JPH09253629A - 水処理装置 - Google Patents
水処理装置Info
- Publication number
- JPH09253629A JPH09253629A JP7173096A JP7173096A JPH09253629A JP H09253629 A JPH09253629 A JP H09253629A JP 7173096 A JP7173096 A JP 7173096A JP 7173096 A JP7173096 A JP 7173096A JP H09253629 A JPH09253629 A JP H09253629A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- water
- sand
- hollow fiber
- water treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
- Water Treatment By Sorption (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水透過係数が大きく、流量が多く、濾過性能
に優れた新規な中空糸膜型の濾過フィルターと、水質調
整機能、ミネラル補給機能及び効果的な磁化処理機能を
有する濾過槽とを組み合わせてそれぞれの特徴を生か
し、逆洗が可能で且つ長寿命の水処理装置を提供する。 【構成】 収納容器9に複数の中空糸膜12を収納し、
その一端若しくは両端でポッティング材13を用いて集
束固定した外圧濾過式で逆洗可能であるとともに、中空
糸膜に親水性が付与されているプレフィルターBと、一
端及び他端にそれぞれ水の流入口及び流出口を有する筒
状のハウジング内に粒状活性炭、砂等をそれぞれ層状に
堆積してなるとともに、粒状セラミックを堆積した層の
上下にそれぞれ少なくとも1個の磁石をその磁力線の向
きが互いに一致し且つ方向が水の流れの沿うように配置
した濾過槽Cとからなる。
に優れた新規な中空糸膜型の濾過フィルターと、水質調
整機能、ミネラル補給機能及び効果的な磁化処理機能を
有する濾過槽とを組み合わせてそれぞれの特徴を生か
し、逆洗が可能で且つ長寿命の水処理装置を提供する。 【構成】 収納容器9に複数の中空糸膜12を収納し、
その一端若しくは両端でポッティング材13を用いて集
束固定した外圧濾過式で逆洗可能であるとともに、中空
糸膜に親水性が付与されているプレフィルターBと、一
端及び他端にそれぞれ水の流入口及び流出口を有する筒
状のハウジング内に粒状活性炭、砂等をそれぞれ層状に
堆積してなるとともに、粒状セラミックを堆積した層の
上下にそれぞれ少なくとも1個の磁石をその磁力線の向
きが互いに一致し且つ方向が水の流れの沿うように配置
した濾過槽Cとからなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水処理装置に係わり、
更に詳しくは水道水やそれを加熱した温水を浄化、活性
化する水処理装置に関する。
更に詳しくは水道水やそれを加熱した温水を浄化、活性
化する水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から水道水を処理する水処理装置と
しては、活性炭、中空糸膜等により残留塩素や汚染物質
を除去するようになしたものや(第1世代)や、これに
加えて電気分解処理、イオン交換樹脂等により水質(p
H等)を調整するようになしたもの(第2世代)がある
が、近年、更にこれに加えて遠赤外線照射、磁化処理等
により水分子を活性化するようになしたもの(第3世
代)がある。
しては、活性炭、中空糸膜等により残留塩素や汚染物質
を除去するようになしたものや(第1世代)や、これに
加えて電気分解処理、イオン交換樹脂等により水質(p
H等)を調整するようになしたもの(第2世代)がある
が、近年、更にこれに加えて遠赤外線照射、磁化処理等
により水分子を活性化するようになしたもの(第3世
代)がある。
【0003】例えば、特開平1−266892号公報、
特開平2−115094号公報、特公平4−70073
号公報には、水が通過する流路内にセラミック等からな
る遠赤外線放射体を敷設するとともに、該流路内若しく
はその周囲に永久磁石等からなる磁場発生装置を設けた
水処理装置が開示されている。
特開平2−115094号公報、特公平4−70073
号公報には、水が通過する流路内にセラミック等からな
る遠赤外線放射体を敷設するとともに、該流路内若しく
はその周囲に永久磁石等からなる磁場発生装置を設けた
水処理装置が開示されている。
【0004】その一例を簡単に説明すれば、従来の水処
理装置は、筒状のハウジング内にその水の流入口を有す
る上部から水の流出口を有する下部に向かって、第1の
砂層、活性炭層、第2の砂層、磁性層及びセラミック層
が、不織布フィルター等を介して積層されている。ここ
で、第1の砂層及び第2の砂層は、火成岩シラスを特殊
処理した白砂からなり、また活性炭層は抗菌性の粒状活
性炭からなっており、これらによって主として残留塩
素、有機物質、有害物質(例えばトリハロメタン)、赤
錆、不純物、カビ臭等を除去する。また、磁性層は、磁
鉄鉱石、フェライトマグネット、石英閃緑玲石、泰澄石
の細片が混合されたものであり、磁鉄鉱石とフェライト
マグネットによる磁場で重金属類を除去するともとに、
水分子を磁化処理して活性化し、更に石英閃緑玲石及び
泰澄石によって主として水質(pH等)を調整するとと
もにミネラルを補給する。また、セラミック層は、火成
岩シラスを特殊処理した白砂を更に高温(例えば110
0℃)で特殊処理した粒状セラミックからなっており、
遠赤外線照射によって水分子を活性化するとともに水質
劣化を防止する。
理装置は、筒状のハウジング内にその水の流入口を有す
る上部から水の流出口を有する下部に向かって、第1の
砂層、活性炭層、第2の砂層、磁性層及びセラミック層
が、不織布フィルター等を介して積層されている。ここ
で、第1の砂層及び第2の砂層は、火成岩シラスを特殊
処理した白砂からなり、また活性炭層は抗菌性の粒状活
性炭からなっており、これらによって主として残留塩
素、有機物質、有害物質(例えばトリハロメタン)、赤
錆、不純物、カビ臭等を除去する。また、磁性層は、磁
鉄鉱石、フェライトマグネット、石英閃緑玲石、泰澄石
の細片が混合されたものであり、磁鉄鉱石とフェライト
マグネットによる磁場で重金属類を除去するともとに、
水分子を磁化処理して活性化し、更に石英閃緑玲石及び
泰澄石によって主として水質(pH等)を調整するとと
もにミネラルを補給する。また、セラミック層は、火成
岩シラスを特殊処理した白砂を更に高温(例えば110
0℃)で特殊処理した粒状セラミックからなっており、
遠赤外線照射によって水分子を活性化するとともに水質
劣化を防止する。
【0005】しかし、前述の水処理装置では、磁性層に
おいて磁鉄鉱石とフェライトマグネットがランダムに混
合されているため、個々のフェライトマグネットの磁場
が互いに打ち消し合い、水分子に作用する磁場が弱くな
って活性化が十分に行われ難いという問題があった。ま
た、濾材や不織布フィルター等の目詰まりによる除去性
能低下、流量低下が生じて寿命が短くなるという問題も
あり、この問題に対しては通常のプリーツ型プレフィル
ターを設けることによってある程度は改善できるもの
の、プレフィルターの目詰まりによる同様な問題は残
る。
おいて磁鉄鉱石とフェライトマグネットがランダムに混
合されているため、個々のフェライトマグネットの磁場
が互いに打ち消し合い、水分子に作用する磁場が弱くな
って活性化が十分に行われ難いという問題があった。ま
た、濾材や不織布フィルター等の目詰まりによる除去性
能低下、流量低下が生じて寿命が短くなるという問題も
あり、この問題に対しては通常のプリーツ型プレフィル
ターを設けることによってある程度は改善できるもの
の、プレフィルターの目詰まりによる同様な問題は残
る。
【0006】一方、多数の中空糸膜を束ねた構造の濾過
フィルターは、限外濾過、精密濾過、逆浸透、人工透
析、ガス分離等に用いられている。一般的には、中空糸
膜は微細な不純物や微生物を除去する性能に優れている
が、水透過係数が小さく、流量を多くするには多数本の
中空糸膜束を用いなければならず、装置が大型になる欠
点を有している。そのため、中空糸膜を用いた家庭用の
浄水器では、流量を犠牲にして小型化を図っているのが
現状である。
フィルターは、限外濾過、精密濾過、逆浸透、人工透
析、ガス分離等に用いられている。一般的には、中空糸
膜は微細な不純物や微生物を除去する性能に優れている
が、水透過係数が小さく、流量を多くするには多数本の
中空糸膜束を用いなければならず、装置が大型になる欠
点を有している。そのため、中空糸膜を用いた家庭用の
浄水器では、流量を犠牲にして小型化を図っているのが
現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が前述
の状況に鑑み、解決しようとするところは、水透過係数
が大きく、流量が多く、濾過性能に優れた新規な中空糸
膜型の濾過フィルターと、水質調整機能、ミネラル補給
機能及び効果的な磁化処理機能を有する濾過槽とを組み
合わせてそれぞれの特徴を生かすとともに、逆洗が可能
で且つ長寿命の水処理装置を提供する点にある。
の状況に鑑み、解決しようとするところは、水透過係数
が大きく、流量が多く、濾過性能に優れた新規な中空糸
膜型の濾過フィルターと、水質調整機能、ミネラル補給
機能及び効果的な磁化処理機能を有する濾過槽とを組み
合わせてそれぞれの特徴を生かすとともに、逆洗が可能
で且つ長寿命の水処理装置を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、プレフィルターと濾過槽とからなる水処理
装置であって、前記プレフィルターは、収納容器に複数
の中空糸膜を収納し、その一端若しくは両端でポッティ
ング材を用いて集束固定した外圧濾過式で逆洗可能であ
るとともに、中空糸膜に親水性が付与されている中空糸
型フィルターであり、前記濾過槽は、一端及び他端にそ
れぞれ水の流入口及び流出口を有する筒状のハウジング
内に粒状活性炭、砂等をそれぞれ層状に堆積してなると
ともに、粒状セラミックを堆積した層の上下にそれぞれ
少なくとも1個の磁石をその磁力線の向きが互いに一致
し且つ方向が水の流れの沿うように配置したものであ
り、前記プレフィルターで原水を濾過した後、その濾過
液を前記濾過槽によって濾過、活性化してなることを特
徴とする水処理装置を構成した。
決のために、プレフィルターと濾過槽とからなる水処理
装置であって、前記プレフィルターは、収納容器に複数
の中空糸膜を収納し、その一端若しくは両端でポッティ
ング材を用いて集束固定した外圧濾過式で逆洗可能であ
るとともに、中空糸膜に親水性が付与されている中空糸
型フィルターであり、前記濾過槽は、一端及び他端にそ
れぞれ水の流入口及び流出口を有する筒状のハウジング
内に粒状活性炭、砂等をそれぞれ層状に堆積してなると
ともに、粒状セラミックを堆積した層の上下にそれぞれ
少なくとも1個の磁石をその磁力線の向きが互いに一致
し且つ方向が水の流れの沿うように配置したものであ
り、前記プレフィルターで原水を濾過した後、その濾過
液を前記濾過槽によって濾過、活性化してなることを特
徴とする水処理装置を構成した。
【0009】ここで、芳香族ポリマー系疎水性の中空糸
膜に、数平均分子量が2000〜8000の親水性セル
ロース誘導体が不可逆的に吸着してなることが好まし
く、更に芳香族ポリマー系疎水性の中空糸膜が芳香族ポ
リスルホン系膜であり、親水性セルロース誘導体がヒド
ロキシプロピルメチルセルロースであるとより好ましく
使用できる。また、疎水性の素材で形成された中空糸膜
を、該中空糸膜との接触角が小さい溶液に接触させて膜
全体を濡らし、その溶液を水で置換してなること、具体
的には疎水性の素材で形成された中空糸膜に、該中空糸
膜との接触角が小さい溶液を通過させて膜全体を濡ら
し、その後、水で洗浄して中空糸膜に付着している溶液
を水で置換してなることも好ましい。
膜に、数平均分子量が2000〜8000の親水性セル
ロース誘導体が不可逆的に吸着してなることが好まし
く、更に芳香族ポリマー系疎水性の中空糸膜が芳香族ポ
リスルホン系膜であり、親水性セルロース誘導体がヒド
ロキシプロピルメチルセルロースであるとより好ましく
使用できる。また、疎水性の素材で形成された中空糸膜
を、該中空糸膜との接触角が小さい溶液に接触させて膜
全体を濡らし、その溶液を水で置換してなること、具体
的には疎水性の素材で形成された中空糸膜に、該中空糸
膜との接触角が小さい溶液を通過させて膜全体を濡ら
し、その後、水で洗浄して中空糸膜に付着している溶液
を水で置換してなることも好ましい。
【0010】また、粒状セラミックを堆積した層の上下
の少なくとも一方に磁鉄鉱石を堆積した層を介在させて
なることが好ましい。
の少なくとも一方に磁鉄鉱石を堆積した層を介在させて
なることが好ましい。
【0011】更に具体的には、前記濾過槽として、上部
より、砂、粒状活性炭、砂、泰澄石、磁鉄鉱石、粒状セ
ラミック、磁鉄鉱石及び麦飯石をそれぞれ層状に堆積し
て第1の砂層、活性炭層、第2の砂層、泰澄石層、第1
の磁鉄鉱石層、セラミック層、第2の磁鉄鉱石層及び麦
飯石層を形成するとともに、活性炭層と第2の砂層との
間、第1の磁鉄鉱石層とセラミック層との間並びに第2
の磁鉄鉱石層と麦飯石層との間に、それぞれ少なくとも
1個の磁石をその磁力線の向きが互いに一致し且つ方向
が水の流れの沿うように配置したものを用いる。
より、砂、粒状活性炭、砂、泰澄石、磁鉄鉱石、粒状セ
ラミック、磁鉄鉱石及び麦飯石をそれぞれ層状に堆積し
て第1の砂層、活性炭層、第2の砂層、泰澄石層、第1
の磁鉄鉱石層、セラミック層、第2の磁鉄鉱石層及び麦
飯石層を形成するとともに、活性炭層と第2の砂層との
間、第1の磁鉄鉱石層とセラミック層との間並びに第2
の磁鉄鉱石層と麦飯石層との間に、それぞれ少なくとも
1個の磁石をその磁力線の向きが互いに一致し且つ方向
が水の流れの沿うように配置したものを用いる。
【0012】又は、前記濾過槽として、上部より、砂、
粒状活性炭、砂、泰澄石、磁鉄鉱石、粒状セラミック、
磁鉄鉱石及び麦飯石をそれぞれ層状に堆積して第1の砂
層、活性炭層、第2の砂層、泰澄石層、第1の磁鉄鉱石
層、セラミック層、第2の磁鉄鉱石層及び麦飯石層を形
成するとともに、第2の砂層と泰澄石層との間、第1の
磁鉄鉱石層とセラミック層との間並びにセラミック層と
第2の磁鉄鉱石層との間に、それぞれ少なくとも1個の
磁石をその磁力線の向きが互いに一致し且つ方向が水の
流れの沿うように配置したものを用いる。
粒状活性炭、砂、泰澄石、磁鉄鉱石、粒状セラミック、
磁鉄鉱石及び麦飯石をそれぞれ層状に堆積して第1の砂
層、活性炭層、第2の砂層、泰澄石層、第1の磁鉄鉱石
層、セラミック層、第2の磁鉄鉱石層及び麦飯石層を形
成するとともに、第2の砂層と泰澄石層との間、第1の
磁鉄鉱石層とセラミック層との間並びにセラミック層と
第2の磁鉄鉱石層との間に、それぞれ少なくとも1個の
磁石をその磁力線の向きが互いに一致し且つ方向が水の
流れの沿うように配置したものを用いる。
【0013】又は、前記濾過槽として、上部より、砂、
粒状活性炭、砂、泰澄石、磁鉄鉱石、粒状セラミック、
磁鉄鉱石及び麦飯石をそれぞれ層状に堆積して第1の砂
層、活性炭層、第2の砂層、泰澄石層、第1の磁鉄鉱石
層、セラミック層、第2の磁鉄鉱石層及び麦飯石層を形
成するとともに、第1の砂層と活性炭層との間、泰澄石
層と第1の磁鉄鉱石層との間、第2の磁鉄鉱石層と麦飯
石層との間に、それぞれ少なくとも1個の磁石をその磁
力線の向きが互いに一致し且つ方向が水の流れの沿うよ
うに配置したものを用いる。
粒状活性炭、砂、泰澄石、磁鉄鉱石、粒状セラミック、
磁鉄鉱石及び麦飯石をそれぞれ層状に堆積して第1の砂
層、活性炭層、第2の砂層、泰澄石層、第1の磁鉄鉱石
層、セラミック層、第2の磁鉄鉱石層及び麦飯石層を形
成するとともに、第1の砂層と活性炭層との間、泰澄石
層と第1の磁鉄鉱石層との間、第2の磁鉄鉱石層と麦飯
石層との間に、それぞれ少なくとも1個の磁石をその磁
力線の向きが互いに一致し且つ方向が水の流れの沿うよ
うに配置したものを用いる。
【0014】そして、前述の具体的な濾過槽において、
層と層との間に配置された少なくとも1個の磁石同士の
各層と直交する方向に対する間隔をほぼ同一となしたこ
と、層と層との間に配置される磁石としてハウジングの
中心軸を中心とする同一円上の中心角を等分した位置に
配置された少なくとも2個の磁石を用いてなること、磁
石の磁力線の向きと水の流れの向きとを逆にしてなるこ
とがより好ましい。
層と層との間に配置された少なくとも1個の磁石同士の
各層と直交する方向に対する間隔をほぼ同一となしたこ
と、層と層との間に配置される磁石としてハウジングの
中心軸を中心とする同一円上の中心角を等分した位置に
配置された少なくとも2個の磁石を用いてなること、磁
石の磁力線の向きと水の流れの向きとを逆にしてなるこ
とがより好ましい。
【0015】
【作用】以上の如き内容からなる本発明の水処理装置
は、以下の作用を有する。中空糸型フィルターからなる
プレフィルターについては、中空糸膜に親水性が付与さ
れ、最小浸透圧が低くなっているので、通常の水道水の
水圧によって即時使用することが可能であり、また外圧
濾過式で逆洗可能であるので、濾過性能が低下した場合
には、逆洗によってその機能を回復させることができ、
長寿命である。また、濾過槽については、粒状セラミッ
クを堆積した層の上下にそれぞれ配置された磁石の磁場
は互いに結合して補強し合うことになり、しかもその方
向が水の流れに沿っていることにより水分子を効果的に
磁化処理することができ、また、前記磁場は粒状セラミ
ックを堆積した層を通過することになるため、粒状セラ
ミックの遠赤外線照射による水分子の活性化作用を向上
させるのである。
は、以下の作用を有する。中空糸型フィルターからなる
プレフィルターについては、中空糸膜に親水性が付与さ
れ、最小浸透圧が低くなっているので、通常の水道水の
水圧によって即時使用することが可能であり、また外圧
濾過式で逆洗可能であるので、濾過性能が低下した場合
には、逆洗によってその機能を回復させることができ、
長寿命である。また、濾過槽については、粒状セラミッ
クを堆積した層の上下にそれぞれ配置された磁石の磁場
は互いに結合して補強し合うことになり、しかもその方
向が水の流れに沿っていることにより水分子を効果的に
磁化処理することができ、また、前記磁場は粒状セラミ
ックを堆積した層を通過することになるため、粒状セラ
ミックの遠赤外線照射による水分子の活性化作用を向上
させるのである。
【0016】そして、プレフィルターと濾過槽とを組み
合わせた水処理装置においては、プレフィルターの中空
糸膜によって水道水中の目詰まり物質を捕捉するので、
濾過槽における濾材の目詰まりの問題は全く生じなく、
中空糸膜に捕捉された目詰まり物質を逆洗するので逆洗
効果が非常に高く、その結果として水処理装置の寿命も
長くなる。また、マンション等の集合住宅に設置されて
いる受水槽で、万一管理不十分による水質低下により微
生物が繁殖しても、中空糸膜によって全て除去できるの
で、プレフィルターを通過した濾過液を濾過槽に送るこ
とにより、濾過槽内での微生物の繁殖を防止できるので
ある。しかも、濾過槽で残留塩素、有機物質、有害物質
(例えばトリハロメタン)、赤錆、不純物、カビ臭等を
除去し、水質(pH等)を調整し、ミネラルを補給し、
更に磁化処理と遠赤外線照射による水分子の活性化を行
うので、清潔且つ美味しい水が得られる。
合わせた水処理装置においては、プレフィルターの中空
糸膜によって水道水中の目詰まり物質を捕捉するので、
濾過槽における濾材の目詰まりの問題は全く生じなく、
中空糸膜に捕捉された目詰まり物質を逆洗するので逆洗
効果が非常に高く、その結果として水処理装置の寿命も
長くなる。また、マンション等の集合住宅に設置されて
いる受水槽で、万一管理不十分による水質低下により微
生物が繁殖しても、中空糸膜によって全て除去できるの
で、プレフィルターを通過した濾過液を濾過槽に送るこ
とにより、濾過槽内での微生物の繁殖を防止できるので
ある。しかも、濾過槽で残留塩素、有機物質、有害物質
(例えばトリハロメタン)、赤錆、不純物、カビ臭等を
除去し、水質(pH等)を調整し、ミネラルを補給し、
更に磁化処理と遠赤外線照射による水分子の活性化を行
うので、清潔且つ美味しい水が得られる。
【0017】
【実施例】次に添付図面に示した実施例に基づき更に本
発明の詳細を説明する。図1は本発明の水処理装置を示
し、図中Aは本体ケース、Bはプレフィルター、Cは濾
過槽をそれぞれ示している。
発明の詳細を説明する。図1は本発明の水処理装置を示
し、図中Aは本体ケース、Bはプレフィルター、Cは濾
過槽をそれぞれ示している。
【0018】本発明におけるプレフィルターBは、原液
中に混入した微細不純物あるいは微生物を除去するため
のものであり、その性能は例えば0.1μmのポリマー
粒子の対数除去率が5以上あるいはシュードモナス菌の
対数除去率が7以上である。また、濾過槽Cは、残留塩
素等を除去し、水質を調整するとともにミネラルを補給
し、水分子を磁化処理して活性化し、遠赤外線照射によ
って水分子を活性化するとともに水質劣化を防止するも
のである。
中に混入した微細不純物あるいは微生物を除去するため
のものであり、その性能は例えば0.1μmのポリマー
粒子の対数除去率が5以上あるいはシュードモナス菌の
対数除去率が7以上である。また、濾過槽Cは、残留塩
素等を除去し、水質を調整するとともにミネラルを補給
し、水分子を磁化処理して活性化し、遠赤外線照射によ
って水分子を活性化するとともに水質劣化を防止するも
のである。
【0019】本体ケースAは、後述のプレフィルターB
と濾過槽Cを内装して水処理装置を構成するものであ
り、プレフィルターBと濾過槽Cを立起状態で固定する
ベース部材1と、それらを外被するカバー2とで構成さ
れている。前記ベース部材1には、上面にプレフィルタ
ーBと濾過槽Cの下端部をそれぞれ嵌合保持するための
取付台3,4が設けられ、各取付台3,4の中央部には
貫通孔5,6が形成されており、また下面には複数の脚
部7,…が突設されている。そして、前記カバー2は、
下方を開放した箱状であり、下方開口部8を前記ベース
部材1に外嵌し、適宜な固定手段にて一体化されるもの
である。
と濾過槽Cを内装して水処理装置を構成するものであ
り、プレフィルターBと濾過槽Cを立起状態で固定する
ベース部材1と、それらを外被するカバー2とで構成さ
れている。前記ベース部材1には、上面にプレフィルタ
ーBと濾過槽Cの下端部をそれぞれ嵌合保持するための
取付台3,4が設けられ、各取付台3,4の中央部には
貫通孔5,6が形成されており、また下面には複数の脚
部7,…が突設されている。そして、前記カバー2は、
下方を開放した箱状であり、下方開口部8を前記ベース
部材1に外嵌し、適宜な固定手段にて一体化されるもの
である。
【0020】プレフィルターBは、水透過係数が300
0(l/m2 ・hr・kg/cm2)(但し、単位にお
ける「l」はリットルを表す。以下同様である。)以上
の多数の中空糸膜を充填し、流量が6(l/min)以
上、耐熱温度が80℃の外圧濾過式で逆洗可能な中空糸
型フィルターからなる。具体的には、前記プレフィルタ
ーBは、前述の濾過性能を有する中空糸型カートリッジ
フィルターB1と、それを交換可能に装着する装填ケー
スB2とで構成されている。
0(l/m2 ・hr・kg/cm2)(但し、単位にお
ける「l」はリットルを表す。以下同様である。)以上
の多数の中空糸膜を充填し、流量が6(l/min)以
上、耐熱温度が80℃の外圧濾過式で逆洗可能な中空糸
型フィルターからなる。具体的には、前記プレフィルタ
ーBは、前述の濾過性能を有する中空糸型カートリッジ
フィルターB1と、それを交換可能に装着する装填ケー
スB2とで構成されている。
【0021】前記中空糸型カートリッジフィルターB1
は、図1及び図2に示すように、何れも耐熱性合成樹脂
で作製した円筒状の収納容器9と、ヘッダー10及びボ
トム11とで、該収納容器9の上下端にヘッダー10と
ボトム11とを超音波融着で接続して容器を形成すると
ともに、該収納容器9の内部に多数本の中空糸膜12,
…を装填したものである。この中空糸膜12は中央部で
U字状に折り返して形成し、先端を収納容器9とともに
熱硬化性樹脂でポッティングされている。このポッティ
ング材13と接する収納容器9の端部内周部分には接着
力を補うためにクサビリング14が形成されている。
尚、本実施例の前記クサビリング14は、上下にテーパ
ー面を有するように内縁が拡開した形状のものである。
また、クサビリング14の接着面15は、コロナ放電処
理して臨界表面張力が40dyn /cm以上になるようにし
てポッティング材13との接着力を高めている。
は、図1及び図2に示すように、何れも耐熱性合成樹脂
で作製した円筒状の収納容器9と、ヘッダー10及びボ
トム11とで、該収納容器9の上下端にヘッダー10と
ボトム11とを超音波融着で接続して容器を形成すると
ともに、該収納容器9の内部に多数本の中空糸膜12,
…を装填したものである。この中空糸膜12は中央部で
U字状に折り返して形成し、先端を収納容器9とともに
熱硬化性樹脂でポッティングされている。このポッティ
ング材13と接する収納容器9の端部内周部分には接着
力を補うためにクサビリング14が形成されている。
尚、本実施例の前記クサビリング14は、上下にテーパ
ー面を有するように内縁が拡開した形状のものである。
また、クサビリング14の接着面15は、コロナ放電処
理して臨界表面張力が40dyn /cm以上になるようにし
てポッティング材13との接着力を高めている。
【0022】そして、前記収納容器9の周囲及びボトム
11に形成した導入孔16から内部に導入された原液
は、中空糸膜12を通過して濾過され、その濾過液は中
空糸膜12の内部を通りポッティング材13に開口した
端部からポッティング材13とヘッダー10とで形成さ
れる空間に溢出し、ヘッダー10に設けられた流通路1
7を通って外部に排出されるのである。ここで、前記収
納容器9の周囲に形成した導入孔16は小さく、またボ
トム11に形成した導入孔16は大きく設定し、中空糸
膜12の直線部分12aは収納容器9の小さな導入孔1
6に近接し、中空糸膜12のループ部分12bはボトム
11の大きな導入孔16に近接している。尚、前記ヘッ
ダー10は、流通路17を有する口部が円筒形に形成さ
れており、その周囲には単又は複数のOリング18が装
着され、後述の装填ケースB2にこのOリング18によ
って封着される。
11に形成した導入孔16から内部に導入された原液
は、中空糸膜12を通過して濾過され、その濾過液は中
空糸膜12の内部を通りポッティング材13に開口した
端部からポッティング材13とヘッダー10とで形成さ
れる空間に溢出し、ヘッダー10に設けられた流通路1
7を通って外部に排出されるのである。ここで、前記収
納容器9の周囲に形成した導入孔16は小さく、またボ
トム11に形成した導入孔16は大きく設定し、中空糸
膜12の直線部分12aは収納容器9の小さな導入孔1
6に近接し、中空糸膜12のループ部分12bはボトム
11の大きな導入孔16に近接している。尚、前記ヘッ
ダー10は、流通路17を有する口部が円筒形に形成さ
れており、その周囲には単又は複数のOリング18が装
着され、後述の装填ケースB2にこのOリング18によ
って封着される。
【0023】また、前記装填ケースB2は、本実施例で
は外筒19の上端部に上蓋20をOリング21を介在さ
せて嵌合するとともに、外筒19の上端に螺合したリン
グ状の締付具22にて上蓋20を着脱自在に取付ける構
造のものである。そして、前記外筒19の底面23の中
央部には、外周にネジ部を有する流入管24を突設し、
前記取付台3に底面23部分を嵌合し且つ流入管24を
貫通孔5に挿通した状態で、口金25を流入管24に螺
合して装填ケースB2をベース部材1に固定するととも
に、流入ホース26を接続している。また、前記上蓋2
0の内部には、前記ヘッダー10の口部を嵌合する円筒
部27が形成され、前記中空糸型カートリッジフィルタ
ーB1を装填ケースB2の内部に収容した際に、前記O
リング18が密着するのである。また、外筒19の内部
下方には、収納容器9の下部をガタつきなく保持するた
めに複数条のリブ28,…が縦設されている。そして、
前記上蓋20の上端には、流出管29が突設されてお
り、この流出管29には接続ホース30の一端が口金3
1にて接続される。
は外筒19の上端部に上蓋20をOリング21を介在さ
せて嵌合するとともに、外筒19の上端に螺合したリン
グ状の締付具22にて上蓋20を着脱自在に取付ける構
造のものである。そして、前記外筒19の底面23の中
央部には、外周にネジ部を有する流入管24を突設し、
前記取付台3に底面23部分を嵌合し且つ流入管24を
貫通孔5に挿通した状態で、口金25を流入管24に螺
合して装填ケースB2をベース部材1に固定するととも
に、流入ホース26を接続している。また、前記上蓋2
0の内部には、前記ヘッダー10の口部を嵌合する円筒
部27が形成され、前記中空糸型カートリッジフィルタ
ーB1を装填ケースB2の内部に収容した際に、前記O
リング18が密着するのである。また、外筒19の内部
下方には、収納容器9の下部をガタつきなく保持するた
めに複数条のリブ28,…が縦設されている。そして、
前記上蓋20の上端には、流出管29が突設されてお
り、この流出管29には接続ホース30の一端が口金3
1にて接続される。
【0024】ここで、前記中空糸膜12は、濾過圧力だ
けでなく大量に流体を濾過する際に生じる中空糸への振
動及び引っ張り荷重にも耐えなければならない。したが
って、中空糸1本あたりの引っ張り強度は100g以
上、更に好ましくは150g以上必要である。また、最
大伸びは20%、更に好ましくは30%以上必要であ
る。また、中空糸膜12の強度を維持させながらプレフ
ィルターBとしての透水速度を最大にする内径を解析的
に設定することは可能である。中空糸を細くすれば収納
できる中空糸の有効濾過面積を大きくすることができる
が、通常のプリーツ型カートリッジフィルターと同様に
水を中空糸の外側から濾過したときには中空糸の内側を
流れる濾過水の圧力損失が大きくなる。したがって、中
空糸の水透過係数に対応してプレフィルターBとしての
透水速度を最大にする中空糸の寸法の最適値が存在す
る。
けでなく大量に流体を濾過する際に生じる中空糸への振
動及び引っ張り荷重にも耐えなければならない。したが
って、中空糸1本あたりの引っ張り強度は100g以
上、更に好ましくは150g以上必要である。また、最
大伸びは20%、更に好ましくは30%以上必要であ
る。また、中空糸膜12の強度を維持させながらプレフ
ィルターBとしての透水速度を最大にする内径を解析的
に設定することは可能である。中空糸を細くすれば収納
できる中空糸の有効濾過面積を大きくすることができる
が、通常のプリーツ型カートリッジフィルターと同様に
水を中空糸の外側から濾過したときには中空糸の内側を
流れる濾過水の圧力損失が大きくなる。したがって、中
空糸の水透過係数に対応してプレフィルターBとしての
透水速度を最大にする中空糸の寸法の最適値が存在す
る。
【0025】例えば、中空糸の水透過係数が1000、
5000及び10000(l/m2・hr・kg/cm
2 )の場合、プレフィルターBにしたときの透水速度
は、強度を保持するために必要な中空糸の肉厚にも多少
依存するが、それぞれおよそ300μm、400μm及
び500μmのときに最大になる。このときプリーツ型
カートリッジフィルターに相当する標準サイズのカート
リッジフィルターとしての透水速度は0.1kg/cm
2 の濾過圧力で、それぞれおよそ4、11、17(l/
min)である。
5000及び10000(l/m2・hr・kg/cm
2 )の場合、プレフィルターBにしたときの透水速度
は、強度を保持するために必要な中空糸の肉厚にも多少
依存するが、それぞれおよそ300μm、400μm及
び500μmのときに最大になる。このときプリーツ型
カートリッジフィルターに相当する標準サイズのカート
リッジフィルターとしての透水速度は0.1kg/cm
2 の濾過圧力で、それぞれおよそ4、11、17(l/
min)である。
【0026】このような中空糸膜12の素材としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポ
リアクリロニトリル、ポリテトラフロロエチレン、ポリ
フッ化ビニリデン、ポリ弗化エチレン、セルロースアセ
テート、再生セルロース、ポリスルホン、ポリエーテル
スルホン、ポリエステル、芳香族ポリマーなど種々のも
のが挙げられ、表面がフィブリル化したものを使用する
ことが可能である。また、芳香族ポリマーの中では、芳
香族ポリエーテル、芳香族ポリエステル、芳香族ポリア
ミド、芳香族ポリイミド、芳香族ポリスルホンが挙げら
れる。これらのうち、耐薬品性、機械的強度、耐熱性、
濾過特性などの基本的な特性が優れたポリエーテルスル
ホン、ポリアリルエーテルスルホン等の芳香族ポリスル
ホンが特に好ましく、またポリスルホンも好ましく使用
できる。
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポ
リアクリロニトリル、ポリテトラフロロエチレン、ポリ
フッ化ビニリデン、ポリ弗化エチレン、セルロースアセ
テート、再生セルロース、ポリスルホン、ポリエーテル
スルホン、ポリエステル、芳香族ポリマーなど種々のも
のが挙げられ、表面がフィブリル化したものを使用する
ことが可能である。また、芳香族ポリマーの中では、芳
香族ポリエーテル、芳香族ポリエステル、芳香族ポリア
ミド、芳香族ポリイミド、芳香族ポリスルホンが挙げら
れる。これらのうち、耐薬品性、機械的強度、耐熱性、
濾過特性などの基本的な特性が優れたポリエーテルスル
ホン、ポリアリルエーテルスルホン等の芳香族ポリスル
ホンが特に好ましく、またポリスルホンも好ましく使用
できる。
【0027】ところで、水に対して有限の接触角をもつ
膜に水を濾過させようとする場合、ある一定圧力以上の
加圧が必要であり、これを通常最小浸透圧と呼ぶ。前述
の素材からなる疎水性の中空糸膜では、この接触角が大
きく最小浸透圧もそれに伴い大きい。膜が完全な親水性
を有する場合、あるいは完全に水で濡れて接触角が0で
あれば最小浸透圧も0になるが、実際には実用上問題の
ない最小浸透圧を与える程度に膜が親水性を有するかあ
るいは濡れていることが必要である。
膜に水を濾過させようとする場合、ある一定圧力以上の
加圧が必要であり、これを通常最小浸透圧と呼ぶ。前述
の素材からなる疎水性の中空糸膜では、この接触角が大
きく最小浸透圧もそれに伴い大きい。膜が完全な親水性
を有する場合、あるいは完全に水で濡れて接触角が0で
あれば最小浸透圧も0になるが、実際には実用上問題の
ない最小浸透圧を与える程度に膜が親水性を有するかあ
るいは濡れていることが必要である。
【0028】前述の芳香族ポリマー系疎水性膜に親水性
を付与するには、溶剤に完全溶解しないものを予め分別
して除いた親水性セルロース誘導体を不可逆的に吸着さ
せることにより行う。これにより、溶出物が極めて少な
い親水性膜が得られる。ここで、親水性セルロース誘導
体としては、メチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースが好ましく、これらは
単独又は2種以上組み合わせて用いることができる。こ
れらの親水性セルロース誘導体は、水又はアルカリ水溶
液に溶解するので取り扱いが容易である。また、これら
のセルロース誘導体から不溶性部分を分別するために用
いる溶剤については特に限定されないが、例えば水、エ
タノール、エタノール水溶液、エタノール/アルカリ水
溶液などを好適に使用することができる。更に、よく知
られているように分別溶剤の溶解度を変えることによっ
て分画分子量を調整することができる。分別によって析
出した不溶性部分を含む大きな凝集物を濾紙などで濾過
することもできるが、自然に沈澱する場合には、上澄み
溶液を分取するだけで不溶性部分を含まない成分を得る
ことができる。
を付与するには、溶剤に完全溶解しないものを予め分別
して除いた親水性セルロース誘導体を不可逆的に吸着さ
せることにより行う。これにより、溶出物が極めて少な
い親水性膜が得られる。ここで、親水性セルロース誘導
体としては、メチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースが好ましく、これらは
単独又は2種以上組み合わせて用いることができる。こ
れらの親水性セルロース誘導体は、水又はアルカリ水溶
液に溶解するので取り扱いが容易である。また、これら
のセルロース誘導体から不溶性部分を分別するために用
いる溶剤については特に限定されないが、例えば水、エ
タノール、エタノール水溶液、エタノール/アルカリ水
溶液などを好適に使用することができる。更に、よく知
られているように分別溶剤の溶解度を変えることによっ
て分画分子量を調整することができる。分別によって析
出した不溶性部分を含む大きな凝集物を濾紙などで濾過
することもできるが、自然に沈澱する場合には、上澄み
溶液を分取するだけで不溶性部分を含まない成分を得る
ことができる。
【0029】通常入手できるセルロース誘導体の数平均
分子量は、およそ1万〜30万(例えば日本薬局方、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースの項参照)である。
分子量が大きくなるほど不溶性部分の割合も増加するの
で、分画前の原料としてはできるだけ分子量の小さいも
のを選ぶことが好ましい。このような原料から前記の方
法で不溶性部分を分別すると、数平均分子量が2000
〜8000のセルロース誘導体が得られる。
分子量は、およそ1万〜30万(例えば日本薬局方、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースの項参照)である。
分子量が大きくなるほど不溶性部分の割合も増加するの
で、分画前の原料としてはできるだけ分子量の小さいも
のを選ぶことが好ましい。このような原料から前記の方
法で不溶性部分を分別すると、数平均分子量が2000
〜8000のセルロース誘導体が得られる。
【0030】本発明者らによる研究によって、メチルセ
ルロースやヒドロキシプロピル基含量がヒドロキシプロ
ピルセルロースのおよそ1/10のヒドロキシプロピル
セルロース及び低置換度のヒドロキシプロピルセルロー
スの方がヒドロキシプロピルセルロースよりも強固に吸
着することから、芳香族残基、即ちポリスルホンに対す
る疎水性結合基は、セルロース骨格であるブドウ糖残基
自身であり、ヒドロキシプロピル基はメトキシ基と同様
に親水性を付与するが、ポリスルホンに対する疎水結合
を逆に妨げるとの知見に基づき、強固な不可逆結合を発
揮させるためにはこれらの置換基の量がおよそ40%以
下、また親水性を付与するためにおよそ10%以上の範
囲のセルロース誘導体を用いることが好ましいことを見
出した。このようなセルロース誘導体を使用すれば、分
子量が1万未満であってもポリスルホンに強固に不可逆
吸着するとともに、親水性を付与することができる。し
かし、分子量が2000未満ではやはり結合力が低下す
る。
ルロースやヒドロキシプロピル基含量がヒドロキシプロ
ピルセルロースのおよそ1/10のヒドロキシプロピル
セルロース及び低置換度のヒドロキシプロピルセルロー
スの方がヒドロキシプロピルセルロースよりも強固に吸
着することから、芳香族残基、即ちポリスルホンに対す
る疎水性結合基は、セルロース骨格であるブドウ糖残基
自身であり、ヒドロキシプロピル基はメトキシ基と同様
に親水性を付与するが、ポリスルホンに対する疎水結合
を逆に妨げるとの知見に基づき、強固な不可逆結合を発
揮させるためにはこれらの置換基の量がおよそ40%以
下、また親水性を付与するためにおよそ10%以上の範
囲のセルロース誘導体を用いることが好ましいことを見
出した。このようなセルロース誘導体を使用すれば、分
子量が1万未満であってもポリスルホンに強固に不可逆
吸着するとともに、親水性を付与することができる。し
かし、分子量が2000未満ではやはり結合力が低下す
る。
【0031】上記のセルロース誘導体の溶液を疎水性膜
に含浸させて不可逆的に吸着させるが、速やかに含浸さ
せるために、溶液にエタノールなどのアルコールを少量
添加してもよい。また、セルロース誘導体の濃度はおよ
そ50〜1000ppmであり、疎水性膜をセルロース
誘導体の溶液に10分〜2時間以内接触させる。ここ
で、含浸させる場合、予め疎水性膜が水で濡れていれば
単にセルロース誘導体の溶液に浸すだけでよく、乾燥し
ている場合には強制的に圧入する。
に含浸させて不可逆的に吸着させるが、速やかに含浸さ
せるために、溶液にエタノールなどのアルコールを少量
添加してもよい。また、セルロース誘導体の濃度はおよ
そ50〜1000ppmであり、疎水性膜をセルロース
誘導体の溶液に10分〜2時間以内接触させる。ここ
で、含浸させる場合、予め疎水性膜が水で濡れていれば
単にセルロース誘導体の溶液に浸すだけでよく、乾燥し
ている場合には強制的に圧入する。
【0032】この方法によって親水性中空糸膜を具体的
に作成する一例を以下に説明する。ポリアリルエーテル
スルホン(帝人アモコエンジニアリングプラスチック
社、P−3500)を20重量部とジメチルスルホキシ
ド80重量部の溶液を70℃に保持しながら少量の水を
含むプロピレングリコール水溶液とともに二重管状ノズ
ルから空気中に押し出し、ノズルの下方約10cmにあ
る温水中に侵入させた後巻き取り、孔径が約0.02μ
mの中空糸を作成した。この中空糸を束ねた後、ジメチ
ルスルホキシドの残存量が約1ppmになるまで熱水で
洗浄した。それから、この中空糸束に平均分子量が25
00のヒドロキシプロピルメチルセルロースの500p
pm水溶液を40℃で1時間シャワーリングしながら含
浸させた後、直ちに50℃の水を1時間シャワーリング
してヒドロキシプロピルメチルセルロースの水溶液を洗
い流した。この中空糸束を90℃で乾燥して所望の親水
性中空糸膜を作成した。
に作成する一例を以下に説明する。ポリアリルエーテル
スルホン(帝人アモコエンジニアリングプラスチック
社、P−3500)を20重量部とジメチルスルホキシ
ド80重量部の溶液を70℃に保持しながら少量の水を
含むプロピレングリコール水溶液とともに二重管状ノズ
ルから空気中に押し出し、ノズルの下方約10cmにあ
る温水中に侵入させた後巻き取り、孔径が約0.02μ
mの中空糸を作成した。この中空糸を束ねた後、ジメチ
ルスルホキシドの残存量が約1ppmになるまで熱水で
洗浄した。それから、この中空糸束に平均分子量が25
00のヒドロキシプロピルメチルセルロースの500p
pm水溶液を40℃で1時間シャワーリングしながら含
浸させた後、直ちに50℃の水を1時間シャワーリング
してヒドロキシプロピルメチルセルロースの水溶液を洗
い流した。この中空糸束を90℃で乾燥して所望の親水
性中空糸膜を作成した。
【0033】また、疎水性膜を水で濡らす方法として
は、膜との接触角が小さくなる溶液を膜に接触させ、そ
の溶液で膜全体が濡れた後、溶液を水で置換すればよ
い。該溶液としては、いわゆる有機溶剤、2種以上の有
機溶剤の混合溶液、有機溶剤の水溶液、有機物の水溶液
等を使用することができる。有機溶剤としては、メタノ
ール、エタノール等の各種アルコール類及びアセトンが
好ましい。また、有機物としては界面活性剤等が好まし
い。これらの溶液を用いて中空糸膜全体を濡らす方法と
しては、通常の方法を用いることができる。中空糸膜を
溶液に浸す方法よりは中空糸膜に溶液を通過させる方法
の方が好ましい。その後、水で洗浄し、膜に付着してい
る物質を水に置き換える。このような方法で疎水性膜を
単に水で濡らすことによっても、親水性を付与すること
ができ、実際に使用するまで乾燥せずに濡れた状態を維
持できれば、一応の目的は達成できる。このように、疎
水性膜の膜表面及び細孔部にある一定以上の水分子が付
着していることにより膜は親水性を有するのであるが、
その水の必要量は、膜の材質及び構造により異なるが、
通常膜重量の5〜30%である。それ以上の水を含有し
ていても効果は変わらないし、また支障もない。
は、膜との接触角が小さくなる溶液を膜に接触させ、そ
の溶液で膜全体が濡れた後、溶液を水で置換すればよ
い。該溶液としては、いわゆる有機溶剤、2種以上の有
機溶剤の混合溶液、有機溶剤の水溶液、有機物の水溶液
等を使用することができる。有機溶剤としては、メタノ
ール、エタノール等の各種アルコール類及びアセトンが
好ましい。また、有機物としては界面活性剤等が好まし
い。これらの溶液を用いて中空糸膜全体を濡らす方法と
しては、通常の方法を用いることができる。中空糸膜を
溶液に浸す方法よりは中空糸膜に溶液を通過させる方法
の方が好ましい。その後、水で洗浄し、膜に付着してい
る物質を水に置き換える。このような方法で疎水性膜を
単に水で濡らすことによっても、親水性を付与すること
ができ、実際に使用するまで乾燥せずに濡れた状態を維
持できれば、一応の目的は達成できる。このように、疎
水性膜の膜表面及び細孔部にある一定以上の水分子が付
着していることにより膜は親水性を有するのであるが、
その水の必要量は、膜の材質及び構造により異なるが、
通常膜重量の5〜30%である。それ以上の水を含有し
ていても効果は変わらないし、また支障もない。
【0034】更に、中空糸型カートリッジフィルターB
1の全体が滅菌されていることが好ましく、この滅菌方
法として具体的にはエチレンオキサイドガス滅菌、オー
トクレイブ滅菌、γ線による滅菌等が挙げられる。そし
て、滅菌操作後の再汚染を防止し、所望の効果を使用時
まで維持するために、ガスバリヤー性の高い、滅菌可能
なフィルム状の材質でカートリッジフィルターを密封す
ることが環境によっては必要である。市販されている各
種滅菌バッグをこれに用いることができる。また、効果
の維持を補強する目的でプラスチック容器に密封しても
良い。
1の全体が滅菌されていることが好ましく、この滅菌方
法として具体的にはエチレンオキサイドガス滅菌、オー
トクレイブ滅菌、γ線による滅菌等が挙げられる。そし
て、滅菌操作後の再汚染を防止し、所望の効果を使用時
まで維持するために、ガスバリヤー性の高い、滅菌可能
なフィルム状の材質でカートリッジフィルターを密封す
ることが環境によっては必要である。市販されている各
種滅菌バッグをこれに用いることができる。また、効果
の維持を補強する目的でプラスチック容器に密封しても
良い。
【0035】例えば、中空糸膜がポリスルホン製である
中空糸型カートリッジフィルターB1を、30%エタノ
ール水溶液に10分間浸漬した後、通水し、エタノール
を除去すると同時に水で膜を濡らし、直ちに滅菌バッグ
に入れ、減圧下で密封した後、121℃加圧蒸気下で1
時間処理した。室温で1週間放置した後、滅菌バッグか
ら中空糸型カートリッジフィルターを取り出し、水の濾
過を行った。原水側の空気を追い出した直後から20リ
ットル/分(l/min)、濾過圧力150mmHgで
通水し、最小浸透圧が濾過圧力を越えることはなかっ
た。また、濾過液からは細菌は検出されなかった。
中空糸型カートリッジフィルターB1を、30%エタノ
ール水溶液に10分間浸漬した後、通水し、エタノール
を除去すると同時に水で膜を濡らし、直ちに滅菌バッグ
に入れ、減圧下で密封した後、121℃加圧蒸気下で1
時間処理した。室温で1週間放置した後、滅菌バッグか
ら中空糸型カートリッジフィルターを取り出し、水の濾
過を行った。原水側の空気を追い出した直後から20リ
ットル/分(l/min)、濾過圧力150mmHgで
通水し、最小浸透圧が濾過圧力を越えることはなかっ
た。また、濾過液からは細菌は検出されなかった。
【0036】次に、濾過槽Cについて詳細に説明する。
この濾過槽Cは、図1及び図3に示すように、耐熱性合
成樹脂製のハウジング32の内部に特殊な濾過材を充填
したものであり、該ハウジング32は、円筒状の濾過槽
本体33の上端にキャップ34を密封装着し、該キャッ
プ34に突設したネジ付き流入管35に、前記接続ホー
ス30の他端を口金36を螺合して接続し、前記プレフ
ィルターBを通った一次濾過液を濾過材で更に濾過処理
するものである。そして、前記ハウジング32の底面3
7を前記取付台4に嵌合するとともに、該底面37に突
設したネジ付き流出管38を前記貫通孔6に挿通した状
態で、該流出管38に口金39を螺合して当該濾過槽C
を立起状態でベース部材1に取付けると同時に、流出ホ
ース40を接続している。尚、図中35aは流入口、3
8aは流出口である。
この濾過槽Cは、図1及び図3に示すように、耐熱性合
成樹脂製のハウジング32の内部に特殊な濾過材を充填
したものであり、該ハウジング32は、円筒状の濾過槽
本体33の上端にキャップ34を密封装着し、該キャッ
プ34に突設したネジ付き流入管35に、前記接続ホー
ス30の他端を口金36を螺合して接続し、前記プレフ
ィルターBを通った一次濾過液を濾過材で更に濾過処理
するものである。そして、前記ハウジング32の底面3
7を前記取付台4に嵌合するとともに、該底面37に突
設したネジ付き流出管38を前記貫通孔6に挿通した状
態で、該流出管38に口金39を螺合して当該濾過槽C
を立起状態でベース部材1に取付けると同時に、流出ホ
ース40を接続している。尚、図中35aは流入口、3
8aは流出口である。
【0037】図3は濾過槽Cの代表的な実施例の要部を
示すもので、図中、32はハウジング、41は第1の砂
層、42は活性炭層、43は第2の砂層、44は泰澄石
層、45は第1の磁鉄鉱石層、46はセラミック層、4
7は第2の磁鉄鉱石層、48は麦飯石層、51は穴明き
フィルター、52は不織布フィルター、53は仕切り
網、60−1,60−2,60−3はマグネットプレー
トである。
示すもので、図中、32はハウジング、41は第1の砂
層、42は活性炭層、43は第2の砂層、44は泰澄石
層、45は第1の磁鉄鉱石層、46はセラミック層、4
7は第2の磁鉄鉱石層、48は麦飯石層、51は穴明き
フィルター、52は不織布フィルター、53は仕切り
網、60−1,60−2,60−3はマグネットプレー
トである。
【0038】第1の砂層41及び第2の砂層43は火成
岩シラスを特殊処理した白砂を層状に堆積してなってお
り、また、活性炭層42は粒状活性炭を層状に堆積して
なっており、これらによって主として残留塩素、有機物
質、有害物質(例えばトリハロメタン)、赤錆、不純
物、カビ臭等を除去する。また、泰澄石層44及び麦飯
石層48はそれぞれ泰澄石及び麦飯石の細片を層状に堆
積してなっており、主として水質(pH等)を調整する
とともにミネラルを補給する。尚、活性炭層42は粒状
活性炭に限らず繊維状活性炭を適宜用いることができ
る。
岩シラスを特殊処理した白砂を層状に堆積してなってお
り、また、活性炭層42は粒状活性炭を層状に堆積して
なっており、これらによって主として残留塩素、有機物
質、有害物質(例えばトリハロメタン)、赤錆、不純
物、カビ臭等を除去する。また、泰澄石層44及び麦飯
石層48はそれぞれ泰澄石及び麦飯石の細片を層状に堆
積してなっており、主として水質(pH等)を調整する
とともにミネラルを補給する。尚、活性炭層42は粒状
活性炭に限らず繊維状活性炭を適宜用いることができ
る。
【0039】第1の磁鉄鉱石層45及び第2の磁鉄鉱石
層47は磁鉄鉱石の細片を層状に堆積してなっており、
後述するマグネットの磁場によって磁化され、重金属類
を除去するとともに水分子を磁化処理して活性化する。
また、セラミック層46は火成岩シラスを特殊処理した
白砂をさらに高温(例えば1100℃)で特殊処理した
粒状セラミックを層状に堆積してなっており、遠赤外線
照射によって水分子を活性化するとともに水質劣化を防
止する。
層47は磁鉄鉱石の細片を層状に堆積してなっており、
後述するマグネットの磁場によって磁化され、重金属類
を除去するとともに水分子を磁化処理して活性化する。
また、セラミック層46は火成岩シラスを特殊処理した
白砂をさらに高温(例えば1100℃)で特殊処理した
粒状セラミックを層状に堆積してなっており、遠赤外線
照射によって水分子を活性化するとともに水質劣化を防
止する。
【0040】穴明きフィルター51はほぼ全面に細かい
穴が多数設けられたプラスチックプレートからなってお
り、周知の不織布フィルター52及び仕切り網53とと
もに前述した各層を分離・保持する。
穴が多数設けられたプラスチックプレートからなってお
り、周知の不織布フィルター52及び仕切り網53とと
もに前述した各層を分離・保持する。
【0041】マグネットプレート60−1〜60−3は
全て同一構成で、図4に示すように3個のコイン状のマ
グネット61及びほぼ全面に細かい穴(図示せず)が多
数設けられたプラスチックプレート等からなるスペーサ
62より構成され、該3つのマグネット61はスペーサ
62の3つの収納孔62aによって、それぞれがハウジ
ングの中心軸を中心とする同一円上の中心角を等分した
位置(ここでは中心角120°で3等分した位置)に保
持される如くなっている。また、前記マグネット61は
表面がプラスチック等によりコーティングされた強力な
磁石(例えば残留磁束密度12000ガウス)であり、
軸方向に磁化されている。
全て同一構成で、図4に示すように3個のコイン状のマ
グネット61及びほぼ全面に細かい穴(図示せず)が多
数設けられたプラスチックプレート等からなるスペーサ
62より構成され、該3つのマグネット61はスペーサ
62の3つの収納孔62aによって、それぞれがハウジ
ングの中心軸を中心とする同一円上の中心角を等分した
位置(ここでは中心角120°で3等分した位置)に保
持される如くなっている。また、前記マグネット61は
表面がプラスチック等によりコーティングされた強力な
磁石(例えば残留磁束密度12000ガウス)であり、
軸方向に磁化されている。
【0042】而して、ハウジング32の本体11内にそ
の上部より下方に向かって、前述した各層、フィルター
及びプレートが、符号51、52、41、52、53、
42、52、60−1、52、43、52、53、4
4、53、52、45、52、60−2、46、53、
52、47、52、60−3、48、52、51の順に
積層配置され、濾過槽が構成される。この際、マグネッ
トプレート60−1〜60−3はマグネットプレート6
0−1及び60−2の間隔とマグネットプレート60−
2及び60−3の間隔とがほぼ同一になり且つそれぞれ
のマグネット61の位置が上下方向で一致するように位
置決めされ、また、各マグネットプレート60−1〜6
0−3の全てのマグネット61はその磁力線の向きが互
いに一致、特に水の流れに対して逆向きとなるように一
致し且つ磁力線の方向が水の流れに沿うように配置され
ている。
の上部より下方に向かって、前述した各層、フィルター
及びプレートが、符号51、52、41、52、53、
42、52、60−1、52、43、52、53、4
4、53、52、45、52、60−2、46、53、
52、47、52、60−3、48、52、51の順に
積層配置され、濾過槽が構成される。この際、マグネッ
トプレート60−1〜60−3はマグネットプレート6
0−1及び60−2の間隔とマグネットプレート60−
2及び60−3の間隔とがほぼ同一になり且つそれぞれ
のマグネット61の位置が上下方向で一致するように位
置決めされ、また、各マグネットプレート60−1〜6
0−3の全てのマグネット61はその磁力線の向きが互
いに一致、特に水の流れに対して逆向きとなるように一
致し且つ磁力線の方向が水の流れに沿うように配置され
ている。
【0043】この濾過槽によれば、マグネットプレート
60−1〜60−3のそれぞれのマグネット61の磁力
線は互いに結合して増強し合い、特に上向き、即ち水の
流れに沿い且つそれとは逆向きの均一で強力な磁場63
を形成し、また、該磁場63は第1の磁鉄鉱石層45及
び第2の磁鉄鉱石層47全体を強力に磁化するため、水
分子はマグネットプレート60−1とマグネットプレー
ト60−3との間、特に第1の磁鉄鉱石層45及び第2
の磁鉄鉱石層47を通過する際、効果的に磁化処理され
ることになる。また、前記磁場63並びにこれにより磁
化された第1の磁鉄鉱石層45及び第2の磁鉄鉱石層4
7による磁場がセラミック層46を通過するため、遠赤
外線照射による水分子の活性化がより増強される。な
お、他の各層における作用は従来の濾過槽の場合と同様
である。
60−1〜60−3のそれぞれのマグネット61の磁力
線は互いに結合して増強し合い、特に上向き、即ち水の
流れに沿い且つそれとは逆向きの均一で強力な磁場63
を形成し、また、該磁場63は第1の磁鉄鉱石層45及
び第2の磁鉄鉱石層47全体を強力に磁化するため、水
分子はマグネットプレート60−1とマグネットプレー
ト60−3との間、特に第1の磁鉄鉱石層45及び第2
の磁鉄鉱石層47を通過する際、効果的に磁化処理され
ることになる。また、前記磁場63並びにこれにより磁
化された第1の磁鉄鉱石層45及び第2の磁鉄鉱石層4
7による磁場がセラミック層46を通過するため、遠赤
外線照射による水分子の活性化がより増強される。な
お、他の各層における作用は従来の濾過槽の場合と同様
である。
【0044】図5は濾過槽Cの他の実施例を示すもの
で、図中、図3の実施例と同一構成部分は同一符号をも
って表す。即ち、32はハウジング、41は第1の砂
層、42は活性炭層、43は第2の砂層、44は泰澄石
層、45は第1の磁鉄鉱石層、46はセラミック層、4
7は第2の磁鉄鉱石層、48は麦飯石層、51は穴明き
フィルター、52は不織布フィルター、53は仕切り
網、60−1,60−2,60−3はマグネットプレー
トである。
で、図中、図3の実施例と同一構成部分は同一符号をも
って表す。即ち、32はハウジング、41は第1の砂
層、42は活性炭層、43は第2の砂層、44は泰澄石
層、45は第1の磁鉄鉱石層、46はセラミック層、4
7は第2の磁鉄鉱石層、48は麦飯石層、51は穴明き
フィルター、52は不織布フィルター、53は仕切り
網、60−1,60−2,60−3はマグネットプレー
トである。
【0045】本実施例の構成は基本的に図3の実施例と
同一であるが、活性炭層42の厚さをハウジング全体の
1/2程度まで広げた点、マグネットプレート60−1
を第2の砂層43及び泰澄石層44間に配置した点、マ
グネットプレート60−3をセラミック層46及び第2
の磁鉄鉱石層47間に配置した点、泰澄石層44及び第
1の磁鉄鉱石層45間の仕切部材を除いた点、並びに第
2の磁鉄鉱石層47及び麦飯石層48間の仕切部材を除
いた点で異なる。
同一であるが、活性炭層42の厚さをハウジング全体の
1/2程度まで広げた点、マグネットプレート60−1
を第2の砂層43及び泰澄石層44間に配置した点、マ
グネットプレート60−3をセラミック層46及び第2
の磁鉄鉱石層47間に配置した点、泰澄石層44及び第
1の磁鉄鉱石層45間の仕切部材を除いた点、並びに第
2の磁鉄鉱石層47及び麦飯石層48間の仕切部材を除
いた点で異なる。
【0046】この濾過槽によれば、活性炭槽42が厚く
なった分、残留塩素、有機物質、有害物質、赤錆、不純
物、カビ臭等をより強力に除去でき、また、各マグネッ
トプレート60−1〜60−3の間隔が狭くなった分、
より強力な磁場が形成され、該磁場並びにこれにより磁
化された第1の磁鉄鉱石層45及び第2の磁鉄鉱石層4
7による磁場によって、水分子の磁化処理やセラミック
層46の遠赤外線照射による水分子の活性化がより一層
増強される。
なった分、残留塩素、有機物質、有害物質、赤錆、不純
物、カビ臭等をより強力に除去でき、また、各マグネッ
トプレート60−1〜60−3の間隔が狭くなった分、
より強力な磁場が形成され、該磁場並びにこれにより磁
化された第1の磁鉄鉱石層45及び第2の磁鉄鉱石層4
7による磁場によって、水分子の磁化処理やセラミック
層46の遠赤外線照射による水分子の活性化がより一層
増強される。
【0047】図6は濾過槽Cの更に他の実施例を示すも
ので、図中、図3の実施例と同一構成部分は同一符号を
もって表す。即ち、32はハウジング、41は第1の砂
層、42は活性炭層、43は第2の砂層、44は泰澄石
層、45は第1の磁鉄鉱石層、46はセラミック層、4
7は第2の磁鉄鉱石層、48は麦飯石層、51は穴明き
フィルター、52は不織布フィルター、53は仕切り
網、60−1,60−2,60−3はマグネットプレー
トである。
ので、図中、図3の実施例と同一構成部分は同一符号を
もって表す。即ち、32はハウジング、41は第1の砂
層、42は活性炭層、43は第2の砂層、44は泰澄石
層、45は第1の磁鉄鉱石層、46はセラミック層、4
7は第2の磁鉄鉱石層、48は麦飯石層、51は穴明き
フィルター、52は不織布フィルター、53は仕切り
網、60−1,60−2,60−3はマグネットプレー
トである。
【0048】本実施例の構成は基本的に図3の実施例と
同一であるが、活性炭層42の厚さをハウジング全体の
1/2程度まで広げた点、マグネットプレート60−1
を第1の砂層41及び活性炭層42間に配置した点、マ
グネットプレート60−2を泰澄石層44及び第1の磁
鉄鉱石層45間に配置した点で異なる。
同一であるが、活性炭層42の厚さをハウジング全体の
1/2程度まで広げた点、マグネットプレート60−1
を第1の砂層41及び活性炭層42間に配置した点、マ
グネットプレート60−2を泰澄石層44及び第1の磁
鉄鉱石層45間に配置した点で異なる。
【0049】この濾過槽によれば、活性炭層42が厚く
なった分、残留塩素、有機物質、有害物質、赤錆、不純
物、カビ臭等をより強力に除去でき、また、マグネット
プレート60−1が上部に配置されたため、濾過槽全体
に平均的な磁場が形成され、該磁場により濾過槽全体に
おいて水分子の磁化処理がなされる。
なった分、残留塩素、有機物質、有害物質、赤錆、不純
物、カビ臭等をより強力に除去でき、また、マグネット
プレート60−1が上部に配置されたため、濾過槽全体
に平均的な磁場が形成され、該磁場により濾過槽全体に
おいて水分子の磁化処理がなされる。
【0050】以上のような本発明の水処理装置は、水道
管に接続した流入ホース26から供給された原水を、プ
レフィルターBを構成する装填ケースB2内に下端部の
流入管24から注水すると、原水は中空糸型カートリッ
ジフィルターB1の導入孔16,…から収納容器9内に
侵入し、その水圧によって中空糸膜12,…の外側から
内側へ浸透して濾過される。この中空糸膜12の内部を
通過した濾過液は、ポッティング材13の上面に開口さ
れた中空糸膜12の端部から溢れ出て、上端部の流出管
29に接続された接続ホース30を通して、プレフィル
ターBに並設した濾過槽Cの上端部の流入管35からハ
ウジング32内に注水され、前述の如く内部で各種の処
理がなされて下端部の流出管38に接続した流出ホース
40より処理水が排出される。ここで、プレフィルター
Bと濾過槽Cとは、上端部で互いに接続ホース30で連
結されているため、接続ホース30の長さを短くするこ
とができ、それにより接続ホース30での圧力損失を最
小に抑制できる。
管に接続した流入ホース26から供給された原水を、プ
レフィルターBを構成する装填ケースB2内に下端部の
流入管24から注水すると、原水は中空糸型カートリッ
ジフィルターB1の導入孔16,…から収納容器9内に
侵入し、その水圧によって中空糸膜12,…の外側から
内側へ浸透して濾過される。この中空糸膜12の内部を
通過した濾過液は、ポッティング材13の上面に開口さ
れた中空糸膜12の端部から溢れ出て、上端部の流出管
29に接続された接続ホース30を通して、プレフィル
ターBに並設した濾過槽Cの上端部の流入管35からハ
ウジング32内に注水され、前述の如く内部で各種の処
理がなされて下端部の流出管38に接続した流出ホース
40より処理水が排出される。ここで、プレフィルター
Bと濾過槽Cとは、上端部で互いに接続ホース30で連
結されているため、接続ホース30の長さを短くするこ
とができ、それにより接続ホース30での圧力損失を最
小に抑制できる。
【0051】
【発明の効果】以上にしてなる本発明の水処理装置は、
以下の顕著な効果を奏する。
以下の顕著な効果を奏する。
【0052】請求項1によれば、プレフィルターの中空
糸膜に直接原水を通して、原水から微細な不純物や微生
物を除去した後、その濾過液を濾過槽に送ることによ
り、濾過槽内での微生物の繁殖を防止するとともに、濾
過槽の目詰まりを防止でき、また濾過槽で残留塩素、有
機物質、有害物質(例えばトリハロメタン)、赤錆、不
純物、カビ臭等を除去し、水質(pH等)を調整し、ミ
ネラルを補給し、更に効果的に磁化処理と遠赤外線照射
による水分子の活性化を行うので、美味しい水が得られ
る。特に、プレフィルターは、中空糸膜に親水性が付与
され、最小浸透圧が低くなっているので、通常の水道水
の水圧によって即時使用することができる。また、外圧
濾過式で逆洗可能であるので、中空糸膜の外表面に不純
物が捕捉されて濾過性能が低下した場合には、逆洗によ
って中空糸膜の外表面から不純物を排除してその機能を
回復させることができ、水処理装置の長寿命化(3〜5
年)を達成できる。また、濾過槽は、粒状セラミックを
堆積した層の上下にそれぞれ配置された磁石の磁場は互
いに結合して補強し合うことになり、しかもその方向が
水の流れに沿っていることにより水分子を効果的に磁化
処理することができ、また、前記磁場は粒状セラミック
を堆積した層を通過することになるため、粒状セラミッ
クの遠赤外線照射による水分子の活性化をより増強させ
ることができる。また、本発明の水処理装置は、処理流
量が多いので、飲み水や料理用水のみならず、お風呂の
水やシャワーにも使用することができる。
糸膜に直接原水を通して、原水から微細な不純物や微生
物を除去した後、その濾過液を濾過槽に送ることによ
り、濾過槽内での微生物の繁殖を防止するとともに、濾
過槽の目詰まりを防止でき、また濾過槽で残留塩素、有
機物質、有害物質(例えばトリハロメタン)、赤錆、不
純物、カビ臭等を除去し、水質(pH等)を調整し、ミ
ネラルを補給し、更に効果的に磁化処理と遠赤外線照射
による水分子の活性化を行うので、美味しい水が得られ
る。特に、プレフィルターは、中空糸膜に親水性が付与
され、最小浸透圧が低くなっているので、通常の水道水
の水圧によって即時使用することができる。また、外圧
濾過式で逆洗可能であるので、中空糸膜の外表面に不純
物が捕捉されて濾過性能が低下した場合には、逆洗によ
って中空糸膜の外表面から不純物を排除してその機能を
回復させることができ、水処理装置の長寿命化(3〜5
年)を達成できる。また、濾過槽は、粒状セラミックを
堆積した層の上下にそれぞれ配置された磁石の磁場は互
いに結合して補強し合うことになり、しかもその方向が
水の流れに沿っていることにより水分子を効果的に磁化
処理することができ、また、前記磁場は粒状セラミック
を堆積した層を通過することになるため、粒状セラミッ
クの遠赤外線照射による水分子の活性化をより増強させ
ることができる。また、本発明の水処理装置は、処理流
量が多いので、飲み水や料理用水のみならず、お風呂の
水やシャワーにも使用することができる。
【0053】請求項2、3又は4によれば、溶出物が極
めて少ない親水性中空糸膜が得られ、また親水性セルロ
ースの分子量が小さいので、比較的孔径の小さい疎水性
膜においても、その孔を閉塞させることなく親水性を付
与でき、また乾燥した状態から直ちに水を濾過できるの
でプレフィルターの取り扱いが容易である。
めて少ない親水性中空糸膜が得られ、また親水性セルロ
ースの分子量が小さいので、比較的孔径の小さい疎水性
膜においても、その孔を閉塞させることなく親水性を付
与でき、また乾燥した状態から直ちに水を濾過できるの
でプレフィルターの取り扱いが容易である。
【0054】請求項5又は6によれば、煩雑な処理工程
を伴わずに中空糸型カートリッジフィルターの中空糸膜
に親水性を付与することができる。
を伴わずに中空糸型カートリッジフィルターの中空糸膜
に親水性を付与することができる。
【0055】請求項7によれば、磁鉄鉱石を堆積した層
全体が磁石の磁場によって磁化されることになり、該磁
鉄鉱石を堆積した層を通過する全ての水分子に磁場を効
果的に加えることができる。
全体が磁石の磁場によって磁化されることになり、該磁
鉄鉱石を堆積した層を通過する全ての水分子に磁場を効
果的に加えることができる。
【0056】請求項8によれば、活性炭層と第2の砂層
との間、第1の磁鉄鉱石層とセラミック層との間並びに
第2の磁鉄鉱石層と麦飯石層との間に配置された磁石の
磁力線が互いに結合して増強し合い、上下方向、即ち水
の流れに沿って方向の強力な磁場が形成され、また、該
磁場により第1及び第2の磁鉄鉱石層全体が強力に磁化
されるので、第1及び第2の磁鉄鉱石層を通過する際、
水分子に効果的に磁場を加えることができ、また、前述
した磁場並びにこれによって磁化された第1及び第2の
磁鉄鉱石層による磁場がセラミック層を通過するので、
遠赤外線照射による水分子の活性化をより増強させるこ
とができる。
との間、第1の磁鉄鉱石層とセラミック層との間並びに
第2の磁鉄鉱石層と麦飯石層との間に配置された磁石の
磁力線が互いに結合して増強し合い、上下方向、即ち水
の流れに沿って方向の強力な磁場が形成され、また、該
磁場により第1及び第2の磁鉄鉱石層全体が強力に磁化
されるので、第1及び第2の磁鉄鉱石層を通過する際、
水分子に効果的に磁場を加えることができ、また、前述
した磁場並びにこれによって磁化された第1及び第2の
磁鉄鉱石層による磁場がセラミック層を通過するので、
遠赤外線照射による水分子の活性化をより増強させるこ
とができる。
【0057】請求項9によれば、第2の砂層と泰澄石層
との間、第1の磁鉄鉱石層とセラミック層との間並びに
セラミック層と第2の磁鉄鉱石層との間に配置された磁
石の磁力線が互いに結合して増強し合い、上下方向、即
ち水の流れに沿って方向の強力な磁場が形成され、ま
た、該磁場により第1及び第2の磁鉄鉱石層全体が強力
に磁化されるので、特に第1及び第2の磁鉄鉱石層を通
過する際、水分子に効果的に磁場を加えることができ、
また、前述した磁場並びにこれによって磁化された第1
及び第2の磁鉄鉱石層による磁場がセラミック層を通過
するので、遠赤外線照射による水分子の活性化をより増
強させることができる。
との間、第1の磁鉄鉱石層とセラミック層との間並びに
セラミック層と第2の磁鉄鉱石層との間に配置された磁
石の磁力線が互いに結合して増強し合い、上下方向、即
ち水の流れに沿って方向の強力な磁場が形成され、ま
た、該磁場により第1及び第2の磁鉄鉱石層全体が強力
に磁化されるので、特に第1及び第2の磁鉄鉱石層を通
過する際、水分子に効果的に磁場を加えることができ、
また、前述した磁場並びにこれによって磁化された第1
及び第2の磁鉄鉱石層による磁場がセラミック層を通過
するので、遠赤外線照射による水分子の活性化をより増
強させることができる。
【0058】請求項10によれば、第1の砂層と活性炭
層との間、泰澄石層と第1の磁鉄鉱石層との間並びに第
2の磁鉄鉱石層と麦飯石層との間に配置された磁石の磁
力線が互いに結合して増強し合い、濾過槽全体の上下方
向、即ち水の流れに沿って方向の強力な磁場が形成さ
れ、また、該磁場により第1及び第2の磁鉄鉱石層全体
が強力に磁化されるので、濾過槽全体、特に第1及び第
2の磁鉄鉱石層を通過する際、水分子に効果的に磁場を
加えることができ、また、前述した磁場並びにこれによ
って磁化された第1及び第2の磁鉄鉱石層による磁場が
セラミック層を通過するので、遠赤外線照射による水分
子の活性化をより増強させることができる。
層との間、泰澄石層と第1の磁鉄鉱石層との間並びに第
2の磁鉄鉱石層と麦飯石層との間に配置された磁石の磁
力線が互いに結合して増強し合い、濾過槽全体の上下方
向、即ち水の流れに沿って方向の強力な磁場が形成さ
れ、また、該磁場により第1及び第2の磁鉄鉱石層全体
が強力に磁化されるので、濾過槽全体、特に第1及び第
2の磁鉄鉱石層を通過する際、水分子に効果的に磁場を
加えることができ、また、前述した磁場並びにこれによ
って磁化された第1及び第2の磁鉄鉱石層による磁場が
セラミック層を通過するので、遠赤外線照射による水分
子の活性化をより増強させることができる。
【0059】請求項11によれば、層と層との間に配置
された磁石による磁場が均一となり、水分子の磁化処理
や粒状セラミックの遠赤外線照射による水分子の活性化
がより効果的に行われる。
された磁石による磁場が均一となり、水分子の磁化処理
や粒状セラミックの遠赤外線照射による水分子の活性化
がより効果的に行われる。
【0060】請求項12によれば、層全体に対してほぼ
均一な磁場を発生でき、水分子の磁化処理や粒状セラミ
ックの遠赤外線照射による水分子の活性化がより効果的
に行われる。
均一な磁場を発生でき、水分子の磁化処理や粒状セラミ
ックの遠赤外線照射による水分子の活性化がより効果的
に行われる。
【0061】請求項13によれば、水分子の磁化処理や
粒状セラミックの遠赤外線照射による水分子の活性化が
より効果的に行われる。
粒状セラミックの遠赤外線照射による水分子の活性化が
より効果的に行われる。
【図1】本発明の水処理装置を一部断面で示した説明図
である。
である。
【図2】本発明で用いた中空糸型カートリッジフィルタ
ーを一部断面で示した正面図である。
ーを一部断面で示した正面図である。
【図3】本発明で用いた濾過槽の代表的な実施例を示す
断面図である。
断面図である。
【図4】マグネットプレートの分解斜視図である。
【図5】濾過槽の他の実施例を示す断面図である。
【図6】濾過槽の更に他の実施例を示す断面図である。
A 本体ケース B プレフィルター B1 中空糸型カートリッジフィルター B2 装填ケース 1 ベース部材 2 カバー 3 取付台 4 取付台 5 貫通孔 6 貫通孔 7 脚部 8 下方開口部 9 収納容器 10 ヘッダー 11 ボトム 12 中空糸膜 12a 直線部分 12b ループ部分 13 ポッティング材 14 クサビリング 15 接着面 16 導入孔 17 流通路 18 Oリング 19 外筒 20 上蓋 21 Oリング 22 締付具 23 底面 24 流入管 25 口金 26 流入ホース 27 円筒部 28 リブ 29 流出管 30 接続ホース 31 口金 32 ハウジング 33 濾過槽本体 34 キャップ 35 流入管 35a 流入口 36 口金 37 底面 38 流出管 38a 流出口 39 口金 40 流出ホース 41 第1の砂層 42 活性炭層 43 第2の砂層 44 泰澄石層 45 第1の磁鉄鉱石層 46 セラミック層 47 第2の磁鉄鉱石層 48 麦飯石層 51 穴明きフィルター 52 不織布フィルター 53 仕切り網 60−1,60−2,60−3 マグネットプレート 61 マグネット 62 スペーサ 62a 収納孔 63 磁場
Claims (13)
- 【請求項1】 プレフィルターと濾過槽とからなる水処
理装置であって、 前記プレフィルターは、収納容器に複数の中空糸膜を収
納し、その一端若しくは両端でポッティング材を用いて
集束固定した外圧濾過式で逆洗可能であるとともに、中
空糸膜に親水性が付与されている中空糸型フィルターで
あり、 前記濾過槽は、一端及び他端にそれぞれ水の流入口及び
流出口を有する筒状のハウジング内に粒状活性炭、砂等
をそれぞれ層状に堆積してなるとともに、粒状セラミッ
クを堆積した層の上下にそれぞれ少なくとも1個の磁石
をその磁力線の向きが互いに一致し且つ方向が水の流れ
の沿うように配置したものであり、 前記プレフィルターで原水を濾過した後、その濾過液を
前記濾過槽によって濾過、活性化してなることを特徴と
する水処理装置。 - 【請求項2】 芳香族ポリマー系疎水性の中空糸膜に、
数平均分子量が2000〜8000の親水性セルロース
誘導体が不可逆的に吸着してなる請求項1記載の水処理
装置。 - 【請求項3】 芳香族ポリマー系疎水性の中空糸膜が芳
香族ポリスルホン系膜である請求項2記載の水処理装
置。 - 【請求項4】 親水性セルロース誘導体がヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースである請求項2又は3記載の水
処理装置。 - 【請求項5】 疎水性の素材で形成された中空糸膜を、
該中空糸膜との接触角が小さい溶液に接触させて膜全体
を濡らし、その溶液を水で置換してなる請求項1記載の
水処理装置。 - 【請求項6】 疎水性の素材で形成された中空糸膜に、
該中空糸膜との接触角が小さい溶液を通過させて膜全体
を濡らし、その後、水で洗浄して中空糸膜に付着してい
る溶液を水で置換してなる請求項1又は5記載の水処理
装置。 - 【請求項7】 粒状セラミックを堆積した層の上下の少
なくとも一方に磁鉄鉱石を堆積した層を介在させてなる
請求項1記載の水処理装置。 - 【請求項8】 前記濾過槽が、上部より、砂、粒状活性
炭、砂、泰澄石、磁鉄鉱石、粒状セラミック、磁鉄鉱石
及び麦飯石をそれぞれ層状に堆積して第1の砂層、活性
炭層、第2の砂層、泰澄石層、第1の磁鉄鉱石層、セラ
ミック層、第2の磁鉄鉱石層及び麦飯石層を形成すると
ともに、活性炭層と第2の砂層との間、第1の磁鉄鉱石
層とセラミック層との間並びに第2の磁鉄鉱石層と麦飯
石層との間に、それぞれ少なくとも1個の磁石をその磁
力線の向きが互いに一致し且つ方向が水の流れの沿うよ
うに配置したものである請求項1記載の水処理装置。 - 【請求項9】 前記濾過槽が、上部より、砂、粒状活性
炭、砂、泰澄石、磁鉄鉱石、粒状セラミック、磁鉄鉱石
及び麦飯石をそれぞれ層状に堆積して第1の砂層、活性
炭層、第2の砂層、泰澄石層、第1の磁鉄鉱石層、セラ
ミック層、第2の磁鉄鉱石層及び麦飯石層を形成すると
ともに、第2の砂層と泰澄石層との間、第1の磁鉄鉱石
層とセラミック層との間並びにセラミック層と第2の磁
鉄鉱石層との間に、それぞれ少なくとも1個の磁石をそ
の磁力線の向きが互いに一致し且つ方向が水の流れの沿
うように配置したものである請求項1記載の水処理装
置。 - 【請求項10】 前記濾過槽が、上部より、砂、粒状活
性炭、砂、泰澄石、磁鉄鉱石、粒状セラミック、磁鉄鉱
石及び麦飯石をそれぞれ層状に堆積して第1の砂層、活
性炭層、第2の砂層、泰澄石層、第1の磁鉄鉱石層、セ
ラミック層、第2の磁鉄鉱石層及び麦飯石層を形成する
とともに、第1の砂層と活性炭層との間、泰澄石層と第
1の磁鉄鉱石層との間、第2の磁鉄鉱石層と麦飯石層と
の間に、それぞれ少なくとも1個の磁石をその磁力線の
向きが互いに一致し且つ方向が水の流れの沿うように配
置したものである請求項1記載の水処理装置。 - 【請求項11】 層と層との間に配置された少なくとも
1個の磁石同士の各層と直交する方向に対する間隔をほ
ぼ同一となした請求項8又は9記載の水処理装置。 - 【請求項12】 層と層との間に配置される磁石として
ハウジングの中心軸を中心とする同一円上の中心角を等
分した位置に配置された少なくとも2個の磁石を用いて
なる請求項1、7、8、9、10又は11いずれか記載
の水処理装置。 - 【請求項13】 磁石の磁力線の向きと水の流れの向き
とを逆にしてなる請求項1、7、8、9、10、11又
は12いずれか記載の水処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7173096A JPH09253629A (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 水処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7173096A JPH09253629A (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 水処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09253629A true JPH09253629A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13468940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7173096A Pending JPH09253629A (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 水処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09253629A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030066096A (ko) * | 2002-02-04 | 2003-08-09 | 박경우 | 정수기 필터의 조성물 |
KR100791223B1 (ko) * | 2007-08-17 | 2008-01-04 | 심학섭 | 수도직결식 정수기 |
WO2008120902A1 (en) * | 2007-03-30 | 2008-10-09 | Kwi Soon Lee | Water purifier for outdoor |
CN106267935A (zh) * | 2016-01-07 | 2017-01-04 | 上海同臣环保有限公司 | 一种竖片纤维滤布滤池 |
-
1996
- 1996-03-27 JP JP7173096A patent/JPH09253629A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030066096A (ko) * | 2002-02-04 | 2003-08-09 | 박경우 | 정수기 필터의 조성물 |
WO2008120902A1 (en) * | 2007-03-30 | 2008-10-09 | Kwi Soon Lee | Water purifier for outdoor |
KR100791223B1 (ko) * | 2007-08-17 | 2008-01-04 | 심학섭 | 수도직결식 정수기 |
WO2009025461A3 (en) * | 2007-08-17 | 2009-04-16 | Hak-Sub Shim | Water purifier directly connected to faucet |
CN106267935A (zh) * | 2016-01-07 | 2017-01-04 | 上海同臣环保有限公司 | 一种竖片纤维滤布滤池 |
CN106267935B (zh) * | 2016-01-07 | 2018-05-25 | 上海同臣环保有限公司 | 一种竖片纤维滤布滤池 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5561473B2 (ja) | 濾過装置及び水処理装置 | |
JP4809345B2 (ja) | 一体化された透過性流路膜 | |
JP2000157846A (ja) | 中空糸膜カートリッジ | |
MXPA01004926A (es) | Modulo y sistema de ultrafiltracion y microfiltracion. | |
JP2010227757A (ja) | 複合分離膜 | |
JPH09253632A (ja) | 水処理装置 | |
US20040173532A1 (en) | Filtering system | |
JP2002095931A (ja) | スパイラル型膜エレメントおよびスパイラル型膜モジュールの運転方法および洗浄方法 | |
JPH09253629A (ja) | 水処理装置 | |
JPH09253630A (ja) | 水処理装置 | |
US11648496B2 (en) | Treatment module and operating method therefor | |
JP5573259B2 (ja) | 液濾過用フィルタ及び液濾過方法 | |
RU2568730C1 (ru) | Индивидуальное средство для очистки жидкости | |
JP3236640B2 (ja) | 浄水器 | |
JP2002028456A (ja) | スパイラル型膜モジュールを用いた処理システムおよびその運転方法 | |
KR102594953B1 (ko) | 직수형 정수기의 메인 필터용 소재 및 그 필터 제조방법 | |
JP2001239136A (ja) | 処理システムおよびその運転方法 | |
JPH11188245A (ja) | スパイラル型膜エレメント | |
JP4583557B2 (ja) | スパイラル型膜エレメントおよびスパイラル型膜モジュールの運転方法および洗浄方法 | |
JP2004000956A (ja) | 水栓内蔵型浄水カートリッジ | |
JPH0824590A (ja) | 高濃度有機液の濾過方法 | |
JP2000271456A (ja) | スパイラル型膜エレメントおよびスパイラル型膜モジュールの運転方法および洗浄方法 | |
CN209740838U (zh) | 一种水处理过滤滤芯及其过滤器 | |
JPH1157704A (ja) | 浄水装置 | |
JPH09253631A (ja) | 水処理装置 |