部 184 ストッパ手
段 200 板ナット 300,303,302,303,304,305,3
06,307,308610
コーン 400 締付部材 500 パネル 600,601 プラグ 700,701,702 スリーブ部
材 711,712 鍔部 722 螺合部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型枠固定用締付部材が螺合する螺着部が
    両端に形成された型枠用セパレータであって、該セパレ
    ータが、前記螺着部の内側にコーンの後退を阻止するた
    めの拡径部と、前記螺着部の拡径部側端部の少なくとも
    不完全螺子部に板ナットの後退を阻止するための刻設変
    形部とを有し、前記螺着部及び前記刻設変形部の最大直
    径が前記拡径部の最大直径より小さいことを特徴とす
    る、型枠用セパレータ。
  2. 【請求項2】 型枠固定用締付部材が螺合する螺着部が
    両端に形成された型枠用セパレータであって、該セパレ
    ータが、前記螺着部の内側にコーンの後退を阻止するた
    めの拡径部と、前記螺着部の拡径部側端部の不完全螺子
    部に板ナットの後退を阻止するためのストッパ手段とを
    有し、前記螺着部及び前記ストッパ手段の最大直径が前
    記拡径部の最大直径より小さいことを特徴とする、型枠
    用セパレータ。
  3. 【請求項3】 前記拡径部と前記刻設変形部、又は、前
    記拡径部と前記ストッパ手段との間に、折取用縮径部が
    形成されている、請求項1乃至3のいずれか1つに記載
    の型枠用セパレータ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    型枠用セパレータと、該セパレータの拡径部の最大直径
    より小さく、前記螺着部、前記刻設変形部及び前記スト
    ッパ手段の最大直径より大きい内径を有するスリーブ部
    材と、前記螺着部に取付けられる締付部材とを有してな
    る型枠用支持具。
JP41194490A 1990-12-20 1990-12-20 型枠用セパレータ及び型枠用支持具 Pending JPH0649989A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010163857A (ja) * 2008-12-15 2010-07-29 Kyoto Supeesaa:Kk 型枠用セパレータ

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