JPH0649369B2 - 枚葉印刷機の版締め装置 - Google Patents

枚葉印刷機の版締め装置

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JPH0649369B2
JPH0649369B2 JP13548489A JP13548489A JPH0649369B2 JP H0649369 B2 JPH0649369 B2 JP H0649369B2 JP 13548489 A JP13548489 A JP 13548489A JP 13548489 A JP13548489 A JP 13548489A JP H0649369 B2 JPH0649369 B2 JP H0649369B2
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clamping device
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泰隆 小島
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アキヤマ印刷機製造株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、枚葉印刷機の版締め装置に関する。
〔従来の技術〕
多色刷の枚葉印刷機では同一の枚葉紙に多色の印刷が施
されるので、優美な印刷物を得るには、版胴に版をいか
に歪なく装着して、各印刷ユニットで印刷される絵柄の
位置を一致させるかが課題となる。この版取り付けは、
従来の枚葉印刷機では以下のようにして行なわれる。こ
の版取り付けの状況を第6図乃至第9図に基づいて説明
する。
第6図は従来の枚葉印刷機の版締め装置の平面図を示
し、この版締め装置1′は、版胴2の軸方向に設けられ
た凹部3に収納され、版4を取り付けるための咬え側版
締め部5及び尻側版締め部6と、版胴2に取り付けた版
4を張るための版張り部7とを主要構成要素としてい
る。
この咬え側版締め部5は、咬え側上歯(4分割されてい
る)8と咬え側下歯9とがあり、その間に弾発ばね15及
び咬え側カム軸10が挿入されている。これら咬え側上歯
及び下歯8及び9と咬え側カム軸10とは球面ボルトaに
て組み立てられ、更に咬え側下歯9には微調整ボルト26
が設けられている。
又、尻側版締め部6は、尻側上歯(4分割されている)
27と尻側下歯28とがあり、その間に弾発ばね34及び尻側
カム軸29が挿入されている。これら尻側上歯及び下歯27
及び28と尻側カム軸29とは球面ボルトbにて組み立てら
れ、更に尻側下歯28には微調整ボルト45が設けられてい
る。
更に、版張り部7は、尻側版締め部6の尻側下歯28と版
胴2のU字状溝46との間に版張りカム軸47が設けられ、
咬え側下歯9と尻側下歯28との間に弾発ばね48が設けら
れ、前述の微調整ボルト45の先端部が版張りカム軸47の
カム47a に当接してなっている。
このように構成された従来の版締め装置1′による版4
の取り付けと取り外しとは、第6図乃至第8図に示すよ
うに、咬え側カム軸10の軸方向の中央部に設けられた工
具掛部22′と、尻側カム軸29の工具掛部41′とに工具
(図示せず)を掛け、手動操作により咬え及び尻側カム
軸10及び29を回動させて行なう。
又、版張りは、版張りカム軸47の端部に設けられた工具
掛部49′に工具(図示せず)を掛け手動操作により版張
りカム軸47を回動させて行なう。
版4の取り付けを詳述すれば、まず、版締め装置1′を
第7図の状態にする。つまり、工具掛部22′及び41′に
工具を掛けて咬え側及び尻側カム軸10及び29の切欠部10
b 及び29b を夫々上向きにすることにより、球面ボルト
a及びbを支点として、弾発ばね15及び34により咬え側
及び尻側上歯8及び27の先端が上方向に上げられて開
く。更に、工具掛部49′に工具を掛けて版張りカム軸47
の切欠部47b を微調整ボルト45の先端部方向に向ける
と、弾発ばね48により微調整ボルト45の先端部が版張り
カム軸47に押し付けられるので、尻側版締め部6が左側
に寄った状態になる(第7図参照)。
次に、咬え側版締め部5に版4を取り付けやすい位置ま
で版胴2を回動し、咬え側上歯8と咬え側下歯9との間
に版4の一端4aを差し込み、咬え側カム軸10を手動にて
時計方向に回転して咬え側上歯8を閉じて版4の一端4a
を締めつける。
更に、咬え側版締め部5による版4の締め付けが完了し
たら、版4を版胴2表面に密着させながら、尻側版締め
部6に版4を取り付けやすい位置まで版胴2を回動さ
せ、尻側上歯27と尻側下歯28との間に版4の他端4bを差
し込み、尻側カム軸29を手動にて反時計方向に回転し
て、尻側上歯27を閉じて版4の他端4bを締めつける(第
8図参照)。
そして、咬え及び尻側版締め部5及び6による版4の両
端4a及び4bの締め付けが完了したら、版張りカム軸47を
手動にて反時計方向に回転して、尻側版締め部6を第9
図中右側に移動させ、版4を版胴2表面に密着させて、
版4の版胴2への取り付けが完了する(第9図参照)。
版4の取り外しは、上述の版4の取り付けの順序の逆を
行なえばよい。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述の従来の版締め装置1′の咬え側及
び尻側版締め部5及び6は、いずれも、咬え側及び尻側
上歯8及び27が、球面ボルトa及びbの球面を支点とし
て、それらの後方に設けられている咬え及び尻側カム軸
10及び29を回動させて、咬え側及び尻側上歯8及び27を
開いたり閉じたりする。しかし、咬え側及び尻側上歯8
及び27が開いた状態においては、咬え側及び尻側上歯8
及び27と咬え側及び尻側下歯9及び28との隙間は、それ
らの先端部が広く、球面ボルトa及びbに近い方が狭い
状態となっている。このため、このような版締め装置
1′においては、咬え側及び尻側上歯8及び27と咬え側
及び尻側下歯9及び28とに版4の一端4a及び他端4bを夫
々差し込み、咬え側及び尻側上歯8及び27を閉じるとき
に、咬え側及び尻側上歯8及び27の球面ボルトa及びb
に近い部分が、先に版4の一端4a及び他端4bに接触し
て、版4を押し出す状態で咬え側及び尻側上歯8及び27
と咬え側及び尻側下歯9及び28とによって締めつけられ
るのである。
従って、従来の版締め装置1′では、版4を版胴2に対
して平行に締めつけることがむづかしく、多色刷の場
合、各印刷ユニットで印刷される絵柄の位置を一致させ
るにはかなりの熟練が必要であり、優美な印刷物を得る
には多くの時間と熟練とが必要である。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、
版胴に版を歪みなく装着して、多色刷であっても優美な
印刷物を得ることが出来る枚葉印刷機の版締め装置を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、本発明の枚歯印刷機の版締め
装置は、版胴に設けた凹部内に、カム軸を回動させて上
歯及び下歯にて版を咬え若しくは放す版締め部を装着し
てなる枚葉印刷機の版締め装置において、前記版締め部
の上歯及び下歯をこれらの版咬え面が相互に垂直方向に
接離するように形成し、その上歯と下歯のいずれかを垂
直方向に付勢する弾性部材を設けたものである。
〔作 用〕
上記構成の枚葉印刷機の版締め装置によれば版締め部
は、カム軸を弾性部材の付勢力に抗して回動させること
により、上歯及び下歯の版咬え面が相互に垂直方向に接
離し、版を咬え若しくは放すことが出来る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図乃至第5図に基づいて詳
述する。
第1図は本発明の枚葉印刷機の版締め装置の斜視図、第
2図は枚葉印刷機の版締め装置の平面図、第3図は第2
図のA−A線に沿う断面を示すもので咬え側及び尻側上
歯を閉じ版締めを行なっている状態の断面図、第4図は
第2図のB−B線に沿う断面図、第5図は第2図のA−
A線に沿う断面を示すもので咬え側及び尻側上歯を開い
た状態の断面図である。図面において、1は枚葉印刷機
の版締め装置(以下単に版締め装置という)を示し、該
版締め装置1は、版胴2の軸方向に設けられた凹部3に
収納され、版4の一端4aを取り付ける咬え側版締め部5
と、版4の他端4bを取り付ける尻側版締め部6と、版胴
2に取り付けた版4を張るための版張り部7とを主要構
成要素としている。
前記咬え側版締め部5には、咬え側上歯(4分割されて
いる)8及び咬え側下歯9と、咬え側上歯8を垂直方向
に進退移動させる咬え側カム軸10とがある。これらの咬
え側上歯及び下歯8及び9には、版4の一端4aを挟むた
めの版咬え面8a及び9aが夫々形成されている。咬え側上
歯8の下部には咬え側上歯固定ピン11がボルト12により
固定されている。この咬え側上歯固定ピン11は軸部11a
に鍔部11b を設けてなり、この軸部11a は前述の版咬え
面8aに対して直角に固定されている。
咬え側下歯9には摺動孔13及び該摺動孔13よりも大径の
収納穴14が同心的に穿設されている。この摺動孔13には
咬え側上歯固定ピン11の軸部11a が摺動可能に嵌挿さ
れ、収納穴14には鍔部11b が移動可能に嵌挿されてい
る。更に、収納穴14の底面と鍔部11b との間には弾発ば
ね(弾性部材)15が収納されている。
又、この咬え側下歯9の下面には、第4図に示すよう
に、浅い底面16a 及び深い底面16b を夫々有する切込部
16が設けられている。切込部16の浅い底面16a には案内
板17が深い底面16b 側に一部張り出した状態で、しかも
咬え側下歯9の下面と同一面となるように皿ボルト18に
より螺着されている。深い底面16b と案内板17との間に
挟まれた状態で摺動可能な案内板19が、版胴2の凹部3
の底面にボルト20により螺着されている。従って、のち
に詳述する咬え側カム軸10のカム10a による咬え側下歯
9の浮き上りが規制されている。
前記咬え側カム軸10は、版胴2の凹部3の底面に版胴2
の軸方向に設けられたU字状溝21に収納されている。咬
え側カム軸10は、その両端が版胴2の側壁2aを夫々貫通
して突出しており、一端には工具掛部22がテーパーピン
23により固定され、他端にはワッシャ24がキャップボル
ト25により固定されている。従って、咬え側カム軸10
は、工具掛部22及びワッシャ24により軸方向への移動を
規制されると共に、工具掛部22により回動させられる。
そして、この咬え側カム軸10には、カム10a が咬え側上
歯8に設けられた咬え側上歯固定ピン11に対応して設け
られている。
この咬え側カム軸10のカム10a は、咬え側下歯9の摺動
孔13内を上下方向に摺動する上歯固定ピン11の鍔部11b
に当接している。従って、工具掛部22に工具を掛けて、
咬え側カム軸10を回動させることにより、カム10a が弾
発ばね15のばね力に抗して、咬え側下歯9の摺動孔13内
における咬え側上歯固定ピン11の軸部11a を摺動させて
進退させ、咬え側上歯8の版咬え面8aと咬え側下歯8の
版咬え面9aとが相互に垂直方向に接離する。
この咬え側下歯9には微調整ボルト26が設けられ、この
微調整ボルト26により、版胴2の凹部3における咬え側
下歯9の版張り方向の微調整が行なわれる。
前記尻側版締め部6は、前述の咬え側版締め部5と略同
様な構成で、勝手違いの点で異なっている。すなわち、
前記尻側版締め部6には、尻側上歯(4分割されてい
る。)27及び尻側下歯28と、尻側上歯27を垂直方向に進
退移動させる尻側カム軸29とがある。これらの尻側上歯
及び下歯27及び28には版4の他端4bを挟むための版咬え
面27a 及び28a が夫々形成されている。尻側上歯27の下
部には尻側上歯固定ピン30がボルト31により固定されて
いる。この尻側上歯固定ピン30は軸部30aに鍔部30b を
設けてなり、この軸部30a は前述の版咬え面27a に対し
て直角に固定されている。
尻側下歯28には摺動孔32及び該摺動孔32より大径の収納
穴33が同心的に穿設されている。この摺動孔32には尻側
上歯固定ピン30の軸部30a が摺動可能に嵌挿され、収納
穴33には鍔部30b が移動可能に嵌挿されている。更に、
収納穴33の底面と鍔部30b との間には弾発ばね(弾性部
材)34が収納されている。
又、この尻側下歯28の下面には、第4図に示すように、
浅い底面35a 及び深い底面35b を夫々有する切込部35が
設けられている。切込部35の浅い底面35a には案内板36
が深い底面35b 側に一部張り出した状態で、しかも尻側
下歯28の下面と同一面となるように皿ボルト37により螺
着され、深い底面35b と案内板36との間に挟まれた状態
で摺動可能な案内板19が版胴2の凹部3の底面にボルト
20により螺着されている。従って、後述の尻側カム軸29
のカム29a による尻側下歯28の浮き上りが規制されてい
る。
前記尻側カム軸29は、版胴2の凹部3の底面に版胴2の
軸方向に設けられたU字状溝40に収納されている。尻側
カム軸29は、その両端が版胴2の側壁2aが夫々貫通して
突出しており、一端には工具掛部41がテーパーピン42に
より固定され、他端にはワッシャ43がキャップボルト44
により固定されている。
従って、尻側カム軸29は、工具掛部41及びワッシャ43に
より軸方向への移動を規制されると共に、工具掛部41に
より回動させられる。そして、この尻側カム軸29には、
カム29a が尻側上歯27に設けられた尻側上歯固定ピン30
に対応して設けられている。
この尻側カム軸29のカム29a は、尻側上歯28の摺動孔32
内を上下方向に摺動する尻側上歯固定ピン30の鍔部30b
に当接している。従って、工具掛部41に工具を掛けて、
尻側カム軸29を回動させることにより、カム29a が弾発
ばね34のばね力に抗して、尻側下歯28の摺動孔32内にお
ける尻側上歯固定ピン30の軸部30a を摺動させて進退さ
せ、尻側上歯27の版咬え面27a と尻側下歯28の版咬え面
28a とが相互に垂直方向に接離する。
この尻側下歯28には、微調整ボルト45が設けられ、この
微調整ボルト45により、版胴2の凹部3における尻側下
歯28の版張り方向の微調整が行なわれる。
前記版張り部7は、尻側版締め部6の尻側下歯28と版胴
2のU字状溝46との間に版張りカム軸47が設けられ、咬
え側下歯9と尻側下歯28との間に弾発ばね48が設けら
れ、前述の微調整ボルト45の先端部が版張りカム軸47の
カム47a に当接してなっている。そして、版張りカム軸
47は、その両端が版胴2の側壁2aを夫々貫通しており、
一端には工具掛部49がテーパーピン50により固定され、
他端にはワッシャ51がキャップボルト52により固定され
ている。従って、版張りカム軸47は、工具掛部49及びワ
ッシャ51により軸方向への移動を規制させると共に、工
具掛部49により回動させられる。そして、この版張りカ
ム軸47は、そのカム47a が前記微調整ボルト45の先端部
に当接しているから、工具掛部49に工具を掛けて、版張
りカム軸47を回動させることにより、カム47a が弾発ば
ね48のばね力に抗して尻側版締め部6の尻側下歯28を版
張り方向に進退させることが出来る。
尚、第1図中53は版胴2の回転軸54を支持する軸受であ
り、該軸受53は本体フレーム55にボルト56により強固に
固定さている。
次に上記構成になる枚葉印刷機の版締め装置1の使用方
法について述べる。
版の取り付けは、まず版締め装置1を第5図の状態にす
る。つまり、咬え側及び尻側カム軸10及び29に設けられ
た工具掛部22及び41に工具を夫々掛けて、咬え側及び尻
側カム軸10及び29を夫々回動させて、カム10a 及び29a
の切欠部10b 及び29b を第5図のように斜め左上方向に
夫々向ける。これにより、咬え側及び尻側上歯固定ピン
11及び30は、弾発ばね15及び34のばね力に抗して垂直方
向上方に夫々押し上げられ、咬え側及び尻側上歯8及び
27が上方に持ち上げられて夫々開く。
次に、版張りカム軸47に設けられた工具掛部49に工具を
掛けて、版張りカム軸47を回動させて、カム47a の切欠
部47b を第5図のように右方向に向けると、弾発ばね48
により微調整ボルト45の先端部が版張りカム軸47に押し
付けられているので、尻側版締め部6が左側に寄った状
態になる(第5図参照)。
次に、咬え側版締め部5に版4を取り付けやすい位置ま
で版胴2を回動させ、版4の一端4aを咬え側上歯8と咬
え側下歯9との間に差し込む。そして、咬え側カム軸10
の工具掛部22に工具を掛け、咬え側カム軸10を時計方向
に回転し、咬え側カム軸10に設けられたカム10a の切欠
部10b を上方向に向けると、弾発ばね15のばね力にて咬
え側上歯固定ピン11が垂直方向に押し下げられて咬え側
上歯8を閉じる。
この際、咬え側上歯8の版咬え面8aは、咬え側下歯9の
版咬え面9a上に載っている版4の一端4aに対して垂直方
向に押し下げられて、版4の一端4aを締め付けるから、
版4はこれら咬え側上歯及び下歯8及び9の版咬え面8a
及び9a上から移動しない。
咬え側版締め部5による版4の締め付けが完了したら、
版4を版胴2表面に密着させながら、尻側版締め部6に
版4を取り付けやすい位置まで版胴2を回動させ、版4
の他端4bを尻側上歯27と尻側下歯28との間に差し込む。
そして、尻側カム軸29の工具掛部41に工具を掛け、尻側
カム軸29を時計方向に回転し、尻側カム軸29に設けられ
たカム29a の切欠部29b を上方向に向けると、弾発ばね
34のばね力にて尻側上歯固定ピン30が垂直方向に押し下
げられて尻側上歯27を閉じる。
この際、尻側上歯27の版咬え面27a は、尻側下歯28の版
咬え面28a 上に載っている版4の他端4bに対して垂直方
向に押し下げされて、版4の他端4bを締め付けるから、
版4はこれら尻側上歯及び下歯27及び28の版咬え面27a
及び28a 上から移動しない。
咬え側及び尻側版締め部5及び6による版4の両端4a及
び4bの締め付けが完了したら、版張りカム軸47を反時計
方向に回転し、版張りカム軸47に設けられたカム47a の
切欠部47b を斜め右上方向に向けると、尻側版締め部6
を第3図中右側に移動させ、版4の弛みをなくし版胴2
表面に密着させて、版4の版胴2への取り付けが完了す
る(第3図参照)。
版4の取り外しは、上述の版4の取り付けの順序の逆を
行なえば良い。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明の枚葉印刷機の版締め装置
によれば、カム軸を弾性部材の付勢力に抗して回動させ
ることにより、上歯及び下歯の版咬え面が相互に垂直方
向に接離し、版を咬え若しくは放すことができる。
従って、本発明は、上歯が垂直方向に上下動することに
より版を締め付けているので、版を締め付けるときに版
を押し出す状態は全くなく、版胴に対する版の取り付け
精度が向上して版胴に版を装着した際版の歪みがなく、
各印刷ユニットで印刷される絵柄の位置を一致させるこ
とが出来、多色刷であっても優美な印刷物を得ることが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本発明の実施例を示すもので、第1
図は本発明の枚葉印刷機の版締め装置の斜視図、第2図
は枚葉印刷機の版締め装置の平面図、第3図は第2図の
A−A線に沿う断面を示すもので咬え側及び尻側上歯を
閉じ版締めを行なっている状態の断面図、第4図は第2
図のB−B線に沿う断面図、第5図は第2図のA−A線
に沿う断面を示すもので咬え側及び尻側上歯を開いた状
態の断面図である。第6図乃至第9図は従来例を示すも
ので、第6図は従来の枚葉印刷機の手動式による版締め
装置の平面図、第7図は第6図のC−C線に沿う断面を
示すもので咬え及び尻側上歯を開いた状態の断面図、第
8図は第6図のD−D線に沿う断面を示すもので咬え側
及び尻側上歯を閉じ版締めを行なっている状態の断面
図、第9図は第6図のC−C線に沿う断面図を示すもの
で版張りカム軸を回動して版を張っている状態の断面図
である。 1……枚葉印刷機の版締め装置 2……版胴、3……凹部 4……版 5……咬え側版締め部、6……尻側版締め部 7……版張り部 8……咬え側上歯、8a……版咬え面 9……咬え側下歯、9a……版咬え面 10……咬え側カム軸 15……弾発ばね(弾性部材) 27……尻側上歯、27a ……版咬え面 28……尻側下歯、28a ……版咬え面 29……尻側カム軸 34……弾発ばね(弾性部材) 47……版張りカム軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】版胴に設けた凹部内に、カム軸を回動させ
    て上歯及び下歯にて版を咬え若しくは放す版締め部を装
    着してなる枚葉印刷機の版締め装置において、 前記版締め部の上歯及び下歯をこれらの版咬え面が相互
    に垂直方向に接離するように形成し、その上歯と下歯の
    いずれかを垂直方向に付勢する弾性部材を設けたことを
    特徴とする枚葉印刷機の版締め装置。
JP13548489A 1989-05-29 1989-05-29 枚葉印刷機の版締め装置 Expired - Lifetime JPH0649369B2 (ja)

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