JPH0649899A - 柱と梁の接合部構造 - Google Patents
柱と梁の接合部構造Info
- Publication number
- JPH0649899A JPH0649899A JP20098992A JP20098992A JPH0649899A JP H0649899 A JPH0649899 A JP H0649899A JP 20098992 A JP20098992 A JP 20098992A JP 20098992 A JP20098992 A JP 20098992A JP H0649899 A JPH0649899 A JP H0649899A
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- column
- pillar
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- shaped steel
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 地震による繰り返し塑性変形に基づく破壊を
防止し、建築構造物の耐震性を十分なものとする。 【構成】 Ｈ型鋼梁１０を柱１２に溶着する際に、梁ウ
ェブ１４に、その全幅にわたって切欠き部１６を形成
し、柱１２に溶着した接合用鋼板１８を切欠き端位置で
梁ウェブ１４に、ボルト２０により緩く締結し、梁フラ
ンジ２２を柱１２に溶着した。繰り返し負荷による応力
が柱から梁ウェブ１４に直接伝達されることがなく、梁
の破壊特性が向上される。
防止し、建築構造物の耐震性を十分なものとする。 【構成】 Ｈ型鋼梁１０を柱１２に溶着する際に、梁ウ
ェブ１４に、その全幅にわたって切欠き部１６を形成
し、柱１２に溶着した接合用鋼板１８を切欠き端位置で
梁ウェブ１４に、ボルト２０により緩く締結し、梁フラ
ンジ２２を柱１２に溶着した。繰り返し負荷による応力
が柱から梁ウェブ１４に直接伝達されることがなく、梁
の破壊特性が向上される。
Description
【０００１】
【産業の利用分野】この発明は、鋼製建築構造物の柱と
梁の接合部構造に係り、特に、耐震特性を十分なものと
した柱と梁の接合部構造に関する。
梁の接合部構造に係り、特に、耐震特性を十分なものと
した柱と梁の接合部構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の鋼製建築構造物におけるＨ型鋼梁
を柱に接合する場合は、図３及び図４に示されるよう
に、柱１に対する、Ｈ型鋼梁２の接合端面における梁ウ
ェブ（ウェブプレート）３の、梁フランジ（フランジプ
レート）４に隣接する角部にスカラップ５を形成し、柱
・梁溶接金属６及び隅肉溶接金属７によって溶着してい
た。前記スカラップ５は、溶接の際の、溶接線が交叉す
ることを避けるために設けられるものである。
を柱に接合する場合は、図３及び図４に示されるよう
に、柱１に対する、Ｈ型鋼梁２の接合端面における梁ウ
ェブ（ウェブプレート）３の、梁フランジ（フランジプ
レート）４に隣接する角部にスカラップ５を形成し、柱
・梁溶接金属６及び隅肉溶接金属７によって溶着してい
た。前記スカラップ５は、溶接の際の、溶接線が交叉す
ることを避けるために設けられるものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような接合部に、設計時において想定した地震などによ
る大きな塑性変形が繰り返し加わると、前記スカラップ
５が欠陥として作用し、ここから亀裂が発生してＨ型鋼
梁２全体の破壊に至る場合があるという問題点があっ
た。
ような接合部に、設計時において想定した地震などによ
る大きな塑性変形が繰り返し加わると、前記スカラップ
５が欠陥として作用し、ここから亀裂が発生してＨ型鋼
梁２全体の破壊に至る場合があるという問題点があっ
た。
【０００４】ここで、建築構造物の地震時の安全性を確
保するためには、柱と梁の接合部の破断までの、負荷繰
り返し数を少なくとも１０回以上となるように接合強度
を維持する必要があるとされている。
保するためには、柱と梁の接合部の破断までの、負荷繰
り返し数を少なくとも１０回以上となるように接合強度
を維持する必要があるとされている。
【０００５】しかしながら、図１、図２の従来のような
接合部構造の状態では、Ｈ型鋼梁２の厚さを大幅に増大
したり、補強部材を設けたりしなければならず、重量及
びコストが増大してしまうという問題点がある。
接合部構造の状態では、Ｈ型鋼梁２の厚さを大幅に増大
したり、補強部材を設けたりしなければならず、重量及
びコストが増大してしまうという問題点がある。
【０００６】この発明は、上記従来の問題点に鑑みて成
されたものであって、Ｈ型鋼梁の肉厚を大きくしたり、
他の補強部材を設けたりすることがなく、簡単な構成
で、地震などによる大きな塑性変形が繰り返し作用して
も容易にＨ型鋼梁が破壊しないようにした柱と梁の接合
部構造を提供することを目的とする。
されたものであって、Ｈ型鋼梁の肉厚を大きくしたり、
他の補強部材を設けたりすることがなく、簡単な構成
で、地震などによる大きな塑性変形が繰り返し作用して
も容易にＨ型鋼梁が破壊しないようにした柱と梁の接合
部構造を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明は、Ｈ型鋼梁の
柱への接合端近傍で梁ウェブに全幅にわたって切欠き部
を形成し、該切欠き部に臨む梁ウェブ端部に、前記柱に
溶着された接合用鋼板をボルトにより緩く締結し、前記
梁ウェブ両側の梁フランジを、前記柱に溶着してなる柱
と梁の接合部構造により、上記目的を達成するものであ
る。
柱への接合端近傍で梁ウェブに全幅にわたって切欠き部
を形成し、該切欠き部に臨む梁ウェブ端部に、前記柱に
溶着された接合用鋼板をボルトにより緩く締結し、前記
梁ウェブ両側の梁フランジを、前記柱に溶着してなる柱
と梁の接合部構造により、上記目的を達成するものであ
る。
【０００８】
【作用及び効果】この発明においては、梁ウェブにはス
カラップがなく、柱とは接合用鋼板とのボルトによる緩
い締結のみであるので、Ｈ型鋼梁と柱の接合による力の
伝達は梁フランジにおける溶接部のみを介して成され、
Ｈ型鋼梁に作用する剪断力は梁ウェブの、柱から剥がれ
た部分で受け持つことにより梁としての機能を果たし、
大きな塑性変形の繰り返し時の従来のスカラップの端縁
を起点とした梁の破壊を防止することができる。
カラップがなく、柱とは接合用鋼板とのボルトによる緩
い締結のみであるので、Ｈ型鋼梁と柱の接合による力の
伝達は梁フランジにおける溶接部のみを介して成され、
Ｈ型鋼梁に作用する剪断力は梁ウェブの、柱から剥がれ
た部分で受け持つことにより梁としての機能を果たし、
大きな塑性変形の繰り返し時の従来のスカラップの端縁
を起点とした梁の破壊を防止することができる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明に係る実施例を図面を参照して
説明する。
説明する。
【００１０】この実施例は、図１及び図２に示されるよ
うに、Ｈ型鋼梁１０の柱１２への接合端における梁ウェ
ブ１４を全幅にわたって切欠き、該切欠き部１６を形成
し、該切欠き部１６に臨む梁ウェブ１４の端部に、前記
柱１２に溶着された接合用鋼板１８をボルト２０により
緩く締結し、前記梁ウェブ１４両側の梁フランジ２２
を、前記柱１２に溶着したものである。図の符号２４は
柱・梁溶接金属、２６は柱と接合用鋼板１８を溶接する
隅肉溶接金属をそれぞれ示す。
うに、Ｈ型鋼梁１０の柱１２への接合端における梁ウェ
ブ１４を全幅にわたって切欠き、該切欠き部１６を形成
し、該切欠き部１６に臨む梁ウェブ１４の端部に、前記
柱１２に溶着された接合用鋼板１８をボルト２０により
緩く締結し、前記梁ウェブ１４両側の梁フランジ２２
を、前記柱１２に溶着したものである。図の符号２４は
柱・梁溶接金属、２６は柱と接合用鋼板１８を溶接する
隅肉溶接金属をそれぞれ示す。
【００１１】前記ボルト２０は、図２に示されるよう
に、梁ウェブ１４及びこれに対応する接合用鋼板１８端
部にそれぞれ形成されたボルト孔１４Ａ、１８Ａを貫通
し、貫通端部においてナット２０Ａと螺合されている。
に、梁ウェブ１４及びこれに対応する接合用鋼板１８端
部にそれぞれ形成されたボルト孔１４Ａ、１８Ａを貫通
し、貫通端部においてナット２０Ａと螺合されている。
【００１２】ボルト孔１４Ａ、１８Ａは共にボルト２０
の直径よりも大きくされ、その隙間の範囲で一定以上の
荷重がかかったとき、梁ウェブ１４が柱１２に対して相
対変位できるようにされている。
の直径よりも大きくされ、その隙間の範囲で一定以上の
荷重がかかったとき、梁ウェブ１４が柱１２に対して相
対変位できるようにされている。
【００１３】この実施例では、柱１２とＨ型鋼梁１０の
接合による力の直接の伝達は梁フランジ２２と柱１２と
の接合部のみを介して成され、又、Ｈ型鋼梁１０に作用
する剪断力は梁ウェブ１４と接合用鋼板１８の結合部及
び前記接合部によって受け持たれる。
接合による力の直接の伝達は梁フランジ２２と柱１２と
の接合部のみを介して成され、又、Ｈ型鋼梁１０に作用
する剪断力は梁ウェブ１４と接合用鋼板１８の結合部及
び前記接合部によって受け持たれる。
【００１４】従って、梁ウェブ１４は、梁としての機能
を有するが、地震などによる大きな荷重がかかり、塑性
変形の繰り返しが生じようとするとき、従来のＨ型鋼梁
におけるようなスカラップがないので、該スカラップの
端縁を起点とした亀裂の発生、梁の破壊が生じることが
ない。
を有するが、地震などによる大きな荷重がかかり、塑性
変形の繰り返しが生じようとするとき、従来のＨ型鋼梁
におけるようなスカラップがないので、該スカラップの
端縁を起点とした亀裂の発生、梁の破壊が生じることが
ない。
【００１５】又、地震などにより大きな塑性変形が梁に
繰り返し作用したときでも、柱１２と梁ウェブ１４は、
接合用鋼板１８先端のボルト２０及びボルト孔１４Ａ、
１８Ａによって結合されているので、梁ウェブ１４には
無理な応力が作用することがない。
繰り返し作用したときでも、柱１２と梁ウェブ１４は、
接合用鋼板１８先端のボルト２０及びボルト孔１４Ａ、
１８Ａによって結合されているので、梁ウェブ１４には
無理な応力が作用することがない。
【００１６】又、この実施例では、Ｈ型鋼梁の肉厚を大
きくしたり、重量を大幅に増大する補強部材を設けたり
することなく、建築構造物としての耐震性を十分なもの
にすることができる。
きくしたり、重量を大幅に増大する補強部材を設けたり
することなく、建築構造物としての耐震性を十分なもの
にすることができる。
【図１】本発明に係る柱と梁の接合部構造の実施例を示
す側面図
す側面図
【図２】図１のII−II線に沿う断面図
【図３】従来の柱と梁の接合部構造を示す側面図
【図４】図３のIV−IV線に沿う断面図
１０…Ｈ型鋼梁 １２…柱 １４…梁ウェブ １６…切欠き部 １８…接合用鋼板 ２０…ボルト ２２…梁フランジ ２４…柱・梁溶接金属 ２６…隅肉溶接金属
Claims (1)
- 【請求項１】Ｈ型鋼梁の柱への接合端近傍で梁ウェブに
全幅にわたって切欠き部を形成し、該切欠き部に臨む梁
ウェブ端部に、前記柱に溶着された接合用鋼板をボルト
により緩く締結し、前記梁ウェブ両側の梁フランジを、
前記柱に溶着してなる柱と梁の接合部構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20098992A JPH0649899A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 柱と梁の接合部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20098992A JPH0649899A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 柱と梁の接合部構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0649899A true JPH0649899A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=16433659
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20098992A Pending JPH0649899A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 柱と梁の接合部構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0649899A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0748860A2 (en) | 1995-06-14 | 1996-12-18 | Tonen Corporation | Demulsification by microorganisms |
| CN108708458A (zh) * | 2018-06-19 | 2018-10-26 | 南阳师范学院 | 一种适用于梁柱均为h型钢的栓焊混合连接节点 |
-
1992
- 1992-07-28 JP JP20098992A patent/JPH0649899A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0748860A2 (en) | 1995-06-14 | 1996-12-18 | Tonen Corporation | Demulsification by microorganisms |
| CN108708458A (zh) * | 2018-06-19 | 2018-10-26 | 南阳师范学院 | 一种适用于梁柱均为h型钢的栓焊混合连接节点 |
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