JP2001065051A - 鋼構造物におけるh形鋼の接合構造およびそれに用いられるボルト座金装置 - Google Patents

鋼構造物におけるh形鋼の接合構造およびそれに用いられるボルト座金装置

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JP2001065051A
JP2001065051A JP24497199A JP24497199A JP2001065051A JP 2001065051 A JP2001065051 A JP 2001065051A JP 24497199 A JP24497199 A JP 24497199A JP 24497199 A JP24497199 A JP 24497199A JP 2001065051 A JP2001065051 A JP 2001065051A
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bolt
washer
forming
steel
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Katsuhiko Imai
克彦 今井
Koichi Tatsuta
広一 辰田
Kozo Okada
幸三 岡田
Tsukasa Azuma
司 東
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Kawasaki Steel Metal Products and Engineering Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 姿勢の異なるH形鋼を高張力ボルトによって
接合する場合、接合部におけるフランジの面外曲げ変形
をきたすことのない締結構造を実現すること。 【解決手段】 柱等を形成するH形鋼4のフランジ4a
とウエブ4bとで画成された溝形空間8内にあって梁等
を形成するH形鋼1のフランジ1aの延長をなす位置
に、対面するフランジ4a,4aを橋渡しする板状ステ
ィフナ6が取りつけられる。板状スティフナの直上およ
び直下にフランジ4aの内面に密着するようにボルト座
金7を配置し、高張力ボルト5により締結する。座金は
板状スティフナ6と柱をなすH形鋼のウエブ4bに近接
する位置に至る大きさを有してフランジ4aと密着する
押圧面10を周縁部に備える。梁から作用した力を分散
して伝達し、フランジに大きな曲げモーメントが発生す
るのを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋼構造物におけるH
形鋼の接合構造およびそれに用いられるボルト座金装置
に係り、詳しくは、鉄骨構造を構成するH形鋼を高張力
ボルトによって接合する際に、接合のために密着される
H形鋼におけるフランジの面外変形を効果的に抑止する
ことができるようにした接合部構造、およびそれを可能
にするためのボルト用の座金に関するものである。
【0002】
【従来の技術】H形鋼を用いて鋼構造物を構築する場
合、例えば図2に示すように、柱をなすH形鋼4に梁を
形成するH形鋼1を接合することが多い。この場合、柱
となるH形鋼はフランジ4a,4aが左右に位置するよ
うに立設される一方、梁をなすH形鋼はフランジ1a,
1aが水平となる姿勢で配置される。すなわち、梁は上
下方向の曲げ剛性を高めるためにウエブ1bが垂直な姿
勢とされる。
【0003】このような姿勢の異なる二つのH形鋼を接
合する構造においては、梁をなすH形鋼の端面にエンド
プレート2が溶接され、柱を形成するH形鋼のフランジ
4aの外面にエンドプレートを密着させ、このエンドプ
レート2を介して梁が左右もしくは一方の側に接合され
る。そして、エンドプレートと柱を形成するH形鋼のフ
ランジ4a,4aとは、図9に示すように、両者を貫通
する高張力ボルト5によって締結される。
【0004】この場合、柱を形成するH形鋼4には、左
右のフランジ4a,4aとウエブ4bとで画成された上
下に連続して延びる溝形空間8が前後に形成されること
になるが、これのみでは梁をボルト接合した場合、それ
を支持するに十分な剛性が得られなかったり、地震等に
より急激に大きな荷重が作用したときには耐え得なくな
ることがある。
【0005】そこで、溝形空間8内にあって梁を形成す
るH形鋼1の各フランジ1aの延長をなす位置に、左右
のフランジ4a,4aを橋渡しする板状スティフナ6が
溶接によって固定され、梁を形成するH形鋼1のフラン
ジ1aから入ってきた力に対して板状スティフナ6が直
接対抗することができるように配慮される。
【0006】しかし、柱に梁を接合するとき、その板状
スティフナ6を境にした上下部位がボルト締結される関
係上、ボルト締結部における板状スティフナとは反対側
の位置も補強を施しておき、ボルトに大きい荷重が作用
した場合のフランジの面外変形を予め抑制できるように
する必要がある。そのために、板状スティフナ6の近傍
における溝形空間8内には、板状スティフナとは適宜の
間隔を置いてそれに平行した副スティフナ15が各フラ
ンジ4aの内面に取りつけられる。
【0007】一方、柱をなすH形鋼4に密着されるエン
ドプレート2は梁をなすH形鋼のフランジ1aに溶接し
て固定されるが、本来的には継手としての機能を有する
にすぎないものであり、柱をなすH形鋼4のフランジ4
aよりは極めて短いものが採用される。それゆえに、エ
ンドプレート2は柱を形成するH形鋼のフランジ4aよ
りも厚い板材を採用することができ、エンドプレート2
の梁側には上記したような副スティフナを取りつけてお
くに及ばないのが一般的である。
【0008】高張力ボルト5は、図9の上から二番目に
示すように、例えば鍔付きのヘッドを有したボルトおよ
びナットとからなる。そして、その締結時の作業性を考
慮して、ボルトは柱をなすH形鋼のフランジ4aの内面
側から挿入され、エンドプレート2を貫通して出たボル
ト端にナット9が掛けられる。しかし、厚いエンドプレ
ート2と薄いフランジ4aとを挟み込むために、梁側か
ら矢印21の方向へ大きい引張力が導入されると、図の
三番目に仮想線を含んで表したように、一点に集中した
力によって板状スティフナ6と副スティフナ15との間
に位置するフランジ4aが変形しやすくなる。
【0009】フランジが面外に曲がると、構造耐力上の
性能が低下することは言うまでもない。またエンドプレ
ートにも影響が及ぶ場合には、鋼構造物の安定性も大き
く阻害されることになる。これを回避するためにはフラ
ンジの板厚を高張力ボルトの径の1.5ないし2倍程度
にすることが必要となる。しかし、柱を形成するH形鋼
として圧延H形鋼を用いる場合には、柱の全長にわたっ
て厚みの大きいフランジを備える大断面のものとならざ
るを得ず、不経済な設計を余儀なくされる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、柱等を形成す
るH形鋼のフランジの補強を高めるために、図10に示
すように、フランジ4aの外面に補強板22,22を当
てて隅肉溶接23を施しておき、その固定された補強板
22にも高張力ボルト5を挿通させ、上記と同様の要領
により接合するということが一般に行われている。これ
によって、薄いフランジ4aが補強板22で補強され、
高張力ボルト5を板状スティフナ6と副スティフナ15
との中間に一本配置しても、フランジのその部分におけ
る変形を抑制することができる。
【0011】しかしながら、その補強板22は単純な平
板でよいとはいえども、柱等を形成するH形鋼のフラン
ジ4aとは隅肉溶接23のみで接合されているので、高
張力ボルト5に引張力が作用しても直接的に補強板22
に伝達されず、フランジ4aが面外に変形しはじめてか
ら漸く隅肉溶接23の部分を介して引張力に抵抗する作
用が発揮されることになるにすぎない。
【0012】このような補強板と柱等を形成するH形鋼
のフランジとの接合は隅肉溶接であることから、補強板
を厚くしても溶接できるサイズには制限があるため、補
強効果を十分に与えておくことができない欠点がある。
それのみならず、溶接が相互に近接した箇所において多
量に施されることになり、熱によるH形鋼の材質に影響
を与え、梁を支持するために最も強い支持力の必要とな
る箇所に局部的な強度低下を招くおそれもある。
【0013】本発明は上記の問題に鑑みなされたもの
で、その目的は、姿勢の異なるH形鋼を高張力ボルトに
よって接合するにあたり、その接合部位におけるフラン
ジの強度低下をきたすことのない締結作業や締結構造が
実現されること、溶接作業を可及的に少なくして現場施
工における能率を向上させること、梁から入る荷重を強
度の低いフランジにおいて分散して伝達することができ
ること、その伝達された力をフランジに取りつけられた
スティフナ等の補強部へ直ちに伝達させることにより、
フランジの面剛性の低い部分における変形を可及的に回
避できること、これによって柱を形成するH形鋼の大断
面化を抑止して工費の低減を図ること等、を実現する鋼
構造物におけるH形鋼の接合構造およびそれに用いられ
るボルト座金装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、フランジを水
平な姿勢にして梁等を形成するH形鋼の端面にエンドプ
レートが固定され、柱等を形成するH形鋼のフランジ外
面にエンドプレートを密着させた後に、エンドプレート
と柱等を形成するH形鋼のフランジとを貫通する高張力
ボルトにより姿勢の異なる二つのH形鋼を接合するよう
にした鋼構造物における接合部構造に適用される。その
特徴とするところは、図1を参照して、柱等を形成する
H形鋼4のフランジ4aとウエブ4bとで画成された溝
形空間8内にあって梁等を形成するH形鋼1のフランジ
1aの延長をなす位置に、左右で対面する両フランジ4
a,4aおよびウエブ4bに板状スティフナ6が固定さ
れる。板状スティフナ6の上方および下方において柱等
を形成するH形鋼4のフランジ4aの内面に密着するよ
うにボルト座金7が配置され、その座金を介して柱等を
形成するH形鋼4のフランジ4aとエンドプレート2と
が高張力ボルト5およびナット9により締結される。そ
して、ボルト座金7は各板状スティフナ6および柱等を
形成するH形鋼4のウエブ4bに近接した位置へ至る大
きさを有し、柱等を形成するH形鋼4のフランジ4aと
密着する押圧面10が周縁部に形成されていることであ
る。
【0015】ボルト座金の周縁部に押圧面を形成するこ
とに代えて、図8の(b)に示すように、ボルト座金7
の柱等を形成するH形鋼4のフランジ4aと密着する側
の全体が平坦な押圧面10Aとされ、そのボルト座金の
厚みTが、高張力ボルト5を挿通させるための孔12か
ら最も遠い位置にある座金周縁までの距離Lの略60な
いし80%に相当する長さとなるように選定しておくこ
ともできる。
【0016】図7に示すように、溝形空間8で対面する
フランジ4a,4aの内面に、板状スティフナ6とは適
宜の間隔を置いてそれに平行し一方のフランジ4aとウ
エブ4bに副スティフナ15を固定しておき、ボルト座
金7が板状スティフナ6,副スティフナ15およびウエ
ブ4bに近接した位置へ至る大きさとなるようにしてお
いてもよい。
【0017】H形鋼の接合部用ボルト座金装置の発明
は、図1にあるごとく、ボルト座金7には柱等を形成す
るH形鋼4のフランジ4aの内面と密着する側の周縁部
に押圧面10が確保され、柱等を形成するH形鋼4のフ
ランジ4aおよびウエブ4bに固定した板状スティフナ
6で補強されて面剛性の高くなっている部位、およびそ
のH形鋼4のフランジ4aにおけるウエブ4bによって
面剛性の高くなっている部位の近傍に押圧面10を配置
し、その座金7を貫通する高張力ボルト5によって締結
した後に外力によって作用した大きな応力を、直接的に
面剛性の高い部位に伝達させることができるようになっ
ていることである。
【0018】ボルト座金7Aは、図4の(b)に示すよ
うに、その断面形を略アーチ状としておいてもよい。ま
た、図3の(c)のようなボルト座金7Cに形成される
押圧面10を、密着される柱等を形成するH形鋼4のフ
ランジ4aの面剛性の高い部位に対応して設けておく
(図2および図7を参照)ことが好ましい。
【0019】なお、図8の(b)を参照して、ボルト座
金の押圧面10Aが全面に形成される場合には、そのボ
ルト座金7の厚みTを、高張力ボルト5を挿通させるた
めの孔12から最も遠い位置にある座金周縁までの距離
Lの略60ないし80%に相当する長さとなるようにし
ておく。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、柱等を形成するH形鋼
のフランジとウエブとで画成された溝形空間内に取りつ
けられた板状スティフナとそれに直角をなす柱等を形成
するH形鋼のウエブとで形成される空間におけるフラン
ジに密着するようにボルト座金を配置し、この座金を板
状スティフナとウエブとに近接するような大きさとして
フランジと密着する押圧面を周縁部に形成させるように
しているので、フランジとエンドプレートとを高張力ボ
ルトにより締結した後に外力の作用によってボルトから
入った大きな引張力を、ボルト座金を介して直ちに板状
スティフナおよびウエブに伝達させることができる。し
たがって、フランジの面外曲げが最小限に抑えられ、フ
ランジを厚くしたり手間ひまの要する補強板を現場施工
の際に取りつける必要もなくなる。これによって施工の
簡易化や工事用資材の低廉化を図ることができる。
【0021】ボルト座金の押圧面が平坦である場合に、
ボルト座金の厚みを、高張力ボルトを挿通させるための
孔から最も遠い位置にある座金周縁までの距離の略60
ないし80%に相当する長さに選定しておけば、高張力
ボルトの締結力が円錐状に拡がり押圧面の周縁に直接伝
搬される。その結果、ボルト座金の形状も極めて単純な
もので済み、かつ過剰な資材の消費や重量の増大を回避
することができる。
【0022】板状スティフナとは適宜の間隔を置いて平
行し一方のフランジとウエブに固定された副スティフナ
を設け、それぞれに近接するように配置しておけば、上
記と同様もしくはそれ以上の面外曲げ抑止効果を発揮さ
せることができる。
【0023】ボルト座金装置の発明によれば、締結すべ
きフランジと密着する側の周縁部に押圧面が確保されて
おり、柱等を形成するH形鋼のウエブおよびフランジが
板状スティフナにより補強されて面剛性の高くなってい
る部位、およびH形鋼のフランジにおけるウエブによっ
て面剛性の高くなっている部位の近傍に押圧面を配置す
ることができる。座金を貫通する高張力ボルトによって
締結した後に大きな応力が発生しても、その集中を避け
てフランジに生じる曲げモーメントが大幅に抑制され
る。柱等を形成するH形鋼のフランジにおける面剛性の
高い部位に荷重を直接的に伝達させることができるよう
になり、鋼構造物の安定性が一段と向上される。
【0024】ボルト座金の断面形を略アーチ状としてお
けば、座金の本体部分にアーチ効果やシェル効果に基づ
く大きな締結力を発揮させることができ、しかも使用さ
れる材料も少なくしておくことができる。
【0025】ボルト座金の押圧面を、密着されるフラン
ジの面剛性の高い部位のみに対応して形成しておけば、
フランジの面外曲がりはより著しく抑制され、上記した
効果が増大する。
【0026】ボルト座金の押圧面を平坦とし、厚みを上
記した比率に相当する長さに選定するならば、製作が極
めて容易なボルト座金としておくことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る鋼構造物に
おけるH形鋼の接合構造およびそれに用いられるボルト
座金装置を、その実施の形態を示した幾つかの図面に基
づいて詳細に説明する。図2は、姿勢の異なる二つのH
形鋼を接合するようにした鋼構造物の要部立体構造を示
している。これは、フランジ1aを水平な姿勢にして梁
を形成するH形鋼1の端面にエンドプレート2が溶接部
3aを介して固定され、柱を形成するH形鋼4のフラン
ジ4aの外面にエンドプレート2を密着させた後に、エ
ンドプレート2とフランジ4aとを貫通する高張力ボル
ト5により接合するようにしている。
【0028】その接合部は柱を形成するH形鋼4に適数
個の板状スティフナ6が取りつけられており、各板状ス
ティフナの上方および下方にボルト座金7が配置される
構造となっている。詳しく述べると、柱4の左右のフラ
ンジ4a,4aとウエブ4bとで画成された溝形空間8
内にあっては、梁を形成するH形鋼1の上下のフランジ
1a,1aの延長をなす位置に、左右で対面するフラン
ジ4a,4aを橋渡しするように板状スティフナ6,6
が溶接部3bを介して固定される。なお、板状スティフ
ナ6は溶接部3cによってウエブ4bにも固定される
が、その厚みは、梁から入った力を伝達するにふさわし
くフランジ1aと同じ厚みが与えられている。
【0029】このように板状スティフナ6によって仕切
られた各段には、この板状スティフナを上下に挟んだ位
置でフランジ4a,4aの内面に沿ってボルト座金7,
7がそれぞれ配置される(右側のフランジ4aではボル
ト座金が見えていない)。ボルト締結は柱をなすH形鋼
4の各フランジ4aにおいて梁ごとになされることは言
うまでもないが、ボルト締結の作業性を考慮して、高張
力ボルト5に螺着されるナット9は板状スティフナの存
在しない梁を形成するH形鋼1の側、すなわちエンドプ
レート2の背面に配置される。
【0030】高張力ボルト5はボルト座金7を取りつけ
るためのものであり、したがって板状スティフナ6を挟
んだ位置で上下に配置される。上から二つ目の高張力ボ
ルト5Aの箇所に着目して述べれば、板状スティフナ6
の直下部でフランジ4a,4aの内面に密着するように
それぞれのボルト座金7,7が配置され、これらの座金
を介してフランジ4aとエンドプレート2とが高張力ボ
ルトおよびナットにより締結される。
【0031】このボルト座金7は、各板状スティフナ6
およびウエブ4bに近接した位置へ至るような大きさの
サイズと形状を有している。すなわちフランジ4aの奥
行きほどではないにしても、後述するごとく、それに近
い幅を有する広さが確保されている。そして、フランジ
4aと密着する側は全面平坦ではなく、図1に示すよう
に周縁部のみが押圧面10をなすように成形されてい
る。
【0032】図1は図2における下側の板状スティフナ
6の直上に位置する高張力ボルト5Bの存在する部分に
相当する箇所を拡大したもので、ボルト座金7の全体を
見やすくするため、板状スティフナ6やフランジ4aさ
らにはエンドプレート2のそれぞれの一部を切り欠いて
表している。左のボルト座金7Lから分かるようにその
背面は全面が平坦となっているが、右のボルト座金7R
から把握できるようにフランジ4aに密着する面は中央
に凹み11が形成されている。
【0033】なお、ボルト座金7は図面から分かるよう
に、柱等を形成するH形鋼のフランジ4aの端縁より意
図的に少し奥まった位置からウエブ4bの方へずれて配
置されている。というのは、このボルト座金7は梁から
伝達される力を所望する部位へ分散させることを目的と
するので、伝達させる必要のないフランジ4aの端縁に
まで及ぶサイズにしておく必要性がないこと、および押
圧面間距離を可及的に短くしてボルト座金自体に高い剛
性を与えやすくするといったことの理由によるものであ
る。
【0034】図3の(a)はボルト座金7がフランジ4
aに密着する面から見た図であり、中央部に高張力ボル
トを挿通させるための孔12が穿設され、その周囲に凹
み11が形成され、座金の外周縁に力の伝達面が残され
ている。図4の(a)は図3の(a)中のIV−IV線矢視
相当の箇所を示すが、これから分かるように、ボルト座
金7には、高張力ボルト5が挿通される中央部位が浅く
広く座ぐられ、凹み11が形成される。その結果、締結
すべきフランジ4aと密着する部分は周縁部の押圧面1
0のみとなっている。
【0035】この例における押圧面10は連続して形成
されているが、図4の(a)中の上に位置する押圧面1
0は柱等を形成するH形鋼のウエブ4bのフィレット部
4fに、下の押圧面は板状スティフナ6の溶接部3bに
極めて接近した位置となるように配置される。このよう
な配置とすることによって、梁から高張力ボルト5を介
して大きな引張力Fが入った場合にはフランジ4aの平
坦な面に作用する荷重は分散されることになる。しか
も、その大部分が押圧面10から直ちに板状スティフナ
6によって補強された箇所やウエブ4bに伝達されるこ
とになり、フランジ4aが面外に曲がるといったことは
可及的に回避される。
【0036】なお、ボルト座金7は剛性の高いことが要
求されることから上記した凹み11の深さは浅いほどよ
く、座ぐりは例えば1ミリメートルといった程度で十分
であることが多い。要するに、中間部分がフランジ4a
と密接しなければ、それでもって足りる。
【0037】ちなみに、図4の(a)ではボルト座金7
の肉厚部が平板をなす略矩形状断面であり、この部分に
おける曲げ抵抗を利用して力の伝達を図っているが、図
4の(b)のように略アーチ状の座金7Aとしておいて
もよい。この場合、座金本体がアーチ効果やシェル効果
等に基づくスプリング作用を発揮し、ボルトの弛み止め
作用も併せ持つことができるようになる。また、使用さ
れる材料もより少なくなって都合がよい。なお、ボルト
座金の平面形は矩形に限らないが、直角な配置をなす板
状スティフナ6とウエブ4bとにより画成される空間の
形状や大きさに応じて適宜選択することができる。
【0038】ところで、押圧面10は上記したごとく連
続したものである必要はなく、図3の(b)のように不
連続に形成された座金7Bとしておいてもよい。さらに
は、(c)に示すように、フランジ4aの端縁側には形
成されない座金7Cであってもよい。
【0039】以上のように構成したボルト座金装置を用
いれば、鋼構造物におけるH形鋼の接合構造をより強固
にしかつ効果的な荷重伝達を実現することができ、鋼構
造物の安定性の向上等が図られる。
【0040】図2のごとく、予め板状スティフナ6を取
りつけたH形鋼4を柱として立設する。エンドプレート
2が固定された梁をなすH形鋼1は、そのフランジ1a
が水平となるように配置される。いずれの部材にも高張
力ボルトを挿通するための孔が予めあけられており、板
状スティフナ6の上方および下方にボルト座金7,7を
配置して、柱を形成するH形鋼4の溝形空間8から高張
力ボルト5が挿通される。
【0041】エンドプレート2から出たいずれのボルト
脚部にもナット9を掛けて増し締めすれば、梁を柱に強
く固定することができる。ボルト座金7を従来技術の項
で述べた副スティフナ15(図9を参照)や補強板22
(図10を参照)のように溶接を施して柱に固定してお
く必要はなく、その取付作業は極めて簡単となる。押圧
面10は座金の全体から見ればかなり狭いが、補強板の
場合とは異なって締結力が周縁部に分散されることか
ら、低い面圧でもって同等の締結効果が発揮される。そ
の押圧面は密着するフランジ4aの面剛性の高い部位に
対応した位置にあり、力は最短距離をたどって伝達され
ることになる。
【0042】すなわち、地震等によって急激に大きい引
張力が梁に作用したとすると、図4の(a)に示すよう
に、高張力ボルト5の応力Fはボルトヘッドからボルト
座金7に伝わり、それが破線で示すように押圧面10、
フランジ4aを経て直ちに板状スティフナ6やウエブ4
bに伝達されて受け止められる。その結果、フランジ4
aの曲げは最小限にとどめられる。
【0043】図5の(a)および(b)は従来技術で述
べた補強板22を使用している場合を示すが、(b)お
よび(c)中の一点鎖線13A,13Bはフランジ4a
に発生している曲げモーメントを表している。一方、図
6の(a)および(b)は本発明に係るボルト座金7を
使用している場合であり、その発生曲げモーメントは
(b)および(c)中の破線14A,14Bのようにな
る。
【0044】これらを対比して分かるように、図5の場
合には補強板22を使用しているとはいえ、板状スティ
フナ6と副スティフナ15で囲まれたフランジ4aの中
間部位に高張力ボルト5からの力が集中荷重として働
く。したがってフランジに大きな曲げモーメントを発生
させ、結果としてフランジに大きな応力が生じる。図6
の場合には荷重が面剛性の高い部位に分散されることに
よって局部的に大きな力が作用する箇所は著しく少なく
なり、しかも、荷重の作用する近傍には板状スティフナ
6やウエブ4bが存在するため、曲げモーメントは図5
の場合の数分の一と極めて小さく、応力負担の大きな軽
減が図られる。
【0045】ましてや、図4の(b)のようなアーチ状
としておけば、ボルト座金7Aに弾性変形を期待するこ
とができ、したがって巨大な荷重が作用した場合にはそ
の変形によっても力の一部を吸収し、押圧面における面
圧の過大な上昇を回避することができるようになる。
【0046】上記の例においては、板状スティフナのみ
を配置した場合を述べたが、図7のように副スティフナ
15を設け場合にも同様の効果を発揮させることができ
る。この副スティフナ15は一方のフランジ4aの内面
とウエブ4bの内面に溶接部3d,3eによって固定さ
れるが、二点鎖線で示したように板状スティフナ6と同
様、対面するフランジ4a,4aを橋渡しするような副
スティフナ15Aとしてもよい。いずれにしても板状ス
ティフナ6よりは薄い板が使用され、構造物の重量軽減
が図られる。また、図示しないが、板状スティフナ6と
ウエブ4bに近接する部分で押圧面の幅を広げて面積を
大きくし、それ以外の箇所では幅を狭くするなどして面
積を小さくしておくこともできる。なお、ボルト座金に
は一本の高張力ボルトを採用する場合に限らず、二本以
上のボルトを一つの座金に対して適用することも差し支
えない。
【0047】ところで、ボルト座金の周縁部に押圧面1
0(図3を参照)を形成することに代えて、ボルト座金
7の柱等を形成するH形鋼のフランジ4aと密着する側
の全体を図8の(b)に示すように平坦な押圧面10A
としておいてもよい。この場合には、ボルト座金7の厚
みTが、高張力ボルト5を挿通させるための孔12から
最も遠い位置にある座金周縁までの距離Lの略60ない
し80%に相当する長さに選定される。
【0048】詳しく述べると、図8の(a)に示すよう
にボルト座金7の平面形が正方形であって、高張力ボル
ト5が中央に配置されているときのボルト5から座金周
縁までの距離をLとすれば、ボルト座金の厚みTは略
0.6Lないし0.8Lに選定される。これは、以下に
説明する原理に基づいている。
【0049】ボルト座金7の一辺を80ミリメートルと
しM20の高張力ボルト5が採用され、孔12の直径が
22ミリメートル、ボルトヘッドに設けた鍔5aもしく
はワッシャの直径を例えば46ミリメートルとすると、
鍔またはワッシャの端から座金周縁までの長さは80/
2−46/2=17ミリメートルとなり、鍔が接触する
孔端からの長さは80/2−22/2=29ミリメート
ルとなる。
【0050】一方、図8の(b)に示すように、ボルト
5による締結力の伝搬はボルトに対して約45°の角度
で破線のごとく円錐状に拡がり、かつ円錐の周囲に近い
ほど伝達力が大きくなることに着目して、ボルト座金7
の厚みTを上記した17と29との中間値の例えば24
ミリメートルに選定すると、座金の密着側の周縁部にお
いて効果的に力の伝達がなされることになる。
【0051】ボルト座金7の一辺の長さは柱等を形成す
るH形鋼4の大きさに応じて選定されることは述べるま
でもないが、それに基づいて高張力ボルト5の径や鍔径
が決められるので一概に特定することはできないもの
の、上記の例でT/Lを求めると、24/(80/2)
=0.6となる。
【0052】ちなみに、ボルト座金7が図8の(c)の
ように例えば80×100の長方形の平面形を持つ場合
には、ボルト5から最も遠い位置にある座金周縁までの
距離Lは50ミリメートルとなる。鍔5aまたはワッシ
ャの端から座金周縁までの長さは50−23=27ミリ
メートルとなり、鍔が接触する孔端からの長さは50−
11=39ミリメートルとなる。中間値の例えば33ミ
リメートルを選定すると、T/L≒0.7となる。
【0053】いずれにしても、ボルト座金7の平面形状
が違ったり、採用される高張力ボルト5の径が異なるこ
ともあり得ることを考慮しても、T=(0.6〜0.
8)Lの範囲で選定すれば、上記したごとく、ボルトの
締結力が円錐状に拡がり押圧面の周縁に直接伝搬させる
ことができるという原理を略満たすことができる。その
際に、ボルト座金に過剰な厚みを与えるといった不経済
なことも回避される。形状が極めて単純ゆえに製作が容
易となるだけでなく、無用な重量増大も避けることがで
きる。
【0054】以上の説明から分かるように本発明に係る
ボルト座金装置を採用すれば、柱をなすH形鋼のフラン
ジの厚みを特に大きくしたり補強板を取りつける必要も
なくなり、鋼構造物における柱と梁とを形成するH形鋼
の接合部の構造として、上記効果を発揮する経済性の高
い鉄骨構造が実現される。もちろん、H形鋼の使用の態
様は柱と梁という関係に限らず、構築物等におけるその
他の構造メンバーに対しても本思想を適用することがで
きる。いずれにしても、構造物の安定性が向上するだけ
でなく、施工作業も著しく簡易化され、構築工数の大幅
な低減が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るボルト座金装置を適用した鋼構
造物におけるH形鋼の接合部を表した拡大斜視部分図。
【図2】 H形鋼によって柱と梁を形成し、それを接合
した鋼構造物の主要部を表した斜視図。
【図3】 (a)は板状スティフナおよびウエブの近傍
に配置されたボルト座金の押圧面側から見た取付配置
図、(b)および(c)は異なる例の取付配置図。
【図4】 (a)は図3の(a)におけるIV−IV線矢視
断面図、(b)は断面形をアーチ状にした場合における
ボルト座金の断面図。
【図5】 従来技術における補強板を採用した場合であ
って、(a)および(b)は溝形空間における立面図お
よび平面図、(c)はフランジに発生する曲げモーメン
ト図。
【図6】 本発明に係るボルト座金を採用した場合であ
って、(a)および(b)は溝形空間における立面図お
よび平面図、(c)はフランジに発生する曲げモーメン
ト図。
【図7】 副スティフナを設けてボルト座金を適用した
鋼構造物の主要部を表す斜視図。
【図8】 押圧面が平坦なボルト座金に高張力ボルトが
使用されている例であって、(a)は正方形座金の平面
図、(b)は断面図、(c)は長方形座金の平面図。
【図9】 H形鋼によって柱と梁を形成した鋼構造物に
おける従来技術を説明する立体図。
【図10】 柱等を形成するH形鋼のフランジ外面に補
強板を取りつけた場合の鋼構造物における従来技術を説
明する立体図。
【符号の説明】
1…梁を形成するH形鋼、1a…フランジ、2…エンド
プレート、4…柱を形成するH形鋼、4a…フランジ、
4b…ウエブ、5,5A,5B…高張力ボルト、6…板
状スティフナ、7,7A,7B,7C,7L,7R…ボ
ルト座金、8…溝形空間、9…ナット、10…押圧面、
10A…平坦な押圧面、15,15A…副スティフナ、
T…ボルト座金の厚み、L…高張力ボルトを挿通させる
ための孔から最も遠い位置にある座金周縁までの距離。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 幸三 兵庫県神戸市中央区北本町通1丁目1番28 号 川鉄建材株式会社内 (72)発明者 東 司 兵庫県神戸市中央区北本町通1丁目1番28 号 川鉄建材株式会社内 Fターム(参考) 2E125 AA04 AA14 AB01 AC15 AG12 BB09 BB13 BB22 BD01 BE05 BF01 CA05 CA09 CA13 CA14 DA03 EB02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジを水平な姿勢にして梁等を形成
    するH形鋼の端面にエンドプレートが固定され、柱等を
    形成するH形鋼のフランジ外面に前記エンドプレートを
    密着させた後に、該エンドプレートと柱等を形成するH
    形鋼のフランジとを貫通する高張力ボルトにより姿勢の
    異なる二つのH形鋼を接合するようにした鋼構造物にお
    ける接合部構造において、 前記柱等を形成するH形鋼のフランジとウエブとで画成
    された溝形空間内にあって前記梁等を形成するH形鋼の
    フランジの延長をなす位置に、左右で対面する両フラン
    ジおよび前記ウエブに板状スティフナが固定され、 該板状スティフナの上方および下方において柱等を形成
    するH形鋼のフランジの内面に密着するようにボルト座
    金が配置され、該座金を介して柱等を形成するH形鋼の
    フランジと前記エンドプレートとが高張力ボルトおよび
    ナットにより締結され、 前記ボルト座金は各板状スティフナおよび柱等を形成す
    るH形鋼のウエブに近接した位置へ至る大きさを有し、
    柱等を形成するH形鋼のフランジと密着する押圧面が周
    縁部に形成されていることを特徴とする鋼構造物におけ
    るH形鋼の接合構造。
  2. 【請求項2】 前記ボルト座金の周縁部に押圧面を形成
    することに代えて、ボルト座金の柱等を形成するH形鋼
    のフランジと密着する側の全体が平坦な押圧面とされ、
    該ボルト座金の厚みが、高張力ボルトを挿通させるため
    の孔から最も遠い位置にある座金周縁までの距離の略6
    0ないし80%に相当する長さに選定されていることを
    特徴とする請求項1に記載された鋼構造物におけるH形
    鋼の接合構造。
  3. 【請求項3】 前記溝形空間で対面するフランジの内面
    に、前記板状スティフナとは適宜の間隔を置いてそれに
    平行し一方のフランジとウエブに副スティフナが固定さ
    れ、前記ボルト座金は前記板状スティフナ,副スティフ
    ナおよびウエブに近接した位置へ至る大きさを有してい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載され
    た鋼構造物におけるH形鋼の接合構造。
  4. 【請求項4】 フランジを水平な姿勢にして梁等を形成
    するH形鋼の端面にエンドプレートが固定され、柱等を
    形成するH形鋼のフランジ外面に前記エンドプレートを
    密着させた後に、該エンドプレートと柱等を形成するH
    形鋼のフランジとを貫通する高張力ボルトにより姿勢の
    異なる二つのH形鋼を接合するときボルト締結部に使用
    されるボルト座金において、 該ボルト座金には柱等を形成するH形鋼のフランジの内
    面と密着する側の周縁部に押圧面が確保され、柱等を形
    成するH形鋼のフランジおよびウエブに固定した板状ス
    ティフナで補強されて面剛性の高くなっている部位、お
    よび該H形鋼のフランジにおけるウエブによって面剛性
    の高くなっている部位の近傍に前記押圧面を配置し、該
    座金を貫通する高張力ボルトによって締結した後に外力
    によって作用した大きな応力を、直接的に前記面剛性の
    高い部位に伝達させることができるようにした鋼構造物
    におけるH形鋼の接合用ボルト座金装置。
  5. 【請求項5】 前記ボルト座金は、その断面形が略アー
    チ状となっていることを特徴とする請求項4に記載され
    た鋼構造物におけるH形鋼の接合用ボルト座金装置。
  6. 【請求項6】 前記ボルト座金の押圧面は、密着される
    柱等を形成するH形鋼のフランジの面剛性の高い部位に
    対応して形成されていることを特徴とする請求項4また
    は請求項5に記載された鋼構造物におけるH形鋼の接合
    用ボルト座金装置。
  7. 【請求項7】 前記ボルト座金には、柱等を形成するH
    形鋼のフランジの内面と密着する側の周縁部に押圧面が
    確保されることに代えて、密着する側の全面に押圧面が
    形成され、該ボルト座金の厚みが、高張力ボルトを挿通
    させるための孔から最も遠い位置にある座金周縁までの
    距離の略60ないし80%に相当する長さに選定されて
    いることを特徴とする請求項4に記載された鋼構造物に
    おけるH形鋼の接合用ボルト座金装置。
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JP2005061104A (ja) * 2003-08-15 2005-03-10 Okabe Co Ltd グラウト材注入孔付き座金
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