JPH0649561U - 給水栓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建物の壁から露出している給水配管に接続さ
れる給水栓において、その給水配管に取り付けられた状
態で見掛けの不自然さがなく、かつ、その近辺に存在す
る人に対する危険性を低減する給水栓を提供する。 【構成】 給水栓の本体部とその本体部を露出給水配管
に取り付ける取付部との間の鍔部が、その径が露出給水
配管の径に合うように形成されたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、露出給水配管に接続され、その配管から供給されるものを外部に取 り出す給水栓に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、既存建物の更新・改修工事が盛んに行われている。その一方、既存建物 において、給水配管の腐食などによって漏水が生じていたり赤水が発生している ことがある。そこで、更新・改修工事の際に、給水配管の更新も盛んに行われて いる。

【０００３】 その場合、給水配管は、建物の壁内に埋め込まれて新設されるよりも、壁から 露出して配管されることが多い。そして、その露出配管の末端などに給水栓が接 続される。すなわち、図２に示すように、壁面６に沿って露出給水管３が配され 壁固定部５で壁に固定される。給水栓１は、給水栓１の水が供給される側に切ら れているねじ部７が露出給水管３の接続部４にねじ込まれることにより露出給水 管３に取り付けられる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、露出給水管３に取り付けられる給水栓１は、給水栓製造業者の供給 品であり、一般に、給水配管が壁内に埋め込まれていることを前提として製作さ れている。従って、給水栓１の本体部とねじ部７とを仕切る鍔部８の径は、露出 給水管３の接続部４の口径に一致しないことが多い。よって、図２（Ｂ）に示す ように、給水栓１が露出給水管３に取り付けられた状態で鍔部８がその接続部分 から突出する場合があり、見栄えが悪く不自然であるとともに危険でもある。そ のことは、露出配管の適用範囲を狭めることにもつながる。

【０００５】 よって、本考案は、露出給水配管に取り付けられた状態で見掛けの不自然さが なく、かつ、その近辺に存在する人に対する危険性を低減する給水栓を提供する ことを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る給水栓は、給水栓の本体部とその本体部を露出給水配管に取り付 ける取付部との間の鍔部が露出給水配管の径に合わせた径をもって形成されたも のである。

【０００７】

【作用】

そのような給水栓が露出給水配管に取り付けられた場合に、給水栓の鍔部の径 は露出給水配管の径と対応しているので、接続部分において鍔部が突出すること はない。

【０００８】

【実施例】

図１は、本考案の一実施例による露出給水配管接続用の給水栓を示す側面図で ある。図１は給水栓１が露出給水管３に取り付けられた状態を示しているが、図 に示すように、給水栓１の本体部とねじ部との間の鍔部２は、露出給水管３の接 続部４の口径と同一かほぼ同じ径のものとされる。

【０００９】 従って、給水栓１のねじ部が露出給水管３の接続部４にねじ込まれて、給水栓 １が露出給水管３に取り付けられた状態では、鍔部２は、従来の鍔部８のように 突出するということはない。よって、給水栓１を扱う人や給水栓１の近辺を通る 人の体や衣服が鍔部２に引っ掛かったりすることはない。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように本考案による給水栓は、本体部とその本体部を露出給水配 管に取り付ける取付部との間の鍔部が露出給水配管の径に合わせた径をもって形 成されているので、露出給水配管に取り付けられた状態で従来の場合に比べて見 栄えがよくなるとともに、人に危害を加える可能性を低減する。よって、今後、 ますます増加する建物の更新工事や新築工事の際の露出配管の適用範囲を広げる ものを提供できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による給水栓を示す側面図で
ある。

【図２】従来の給水栓を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 給水栓 ２ 鍔部 ３ 露出給水管

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 建物の壁から露出している給水配管に接
   続され、その給水配管からの給水を供給する給水栓であ
   って、その本体部と本体部を前記給水配管に取り付ける
   取付部との間の鍔部が前記給水配管の径に合わせた径を
   もって形成された給水栓。