JPH0648774B2 - 積分回路 - Google Patents

積分回路

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JPH0648774B2
JPH0648774B2 JP201686A JP201686A JPH0648774B2 JP H0648774 B2 JPH0648774 B2 JP H0648774B2 JP 201686 A JP201686 A JP 201686A JP 201686 A JP201686 A JP 201686A JP H0648774 B2 JPH0648774 B2 JP H0648774B2
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朝光 畔柳
幸也 植木
昌則 神谷
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、アクティブフィルタの構成要素となる積分回
路に係り、特にIC化する場合に好適なフィルタの構成要
素としての積分回路に関する。
〔発明の背景〕
フィルタを含む回路をIC化する場合には、いかにしてそ
のフィルタをIC内部に取り入れ、外付け部品を少くする
かが重要な課題となる。一般にフィルタをIC化する場
合、アクティブフィルタを用いるが、 (1)抵抗値,コンデンサの容量値の精度が良くなく、そ
れらの積で定まるカットオフ周波数がばらついてしま
う。
(2)抵抗値,コンデンサの容量値をあまり大きくできな
いので、カットオフ周波数の低いものは作りにくい。
などの問題点がある。
なお、上記問題点を解決するこの種の装置として関連す
るものには例えば特開昭55-45224号公報,特開昭55-452
66号公報などが挙げられる。
〔発明の目的〕
本発明の目的は前記問題点を除去し、IC化フィルタに適
した積分回路を提供することにある。
〔発明の概要〕
本発明は入力電圧に応じて流れる信号電流をある一定の
割合で分流して、負荷コンデンサに流すようにしてあ
る。したがって分流比を制御することにより、積分回路
の積分利得を制御でき、コンデンサのばらつき補償など
が可能となる。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。
第1図において、トランジスタQのエミッタに抵抗R
,トランジスタQのエミッタに抵抗Rが接続さ
れ、前記抵抗R,Rの他端が定電流源Aにそれぞ
れ接続されて、トランジスタQ,Qは差動対を構成
している。またトランジスタQのベースは入力端子T
に接続され入力信号電圧Vinが加えられ、トランジス
タQのベースはバイアス電圧VB1が加えられる。さら
にトランジスタQのコレクタ電流はQのコレクタに
それぞれエミッタが接続された差動対トランジスタ
,Qにより分流される。トランジスタQのベー
スはバイアス電圧VB2が加えられ、トランジスタQ
ベースは制御端子Tに接続され、前記分流の程度を加
減する制御電圧VがTに加えられる。またトランジ
スタQのコレクタはトランジスタQのコレクタに接
続されるとともに他端が接地された負荷用コンデンサC
にも接続される。さらに前記コレクタは出力端子T
も接続され、出力電圧Voutを生じる。トランジスタQ
のベースはトランジスタQのベース,コレクタに接
続され、カレントミラー動作をし、トランジスタQ
コレクタ電流とほぼ等しい電流がトランジスタQのコ
レクタにほぼ定電流として流れる。一方トランジスタQ
,Qのそれぞれのエミッタは接続されるとともに、
定電流源Aに接続されている。定電流源Aの電流値
は前記定電流源Aの電流Iの1/2のI/2の値と
している。またトランジスタQ,Qのベースはそれ
ぞれ前記トランジスタQ,Qのベースに接続され、
同様の電流の分流作用をしている。したがってトランジ
スタQのコレクタ電流とQのコレクタ電流,Q
コレクタ電流,Qのコレクタ電流はそれぞれほぼ等し
くしてある。
このような構成において、端子Tの入力電圧をVin
端子Tの出力電圧Vout,入力電圧によってトランジ
スタQのコレクタに流れる交流電流をi, トランジスタQ,Qによる電流iの分流比(Q
のコレクタに流れる割合)をK,トランジスタQ,Q
の各エミッタ抵抗をrとすると が成立し、iがコンデンサCに流れることにより、出
力電圧Voutを得る。信号の角周波数をωとすると、 S:ラプラス演算子 となり、(1),(2)式からこの回路の伝達関数H(S)を求
めると、 となり、利得がK/C・(R+R+2r)で表わ
される積分回路であることを示している。またエミッタ
抵抗rはエミッタ電流Iにより定まり k:ボルツマン定数 T:絶対温度 q:電子の電荷 で表わされ、常温でエミッタ電流100μAにおいてr
=260Ωである。
一般にトランジスタの高周波性能を示す指数であるトラ
ンジジョン周波数はエミッタ電流により第2図に示
すような変化をする。高周波性能を良くするにはエミッ
タ電流を大きくしてが大きくとれる領域で使用すべ
きである。
もし積分利得をエミッタ抵抗rにより定まるようにす
ると、前記した高周波性能を良くした状態でトランジス
タを使用する条件と一致せず不都合な場合が生じる。そ
こで本発明では抵抗R,Rおよび分流比Kを導入
し、トランジスタは常にが大きくなるエミッタ電流
で動作させ、積分利得は抵抗R,Rおよび分流比K
により定めるようにしてある。さらに抵抗R,R
等しくRとし、エミッタ抵抗rに比べて充分大きく
すると、(3)式はほぼ で表わされる。
またIC化したコンデンサ容量Cおよび抵抗Rの値がば
らついて、積分利得が変化した場合、制御端子Tの制
御電圧Vを制御することによりトランジスタQのコ
レクタを流れる信号電流の分流比Kを制御し、所望の積
分利得とすることができる。また抵抗Rを用いること
で入力ダイナミックレンジを拡大でき、歪,雑音特性を
良好にすることができる。
第3図に本発明の他の実施例を示す。第3図において、
第1図と同じ構成については同じ符号を付してある。ト
ランジスタQ10,Q11,Q12,Q13,定電流源Aは直
流レベルシフト形のエミッタフォロワーを構成してい
る。コンデンサCの積分出力はトランジスタQ10のベー
スに加えられ、エミッタから端子Tを経て出力電圧V
outとして取り出される。また一方、トランジスタ
11,Q12,Q13を経てトランジスタQのベースにも
加えられ、負帰還ループを構成する。
したがって第3図の伝達関数H(S)は、 となり、カットオフ周波数ωである低域通過フィルタとなる。
そしてこの場合、コンデンサCおよび抵抗Rのばらつ
きは分流比Kの制御により、正確に設定できる。また、
コンデンサCおよび抵抗Rの値が小さくても、分流比
Kを小さくすることにより、カットオフ周波数ωを低
くできるのでカットオフ周波数の比較的低いフィルタで
もコンデンサCおよび抵抗をICに内蔵できるので、IC化
の効果は大きくなる。
また第4図に本発明の積分回路を高域通過フィルタとし
たさらに別の実施例を示す。第4図において第1図,第
3図と同じ構成には同じ符号を付してある。入力電圧V
inは端子Tを経て負荷コンデンサCに加えられる。コ
ンデンサCの他端はトランジスタQのコレクタに接続
されている。トランジスタQのベースはバイアス電圧
B3に接続されている。したがって、第4図の伝達関数
(S)は で表わされ、高域通過フィルタを示している。第3図の
実施例と同様の効果が得られることは明白である。
さらに一般的な積分回路の応用として、第5図に示す双
二次形フィルタがある。第5図において、G,G
積分回路で、積分利得はそれぞれ、G,Gである。
またG,G,Gはそれぞれ入力電圧Vinの大きさ
を定める定数c,b,aを与える係数回路を示す。入力
電圧Vinは端子Tに加えられ、出力電圧Voutは端子
に表われる。第5図の回路の伝達関数H(S)は で表わされ、a,b,cの値により低域通過,高域通
過,帯域通過などの各種フィルタを構成することができ
る。
第6図に第5図における係数a,b,cをそれぞれa=
0,b=0,c=1とした低域通過フィルタを構成する
本発明の実施例を示す。第6図において、第5図の積分
回路Cに相当する回路のトランジスタは100番代,G
に相当するトランジスタは200番代の符号を付し、2
桁代は第1図の構成と同じものは同じ符号とした。また
分流比を制御する制御電圧Vは両積分回路とも共通と
し、等しい分流比Kとしてある。したがって第6図の回
路の伝達関数H(S)は(9)式から となり、2次の低域通過特性を示す。
ここでR101=R102=RE1,R201=R202=RE2とし
た。またトランジスタQはカレントミラー動作をより
正確にするためのベース電流補償トランジスタである。
なお第6図の実施例においても本発明の効果は前記実施
例と同じであることは明白である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、トランジスタを最も高周波特性の優れ
た動作領域のエミッタ電流で動作させ、かつ積分利得を
任意の値に選定することができる。したがって、フィル
タのIC化においても高周波特性に優れ、また低周波にカ
ットオフを持つフィルタにおいても小さい容量で構成で
きるのでIC化に効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す回路図、第2図はトラ
ンジスタの高周波特性を示すグラフ第3図は他の実施例
を示す回路図、第4図はさらに別の実施例を示す回路
図、第5図は一般的な双二次フィルタを示すブロック
図、第6図はもう一つ別の実施例を示す回路図、であ
る。 T……入力端子 T……制御端子 T……出力端子 Q,Q……分流用トランジスタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の差動対を構成する第1,第2のトラ
    ンジスタと、前記第2のトランジスタのコレクタ電流を
    分流する第2の差動対を構成する第3,第4のトランジ
    スタと、第4のトランジスタのコレクタに接続された負
    荷コンデンサと、前記第4のトランジスタのベースへ印
    加される制御電圧を可変することにより、前記第2の差
    動対を構成する第3,第4の各トランジスタにおける電
    流分流比を制御する手段と、から成り、前記第1のトラ
    ンジスタのベースへ印加される入力信号電圧の積分出力
    を前記負荷コンデンサの端子電圧として得る際、前記電
    流分流比制御手段による分流比制御によりその積分利得
    を可変ならしめたことを特徴とする積分回路。
JP201686A 1986-01-10 1986-01-10 積分回路 Expired - Lifetime JPH0648774B2 (ja)

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EP87100029A EP0232699B1 (en) 1986-01-10 1987-01-02 An amplifier circuit suitable for use as an active filter circuit
DE87100029T DE3785942T2 (de) 1986-01-10 1987-01-02 Verstärkeranordnung für ein aktives Filter.
US07/000,770 US4748422A (en) 1986-01-10 1987-01-06 Amplifier circuit suitable for use as an active filter circuit
KR1019870000119A KR940005375B1 (ko) 1986-01-10 1987-01-09 증폭 회로
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JPH02268507A (ja) * 1989-04-10 1990-11-02 Mitsubishi Electric Corp アクティブ・フィルタ回路

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