JPH0647942A - サーマルヘッド用基板の製造方法 - Google Patents

サーマルヘッド用基板の製造方法

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JPH0647942A
JPH0647942A JP22069492A JP22069492A JPH0647942A JP H0647942 A JPH0647942 A JP H0647942A JP 22069492 A JP22069492 A JP 22069492A JP 22069492 A JP22069492 A JP 22069492A JP H0647942 A JPH0647942 A JP H0647942A
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glazed layer
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Tsumoru Nagira
積 梛良
Osamu Miyazawa
修 宮澤
Mitsuru Suda
充 須田
Tadashi Betsumune
正 別宗
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラスグレーズ層の凸条頂上部近傍のうねり
を1μm以下にかつ凸条の曲率半径を1mm以上15m
m以下の範囲内に入れ、凸条の上に成膜された発熱抵抗
体層の抵抗値のばらつきを小さくする。 【構成】 セラミック基板11の片面又は両面の全面又
は一部分に表面が平滑なガラスグレーズ層12を形成す
る。ガラスグレーズ層の一部分を残して他の部分を除去
することにより残した一部分を凸条に形成する。ガラス
グレーズ層を熱処理する際に、凸条はその幅をWとしそ
の高さをHとするとき10≦W/H≦40となるように
形成され、軟化したガラスの粘度が104〜105ポイズ
になる温度で熱処理が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミック基板の片面
又は両面の全面又は一部分にグレーズ層が形成された熱
転写プリンタのサーマルヘッド用基板の製造方法に関す
る。更に詳しくはグレーズ層にW/Hが10〜40の凸
条を形成するときのサーマルヘッド用基板の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、感熱転写プリンタの印字品質の向
上及び印字速度の高速化の要求が一段と強まってきてい
る。この要求を満たすために、感熱転写プリンタに使用
されるサーマルヘッド用基板においては、基板表面に形
成されたグレーズ層の表面が平滑でうねりや欠陥のない
ことが不可欠である上、発熱抵抗体と感熱紙との接触を
大きくさせる必要がある。このために、グレーズ層の発
熱抵抗体の形成部を曲面を有する凸条にしている。この
ような凸条のグレーズ層を形成する方法としては、セラ
ミック基板の全面にガラスペーストを印刷し焼成した
後、更にその上の凸条を必要とする部分に同様のガラス
ペーストを印刷し焼成して全面グレーズ層に凸条を形成
する間接法がある。また、別の方法として、軟化点の異
なる2種類のガラスペーストを用い、まずセラミック基
板の凸条形成部以外の部分に軟化点の高いガラスペース
トを印刷して焼成し、次に凸条形成部に軟化点の低いガ
ラスペーストを所望の高さになるように印刷して焼成す
ることにより全面グレーズ層に凸条を形成する直接法が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記間接法で
は、セラミック基板上でのガラスの流動が少ないので凸
条の曲率を比較的小さくできるが、凸条頂上部近傍のう
ねりが大きく或いはセラミック基板上に導体の微細配線
をしなければならない問題点があり、一方上記直接法で
は、平滑なグレーズ層の表面に導体配線ができるため断
線等の不具合が非常に少ない特徴がある反面、通常平滑
なグレーズ層の表面を得るためのグレーズ焼成温度では
ガラス粘度が104ポイズ未満で低いため、平面ガラス
上の凸条のガラスは流動しやすく凸条の曲率半径を15
mm以下に小さくしにくい欠点があった。また、印字の
高精細性や印刷のカラー化に対する要望がますます高ま
っているが、この要望を実現するには、平滑なグレーズ
層の表面に好ましくは5mm以下の曲率半径が小さい凸
条を形成し、しかもこの凸条はその頂上部近傍のうねり
を1μm以下にする必要がある。しかし、前述のサーマ
ルヘッド用基板の製造方法では対応できないのが現状で
ある。本発明の目的は、W/Hが10〜40の凸条を形
成するとき凸条の曲率半径が1mm以上15mm以下で
あるサーマルヘッド用基板の製造方法を提供することに
ある。本発明の別の目的は、凸条頂上部近傍のうねりが
1μm以下であり、かつセラミック基板上での導体の微
細配線が不要であるサーマルヘッド用基板の製造方法を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】図1に示すように、本発
明は、セラミック基板11の片面又は両面の全面又は一
部分に表面が平滑なガラスグレーズ層12を形成し、ガ
ラスグレーズ層12の一部分を残して他の部分のガラス
グレーズ層を除去することにより残した一部分を凸条1
3に形成し、ガラスグレーズ層12をそのガラスの軟化
点以上の温度で熱処理して凸条13の頂上部近傍を曲面
に加工するサーマルヘッド用基板の製造方法の改良であ
る。その特徴ある構成は、凸条がその幅をWとし、その
高さをHとするとき10≦W/H≦40となるように形
成され、熱処理が軟化したガラスの粘度が104〜105
ポイズになる温度で行われることにある。
【0005】本発明のセラミック基板の片面又は両面に
形成されるガラスグレーズ層の原料となるガラス粉末
は、感熱転写プリンタに使用されるサーマルヘッドに要
求される絶縁性及び耐熱性をともに満足するものであ
る。例えば、このガラス粉末の主成分として、Si,C
a,Ba,Al,Bがあり、またAl23−BaO−B
23−CaO−SiO2系のガラスグレーズ層を形成す
る。図1(a)に示すようにガラス粉末とバインダから成
るガラスペーストをスクリーン印刷又はスプレーにより
セラミック基板11上に付着させ、焼成することにより
表面が平滑なガラスグレーズ層12を得る。続いて、図
1(b)に示すようにこの平滑なガラスグレーズ層12に
乾式又は湿式エッチング、平面研削等の研磨等により部
分的に凸条13を形成する。部分的に凸条13を形成す
る際、エッチング、研磨等で取除くガラスグレーズ層1
2の厚さは、セラミック基板11上に最初に形成された
ガラスグレーズ層12の厚さより小さくする必要があ
る。特に本発明は凸条の幅をW、高さをHとするとき凸
条13のW/Hを10以上40以下に形成する場合の製
造方法である。
【0006】更に、図1(c)に示すように部分的に形成
された凸条13を、ガラスの軟化点以上の温度でかつガ
ラスの粘度が104〜105ポイズの範囲で、熱処理を行
い図1(b)に示した矩形の凸条13に丸みを帯びさせ
る。本発明の特徴ある点はこの熱処理にある。具体的に
は次の条件により行う。熱処理は軟化したガラスの粘度
が104〜105ポイズになる温度で行われる。ガラスの
粘度が104ポイズ未満になる温度では熱処理後の凸条
の曲率半径が15mmを超えてしまい、一方105ポイ
ズを超える温度では熱処理後の凸条の頂上部が完全に曲
面化されずに平坦な部分が残り、曲率半径が1mm未満
となる。
【0007】
【作用】ガラスグレーズ層12の凸条13に丸みを帯び
させるために、ガラスグレーズ層12のW(幅)とH
(高さ)の比W/Hが10〜40の範囲に入るように凸
条を形成した後、ガラスの粘度が104〜105ポイズの
範囲で熱処理を行うと、凸条の曲率半径を1〜15mm
の範囲で加工することができる。
【0008】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。本発明はこの実施例により制限されるものではな
い。長さ270mm、幅50mm、厚さ1mmのアルミ
ナ含有量96%のセラミック基板11を用意した。この
基板の表面に軟化点が855℃のガラス粉末(商品名:
ASF1760、旭硝子(株)製)とエチルセルロースと
テレピネオールとを混合して得られたガラスペーストを
スクリーン印刷してガラスグレーズ層12を形成し、こ
のガラスグレーズ層12を150℃で乾燥させた後、9
50℃で30分間焼成した。ガラスペーストの厚さは、
焼成後に60μmとなるように調整した(図1(a))。
ガラスグレーズ層12にそれぞれW(幅)が0.3m
m、0.5mm、0.8mm及び1.1mmで、長さが
270mmで、H(高さ)が0.03mmの4種類の幅
の異なる凸条13を形成した。これらの凸条13は凸条
以外の部分を平面研削して形成した(図1(b))。更
に、表1に示す12の条件で熱処理を行い、凸条13に
丸みを帯びさせた(図1(c))。4種類の凸部のW/H
は、それぞれ6.7、16.7、26.7及び36.7
であった。研削により形成した矩形の部分的に凸条を有
するグレーズ基板を、最高温度が1020℃、1050
℃、1100℃で、かつ最高温度での保持時間がそれぞ
れ15分で熱処理した。ここで熱処理は昇温速度、焼成
時間、最高温度での保持時間、冷却速度及び冷却時間等
の焼成条件を予備試験で予め求め、記憶装置に記憶させ
た焼成条件のプロファイルのうち焼成炉の60分プロフ
ァイルに基づいた。熱処理した最高温度でのこのガラス
の粘度は換算表より、1020℃では10 4 .9ポイズ、
1050℃では104.5ポイズ、及び1100℃では1
4.1ポイズであった。熱処理後のガラスグレーズ層1
2の表面を観察すると、非常に平滑で無欠陥であった。
また、凸条13が曲面化され丸みを帯びていた。更に、
丸みの曲率半径と長手方向のうねりを測定した。その結
果を表1に示す。 (以下、本頁余白)
【0009】
【表1】
【0010】表1の結果より、熱処理前のW/Hを1
0.0〜36.7に、かつ熱処理温度をガラス粘度が特
定の範囲に入るように設定すると、、熱処理後の凸条の
曲率半径が1.1〜14.5で、及び凸条頂上部のうね
りがすべて0.2μm以下であることが判る。
【0011】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ガ
ラスグレーズ層にW/Hが10〜40の凸条を形成した
後の熱処理を特定の温度条件下で行うことにより、凸条
頂上部のガラスグレーズ層のうねりが1μm以下で、凹
凸がなく平滑な表面のガラスグレーズ層が得られ、かつ
凸条の曲率半径が1〜15mmの曲面部を有するガラス
グレーズ層が得られるので、絶縁性と断熱性に優れかつ
蓄熱効果が大きいガラスグレーズ層を備えたサーマルヘ
ッド用基板を製造することができる。また、凸条の上に
発熱抵抗体層を形成すると、導線の微細配線を必要とせ
ずかつ抵抗値のばらつきが少ないサーマルヘッドを得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサーマルヘッド用基板の製造を工程順
に示すサーマルヘッド用基板の断面図。
【符号の説明】
11 セラミック基板 12 ガラスグレーズ層 13 凸条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須田 充 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270番地 三 菱マテリアル株式会社セラミックス研究所 内 (72)発明者 別宗 正 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270番地 三 菱マテリアル株式会社セラミックス研究所 内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック基板(11)の片面又は両面の全
    面又は一部分に表面が平滑なガラスグレーズ層(12)を形
    成し、前記ガラスグレーズ層(12)の一部分を残して他の
    部分のガラスグレーズ層を除去することにより前記残し
    た一部分を凸条(13)に形成し、前記ガラスグレーズ層(1
    2)をそのガラスの軟化点以上の温度で熱処理して前記凸
    条(13)の頂上部近傍を曲面に加工するサーマルヘッド用
    基板の製造方法において、 前記凸条はその幅をWとし、その高さをHとするとき 10 ≦ W/H ≦ 40 となるように形成され、前記熱処理は軟化したガラスの
    粘度が104〜105ポイズになる温度で行われることを
    特徴とするサーマルヘッド用基板の製造方法。
JP22069492A 1992-07-28 1992-07-28 サーマルヘッド用基板の製造方法 Expired - Lifetime JP3123823B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4901767A (en) * 1987-01-28 1990-02-20 Grob & Co. Aktiengesellschaft Supporting bar of a heddle frame
JP2017114071A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 ローム株式会社 サーマルプリントヘッドおよびサーマルプリンタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4901767A (en) * 1987-01-28 1990-02-20 Grob & Co. Aktiengesellschaft Supporting bar of a heddle frame
JP2017114071A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 ローム株式会社 サーマルプリントヘッドおよびサーマルプリンタ

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