JPH0649323A - フェノール樹脂成形材料 - Google Patents

フェノール樹脂成形材料

Info

Publication number
JPH0649323A
JPH0649323A JP20805692A JP20805692A JPH0649323A JP H0649323 A JPH0649323 A JP H0649323A JP 20805692 A JP20805692 A JP 20805692A JP 20805692 A JP20805692 A JP 20805692A JP H0649323 A JPH0649323 A JP H0649323A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phenol resin
molding material
resin molding
resin
filler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP20805692A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Oyama
久男 大山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP20805692A priority Critical patent/JPH0649323A/ja
Publication of JPH0649323A publication Critical patent/JPH0649323A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形品の耐煮沸性等の特性を高めて自動洗浄
器に対応させる。 【構成】 フェノール樹脂に樹脂積層板の屑粉をフィラ
ーとして配合して、食器等の成形に用いられるフェノー
ル樹脂成形材料を調製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として食器の分野で
使用されるフェノール樹脂成形材料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】漆器等の食器用のフェノール樹脂成形材
料が従来から提供されている。このフェノール樹脂成形
材料は、フェノール樹脂にフィラーとして木粉等を配合
すると共にさらに硬化剤や離型剤、染顔料を配合するこ
とによって調製されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのようなフェ
ノール樹脂成形材料で成形した食器はメラミン樹脂成形
材料で成形したものと比較して耐煮沸性等が劣ってお
り、煮沸を伴う自動洗浄器によって洗浄することができ
ず、自動洗浄器による洗浄が必須となる今後の市場ニー
ズに対応することができないという問題があった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、耐煮沸性等に優れたフェノール樹脂成形材料を提
供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフェノール
樹脂成形材料は、フェノール樹脂に樹脂積層板の屑粉を
フィラーとして配合して成ることを特徴とするものであ
る。以下、本発明を詳細に説明する。本発明においてフ
ェノール樹脂としては主としてノボラック型フェノール
樹脂が用いられるが、従来から提供されているものをそ
のまま使用することができる。
【0006】そして本発明ではフェノール樹脂に配合す
るフィラーとして、従来の木粉に替えて樹脂積層板の屑
粉を用いることを特徴とするものである。樹脂積層板は
基材に熱硬化性樹脂を含浸して調製したプリプレグを複
数枚重ねて加熱加圧成形することによって作成されたも
のであり、プリント配線板などに加工される樹脂積層板
の廃棄屑を再生利用することができる。本発明において
用いる樹脂積層板としては特に限定されるものではない
が、紙を基材とし熱硬化性樹脂としてフェノール樹脂を
含浸硬化させた紙基材フェノール樹脂積層板が適してい
る。但し、銅箔等の金属が混入しているものは好ましく
ない。樹脂積層板の粒度は100メッシュよりも小さい
もの(100#パス)が好ましい。
【0007】フェノール樹脂にフィラーとして上記のよ
うな樹脂積層板の屑粉を配合する他に、硬化剤や離型
剤、染顔料等を配合することによってフェノール樹脂成
形材料を調製することができる。硬化剤としてはヘキサ
メチレンテトラミン等を、離型剤としてはステアリン酸
亜鉛やステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシ
ウム等を、染顔料としてはベンガラやチタン、ハンザー
レッド等を用いることができるものである。配合量は、
フェノール樹脂240重量部に対して、樹脂積層板の屑
粉を270〜350重量部、硬化剤を28〜35重量
部、離型剤を1.6〜3.0重量部、染顔料を3.0〜
35.0重量部の範囲が好ましい。
【0008】上記のように調製されるフェノール樹脂成
形材料の成形は、直圧成形法などによっておこなうこと
ができ、お碗等の食器を成形することができる。このよ
うにして得られた成形品は、フィラーとして樹脂積層板
の屑粉が配合されているために、耐煮沸性に優れた性能
を有する。樹脂積層板の屑粉を用いることによって耐煮
沸性を高めることができる理由の一つは、樹脂積層板の
粉屑は木粉に比較して不純物が少なく安定しているため
であると考えられる。このようにして得られる成形品は
メラミン樹脂成形品並みの外観を有するために、塗装せ
ずそのまま使用することができる他、漆その他の塗料で
塗装して使用することもできる。
【0009】
【実施例】次に、本発明を実施例によって例証する。 (実施例)フェノール樹脂240重量部に、フィラーと
して紙基材フェノール樹脂積層板の屑粉(120#パ
ス)を320重量部、硬化剤としてヘキサメチレンテト
ラミンを36重量部、離型剤としてダイワックス製「M
−1」を1.6重量部、染顔料としてスピリットブラッ
クを9重量部それぞれ配合して混練することによってフ
ェノール樹脂成形材料を調製した。
【0010】このように調製したフェノール樹脂成形材
料を用い、金型温度160℃、溶融10秒、硬化時間9
0秒の条件で直圧成形をおこなうことによって、80g
の重量のお碗を成形した。 (比較例)フィラーとして紙基材フェノール樹脂積層板
の屑粉の替わりに木粉を320重量部配合するようにし
た他は、実施例と同様にしてフェノール樹脂成形材料を
調製した。また実施例と同様に直圧成形をしてお碗を成
形した。
【0011】上記のようにして実施例及び比較例で得た
フェノール樹脂成形材料の成形性を評価し、また実施例
及び比較例で得た成形品(お碗)について、比重、外
観、食品衛生、耐煮沸性、耐クラック性、塗装性を測定
した。成形性はデスクフロー試験やモノホールフロー試
験、ボラタイル測定をおこなって綜合評価した。食品衛
生は昭和37年厚生省告示第370号、昭和57年告示
第20号のJIS S2029(プラスチック製食器)
に基づく食品衛生試験をおこなって評価した。耐煮沸性
は24時間、48時間、72時間の各連続煮沸試験をお
こなって外観変化を見ることによって評価した。耐クラ
ック性は防衛庁仕様書DSP S 2015Bに基づい
て試験をおこなった。すなわち、成形品を沸騰水(9
8〜100℃)で15時間煮沸した後、水を切って1
00〜110℃の乾燥室へ入れて1時間乾燥し、乾燥
室から取り出した後に直ちに0℃の水中で15分間冷却
し、さらに冷却後、成形品を沸騰水(98〜100
℃)で1時間煮沸する、という〜の処理を連続して
おこない、引き続いて〜の順で処理を2回繰り返し
た後、〜の処理を1回おこなって1サイクルとし、
同サイクルを継続して3回繰り返した後に、成形品の変
形、変質及び亀裂などの異常の有無を調べることによっ
て試験をおこなった。さらに塗装性は、成形品に塗装を
おこなった後に、碁盤目試験、超音波洗浄24時間処
理、連続煮沸72時間処理、自動洗浄器試験(1100
サイクル)の試験で剥離の有無を観察することによって
試験をおこなった。これらの結果を次表に示す。
【0012】
【表1】
【0013】表の結果にみられるように、フィラーとし
て積層板の屑粉を配合した実施例のものは、耐煮沸性や
耐クラック性が優れていることが確認される。
【0014】
【発明の効果】上記のように本発明は、フェノール樹脂
に樹脂積層板の屑粉をフィラーとして配合してフェノー
ル樹脂成形材料を調製したものであり、成形品の耐煮沸
性等の特性を高めて自動洗浄器に対応させることができ
るものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノール樹脂に樹脂積層板の屑粉をフ
    ィラーとして配合して成ることを特徴とするフェノール
    樹脂成形材料。
JP20805692A 1992-08-04 1992-08-04 フェノール樹脂成形材料 Withdrawn JPH0649323A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20805692A JPH0649323A (ja) 1992-08-04 1992-08-04 フェノール樹脂成形材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20805692A JPH0649323A (ja) 1992-08-04 1992-08-04 フェノール樹脂成形材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0649323A true JPH0649323A (ja) 1994-02-22

Family

ID=16549913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20805692A Withdrawn JPH0649323A (ja) 1992-08-04 1992-08-04 フェノール樹脂成形材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0649323A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002500606A (ja) マイクロ波処理可能な使い捨て容器および該容器の製造方法
JPH07503912A (ja) リサイクル可能な成型高モジュラス繊維強化熱可塑性構造物及びその製法
US20070082971A1 (en) Use of a plastic composition and a product obtained thereby
JPH0649323A (ja) フェノール樹脂成形材料
JPH0848853A (ja) フェノール樹脂組成物
US10150858B2 (en) Blended compositions, methods for making same, and articles made therefrom
Rasheed et al. Impact strength behaviour of PMMA denture base through addition of different nanoparticles after immersion in some nutrition liquids
JPH0649324A (ja) フェノール樹脂成形材料
JP2812847B2 (ja) フェノール樹脂組成物
JPS58141234A (ja) 樹脂組成物
JPS6151060A (ja) 導電性組成物
JP2000212314A (ja) 樹脂成形品
JPH10139979A (ja) フェノール樹脂成形材料
JP2005200585A (ja) 樹脂組成物並びにそれを用いた樹脂成形品及びその製造方法
JP2005132863A (ja) 食器用メラミン樹脂成形材料及び該成形材料でなるメラミン樹脂製食器
US3401070A (en) Resin coating
JPS6245651A (ja) ポリアミド系樹脂組成物
KR820001233B1 (ko) 칠기용 폴리아미드수지 조성물의 제조법
EP0681013A2 (en) Water paints containing decomposable products for the non-stick coating of aluminium cookware
JP2022061373A (ja) 成形用樹脂組成物
JPH047366A (ja) 漆器素地
JPS63305154A (ja) フエノ−ル樹脂成形材料
WO2022238830A1 (en) Process for making an antimicrobial handle for a cooking container for food and/or for a relative lid
JP6140608B2 (ja) 成形用材料
JPH1180500A (ja) 抗菌性フェノール樹脂成形材料

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19991005