JPH0648626Y2 - デイスクカ−トリツヂ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はコンパクトな光ディスクを収納するディスクカ
ートリッヂに関するものである。

〈従来技術〉 近年名刺大のカード形態の小型・薄型光ディスクカード
が開発され、大容量メモリーとして色々な分野において
話題になっている。

このような光カードの主な形態のものはカード上に対し
てライン状に記録部分を設け、そのエリアを読み取ると
いう方式が取られるため、読み取りのためのレーザーピ
ックアップなどスキャニングが複雑でアクセスタイムも
長くなりやすく、また読み取りのための光カードリーダ
ーも複雑な機構になりやすい。

また光カードは傷に強いとされているが、携帯用として
使用する場合、過酷な使用条件のため、やはり傷による
損傷は無視できず、そのため光カードをケースに入れた
まま使用するカートリッヂ型の物が考えられている。こ
の場合光カードはカートリッヂの中央部に位置されてあ
り、また読み取り用の開口部はカートリッヂの短辺方向
のセンターライン上に形成されてあった。

〈本考案が解決しようとする問題点〉 しかしこのような光ディスクを中央に収納するカートリ
ッヂのものは、ディスクリーダーへの出し入れのため、
特につまみ部分が曲がりなどにより損傷しやすい。また
読み取り用の開口部が名刺大の小型で薄型の光ディスク
カートリッヂにおいて、カートリッヂの短辺方向のセン
ターライン上に形成されてあると、所定の大きさの開口
とするには、どうしてもカートリッヂをディスクの外径
よりも大きくしなければならなかった。

〈問題点を解決するための手段〉 本考案は以上のような現況に鑑みてなられた物であり、
名刺大の小型で薄型の光ディスクカートリッヂにおい
て、カートリッヂ内の光ディスクの開口部の中心がカー
トリッヂの短辺方向のセンターライン上に、カートリッ
ヂの長辺方向のセンターラインを外した位置に有り、レ
ーザー光で読み取るための矩形の開口部が短辺方向のセ
ンターライン上を外した位置に矩形の長辺方向とカート
リッヂの長辺方向と同方向に設けられていることで耐劣
化性に優れた、また理論的でコンパクトなディスクカー
トリッヂを提供するものである。

〈実施例〉 以下、本考案について一実施例により詳細に説明する。

本考案による光ディスクカードのそのカートリッヂの形
状は第１図に示す如く、小型光ディスク６、カートリッ
ヂの開口部７等からなっている。

カートリッヂ４は上、下の２つのプラスチックパーツか
らなり超音波などで上下ケースを溶着することによりな
っている。該カートリッヂのプラスチックケースはAB
S、耐熱HIPS、PCなどが優れたものとして使用できる。

ディスクの中心５はカートリッヂの短辺方向のセンター
２より図に示した様に外縁に寄っているが、これはカー
トリッヂの開口部７と反対方向から光カードリーダに挿
出入する事を考慮に入れたためである。つまり、カート
リッヂはカードリッヂの何れか短辺の付近を手で持ち、
手で持たなかったカートリッヂの短辺からスロット等に
投入する。

このときカートリッヂは当然開口部が無いカートリッヂ
の短辺付近を手で持ち、いわばつまみ８として使用す
る。つまみ８は人が手で持ち出し入れするため、曲げな
どの他の開口部が無いカートリッヂの短辺では起こらな
い力がかかることとなり、また、かかる力が想定困難な
ために相当な強度を必要とし、該つまみ８部分の押さえ
強度を強固にする必要が有る。それは、この部分に上記
理由のためディスクが無い方がディスクの保護に良いた
めである。

また開口部７のセンター９がカートリッヂの長辺方向の
センターライン１上に無く、カートリッヂの長辺方向の
センターライン１より外れて位置しているのは、カート
リッヂの長辺方向のカートリッヂのセンターライン１と
開口部７のセンター９が重なると開口部７を支える非開
口部面積が小さくなり、強度が低下しやすいのと、開口
部７の部分を保護するためのシャッターを組み込み型を
シャッターのスライドがカートリッヂの長辺方向のセン
ターライン１側が広く開いている為に容易に取付けが可
能であることなどのためである。

つまり、カートリッヂになっているディスクの場合、破
損し易いのは人が常に手で接触することになるつまみ部
分であり、このつまみ部分の損傷を防止できれば、損傷
のかなりの部分を防止できる。特に問題なのは、このつ
まみ部分の全体的曲がりである。この曲がりによりつま
み部分が破損することとなる。このつまみ部分の曲がり
を、つまみ部分だけで保持しようというのが従来のディ
スクカートリッヂである。なぜなら、従来のディスクカ
ートリッヂは穴がカートリッヂのセンターライン上にあ
ったため、特にディスクカートリッヂの全体的な短辺方
向への曲がりに対して、センターラインを挟んで設けら
れている非開口部が容易に穴を中心とした折れた平面と
する位置関係になることになる。それに対して本願発明
は、穴がセンターライン上にないため、つまみ部分以外
においても、容易にセンターラインを境に折れ曲がるこ
ととなくなり、つまみ部分での曲げに対する抗力を読み
取り部分においても発揮することができるものである。

〈効果〉 本考案による光ディスクカートリッヂを用いることによ
り、携帯時にもディスクの保護が今まで以上に可能で強
度も強固なものが得られ、また該ディスクカートリッヂ
に設けられた、レーザー光で読み取るための矩形の開口
部のセンターがカートリッヂの長辺方向のセンターライ
ン１を外した位置にすることで理想的にコンパクトなデ
ィスクカートリッヂとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるディスクカートリッヂを示す説明
図であり、Ａはその平面図、Ｂはその断面図である。 １、２、３……センターライン ４……ディスクカートリッヂ ５、９……センター ６……光ディスク ７……開口部 ８……つまみ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】名刺大の小型で薄型の光ディスクカートリ
   ッヂにおいて、 カートリッヂ内の光ディスクの開口部の中心がカートリ
   ッヂの短辺方向のセンターライン上に、カートリッヂの
   長辺方向のセンターラインを外した位置に有り、レーザ
   ー光で読み取るための開口部がカートリッヂの短辺方向
   のセンターライン上を外した位置に、カートリッヂの長
   辺方向と同方向に矩形の長辺方向が設けられている矩形
   状の開口部の穴が設けられていることを特徴とするディ
   スクカートリッヂ。