JPS6031714B2 - 充填容器加圧装置を備えた逆圧式液体充填機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は逆圧式液体充填機の改良に関する。

逆圧式液体充填機において昇降機構で昇降自在の充填バ
ルブ室を充填容器に当接した後、充填バルブ室をピスト
ン機構により加圧気体で充填容器に加圧して充填作用を
行うことが、特開昭５４〜１３６９８８号公報で知られ
ているが、この方式は充填作用が終了し充填容器に対す
る加圧を解除する場合充填作用毎にピストンの加圧スト
ロークに相当するだけの加圧気体を排出するためこれを
充填作用毎に補給しなければならず、この加圧気体の消
費量が漠大であると共に充填容器の種類による圧力調節
もピストンサイズを変更しなけらばならないため調節操
作が面倒であり、またピストンシリンダーが充填容器内
の加圧ガスと蓮適しているので充填液体の附着物が浸入
附着してその都度洗練しなければならない等の欠陥があ
る。本発明はこのような欠陥を改善するようにしたもの
で、充填装置の固定した充填頭部に充填バルブ室を昇降
機構で昇降自在に設けて該充填バルブ室を充填容器に当
授できるようにすると共に前記充填バルブ室を充填容器
に加圧気体で加圧するようにした充填容器加圧数層を備
えた逆圧式液体充填機において、前記充填頭部に上部を
加圧エヤー供給装置に蓮通されたシリンダーを設け該シ
リンダーに鉄着したピストンのピストンロッドに充填バ
ルブ室を固定すると共に前記シリンダー下端を切換バル
ブで大気とシリンダー上部とに功換自在に連結したこと
を要旨とするものである。

本発明の実施例を図面について説明すると、上下の固定
管１，１間に鉄着し図示されていない適宜の回動機機で
回動される軸筒２はその内部が前記固定管１，１の内部
と蓮通して流体通路ａを形成すると共に軸筒２の周囲に
はこれと一体的に設けられた断面円状の環状液体分配器
３が設けられ、該液体分配器３はその垂直断面の接線方
向に延設されかつ軸筒２に放射状に設けられた分岐管４
で流体通路ａと蓮通されている。

前記下部固定管１の下部は差圧制御装置５で制御される
庄送ポンプ６及び給液バルブ７を介して充填液体タンク
８に接続される共に上部固定管１の上部は前記差圧制御
装置５と運動して作動する加圧ガス制御バルブ９を介し
て図示されていない加圧ガス供給装置に連結され、また
液体分配器３の上部は上部固定管１と軸筒２との鉄着部
において流体通路ａに加圧ガス供給バルブ１０で連結さ
れ、前記差圧制御装置５の制御によって液体分配器３内
を大部分を占める充填液体収容層ｂとその上部の少量の
加圧ガス収容層ｃとに形成している。

また上部固定管１の周囲には図示されていない加圧エヤ
ー供給装置と連結した加圧エヤー室１１とバキュームポ
ンプ１２と連結したバキューム室１３とが夫々固定され
、更に軸筒２には充填装置１４の保持円盤１５が一体に
回動するように取付けられている。

前記充填装置１４は大別して保持円盤１５に固定された
充填頭部１６と該充填頭部１６に対して昇降自在の円筒
状の充填バルブ室１７と、該充填バルブ室１７を昇降す
る昇降機構１８とより構成されている。

前記充填頭部１６には加圧ガス供給用の段付透孔１９と
、その下部のピストン２０を鉄菱した密閉状態のシリン
ダー２１とが設けられ、前記透孔１９の上端は二分され
加圧ガス切換弁２２を介してその一方は環状の加圧ガス
分配器２３に、他方は環状のスニフト室２４に夫々連通
されると共に透孔１９は中程部にも脱気切襖弁２５が設
けられており透孔１９を環状の吸引エヤー収容器２６と
切換自在に形成している。

しかして前記加圧ガス分配器２３は加圧ガス供給パィブ
ー０‘こ、吸引エヤー収容器２６は前記バキューム室１
３に夫々パイプ２７，２８で連結され、また前記スニフ
ト室２４は下部固定管１の周囲に設けられたスニフト導
入室２９にパイプ３０で連結され、更に該スニフト導入
室２９はパイプ３１で大気と運通している。

前記シリンダー２１の下部は切換バルブ３２を介してシ
リンダー２１上部と大気とに切換自在に蓮通され、また
シリンダー２１上部はパイプ３３を介して加圧エヤー室
１１に連結されている。

前記ピストン２０‘こ固着されかつ上端を前記段付透孔
１９に上下槽動自在に隊着したピストンロッド３４の下
端には充填バルブ室１７が固定されピストンロッド３４
に穿設された通孔３５で段付透孔１９と充填バルブ室１
７とを蓮通せしめると共に該ピストンロッド３４は充填
頭部１６に設けられた昇降機構１８で上下昇降自在に形
成されている。即ち昇降機構１８は充填頭部１６に固定
された支持枠３６と該支持枠３６に軸枝されたピストン
ロッド３４を支持する昇降レバー３７と屈曲部を支持枠
３６に軸着した屈曲レバー３８とより構成され、屈曲レ
バー３８は発条３９で時計廻り方向に附勢されると共に
その最尺アーム末端に設けられたローラ４０はカム軌条
４１で規制され、短尺アーム先端のコロ４２は昇降レバ
ー３７に穿設された円弧状案内孔４３に鉄合している。

従って充填頚部１６が回転して屈曲レバー３８のローラ
４０をカム軌条４１で上下に規制することによりピスト
ンロッド３４を上下昇降できるように形成されている。

前記充填バルブ室１７の上部接線方向には充填液体供給
孔４４が設けられ、該充填液体供給孔４４は自在嬢手４
５，４５及び液体供給チューブ４６を介して液体分配器
３の下部と連結させると共に充填バルブ室１７の内部に
は充填孔４７を開閉するフローバルブ４８が発条４９で
常時は開放状態を保持するように設けられ、更に内部中
心部には前記通孔３５と蓮適するペントチュープ５０が
発条５１で下方に附勢されるように設けられている。し
かして前記フローバルブ４８とペントチューブ５川こは
ダブル作動杵５２に設けられたカム５３，５３が夫々同
時に係合自在に形成され、ダブル作動村５２のカム５３
，５３がフローバルブ４８とペントチュープ５０の係合
時においてはフローバルブ４８は閉塞されペントチュー
ブ５０は上昇位置に保持され、係合が解除されるとフロ
ーバルブ４８は発条４９により開放されペントチュ−ブ
５川ま発条５１によって下降突出する。

なお図中５４は充填バルブ室１７の下縁に設けた充填容
器Ａ口緑の当接するシールパッド、５５は加圧ガス切襖
弁２２の作動装置、５６は加圧ガス切換弁２２の案内軌
条、５７は脱気切換弁２５の作動カム、５８は切換バル
ブ３２の作動装置、５９は切換バルブ３２の案内軌条、
６０はダブル作動杵５２の作動装置、６１はダブル作動
杵５２の案内軌条である。

本発明実施例は上記のように構成されているから、切換
バルブ３２でシリンダー２１のピストン２０の上下部が
連適状態において昇降機構１８がカム軌条４１で規制さ
れ昇降レバー３７で支持されているピストンロッド３４
を下降し充填バルブ室１７のシールパッド５４が充填容
器Ａ口緑に当綾すると、先づ脱気切襖弁２５が作動カム
５７で作動して段付透孔１９を吸引エヤー収容器２６に
蓮通せしめ充填容器Ａ内をエヤー収容器２６に運通せし
め充填容器Ａ内のエヤーはバキュームポンプ１２でペン
トチュープ５Ｑ通孔３５、段付透孔１９、吸引エヤー収
容器２６、パイプ２８及びバキューム室１３を介して脱
気される。

次いで脱気切襖弁２５が元に復帰すると、加圧ガス切換
弁２２が作動装置５５で作動して段付透孔１９を加圧ガ
ス分配器２３に蓮通せしめてパイプ２７及び加圧ガス供
給パイプ１０を介して充填容器Ａ内を加圧して液体分配
器３内と同圧にすると同時に切換バルブ３２が作動装置
５８で作動してシリンダー２１のピストン下部を大気に
運通せしめピストン２０をピストン上部の加圧エヤーで
加圧しピストンロッド３４を介して充填バルブ室１７を
充填容器Ａに加圧する。

次にダブル作動村５２が作動装置６０で作動してそのカ
ム５３，５３がペントチューブ５０及びフローバルブ４
８の係止を解除してペントチューブ５０を充填容器Ａ内
に突出せしめると同時にフローバルブ５０を開放して充
填バルブ室１７の液体を充填孔４７から充填容器Ａに充
填する。

充填が行われ充填容器Ａの液面しベルがペントチューブ
５０を閉じ充填容器Ａ上部の気体圧と液体圧が釣合し、
液面が液体分配器３の液面まで上昇して液体の流下が停
止すると、ダブル作動村５２は復帰してペントチューブ
５０を上昇させると共にフローバルブ４８は閉鎖してペ
ントチューブ５０内の液体は充填容器Ａ内に自然落下す
る。その後加圧ガス切換弁２２が切換えられ段付透孔１
９をスニフト室２４、パイプ３０、スニフト導入室２９
及びパイプ３１を介して大気に蓮通せしめて充填容器Ａ
を常圧にすると共に切換バルブ３２も切換えられてシリ
ンダー２１のピストン２０上下部を蓮通し充填バルブ室
１７の充填容器Ａに対する加圧作用を解除した後、昇降
機構１８によりピストンロッド３４を上昇し充填バルブ
室Ｉ７を充填容器Ａより離反せしめて充填作用は終了す
るものである。しかし充填バルブ室１７に対する充填液
体の供給は充填液体タンク８から下部固定管１及び分岐
管４を介して液体分配器３にその接線方向から整流され
ながら給送され、更に該液体分配器から液体供給チュー
ブ４６によって充填バルブ室１７の上部接線方向から一
定方向の整流として供給されるものであり、この場合差
圧制御装置５は加圧制御バルブ９を制御し液体分配器３
内の水頭圧を常に一定の加圧状態に制御保持するもので
ある。

本発明は充填バルブ室を昇降機構で上下昇降する場合に
はシリンダーのピストン上下部を切換バルブで蓮通させ
ピストンの上下部を同圧に保持しながら充填バルブ室を
昇降すると共に液体充填時に充填バルブ室を充填容器に
加圧する場合にはピストンの下降完了後切換バルブでシ
リンダーの下端を大気に運通してピストン上部の加圧エ
ヤーの圧力で充填バルブ室を充填容器に加圧するように
したので、加圧エヤーの排出量はシリンダー下端の極く
少量で済み、次の充填動作における加圧エヤーの補給は
この極く少量だけを補充すれば足り、充填作業における
加圧エヤーの消費量を著しく節減できる。また本発明は
シリンダーが充填バルブ室と別体で独立しており充填容
器への加圧力は加圧エヤーの調節で任意に調整できるた
め充填容器サイズの変更の場合も充填バルブ室だけを交
換すれば良く、従来のようにピストン機構部分のサイズ
の変更までも行う必要がなく、構成並に変更操作が簡易
であると共に、従来のように充填容器の加圧ガス中に混
入した充填液体が侵入することもなく洗液も不要である
等の優れた特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の縦断正面図、第２図は同要部の
側面図、第３図は同要部の横断平面図である。 １４・…・・充填装置、１６・・・・・・充填頭部、１
７・・・・・・充填バルブ室、１８・・・・・・昇降機
構、２０・…・・ピストン、２１・・・・・・シリンダ
ー、３２・・・・・・切換バルブ、３４・・・・・・ピ
ストンロッド、Ａ・・・・・・充填容器。 第１図第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 充填装置の固定した充填頭部に充填バルブ室を昇降
   機構で昇降自在に設けて該充填バルブ室を充填容器に当
   接できるようにすると共に前記充填バルブ室を充填容器
   に加圧気体で加圧するようにしや充填容器加圧装置を備
   えた逆圧式液体充填機において、前記充填頭部に上部を
   加圧エヤー供給装置に連通されたシリンダーを設け該シ
   リンダーに嵌着したピストンのピストンロツドに充填バ
   ルブ室を固定すると共に前記シリンダー下端を切換バル
   ブで大気とシリンダー上部とに切換自在に連結した充填
   容器加圧装置を備えた逆圧式液体充填機。