JP7067951B2 - シート貼付装置およびシート貼付方法 - Google Patents
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また、接着シートが被着体に接着する接着縁の長さに応じて、当該接着シートに付与する張力を増減可能な構成とすれば、例えば、接着縁の単位長さあたりの張力を一定にすることができる。
さらに、剥離手段との間に位置する剥離シートに弛みを形成しつつ、剥離シートを回収する構成とすれば、剥離シートが引っ張られることで接着シートに付与する張力が変化することを防止することができる。
また、跨り期間の前の段階および跨り期間の後の段階のうち少なくとも一方の段階において、剥離シートに所定の張力を付与する構成とすれば、剥離シートを適切に回収することができる。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1中手前方向から観た場合を基準とし、図を指定することなく方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。
先ず、図1中実線で示す初期位置に各部材が配置されたシート貼付装置EAに対し、シート貼付装置EAの使用者(以下、単に「使用者」という)が同図のように原反RSをセットした後、操作パネルやパーソナルコンピュータ等の図示しない操作手段を介して、シート貼付装置EAに運転開始の信号を入力する。すると、繰出手段10および回収手段40が回動モータ13A、41Aを駆動し、図1中実線で示すように、原反RSを繰り出して先頭の接着シートASが剥離板20の剥離縁20Aで剥離シートRLから所定長さ剥離されると、回動モータ13A、41Aの駆動を停止し、シート貼付装置EAがスタンバイ状態となる。
すなわち、繰出手段10および移動手段50は、相互に協調し、剥離板20で剥離された接着シートASの繰出方向先端部ASFが押圧ローラ30によって被着体WKに貼付されてから、接着シートASの繰出方向後端部ASRが剥離シートRLから離間するまでの跨り期間中、移動手段50が支持テーブル52を移動させるリニアモータ51のトルクを一定に保ち、繰出手段10が繰出ローラ13を原反RSの繰出方向に回転させる回動モータ13Aのトルクまたは速度を制御し、接着シートASに所定の張力を付与する。これにより、接着シートASは、所定の張力が付与された状態で被着体WKに貼付される。
なお、本実施形態の場合、繰出手段10および移動手段50は、相互に協調し、跨り期間中、繰出手段10が繰出ローラ13を原反RSの繰出方向に回転させる回動モータ13Aのトルクを一定に保ち、移動手段50が支持テーブル52を移動させるリニアモータ51のトルクまたは速度を制御し、接着シートASに所定の張力を付与してもよいし、跨り期間中、移動手段50が支持テーブル52を移動させるリニアモータ51の速度を一定に保ち、繰出手段10が繰出ローラ13を原反RSの繰出方向に回転させる回動モータ13Aのトルクまたは速度を制御し、接着シートASに所定の張力を付与してもよいし、跨り期間中、繰出手段10が繰出ローラ13を原反RSの繰出方向に回転させる回動モータ13Aの速度を一定に保ち、移動手段50が支持テーブル52を移動させるリニアモータ51のトルクまたは速度を制御し、接着シートASに所定の張力を付与してもよい。
すなわち、繰出手段10および移動手段50は、例えば、接着縁AS1の単位長さあたりの張力が一定になるように当該接着シートASに付与する張力が制御され、接着縁AS1の長さが2倍になれば、その際に付与する張力も2倍となるように、接着縁AS1の長さと接着シートASに付与する張力との関係が正比例関係となるように制御されている。このような構成により、繰出手段10および移動手段50は、接着シートASの形状が例えば円形、三角形や四角形またはそれ以上の多角形、楕円形またはそれら以外の形状であったとしても、当該接着シートASに均一の張力を付与して被着体WKに貼付することができる。
このように、接着縁AS1の長さに応じて接着シートASに付与する張力を増減させる場合、繰出手段10は、接着縁AS1の長さを測長可能なカメラや投影機等の撮像手段や、光学センサや超音波センサ等の各種センサ等の接着縁測長手段を備えていてもよいし、被着体WKの形状が予め解っている場合は、接着縁測長手段を設けずに、支持テーブル52の位置に応じて接着縁AS1の単位長さあたりの張力が一定になるように、当該接着シートASに張力を付与してもよい。
すなわち、剥離板20で剥離された接着シートASの繰出方向先端部ASFが押圧ローラ30によって被着体WKに貼付されると、回収手段40が回動モータ41Aの駆動を停止し、剥離シートRLの回収を中止して当該剥離シートRLを弛ませる。その後、回収手段40が回動モータ41Aの駆動と停止を繰り返し、剥離シートRLの弛みが常に弛み検知手段43に検知されるようにしながら当該剥離シートRLの回収を行う。
すなわち、繰出手段10および回収手段40は、相互に協調し、シート貼付装置EAがスタンバイ状態となっている状態から、剥離板20で剥離された接着シートASの繰出方向先端部ASFが押圧ローラ30によって被着体WKに貼付されるまでの跨り期間の前の段階、および、接着シートASの繰出方向後端部ASRが剥離シートRLから離間してから、シート貼付装置EAが再びスタンバイ状態となるまでの跨り期間の後の段階のうち少なくとも一方の段階において、回収手段40が送りローラ41を回転させる回動モータ41Aのトルクを一定に保ち、繰出手段10が繰出ローラ13を回転させる回動モータ13Aのトルクまたは速度を制御し、剥離シートRLに所定の張力を付与する。これにより、剥離シートRLを適切に回収することができる。
なお、本実施形態の場合、繰出手段10および回収手段40は、相互に協調し、跨り期間の前の段階および跨り期間の後の段階のうち少なくとも一方の段階において、繰出手段10が繰出ローラ13を回転させる回動モータ13Aのトルクを一定に保ち、回収手段40が送りローラ41を回転させる回動モータ41Aのトルクまたは速度を制御し、剥離シートRLに所定の張力を付与してもよいし、跨り期間の前の段階および跨り期間の後の段階のうち少なくとも一方の段階において、回収手段40が送りローラ41を回転させる回動モータ41Aの速度を一定に保ち、繰出手段10が繰出ローラ13を回転させる回動モータ13Aのトルクまたは速度を制御し、剥離シートRLに所定の張力を付与してもよいし、跨り期間の前の段階および跨り期間の後の段階のうち少なくとも一方の段階において、繰出手段10が繰出ローラ13を回転させる回動モータ13Aの速度を一定に保ち、回収手段40が送りローラ41を回転させる回動モータ41Aのトルクまたは速度を制御し、剥離シートRLに所定の張力を付与してもよい。
移動手段50が本発明のシート貼付装置EAに備わっていない場合、繰出手段10は、当該繰出手段10に対して被着体WKを相対移動させる移動手段(他の装置の移動手段)と相互に協調し、跨り期間中、繰出ローラ13を原反RSの繰出方向に回転させながら、接着シートASに所定の張力を付与する。
すなわち、繰出手段10は、移動手段(他の装置の移動手段)と相互に協調し、跨り期間中、移動手段(他の装置の移動手段)が被着体WKを移動させるトルクに対し、繰出手段10が繰出ローラ13を原反RSの繰出方向に回転させる回動モータ13Aのトルクまたは速度を制御し、接着シートASに所定の張力を付与してもよいし、跨り期間中、移動手段(他の装置の移動手段)が被着体WKを移動させる速度に対し、繰出手段10が繰出ローラ13を原反RSの繰出方向に回転させる回動モータ13Aのトルクまたは速度を制御し、接着シートASに所定の張力を付与してもよい。
また、移動手段50が本発明のシート貼付装置EAに備わっていない場合、繰出手段10は、当該繰出手段10に対して被着体WKを相対移動させる移動手段(他の装置の移動手段)と相互に協調し、接着シートASが被着体WKに接着する接着縁AS1の長さに応じて当該接着シートASに付与する張力を増減させることができる。
繰出手段10および移動手段50は、接着縁AS1の長さと接着シートASに付与する張力との関係が、反比例関係となるように、接着縁AS1の長さに応じて接着シートASに付与する張力を増減させてもよいし、接着縁AS1の長さと接着シートASに付与する張力との関係が、比例関係や反比例関係とならないように、接着縁AS1の長さに応じて接着シートASに付与する張力を増減させてもよいし、接着縁AS1の長さに応じて接着シートASに付与する張力を増減させなくてもよい。
繰出ローラ13および送りローラ41のうち繰出手段10および回収手段40によってトルクまたは速度が制御されない側は、トルクまたは速度が変動してもよく、このような場合、繰出手段10および回収手段40は、トルクまたは速度が制御されない側のトルクまたは速度の変動に対応させ、トルクまたは速度が制御される側のトルクまたは速度を変動させて剥離シートRLに所定の張力を付与すればよい。
シート貼付装置EAは、天地反転して配置したり横向きに配置したりして、接着シートASを被着体WKに貼付してもよい。
前記実施形態において、ローラ等の回転部材が採用されている場合、当該回転部材を回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、回転部材の表面や回転部材自体をゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、回転部材の表面や回転部材自体を変形しない部材で構成してもよいし、ローラの代わりに回転するまたは回転しないシャフトやブレード等の他の部材を採用してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材といった被押圧物を押圧するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ゴム、樹脂、スポンジ等の部材を採用したり、大気やガス等の気体の吹き付けにより押圧する構成を採用したりしてもよいし、押圧するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、剥離板や剥離ローラ等の剥離手段や剥離部材といった被剥離物を剥離するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、板状部材、丸棒、ローラ等の部材を採用してもよいし、剥離するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材を支持または保持するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよいし、切断手段や切断部材等の被切断部材を切断または、被切断部材に切込や切断線を形成するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、カッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等で切断するものを採用したり、適宜な駆動機器を組み合わせたもので切断するものを移動させて切断するようにしたりしてもよい。
10…繰出手段
13…繰出ローラ
20…剥離板(剥離手段)
30…押圧ローラ(押圧手段)
40…回収手段
50…移動手段
AS…接着シート
AS1…接着縁
RL…剥離シート
RS…原反
WK…被着体
Claims (4)
- 帯状の剥離シートに所定間隔をおいて複数の接着シートが仮着された原反に、繰出力を付与して当該原反を繰り出す繰出ローラを備えた繰出手段と、
前記繰出手段で繰り出される前記原反の前記剥離シートから前記接着シートを剥離する剥離手段と、
前記剥離手段で剥離された前記接着シートを被着体に押圧して貼付する押圧手段と、
前記接着シートが剥離された前記剥離シートを回収する回収手段とを備え、
前記繰出手段は、当該繰出手段に対して前記被着体を相対移動させる移動手段と相互に協調し、前記剥離シートと前記被着体との間に前記接着シートが跨っている跨り期間中、前記繰出ローラを前記原反の繰出方向に回転させながら、前記接着シートに所定の張力を付与し、
前記回収手段は、前記跨り期間中、前記剥離手段との間に位置する前記剥離シートに弛みを形成しつつ、当該剥離シートを回収することを特徴とするシート貼付装置。 - 帯状の剥離シートに所定間隔をおいて複数の接着シートが仮着された原反に、繰出力を付与して当該原反を繰り出す繰出ローラを備えた繰出手段と、
前記繰出手段で繰り出される前記原反の前記剥離シートから前記接着シートを剥離する剥離手段と、
前記剥離手段で剥離された前記接着シートを被着体に押圧して貼付する押圧手段と、
前記繰出手段と前記被着体とを相対移動させる移動手段と、
前記接着シートが剥離された前記剥離シートを回収する回収手段とを備え、
前記繰出手段および前記移動手段は、相互に協調し、前記剥離シートと前記被着体との間に前記接着シートが跨っている跨り期間中、前記繰出ローラを前記原反の繰出方向に回転させながら、前記接着シートに所定の張力を付与し、
前記回収手段は、前記跨り期間中、前記剥離手段との間に位置する前記剥離シートに弛みを形成しつつ、当該剥離シートを回収することを特徴とするシート貼付装置。 - 帯状の剥離シートに所定間隔をおいて複数の接着シートが仮着された原反に、繰出ローラを備えた繰出手段で繰出力を付与して当該原反を繰り出す繰出工程と、
前記繰出工程で繰り出される前記原反の前記剥離シートから前記接着シートを剥離手段で剥離する剥離工程と、
前記剥離工程で剥離された前記接着シートを被着体に押圧して貼付する押圧工程と、
前記接着シートが剥離された前記剥離シートを回収手段で回収する回収工程とを実施し、
前記繰出工程では、前記繰出手段が当該繰出手段に対して前記被着体を相対移動させる移動手段と相互に協調し、前記剥離シートと前記被着体との間に前記接着シートが跨っている跨り期間中、前記繰出ローラを前記原反の繰出方向に回転させながら、前記接着シートに所定の張力を付与し、
前記回収工程では、前記跨り期間中、前記回収手段と前記剥離手段との間に位置する前記剥離シートに弛みを形成しつつ、当該剥離シートを回収することを特徴とするシート貼付方法。 - 帯状の剥離シートに所定間隔をおいて複数の接着シートが仮着された原反に、繰出ローラを備えた繰出手段で繰出力を付与して当該原反を繰り出す繰出工程と、
前記繰出手段で繰り出される前記原反の前記剥離シートから前記接着シートを剥離手段で剥離する剥離工程と、
前記剥離工程で剥離された前記接着シートを被着体に押圧して貼付する押圧工程と、
前記繰出手段と前記被着体とを相対移動させる移動手段でそれらを相対移動させる移動工程と、
前記接着シートが剥離された前記剥離シートを回収手段で回収する回収工程とを実施し、
前記繰出工程では、前記繰出手段および前記移動手段が相互に協調し、前記剥離シートと前記被着体との間に前記接着シートが跨っている跨り期間中、前記繰出ローラを前記原反の繰出方向に回転させながら、前記接着シートに所定の張力を付与し、
前記回収工程では、前記跨り期間中、前記回収手段と前記剥離手段との間に位置する前記剥離シートに弛みを形成しつつ、当該剥離シートを回収することを特徴とするシート貼付方法。
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