JP2761006B2 - 石目調人造石 - Google Patents

石目調人造石

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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、深みのある色調を有するとともに、光反射
性に優れ高級感を与える石目調人造石に関する。
(ロ)従来の技術 従来、御影石調人造石として、セメント骨材として天
然石(例えば、自然石、花崗岩、大理石等)の細い砕石
を入れて成る御影石調のテラゾーが多く市販されてい
る。
しかし、これらは、天然石の有する深みがなく、実物
感に乏しい。
そこで、本発明者等は、かかる欠点を改良すべく鋭意
研究を重ねた結果、充填材として粉砕した天然石を特定
の着色剤で着色したもの、または、この着色石の一部を
鉱滓で置き換えたものと、水酸化アルミニウム粉末とを
用い、または結合材として不飽和ポリエステル樹脂を用
いることにより、天然御影石と同等の深み、光沢を有し
かつ強度が同等以上のものを安価に作ることに成功し、
かかる人造石は特公昭62−22939号公報に開示されてい
る。
(ハ)発明が解決しようとする課題 しかし、かかる人造石は、未だ、以下の解決すべき課
題を有していた。
即ち、かかる人造石における配合成分に着目するに、
配合成分である粉砕した天然石、水酸化アルミニウム粉
末、不飽和ポリエステル樹脂、鉱滓のいずれも光反射性
が十分でなく、そのため、カウンターやテーブルトップ
として用いた場合、きらびやかさ、即ち、高級感に欠け
ることになっていた。
本発明は、上記課題を解決することができる石目調人
造石を提供することを目的とする。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、イ)不飽和ポリエステル樹脂からなる透明
ゲルコート表面層と、ロ)着色石と、充填材と、アルミ
ニウム箔と、不飽和ポリエステル樹脂とからなる基層と
で構成された石目調人造石に係るものである。
かかる石目調人造石において、基層を形成する着色石
の一部を鉱滓によって置換することもできる。
また、基層を形成する充填材として、水酸化アルミニ
ウム粉末や、水酸化マグネシウム粉末や、ガラス粉末
や、アルミンサン粉末や、これらの粉末を表面をシラン
処理したものを用いることもできる。
また、基層は、10〜70重量%の着色石と、15〜70重量
%の充填材と、10〜40%の不飽和ポリエステル樹脂との
混和物より形成するのが好ましい。
また、表面層及び基層の厚さは、前者が約0.1mm〜1.0
mm、後者が約5〜50mmであり、この人造石を利用する製
品に応じて、任意に決められるものである。
そして、上記成分構成を有する石目調人造石から所望
の製造方法によって高級感のある石目調人造石カウンタ
ーや、テーブルトップや、壁材等の各種製品を製造する
ことができる。
以下、本発明に係る石目調人造石につき、更に詳細に
説明する。
まず、本発明で表面層を形成するために使用する不飽
和ポリエステル樹脂ゲルコート(塗料)としては、公知
のものがすべて同等に使用可能である。ただし塗膜を形
成した時、透明性の保持されるものが使用に供される。
この種のものは市場に於いて容易に入手可能である。
また、かかる塗料はハケ塗又は吹付等により適用可能
である。
本発明で充填石として用いる天然石には、目的に応じ
て着色可能な全ての天然石を含み、好ましくは寒水石で
ある。
一般に、平均粒径0.5mm〜5mmの範囲の充填石を使用す
ることができ、好まくは平均粒径約1mmである。充填石
の使用割合は、基層全成分基準で、15〜68重量%であ
り、好ましくは31〜56重量%である。
本発明で充填材として用いる水酸化アルミニウム粉
末、水酸化マグネシウム粉末、ガラス粉末、アルミン酸
カルシウム粉末又は水酸化アルミニウム粉末、又はこれ
らをシラン処理したものからなる充填材の粒径は、一般
に、2〜90μmの範囲であり、20〜70μmの範囲が好ま
しい。
かかる粒径のものを使用することにより、生成人造石
に深みがでると共に粒径の大きい充填石の間隙が埋めら
れ、ピンホールが少なくなると言う利点が得られる。
また、水酸化マグネシウム粉末、ガラス粉末、アルミ
ン酸カルシウム粉末又は水酸化アルミニウム粉末、又は
これらをシラン処理したものからなる充填材は、結合材
といて用いる不飽和ポリエステル樹脂と強固に密着する
ので、生成人造石の強度も大となる。
また、水酸化マグネシウム粉末、ガラス粉末、アルミ
ン酸カルシウム粉末又は水酸化アルミニウム粉末、又は
これらをシラン処理したものの使用割合は、基層全成分
基準で15〜58重量%であり、好ましくは28〜46重量%で
ある。
なお、上記充填材において、水酸化マグネシウム粉末
やアルミン酸カルシウムは、結晶水の放出温度が、約30
0℃〜350℃であり、耐熱白化性に効果があるものであ
る。
また、ガラス粉末としては、ほうろう等に用いる周知
のガラス粉末を用いることができる。
また、シラン処理は、不飽和ポリエステル樹脂とガラ
ス粉末等の無機材料との化学的結合を助長するため行う
ものであり、かかるシラン処理を行うに際しては、ビニ
ルシラン、アクリルシラン、エポキシシラン、アミノシ
ラン、チタン系シラン等を用いることができる。
次に、本発明の要旨をなす配合成分である充填材とし
てのアルミニウム箔について説明すると、アルミニウム
箔は、高純度のアルミニウム箔に変性アクリルタイプ樹
脂で着色したものであり、その配合割合は、石目調人造
石の全配合量の0.01重量%〜0.1重量%とするのが好ま
しく、0.04重量%〜0.06重量%とするのが特に好まし
い。
また、かかるアルミニウム箔の形状、寸法について説
明すると、0.05mm×0.07mm〜0.7mm×0.8mmの形状を有
し、0.012mmの厚みを有するものが好ましい。
かかるアルミニウム箔を配合することによって、石目
調人造石にキラキラとした光反射性を与えることがで
き、きらびやかさ、即ち、高級感を醸成することができ
る。
なお、上記アルミニウム箔の配合割合において、石目
調人造石の全配合量の0.01重量%〜0.1重量%としたの
は、0.01重量%以下であると、光反射性が十分ではな
く、一方、0.1重量%以上としても、反射効果はそれ以
上向上しないからである。
また、本発明において基層の一部を形成する不飽和ポ
リエステル樹脂は、基層の結合材として用いるものであ
り、公知の不飽和ポリエステル樹脂を用いることができ
るが、生成人造石に深みを与えるために、水酸化マグネ
シウム、ガラス、アルミン酸カルシウム又は水酸化アル
ミニウム等からなる充填材に屈折率が近似している不飽
和ポリエステル樹脂の使用が好ましい。
また、この不飽和ポリエステル樹脂は、アクリル樹脂
等に比べて安価であるため、経済的でもある。
これら結合材の使用割合は、基層の全成分基準で、14
〜30重量%であり、好まくは16〜26重量%である。
次に充填石の着色について述べる。充填石を着色する
に際し用いられる着色剤組成物としては、結合材に対し
親和性がなくかつミクロなコーティング効果を有するも
のでなければならない。
上記不飽和ポリエステル樹脂に対して親和性のある塗
料(例えば、ラッカー、ウレタン等)で充填石を着色し
た場合、着色された充填石を乾燥後、不飽和ポリエステ
ル樹脂と混練する際に、または、混練後に、該塗料が不
飽和ポリエステル樹脂内に溶け出し、顔料も分散してし
まい、基層全体に色がつく。かくして、着色充填石によ
る石目がぼけてしまう。
従って、本発明では、上記性質を満足する着色剤組成
物として、水ガラス又は亜麻仁油と、顔料とからな
る物を使用する。
成分は前記性質を満たす上、粉末顔料を容易に溶解
し、乾燥性に富んでおり、充填石と顔料とを強固に結合
する点で好ましいものである。
また、使用顔料としては無機顔料が好ましい。
上記着色剤組成物を任意に選ぶことにより多色の充填
石を作ることができ、また、2色以上の着色された充填
石を組み合わせたり、その配合比率を変えることによ
り、様々な自然石の色調を再現することが可能となる。
充填石、例えば寒水石は次のようにして着色される。
配合物A 寒水石(平均粒径1mm) 100.0重量部 水ガラス 6.6重量部 無機顔料 1.0重量部 配合物B 寒水石(平均粒径1mm) 100.0重量部 亜麻仁油 9.5重量部 無機顔料 1.2重量部 以上の成分構成を有する配合物A又はBをミキサー中
に投入し、十分均質に混合し、着色後乾燥させて、着色
寒水石を得る。
上記配合例は単なる例示にすぎず、所望の色調に応じ
て、成分および無機顔料の種類、配合割合を適宜選択
することにより、多種類の着色充填石を容易に得ること
ができる。
本発明で用いる粉砕した天然石を着色したものの一
部、即ち、100重量%未満を鉱滓(例えば、鉄スラグ、
ニッケルスラグ、銅スラグ、スズスラグ、亜鉛スラグ
等)で置き換えても、所望の人造石を得ることができ
る。
本発明の石目調人造石の基層は、着色した充填石と、
水酸化マグネシウム、ガラス、アルミン酸カルシウム又
は水酸化アルミニウム、アルミニウム箔等からなる充填
材と、不飽和ポリエステル樹脂とをミキサー内に投入
し、これを混練後、注型し、硬化させて得られる。
以下、寒水石を用いる洗面カウンター製造方法の一例
を説明する。
不飽和ポリエステル樹脂を所定量撹拌缶に入れ、触媒
を投入してから、着色寒水石、ガラス、アルミニウム箔
を所定量秤量し、撹拌缶に投入し、数分間撹拌する。
次いで、これを予め不飽和ポリエステル樹脂ゲルコー
トを表型の表面にスプレー後硬化させたものの上に注型
する。
振動、脱泡させた後、裏型を組み、室温硬化させる。
硬化後、裏型を脱型し、製品を取出し、これを硬化室
(例えば約40〜60℃)に入れて所定時間(例えば、約3
〜12時間)養生を行う。
次いで、周辺のバリ取りを行った後、表面のサンディ
ング、バフィングを行うと、深みのある、かつきらびや
かな高級感のある石目調人造石を得られ、洗面カウンタ
ーに利用することができる。
触媒としては、不飽和ポリエステルの硬化反応用の公
知の触媒を全て使用することができる。
例えば、メチルエチルケトン過酸化物(MEKPO)、過
酸化ベンゾイル−ジメチルアニリン(BPO−DMA)系、メ
チルエチルケトン過酸化物−ナフテン酸コバルト(RM−
Co)系等がある。
ところで、基層を成形するに際し、注型物の粘性が低
すぎると、比重の差により着色石(または着色石と鉱滓
との混合物)が分離し、特に製品の縦面に成る部分が外
観上見苦しくなる。
一方、粘性が高くなると、ペースト状となって注型が
出来なくなる。
注型時の適正粘性は、着色石(または一部を拡滓で置
き換えたもの)、ガラス、不飽和ポリエステル樹脂の量
を前記範囲内で適宜選択することにより調節することが
できる。
次に、本発明の実施例を示すが、この実施例は、単に
例示のために挙げたもので、本発明の範囲を制限するも
のではない。なお、以下の実施例記載の人造石は前記製
造方法に従って作られたもので、表面層はすべての実施
例では次の組成からなるものを用いた。
表面層の組成 不飽和ポリエステル樹脂 93重量部 スチレンモノマー 5重量部 硬化促進剤 1重量部 触媒(日本油脂(株)製パーメックN) 1重量部 (ホ)実施例 以下、本発明に係る石目調人造石について、実施例を
参照して具体的に説明する。
[第1実施例(黒石目調人造石)] 基層の組成 不飽和ポリエステル樹脂 22重量部 ガラス粉末(粒径50μm) 36重量部 着色寒水石(粒径0.6mm)(灰色) 11重量部 着色寒水石(粒径0.6mm)(白色) 6重量部 鉱滓 (粒径0.6mm)(黒色) 4重量部 鉱滓 (粒径0.6mm)(黒色) 21重量部 アルミニウム箔 0.06重量部 触媒 (55%MEKPO) 0.2重量部 上記成分を用い、前記製造方法に従って、黒石目調人
造石を得た。これは、深み、光沢共に優れ天然石と同等
のものであると観察された。
さらに、アルミニウム箔を配合することによって、石
目調人造石にキラキラとした光反射性を与えることがで
き、きらびやかさ、即ち、高級感を醸成することができ
た。
また、本実施例の場合、曲げ強度は、従来の黒砂岩調
人造石が365kg/cm2であったのに対し、本実施例では404
kg/cm2となり、強度面を改善している。
これは、ガラス粉末の含有によって、着色石や充填材
と不飽和ポリエステル樹脂との密着性が増し、結合強度
が向上したことによると考えられる。
さらに、油鍋耐熱試験においても、200℃〜230℃をク
リアして、耐熱クラック性も大幅に改善された。また、
高温による変色も殆ど認められなかった。
[第2実施例(黒石目調人造石)] 基層の組成 不飽和ポリエステル樹脂 22重量部 ガラス粉末アクリルシラン処理品(粒径50μm) 36重量部 着色寒水石(粒径0.6mm)(灰色) 11重量部 着色寒水石(粒径0.6mm)(白色) 6重量部 鉱滓 (粒径0.6mm)(黒色) 4重量部 鉱滓 (粒径0.6mm)(黒色) 21重量部 アルミニウム箔 0.06重量部 触媒 (55%MEKPO) 0.2重量部 上記成分を用い、前記製造方法に従って、黒石目調人
造石を得た。これは、深み、光沢共に優れ天然石と同等
のものであると観察された。
さらに、アルミニウム箔を配合することによって、石
目調人造石にキラキラとした光反射性を与えることがで
き、きらびやかさ、即ち、高級感を醸成することができ
た。
また、本実施例において、曲げ強度は、従来の黒砂岩
調人造石が365kg/cm2であったのに対し、本実施例では4
20kg/cm2となり、強度面を大幅に改善している。
これは、ガラス粉末(アクリルシラン処理品)の含有
によって、着色石や充填材と不飽和ポリエステル樹脂と
の密着性が増し、結合強度が著しく向上したことによる
と考えられる。
さらに、油鍋耐熱試験においても、200℃〜230℃をク
リアして、耐熱クラック性も大幅に改善された。また、
高温による変色も殆ど認められなかった。
[第3実施例(黒石目調人造石)] 基層の組成 不飽和ポリエステル樹脂 23重量部 水酸化マグネシウム(粒径30μm) 35重量部 着色寒水石(粒径0.6mm)(灰色) 11重量部 着色寒水石(粒径0.6mm)(白色) 6重量部 鉱滓 (粒径0.6mm)(黒色) 4重量部 鉱滓 (粒径0.6mm)(黒色) 21重量部 アルミニウム箔 0.06重量部 触媒 (55%MEKPO) 0.2重量部 上記成分を用い、前記製造方法に従って、黒石目調人
造石を得た。これは、深み、光沢共に優れ天然石と同等
のものであると観察された。
さらに、アルミニウム箔を配合することによって、石
目調人造石にキラキラとした光反射性を与えることがで
き、きらびやかさ、即ち、高級感を醸成することができ
た。
また、本実施例において、曲げ強度は、従来の黒砂岩
調人造石が365kg/cm2であったのに対し、本実施例では4
00kg/cm2となり、強度面を改善している。
これは、水酸化マグネシウムの含有によって、着色石
や充填材と不飽和ポリエステル樹脂との密着性が増し、
結合強度が向上したことによると考えられる。
さらに、油鍋耐熱試験においても、200℃〜230℃をク
リアして、耐熱クラック性も大幅に改善された。また、
高温による変色も殆ど認められなかった。
[第4実施例(黒石目調人造石)] 基層の組成 不飽和ポリエステル樹脂 25重量部 アルミン酸カルシウム(粒径30μm) 33重量部 着色寒水石(粒径0.6mm)(灰色) 11重量部 着色寒水石(粒径0.6mm)(白色) 6重量部 鉱滓 (粒径0.6mm)(黒色) 4重量部 鉱滓 (粒径0.6mm)(黒色) 21重量部 アルミニウム箔 0.06重量部 触媒 (55%MEKPO) 0.2重量部 上記成分を用い、前記製造方法に従って、黒石目調人
造石を得た。これは、深み、光沢共に優れ天然石と同等
のものであると観察された。
さらに、アルミニウム箔を配合することによって、石
目調人造石にキラキラとした光反射性を与えることがで
き、きらびやかさ、即ち、高級感を醸成することができ
た。
また、本実施例において、曲げ強度は、従来の黒砂岩
調人造石が365kg/cm2であったのに対し、本実施例では4
01kg/cm2となり、強度面を改善している。
これは、アルミン酸カルシウムの含有によって、着色
石や充填材と不飽和ポリエステル樹脂との密着性が増
し、結合強度が向上したことによると考えられる。
さらに、油鍋耐熱試験においても、200℃〜230℃をク
リアして、耐熱クラック性も大幅に改善された。また、
高温による変色も殆ど認められなかった。
[第5実施例(茶石目調人造石)] 基層の組成 不飽和ポリエステル樹脂 26重量部 ガラス粉末(粒径50μm) 36重量部 着色寒水石(粒径0.6mm)(緑色) 4重量部 着色寒水石(粒径0.6mm)(茶色) 10重量部 着色寒水石(粒径0.6mm)(黄色) 8重量部 着色寒水石(粒径0.6mm)(茶色) 14重量部 鉱滓 (粒径0.6mm)(茶色) 2重量部 アルミニウム箔 0.06重量部 触媒 (55%MEKPO) 0.3重量部 上記成分を用い、前記製造方法に従って、茶石目調人
造石を得た。これは、深み、光沢共に優れ天然石と同等
のものであると観察された。
さらに、アルミニウム箔を配合することによって、石
目調人造石にキラキラとした光反射性を与えることがで
き、きらびやかさ、即ち、高級感を醸成することができ
た。
また、本実施例において、曲げ強度は、従来の茶砂岩
調人造石が365kg/cm2であったのに対し、本実施例では4
01kg/cm2となり、強度面を改善している。
これは、ガラス粉末の含有によって、着色石や充填材
と不飽和ポリエステル樹脂との密着性が増し、結合強度
が向上したことによると考えられる。
さらに、油鍋耐熱試験においても、200℃〜230℃をク
リアして、耐熱クラック性も大幅に改善された。また、
高温による変色も殆ど認められなかった。
[第6実施例(白石目調人造石)] 基層の組成 不飽和ポリエステル樹脂 23重量部 ガラス粉末(アクリルシラン処理品)(粒径50μm) 35重量部 着色寒水石(粒径0.6mm)(白色) 25重量部 着色寒水石(粒径0.6mm)(灰色) 4重量部 寒水石 (粒径0.6mm)(白色) 11重量部 炭酸カルシウム 2重量部 アルミニウム箔 0.06重量部 触媒 (55%MEKPO) 0.2重量部 上記成分を用い、前記製造方法に従って、白石目調人
造石を得た。これは、深み、光沢共に優れ天然石と同等
のものであると観察された。
さらに、アルミニウム箔を配合することによって、石
目調人造石にキラキラとした光反射性を与えることがで
き、きらびやかさ、即ち、高級感を醸成することができ
た。
また、本実施例において、曲げ強度は、従来の白砂岩
調人造石が380kg/cm2であったのに対し、本実施例では4
20kg/cm2となり、強度面を改善している。
これは、ガラス粉末の含有によって、着色石や充填材
と不飽和ポリエステル樹脂との密着性がさらに増し、結
合強度が著しく向上したことによると考えられる。
さらに、油鍋耐熱試験においても、200℃〜230℃をク
リアして、耐熱クラック性も大幅に改善された。また、
高温による変色も殆ど認められなかった。
(ヘ)効果 本発明では、石目調人造石を、イ)不飽和ポリエステ
ル樹脂からなる透明ゲルコート表面層と、(ロ)着色石
と、充填材と、アルミニウム箔と、不飽和ポリエステル
樹脂とからなる基層とで構成している。このようにアル
ミニウム箔を、好ましくは、高純度のアルミニウム箔を
変性アクリルタイプ樹脂で着色したものを、石目調人造
石中に配合することによって、石目調人造石にキラキラ
とした光反射性を与えることができ、きらびやかさ、即
ち、高級感を持たせることができる。また、アルミニウ
ム箔を全配合量の0.01〜0.1重量%配合することによっ
て、光反射性を十分に確保することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 14:34) 111:54 (72)発明者 水口 真 福岡県北九州市小倉南区湯川4丁目1番 1号 太陽紙器有限会社内 (56)参考文献 特開 昭49−115194(JP,A) 特開 平2−102156(JP,A) 特開 昭63−196647(JP,A) 特開 昭60−65059(JP,A) 特開 平1−261252(JP,A) 特公 昭62−22939(JP,B2) 特公 昭60−20417(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C04B 26/18 C04B 14/02 C04B 14/22 C04B 14/36 C04B 14/34 C08L 67/06 C08K 3/22 C08K 3/40 C04B 111:54 C04B 14:02 C04B 14:22 C04B 14:36 C04B 14:34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イ)不飽和ポリエステル樹脂からなる透明
    ゲルコート表面層と、 ロ)着色石と、充填材と、アルミニウム箔と、不飽和ポ
    リエステル樹脂とからなる基層とで構成された石目調人
    造石。
  2. 【請求項2】アルミウム箔は高純度のアルミウム箔を変
    性アクリルタイプ樹脂で着色したものであることを特徴
    とする請求項1記載の石目調人造石。
  3. 【請求項3】アルミウム箔の配合割合を、石目調人造石
    の全配合量の0.01〜0.1重量%としたことを特徴とする
    請求項1又は2記載の石目調人造石。
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