JPH11156367A - 抗菌性浄水器 - Google Patents

抗菌性浄水器

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Publication number
JPH11156367A
JPH11156367A JP34055797A JP34055797A JPH11156367A JP H11156367 A JPH11156367 A JP H11156367A JP 34055797 A JP34055797 A JP 34055797A JP 34055797 A JP34055797 A JP 34055797A JP H11156367 A JPH11156367 A JP H11156367A
Authority
JP
Japan
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water
water purifier
raw water
cloth
antibacterial
Prior art date
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Pending
Application number
JP34055797A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Shinagawa
雅一 品川
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP34055797A priority Critical patent/JPH11156367A/ja
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】長期間使用しない場合でも、内部に残留した水
中で嫌気性菌が繁殖することのない浄水器を提供する。 【解決手段】原水入口18,28,47と、浄水取り出
し口19,29,39と、これら双方に通じる流路と、
流路に設けられた濾過材とを備え、原水入口より原水を
供給して濾過材にて濾過し、浄水取り出し口より取り出
す浄水器において、流路内に抗菌性物質を含む布13も
しくは綿23又は抗菌性金属の箔片44,45,46を
配置したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、浄水器に属す
る。特に細菌、微生物の繁殖防止措置が採られた抗菌性
の浄水器に属する。
【0002】
【従来の技術】水道水には塩素、有機物、菌等の微生物
といった不純物が含まれており、これらの不純物は水道
水が異臭を放つ原因になっている。そのため、近年、水
道水等の原水から不純物を除去する浄水器の利用者が増
えている。従来より、浄水器は中空糸膜や活性炭などの
濾過材を備えており、原水に濾過材を透過させることに
より、不純物を除去する。濾過材としては、塩素の除去
には活性炭等の脱塩素剤が、微生物の除去には中空糸膜
等の濾過膜が一般的に使用されている。また、数種類の
濾過材を備えた浄水器も汎用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】水道水には、微量の塩
素が含まれているので、通水している限り、活性炭等で
脱塩素されるまでは、その塩素によって菌の繁殖が抑制
される。しかし、従来の浄水器では、通水を停止したま
ま長期間放置すると、浄水器内部に残存した水中の有限
微量の塩素では菌の繁殖を抑制できなくなる。このた
め、内部に残留した水中で硫酸塩還元菌等の嫌気性菌が
繁殖しやすくなる。脱塩素剤の後段に濾過膜を配置した
構造をとる浄水器においては、脱塩素剤と濾過膜との間
に残存する脱塩素水中で菌の繁殖が加速される。水中で
菌が繁殖すると、それに伴って硫化水素等の異臭を放つ
物質が発生することがある。したがって、たとえ膜など
の濾過材によって菌自体を除去することができても、異
臭のない浄水を得ることができないことになる。それ
故、本発明の目的は、長期間使用しない場合でも、内部
に残留した水中で嫌気性菌が繁殖することのない浄水器
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するため
に、本発明の浄水器は、原水入口と、浄水取り出し口
と、これら双方に通じる流路と、流路に設けられた濾過
材とを備え、原水入口より原水を供給して濾過材にて濾
過し、浄水取り出し口より取り出す浄水器において、流
路内に抗菌性物質を配置したことを特徴とする。本発明
の浄水器は、流路内に抗菌性物質が配置されているの
で、通水を停止しても内部に残留した水中における細菌
や微生物の繁殖が抑制される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面と共に説
明する。図1は第一の実施形態にかかる浄水器を示す縦
断面図、図2は図1のXY断面図である。この浄水器1
1は、U字形の中空糸膜12と、その外周を包囲するよ
うに当てられた布13と、中空糸膜12の端及び布13
の一端をポッティング注型により一緒に固定するポッテ
ィング部14と、一方の端にポッティング部14の外周
を固着して中空糸膜12及び布13を収納する筒状のカ
ートリッジ15と、カートリッジ15の他端を閉じるヘ
ッダー15とからなる。布13は、これを例えばカート
リッジ15の他端とヘッダー16とで挟むことにより膜
状に張られる。
【0006】布13は、それ自体通水性に優れた織布、
不織布、ネットなどからなるが、通水時の圧損を小さく
するために2〜20本のスリット17が放射状に設けら
れている。布13の表面には銀などの抗菌剤が塗布又は
蒸着されている。ただし、布13の原料に抗菌剤を混ぜ
ておいてもよい。
【0007】この浄水器11で浄水を得るときは、ヘッ
ダー16に設けられた原水入口18より水道水などの原
水を供給し、中空糸膜12で濾過して浄水取り出し口1
9より浄水を得る。通水を停止している間は、原水入口
18と中空糸膜12との間に原水が残るが、抗菌剤が塗
布された布13の存在により雑菌や微生物の繁殖が抑制
される。
【0008】本発明の第二実施形態の浄水器を図3に縦
断面図として示す。この浄水器21は、第一実施形態の
浄水器の布13に代えて綿23が原水入口28と中空糸
膜22との間に充填されている以外は、第一実施形態の
浄水器と同一構造を有する。綿23は、銀製あるいは銀
メッキされた繊維又は線材を絡み合わせたもの、繊維状
の活性炭からなる。ただし、抗菌性を発揮する綿である
限り、他の材質形状でもよい。この浄水器21は、従来
の浄水器に綿23を充填するだけで完成するので、簡易
に製造することができる。
【0009】次に本発明の第三実施形態の浄水器を図4
に縦断面図として示す。この浄水器31は、布13が無
いことを除いて、中空糸膜32、ポッティング部34及
びカートリッジ35に関して第一実施形態のそれらと同
様に形状及び位置関係を有する。カートリッジ35は、
浄水取り出し口39を上向きにして容器40に収納され
ており、カートリッジ35の外面と容器40の内面との
間隙に粉末状活性炭41が充填されている。粉末状活性
炭41はフィルター42で遮断されている。ただし、粉
末状活性炭41がカートリッジ35内部に進入して中空
糸膜32の膜面を損傷することのないように、カートリ
ッジ35の原水入口38は繊維状活性炭43で覆われて
いる。この浄水器31では、容器40の底部、カートリ
ッジ35の底部及び浄水取り出し口39付近の3箇所に
銀箔片44,45,46が置かれている。
【0010】浄水を得るときは、水道水を容器40の原
水入口47より供給する。水道水は、活性炭41,43
で脱塩素されたのち、カートリッジ35に流入して中空
糸膜32で濾過される。通水を停止している間は、容器
40の内面とカートリッジ35との間隙、カートリッジ
35の内部及び浄水取り出し口39付近の各所に脱塩素
水が残るが、抗菌性を有する銀箔片の存在により雑菌や
微生物の繁殖が抑制される。
【0011】
【実施例】−実施例1− 図1及び図2に示した浄水器において、カートリッジ1
5内部の中空糸膜12の原水側容積を215cm3、布
13に塗布された銀の量を10mgとした。この浄水器
に、一般細菌を増殖させて1.2×102CFU/ml
とした水溶液を注ぎ、30℃で2日間放置した。その
後、注水された液を取り出し、標準寒天培地と混釈し、
30℃で48時間培養したところ、生菌は検出されなか
った。一方、布13に銀を塗布しなかった以外は上記と
同一の浄水器で同一の操作を行ったところ、8.6×1
3CFU/mlの生菌が検出された。
【0012】−実施例2− 図3に示した浄水器において、カートリッジ25内部の
中空糸膜22の原水側容積を215cm3、綿23に塗
布された銀の量を10mgとした。この浄水器に、一般
細菌を増殖させて3.2×103CFU/mlとした水
溶液を注ぎ、30℃で2日間放置した。その後、注水さ
れた液を取り出し、標準寒天培地と混釈し、30℃で4
8時間培養したところ、生菌は検出されなかった。一
方、綿23に銀を塗布しなかった以外は上記と同一の浄
水器で同一の操作を行ったところ、2.1×104CF
U/mlの生菌が検出された。
【0013】−実施例3− 図4に示した浄水器において、容器40内部の空隙容積
を1200cm3、カートリッジ35内部の中空糸膜3
2の原水側容積を215cm3、容器40底部に置かれ
た銀箔片44の重量を10mg、カートリッジ35内部
に置かれた銀箔片の重量を10mgとした。この浄水器
に、一般細菌を増殖させて1.2×102CFU/ml
とした水溶液を注ぎ、30℃で2日間放置した。その
後、注水された液を取り出し、標準寒天培地と混釈し、
30℃で48時間培養したところ、生菌は検出されなか
った。一方、銀箔片をどこにも置かなかった以外は上記
と同一の浄水器で同一の操作を行ったところ、9.6×
103CFU/mlの生菌が検出された。
【0014】
【発明の効果】本発明によると、浄水器を長期間使用し
ない場合でも、内部に残留した水中で嫌気性菌が繁殖す
ることがない。よって、通水頻度の少ない場所でも安心
して使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態の浄水器を示す縦断面
図である。
【図2】図1のXY断面図である。
【図3】本発明の第二の実施形態の浄水器を示す縦断面
図である。
【図4】本発明の第三の実施形態の浄水器を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
11,21,31 浄水器 12,22,32 中空糸膜 13 布 23 綿 44,45,46 箔 14,24,34 ポッティング部 15,25,35 カートリッジ 16,26,36 ヘッダー 17 スリット 18,28,38 浄水取り出し口 19,29,39,47 原水入口 40 容器 41,43 活性炭 44,45,46 銀箔片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/50 550 C02F 1/50 550C 560 560B 560E 1/28 1/28 G 1/44 1/44 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原水入口と、浄水取り出し口と、これら双
    方に通じる流路と、流路に設けられた濾過材とを備え、
    原水入口より原水を供給して濾過材にて濾過し、浄水取
    り出し口より取り出す浄水器において、 流路内に抗菌性物質を配置したことを特徴とする浄水
    器。
  2. 【請求項2】前記抗菌性物質が抗菌剤を含む布であり、
    原水入口と濾過材との間で膜状に張られている請求項1
    に記載の浄水器。
  3. 【請求項3】前記布にスリットが設けられている請求項
    2に記載の浄水器。
  4. 【請求項4】前記抗菌性物質が抗菌剤を含む綿であり、
    原水入口と濾過材との間に充填されている請求項1に記
    載の浄水器。
  5. 【請求項5】前記抗菌性物質が抗菌性金属からなる箔で
    ある請求項1に記載の浄水器。
JP34055797A 1997-11-25 1997-11-25 抗菌性浄水器 Pending JPH11156367A (ja)

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JP34055797A JPH11156367A (ja) 1997-11-25 1997-11-25 抗菌性浄水器

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JP34055797A JPH11156367A (ja) 1997-11-25 1997-11-25 抗菌性浄水器

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JPH11156367A true JPH11156367A (ja) 1999-06-15

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JP34055797A Pending JPH11156367A (ja) 1997-11-25 1997-11-25 抗菌性浄水器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005019116A1 (ja) * 2003-08-22 2005-03-03 Kido, Toshihiro 金属イオン水の製造方法及び該製造方法を用いた水処理方法、並びに金属イオン水の製造具及び該製造具を用いた水処理装置

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