JPH0648383Y2 - 顕微鏡標本作成装置に於けるカバー片の供給装置 - Google Patents

顕微鏡標本作成装置に於けるカバー片の供給装置

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JPH0648383Y2
JPH0648383Y2 JP1988023059U JP2305988U JPH0648383Y2 JP H0648383 Y2 JPH0648383 Y2 JP H0648383Y2 JP 1988023059 U JP1988023059 U JP 1988023059U JP 2305988 U JP2305988 U JP 2305988U JP H0648383 Y2 JPH0648383 Y2 JP H0648383Y2
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roller
slide glass
capstan roller
capstan
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敏康 竹内
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株式会社千代田製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案に係る顕微鏡標本作成装置に於けるカバー片の
供給装置は、薄切した病理検体等を貼着したスライドガ
ラスの上面に薄いカバー片を貼着し、顕微鏡標本とする
場合に使用する顕微鏡標本作成装置に組み込む。そし
て、上記スライドガラスの上面に、所定長さに切断され
たカバー片を供給する。
(従来の技術) 患部から切除した病理検体を顕微鏡標本とするには、こ
の病理検体をパラフィンにより包埋してから薄切し、ス
ライドガラスの表面に貼着した後染色して、更にこの上
に薄いカバー片を貼着する。この様な顕微鏡標本を製作
する際に利用する装置として、顕微鏡標本作成装置が知
られている。この作成装置は、薄切した病理検体を貼着
しただけで未だカバー片を貼着していない複数枚のスラ
イドガラスを収納した標本篭を一端に装着する。そし
て、この標本篭から上記スライドガラスを1枚ずつ取り
出して、このスライドガラスの上に一定長さに切断した
透明な合成樹脂製のカバー片を貼着する。更に、このカ
バー片を貼着したスライドガラスを、他端に設けた別の
標本篭に順次収納する。
即ち、第3図に示す様に、水平方向に配設されたコンベ
ヤ1の上方に、表面に接着剤をコーティングした透明で
帯状のカバー片2のコイル3を設ける。そして、このコ
イル3からローラ4、4aにより一定長さずつ引き出され
た上記カバー片2を、切断刃5により切断し、更にロー
ラ6、7を介してコンベヤ1上に載せられたスライドガ
ラス8の上面にまで送る。ローラ4a、6の外周面は、小
径部と大径部とから成る欠円筒状に形成されている。従
ってこれら各ローラ4a、6は、大径部の外周面が相手ロ
ーラ4、7の外周面に対向した場合にのみ上記カバー片
2を、上記大径部の周長分だけ、後方に送れる。尚、こ
れら各ローラ4、4a、6、7の回転、停止は、上記コン
ベア1の運転、停止に連動して行なう。
スライドガラス8の上面にはノズル9から予め接着剤の
溶剤(封入剤)が滴下されている。この為、コンベヤ1
の直上に設けた弾圧ローラ10により一定長さに切断され
たカバー片2をスライドガラス8の上面に押圧すれば、
このカバー片2はスライドガラス8の上面に貼着され
る。そして、スライドガラス8の上面に予め貼着した病
理検体は、スライドガラス8とカバー片2との間に挟ま
れた状態となる。
コンベヤ1の上面には、図面の左側に位置する標本篭11
から、染色済の標本を貼着し、未だカバー片2を貼着し
ていないスライドガラス8が1枚ずつ送り出される。そ
して、弾圧ローラ10を通過してカバー片2を貼着された
スライドガラス8は、シユート13を経て図面の右側に位
置する標本篭12に収められる。
顕微鏡標本作成装置により、予め薄切し染色した検体を
貼着したスライドガラスに更にカバー片を貼着する場
合、上述の様な標本篭11内に複数枚のスライドガラス
8、8を収納する。そして、この標本篭11を、第3図に
示す様にコンベヤ1の一端に対向させた状態で、上下方
向の移動自在に装着する。標本作製作業時には、この標
本篭11からコンベヤ1上に1枚ずつ順次送り出されたス
ライドガラス8、8の上面にカバー片2を貼着した後、
第3図右端の受け取り側標本篭12内に収納する。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上述の様に構成され、作用する従来の貼着装
置を構成する顕微鏡標本作成用カバー片供給装置の場
合、次のの様な不都合があった。
カバー片2の表面を傷付ける事なく、このカバー片
2の切断長さを厳密に規制する事が難しい。この理由
は、次の通りである。
カバー片2の切断作業を行なう際には、このカバー片2
の送りは停止していなければならない。カバー片2の送
りを停止する為には、 ローラ4、4aの外周面同士、ローラ6、7の外周面同
士の間でカバー片2を弾性的に挟持した状態で、これら
各ローラ4、4a、6、7を停止させる。
ローラ4がローラ4a外周面の小径部に、ローラ7がロ
ーラ6外周面の小径部に、それぞれ対向し、これら各ロ
ーラ4、4a、6、7が上記カバー片2を挟持していな
い。
の何れかである必要がある。
ところが、上記の場合には、上記各ローラ4、4aとロ
ーラ6、7との間でカバー片2が切断されず、しかもこ
れら各ローラ4、4a、6、7が回転する瞬間が存在す
る。従って、ローラ4a、6の周速に少しでも差がある
と、上記瞬間に、周速が遅いローラの外周面とカバー片
2とが擦れ合い、このカバー片2の表面に細かな傷が付
いてしまう。この様な傷は、顕微鏡観察の妨げとなる
為、好ましくない。
又、上記の場合には、可撓性のあるカバー片2がその
長さ方向に変位自在である為、コイル3の逆転等によ
り、切断位置が微妙にずれる可能性があり、切断長さを
厳密に規制する事が難しい。
カバー片2の供給位置を厳密に規制する事が難し
い。
即ち、スライドガラス8の上面にカバー片2を貼着する
場合、第4図に示す様に、カバー片2をスライドガラス
8の片隅に寄せた状態で貼着し、カバー片2から露出し
たスライドガラス8の上面部分14は、資料の名称や作成
年月日を記入できる様にする事が好ましい。ところが、
従来のカバー片供給装置の場合、カバー片2の供給位置
を厳密に規制する事が難しかった。この為、カバー片2
がスライドガラス8の中央に貼着されたり、或はスライ
ドガラス8の逆隅部分が露出したりして、作成された顕
微鏡標本の整理が面倒になり勝であった。
本考案の顕微鏡標本作成装置に於けるカバー片の供給装
置は、この様な不都合を何れも解消するものである。
(課題を解決するための手段) 本考案の顕微鏡標本作成装置に於けるカバー片の供給装
置は、第一の送り出し部と、切断部と、第二の送り出し
部と、スライドガラス移送手段と、検知手段と、測定手
段と、制御器とを備えている。
そして、上記第一の送り出し部は、円筒形の外周面を有
し、モータにより回転駆動される第一のキャプスタンロ
ーラと、円筒形の外周面を有し、顕微鏡標本作製装置の
運転の間中、この第一のキャプスタンローラの外周面に
向けて弾圧される第一のピンチローラとから成り、長尺
なカバー片を巻回したコイルから引き出したカバー片を
後方に送り出す。
又、上記切断部は、上記第一の送り出し部の後方で上記
カバー片を上下から挟む位置に、互いの遠近動を自在に
設けられた1対の切断刃から成る。
又、上記第二の送り出し部は、円筒形の外周面を有し、
モータにより上記第一のキャプスタンローラよりも高速
で回転駆動される第二のキャプスタンローラと、円筒形
の外周面を有し、この第二のキャプスタンローラの外周
面に向けて遠近動自在な第二のピンチローラとから成
り、一定長さに切断されたカバー片をスライドガラスの
上面に向けて送り出す。
又、上記スライドガラス移送手段は、上記第一のキャプ
スタンローラ及び第二のキャプスタンローラの下方に設
けられ、スライドガラスを前方から後方に向けて水平方
向に送る。
又、上記検知手段は、上記スライドガラス移送手段によ
りスライドガラスが所定位置にまで送られて来た事を検
知する。
又、上記測定手段は、上記検知手段がスライドガラスを
検知してからのスライドガラスの移動量を測定する。
更に、上記制御器は、上記検知手段がスライドガラスを
検知した後に切断部にカバー片を切断させ、更に測定手
段により測定されるスライドガラスの移動量が所定値に
達した場合に、第二のピンチローラを第二のキャプスタ
ンローラの外周面に弾圧させた状態でモータを回転さ
せ、第二のキャプスタンローラと第二のピンチローラと
の間でカバー片をスライドガラスの上面に送り出した
後、未切断のカバー片の先端縁が上記第二のキャプスタ
ンローラと第二のピンチローラとに達する前に、第二の
ピンチローラを第二のキャプスタンローラの外周面から
離し、更にモータを少し回転させる事で、未切断のカバ
ー片を所定長さだけ切断部の後方に送ってからモータを
停止させ、第二のピンチローラと第二のキャプスタンロ
ーラとの間でカバー片を挟持した状態で、検知手段が次
のスライドガラスを検知するまで待機させる。
(作用) 上述の様に構成される本考案の顕微鏡標本作成装置に於
けるカバー片の供給装置の作用は次の通りである。先
ず、初期設定として、カバー片のコイルをセットしたな
らば、第一のピンチローラを第一のキャプスタンローラ
から離した状態で、カバー片をコイルから引き出す。そ
して、このカバー片の先端部を、第一のキャプスタンロ
ーラと第一のピンチローラとの間に通す。カバー片の通
過後、第一のピンチローラは第一のキャプスタンローラ
の外周面に向けて弾圧し、カバー片を第一のキャプスタ
ンローラの第一のピンチローラとの間で挟む。この状態
で、第一のキャプスタンローラの回転に伴なって、カバ
ー片を所定長さずつ後方に送れる様になる。尚、上記第
一のピンチローラは、標本作成作業の間中、第一のキャ
プスタンローラの外周面に弾圧させて、第一のキャプス
タンローラの起動、停止によってのみ、カバー片の送り
出しを調節する。
この様に、カバー片を後方に送り出せる状態にセットし
たならば、次いでカバー片の先端縁を、切断部を構成す
る1対の切断刃の刃先に合わせる。この際、上記切断刃
同士は離隔させておく。
この様にしてカバー片先端の位置合わせをし、初期設定
作業を完了したならば、第二のピンチローラと第二のキ
ャプスタンローラとを離した状態のまま、モータに通電
する。そして、上記第一のキャプスタンローラを所定角
度だけ回転させて、この第一のキャプスタンローラと第
一のピンチローラとの間に挟まれたカバー片を、所定長
さだけ後方に送り出す。
第一のキャプスタンローラの回転に伴なって、所定長さ
のカバー片が後方に送り出されたならば、モータへの通
電を停止して第一のキャプスタンローラを停止させ、第
二のピンチローラを第二のキャプスタンローラの外周面
に向けて弾圧し、この第二のキャプスタンローラの回転
に伴なって、カバー片を更に後方にまで送れる様にす
る。
この状態から、検知手段がスライドガラスが所定位置に
まで送られて来た事を検知すると、切断部がカバー片を
切断する。この切断作業の際、カバー片は第一のキャプ
スタンローラと第一のピンチローラとの間、並びに第二
のキャプスタンローラと第二のピンチローラとの間の、
送り方向前後2個所位置で、それぞれ挟持される。そし
て、この2個所位置の間で、上記カバー片を切断する。
従って、切断位置は正確に規制される。この様にして所
定長さに切断されたカバー片は、そのまま第二のピンチ
ローラと第二のキャプスタンローラとの間に挟持された
状態で保持される。
そして、スライドガラスを検知した後、測定手段により
測定されるスライドガラスの移動量が所定値に達する
と、第二のピンチローラと第二のキャプスタンローラと
の間でカバー片を弾性的に挟持した状態で、モータを回
転させる。そして、これら第二のキャプスタンローラと
第二のピンチローラとの間に挟まれた切断済のカバー片
を、上記スライドガラスの上面に送り出す。
この際、第一のキャプスタンロータも回転し、この第一
のキャプスタンローラと第一のピンチローラとにより、
上記カバー片を、所定長さだけ後方に送り出す。第一の
キャプスタンローラと第一のピンチローラとで挟まれた
未切断のカバー片の送り速度は、第二のキャプスタンロ
ーラと第二のピンチローラとで挟まれて送られる切断済
のカバー片の送り速度よりも遅い。従って、切断済のカ
バー片が第二のキャプスタンローラと第二のピンチロー
ラとの間から完全に送り出される以前には、未切断のカ
バー片の先端縁がこれら第二のキャプスタンローラと第
二のピンチローラとの間に達する事はない。
そこで、切断済のカバー片が第二のキャプスタンローラ
と第二のピンチローラとの間から完全に送り出された
後、未切断のカバー片の先端縁が上記第二のキャプスタ
ンローラと第二のピンチローラとに達する前に、第二の
ピンチローラを第二のキャプスタンローラの外周面から
離す。この状態で更にモータを少し回転させ、第一のキ
ャプスタンローラと第一のピンチローラとにより未切断
のカバー片を、所定長さだけ切断部の後方に送り、この
未切断のカバー片を、上記第二のキャプスタンローラと
第二のピンチローラとの間に進入させる。
この結果、所定長さに切断されたカバー片が移送手段に
より送られるスライドガラス上面の所定位置に貼着され
ると共に、コイルから送り出された長尺なカバー片の先
端が、切断部から所定長さだけ後方に送り出された状態
となる。そこで、上記モータを停止すると共に、それま
で離隔していた第二のピンチローラと第二のキャプスタ
ンローラとを近付け合う。そして、これら両ローラの外
周面により上記未切断のカバー片を挟持した状態で、検
知手段が次のスライドガラスを検知するまで待機させ
る。以下、スライドガラスが送られて来る度に、上述の
作業を繰り返し行なう。
(実施例) 第1図は本考案の顕微鏡標本作成装置に於けるカバー片
の供給装置の実施例を示す略側面図である。図示しない
モータにより回転駆動される第一のプーリ15は、第一の
キャプスタンローラ16と同軸に結合されている。この第
一のキャプスタンローラ16の外周面に向けて弾圧される
第一のピンチローラ17は、中間体を機体(図示省略)に
枢支した支持腕18の一端に枢支されている。この支持腕
18の他端には、第一のソレノイド19の引っ張り杆20の端
部が結合されている。そして、上記第一のソレノイド19
への通電時に、上記支持腕18を第1図で反時計方向に回
動させ、第一のピンチローラ17を第一のキャプスタンロ
ーラ16の外周面に弾圧する。これら各部材15〜20が第一
の送り出し部を構成し、長尺なカバー片2を巻回したコ
イル3から引き出したカバー片2を後方(第1図の右
方)に送り出し自在としている。
この様な第一の送り出し部から後方に送り出されたカバ
ー片2を上下から挟む位置には、切断部22と第二の送り
出し部とを、送り出し方向前側(第1図の左側)から順
に設けている。このうちの切断部22は、互いの遠近動を
自在に設けられた1対の切断部21a、21bから成る。又、
上記第二の送り出し部は、第二のプーリ23と同軸に結合
され、この第二のプーリ23の回転に伴なって回動駆動さ
れる第二のキャプスタンローラ24及びこの第二のキャプ
スタンローラ24の外周面に向けて弾圧自在な第二のピン
チローラ25から成る。この第二のピンチローラ25は、一
端を機体に枢支した支持腕26の中間部に枢支されてい
る。この支持腕26の他端には、第二のソレノイド27の引
っ張り杆28の端部が結合されており、上記第二のソレノ
イド27への通電時に、上記支持腕26を第1図で反時計方
向に回動させ、第二のピンチローラ25を第二のキャプス
タンローラ24の外周面に弾圧する様に構成している。
尚、上記第二のプーリ23は、前記第一のプーリ15よりも
小径に形成している。そして、第一、第二の両プーリ1
5、23は、シンクロナスベルト、或はチェン等の、スリ
ップしない無端伝達部材29により、同期して回転する様
に、互いに組み合わせている。第一、第二の両プーリ1
5、23をそれぞれ同軸に結合された第一、第二の両キャ
プスタンローラ16、24は、同径に形成されている。従っ
て、第二のキャプスタンローラ24の周速は、第一のキャ
プスタンローラ16の周速よりも速くなる。但し、第一、
第二の両プーリ15、23を同径とし、代りに第二のキャプ
スタンローラ24の直径を第一のキャプスタンローラ16の
直径より大きくしても良い。この様な構造でも、第二の
キャプスタンローラ24の周速を第一のキャプスタンロー
ラ16の周速よりも大きくして、本考案の目的を達成する
事ができる。
スライドガラス移送手段であるコンベア30は、予め上面
に病理検体等の試料を貼着したスライドガラス8を前方
から後方に向け、第1図の右方向に送る。このコンベア
30は、第一、第二の両キャプスタンローラ16、24の下方
に設けられている。
このコンベア30の中間部には、検知手段であるセンサ31
を設け、上記コンベア30の上面に載って後方に送られる
スライドガラス8の存在を検知自在としている。このセ
ンサ31は、スライドガラス8が所定位置にまで送られて
来た場合に、図示しない制御器に信号を送る。
同様に、コンベア30の近傍には、測定手段である測定セ
ンサ32を設けている。コンベア30の移動量を測定する為
の測定センサ32は、上記センサ31がスライドガラス8を
検知してからのスライドガラス8の移動量を測定自在で
ある。
コンベア30の上方に設けた弾圧ローラ33は、図示しない
ばねにより下方に向かう弾力を付与されている。そして
この弾圧ローラ33は、上記第二のキャプスタンローラ24
と第二のピンチローラ25との間からスライドガラス8の
上面に供給されたカバー片2を上記スライドガラス8の
上面に押圧し、このスライドガラス8の上面にしっかり
と貼着させる役目を有する。
上述の様に構成される本考案のカバー片の供給装置によ
り、スライドガラスの上面の所定場所に、所定長さに切
断されたカバー片を貼着する場合、第2図に示したフロ
ーチャートの様に行なう。先ず、新しいカバー片2のコ
イル3を顕微鏡標本作成装置に於けるカバー片の供給装
置にセットしたならば、初期設定として、第一のソレノ
イド19に通電せず、第一のピンチローラ17を第一のキャ
プスタンローラ16から離した状態で、長尺なカバー片2
の先端部をコイル3から引き出す。そして、このカバー
片2の先端部を、第一のキャプスタンローラ16と第一の
ピンチローラ17との間に通す。カバー片2の通過後、第
一のソレノイド19に通電する。この通電に基づいて上記
第一のピンチローラ17が、上記第一のキャプスタンロー
ラ16の外周面に向けて弾圧されカバー片2の先端部が第
一のキャプスタンローラ16と第一のピンチローラ17との
間で挟まれる。この結果、第一のキャプスタンローラ16
の回転に伴なって、カバー片2を所定長さずつ後方に送
れる状態となる。
第一のソレノイド19への通電は標本作成作業の間中継続
し、第一のピンチローラ17を第一のキャプスタンローラ
16の外周面に弾圧させたままとする。従って、上記カバ
ー片2の送り出しは、第一のキャプスタンローラ16を駆
動するモータの起動、停止によってのみ調節自在とな
る。
この様に、カバー片2を後方に送り出せる状態にセット
したならば、次いでカバー片2の先端縁を、切断部22を
構成する1対の切断刃21a、21bの刃先に合わせる。この
合わせ作業は、例えばカバー片2の先端部を手で引っ張
る事により行なう。この際、上記切断刃21a、21b同士は
離隔させて、カバー片2が切断部22を通過自在な状態と
しておく。
上述の様にしてカバー片2の先端の位置合わせを完了し
たならば、第一、第二の両プーリ15、23を介して第一、
第二の両キャプスタンローラ16、24を駆動するモータに
通電し、上記第一のキャプスタンローラ16を所定角度だ
け回転させる。この回転に基づき、この第一のキャプス
タンローラ16と第一のピンチローラ17との間に挟まれた
カバー片2の先端部を、所定長さだけ後方に送り出す。
この際、前記第二のソレノイド27には通電せず、第二の
ピンチローラ25と第二のキャプスタンローラ24とを離し
た状態のままとしておく。
この結果、カバー片2は、切断部22の後側(第1図の右
側)に所定長さだけ存在する様になる。この際、第二の
キャプスタンローラ24も回転するが、第二のピンチロー
ラ25が第二のキャプスタンローラ24の外周面から離れて
いる為、カバー片2の後方への送り出しは、第二のキャ
プスタンローラ24の動きに関係なく行なわれる。
この様にして切断部22の後側にカバー片2を、所定長さ
だけ送り脱したならば、モータへの通電を停止して第
一、第二の両キャプスタンローラ16、24を停止させる。
次いで、第二のソレノイド27に通電する事により、第二
のピンチローラ25を第二のキャプスタンローラ24の外周
面に向けて押圧し、これら両ローラ25、24の間でカバー
片2を挟持する。従って、この第二のキャプスタンロー
ラ24の回転に伴なってカバー片2が、更に後方にまで送
られる状態となる。そして、この状態のまま、スライド
ガラス8が送られて来るまで、第一、第二の両キャプス
タンローラ16、24を停止したままの状態で待機する。
この待機状態でコンベア30の中間部に設けたセンサ31
が、スライドガラス8がコンベア30上を所定位置にまで
送られて来た事を検知すると、このセンサ31からの信号
に基づいて制御器が切断部22に信号を送る。そしてこの
切断部22を構成する切断刃21a、21b同士を互いに近付
け、上記カバー片2の先端部を切断する。この切断作業
の結果、第二のキャプスタンローラ24と第二のピンチロ
ーラ25との間に、所定長さに切断されたカバー片2が挟
まれた状態となる。
上記センサ31の信号に基づいて制御器は、上述の様に切
断部22を駆動すると共に、測定センサ32によるスライド
ガラス8の移動量の測定を開始する。そして、この測定
センサ32により測定されるスライドガラス8の移動量が
所定値に達すると、それまで停止していたモータを起動
させる。そして、第二のキャプスタンローラ24と第二の
ピンチローラ25との間でカバー片2を、上記所定長さ以
上の必要長さだけ、後方に送る。この結果、所定長さに
切断されたカバー片2がコンベア30上を送られるスライ
ドガラス8の上面の所定位置に載せられ、弾圧ローラ33
によってそのままスライドガラスの上面に貼着される。
これと同時に、コイル3から送り出された長尺なカバー
片2の先端が、第一のキャプスタンローラ16と第一のピ
ンチローラ17とによって、切断部22から所定長さだけ後
方に送り出される。これら第一のキャプスタンローラ16
と第一のピンチローラ17とで挟まれた未切断のカバー片
2の送り速度は、第二のキャプスタンローラ24と第二の
ピンチローラ25とで挟まれて送られる切断済のカバー片
2の送り速度よりも遅い。従って、切断済のカバー片2
が第二のキャプスタンローラ24と第二のピンチローラ25
との間から完全に送り出される以前には、未切断のカバ
ー片2の先端縁がこれら第二のキャプスタンローラ24と
第二のピンチローラ25との間に達する事はない。
そこで、切断済のカバー片2が前記必要長さだけ後方に
送られ、上記第二のキャプスタンローラ24と第二のピン
チローラ25との間から完全に送り出された後、未切断の
カバー片2の先端縁が上記第二のキャプスタンローラ24
と第二のピンチローラ25とに達する前に、前記第二のソ
レノイド27への通電を停止し、上記第二のピンチローラ
25を第二のキャプスタンローラ25の外周面から離す。こ
の状態で更にモータを少し回転させ、第一のキャプスタ
ンローラ16と第一のピンチローラ17とにより未切断のカ
バー片2を、所定長さだけ切断部22の後方に送る。そし
て、この未切断のカバー片2を、上記第二のキャプスタ
ンローラ24と第二のピンチローラ25との間に進入させ
る。
この様にして、長尺なカバー片2の先端部を切断部22の
後方に、所定長さだけ送り出す作業を終了したならば、
第一、第二の両キャプスタンローラ16、24を駆動する為
のモータを停止する。そして、上記第二のソレノイド27
に通電し、第二のピンチローラ25と第二のキャプスタン
ローラ24との間でカバー片2の先端部を挟持する。そし
て、この状態のまま、センサ31がコンベア30上を送られ
て来る次のスライドガラス8を検知するまで待機する。
以下、コンベア30上をスライドガラス8が送られて来る
度に、上述の作業を繰り返し行なう。
尚、図示の実施例に於いては、カバー片未貼着のスライ
ドガラス8を標本篭11(第3図参照)から取り出した
後、スライドガラス8の移動方向を変える事なく、この
スライドガラス8の上面にカバー片2を貼着し、このス
ライドガラス8を別の標本篭12に戻す様にしている。し
かしながら、本考案のカバー片の供給装置を組み込む顕
微鏡標本作成装置は、この様な構造のものに限定されな
い。他にも例えば実開昭62−137421号公報にも開示され
ている様に、標本篭から取り出したスライドガラスの送
り方向を途中で変えてからカバー片の貼着作業を行な
い、カバー片を貼着されたスライドガラスをそのまま元
の標本篭に戻す様な構造のものに、本考案を実施する事
もできる。
又、第一、第二の両キャプスタンローラ16、24は、それ
ぞれ独立したモータにより駆動する様に構成しても良
い。但し、この場合に於いても、第二のキャプスタンロ
ーラ24の周速は、第一のキャプスタンローラ16の周速よ
りも速くする。
(考案の効果) 本考案の顕微鏡標本作成装置に於けるカバー片の供給装
置は、以上に述べた通り構成され作用する為、カバー片
を所定長さに正確に切断する事ができる。そして、この
様に所定長さ通り正確に切断されたカバー片を、スライ
ドガラス上面の所定部分に確実に貼着する事ができる。
この結果、作成された顕微鏡標本の管理が容易に行なえ
る等、実用上の効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の顕微鏡標本作成装置に於けるカバー片
の供給装置の実施例を示す略側面図、第2図はこの装置
の作用を示すフローチャート、第3図は従来からの顕微
鏡標本作成用カバー片貼着装置の1例を示す略側面図、
第4図はスライドガラスの上面にカバー片を貼着した状
態を示す平面図である。 1:コンベヤ、2:カバー片、3:コイル、4、4a:ローラ、
5:切断刃、6、7:ローラ、8:スライドガラス、9:ノズ
ル、10:弾圧ローラ、11、12:標本篭、13:シユート、14:
上面部分、15:第一のプーリ、16:第一のキャプスタンロ
ーラ、17:第一のピンチローラ、18:支持腕、19:第一の
ソレノイド、20:引っ張り杆、21a、21b:切断刃、22:切
断部、23:第二のプーリ、24:第二のキャプスタンロー
ラ、25:第二のピンチローラ、26:支持腕、27:第二のソ
レノイド、28:引っ張り杆、29:無端伝達部材、30:コン
ベア、31:センサ、32:測定センサ、33:弾圧ローラ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の(a)〜(g)の構成要件を備えた、
    顕微鏡標本作製装置に於けるカバー片の供給装置。 (a)円筒形の外周面を有し、モータにより回転駆動さ
    れる第一のキャプスタンローラと、円筒形の外周面を有
    し、顕微鏡標本作製装置の運転の間中、この第一のキャ
    プスタンローラの外周面に向けて弾圧される第一のピン
    チローラとから成り、長尺なカバー片を巻回したコイル
    から引き出したカバー片を後方に送り出す第一の送り出
    し部。 (b)上記第一の送り出し部の後方で上記カバー片を上
    下から挟む位置に、互いの遠近動を自在に設けられた1
    対の切断刃から成る切断部。 (c)円筒形の外周面を有し、モータにより上記第一の
    キャプスタンローラよりも高速で回転駆動される第二の
    キャプスタンローラと、円筒形の外周面を有し、この第
    二のキャプスタンローラの外周面に向けて遠近動自在な
    第二のピンチローラとから成り、一定長さに切断された
    カバー片をスライドガラスの上面に向けて送り出す第二
    の送り出し部。 (d)上記第一のキャプスタンローラ及び第二のキャプ
    スタンローラの下方に設けられ、スライドガラスを前方
    から後方に向けて水平方向に送るスライドガラス移送手
    段。 (e)上記スライドガラス移送手段によりスライドガラ
    スが所定位置にまで送られて来た事を検知する為の検知
    手段。 (f)上記検知手段がスライドガラスを検知してからの
    スライドガラスの移動量を測定する測定手段。 (g)上記検知手段がスライドガラスを検知した後に切
    断部にカバー片を切断させ、更に測定手段により測定さ
    れるスライドガラスの移動量が所定値に達した場合に、
    第二のピンチローラを第二のキャプスタンローラの外周
    面に弾圧させた状態でモータを回転させ、第二のキャプ
    スタンローラと第二のピンチローラとの間でカバー片を
    スライドガラスの上面に送り出した後、未切断のカバー
    片の先端縁が上記第二のキャプスタンローラと第二のピ
    ンチローラとに達する前に、第二のピンチローラを第二
    のキャプスタンローラの外周面から離し、更にモータを
    少し回転させる事で、未切断のカバー片を所定長さだけ
    切断部の後方に送ってからモータを停止させ、第二のピ
    ンチローラと第二のキャプスタンローラとの間でカバー
    片を挟持した状態で、検知手段が次のスライドガラスを
    検知するまで待機させる制御器。
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