JPH0648485A - ピストン式定量充填機 - Google Patents
ピストン式定量充填機Info
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- JPH0648485A JPH0648485A JP21468292A JP21468292A JPH0648485A JP H0648485 A JPH0648485 A JP H0648485A JP 21468292 A JP21468292 A JP 21468292A JP 21468292 A JP21468292 A JP 21468292A JP H0648485 A JPH0648485 A JP H0648485A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ピストン式定量充填機の構造を簡素化して部
品点数を削減するとともに、ノーボトル・ノーフィリン
グを達成する。 【構成】 ピストン８の往復動により充填液タンクから
所定量の充填液を吸引した後、押出して充填ノズルへ送
るシリンダ２を備えている。充填液タンクとシリンダと
の間およびシリンダと充填ノズルとの間にそれぞれ第１
および第２の逆止弁１２，１６が設けられている。さら
に、第２の逆止弁を閉じるとともに、第１の逆止弁を開
いたままにするバルブ規制手段４８を備えている。通常
の充填時には、第１の逆止弁を開き第２の逆止弁を閉じ
てシリンダ内に充填液を吸引し、その後、第１の逆止弁
を閉じ第２の逆止弁を開いて充填を行う。ノーボトル時
には、第２の逆止弁を閉じ第１の逆止弁を開いたままに
することによりシリンダ内に吸引された充填液を充填液
タンクに逆流させる。
品点数を削減するとともに、ノーボトル・ノーフィリン
グを達成する。 【構成】 ピストン８の往復動により充填液タンクから
所定量の充填液を吸引した後、押出して充填ノズルへ送
るシリンダ２を備えている。充填液タンクとシリンダと
の間およびシリンダと充填ノズルとの間にそれぞれ第１
および第２の逆止弁１２，１６が設けられている。さら
に、第２の逆止弁を閉じるとともに、第１の逆止弁を開
いたままにするバルブ規制手段４８を備えている。通常
の充填時には、第１の逆止弁を開き第２の逆止弁を閉じ
てシリンダ内に充填液を吸引し、その後、第１の逆止弁
を閉じ第２の逆止弁を開いて充填を行う。ノーボトル時
には、第２の逆止弁を閉じ第１の逆止弁を開いたままに
することによりシリンダ内に吸引された充填液を充填液
タンクに逆流させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は充填機に係り、特にピス
トンの進退動によってシリンダ室内に所定量の充填液を
吸引した後、その充填液を送り出し、充填ノズルを介し
て容器内へ充填を行うピストン式定量充填機に関するも
のである。
トンの進退動によってシリンダ室内に所定量の充填液を
吸引した後、その充填液を送り出し、充填ノズルを介し
て容器内へ充填を行うピストン式定量充填機に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】ピストン式定量充填機は、充填液が貯留
された充填液タンクと、容器内に挿入されて液の充填を
行う充填ノズルと、これら充填液タンクと充填ノズルと
の間に配置されたシリンダと、充填液タンクとシリンダ
との間およびシリンダと充填ノズルとの間を交互に連通
遮断するバルブとを備えており、ピストンが後退してシ
リンダ室内を拡大する際に、充填液タンクとシリンダと
の間のバルブを開放するとともに、シリンダと充填ノズ
ルとの間のバルブを閉鎖して、シリンダ内に所定量の充
填液を吸引し、その後両バルブを切換え、シリンダを前
進させてシリンダ室を圧縮することにより、シリンダ内
の充填液を充填ノズルを介して容器内に充填するように
なっている。
された充填液タンクと、容器内に挿入されて液の充填を
行う充填ノズルと、これら充填液タンクと充填ノズルと
の間に配置されたシリンダと、充填液タンクとシリンダ
との間およびシリンダと充填ノズルとの間を交互に連通
遮断するバルブとを備えており、ピストンが後退してシ
リンダ室内を拡大する際に、充填液タンクとシリンダと
の間のバルブを開放するとともに、シリンダと充填ノズ
ルとの間のバルブを閉鎖して、シリンダ内に所定量の充
填液を吸引し、その後両バルブを切換え、シリンダを前
進させてシリンダ室を圧縮することにより、シリンダ内
の充填液を充填ノズルを介して容器内に充填するように
なっている。
【０００３】上記充填液タンクとシリンダとの間、およ
びシリンダと充填ノズルとの間を開閉するバルブとし
て、（ａ）回転可能なコックロッドに充填液タンクとシ
リンダとの間を連通する給液通路およびシリンダと充填
ノズルとを連通する充填通路の２つの通路を形成し、ピ
ストンの進退動のタイミングに同期させてこのコックロ
ッドを回転させることにより両通路を切換えるようにし
た三方弁タイプ（実開昭６３−１２８９９８）、（ｂ）
ピストンの後退時に充填液タンクとシリンダとの間のバ
ルブが開放されるとともに、シリンダと充填ノズルとの
間のバルブが閉鎖され、また、シリンダの前進時には、
前者のバルブが閉鎖されるとともに後者のバルブが開放
される２個の逆止弁を用いたもの（特開昭６４−４５２
０５）等が従来から知られている。
びシリンダと充填ノズルとの間を開閉するバルブとし
て、（ａ）回転可能なコックロッドに充填液タンクとシ
リンダとの間を連通する給液通路およびシリンダと充填
ノズルとを連通する充填通路の２つの通路を形成し、ピ
ストンの進退動のタイミングに同期させてこのコックロ
ッドを回転させることにより両通路を切換えるようにし
た三方弁タイプ（実開昭６３−１２８９９８）、（ｂ）
ピストンの後退時に充填液タンクとシリンダとの間のバ
ルブが開放されるとともに、シリンダと充填ノズルとの
間のバルブが閉鎖され、また、シリンダの前進時には、
前者のバルブが閉鎖されるとともに後者のバルブが開放
される２個の逆止弁を用いたもの（特開昭６４−４５２
０５）等が従来から知られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記第１の構成では、
部品点数が多く、構造が複雑であり、しかも、コックロ
ッドの回転によるバルブの切換えに時間がかかり高速化
が困難である等の問題があった。また、第２の構成で
は、充填を行ってはいけない時、すなわち充填ノズルの
下方に容器が供給されなかった場合等にも、ピストンの
前進によって充填ノズルへのバルブを開放してシリンダ
内の充填液を押出してしまうという問題があった。
部品点数が多く、構造が複雑であり、しかも、コックロ
ッドの回転によるバルブの切換えに時間がかかり高速化
が困難である等の問題があった。また、第２の構成で
は、充填を行ってはいけない時、すなわち充填ノズルの
下方に容器が供給されなかった場合等にも、ピストンの
前進によって充填ノズルへのバルブを開放してシリンダ
内の充填液を押出してしまうという問題があった。
【０００５】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、簡単な構成で、しかも、ノーボトル時には、ピス
トンが前進してもシリンダ内の充填液を充填ノズル側に
押出してしまうおそれのないピストン式定量充填機を提
供するものである。
ので、簡単な構成で、しかも、ノーボトル時には、ピス
トンが前進してもシリンダ内の充填液を充填ノズル側に
押出してしまうおそれのないピストン式定量充填機を提
供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明に係るピストン式
定量充填機は、充填液を貯留する充填液タンクと、容器
内に液を充填する充填ノズルと、ピストンの進退動によ
り上記充填液タンク内の液を所定量吸引し上記充填ノズ
ルへ送出するシリンダと、充填液タンクとシリンダとの
間に設けられ、ピストンの後退によってシリンダ室を拡
大する際に開放され、ピストンの前進によってシリンダ
室を圧縮する際に閉鎖される第１の逆止弁と、シリンダ
と充填ノズルとの間に設けられ、ピストンの前進によっ
て開放され、ピストンの後退によって閉鎖される第２の
逆止弁とを備えており、さらに、上記ピストンが前進す
る際に、第１の逆止弁を開放させるとともに、第２の逆
止弁を閉鎖させることが可能なバルブ規制手段を設けた
ものである。
定量充填機は、充填液を貯留する充填液タンクと、容器
内に液を充填する充填ノズルと、ピストンの進退動によ
り上記充填液タンク内の液を所定量吸引し上記充填ノズ
ルへ送出するシリンダと、充填液タンクとシリンダとの
間に設けられ、ピストンの後退によってシリンダ室を拡
大する際に開放され、ピストンの前進によってシリンダ
室を圧縮する際に閉鎖される第１の逆止弁と、シリンダ
と充填ノズルとの間に設けられ、ピストンの前進によっ
て開放され、ピストンの後退によって閉鎖される第２の
逆止弁とを備えており、さらに、上記ピストンが前進す
る際に、第１の逆止弁を開放させるとともに、第２の逆
止弁を閉鎖させることが可能なバルブ規制手段を設けた
ものである。
【０００７】
【作用】上記構成に係るピストン式定量充填機では、通
常の充填時には、ピストンの進退動により２つの逆止弁
を交互に開閉し、シリンダ内に充填液を吸入した後押出
して容器台上の容器内に充填を行い、容器台上に容器が
供給されなかった場合には、バルブ規制手段により第１
の逆止弁を開放したままの状態に、また、第２の逆止弁
を閉鎖した状態のままにすることにより、シリンダ室内
の充填液を充填ノズル側に送らず、充填液タンク側へ逆
流させる。
常の充填時には、ピストンの進退動により２つの逆止弁
を交互に開閉し、シリンダ内に充填液を吸入した後押出
して容器台上の容器内に充填を行い、容器台上に容器が
供給されなかった場合には、バルブ規制手段により第１
の逆止弁を開放したままの状態に、また、第２の逆止弁
を閉鎖した状態のままにすることにより、シリンダ室内
の充填液を充填ノズル側に送らず、充填液タンク側へ逆
流させる。
【０００８】
【実施例】以下、図示実施例により本発明を説明する。
図１は本発明の一実施例に係るピストン式定量充填機を
簡略化して示す縦断面図であり、図において、２は充填
液を貯留する充填液タンクと充填ノズル（ともに図示せ
ず）との間に配置され、容器内に充填する液を、充填液
タンクから所定量吸引したのち、充填ノズル側へ押出す
シリンダである。このシリンダ２は、鉛直方向に配置さ
れており、内部にコネクティングロッド４を介して動力
源６に連結されたピストン８が液密を保持して嵌合さ
れ、その内面を摺動しつつ昇降する。このシリンダ２の
上部の、ピストン８によって区画された室１０内は、２
つの開口２ａ，２ｂを介して外部に連通しており、図１
の左方に位置する第１の開口（給液口）２ａは第１の逆
止弁１２および給液ホース１４を介して充填液タンクに
接続され、図の上方に位置する第２の開口（充填口）２
ｂは第２の逆止弁１６および充填ホース１８を介して充
填ノズルに接続されている。
図１は本発明の一実施例に係るピストン式定量充填機を
簡略化して示す縦断面図であり、図において、２は充填
液を貯留する充填液タンクと充填ノズル（ともに図示せ
ず）との間に配置され、容器内に充填する液を、充填液
タンクから所定量吸引したのち、充填ノズル側へ押出す
シリンダである。このシリンダ２は、鉛直方向に配置さ
れており、内部にコネクティングロッド４を介して動力
源６に連結されたピストン８が液密を保持して嵌合さ
れ、その内面を摺動しつつ昇降する。このシリンダ２の
上部の、ピストン８によって区画された室１０内は、２
つの開口２ａ，２ｂを介して外部に連通しており、図１
の左方に位置する第１の開口（給液口）２ａは第１の逆
止弁１２および給液ホース１４を介して充填液タンクに
接続され、図の上方に位置する第２の開口（充填口）２
ｂは第２の逆止弁１６および充填ホース１８を介して充
填ノズルに接続されている。
【０００９】各充填ノズルの下方には、それぞれに対応
して容器台（図示せず）が配設されており、これら容器
台上に容器が供給されると、充填ノズルが下降し、その
先端が容器内に挿入されて充填が行われる。なお、本発
明は、このような充填ノズルが昇降するタイプに限定さ
れるものではなく、容器台を上昇させて、充填ノズルの
先端を容器内に挿入するタイプに適用することもでき
る。
して容器台（図示せず）が配設されており、これら容器
台上に容器が供給されると、充填ノズルが下降し、その
先端が容器内に挿入されて充填が行われる。なお、本発
明は、このような充填ノズルが昇降するタイプに限定さ
れるものではなく、容器台を上昇させて、充填ノズルの
先端を容器内に挿入するタイプに適用することもでき
る。
【００１０】第１の逆止弁１２は、シリンダ２の給液口
２ａと給液ホース１４とを連結するホース継手２０に設
けられている。この逆止弁１２は、給液口２ａとホース
継手２０との間に挾持された弁座２２と、この弁座２２
の給液口２ａ側すなわちシリンダ室１０の内側の面に着
座する弁体２４とを備えている。ホース継手２０には、
上記給液口２ａに結合された通路２０ａと給液ホース１
４が嵌着された通路２０ｂの他に、外部に連通する孔２
０ｃが設けられており、この孔２０ｃの外側に弁作動用
の単動シリンダ２６が固定されている。弁作動用シリン
ダ２６内には、弁体支持ピストン２８が摺動自在に嵌合
され、弁作動用シリンダ２６内を２つの室２６ａ，２６
ｂに区画している。この弁体支持ピストン２８はピスト
ンロッド３０を介して上記弁体２４に連結されている。
弁作動用シリンダ２６のピストンロッド側の室（図の右
方の室）２６ｂ内には圧縮スプリング３２が配置され、
弁体支持ピストン２８を介して、弁体２４を弁座２２に
着座させる方向（図の左方向）に常時付勢している。
２ａと給液ホース１４とを連結するホース継手２０に設
けられている。この逆止弁１２は、給液口２ａとホース
継手２０との間に挾持された弁座２２と、この弁座２２
の給液口２ａ側すなわちシリンダ室１０の内側の面に着
座する弁体２４とを備えている。ホース継手２０には、
上記給液口２ａに結合された通路２０ａと給液ホース１
４が嵌着された通路２０ｂの他に、外部に連通する孔２
０ｃが設けられており、この孔２０ｃの外側に弁作動用
の単動シリンダ２６が固定されている。弁作動用シリン
ダ２６内には、弁体支持ピストン２８が摺動自在に嵌合
され、弁作動用シリンダ２６内を２つの室２６ａ，２６
ｂに区画している。この弁体支持ピストン２８はピスト
ンロッド３０を介して上記弁体２４に連結されている。
弁作動用シリンダ２６のピストンロッド側の室（図の右
方の室）２６ｂ内には圧縮スプリング３２が配置され、
弁体支持ピストン２８を介して、弁体２４を弁座２２に
着座させる方向（図の左方向）に常時付勢している。
【００１１】第２の逆止弁１６は、シリンダ２の充填口
２ｂと充填ホース１８とを連結するホース継手３４に設
けられている。この逆止弁１６は、充填口２ｂとホース
継手３４との間に挾持された弁座３６と、この弁座３６
のホース継手３４側すなわちシリンダ室１０の外側の面
に着座する弁体３８とを備えている。ホース継手３４に
は、上記充填口２ｂに結合された通路３４ａと充填ホー
ス１８が嵌着された通路３４ｂの他に、外部に連通する
孔３４ｃが設けられており、この孔３４ｃの外側に弁作
動用の単動シリンダ４０が固定されている。弁作動用シ
リンダ４０内には、弁体支持ピストン４２が摺動自在に
嵌合され、弁作動用シリンダ４０内を２つの室４０ａ，
４０ｂに区画している。この弁体支持ピストン４２はピ
ストンロッド４４を介して上記弁体３８に連結されてい
る。弁作動用シリンダ４０のピストン４２側の室（図の
上方の室）４０ａ内には圧縮スプリング４６が配置さ
れ、弁体支持ピストン４２を介して、弁体３８を弁座３
６に着座させる方向に常時付勢している。
２ｂと充填ホース１８とを連結するホース継手３４に設
けられている。この逆止弁１６は、充填口２ｂとホース
継手３４との間に挾持された弁座３６と、この弁座３６
のホース継手３４側すなわちシリンダ室１０の外側の面
に着座する弁体３８とを備えている。ホース継手３４に
は、上記充填口２ｂに結合された通路３４ａと充填ホー
ス１８が嵌着された通路３４ｂの他に、外部に連通する
孔３４ｃが設けられており、この孔３４ｃの外側に弁作
動用の単動シリンダ４０が固定されている。弁作動用シ
リンダ４０内には、弁体支持ピストン４２が摺動自在に
嵌合され、弁作動用シリンダ４０内を２つの室４０ａ，
４０ｂに区画している。この弁体支持ピストン４２はピ
ストンロッド４４を介して上記弁体３８に連結されてい
る。弁作動用シリンダ４０のピストン４２側の室（図の
上方の室）４０ａ内には圧縮スプリング４６が配置さ
れ、弁体支持ピストン４２を介して、弁体３８を弁座３
６に着座させる方向に常時付勢している。
【００１２】２つの逆止弁１２，１６をそれぞれ構成す
る弁作動用シリンダ２６，４０の弁体支持ピストン２
８，４２側の室２６ａ，４０ａは、切換弁４８を介して
図示しないエア供給源に接続されている。この切換弁４
８は、通常は、エア供給源を両弁作動用シリンダ２６，
４０の弁体支持ピストン２８，４２側の室２６ａ，４０
ａ内から遮断してこれらの室２６ａ，４０ａを大気に開
放しており、切換弁４８の作動によって、両室２６ａ，
４０ａ内をエア供給源に接続してエアを導入すると、第
１の逆止弁１２では、弁体支持ピストン２８が図示右方
へ押され、スプリング３２を撓めて弁体２４を弁座２２
から離座させ、第２の逆止弁１６では、弁体支持ピスト
ン４２およびピストンロッド４４を介して弁体３８を下
方へ押圧し、弁座３６に着座させた状態に保持する。
る弁作動用シリンダ２６，４０の弁体支持ピストン２
８，４２側の室２６ａ，４０ａは、切換弁４８を介して
図示しないエア供給源に接続されている。この切換弁４
８は、通常は、エア供給源を両弁作動用シリンダ２６，
４０の弁体支持ピストン２８，４２側の室２６ａ，４０
ａ内から遮断してこれらの室２６ａ，４０ａを大気に開
放しており、切換弁４８の作動によって、両室２６ａ，
４０ａ内をエア供給源に接続してエアを導入すると、第
１の逆止弁１２では、弁体支持ピストン２８が図示右方
へ押され、スプリング３２を撓めて弁体２４を弁座２２
から離座させ、第２の逆止弁１６では、弁体支持ピスト
ン４２およびピストンロッド４４を介して弁体３８を下
方へ押圧し、弁座３６に着座させた状態に保持する。
【００１３】以上の構成に係るピストン式定量充填機の
作動について説明する。通常の充填時には、上記切換弁
４８によって２つの逆止弁１２，１６の弁体支持ピスト
ン側の室２６ａ，４０ａは大気に開放した状態にしてお
く。各充填ノズルの下方に配置された容器台上に容器が
供給されると、充填ノズルが下降されてその下端部が容
器内に挿入される。一方、シリンダ２側では、コネクテ
ィングロッド４が下降して、シリンダ２内のピストン８
を引き下げシリンダ室１０を拡大する。すると、シリン
ダ室１０内が負圧になり、第２の逆止弁１６の弁体３８
は弁座３６に着座した状態のままで、第１の逆止弁１２
の弁体２４はスプリング３２に抗して弁座２２から離座
し、充填液タンク内の充填液を給液ホース１４を介して
シリンダ室１０内に吸引する。
作動について説明する。通常の充填時には、上記切換弁
４８によって２つの逆止弁１２，１６の弁体支持ピスト
ン側の室２６ａ，４０ａは大気に開放した状態にしてお
く。各充填ノズルの下方に配置された容器台上に容器が
供給されると、充填ノズルが下降されてその下端部が容
器内に挿入される。一方、シリンダ２側では、コネクテ
ィングロッド４が下降して、シリンダ２内のピストン８
を引き下げシリンダ室１０を拡大する。すると、シリン
ダ室１０内が負圧になり、第２の逆止弁１６の弁体３８
は弁座３６に着座した状態のままで、第１の逆止弁１２
の弁体２４はスプリング３２に抗して弁座２２から離座
し、充填液タンク内の充填液を給液ホース１４を介して
シリンダ室１０内に吸引する。
【００１４】ピストン８が下死点に達してシリンダ室１
０内への給液が完了すると、直ちにピストン８を上昇さ
せる。ピストン８によって押し上げられる充填液の液圧
によって、第１の逆止弁１２の弁体２４が弁座２２に着
座するとともに、第２の逆止弁１６の弁体３８が弁座３
６から離れ、シリンダ室１０が充填ホース１８に連通す
る。すると、シリンダ室１０内の充填液が、充填ホース
１８を介して充填ノズル側に押出されて充填が開始す
る。ピストン８が上死点に達して充填が完了すると、第
２の逆止弁１６は、弁体３８がスプリング４６によって
押し戻されて弁座３６に着座し閉鎖される。
０内への給液が完了すると、直ちにピストン８を上昇さ
せる。ピストン８によって押し上げられる充填液の液圧
によって、第１の逆止弁１２の弁体２４が弁座２２に着
座するとともに、第２の逆止弁１６の弁体３８が弁座３
６から離れ、シリンダ室１０が充填ホース１８に連通す
る。すると、シリンダ室１０内の充填液が、充填ホース
１８を介して充填ノズル側に押出されて充填が開始す
る。ピストン８が上死点に達して充填が完了すると、第
２の逆止弁１６は、弁体３８がスプリング４６によって
押し戻されて弁座３６に着座し閉鎖される。
【００１５】各容器台上に、欠けることなく確実に容器
が供給されている場合には、上記の動作を繰返して充填
を行うが、何らかのミスにより容器台上に容器が供給さ
れなかった場合には、容器の有無を検出するセンサによ
ってノーボトルを検知して上記切換弁４８を作動させ
る。この弁４８の切換えによって、エア供給源から、逆
止弁１２，１６の作動用単動シリンダ２６，４０内の弁
体支持ピストン２８，４２側の室２６ａ，４０ａ内に圧
縮エアが導入される。その結果、第１の逆止弁１２は、
弁体支持ピストン２８とともに弁体２４が、スプリング
３２に抗して押されて開放するとともに、第２の逆止弁
１６はスプリング４６の力に加えて、エア圧力に押され
て、充填液の液圧によっても開放しない程度に強く閉じ
られる。両逆止弁１２，１６が上述の状態になっている
と、ピストン８の下降によってシリンダ室１０内に吸入
された充填液は、ピストン８が上昇しても、充填ノズル
の方向へ押出されず、第１の逆止弁１２および給液ホー
ス１４を通って充填液タンクに逆流する。このように、
容器台上に容器が供給されなかった場合には、充填側の
逆止弁１６を閉じ、給液側の逆止弁１２を開放したまま
の状態にすることにより、逆止弁を用いた、構造が簡単
で充填速度の速いピストン式定量充填機において、いわ
ゆるノーボトル・ノーフィリングを達成することができ
る。
が供給されている場合には、上記の動作を繰返して充填
を行うが、何らかのミスにより容器台上に容器が供給さ
れなかった場合には、容器の有無を検出するセンサによ
ってノーボトルを検知して上記切換弁４８を作動させ
る。この弁４８の切換えによって、エア供給源から、逆
止弁１２，１６の作動用単動シリンダ２６，４０内の弁
体支持ピストン２８，４２側の室２６ａ，４０ａ内に圧
縮エアが導入される。その結果、第１の逆止弁１２は、
弁体支持ピストン２８とともに弁体２４が、スプリング
３２に抗して押されて開放するとともに、第２の逆止弁
１６はスプリング４６の力に加えて、エア圧力に押され
て、充填液の液圧によっても開放しない程度に強く閉じ
られる。両逆止弁１２，１６が上述の状態になっている
と、ピストン８の下降によってシリンダ室１０内に吸入
された充填液は、ピストン８が上昇しても、充填ノズル
の方向へ押出されず、第１の逆止弁１２および給液ホー
ス１４を通って充填液タンクに逆流する。このように、
容器台上に容器が供給されなかった場合には、充填側の
逆止弁１６を閉じ、給液側の逆止弁１２を開放したまま
の状態にすることにより、逆止弁を用いた、構造が簡単
で充填速度の速いピストン式定量充填機において、いわ
ゆるノーボトル・ノーフィリングを達成することができ
る。
【００１６】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、充
填液タンクとシリンダとの間およびシリンダと充填ノズ
ルとの間にそれぞれ逆止弁を用いて、部品点数を減ら
し、構造を簡単にするとともに、これら逆止弁の開閉を
規制するバルブ規制手段を設けることにより容器台上に
容器が供給されなかった場合には、充填作用を行わな
い、いわゆるノーボトル・ノーフィリングを達成するこ
とができる。
填液タンクとシリンダとの間およびシリンダと充填ノズ
ルとの間にそれぞれ逆止弁を用いて、部品点数を減ら
し、構造を簡単にするとともに、これら逆止弁の開閉を
規制するバルブ規制手段を設けることにより容器台上に
容器が供給されなかった場合には、充填作用を行わな
い、いわゆるノーボトル・ノーフィリングを達成するこ
とができる。
【図１】本発明の一実施例に係るピストン式定量充填機
の要部を簡略化して示す縦断面図である。
の要部を簡略化して示す縦断面図である。
２ シリンダ ８ ピストン １２ 第１逆止弁 １６ 第２逆止弁 ４８ バルブ規制手段（切換弁）
Claims (2)
- 【請求項１】 充填液を貯留する充填液タンクと、容器
内に液を充填する充填ノズルと、ピストンの進退動によ
り上記充填液タンク内の液を所定量吸引し上記充填ノズ
ルへ送出するシリンダと、充填液タンクとシリンダとの
間に設けられ、ピストンの後退によってシリンダ室を拡
大する際に開放され、ピストンの前進によってシリンダ
室を圧縮する際に閉鎖される第１の逆止弁と、シリンダ
と充填ノズルとの間に設けられ、ピストンの前進によっ
て開放され、ピストンの後退によって閉鎖される第２の
逆止弁とを備えたピストン式定量充填機において、上記
ピストンが前進する際に、第１の逆止弁を開放させると
ともに、第２の逆止弁を閉鎖させることが可能なバルブ
規制手段を設けたことを特徴とするピストン式定量充填
機。 - 【請求項２】 上記第１の逆止弁を、弁座に対し上記シ
リンダ室の内側から着座する弁体と、この弁体がピスト
ンロッドを介して弁体支持ピストンに連結された弁作動
用単動シリンダと、このピストンロッド側の室内に配置
され、弁体支持ピストンを介して弁体を着座方向に付勢
するスプリングとから構成し、第２の逆止弁を、弁座に
対し上記シリンダ室の外側から着座する弁体と、この弁
体がピストンロッドを介して弁体支持ピストンに連結さ
れた弁作動用単動シリンダと、この弁体支持ピストン側
の室内に配置され、弁体支持ピストンを介して弁体を着
座方向に付勢するスプリングから構成するとともに、上
記バルブ規制手段を、エア供給源と、このエア供給源と
上記２つの弁作動用単動シリンダの弁体支持ピストン側
の室内とを接続する通路内に配置され、両室内に同時に
エアを給排可能な切換弁とから構成したことを特徴とす
る請求項１に記載のピストン式定量充填機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21468292A JPH0749314B2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | ピストン式定量充▲填▼機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21468292A JPH0749314B2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | ピストン式定量充▲填▼機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0648485A true JPH0648485A (ja) | 1994-02-22 |
| JPH0749314B2 JPH0749314B2 (ja) | 1995-05-31 |
Family
ID=16659841
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21468292A Expired - Lifetime JPH0749314B2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | ピストン式定量充▲填▼機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0749314B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109187846A (zh) * | 2018-08-31 | 2019-01-11 | 江苏省送变电有限公司 | 用于六氟化硫气体酸度检测的密封进样装置 |
-
1992
- 1992-07-20 JP JP21468292A patent/JPH0749314B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109187846A (zh) * | 2018-08-31 | 2019-01-11 | 江苏省送变电有限公司 | 用于六氟化硫气体酸度检测的密封进样装置 |
| CN109187846B (zh) * | 2018-08-31 | 2024-01-30 | 江苏省送变电有限公司 | 用于六氟化硫气体酸度检测的密封进样装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0749314B2 (ja) | 1995-05-31 |
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