JPH06478A - 浄水装置の濾過器およびその製造方法 - Google Patents

浄水装置の濾過器およびその製造方法

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JPH06478A
JPH06478A JP18432292A JP18432292A JPH06478A JP H06478 A JPH06478 A JP H06478A JP 18432292 A JP18432292 A JP 18432292A JP 18432292 A JP18432292 A JP 18432292A JP H06478 A JPH06478 A JP H06478A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 細菌や異臭のないきれいな水を安定して供給
する浄水装置、濾過器および濾過器の製造方法を提供す
ること。 【構成】 濾過器の製造方法は、多孔質中空糸を束ねて
なる中空糸膜3を収納した中空糸膜チャンバ21の一端
であって、フィルタカートリッジ1本体に収納されてい
る粒状活性炭寄りに不織布製の袋に収納されている粉末
活性炭を配置し、中空糸膜チャンバ21の他端側から外
部へ空気を吸い出して、粉末活性炭を中空糸膜3k表面
に付着させる。また、多孔質中空糸を束ねてなる中空糸
膜を収納した第一チャンバの水のペーハー値を7.5以
上8.0以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲料水を濾過する浄水
装置、その浄水装置に使用される濾過器およびその濾過
器の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、無数の微孔を有する多孔質中空糸
を束ねてなる中空糸膜が、飲料水を濾過するための濾材
として広く使用されている。中空糸膜とは、中空糸壁面
の微孔を利用して水を濾過する一種のフィルタのことで
あって、使用時には水は中空糸外部から壁面を浸透して
中空糸内部へ流入し、その時水の中の塵が濾過され、中
空糸内に流入した水は中空糸端部の開口口より外部へ流
出する。中空糸膜は、微孔が0.01〜0.1ミクロン
と小さいため、細菌をも濾過するという利点を持ってい
る。
【0003】しかし、中空糸膜を長時間使用すると、中
空糸膜の表面に無数の細菌が付着し、それが増殖して硫
化水素等のガスを発生し、濾過水に異臭を生じる問題が
あった。例えば、硫酸塩還元菌は増殖するときに硫化水
素ガスを発生する。このことは、水道水の塩素を粒状活
性炭を用いて除去した水は、殺菌能力が劣化するため特
に問題となる。
【0004】その問題を解決するために、従来より粉末
活性炭が使用されている。そして、粉末活性炭を水に対
して均等に配置するための製造方法が特開平1−143
685号公報において開示されている。すなわち、粒状
活性炭を入れたケースの一端から空気を吸引しながら他
端から粉末活性炭を注入することにより、粉末活性炭を
均等に配置する。次に、そのケースに中空糸膜が収納さ
れた別のケースを嵌合し、水を粒状活性炭側から流すこ
とにより、粉末活性炭が中空糸膜表面に付着させてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
濾過器および濾過器の製造方法においては、以下のよう
な問題があった。 (1)細菌は、中空糸膜の下流側すなわち濾過器の出口
側に多く付着し、異臭を発生するが、従来の濾過器の製
造方法では、粉末活性炭が中空糸膜の上流側に集中して
付着している。そのため、中空糸膜の下流側で発生する
異臭を吸収することができず、濾過水に異臭が発生し問
題となっていた。 (2)粉末活性炭をたくさん入れすぎると、初めに水を
通したときに、粉末活性炭がチャンバーの壁面に付着し
て膜を形成し流路を狭くする問題があった。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、細菌や異臭のないきれいな水を
安定して供給する浄水装置、濾過器および濾過器の製造
方法を供給することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の浄水装置の濾過器の製造方法は、多孔質中
空糸を束ねてなる中空糸膜を収納した第一チャンバと、
粒状活性炭を収納する第二チャンバとを有する浄水装置
の濾過器の製造方法であって、第一チャンバの一端であ
って第二チャンバ寄りに粉末活性炭を配置し、第一チャ
ンバの他端側から外部へ空気を吸い出して、粉末活性炭
を前記中空糸膜表面に付着させることを特徴とする。
【0008】また、この目的を達成するために、本発明
の浄水装置の濾過器は、多孔質中空糸を束ねてなる中空
糸膜を収納した第一チャンバと、粒状活性炭を収納する
第二チャンバとを有する浄水装置の濾過器であって、第
一チャンバの一端であって第二チャンバ寄りに不織布に
包まれた粉末活性炭を配置している。
【0009】また、この目的を達成するために、本発明
の浄水装置は、多孔質中空糸を束ねてなる中空糸膜を収
納した第一チャンバと、粒状活性炭を収納する第二チャ
ンバとを有する濾過器を使用する浄水装置であって、第
一チャンバ内の水のペーハー値を7.5以上8.0以下
とする。
【0010】
【作用】上記の構成よりなる本発明の第二チャンバに収
納されている粒状活性炭は、水道水中の塩素成分を除去
する。また、第一チャンバに収納されている多孔質中空
糸を束ねてなる中空糸膜は、使用時に水が中空糸外部か
ら壁面の微孔を通過して中空糸内部へ流入する。そし
て、中空糸膜3の微孔は、0.01〜0.1ミクロンと
小さいため、細菌、鉄さび、カビやニゴリをも濾過す
る。
【0011】そして、濾過された細菌、特に硫酸還元菌
は中空糸膜の開口部3a付近で増殖し、硫化水素を発生
する。しかし、第一チャンバの一端であって第二チャン
バ寄りにある不織布に包まれている珊瑚の粉体により第
一チャンバ内の水のペーハー値が7.5以上8.0以下
に維持されているので、硫酸還元菌の増殖が押さえられ
ている。
【0012】また、濾過器である第一チャンバの製造時
に、第一チャンバの一端であって第二チャンバ寄りに粉
末活性炭を配置し、第一チャンバの他端側から外部へ空
気を吸い出して、粉末活性炭を前記中空糸膜表面に付着
させている。従って、粉末活性炭が中空糸膜の開口部3
aの周囲に配置されているので、細菌の増殖により発生
した硫化水素を粉末活性炭が吸収するため、水に異臭が
発生しない。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例である浄
水装置、濾過器およびその製造方法について図面を参照
しながら説明する。図1に浄水装置2の全体構成を部分
断面図で示す。本体に対して着脱自在にフィルタカート
リッジ1が取り付けられている。フィルタカートリッジ
1の構造については後で詳細に説明するが、フィルタカ
ートリッジ1は、2本の中空糸膜チャンバ21から構成
されている。また、中空糸膜チャンバ21の上部に不織
布フィルタ4が配置されている。
【0014】中空糸膜チャンバ21の外壁とフィルタカ
ートリッジ1の本体内壁に挟まれた空間に粒状活性炭5
が配置されている。浄水装置2の左下部に水の入力ポー
ト25が付設され、水道水の蛇口から入力ポート25へ
水道管が配管されている。浄水装置2の右下部に流量計
6が付設されている。流量計の上部に電子表示部7が配
設されている。浄水装置2の上面の水の出力ポート24
には、蛇腹チューブ8が取り付けられている。
【0015】次に、上記構成を有する浄水装置2の作用
について説明する。入力ポート25から入った水は、流
量計6を通過した後、フィルタカートリッジ1の下側で
2手に分岐され、粒状活性炭5および不織布フィルタ4
を通って、2つの中空糸膜チャンバ21に流入する。2
つの中空糸膜チャンバ21から流出する水は、フィルタ
カートリッジ1の下側で合流して、出口ポート24を通
って蛇腹チューブ8から流出する。
【0016】流量型6は、浄水装置2を流れる水道水の
流量を計量しており、フィルタカートリッジ1の使用限
界が近かずくと、交換を指示するための表示を行う。フ
ィルタカートリッジ1は、浄水装置2に対して容易に取
り外しおよび取り付け可能であり、交換表示により使用
者がフィルタカートリッジ1を交換することにより、常
にきれいな水を供給することができる。
【0017】次に、フィルタカートリッジ1の構成につ
いて詳細に説明する。図2にフィルタカートリッジ1の
断面図を示す。フィルタカートリッジ1は、下ケース1
1と中ケース12とが嵌合し、さらに中ケース12と上
ケース18とが嵌合して全体の外側ケースを構成してい
る。また、下ケースには、入水ポート9と出水ポート1
0とが形成されている。フィルタカートリッジ1は、中
板19により左右2つのフィルタ部に分離されている。
【0018】主要部分は左右対称であるので、右側の部
分を説明し、左側の部分の説明を省略する。中心部に中
空糸膜3を収納した中空糸膜チャンバ21が配設されて
いる。ここで、中空糸膜3とは、中空糸壁面の微孔を利
用して水を濾過する一種のフィルタのことである。中空
糸膜の作用は、使用時に水は中空糸外部から壁面を浸透
して中空糸内部へ流入し、その時水の中の塵が濾過さ
れ、中空糸内に流入した水は中空糸端部の開口部3a
(図の下側)より外部へ流出する。中空糸膜3は、微孔
が0.01〜0.1ミクロンと小さいため、活性炭では
取れない細菌、鉄さび、カビやニゴリをも濾過するとい
う利点を持っている。
【0019】中空糸膜チャンバ21の上部に不織布ブラ
ケット22が付設され、不織布ブラケット22の中に不
織布フイルタ4が収納されている。不織布フィルタ4
は、不織布で作られた袋の中に粉末活性炭と珊瑚の粉末
とを収納したものである。ここで、粉末活性炭は200
メッシュを使用している。また、珊瑚の粉末は30〜8
0メッシュを使用している。また、不織布は、100メ
ッシュ以下の粒径の大きい粒子は通過させないものを使
用している。従って、不織布で作られた袋の中からは、
粉末活性炭は外へ出るが、珊瑚の粉体は外へ出ない。ま
た、不織布ブラケット22に網状であり、不織布フィル
タ4の収納部と中空糸膜3の収納部とは連通している。
【0020】中ケース12の中空糸膜21の中心に対抗
する位置に、出水ポート10と連通する孔があり、中空
糸膜3の収納部と出水ポート10とは連通している。そ
の孔の周囲にドーナツ状の下フィルタ14が下フィルタ
押え13により固定されている。中空糸膜チャンバ21
の外壁と上ケース18の内壁との間の中空円筒状の空間
であって、下フィルタ14の上部には粒状活性炭A15
が収納されている。粒状活性炭A15としては、42〜
80メッシュの粒径の粒状活性炭を使用している。
【0021】粒状活性炭A15の上部には、ミックス活
性炭17が収納されている。ミックス活性炭17は、4
2〜80メッシュの粒径の粒状活性炭と30〜80メッ
シュの粒径の珊瑚の粉体とを混合したものである。ミッ
クス活性炭17の上部には、粒状活性炭B20が収納さ
れている。この粒状活性炭B20としては、8〜32メ
ッシュの比較的粒径の大きい粒状活性炭を使用してい
る。粒状活性炭B20の内側であって、不織布ブラケツ
ト22との間に30メッシュのステンレスフィルタ16
が取り付けられている。
【0022】次に、上記構成を有するフィルタカートリ
ッジ1の作用について説明する。水の流れに沿って説明
する。入水ポート9から入った水道水は、すぐに左右に
分岐して、右側の中空糸膜チャンバ21Aと左側の中空
糸膜チャンバ21Bへと向かう。2つの中空糸膜チャン
バ21を使用しているのは、中空糸膜3の濾過能力が低
く、1つだけでは大量の水道水を流されたときに濾過し
きれないからである。分岐した水道水は、下フィルタ1
4を通過して粒状活性炭A15へと入る。ここで、下フ
ィルタ14は、水道水中の塵を取り除くためのものであ
る。
【0023】粒状活性炭A15は、水道水中の塩素成分
を吸収する。塩素は水道水中の細菌の99%を殺菌して
おり、水道水の供給にとって、水道水に塩素を添加する
ことは不可欠であるが、飲料として使用するときは、塩
素が異臭を発生しおいしさを減じる。そこで、粒状活性
炭A15により水道水に含まれている塩素を吸収してい
るのである。次に、水はミックス活性炭17を通過す
る。ミックス活性炭17に混合されている珊瑚は、水に
ミネラル成分を添加する。
【0024】次に、水は、粒状活性炭B20を通過す
る。粒状活性炭B20は、水の中に残留している塩素を
さらに吸収する。次に、ステンレスフィルタ16を通っ
て、不織布フィルタ4を通過する。ステンレスフィルタ
16は、粒状活性炭が中空糸膜収納部に流れることを防
止している。
【0025】水は、不織布フィルタ4中の珊瑚の粉体に
より、ペーハー値で7.5以上8.0以下の弱アルカリ
性にされる。水を弱アルカリ性にするのは、中空糸膜の
壁面で増殖して硫化水素を発生する細菌が特にアルカリ
に弱く、弱アルカリ中では、増殖が少ないため、硫化水
素の発生が少なく異臭の発生が押さえられるからであ
る。
【0026】すなわち、図4に水の中の細菌による硫化
水素の発生量をデータで示す。ここで、一般の雑菌はA
に示すように、ペーハー値が7〜9の間で硫化水素を多
く発生する。しかし、中空糸膜の壁面にあって増殖によ
り硫化水素を発生しているとされている硫酸還元菌は図
中Bで示すように、ペーハー値が7のときに最大の量の
硫化水素を発生し、ペーハー値が7.5以上になると急
激に硫化水素の発生量が減少する。
【0027】従って、特に大量の細菌が発生し増殖して
硫化水素を発生する中空糸膜の開口部3a付近でのペー
ハー値を7.5以上の弱アルカリにすることが必要であ
る。従来から、粒状活性炭と混合した珊瑚の粉体によ
り、水が弱アルカリ性とされることはあったが、それで
は中空糸膜の開口部3aまでの距離が長く中空糸膜の開
口部3a3a付近での水のアルカリ度が弱くなり中性に
近くなってしまっていた。
【0028】本実施例では、中空糸膜3のすぐ近くに珊
瑚の粉体を配置しているので、珊瑚の粉体により水を弱
アルカリ性として、中空糸膜の開口部3a付近での水の
ペーハー値を7.5以上8.0以下に維持することがで
きる。ここで、厚生省による水道水の水質基準は、ペー
ハー値として、5.8以上8.6以下であることを規定
しているので、本実施例では安全を見込んでペーハー値
を8.0以下としている。
【0029】また、ペーハー値が8.0以上の場合、発
生した硫化水素は分解してイオン化して浄化水中に溶け
てしまう問題がある。イオン化した硫化水素は粉末活性
炭では吸収することができない。そして、浄化水を使用
するときに、例えば、氷を入れたとき氷が7.3程度の
ペーハー値を有していると氷が浄化水に溶けることによ
り水のペーハー値が8.0以下となり、溶けていた硫化
水素が発生し、異臭を発生する。このことはまた、例え
ば、米を水で研いだときにペーハー値が8.0以下とな
る場合も同様である。
【0030】次に、弱アルカリ性にされた水は、中空糸
膜3へ流れ込む。中空糸膜3の作用は、使用時に水は中
空糸外部から壁面の微孔を通過して中空糸内部へ流入す
る。ここで、中空糸膜3の微孔は、0.01〜0.1ミ
クロンと小さいため、細菌、鉄さび、カビやニゴリをも
濾過する。そして、水の中の塵や細菌が濾過され、中空
糸内に流入した水は中空糸端部の開口部3a(図の下
側)より外部へ流出する。
【0031】このとき、濾過された細菌は、中空糸膜3
の外壁付近にとどまるが、後から流れてくる水により徐
々に下流へ流されるため、図中下側にある中空糸膜3の
開口部3a付近に最も多くの細菌が集中する。そこで、
細菌は増殖し、増殖する時に硫化水素を発生する。しか
し、本実施例の浄水装置2では、中空糸膜3の開口部3
a付近での水のペーハー値を7.5以上8.0以下とし
ているので、図4に示すように、硫酸還元菌の増殖が押
さえられ、硫化水素の発生が少なく、水に付く異臭が少
ない。
【0032】さらに、後で説明するように、中空糸膜3
の周囲、特に下流である開口部3a付近の中空糸膜3の
外壁に粉末活性炭が付着しているので、細菌の増殖によ
り硫化が発生しても、発生した硫化水素が粉末活性炭に
吸収されるため、水に付く異臭はほとんどなくなる。次
に、中空糸膜3の内部を通過して開口部3aから流れ出
た水は、左側の中空糸膜チャンバ21Bから出てくる水
と合流して出水ポートから外部に流れ出る。
【0033】次に、中空糸膜3の周囲に粉末活性炭を配
置するための濾過器である中空糸膜チャンバ21の製造
方法について説明する。図3に示すように、内部に中空
糸膜3が収納されている中空糸膜チャンバ21の上部に
不織布ブラケット22を取り付け、不織布ブラケット2
2の中、中に粉末活性炭と珊瑚の粉体の混合物が入って
いる不織布の袋を配置する。粉末活性炭と珊瑚の粉体と
を不織布の袋に入れて配置しているので、粉末等が飛び
散って装置の他の部分に入り込んで悪影響を与えること
がない。また、粉末等を作業者が吸い込むことがなく、
作業者の安全が確保される。
【0034】そして、中空糸膜チャンバ21の下部にあ
る流出孔21aより空気Fを吸引することにより、中空
糸膜3の収納部の大気圧を下げ、粉末活性炭が中空糸膜
3の周囲に配置するようにする。ここで、粉末活性炭は
200メッシュを使用し、珊瑚の粉末は30〜80メッ
シュを使用している。一方、不織布は100メッシュ以
下の粒径の大きい粒子は通過させないものを使用してい
るので、不織布で作られた袋の中からは、粉末活性炭は
外へ出るが、珊瑚の粉体は外へ出ない。従って、粉末活
性炭のみが吸引されて中空糸膜3の周囲に配置される。
【0035】また、空気Fを強く吸引しすぎると、中空
糸膜3の微孔がつぶれてしまうので、弱い吸引力で吸引
することが必要である。中空糸膜チャンバ21の外壁は
半透明であるので、粉末活性炭が中空糸膜3の開口部3
aの周囲に配置したことを確認することができる。それ
により、粉末活性炭を中空糸膜3の開口部3a付近に配
置することができる。
【0036】本発明は、上記実施例に限定されることな
く色々な応用が可能である。例えば、フィルタカートリ
ッジ1に組み込んだ状態で出水ポートより空気を吸引す
ることにより、中空糸膜3の開口部3a付近に粉末活性
炭を配置するようにしてもよい。また、粉末活性炭およ
び珊瑚の粉体を不織布の袋ではなくて、他のフィルタの
袋や箱の中に収納してもよい。また、本実施例では、水
を弱アルカリ性に維持するのに珊瑚の粉体を使用した
が、他の弱アルカリ性物質を混入してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の濾過器の製造方法によれば、多孔質中空糸を束ね
てなる中空糸膜を収納した第一チャンバの一端であっ
て、粒状活性炭を収納する第二チャンバ寄りに粉末活性
炭を配置し、第一チャンバの他端側から外部へ空気を吸
い出して、粉末活性炭を前記中空糸膜表面に付着させて
いるので、中空糸膜の周囲、特に下流である開口部付近
の中空糸膜の外壁に粉末活性炭が付着しているので、細
菌の増殖により硫化が発生しても、発生した硫化水素が
粉末活性炭に吸収されるため、水に付く異臭はほとんど
なくなる。
【0038】また、本発明の浄水装置によれば、多孔質
中空糸を束ねてなる中空糸膜を収納した第一チャンバ内
の水のペーハー値を7.5以上8.0以下としているの
で、細菌、特に硫酸還元菌の増殖を減少させ硫化水素の
発生を減少させて水の異臭を減少できる。また、水の異
臭が減少するので、フィルタカートリッジの交換周期を
長くすることができ、全体としてコストダウンが実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である浄水装置の構成を示す
断面図である。
【図2】本発明の一実施例であるフィルタカートリッジ
の構成を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例である濾過器の製造方法を示
す説明図である。
【図4】細菌による硫化水素発生と水のペーハー値の関
係を示すデータ図である。
【符号の説明】
1 フィルタカートリッジ 2 浄水装置 3 中空糸膜 4 不織布フィルタ 5 粒状活性炭A 17 ミックス活性炭 20 粒状活性炭B 21 中空糸膜チャンバ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質中空糸を束ねてなる中空糸膜を収
    納した第一チャンバと、粒状活性炭を収納する第二チャ
    ンバとを有する浄水装置の濾過器の製造方法において、 前記第一チャンバの一端であって第二チャンバ寄りに粉
    末活性炭を配置し、前記第一チャンバの他端側から外部
    へ空気を吸い出して、前記粉末活性炭を前記中空糸膜表
    面に付着させることを特徴とする浄水装置の濾過器の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 多孔質中空糸を束ねてなる中空糸膜を収
    納した第一チャンバと、粒状活性炭を収納する第二チャ
    ンバとを有する浄水装置の濾過器において、 前記第一チャンバの一端であって第二チャンバ寄りに不
    織布に包まれた粉末活性炭を配置していることを特徴と
    する浄水装置の濾過器。
  3. 【請求項3】 多孔質中空糸を束ねてなる中空糸膜を収
    納した第一チャンバと、粒状活性炭を収納する第二チャ
    ンバとを有する濾過器を使用する浄水装置において、 前記第一チャンバ内の水のペーハー値を7.5以上8.
    0以下とすることを特徴とする浄水装置。
JP4184322A 1992-06-18 1992-06-18 浄水装置の濾過器 Expired - Lifetime JP2726784B2 (ja)

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