JPH11188245A - スパイラル型膜エレメント - Google Patents

スパイラル型膜エレメント

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JPH11188245A
JPH11188245A JP21156498A JP21156498A JPH11188245A JP H11188245 A JPH11188245 A JP H11188245A JP 21156498 A JP21156498 A JP 21156498A JP 21156498 A JP21156498 A JP 21156498A JP H11188245 A JPH11188245 A JP H11188245A
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肇 久田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コスト化が可能でかつ洗浄が容易で信頼性
の高いスパイラル型膜エレメントを提供することであ
る。 【解決手段】 集水管2の外周面に独立または連続した
封筒状膜3を巻回するとともに、封筒状膜3の間に原水
スペーサ4を挿入し、スパイラル状膜要素1aを形成す
る。スパイラル膜要素1aの外周面を分離膜9またはネ
ットで被覆し、分離膜9またはネットの外周面側をネッ
トまたは棒状部材からなる外周部流路材5で被覆する。
外周部流路材5の厚さは0.6mm以上30mm以下と
する。スパイラル状膜要素1aの少なくとも外周部側か
ら原水を供給し、集水管2の開口端から透過水を取り出
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低圧逆浸透膜分離
装置、限外濾過装置、精密濾過装置等の膜分離装置に用
いられるスパイラル型膜エレメントに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、浄水技術へ膜分離技術が適用され
るとともに、海水淡水化等で用いられる逆浸透膜分離シ
ステムの前処理として膜分離技術が適用されつつある。
このような膜分離に使用される膜の種類としては、高透
過水量が得られる精密濾過膜や限外濾過膜が多く使用さ
れているが、最近、10kgf/cm2 以下の超低圧力
で高透過水量が得られる逆浸透膜も開発されてきた。
【0003】また、前記膜分離に使用される膜エレメン
トの形態としては、単位体積当たりの膜面積(体積効
率)の点から中空糸膜エレメントが多く使用されてい
る。しかしながら、中空糸膜エレメントは、膜が折れや
すく、膜が折れると、原水が透過水に混ざり、分離性能
が低下するという欠点を有している。
【0004】一方、膜面積を多くとれる膜エレメントの
形態としてスパイラル型膜エレメントがある。このスパ
イラル型膜エレメントは、中空糸膜エレメントと比較す
ると、分離性能を維持でき、信頼性が高いという利点を
有している。
【0005】図11は従来のスパイラル型膜エレメント
の一部切欠き斜視図であり、図12は従来のスパイラル
型膜エレメントの外観斜視図である。
【0006】図11に示すように、スパイラル型膜エレ
メント21は、透過水スペーサ25の両面に分離膜26
を重ね合わせて3辺を接着することにより封筒状膜(袋
状膜)23を形成し、その封筒状膜23の開口部を有孔
中空管からなる集水管22に取り付け、ネット状(網
状)の原水スペーサ24とともに集水管22の外周面に
スパイラル状に巻回することにより構成される。
【0007】原水スペーサ24は、封筒状膜23間に原
水が通る流路を形成するために設けられる。原水スペー
サ24の厚みが小さいと、分離膜26の充填効率は高く
なるが、懸濁物質による詰まりが生じる。そのため、通
常、原水スペーサ24の厚みは約0.7mm〜3.0m
mに設定される。
【0008】なお、河川水のように懸濁物質を多く含む
原水を処理するためにジグザグ状の波板状原水スペーサ
(いわゆるコルゲートスペーサ)を用いたスパイラル型
膜エレメントがすでに公知となっている。
【0009】図12に示すように、スパイラル型膜エレ
メント21の外周面は、FRP(繊維強化プラスチッ
ク)、収縮チューブ等からなる外装材27で被覆され、
両端部にはアンチテレスコープと呼ばれるパッキンホル
ダ28がそれぞれ取り付けられている。
【0010】図13は従来のスパイラル型膜エレメント
の運転方法の一例を示す断面図である。図13に示すよ
うに、圧力容器(耐圧容器)30は、筒形ケース31お
よび1対の端板32a,32bにより構成される。一方
の端板32aには原水入口33が形成され、他方の端板
32bには濃縮水出口35が形成されている。また、他
方の端板32bの中央部には透過水出口34が設けられ
ている。
【0011】外周面の一端部近傍にパッキン37が取り
付けられたスパイラル型膜エレメント21を筒形ケース
31内に装着し、筒形ケース31の両方の開口端をそれ
ぞれ端板32a,32bで封止する。集水管22の一方
の開口端は端板32bの透過水出口34に嵌合され、他
方の開口端にはエンドキャップ36が装着される。
【0012】スパイラル型膜エレメント21の運転時に
は、原水51を圧力容器30の原水入口33から第1の
液室38内に導入する。図6に示すように、原水51
は、スパイラル型膜エレメント21の一方の端面側から
供給される。この原水51は原水スペーサ24に沿って
軸方向に流れ、スパイラル型膜エレメント21の他方の
端面側から濃縮水53として排出される。原水51が原
水スペーサ24に沿って流れる過程で分離膜26を透過
した透過水52が透過水スペーサ25に沿って集水管2
2の内部に流れ込み、集水管22の端部から排出され
る。
【0013】その透過水52は、図13の圧力容器30
の透過水出口34から外部へ取り出される。また、濃縮
水53は、圧力容器30内の第2の液室39から濃縮水
出口35を通して外部へ取り出される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】膜エレメントを運転す
ると、原水中の濁質物質により膜の目詰まりが生じ、膜
流束が低下する。そのため、薬品洗浄等を行って目詰ま
りを取り除き、膜流束を回復させるが、薬品洗浄に要す
る手間およびコストが問題となる。そこで、目詰まりが
生じないように、例えば中空糸膜エレメントでは、透過
水または空気による逆流洗浄が定期的に行われる。
【0015】しかし、従来のスパイラル型膜エレメント
21では、集水管22に巻回された封筒状膜23の外周
面が外装材27で被覆されているので、逆流洗浄を行っ
ても、膜の目詰まりの原因となっている濁質物質等の汚
染物質が、膜エレメント21の端部から排出されるまで
に原水スペーサ24に捕捉されやすく、十分に除去され
ないという問題がある。
【0016】また、圧力容器30の筒形ケース31の内
周面とスパイラル型膜エレメント21との間に存在する
空隙がデッドスペースSとなり、流体の滞留(液溜ま
り)が生じる。スパイラル型膜エレメント21を長期間
使用すると、デッドスペースに滞留している流体が変成
を起こす。特に、流体が有機物を含有する液体である場
合には、微生物等の雑菌が繁殖し、この雑菌が有機物を
分解して悪臭を発生したり、分離膜を分解してしまうこ
とがあり、信頼性の低下につながる。
【0017】さらに、従来のスパイラル型膜エレメント
21では、原水がスパイラル型膜エレメント21の一端
部から供給され、他端部から排出されるので、集水管2
2に巻回された封筒状膜23が竹の子状に変形すること
を防止するために、パッキンホルダ28が必要となる。
また、原水スペーサ24による圧力損失および目詰まり
による圧力損失によって原水流入側と濃縮水出口側との
間に圧力差が生じ、スパイラル型膜エレメント21に変
形が生じる。この変形を防止するために、集水管22に
巻回された封筒状膜23の外周面をFRP、収縮チュー
ブ等の外装材27で被覆している。これらにより、部品
コストおよび製造コストが高くなる。
【0018】また、原水中の汚染物質によるケークの形
成を防ぐために十分な膜面線速を得ることが必要であ
り、そのためには十分な濃縮側流量が必要となる。濃縮
側流量を大きくすると、膜エレメント当たりの回収率が
低くなる上、原水を供給するポンプが大きいものとな
り、システムコストも非常に大きくなる。
【0019】本発明の目的は、低コスト化が可能でかつ
洗浄が容易で信頼性の高いスパイラル型膜エレメントを
提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
に係るスパイラル型膜エレメントは、有孔中空管の外周
面に独立または連続した複数の封筒状膜が原液流路材を
介して巻回されてスパイラル状膜要素が形成され、スパ
イラル状膜要素の外周部が液体透過性材料で覆われ、液
体透過性材料の外周面側が全体的にまたは部分的に外周
部流路材で覆われたものである。
【0021】本発明に係るスパイラル型膜エレメントに
おいては、スパイラル状膜要素の外周面が外装材で被覆
されずに液体透過性材料および外周部流路材で覆われて
いるので、原液を膜エレメントの少なくとも外周部側か
ら供給し、全量濾過を行うことができる。
【0022】このように、原液が膜エレメントの少なく
とも外周部側から供給され、かつスパイラル状膜要素の
外周部が液体透過性材料で覆われているので、汚染物質
が膜エレメントの少なくとも外周部で捕捉される。した
がって、例えば透過水等による逆流洗浄で汚染物質を均
一に除去することが可能となる。
【0023】また、外周部流路材により圧力容器と膜エ
レメントの外周部との間に流路が確保される。したがっ
て、膜エレメントの逆流洗浄時に、外周部流路材に沿っ
て原液を流すことにより膜エレメントの外周部に付着し
た汚染物質を容易に系外に排出することができる。
【0024】さらに、膜エレメントの外周部が外周部流
路材で保護されるので、ハンドリング(取扱い)性が向
上する。しかも、液体透過性材料および外周部流路材に
より外周部での封筒状間の拡がりが防止されるので、逆
流洗浄時に膜エレメントの少なくとも外周部に付着した
汚染物質を系外に排出するための流路を確保することが
可能となる。
【0025】また、本発明の構造によれば、全量濾過に
より膜エレメントと圧力容器との間の空隙部にデッドス
ペースが形成されないので、膜エレメントと圧力容器と
の間の空隙部において流体の滞留が生じない。したがっ
て、有機物を含有する流体の分離に使用した場合でも、
微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の発
生、分離膜の分解等の問題が起こらず、高い信頼性が得
られる。
【0026】さらに、膜エレメントの少なくとも外周部
側から原液が供給され、膜エレメントに全方向から圧力
が加わり、軸方向に変位を起こさせるような圧力が加わ
らないので、有孔中空管に巻回された封筒状膜が竹の子
状に変形することがない。それにより、パッキンホルダ
が不要となり、外装材も不要であるので、部品コストお
よび製造コストが低減される。また、全量濾過が行われ
るので、原液を供給するポンプに大きなものを用いるこ
となく、高い回収率が得られる。それにより、システム
コストが低減される。
【0027】また、膜エレメントに全方向から圧力が加
わるので、原液の供給圧力を高くしても膜エレメントの
変形が生じない。したがって、高い耐圧性が得られる。
【0028】特に、液体透過性材料が分離膜であっても
よい。この場合、原液が膜エレメントの少なくとも外周
部側から供給され、かつスパイラル状膜要素の外周部が
分離膜で覆われているので、汚染物質が膜エレメントの
少なくとも外周部の分離膜で捕捉される。したがって、
例えば透過水等による逆流洗浄で汚染物質を均一に除去
することが可能となる。
【0029】また、外周部の分離膜の孔径よりも小さい
汚染物質のみがスパイラル状膜要素の封筒状膜間に侵入
するので、封筒状膜の負荷が減少し、長期間安定した運
転が可能となる。
【0030】特に、分離膜が精密濾過膜であってもよ
い。この場合、精密濾過膜の孔径よりも大きな汚染物質
がスパイラル状膜要素の外周部で捕捉され、スパイラル
状膜要素の内部に侵入しない。
【0031】また、分離膜が限外濾過膜であってもよ
い。この場合、限外濾過膜の孔径よりも大きな汚染物質
がスパイラル状膜要素の外周部で捕捉され、スパイラル
状膜要素の内部に侵入しない。
【0032】液体透過性材料がネットであってもよい。
この場合、スパイラル状膜要素の外周部に捕捉された汚
染物質により逆流洗浄時に生じる逆圧が大きくなって
も、外周部のネットによりスパイラル状膜要素の膨らみ
が防止され、封筒状膜間の間隔が大きくならない。した
がって、封筒状膜の膨らみによる膜の破損が防止され、
原液中の汚染物質が透過液中に漏れ出ることがなくな
る。
【0033】ネットは合成樹脂からなってもよく、ある
いは、ネットが金属からなってもよい。
【0034】ネットは3メッシュ以上200メッシュ以
下であることが好ましい。それにより、逆流洗浄時の逆
圧によるスパイラル状膜要素の膨らみを確実に抑えるこ
とができるとともに、運転時に外周部側からスパイラル
状膜要素内の封筒状膜間に原液を十分に供給することが
できる。
【0035】スパイラル状膜要素の外周部のネットの所
定箇所が円周方向に沿って樹脂で補強されてもよい。そ
れにより、逆流洗浄時に高い逆圧が生じても、外周部の
ネットによりスパイラル状膜要素の膨らみが確実に防止
される。
【0036】封筒状膜内に挿入された透過液流路材が封
筒状膜の外周部側の側部から外部へ延長され、透過液流
路材の延長された部分がネットとしてスパイラル状膜要
素の外周面に巻回されてもよい。
【0037】この場合、追加の部品コストを抑えつつ逆
流洗浄時の逆圧によるスパイラル状膜要素の膨らみを防
止することができる。
【0038】特に、外周部流路材の厚みは0.6mm以
上30mm以下であることが好ましい。これにより、圧
力容器に対する膜エレメントの容積効率を大きく保ちつ
つ、逆流洗浄時に膜エレメントの少なくとも外周部に付
着した汚染物質を系外に排出することが可能となる。
【0039】外周部流路材は、原液が有孔中空管の軸方
向とほぼ平行な方向にほぼ直線状に流れるように配設さ
れることが好ましい。これにより、膜エレメントの逆流
洗浄時に、膜エレメントの外周部に付着した汚染物質を
原液により小さな圧力損失で有孔中空管の軸方向とほぼ
平行な方向にほぼ直線状に押し流すことができる。した
がって、膜エレメントの外周部に付着した汚染物質を容
易にかつ確実に系外に排出することが可能となる。
【0040】外周部流路材はネット状流路材からなって
もよい。この場合、ネット状流路材により膜エレメント
の外周部が十分に保護されるとともに膜エレメントの外
周部での封筒状膜間の拡がりが防止される。しかも、原
液が膜エレメントの外周部からネット状流路材を通過し
て封筒状膜の間に容易に浸入することができる。したが
って、膜エレメントのハンドリング性がより向上すると
ともに、原液を封筒状膜間に効率良く供給し、かつ汚染
物質を膜エレメントの外周部で確実に捕捉することが可
能となる。
【0041】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例における
スパイラル型膜エレメントの一部切欠き斜視図である。
また、図2は図1のスパイラル型膜エレメントの封筒状
膜の一例を示す横断面図であり、図3は図1のスパイラ
ル型膜エレメントの封筒状膜の他の例を示す横断面図で
ある。
【0042】図1に示すスパイラル型膜エレメント1
は、有孔中空管からなる集水管2の外周面にそれぞれ独
立した複数の封筒状膜3または連続した複数の封筒状膜
3を巻回することにより構成されるスパイラル状膜要素
1aを含む。封筒状膜3の間には、封筒状膜3どうしが
密着して膜面積が狭くなることを防止するため、および
原水の流路を形成するために原水スペーサ(原液流路
材)4が挿入されている。
【0043】また、スパイラル状膜要素1aの外周面
は、液体透過性材料である分離膜9で覆われている。こ
の分離膜9としては、精密濾過膜または限外濾過膜が用
いられる。
【0044】精密濾過膜としては、ポリオレフィン、ポ
リスルホン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチ
レン、ポリアクリロニトリル、酢酸セルロース等の高分
子有機膜を用いることができる。また、限外濾過膜とし
ては、ポリスルホン、ポリプロピレン、ポリスチレン、
ポリアクリロニトリル、酢酸セルロース、ポリエチレン
等の高分子有機膜を用いることができる。
【0045】分離膜9の外周面側は、ネットからなる外
周部流路材5で覆われている。ネットの材質としては、
ポリオレフィン、ポリスルホン、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、酢酸
セルロース等の高分子材料、セラミック等の無機材料、
金属、合成ゴムまたは繊維等を用いることができる。
【0046】精密濾過膜の孔径は、0.01μm以上1
0μm以下であることが好ましい。限外濾過膜の孔径
は、分画分子量20000以上0.01μm以下である
ことが好ましい。さらに、外周部流路材5として用いる
ネットは、4メッシュ以上100メッシュ以下であるこ
とが好ましい。
【0047】分離膜9として用いる精密濾過膜または限
外濾過膜の孔径および外周部流路材5として用いるネッ
トの網目の数は原水の水質に応じて選択する。
【0048】本実施例では、分離膜9として、エチレン
ビニルアルコール等のポリオレフィンからなる孔径0.
4μmの精密濾過膜を用いる。また、分離膜9として、
ポリスルホンからなる限外濾過膜を用いてもよい。さら
に、外周部流路材5として、PET(ポリエチレンテレ
フタレート)からなる50メッシュのネットを用いる。
【0049】なお、スパイラル状膜要素1aの外周面に
加えてスパイラル状膜要素1aの端面も分離膜9で覆っ
てもよい。
【0050】図2および図3に示すように、封筒状膜3
は、透過水スペーサ(透過液流路材)6の両面に2枚の
分離膜7を重ね合わせて3辺を接着することにより形成
され、その封筒状膜3の開口部が集水管2の外周面に取
り付けられている。分離膜7としては、10kgf/c
2 以下で運転される低圧逆浸透膜、限外濾過膜、精密
濾過膜等が用いられる。
【0051】図2の例では、複数の封筒状膜3がそれぞ
れ独立した分離膜7により形成される。図3の例では、
複数の封筒状膜3が連続した分離膜7を折り畳むことに
より形成される。
【0052】原水スペーサ4の厚みが0.5mmよりも
大きいと、原水中の汚染物質を膜エレメント1の少なく
とも外周部で捕捉しにくくなる。一方、原水スペーサ4
の厚みが0.1mmよりも小さいと、封筒状膜3どうし
が接触しやすくなり、膜面積が小さくなる。したがっ
て、原水スペーサ4の厚みは0.1mm以上0.5mm
以下であることが好ましい。
【0053】図1に示すように、外周部流路材5は、複
数の線材61,62が互いに直角に交差するように格子
状に形成されている。線材61の厚さは線材62の厚さ
よりも大きく設定されている。それにより、原水51が
線材61間において線材61と平行な方向にほぼ直線状
に流れやすくなる。
【0054】また、図1に示すように、外周部流路材5
は線材61が集水管2の軸方向と平行になるように配置
されている。したがって、原水がスパイラル状膜要素1
aの外周部で軸方向に流れやすくなる。
【0055】外周部流路材5の厚みtが30mmよりも
大きいと、膜エレメント1を収納する圧力容器に対する
膜エレメント1の容積効率が小さくなる。一方、外周部
流路材5の厚みtが0.6mmよりも小さいと、透過水
の逆流洗浄時に膜エレメント1の少なくとも外周部に付
着した汚染物質を系外に排出するための原水の流速が小
さくなる。したがって、外周部流路材5の厚みは0.6
mm以上30mm以下であることが好ましい。
【0056】また、外周部流路材5の厚み方向における
空隙率は例えば20%以上60%以下と設定する。これ
により、逆流洗浄時に汚染物質を軸方向に動かす原水の
抵抗を低減しつつ外周部流路材5の十分な強度を確保す
ることができる。また、外周部流路材5の網目の縦およ
び横のピッチは例えば3mm以上30mm以下とする。
これにより、スパイラル状膜要素1aの外周面が圧力容
器に接触して原水の流路が狭くなることを防止しつつ封
筒状膜3間に原水を十分に供給することができる。
【0057】なお、外周部の分離膜9の全体を外周部流
路材5で覆ってもよく、あるいは一部の領域を外周部流
路材5で覆ってもよい。
【0058】図4は本実施例のスパイラル型膜エレメン
トの運転方法の一例を示す断面図である。図4に示すよ
うに、圧力容器(耐圧容器)10は、筒形ケース11お
よび1対の端板12a,12bにより構成される。一方
の端板12aには原水入口13が形成され、他方の端板
12bには原水出口15が形成されている。また、他方
の端板12bの中央部には透過水出口14が設けられて
いる。
【0059】スパイラル型膜エレメント1が筒型ケース
11内に収納され、筒状ケース11の両方の開口端がそ
れぞれ端板12a,12bで封止される。集水管2の一
方の端部は端板12bの透過水出口14に嵌合され、他
方の端部にはエンドキャップ16が装着される。端板1
2bの原水出口15には、配管17およびバルブ18が
接続される。
【0060】スパイラル型膜エレメント1の運転時に
は、原水51を圧力容器10の原水入口13から圧力容
器10の内部に導入する。原水51は、外周部流路材5
に沿って流れ、スパイラル型膜エレメント1の少なくと
も外周部側から分離膜9を透過し、原水スペーサ4に沿
って封筒状膜3間に浸入する。図4の例では、原水51
がスパイラル型膜エレメント1の外周部側および両端部
側から封筒状膜3間に浸入する。分離膜7を透過した透
過水が透過水スペーサ6に沿って集水管2の内部に流れ
込む。それにより、圧力容器10の透過水出口14から
透過水52が取り出される。このようにして、全量濾過
が行われる。
【0061】この場合、スパイラル状膜要素1aの外周
部面が分離膜9で覆われているので、分離膜9の孔径よ
りも大きな濁質物質等の汚染物質は膜エレメント1の少
なくとも外周部で捕捉される。すなわち、分離膜9の孔
径よりも小さな汚染物質のみが封筒状膜3間に侵入す
る。したがって、封筒状膜3を構成する分離膜7の負荷
が減少し、長期間安定した運転が可能となる。
【0062】なお、バルブ18を開いて原水出口15か
ら一部原水を取り出してもよい。この場合、膜エレメン
ト1の外周部で原水の流れを形成することができる。そ
れにより、原水中の汚染物質の沈降を抑制しつつ汚染物
質の一部を圧力容器10の外部に排出することができ
る。
【0063】一定時間濾過を行った後、透過側から透過
水による逆流洗浄を行う。逆流洗浄時の透過水は、集水
管2から原水スペーサ4に沿って少なくとも外周部に向
かって流れる。それにより、膜エレメント1の少なくと
も外周部に捕捉された汚染物質が容易に剥離する。この
とき、原水入口13から原水を供給しつつバルブ18を
開放すると、原水が外周部流路材5に沿って軸方向に直
線状に流れ、剥離した汚染物質が系外に排出される。そ
の結果、膜流束が逆流洗浄前と比較して格段に回復す
る。
【0064】このように、本実施例のスパイラル型膜エ
レメント1においては、逆流洗浄時に外周部に付着した
汚染物質を外周部流路材5に沿って系外に容易に排出す
ることができる。また、膜エレメント1の外周部が外周
部流路材5で被覆されているので、ハンドリング(取扱
い)性が向上する。
【0065】さらに、前述のような濾過形態により膜エ
レメント1と圧力容器10との間の空隙部に図13に示
したデッドスペースSのようなデッドスペースが形成さ
れないので、微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分解によ
る悪臭の発生、分離膜の分解等の問題が発生せず、高い
信頼性が得られる。
【0066】また、膜エレメント1に全方向から圧力が
加わるので、膜エレメント1の変形の問題が生じず、パ
ッキンホルダおよび外装材が不要となる。それにより、
部品コストおよび製造コストが低減される。
【0067】また、全量濾過が行われるので、原水を供
給するポンプに大きなものを用いる必要がない。それに
より、システムコストが低減される。
【0068】図5は本発明の他の実施例におけるスパイ
ラル型膜エレメントの正面図である。図5では、外周部
流路材の図示が省略されている。
【0069】図5(a)のスパイラル型膜エレメント1
においては、スパイラル状膜要素1aの両端部が樹脂層
19で封止されている。図11(b)のスパイラル型膜
エレメント1においては、スパイラル状膜要素1aの一
端部が樹脂層19で封止されている。
【0070】図5(a),(b)のスパイラル型膜エレ
メント1では、製造時の作業工程が増加するが、膜エレ
メント1の両端部または一端部に原水を供給するスペー
スが不要となる。したがって、圧力容器を小型化するこ
とができ、圧力容器内に膜エレメント1を収納してなる
スパイラル型膜モジュールを小型化することができる。
【0071】また、膜エレメント1の樹脂層19で封止
された端部を圧力容器の原水入口側に配置することによ
り、原水導入時に原水の動圧により膜エレメント1の端
面に汚れが付着することを防止することができる。
【0072】図6は本発明のさらに他の実施例における
スパイラル型膜エレメントの一部切欠き斜視図である。
また、図7は図6のスパイラル型膜エレメントの封筒状
膜の一例を示す横断面図であり、図8は図6のスパイラ
ル型膜エレメントの封筒状膜の他の例を示す横断面図で
ある。さらに、図9は図6のスパイラル型膜エレメント
の一部切欠き正面図である。
【0073】図6に示すスパイラル型膜エレメント1
は、有孔中空管からなる集水管2の外周面にそれぞれ独
立した複数の封筒状膜3または連続した複数の封筒状膜
3を巻回することにより構成されるスパイラル状膜要素
1aを含む。封筒状膜3の間には、封筒状膜3どうしが
密着して膜面積が狭くなることを防止するため、および
原水の流路を形成するために原水スペーサ(原液流路
材)4が挿入されている。
【0074】図7および図8に示すように、封筒状膜3
は、透過水スペーサ(透過液流路材)6の両面に2枚の
分離膜7を重ね合わせて3辺を接着することにより形成
され、その封筒状膜3の開口部が集水管2の外周面に取
り付けられている。分離膜7としては、10kgf/c
2 以下で運転される低圧逆浸透膜、限外濾過膜、精密
濾過膜等が用いられる。
【0075】図7の例では、複数の封筒状膜3がそれぞ
れ独立した分離膜7により形成される。図8の例では、
複数の封筒状膜3が連続した分離膜7を折り畳むことに
より形成される。
【0076】また、スパイラル状膜要素1aの外周面は
液体透過性材料であるネット8で覆われている。このネ
ット8の材質としては、ポリオレフィン、ポリスルホ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリアミド等の合
成樹脂、またはステンレス、鉄等の金属を用いることが
できる。
【0077】ネット8は、3メッシュ以上200メッシ
ュ以下であることが好ましい。それにより、逆流洗浄時
の逆圧によるスパイラル状膜要素1aの膨らみを確実に
抑えることができるとともに、運転時に外周部側からス
パイラル状膜要素1a内に原水を十分に供給することが
できる。
【0078】本実施例では、ネット8の材質として、ト
リコット布にエポキシ樹脂を含浸させたものを使用す
る。このネット8は、50メッシュであり、縦糸および
横糸のピッチは0.5mm、縦糸および横糸の径は0.
15mmである。
【0079】なお、スパイラル状膜要素1aの外周面に
加えてスパイラル状膜要素1aの端面もネット8で覆っ
てもよい。
【0080】図9に示すように、スパイラル状膜要素1
aの外周面を覆うネット8の複数箇所に等間隔で円周方
向に沿って樹脂81が塗布され、それによりネット8が
スパイラル状膜要素1aの外周面に複数箇所で固定され
ている。樹脂81の塗布箇所の数は、逆流洗浄時に生じ
る逆圧に応じて決定するが、樹脂81の塗布箇所の数が
多くなると、逆流洗浄時にスパイラル状膜要素1aの外
周部の汚染物質が除去されにくくなる。したがって、例
えば長さ944cmのスパイラル状膜要素1aでは、3
ヵ所程度を樹脂5aで固定することが好ましい。
【0081】ネット8の外周面側は、外周部流路材5で
覆われている。外周部流路材5の材質および寸法は、図
1に示した外周部流路材5の材質および寸法と同様であ
る。
【0082】なお、外周部のネット8の全体を外周部流
路材5で覆ってもよく、あるいは一部の領域を外周部流
路材5で覆ってもよい。
【0083】本実施例のスパイラル型膜エレメント1に
おいては、スパイラル状膜要素1aの外周面がネット8
で覆われているので、スパイラル状膜要素1aの外周部
に捕捉された汚染物質により逆流洗浄時に生じる逆圧が
大きくなっても、外周部のネット8によりスパイラル状
膜要素1aの膨らみが防止され、封筒状膜3間の間隔が
大きくならない。したがって、封筒状膜3の膨らみによ
る膜の破損が防止され、原水中の汚染物質が透過水中に
漏れ出ることがなくなる。
【0084】特に、ネット8が複数箇所でスパイラル状
膜要素1aの外周部に固定されているので、逆流洗浄時
の逆圧が高い場合でも、スパイラル状膜要素1aの膨ら
みが確実に防止される。
【0085】また、図1のスパイラル型膜エレメント1
と同様に、逆流洗浄時に外周部に付着した汚染物質を外
周部流路材5に沿って系外に容易に排出することができ
る。しかも、膜エレメント1の外周部が外周部流路材5
で被覆されているので、ハンドリング(取り扱い)性が
向上する。
【0086】さらに、膜エレメント1と圧力容器との間
の空隙部にデッドスペースが形成されないので、微生物
等の雑菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の発生、分離
膜の分解等の問題が発生せず、高い信頼性が得られる。
【0087】また、膜エレメント1に全方向から圧力が
加わるので、膜エレメント1の変形の問題が生じず、パ
ッキンホルダおよび外装材が不要となる。それにより、
部品コストおよび製造コストが低減される。
【0088】また、全量濾過が行われるので、原水を供
給するポンプに大きなものを用いる必要がない。それに
より、システムコストが低減される。
【0089】図10は透過水スペーサ6の一部をネット
として用いた例を示す横断面図である。図10の例で
は、1つの封筒状膜3内に挿入された透過水スペーサ6
が封筒状膜3の外周部側の側部から外部へ突出するよう
に延長され、透過水スペーサ6の延長された部分がネッ
トとしてスパイラル状膜要素1aの外周面に巻回されて
いる。封筒状膜3の外周部側の側部から外部へ突出する
透過水スペーサ6と封筒状膜3との間は樹脂6aでシー
ルされている。
【0090】この場合、ネットを別個に設けることによ
る追加の部品コストを抑えつつ逆流洗浄時の逆圧による
スパイラル状膜要素1aの膨らみを延長された透過水ス
ペーサ6により防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるスパイラル型膜エレ
メントの一部切欠き斜視図である。
【図2】図1のスパイラル型膜エレメントの封筒状膜の
一例を示す横断面図である。
【図3】図1のスパイラル型膜エレメントの封筒状膜の
他の例を示す横断面図である。
【図4】図1のスパイラル型膜エレメントの運転方法の
一例を示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施例におけるスパイラル型膜エ
レメントの正面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例におけるスパイラル
型膜エレメントの一部切欠き斜視図である。
【図7】図6のスパイラル型膜エレメントの封筒状膜の
一例を示す横断面図である。
【図8】図6のスパイラル型膜エレメントの封筒状膜の
他の例を示す横断面図である。
【図9】図6のスパイラル型膜エレメントの一部切欠き
正面図である。
【図10】透過水スペーサをネットとして用いた例を示
す横断面図である。
【図11】従来のスパイラル型膜エレメントの一部切欠
き斜視図である。
【図12】従来のスパイラル型膜エレメントの外観斜視
図である。
【図13】従来のスパイラル型膜エレメントの運転方法
の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 スパイラル型膜エレメント 1a スパイラル状膜要素 2 集水管 3 封筒状膜 4 原水スペーサ 5 外周部流路材 6 透過水スペーサ 7 分離膜 8 ネット 9 分離膜 10 圧力容器 13 原水入口 14 透過水出口 51 原水 52 透過水 61,62 線材 63 棒状部材 81 樹脂

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有孔中空管の外周面に独立または連続し
    た複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回されてスパ
    イラル状膜要素が形成され、前記スパイラル状膜要素の
    外周部が液体透過性材料で覆われ、前記液体透過性材料
    の外周面側が全体的にまたは部分的に外周部流路材で覆
    われたことを特徴とするスパイラル型膜エレメント。
  2. 【請求項2】 前記液体透過性材料は分離膜であること
    を特徴とするスパイラル型膜エレメント。
  3. 【請求項3】 前記分離膜は精密濾過膜であることを特
    徴とする請求項2記載のスパイラル型膜エレメント。
  4. 【請求項4】 前記分離膜は限外濾過膜であることを特
    徴とする請求項2記載のスパイラル型エレメント。
  5. 【請求項5】 前記液体透過性材料はネットであること
    を特徴とする請求項1記載のスパイラル型膜エレメン
    ト。
  6. 【請求項6】 前記ネットは合成樹脂からなることを特
    徴とする請求項5記載のスパイラル型膜エレメント。
  7. 【請求項7】 前記ネットは金属からなることを特徴と
    する請求項5記載のスパイラル型エレメント。
  8. 【請求項8】 前記ネットは3メッシュ以上200メッ
    シュ以下であることを特徴とする請求項5、6または7
    記載のスパイラル型膜エレメント。
  9. 【請求項9】 前記スパイラル状膜要素の外周部の前記
    ネットの所定箇所が円周方向に沿って樹脂で補強された
    ことを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載のスパ
    イラル型膜エレメント。
  10. 【請求項10】 前記封筒状膜内に挿入された透過液流
    路材が前記封筒状膜の外周部側の側部から外部へ延長さ
    れ、前記透過液流路材の延長された部分が前記ネットと
    して前記スパイラル状膜要素の外周面に巻回されたこと
    を特徴とする請求項5記載のスパイラル型膜エレメン
    ト。
  11. 【請求項11】 前記外周部流路材の厚みが0.6mm
    以上30mm以下であることを特徴とする請求項1〜1
    0のいずれかに記載のスパイラル型膜エレメント。
  12. 【請求項12】 前記外周部流路材は、原液が有孔中空
    管の軸方向とほぼ平行な方向にほぼ直線状に流れるよう
    に配設されたことを特徴とする請求項1〜11のいずれ
    かに記載のスパイラル型膜エレメント。
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