JP2792435B2 - 射出成形機のノズル装置 - Google Patents
射出成形機のノズル装置Info
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- JP2792435B2 JP2792435B2 JP12037394A JP12037394A JP2792435B2 JP 2792435 B2 JP2792435 B2 JP 2792435B2 JP 12037394 A JP12037394 A JP 12037394A JP 12037394 A JP12037394 A JP 12037394A JP 2792435 B2 JP2792435 B2 JP 2792435B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金型に深く挿入されて
そのキャビティに樹脂を射出する射出成形機の延長型ノ
ズル装置に関する。
そのキャビティに樹脂を射出する射出成形機の延長型ノ
ズル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スプルーの短縮を可能にする延長型のノ
ズル装置として、図9と図10に示すものが知られてい
る。これについて説明すると、符号1は加熱筒である。
加熱筒1の先端にはノズル2がその雄ねじ2aを加熱筒
1の雌ねじ1aに螺着して取り付けられ、また加熱筒1
内にはスクリュ3と逆流防止リング4が挿入されてい
る。
ズル装置として、図9と図10に示すものが知られてい
る。これについて説明すると、符号1は加熱筒である。
加熱筒1の先端にはノズル2がその雄ねじ2aを加熱筒
1の雌ねじ1aに螺着して取り付けられ、また加熱筒1
内にはスクリュ3と逆流防止リング4が挿入されてい
る。
【0003】ノズル2の外周面には、挿入孔2bがノズ
ル2の中心に向けて形成され、また外溝2cが挿入孔2
bに連絡してノズル2の長さ方向に形成されている。そ
して挿入孔2bには熱電対等の温度センサ5が外溝2c
を通って挿し込まれている。なお、挿入孔2bと外溝2
cは3個宛等間隔でノズル2に形成されており、ノズル
側面の挿入孔2bのみに1本の温度センサ5が挿入され
る。
ル2の中心に向けて形成され、また外溝2cが挿入孔2
bに連絡してノズル2の長さ方向に形成されている。そ
して挿入孔2bには熱電対等の温度センサ5が外溝2c
を通って挿し込まれている。なお、挿入孔2bと外溝2
cは3個宛等間隔でノズル2に形成されており、ノズル
側面の挿入孔2bのみに1本の温度センサ5が挿入され
る。
【0004】符号6はコイルヒータである。コイルヒー
タ6は横断面(以下、断面)形状が円形で、ノズル2の
外面に接してノズル2に螺旋状に巻き付けられている。
また、コイルヒータ6の外側には、締付バンド7がコイ
ルヒータ6を覆って設けられている。締付バンド7は断
面C字状でスリットを有し、一端の締付片7a,7aに
形成された小孔7b,7bに締付ボルト8を差し込んで
これに螺着されたナット(図示せず)の締付けで固定さ
れている。温度センサ5とコイルヒータ6は、締付ボル
ト8を緩めて締付バンド7を外すことによってノズル2
から自由に取り外すことができる。
タ6は横断面(以下、断面)形状が円形で、ノズル2の
外面に接してノズル2に螺旋状に巻き付けられている。
また、コイルヒータ6の外側には、締付バンド7がコイ
ルヒータ6を覆って設けられている。締付バンド7は断
面C字状でスリットを有し、一端の締付片7a,7aに
形成された小孔7b,7bに締付ボルト8を差し込んで
これに螺着されたナット(図示せず)の締付けで固定さ
れている。温度センサ5とコイルヒータ6は、締付ボル
ト8を緩めて締付バンド7を外すことによってノズル2
から自由に取り外すことができる。
【0005】上記の他に、断面四角形のコイルヒータを
用い、その内側の面をノズルに接して螺旋状に巻き付け
たノズル装置も提案されたいる。(実開昭63−341
6号公報)。
用い、その内側の面をノズルに接して螺旋状に巻き付け
たノズル装置も提案されたいる。(実開昭63−341
6号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記前者のノズル装置
にあっては次のような問題がある。 ノズル2に対するコイルヒータ6の接触が線接触と
なるため、コイルヒータ6の熱がノズル2に素早く伝達
されにくい。
にあっては次のような問題がある。 ノズル2に対するコイルヒータ6の接触が線接触と
なるため、コイルヒータ6の熱がノズル2に素早く伝達
されにくい。
【0007】 温度センサ5が故障したような場合、
コイルヒータ6を取り外さなければならず、交換や修理
に手間がかかる。
コイルヒータ6を取り外さなければならず、交換や修理
に手間がかかる。
【0008】 金型に対するノズル2の芯ずれ等に起
因して樹脂漏れが生じ、ノズル2の先端に付着したよう
な場合、締付バンド7を取り外すことが難しくなり、無
理な取外しによって締付バンド7を変形させやすい。ま
た、温度センサ5の交換が一層困難になる。
因して樹脂漏れが生じ、ノズル2の先端に付着したよう
な場合、締付バンド7を取り外すことが難しくなり、無
理な取外しによって締付バンド7を変形させやすい。ま
た、温度センサ5の交換が一層困難になる。
【0009】後者のノズル装置の場合は、ノズルに対す
るコイルヒータの接触が面接触となるため、前記の問
題点は解決される。しかし、断面四角形のコイルヒータ
は一般的なものではないため割高となり、経済的でな
い。
るコイルヒータの接触が面接触となるため、前記の問
題点は解決される。しかし、断面四角形のコイルヒータ
は一般的なものではないため割高となり、経済的でな
い。
【0010】本発明の一つの目的は、コイルヒータの熱
をノズルに迅速に伝達することができ、しかも経済的な
射出成形機のノズル装置を提供することである。
をノズルに迅速に伝達することができ、しかも経済的な
射出成形機のノズル装置を提供することである。
【0011】本発明の他の目的は、分解が容易で、しか
も先端に樹脂が付着するようなことがあっても、外筒を
ねじの力で簡単に取り外すことができる射出成形機のノ
ズル装置を提供することである。
も先端に樹脂が付着するようなことがあっても、外筒を
ねじの力で簡単に取り外すことができる射出成形機のノ
ズル装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る射出成形機のノズル装置は、加熱筒
に装着されるノズルの外周面に、断面形状がほぼ半円形
の巻付溝を、ピッチ方向をノズルの長さ方向に一致させ
て螺旋状に形成し、上記ノズルに、上記巻付溝と半径が
同一で断面円形のコイルヒータを、その内周側を上記巻
付溝に嵌め入れて巻き付けるとともに、外筒を、上記コ
イルヒータを覆い、かつノズルの端部に形成された雄ね
じに雌ねじを螺着してノズルと同心状に嵌合した構成と
した。
めに、本発明に係る射出成形機のノズル装置は、加熱筒
に装着されるノズルの外周面に、断面形状がほぼ半円形
の巻付溝を、ピッチ方向をノズルの長さ方向に一致させ
て螺旋状に形成し、上記ノズルに、上記巻付溝と半径が
同一で断面円形のコイルヒータを、その内周側を上記巻
付溝に嵌め入れて巻き付けるとともに、外筒を、上記コ
イルヒータを覆い、かつノズルの端部に形成された雄ね
じに雌ねじを螺着してノズルと同心状に嵌合した構成と
した。
【0013】外筒の先端にフランジを外筒の中心に向け
て設けた構成とすることができる。また、ノズルの外周
面に、温度センサの挿入孔をノズルの中心に向けて設け
るとともに、外筒の上記挿入孔の位置に透孔を設け、外
筒の外側から温度センサを、上記透孔を通って挿入孔に
挿入した構成とすることができる。更に、温度センサ
を、外筒の外周面に外筒の長さ方向に設けられた外溝を
通して透孔に導き、上記外筒の透孔と外溝の部分に筒状
カバーを嵌め付けた構成とすることができる。
て設けた構成とすることができる。また、ノズルの外周
面に、温度センサの挿入孔をノズルの中心に向けて設け
るとともに、外筒の上記挿入孔の位置に透孔を設け、外
筒の外側から温度センサを、上記透孔を通って挿入孔に
挿入した構成とすることができる。更に、温度センサ
を、外筒の外周面に外筒の長さ方向に設けられた外溝を
通して透孔に導き、上記外筒の透孔と外溝の部分に筒状
カバーを嵌め付けた構成とすることができる。
【0014】
【作用】ノズルに対するコイルヒータの接触面積が広い
ので、コイルヒータの熱はノズルに迅速に伝達される。
コイルヒータは断面円形でごく一般的なものであるの
で、割高になることはない。ノズルに対して外筒を回転
させると、外筒がねじの作用で長さ方向に移動するの
で、ノズルの先端に樹脂が付着していてもその付着樹脂
をねじ力で排除して外筒を簡単に外すことができる。外
筒の先端にフランジを外筒の中心に向けて設けた場合
は、そのフランジが付着樹脂を押してノズルから剥離す
る。
ので、コイルヒータの熱はノズルに迅速に伝達される。
コイルヒータは断面円形でごく一般的なものであるの
で、割高になることはない。ノズルに対して外筒を回転
させると、外筒がねじの作用で長さ方向に移動するの
で、ノズルの先端に樹脂が付着していてもその付着樹脂
をねじ力で排除して外筒を簡単に外すことができる。外
筒の先端にフランジを外筒の中心に向けて設けた場合
は、そのフランジが付着樹脂を押してノズルから剥離す
る。
【0015】温度センサを、外筒の外側から透孔を通し
て挿入孔に挿入する構成とすると、温度センサが故障し
た場合に、温度センサのみをノズルから外すことができ
るので、交換や修理に手間がかからない。外筒に形成さ
れた外溝に温度センサを通して透孔に導き、透孔と外溝
の部分に筒状カバーを嵌め付けると、温度センサが所定
の位置に所定の状態を保って安定するため、温度が正確
に検出されるようになる。
て挿入孔に挿入する構成とすると、温度センサが故障し
た場合に、温度センサのみをノズルから外すことができ
るので、交換や修理に手間がかからない。外筒に形成さ
れた外溝に温度センサを通して透孔に導き、透孔と外溝
の部分に筒状カバーを嵌め付けると、温度センサが所定
の位置に所定の状態を保って安定するため、温度が正確
に検出されるようになる。
【0016】
【実施例】図1ないし図4は本発明の一実施例を示す。
なお、図9のノズル装置と同一の部材等には同一の符号
を付してその詳しい説明は省略する。
なお、図9のノズル装置と同一の部材等には同一の符号
を付してその詳しい説明は省略する。
【0017】ノズル2の外周面には、挿入孔2bの他
に、雄ねじ2dと巻付溝2e及び広幅溝2fが設けられ
ている。雄ねじ2dはノズル2のやや太くされた基端部
に形成されている。また巻付溝2eはノズル2の基端部
から先端にかけてそのピッチ方向をノズル2の長さ方向
に一致させ、かつ同一ピッチで螺旋状に形成されてい
る。巻付溝2eの断面形状はコイルヒータ6と同径の半
円状にされている。ねじ2dの方向はコイルヒータ6の
巻方向と逆である。
に、雄ねじ2dと巻付溝2e及び広幅溝2fが設けられ
ている。雄ねじ2dはノズル2のやや太くされた基端部
に形成されている。また巻付溝2eはノズル2の基端部
から先端にかけてそのピッチ方向をノズル2の長さ方向
に一致させ、かつ同一ピッチで螺旋状に形成されてい
る。巻付溝2eの断面形状はコイルヒータ6と同径の半
円状にされている。ねじ2dの方向はコイルヒータ6の
巻方向と逆である。
【0018】また、広幅溝2fはノズル2の先端部に形
成されている。広幅溝2fは巻付溝2eと同一の深さに
され、巻付溝2eに連なっている。コイルヒータ6はそ
の内周側を巻付溝2eと広幅溝2fに嵌め入れてノズル
2に巻き付けられる。広幅溝2fには3個の挿入孔2b
が従来同様にノズル2の周方向に等間隔に形成されてい
る。
成されている。広幅溝2fは巻付溝2eと同一の深さに
され、巻付溝2eに連なっている。コイルヒータ6はそ
の内周側を巻付溝2eと広幅溝2fに嵌め入れてノズル
2に巻き付けられる。広幅溝2fには3個の挿入孔2b
が従来同様にノズル2の周方向に等間隔に形成されてい
る。
【0019】符号11は外筒である。外筒11の一端に
は雌ねじ11aが設けられ、他端(先端)にはフランジ
11bが外筒11の中心に向けて設けられている。外筒
11のフランジ11b側の端部には透孔11cが穿設さ
れ、また外筒11の外周面には外溝11dが外筒11の
長さ方向に設けられている。外溝11dは透孔11cに
連なっており、温度センサ6を透孔11cに導く。
は雌ねじ11aが設けられ、他端(先端)にはフランジ
11bが外筒11の中心に向けて設けられている。外筒
11のフランジ11b側の端部には透孔11cが穿設さ
れ、また外筒11の外周面には外溝11dが外筒11の
長さ方向に設けられている。外溝11dは透孔11cに
連なっており、温度センサ6を透孔11cに導く。
【0020】外筒11は、巻付溝2eと広幅溝2fに内
周側を嵌め入れてノズル2に巻き付けられたコイルヒー
タ6を覆ってノズル2に同心状に嵌め付けられるととも
に、雌ねじ11aを雄ねじ2dに螺着してノズル2に取
り付けられるものであり、その内径はノズル2に巻き付
けられたコイルヒータ6の外径よりも僅かに大きくされ
ている。なお、前記のように、ねじ2dの方向がコイル
ヒータ6の巻方向と逆とされており、外筒11をノズル
2に螺着するときの外筒11の回転方向は、コイルヒー
タ6の締付方向となるため、外筒11の内面がコイルヒ
ータ6に触れることがあっても、コイルヒータ6が緩む
ことがない。
周側を嵌め入れてノズル2に巻き付けられたコイルヒー
タ6を覆ってノズル2に同心状に嵌め付けられるととも
に、雌ねじ11aを雄ねじ2dに螺着してノズル2に取
り付けられるものであり、その内径はノズル2に巻き付
けられたコイルヒータ6の外径よりも僅かに大きくされ
ている。なお、前記のように、ねじ2dの方向がコイル
ヒータ6の巻方向と逆とされており、外筒11をノズル
2に螺着するときの外筒11の回転方向は、コイルヒー
タ6の締付方向となるため、外筒11の内面がコイルヒ
ータ6に触れることがあっても、コイルヒータ6が緩む
ことがない。
【0021】透孔11cと外溝11dは、前記挿入孔2
bと同様に、3個宛外筒11の周方向に等間隔で設けら
れ、外筒11をノズル2に螺着した状態で挿入孔2bに
透孔11cが一致する構成とされている。温度センサ5
は、外筒11の外側から、通常、ノズル2側面の外溝1
1dと透孔11cを通して挿入孔2bに1本だけ挿入さ
れる。
bと同様に、3個宛外筒11の周方向に等間隔で設けら
れ、外筒11をノズル2に螺着した状態で挿入孔2bに
透孔11cが一致する構成とされている。温度センサ5
は、外筒11の外側から、通常、ノズル2側面の外溝1
1dと透孔11cを通して挿入孔2bに1本だけ挿入さ
れる。
【0022】外筒11の透孔11cと外溝11dの部分
に筒状カバー12が嵌め付けられている。筒状カバー1
2は温度センサ5を覆っている。したがって、温度セン
サ5は所定の位置で所定の状態を保つ。
に筒状カバー12が嵌め付けられている。筒状カバー1
2は温度センサ5を覆っている。したがって、温度セン
サ5は所定の位置で所定の状態を保つ。
【0023】次に上記の構成とされた射出成形機のノズ
ル装置の作用を説明する。図1は本ノズル装置の組立状
態を示すもので、コイルヒータ6はその内周側を溝2
e,2fに嵌め入れている。ノズル2に対するコイルヒ
ータ6の接触面積Saは、コイルヒータ6の直径をD、
長さをLとすると、 Sa=π・L・D/2 ……(1) で表される。
ル装置の作用を説明する。図1は本ノズル装置の組立状
態を示すもので、コイルヒータ6はその内周側を溝2
e,2fに嵌め入れている。ノズル2に対するコイルヒ
ータ6の接触面積Saは、コイルヒータ6の直径をD、
長さをLとすると、 Sa=π・L・D/2 ……(1) で表される。
【0024】この接触面積Saは一辺の長さをDとした
正四角形のコイルヒータをノズル2に巻き付けた場合の
接触面積Sb(=D・L)に比べて約1.5倍広い。こ
のため、コイルヒータ6の熱が早くノズル2に伝わるよ
うになる。
正四角形のコイルヒータをノズル2に巻き付けた場合の
接触面積Sb(=D・L)に比べて約1.5倍広い。こ
のため、コイルヒータ6の熱が早くノズル2に伝わるよ
うになる。
【0025】温度センサ5が故障したような場合は、筒
状カバー12を外し、温度センサ5を外溝11dと透孔
11c及び挿入孔2bから引き抜く。この際、従来のノ
ズル装置と違って、コイルヒータ6等をノズル2から外
す必要がないので、温度センサ5の修理や交換が容易で
ある。
状カバー12を外し、温度センサ5を外溝11dと透孔
11c及び挿入孔2bから引き抜く。この際、従来のノ
ズル装置と違って、コイルヒータ6等をノズル2から外
す必要がないので、温度センサ5の修理や交換が容易で
ある。
【0026】外筒11を取り外す場合は、ノズル2に対
して外筒11を回転させて行う。この場合、外筒11が
ねじ2d,11aの作用によりノズル2の長さ方向に強
い力で移動するため、ノズル2の先端に樹脂が付着して
いてもフランジ11bで押されてノズル2から剥離する
ことになり、支障なく円滑に外筒11を取り外すことが
できる。
して外筒11を回転させて行う。この場合、外筒11が
ねじ2d,11aの作用によりノズル2の長さ方向に強
い力で移動するため、ノズル2の先端に樹脂が付着して
いてもフランジ11bで押されてノズル2から剥離する
ことになり、支障なく円滑に外筒11を取り外すことが
できる。
【0027】図5と図6は本発明の他の実施例を示す。
このノズル装置の場合は、広幅溝2fがノズル2の中間
部に形成され、その前後(図では左右)に巻付溝2e,
2eが形成されている。他の構造、及び作用は図1ない
し図4のノズル装置と同一である。
このノズル装置の場合は、広幅溝2fがノズル2の中間
部に形成され、その前後(図では左右)に巻付溝2e,
2eが形成されている。他の構造、及び作用は図1ない
し図4のノズル装置と同一である。
【0028】図7は本発明の別の実施例を示す。このノ
ズル装置においては、ノズル2の先端部分に雄ねじ2d
が形成され、これに外筒11の雌ねじ11aが螺着され
ている。他の構造、及び作用は図1ないし図4のノズル
装置と同じである。
ズル装置においては、ノズル2の先端部分に雄ねじ2d
が形成され、これに外筒11の雌ねじ11aが螺着され
ている。他の構造、及び作用は図1ないし図4のノズル
装置と同じである。
【0029】上記の実施例はいずれも、巻付溝2eのピ
ッチがノズル2の全長にわたって同一となっているが、
ピッチの大きさを図8のように変えることができる。図
8においてP1<P2<P3……<P7である。上記の
ほか、P1=P2<P3……のようにしたり、P1<P
2……P6>P7、或いはP1>P2……P6<P7の
ようにしたりすることもできる。 上記の構成とする
と、ピッチの小さい部分は大きい部分よりも熱量が大き
くなり、しかもその状態がコイルヒータ6の巻付溝2e
に対する嵌入によって正しく保たれるので、微妙な温度
制御を精確に行うことができる。
ッチがノズル2の全長にわたって同一となっているが、
ピッチの大きさを図8のように変えることができる。図
8においてP1<P2<P3……<P7である。上記の
ほか、P1=P2<P3……のようにしたり、P1<P
2……P6>P7、或いはP1>P2……P6<P7の
ようにしたりすることもできる。 上記の構成とする
と、ピッチの小さい部分は大きい部分よりも熱量が大き
くなり、しかもその状態がコイルヒータ6の巻付溝2e
に対する嵌入によって正しく保たれるので、微妙な温度
制御を精確に行うことができる。
【0030】また、図の実施例では、巻付溝2eが正確
に半円状とされ、これにコイルヒータ6の内周側の半分
が180度にわたって嵌め入れられているが、コイルヒ
ータの嵌入れ角度が180度よりも小さくなるように巻
付溝2eを形成することができる。
に半円状とされ、これにコイルヒータ6の内周側の半分
が180度にわたって嵌め入れられているが、コイルヒ
ータの嵌入れ角度が180度よりも小さくなるように巻
付溝2eを形成することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る射出
成形機のノズル装置は、加熱筒に装着されるノズルの外
周面に、断面形状がほぼ半円形の巻付溝がピッチ方向を
ノズルの長さ方向に一致させて螺旋状に形成され、上記
ノズルに、上記巻付溝と半径が同一で断面円形のコイル
ヒータが、その内周側を上記巻付溝に嵌め入れて巻き付
けられるとともに、外筒が、上記コイルヒータを覆い、
かつノズルの端部に形成された雄ねじに雌ねじを螺着し
てノズルと同心状に嵌合された構成とされているので、
ノズルに対するコイルヒータの接触面積が広くなり、コ
イルヒータの熱がノズルに迅速に伝わるようになる。ま
たコイルヒータは断面円形で一般的なものであるから、
割高になることはない。しかも外筒がねじの作用で長さ
方向に移動するので、ノズルの先端に樹脂が付着してい
てもこれを排除して外筒を簡単に取り外すことができ
る。
成形機のノズル装置は、加熱筒に装着されるノズルの外
周面に、断面形状がほぼ半円形の巻付溝がピッチ方向を
ノズルの長さ方向に一致させて螺旋状に形成され、上記
ノズルに、上記巻付溝と半径が同一で断面円形のコイル
ヒータが、その内周側を上記巻付溝に嵌め入れて巻き付
けられるとともに、外筒が、上記コイルヒータを覆い、
かつノズルの端部に形成された雄ねじに雌ねじを螺着し
てノズルと同心状に嵌合された構成とされているので、
ノズルに対するコイルヒータの接触面積が広くなり、コ
イルヒータの熱がノズルに迅速に伝わるようになる。ま
たコイルヒータは断面円形で一般的なものであるから、
割高になることはない。しかも外筒がねじの作用で長さ
方向に移動するので、ノズルの先端に樹脂が付着してい
てもこれを排除して外筒を簡単に取り外すことができ
る。
【0032】外筒の先端にフランジを外筒の中心に向け
て設けた構成とされている場合は、そのフランジが付着
樹脂を押してノズルから剥離するので、外筒を支障なく
円滑に取り外すことができる。また、温度センサが外筒
の外側から透孔を通って挿入孔に挿入された構成となっ
ている場合は、コイルヒータ等をノズルから外さずに温
度センサのみをノズルから外すことができ、交換や修理
等が容易である。
て設けた構成とされている場合は、そのフランジが付着
樹脂を押してノズルから剥離するので、外筒を支障なく
円滑に取り外すことができる。また、温度センサが外筒
の外側から透孔を通って挿入孔に挿入された構成となっ
ている場合は、コイルヒータ等をノズルから外さずに温
度センサのみをノズルから外すことができ、交換や修理
等が容易である。
【0033】温度センサを外筒の外溝に嵌め入れて筒状
カバーを嵌め付けた構成では、温度センサが所定の位置
で所定の状態を保持するので、温度が正確に測定される
ようになる。
カバーを嵌め付けた構成では、温度センサが所定の位置
で所定の状態を保持するので、温度が正確に測定される
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る射出成形機のノズル装置の一実
施例を示す水平断面図である。
施例を示す水平断面図である。
【図2】 図1のノズルの平面図である。
【図3】 図1の外筒の半断面図である。
【図4】 巻付溝に対するコイルヒータの嵌入れ状態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図5】 本発明の他の実施例の水平断面図である。
【図6】 図5のノズルの平面図である。
【図7】 本発明の別の実施例の水平断面図である。
【図8】 巻付溝のピッチを変化させた例を示す断面図
である。
である。
【図9】 従来のノズル装置の水平断面図である。
【図10】 図9の締付バンドの外観図である。
1 加熱筒 2 ノズル 2b 挿入孔 2d 雄ねじ 2e 巻付溝 5 温度センサ 6 コイルヒータ 11 外筒 11a 雌ねじ 11c 透孔 11d 外溝 12 筒状カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/20 - 45/24 B29C 45/74
Claims (4)
- 【請求項1】 加熱筒に装着されるノズルの外周面に、
断面形状がほぼ半円形の巻付溝がピッチ方向をノズルの
長さ方向に一致させて螺旋状に形成され、上記ノズル
に、上記巻付溝と半径が同一で断面円形のコイルヒータ
が、その内周側を上記巻付溝に嵌め入れて巻き付けられ
るとともに、外筒が、上記コイルヒータを覆い、かつノ
ズルの端部に形成された雄ねじに雌ねじを螺着してノズ
ルと同心状に嵌合されたことを特徴とする射出成形機の
ノズル装置。 - 【請求項2】 外筒の先端にフランジが外筒の中心に向
けて設けられたことを特徴とする請求項1記載の射出成
形機のノズル装置。 - 【請求項3】 ノズルの外周面に、温度センサの挿入孔
がノズルの中心に向けて設けられるとともに、外筒の上
記挿入孔の位置に透孔が設けられ、外筒の外側から温度
センサが上記透孔を通って挿入孔に挿入されたことを特
徴とする請求項1又は2記載の射出成形機のノズル装
置。 - 【請求項4】 温度センサは、外筒の外周面に外筒の長
さ方向に設けられた外溝を通って透孔に導かれ、上記外
筒の透孔と外溝の部分に筒状カバーが嵌め付けられたこ
とを特徴とする請求項3記載の射出成形機のノズル装
置。
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---|---|---|---|
JP12037394A JP2792435B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 射出成形機のノズル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12037394A JP2792435B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 射出成形機のノズル装置 |
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JPH07323442A JPH07323442A (ja) | 1995-12-12 |
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Family
ID=14784605
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP12037394A Expired - Lifetime JP2792435B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 射出成形機のノズル装置 |
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1994
- 1994-06-01 JP JP12037394A patent/JP2792435B2/ja not_active Expired - Lifetime
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