JPH0649212A - 貯蔵安定性に優れるシリコーン系グラフトポリマーの製造方法 - Google Patents

貯蔵安定性に優れるシリコーン系グラフトポリマーの製造方法

Info

Publication number
JPH0649212A
JPH0649212A JP21979092A JP21979092A JPH0649212A JP H0649212 A JPH0649212 A JP H0649212A JP 21979092 A JP21979092 A JP 21979092A JP 21979092 A JP21979092 A JP 21979092A JP H0649212 A JPH0649212 A JP H0649212A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
silicone
group
graft polymer
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21979092A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2570552B2 (ja
Inventor
Yoshiharu Maeda
佳治 前田
Shiro Kojima
史郎 児島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toagosei Co Ltd filed Critical Toagosei Co Ltd
Priority to JP4219790A priority Critical patent/JP2570552B2/ja
Publication of JPH0649212A publication Critical patent/JPH0649212A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2570552B2 publication Critical patent/JP2570552B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】貯蔵安定性に優れるシリコーン系グラフトポリ
マーの製造方法の提供。 【構成】α,ω−ジヒドロキシポリシロキサンおよび下
記化1で表される化合物を縮合反応させてなるラジカル
重合性シリコーンと、他のラジカル重合性モノマーを有
機溶剤中で共重合して得られるシリコーン系グラフトポ
リマー中に、下記化2で表される化合物を添加し、化2
で表される化合物と前記グラフトポリマー中に存在する
基Si−Xを反応させることを特徴とする、貯蔵安定性
に優れるシリコーン系グラフトポリマーの製造方法。 【化1】 (式中Xは炭素数が1〜10のアルコキシ基又はハロゲ
ン原子であり、pは0又は1である) 【化2】 (式中R7は、メチル基又はエチル基である)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貯蔵安定性に優れるシ
リコーン系グラフトポリマーの製法に関するものであ
り、該シリコーン系グラフトポリマーは、塗料基材また
はコーティング剤等に好適に用いられる。
【0002】
【従来技術およびその問題点】シリコーン系グラフトポ
リマーの製法の一つとして、分子の両末端にシラノール
基を有するポリジメチルシロキサンとγ−メタクリロイ
ルオキシプロピレントリメトキシシランなどの不飽和二
重結合を有するアルコキシシラン化合物を、ほぼ等モル
でまたは上記アルコキシシラン化合物を過剰のモル比で
反応させて得られるラジカル重合性シリコーン化合物を
使用する方法が知られている(例えば特公平1−601
62号公報等)。上記方法においては、上記ラジカル重
合性シリコーン化合物を他の低分子量ビニル単量体と共
重合させ、該シリコーン化合物を枝成分とするグラフト
ポリマーが得られている。
【0003】シリコーン系グラフトポリマーの上記製法
におけるラジカル重合性シリコーン化合物の合成におい
ては、ポリジメチルシロキサン等のシリコーンと反応さ
せるアルコキシシラン化合物として、入手の容易なトリ
アルコキシシラン化合物が通常用いられるが、該アルコ
キシシラン化合物は1分子中に反応性の基Si−Xを3
個有するために、前述のようなモル比でポリジメチルシ
ロキサンと反応させると、得られるラジカル重合性シリ
コーン化合物中に、珪素原子に結合した加水分解性のア
ルコキシ基が残存することになる。その結果、得られる
シリコーン系グラフトポリマーにも、珪素原子に結合し
た加水分解性のアルコキシ基が含まれ、グラフトポリマ
ーは長期間空気と接すると、空気中の水分とアルコキシ
基が反応してゲル化を起こすという問題があり、上記方
法による場合、貯蔵安定性に優れるシリコーン系グラフ
トポリマーが得られていないのが現状であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記問題
点を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成す
るに至った。すなわち、本発明は、下記化合物(A)1
モル当り、化合物(B)を0.8〜3モルの割合で縮合反
応させて、1分子中に1個以上のラジカル重合性基を有
するシリコーン化合物(以下ラジカル重合性シリコーン
という)を合成し、該ラジカル重合性シリコーンと他の
ラジカル重合性モノマーを有機溶剤中で共重合させて得
られるシリコーン系グラフトポリマー溶液中に、下記化
合物(C)を添加し、該化合物(C)と前記グラフトポ
リマー中に存在する基Si−Xを反応させることを特徴
とする、貯蔵安定性に優れるシリコーン系グラフトポリ
マーの製造方法。 化合物(A):化4で表される化合物
【化4】 (式中、nは10〜600の正数であり、またR 1およ
びR 2は、炭素数が1〜10のアルキル基又はフェニル
基である) 化合物(B):化5で表される化合物
【化5】 (式中、R 3は水素原子又はメチル基であり、Rは炭素
数が1〜10のアルキル基又はフェニル基であり、Xは
炭素数1〜10のアルコキシ基又はハロゲン原子であ
り、またpは0又は1である) 化合物(C):化6で表される化合物
【化6】 (R 4,R 5,R 6は、炭素数1〜10の一価の飽和炭化
水素基又はフェニル基であり、またR 7は、メチル基ま
たはエチル基である)
【0005】以下、本発明について更に詳しく説明す
る。本発明におけるラジカル重合性シリコーンは、前記
のとおり、上記化合物(A)(以下末端ヒドロキシポリ
シロキサンという)および化合物(B)(以下不飽和結
合含有シランという)を縮合反応させることにより得ら
れる。本発明における末端ヒドロキシポリシロキサン
は、シロキサン単位の縮合度nが100〜600である
ポリシロキサンが好ましく、より好ましくはnが200
〜500のものである。nが100未満であると、末端
ヒドロキシポリシロキサンと不飽和結合含有シランの反
応において、それらの反応割合がモル比で1:1より不
飽和結合含有シランの量を多く使用して得られるラジカ
ル重合性シリコーンは、他のモノマーとラジカル重合さ
せる時、ゲル化を起こし易い。末端ヒドロキシポリシロ
キサンにおける一価の飽和炭化水素基としては、メチル
基、エチル基およびデシル基等が挙げられる。一価の飽
和炭化水素基およびフェニル基の内、メチル基が特に好
ましい。
【0006】不飽和結合含有シランの具体例としては、
γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピレントリメトキ
シシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピレン
トリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシ
プロピレンメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アク
リロイルオキシプロピレンメチルジエトキシシラン、3
−(2−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)プロピ
レントリメトキシシラン、3−(2−(メタ)アクリロ
イルオキシエトキシ)プロピレンメチルジメトキシシラ
ン、5−((メタ)アクリロイルオキシ)ペンチレント
リメトキシシランおよび5−((メタ)アクリロイルオ
キシ)ペンチレンメチルジメトキシシラン等が挙げら
れ、好ましくは、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロ
ピレントリメトキシシランおよびγ−(メタ)アクリロ
イルオキシプロピレンメチルジメトキシシランである。
【0007】末端ヒドロキシポリシロキサンと不飽和結
合含有シランの好ましい反応割合は、不飽和結合含有シ
ランとして、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピレ
ントリアルコキシシランを用いる場合、末端ヒドロキシ
ポリシロキサン1モル当たり、不飽和結合含有シラン0.
8〜3モルであり、より好ましくは上記ポリシロキサン
1モル当たり、不飽和結合含有シラン1.3〜3モルであ
る。また、不飽和結合含有シランとして、γ−(メタ)
アクリロイルオキシプロピレンアルキルジアルコキシシ
ランを用いる場合、末端ヒドロキシポリシロキサン1モ
ル当たり、不飽和結合含有シラン1.5〜3モルである。
【0008】反応モル比が、上記ポリシロキサン1モル
当たり、不飽和結合含有シラン0.8モル未満であると、
得られるラジカル重合性シリコーン中にラジカル重合性
基が結合していないポリシロキサンが多く含まれるた
め、これを原料として得たシリコーン系グラフトポリマ
ーをコーティング剤として使用した場合、塗装面に未反
応ポリシロキサンが移り、塗膜物性が劣る。一方、不飽
和結合含有シランが3モルを越えると得られるシリコー
ン系グラフトポリマーの粘度が著しく増大し、該グラフ
トポリマーをコーティング剤として使用した場合、レベ
リング性に劣る。
【0009】上記成分の縮合反応は、有機溶剤中で行わ
れ、好ましい有機溶剤としては、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、トルエン、キシレン、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、ヘキサン、ヘプタン、石油エーテルお
よびミネラルスピリッツ等が挙げられる。
【0010】縮合反応は、無触媒でも行うことができる
が、例えば硫酸、p−トルエンスルホン酸、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、酢酸カリウムおよびジブチル
スズジラウレート等の化合物を触媒として使用すること
が好ましい。特に好ましい触媒は、p−トルエンスルホ
ン酸であり、その使用量はポリシロキサンと不飽和結合
含有シランの合計量を基準にして、0.01〜5重量%程
度が望ましい。反応温度は、通常50〜150℃で良
く、反応時間は1〜20時間である。
【0011】次に、上記方法によって得られるラジカル
重合性シリコーンと他のラジカル重合性モノマーとの共
重合について述べる。本発明においては、有機溶剤中
で、ラジカル重合性シリコーンと他のラジカル重合性モ
ノマーを共重合させる。実際の操作としては、上記縮合
反応で得られるラジカル重合性シリコーンの有機溶剤溶
液を適当な濃度に希釈して、その中に他のモノマーおよ
び重合開始剤等を加えて重合を行う。
【0012】ラジカル重合性シリコーンとラジカル重合
性モノマーの共重合割合は、ラジカル重合性シリコーン
5〜60重量%、ラジカル重合性モノマー95〜40重
量%が好ましい。ラジカル重合性シリコーンの量が5重
量%未満であると、得られるシリコーン系グラフトポリ
マーを基材にコーティングした時、塗膜にシリコーンの
性質が発現され難い。一方、60重量%を越えると基材
への密着性に劣る。
【0013】ラジカル重合性シリコーンと共重合させる
ラジカル重合性モノマーとしては、(メタ)アクリル酸
メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル
酸ブチルおよび(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル
等の(メタ)アクリル酸アルキル;(メタ)アクリル
酸、アクリルアミド、ヒドロキシアルキル(メタ)アク
リレートおよび無水マレイン酸等の官能基含有ビニル単
量体;スチレン、アクリロニトリルおよびパーフルオロ
アルキル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0014】ラジカル重合性シリコーンとラジカル重合
性モノマーのラジカル共重合は、特開昭58−1520
22号公報および特開昭60−123518号公報等に
記載の方法により行うことができる。ラジカル重合開始
剤としては、アゾ系化合物が好ましく、具体的にはアゾ
ビスイソブチロニトリル(以下AIBNという)、アゾ
ビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、アゾビス
(2−メチルブチロニトリル)およびアゾビス(シクロ
ヘキサン−1−カルボニトリル)等が挙げられる。重合
開始剤の使用量は、一般に重合性成分の全重量に対して
0.01〜5重量%が好ましく、さらに好ましくは0.1〜
2重量%である。ラジカル共重合の温度としては、50
〜150℃が好ましく、さらに好ましくは60〜100
℃である。重合時間は通常5〜25時間で良い。上記方
法により、数平均分子量が25,000〜100,000の
シリコーン系グラフトポリマーが得られる。
【0015】上記シリコーン系グラフトポリマーと反応
させる前記化合物(C)としては、トリメチルメトキシ
シラン、トリエチルメトキシシラン、トリメチルエトキ
シシラン、ジメチルフェニルメトキシシラン、ジメチル
フェニルエトキシシランおよびトリフェニルメトキシシ
ラン等が挙げられ、好ましくはトリメチルメトキシシラ
ンである。
【0016】本発明においては、上記シラン化合物をシ
リコーン系グラフトポリマーの有機溶剤溶液に添加し
て、シリコーン系グラフトポリマー中に存在しゲル化の
原因となる基Si−X(Xはアルコキシ基またはハロゲ
ン原子)と反応させることにより、貯蔵安定性に優れる
シリコーン系グラフトポリマーが得られる。プロポキシ
基またはブトキシ基等の炭素数が3以上のアルコキシ基
を構成成分とするトリアルキルアルコキシシランは、上
記Si−X結合に対する反応性に劣り、本発明における
化合物(C)に代えて使用しても、シリコーン系グラフ
トポリマーを安定化することはできない。
【0017】上記化合物(C)の好ましい使用量は、ラ
ジカル重合性シリコーンの合成において使用された不飽
和二重結合含有シランの種類と量によって選択される。
不飽和二重結合含有シランが、1分子当たり置換基Xを
2個有する化合物である場合、使用された不飽和二重結
合含有シラン1モル当たり、化合物(C)を1モル以上
使用することが好ましく、さらに好ましくは1.5〜3モ
ルである。不飽和二重結合含有シランに対する化合物
(C)の量がモル比で1未満であると、グラフトポリマ
ー溶液の貯蔵安定性が劣る。不飽和二重結合含有シラン
が、1分子当たり置換基Xを3個有する化合物である場
合、該シラン1モル当たり、化合物(C)を1.5モル以
上使用することが好ましく、さらに好ましくは2.3〜4.
5モルである。この場合、化合物(C)の使用量が1.5
モル未満であると、グラフトポリマー溶液の貯蔵安定性
が劣る。
【0018】化合物(C)とSi−X結合(Xはアルコ
キシ基またはハロゲン原子)の反応においては、酸また
は塩基等を触媒として用いることが好ましい。シリコー
ン系グラフトポリマーの構成単位として、アクリル酸も
しくはメタクリル酸等の酸性単量体単位または塩基性単
量体単位が含まれている場合には、それらが触媒となっ
て反応するが、グラフトポリマー中に酸性単量体単位ま
たは塩基性単量体単位が含まれていない場合には、以下
に示す化合物を触媒として添加することが好ましい。
【0019】触媒として使用し得る化合物としては、硫
酸、p−トルエンスルホン酸、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、酢酸カリウムおよびジブチルスズジラウレ
ート等が挙げられ、好ましくは、p−トルエンスルホン
酸である。触媒の使用量は、グラフトポリマー100重
量部当たり、0.001〜1重量部が好ましい。反応温度
は30〜150℃が好ましく、40〜100℃が更に好
ましい。反応時間は1〜10時間が好ましい。
【0020】前記化合物(C)と同様な反応性を有する
化合物、例えば化学式R3SiOHで表されるトリアルキル
シラノールまたは化学式R3SiXで表されるトリアルキ
ルハロゲノシラン等を使用した場合には、それらは化合
物(C)よりさらに反応性が高いため、トリアルキルシ
ラノール同士またはトリアルキルハロゲノシラン同士で
2分子縮合するという副反応が顕著になり、シリコーン
系グラフトポリマーを効果的に安定化できない。
【0021】以下に参考例、実施例及び比較例を挙げ
て、本説明を更に具体的に説明する。 <参考例1〜4> (シリコーン系マクロモノマーの合成)撹拌機、コンデ
ンサー、温度計を備えたフラスコに、シロキサン単位の
縮合度nが300のα,ω−ジシドロキシポリジメチル
シロキサン111g(5ミリモル)、p−トルエンスル
ホン酸0.12g、トルエン74gおよびメチルエチルケ
トン(以下MEKと略称する)37gを仕込み、さら
に、以下の量のγ−メタクリロイルオキシプロピレント
リメトキシシランを加えた。
【0022】 参考例1 : 2.07g (8.35ミリモル) 参考例2 : 2.48g (10.0ミリモル) 参考例3 : 3.31g (13.6ミリモル) 次いで、上記混合液を加熱し、70℃に3時間保持し
た。その後冷却し、得られた反応液に塩基性アニオン交
換樹脂30gを添加し、40℃で2時間撹拌することに
より、触媒として用いたp−トルエンスルホン酸を吸着
させた。アニオン交換樹脂を濾過により除去し、無色透
明のラジカル重合性シリコーン溶液を得た。
【0023】
【実施例1〜3】撹拌機、コンデンサー、温度計、滴下
ロート、窒素導入管を備えたフラフコに、参考例1〜3
で合成したラジカル重合性シリコーン溶液の全量(ラジ
カル重合性シリコーンとして110g)、MEK溶媒6
50g、メタクリル酸メチル240g、メタクリル酸4
0gおよびAIBN4gを仕込んだ後、窒素雰囲気下で
75℃に7時間保持して、グラフトポリマー溶液を得
た。その後、50℃に冷却し、トリメチルメトキシシラ
ン3.23g(31.1ミリモル)を加え、2時間反応させ
た。
【0024】得られた反応液について、初期の溶液粘度
(25℃)と60℃に1ケ月間保持した後の溶液粘度
(25℃)を測定し、下記の結果を得た。 実施例1(参考例1のラジカル重合性シリコーンを使
用);初期 1,310cps , 60℃1ケ月後 1,33
0cps 実施例2(参考例2のラジカル重合性シリコーンを使
用);初期 1,390cps , 60℃1ケ月後 1,40
0cps 実施例3(参考例3のラジカル重合性シリコーンを使
用);初期 1,330cps , 60℃1ケ月後 1,36
0cps
【0025】
【比較例1】実施例1の重合操作によって得られたシリ
コーン系グラフトポリマー溶液について、トリメチルメ
トキシシランと反応させることなく、そのまま溶液粘度
の経時変化を測定した。結果は次のとおりであった。 初期 1,220cps , 60℃1ケ月後 4,500cps
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、貯蔵安定性に優れるシ
リコーン系グラフトポリマーを容易に得ることができ、
該シリコーン系グラフトポリマーは、塗料基材またはコ
ーティング剤等として好適である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】シリコーン系グラフトポリマーの製法の一
つとして、分子の両末端にシラノール基を有するポリジ
メチルシロキサンとγ−メタクリロイルオキシプロピ
トリメトキシシランなどの不飽和二重結合を有するアル
コキシシラン化合物を、ほぼ等モルでまたは上記アルコ
キシシラン化合物を過剰のモル比で反応させて得られる
ラジカル重合性シリコーン化合物を使用する方法が知ら
れている(例えば特公平1−60162号公報等)。上
記方法においては、上記ラジカル重合性シリコーン化合
物を他の低分子量ビニル単量体と共重合させ、該シリコ
ーン化合物を枝成分とするグラフトポリマーが得られて
いる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】不飽和結合含有シランの具体例としては、
γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピトリメトキシ
シラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピトリ
エトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロ
メチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイ
ルオキシプロピメチルジエトキシシラン、3−(2−
(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)プロピトリメ
トキシシランおよび3−(2−(メタ)アクリロイルオ
キシエトキシ)プロピメチルジメトキシシラン等が挙
げられ、好ましくは、γ−(メタ)アクリロイルオキシ
プロピトリメトキシシランおよびγ−(メタ)アクリ
ロイルオキシプロピメチルジメトキシシランである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】末端ヒドロキシポリシロキサンと不飽和結
合含有シランの好ましい反応割合は、不飽和結合含有シ
ランとして、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピ
トリアルコキシシランを用いる場合、末端ヒドロキシポ
リシロキサン1モル当たり、不飽和結合含有シラン0.8
〜3モルであり、より好ましくは上記ポリシロキサン1
モル当たり、不飽和結合含有シラン1.3〜3モルであ
る。また、不飽和結合含有シランとして、γ−(メタ)
アクリロイルオキシプロピアルキルジアルコキシシラ
ンを用いる場合、末端ヒドロキシポリシロキサン1モル
当たり、不飽和結合含有シラン1.5〜3モルである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】以下に参考例、実施例及び比較例を挙げ
て、本発明を更に具体的に説明する。 <参考例1〜4> (シリコーン系マクロモノマーの合成)攪拌機、コンデ
ンサー、温度計を備えたフラスコに、シロキサン単位の
縮合度nが300のα,ω−ジヒドロキシポリジメチル
シロキサン111g(5ミリモル)、p−トルエンスル
ホン酸0.12g、トルエン74gおよびメチルエチルケ
トン(以下MEKと略称する)37gを仕込み、さら
に、以下の量のγ−(メタ)アクリロイルオキシプロピ
トリメトキシシランを加えた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化合物(A)1モル当り、化合物
    (B)を0.8〜3モルの割合で縮合反応させて、1分子
    中に1個以上のラジカル重合性基を有するシリコーン化
    合物を合成し、該シリコーン化合物と他のラジカル重合
    性モノマーを有機溶剤中で共重合させて得られるシリコ
    ーン系グラフトポリマー溶液中に、下記化合物(C)を
    添加し、該化合物(C)と前記グラフトポリマー中に存
    在する基Si−Xを反応させることを特徴とする、貯蔵
    安定性に優れるシリコーン系グラフトポリマーの製造方
    法。 化合物(A):化1で表される化合物 【化1】 (式中、nは10〜600の正数であり、またR 1およ
    びR 2は、炭素数が1〜10のアルキル基又はフェニル
    基である) 化合物(B):化2で表される化合物 【化2】 (式中、R 3は水素原子又はメチル基であり、Rは炭素
    数が1〜10のアルキル基又はフェニル基であり、Xは
    炭素数1〜10のアルコキシ基又はハロゲン原子であ
    り、またpは0又は1である) 化合物(C):化3で表される化合物 【化3】 (R 4,R 5,R 6は、炭素数1〜10の一価の飽和炭化
    水素基又はフェニル基であり、またR 7は、メチル基ま
    たはエチル基である)
JP4219790A 1992-07-27 1992-07-27 貯蔵安定性に優れるシリコーン系グラフトポリマーの製造方法 Expired - Lifetime JP2570552B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4219790A JP2570552B2 (ja) 1992-07-27 1992-07-27 貯蔵安定性に優れるシリコーン系グラフトポリマーの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4219790A JP2570552B2 (ja) 1992-07-27 1992-07-27 貯蔵安定性に優れるシリコーン系グラフトポリマーの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0649212A true JPH0649212A (ja) 1994-02-22
JP2570552B2 JP2570552B2 (ja) 1997-01-08

Family

ID=16741066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4219790A Expired - Lifetime JP2570552B2 (ja) 1992-07-27 1992-07-27 貯蔵安定性に優れるシリコーン系グラフトポリマーの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2570552B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002105206A (ja) * 2000-09-29 2002-04-10 Shin Etsu Chem Co Ltd (メタ)アクリロキシ基含有オルガノポリシロキサン及び該ポリシロキサンの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002105206A (ja) * 2000-09-29 2002-04-10 Shin Etsu Chem Co Ltd (メタ)アクリロキシ基含有オルガノポリシロキサン及び該ポリシロキサンの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2570552B2 (ja) 1997-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2939309B2 (ja) シリコーン−ビニル共重合体
US6420504B1 (en) Branched siloxane/silalkylene copolymer, silicone-containing organic polymer, and process for producing the same
US6306992B1 (en) Carbosiloxane dendrimer and dendrimer-containing organic polymers
JP2006063092A5 (ja)
JPH08259574A (ja) 脂環式エポキシ基含有ラジカル重合性オリゴシロキサンおよびその製造方法
JPH111530A (ja) シリコーン含有有機重合体およびその製造方法
EP1055674A1 (en) Branched siloxane/silalkylene copolymer, silicone-containing organic polymer, and process for producing the same
JPS58167606A (ja) ラジカル共重合によるグラフト共重合体の製造方法
CN115322379A (zh) 一种环氧改性有机硅树脂及其制备方法和应用
JPH0892374A (ja) ポリシルセスキオキサン及びそのビニル重合体
JPH0579248B2 (ja)
EP0816404B1 (en) Methods for preparing silicone-modified vinyl polymers
JP2013136662A (ja) 片末端官能基含有オルガノポリシロキサン及びその製造方法
JP2693394B2 (ja) ラジカル形成基を有する、部分架橋されたオルガノポリシロキサン、その製法及びグラフト共重合体の製法
EP0320537A1 (en) A vinyl polymer containing silicons and preparation thereof
CA2511225A1 (en) Moisture cure non-isocyanate acrylic coatings
JP2570552B2 (ja) 貯蔵安定性に優れるシリコーン系グラフトポリマーの製造方法
JP2551306B2 (ja) 貯蔵安定性に優れるシリコーン系グラフトポリマーの製造方法
JPS60123518A (ja) シリコ−ン系グラフト共重合体の製造方法
US5633335A (en) Copolymer of silicone macromonomer and alicyclic epoxy monomer
JP2649512B2 (ja) ケイ素含有共重合体からなる防汚塗料用樹脂
JP3133389B2 (ja) 重合反応性直鎖シリコーンオリゴマー及びその製造方法
JPH06184257A (ja) 光硬化しうるシリコーン組成物
JPH08239479A (ja) 単分散オルガノポリシロキサンの製造方法
US6156437A (en) Curable compositions using siloxane grafted vinyl polymers

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071024

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081024

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091024

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091024

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091024

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101024

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101024

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 15

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 15

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121024

Year of fee payment: 16

EXPY Cancellation because of completion of term