JPH0649324A - フェノール樹脂成形材料 - Google Patents

フェノール樹脂成形材料

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JPH0649324A
JPH0649324A JP20805592A JP20805592A JPH0649324A JP H0649324 A JPH0649324 A JP H0649324A JP 20805592 A JP20805592 A JP 20805592A JP 20805592 A JP20805592 A JP 20805592A JP H0649324 A JPH0649324 A JP H0649324A
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JP
Japan
Prior art keywords
phenol resin
molding material
coating layer
resin molding
weight
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP20805592A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Oyama
久男 大山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コーティング層の密着性及び耐クラック性を高
める。 【構成】 フェノール樹脂に粒度が100メッシュパス
の珪砂粉末をフィラーとして配合すると共にフェノール
樹脂に対して0.2〜1.0重量%の離型剤を配合して
フェノール樹脂成形材料を調製する。フェノール樹脂成
形材料をベース成形品の表面にコーティング用に成形し
て二重成形品を作成するにあたって、ベース成形品とコ
ーティング層との密着性を高めることができると共に耐
クラック性を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として食器の分野で
コーティング用に使用されるフェノール樹脂成形材料に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】食器などの樹脂成形品として、ベースの
成形品の表面にコーティング用のフェノール樹脂成形材
料を二重成形することによって、ベースの成形品にコー
ティング層を一体に設けて製造したものが従来から提供
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来から使用さ
れているフェノール樹脂成形材料では、ベースの成形品
とフェノール樹脂成形材料によるコーティング層との間
の密着性が悪く、耐煮沸性や耐クラック性に問題があっ
た。特に食器の場合、最近では煮沸を伴う自動洗浄器を
用いて洗浄することがおこなわれており、洗浄の繰り返
しに伴ってコーティング層にクラック等が発生するおそ
れがあるという問題があった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、密着性及び耐クラック性等に優れたフェノール樹
脂成形材料を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフェノール
樹脂成形材料は、フェノール樹脂に粒度が100メッシ
ュパスの珪砂粉末をフィラーとして配合すると共にフェ
ノール樹脂に対して0.2〜1.0重量%の硬化剤を配
合して成ることを特徴とするものである。以下、本発明
を詳細に説明する。
【0006】本発明においてフェノール樹脂としては主
としてノボラック型フェノール樹脂が用いられるが、従
来から提供されているものをそのまま使用することがで
きる。また耐熱性等の面から高軟化点タイプのフェノー
ル樹脂が好ましい。そしてフェノール樹脂に配合するフ
ィラーとして珪砂粉末を用いるが、本発明では、従来8
0メッシュパス(80#パス)程度の粒度のものを使用
していたのに替えて、100メッシュより小さい粒度
(100#パス)のものを使用する。このように100
#パスの粒度の珪砂粉末を用いることによって、フェノ
ール樹脂との混練性を高めて生産性を良好にすると共に
珪砂粉末の分散を均一化することができるものである。
【0007】フェノール樹脂にフィラーとして上記のよ
うな珪砂粉末を配合する他に、硬化剤や離型剤、染顔料
等を配合することによってフェノール樹脂成形材料を調
製することができる。硬化剤としてはヘキサメチレンテ
トラミン等を、離型剤としてはステアリン酸亜鉛やステ
アリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム等を、
染顔料としてはベンガラやチタン、ハンザーレッド等を
用いることができるものである。
【0008】ここで、離型剤としては粒度を200#パ
スにして分散性を良くしたものを用いるのが好ましく、
本発明ではこのように分散性を良くすることによって配
合量を従来のものよりも25%程度少なくして、フェノ
ール樹脂に対して離型剤の配合量を0.2〜1.0重量
%の範囲に設定するものである。離型剤の配合量をこの
ように少なくすることによって、ベースの成形品とコー
ティング層との間の密着性を高めることができるもので
ある。従って離型剤の配合量を本発明ではフェノール樹
脂に対して1.0重量%以下に設定する必要があるが、
離型効果を確保する上で配合量の下限は0.2重量%に
設定する必要がある。
【0009】離型剤以外の配合量は、珪砂粉末はフェノ
ール樹脂の3〜7重量%の範囲が、硬化剤はフェノール
樹脂の5〜30重量%の範囲が好ましく、染顔料はユー
ザーの好みに応じて任意に設定できるが、全体の配合量
の10重量%以下に設定するのが好ましい。上記のよう
に調製されるフェノール樹脂成形材料は、他の成形材料
で一次成形をおこなった後に、このベースとなる成形品
を金型内にセットすると共にこの成形品の表面に所定量
を秤量して投入し、加熱温度155〜165℃、硬化時
間40秒、成形圧力80〜250kg/cm2 程度の条
件で直圧成形による二次成形をおこなうことによって、
ベースの成形品の表面に二重成形してコーティング層を
形成するために用いられるものである。このようにして
二重成形品のお碗等の食器を成形することができるが、
コーティング層を形成するフェノール樹脂成形材料にフ
ィラーとして配合した珪砂粉末はその粒度が100#パ
スと小さく、フェノール樹脂成形材料に均一に分散され
ているために、コーティング層の耐クラック性を高める
ことができるものである。また、コーティング層を形成
するフェノール樹脂成形材料に配合した離型剤は配合量
をフェノール樹脂の0.2〜1.0重量%と従来よりも
少なく設定しているために、ベースの成形品とコーティ
ング層との間の密着性を高めることができるものであ
る。これらの結果、二重成形品の耐煮沸性を高めて、煮
沸を伴う自動洗浄器に対応させることができるものであ
る。またこのようにして得られる二重成形品は塗装せず
そのまま使用することができる他、漆その他の塗料で塗
装して使用することもできる。塗装して使用するにあた
って、コーティング層を形成するフェノール樹脂成形材
料に配合した離型剤は配合量を従来よりも少なく設定し
ているために、コーティング層と塗膜との間の密着性を
高めることができるものである。
【0010】
【実施例】次に、本発明を実施例によって例証する。 (実施例)フェノール樹脂240重量部、紙基材フェノ
ール樹脂積層板の屑粉(120#パス)320重量部、
ヘキサメチレンテトラミン36重量部、離型剤(ダイワ
ックス製「M−1」)1.6重量部、染顔料(スピリッ
トブラック)9重量部の配合でベース用のフェノール樹
脂成形材料を調製し、温度160℃、硬化時間90秒、
成形圧力200kg/cm2 の条件の直圧成形で一次成
形をおこなうことによって、お碗のベース成形品を作成
した。
【0011】また、フェノール樹脂(高軟化点フェノー
ル樹脂:軟化点110〜115℃)220重量部に、フ
ィラーとして粒度が100#パスの珪砂粉末(日本シリ
カ工業株式会社製「ニップシールER」)を12重量
部、硬化剤としてヘキサメチレンテトラミンを24重量
部、離型剤として粒度が200#パスのステアリン酸カ
ルシウムを1.5重量部、染顔料としてベンガラを19
重量部それぞれ配合して混練することによって、コーテ
ィング用のフェノール樹脂成形材料を調製した。
【0012】上記の一次成形したベース成形品を金型に
セットすると共にベース成形品の表面にコーティング用
フェノール樹脂成形材料を供給して、温度160℃、硬
化時間40秒、成形圧力160℃の条件の直圧成形で二
次成形をおこなうことによって二重成形し、ベース成形
品の表面にコーティング層を積層したお碗のフェノール
樹脂成形品を得た。
【0013】(比較例1)フィラーとして80#パス
(100#オン5%)の珪砂粉末(「ニップシールE
R」)を12重量部、離型剤としてステアリン酸カルシ
ウムを2.0重量部配合するようにした他は実施例と同
様にしてコーティング用のフェノール樹脂成形材料を調
製し、その他は実施例と同様にしてベース成形品の表面
にコーティング層を積層したお碗のフェノール樹脂成形
品を得た。
【0014】上記のようにして実施例及び比較例1で得
たお碗のフェノール樹脂成形品について、外観、食品衛
生、耐煮沸性、耐クラック性の各性能を測定した。さら
に比較のために市販のメラミン樹脂成形品のお碗につい
ても比較例2として同様に各性能を測定した。この市販
のメラミン樹脂成形品のお碗は、食器用メラミン樹脂成
形材料を使用して一次成形し、絵付き樹脂含浸ペーパー
を一次成形品の表面に二次成形して積層すると共に、さ
らにその表面にメラミン樹脂と硬化剤と離型剤からなる
成形材料(グレーズ)を三次成形して作成されたもので
ある。ここで、食品衛生は昭和37年厚生省告示第37
0号、昭和57年告示第20号のJISS 2029
(プラスチック製食器)に基づく食品衛生試験をおこな
って評価した。耐煮沸性は24時間、48時間、72時
間の各連続煮沸試験をおこなって外観変化を見ることに
よって評価した。耐クラック性は防衛庁仕様書DSP
S2015Bに基づいて試験をおこなった。すなわち、
成形品を沸騰水(98〜100℃)で15時間煮沸し
た後、水を切って100〜110℃の乾燥室へ入れて
1時間乾燥し、乾燥室から取り出した後に直ちに0℃
の水中で15分間冷却し、さらに冷却後、成形品を沸
騰水(98〜100℃)で1時間煮沸する、という〜
の処理を連続しておこない、引き続いて〜の順で
処理を2回繰り返した後、〜の処理を1回おこなっ
て1サイクルとし、同サイクルを継続して3回繰り返し
た後に、成形品の変形、変質及び亀裂などの異常の有無
を調べることによって試験をおこなった。これらの結果
を次表に示す。
【0015】
【表1】
【0016】表の結果にみられるように、実施例のもの
は、耐煮沸性が優れていてベース成形品とコーティング
層との密着性が優れると共に耐クラック性が優れている
ことが確認される。
【0017】
【発明の効果】上記のように本発明は、フェノール樹脂
に粒度が100メッシュパスの珪砂粉末をフィラーとし
て配合すると共にフェノール樹脂に対して0.2〜1.
0重量%の硬化剤を配合してフェノール樹脂成形材料を
調製したものであり、このフェノール樹脂成形材料をベ
ース成形品の表面にコーティング用に成形して二重成形
品を作成するにあたって、ベース成形品とコーティング
層との密着性を高めることができると共に耐クラック性
を高めることができ、食器を成形するにあたって自動洗
浄器に対応させることができるものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフェノール
樹脂成形材料は、フェノール樹脂に粒度が100メッシ
ュパスの珪砂粉末をフィラーとして配合すると共にフェ
ノール樹脂に対して0.2〜1.0重量%の離型剤を配
合して成ることを特徴とするものである。以下、本発明
を詳細に説明する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【発明の効果】上記のように本発明は、フェノール樹脂
に粒度が100メッシュパスの珪砂粉末をフィラーとし
て配合すると共にフェノール樹脂に対して0.2〜1.
0重量%の離型剤を配合してフェノール樹脂成形材料を
調製したものであり、このフェノール樹脂成形材料をベ
ース成形品の表面にコーティング用に成形して二重成形
品を作成するにあたって、ベース成形品とコーティング
層との密着性を高めることができると共に耐クラック性
を高めることができ、食器を成形するにあたって自動洗
浄器に対応させることができるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノール樹脂に粒度が100メッシュ
    パスの珪砂粉末をフィラーとして配合すると共にフェノ
    ール樹脂に対して0.2〜1.0重量%の硬化剤を配合
    して成ることを特徴とするフェノール樹脂成形材料。
JP20805592A 1992-08-04 1992-08-04 フェノール樹脂成形材料 Withdrawn JPH0649324A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20805592A JPH0649324A (ja) 1992-08-04 1992-08-04 フェノール樹脂成形材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20805592A JPH0649324A (ja) 1992-08-04 1992-08-04 フェノール樹脂成形材料

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JPH0649324A true JPH0649324A (ja) 1994-02-22

Family

ID=16549896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20805592A Withdrawn JPH0649324A (ja) 1992-08-04 1992-08-04 フェノール樹脂成形材料

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19991005