JP2000271459A - スパイラル型膜モジュールおよびその運転方法 - Google Patents

スパイラル型膜モジュールおよびその運転方法

Info

Publication number
JP2000271459A
JP2000271459A JP11160144A JP16014499A JP2000271459A JP 2000271459 A JP2000271459 A JP 2000271459A JP 11160144 A JP11160144 A JP 11160144A JP 16014499 A JP16014499 A JP 16014499A JP 2000271459 A JP2000271459 A JP 2000271459A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spiral
outer peripheral
membrane element
stock solution
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11160144A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoumi Obara
知海 小原
Toshiyuki Kawashima
敏行 川島
Hajime Hisada
肇 久田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP11160144A priority Critical patent/JP2000271459A/ja
Priority to US09/488,623 priority patent/US6533937B1/en
Priority to EP00300475A priority patent/EP1022052A3/en
Publication of JP2000271459A publication Critical patent/JP2000271459A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コスト化が可能でかつ洗浄が容易で信頼性
の高いスパイラル型膜モジュールおよびその運転方法を
提供することである。 【解決手段】 スパイラル型膜モジュール100は、圧
力容器10内にスパイラル型膜エレメント1を装填して
なる。スパイラル型膜エレメント1は、集水管2の外周
面に独立または連続した複数の封筒状膜3が原水スペー
サ4を介して巻回されてなるスパイラル状膜要素を分離
膜9で被覆し、さらに外周部流路材5で被覆してなる。
運転時には、原水タンク200から取水された原水51
が加圧ポンプ101により加圧され、スパイラル型膜モ
ジュール100に供給される。ここで、一定流量の原水
51が供給されるように加圧ポンプ101の出力が自動
制御装置150により制御する。洗浄時には、原水入口
側圧力計120の値の変化の程度に応じて、自動制御装
置151により加圧ポンプ102の出力が制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低圧逆浸透膜分離
装置、限外濾過装置、精密濾過装置等の膜分離装置に用
いられるスパイラル型膜モジュールおよびその運転方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、浄水技術へ膜分離技術が適用され
るとともに、海水淡水化等で用いられる逆浸透膜分離シ
ステムの前処理として膜分離技術が適用されつつある。
このような膜分離に使用される膜の種類としては、高透
過水量が得られる精密濾過膜や限外濾過膜が多く使用さ
れているが、最近、10kgf/cm2 以下の超低圧力
で高透過水量が得られる逆浸透膜も開発されてきた。
【0003】また、前記膜分離に使用される膜エレメン
トの形態としては、単位体積当たりの膜面積(体積効
率)の点から中空糸膜エレメントが多く使用されてい
る。しかしながら、中空糸膜エレメントは、膜が折れや
すく、膜が折れると、原水が透過水に混ざり、分離性能
が低下するという欠点を有している。
【0004】一方、膜面積を多くとれる膜エレメントの
形態としてスパイラル型膜エレメントがある。このスパ
イラル型膜エレメントは、中空糸膜エレメントと比較す
ると、分離性能を維持でき、信頼性が高いという利点を
有している。
【0005】図15は従来のスパイラル型膜エレメント
の一部切欠き斜視図であり、図16は従来のスパイラル
型膜エレメントの外観斜視図である。
【0006】図15に示すように、スパイラル型膜エレ
メント21は、透過水スペーサ(透過液流路材)25の
両面に分離膜26を重ね合わせて3辺を接着することに
より封筒状膜(袋状膜)23を形成し、その封筒状膜2
3の開口部を有孔中空管からなる集水管22に取り付
け、ネット状(網状)の原水スペーサ24(原水液路
材)とともに集水管22の外周面にスパイラル状に巻回
することにより構成される。
【0007】原水スペーサ24は、封筒状膜23間に原
水が通る流路を形成するために設けられる。原水スペー
サ24の厚みが小さいと、分離膜26の充填効率は高く
なるが、懸濁物質による詰まりが生じる。そのため、通
常、原水スペーサ24の厚みは約0.7mm〜3.0m
mに設定される。
【0008】なお、河川水のように懸濁物質を多く含む
原水を処理するためにジグザグ状の波板状原水スペーサ
(いわゆるコルゲートスペーサ)を用いたスパイラル型
膜エレメントがすでに公知となっている。
【0009】図16に示すように、スパイラル型膜エレ
メント21の外周面は、FRP(繊維強化プラスチッ
ク)、収縮チューブ等からなる外装材27で被覆され、
両端部にはアンチテレスコープと呼ばれるパッキンホル
ダ28がそれぞれ取り付けられている。
【0010】図17は従来のスパイラル型膜エレメント
の運転方法の一例を示す断面図である。図17に示すよ
うに、圧力容器(耐圧容器)30は、筒形ケース31お
よび1対の端板32a,32bにより構成される。一方
の端板32aには原水入口33が形成され、他方の端板
32bには濃縮水出口35が形成されている。また、他
方の端板32bの中央部には透過水出口34が設けられ
ている。
【0011】外周面の一端部近傍にパッキン37が取り
付けられたスパイラル型膜エレメント21を筒形ケース
31内に装着し、筒形ケース31の両方の開口端をそれ
ぞれ端板32a,32bで封止する。集水管22の一方
の開口端は端板32bの透過水出口34に嵌合され、他
方の開口端にはエンドキャップ36が装着される。
【0012】スパイラル型膜エレメント21の運転時に
は、原水51を圧力容器30の原水入口33から第1の
液室38内に導入する。図17に示すように、原水51
は、スパイラル型膜エレメント21の一方の端面側から
供給される。この原水51は原水スペーサ24に沿って
軸方向に流れ、スパイラル型膜エレメント21の他方の
端面側から濃縮水53として排出される。原水51が原
水スペーサ24に沿って流れる過程で分離膜26を透過
した透過水52が透過水スペーサ25に沿って集水管2
2の内部に流れ込み、集水管22の端部から排出され
る。
【0013】その透過水52は、図17の圧力容器30
の透過水出口34から外部へ取り出される。また、濃縮
水53は、圧力容器30内の第2の液室39から濃縮水
出口35を通して外部へ取り出される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】膜エレメントを運転す
ると、原水中の濁質物質により膜の目詰まりが生じ、膜
流束が低下する。そのため、薬品洗浄等を行って目詰ま
りを取り除き、膜流束を回復させるが、薬品洗浄に要す
る手間およびコストが問題となる。そこで、目詰まりが
生じないように、例えば中空糸膜エレメントでは、透過
水または空気による逆流洗浄が定期的に行われる。
【0015】しかし、従来のスパイラル型膜エレメント
21では、逆流洗浄を行うと次のような問題が生じる。
【0016】図18は従来のスパイラル型膜エレメント
における逆流洗浄動作を示す一部切欠き斜視図である。
図18に示すように、透過水52が集水管22の端部か
ら導入される。集水管22に巻回された封筒状膜23の
外周面が外装材27で被覆されているので、集水管22
の外周面から導出された透過水52は、封筒状膜23を
透過して原水スペーサ24に沿ってスパイラル型膜エレ
メント21の内部を軸方向に流れ、スパイラル型膜エレ
メント21の端部から排出される。そのため、逆流洗浄
を行っても、膜の目詰まりの原因となっている濁質物質
等の汚染物質が、スパイラル型膜エレメント21の端部
から排出されるまでに原水スペーサ24に捕捉されやす
く、十分に除去されないという問題がある。
【0017】また、図17の圧力容器30の筒形ケース
31の内周面とスパイラル型膜エレメント21との間に
存在する空隙がデッドスペースSとなり、流体の滞溜
(液溜まり)が生じる。スパイラル型膜エレメント21
を長期間使用すると、デッドスペースに滞溜している流
体が変成を起こす。特に、流体が有機物を含有する液体
である場合には、微生物等の雑菌が繁殖し、この雑菌が
有機物を分解して悪臭を発生したり、分離膜を分解して
しまうことがあり、信頼性の低下につながる。
【0018】さらに、従来のスパイラル型膜エレメント
21では、原水がスパイラル型膜エレメント21の一端
部から供給され、他端部から排出されるので、集水管2
2に巻回された封筒状膜23が竹の子状に変形すること
を防止するために、パッキンホルダ28が必要となる。
また、原水スペーサ24による圧力損失および目詰まり
による圧力損失によって原水流入側と濃縮水出口側との
間に圧力差が生じ、スパイラル型膜エレメント21に変
形が生じる。この変形を防止するために、集水管22に
巻回された封筒状膜23の外周面をFRP、収縮チュー
ブ等の外装材27で被覆している。これらにより、部品
コストおよび製造コストが高くなる。
【0019】また、原水中の汚染物質によるケークの形
成を防ぐために十分な膜面線速を得ることが必要であ
り、そのためには十分な濃縮側流量が必要となる。濃縮
側流量を大きくすると、膜エレメント当たりの回収率が
低くなる上、原水を供給するポンプが大きいものとな
り、システムコストも非常に大きくなる。
【0020】本発明の目的は、低コスト化が可能でかつ
洗浄が容易で信頼性の高いスパイラル型膜モジュールお
よびその運転方法を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係るスパイラル型膜モジュールの運転方法は、1
または複数のスパイラル型膜エレメントが原液入口を有
する圧力容器内に収容されてなるスパイラル型膜モジュ
ールの運転方法であって、スパイラル型膜エレメント
は、有孔中空管の外周面に独立または連続した複数の封
筒状膜が原液流路材を介して巻回されてなるスパイラル
状膜要素を含み、スパイラル状膜要素の外周部が液体透
過性材料で覆われ、液体透過性材料の外周面側が全体的
または部分的に外周部流路材で覆われ、圧力容器の原液
入口を通して原液を一定の流量でスパイラル型膜エレメ
ントの少なくとも外周部側から供給し、有孔中空管の少
なくとも一方の開口端から透過液を取り出すものであ
る。
【0022】本発明に係るスパイラル型膜モジュールの
運転方法によれば、原液がスパイラル型膜エレメントの
少なくとも外周部側から供給され、全量濾過が行われ
る。この場合、汚染物質がスパイラル型膜エレメントの
少なくとも外周部で捕捉される。それにより、スパイラ
ル型膜エレメントの封筒状膜の負荷が低減される。
【0023】また、原液を一定の流量でスパイラル型膜
エレメントに供給するため、安定した運転を行うことが
可能となる。
【0024】また、全量濾過によりスパイラル型膜エレ
メントと圧力容器との間の空隙部にデッドスペースが形
成されないので、スパイラル型膜エレメントと圧力容器
との間の空隙部において流体の滞溜が生じない。したが
って、有機物を含有する流体の分離に使用した場合で
も、微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の
発生、分離膜の分解等の問題が起こらず、高い信頼性が
得られる。
【0025】さらに、スパイラル型膜エレメントの少な
くとも外周部側から原液が供給され、スパイラル型膜エ
レメントに全方向から圧力が加わり、軸方向に変位を起
こさせるような圧力が加わらないので、有孔中空管に巻
回された封筒状膜が竹の子状に変形することがない。そ
れにより、パッキンホルダが不要となり、外装材も不要
であるので、部品コストおよび製造コストが低減され
る。また、全量濾過が行われるので、原液を供給するポ
ンプに大きなものを用いることなく、高い回収率が得ら
れる。それにより、システムコストが低減される。
【0026】また、スパイラル型膜エレメントに全方向
から圧力が加わるので、原液の供給圧力を高くしてもス
パイラル型膜エレメントの変形が生じない。したがっ
て、高い耐圧性が得られる。
【0027】原液の供給圧力を制御することにより原液
の流量を一定に制御してもよい。あるいは、スパイラル
型膜モジュールの原液供給側に加圧ポンプを設け、加圧
ポンプの出力を制御することにより原液の流量を一定に
制御してもよい。それにより、原液が一定の流量でスパ
イラル型膜エレメントに供給されるため、安定した運転
を行うことが可能となる。
【0028】第2の発明に係るスパイラル型膜モジュー
ルの運転方法は、1または複数のスパイラル型膜エレメ
ントが原液入口を有する圧力容器内に収容されてなるス
パイラル型膜モジュールの運転方法であって、スパイラ
ル型膜エレメントは、有孔中空管の外周面に独立または
連続した複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回され
てなるスパイラル状膜要素を含み、スパイラル状膜要素
の外周部が液体透過性材料で覆われ、液体透過性材料の
外周面側が全体的または部分的に外周部流路材で覆わ
れ、圧力容器の原液入口を通して原液をスパイラル型膜
エレメントの少なくとも外周部側から供給し、有孔中空
管の少なくとも一方の開口端から透過液を一定の流量で
取り出すものである。
【0029】本発明に係るスパイラル型膜エレメントの
運転方法によれば、原液がスパイラル型膜エレメントの
少なくとも外周部側から供給され、全量濾過が行われ
る。この場合、汚染物質がスパイラル型膜エレメントの
少なくとも外周部で捕捉される。それにより、スパイラ
ル型膜エレメントの封筒状膜の負荷が低減される。
【0030】また、透過液を一定の流量で取り出すた
め、安定した運転を行うことが可能となる。
【0031】また、全量濾過によりスパイラル型膜エレ
メントと圧力容器との間の空隙部にデッドスペースが形
成されないので、スパイラル型膜エレメントと圧力容器
との間の空隙部において流体の滞溜が生じない。したが
って、有機物を含有する流体の分離に使用した場合で
も、微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の
発生、分離膜の分解等の問題が起こらず、高い信頼性が
得られる。
【0032】さらに、スパイラル型膜エレメントの少な
くとも外周部側から原液が供給され、スパイラル型膜エ
レメントに全方向から圧力が加わり、軸方向に変位を起
こさせるような圧力が加わらないので、有孔中空管に巻
回された封筒状膜が竹の子状に変形することがない。そ
れにより、パッキンホルダが不要となり、外装材も不要
であるので、部品コストおよび製造コストが低減され
る。また、全量濾過が行われるので、原液を供給するポ
ンプに大きなものを用いることなく、高い回収率が得ら
れる。それにより、システムコストが低減される。
【0033】また、スパイラル型膜エレメントに全方向
から圧力が加わるので、原液の供給圧力を高くしてもス
パイラル型膜エレメントの変形が生じない。したがっ
て、高い耐圧性が得られる。
【0034】原液の供給圧力または供給流量を制御する
ことにより透過液の流量を一定に制御してもよい。ある
いは、スパイラル型膜モジュールの原液供給側に加圧ポ
ンプを設け、加圧ポンプの出力を制御することにより透
過液の流量を一定に制御してもよい。それにより、透過
液が一定の流量で取り出されるため、安定した運転を行
うことが可能となる。
【0035】第3の発明に係るスパイラル型膜モジュー
ルの運転方法は、1または複数のスパイラル型膜エレメ
ントが原液入口を有する圧力容器内に収容されてなるス
パイラル型膜モジュールの運転方法であって、スパイラ
ル型膜エレメントは、有孔中空管の外周面に独立または
連続した複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回され
てなるスパイラル状膜要素を含み、スパイラル状膜要素
の外周部が液体透過性材料で覆われ、液体透過性材料の
外周面側が全体的または部分的に外周部流路材で覆わ
れ、濾過時に、圧力容器の原液入口を通して原液を一定
の流量でスパイラル型膜エレメントの少なくとも外周部
側から供給し、有孔中空管の少なくとも一方の開口端か
ら透過液を取り出し、洗浄時に、有孔中空管の少なくと
も一方の開口端から洗浄液を導入し、有孔中空管の外周
面から導出される洗浄液をスパイラル型膜エレメントの
少なくとも外周部側から排出させて圧力容器の外部へ取
り出し、濾過時におけるスパイラル型膜モジュールの原
液供給側の圧力の変化または原液供給側と透過液取り出
し側との差圧の変化に応じて、洗浄時の洗浄条件を変化
させるものである。
【0036】本発明に係るスパイラル型膜モジュールの
運転方法によれば、濾過時に、原液がスパイラル型膜エ
レメントの少なくとも外周部側から供給され、全量濾過
が行われる。この場合、汚染物質がスパイラル型膜エレ
メントの少なくとも外周部で捕捉される。それにより、
スパイラル型膜エレメントの封筒状膜の負荷が低減され
る。
【0037】また、原液を一定の流量でスパイラル型膜
エレメントに供給するため、安定した運転を行うことが
可能となる。
【0038】また、全量濾過によりスパイラル型膜エレ
メントと圧力容器との間の空隙部にデッドスペースが形
成されないので、スパイラル型膜エレメントと圧力容器
との間の空隙部において流体の滞溜が生じない。したが
って、有機物を含有する流体の分離に使用した場合で
も、微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の
発生、分離膜の分解等の問題が起こらず、高い信頼性が
得られる。
【0039】さらに、スパイラル型膜エレメントの少な
くとも外周部側から原液が供給され、スパイラル型膜エ
レメントに全方向から圧力が加わり、軸方向に変位を起
こさせるような圧力が加わらないので、有孔中空管に巻
回された封筒状膜が竹の子状に変形することがない。そ
れにより、パッキンホルダが不要となり、外装材も不要
であるので、部品コストおよび製造コストが低減され
る。また、全量濾過が行われるので、原液を供給するポ
ンプに大きなものを用いることなく、高い回収率が得ら
れる。それにより、システムコストが低減される。
【0040】また、スパイラル型膜エレメントに全方向
から圧力が加わるので、原液の供給圧力を高くしてもス
パイラル型膜エレメントの変形が生じない。したがっ
て、高い耐圧性が得られる。
【0041】有孔中空管の少なくとも一方の開口端から
洗浄液を導入すると、有孔中空管の外周面から導出され
る洗浄液が、封筒状膜を透過して原液流路材に沿って流
れ、スパイラル型膜エレメントの少なくとも外周部から
排出される。それにより、スパイラル型膜エレメントの
膜面および少なくとも外周部に捕捉された汚染物質がス
パイラル型膜エレメントから剥離する。スパイラル型膜
エレメントは、液体透過性材料および外周部流路材によ
り外周部での封筒状間の拡がりが防止されているので、
逆流洗浄時に、スパイラル型膜エレメントの膜面および
少なくとも外周部に付着した汚染物質を外部に排出する
ための流路が確保されている。このため、剥離した汚染
物質は洗浄液とともに外部へ排出される。したがって、
スパイラル型膜エレメントの膜面および少なくとも外周
部に捕捉された汚染物質を均一に除去することができ、
信頼性の高い運転を安定して行うことが可能となる。
【0042】濾過時においてスパイラル型膜エレメント
の膜面および少なくとも外周部に汚染物質が付着する
と、原液供給側の圧力が透過液取り出し側の圧力に比べ
て大きくなる。したがって、濾過時におけるこのような
原液供給側の圧力の変化、または原液供給側と透過液取
り出し側との差圧の変化に応じて洗浄時の洗浄条件を変
化させることにより、スパイラル型膜エレメントの汚染
の程度に応じて、効率良く効果的に洗浄を行うことが可
能となる。それにより、効率の良い運転を安定して行う
ことが可能となる。
【0043】第4の発明に係るスパイラル型膜モジュー
ルの運転方法は、1または複数のスパイラル型膜エレメ
ントが原液入口を有する圧力容器内に収容されてなるス
パイラル型膜モジュールの運転方法であって、スパイラ
ル型膜エレメントは、有孔中空管の外周面に独立または
連続した複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回され
てなるスパイラル状膜要素を含み、スパイラル状膜要素
の外周部が液体透過性材料で覆われ、液体透過性材料の
外周面側が全体的または部分的に外周部流路材で覆わ
れ、濾過時に、圧力容器の原液入口を通して原液をスパ
イラル型膜エレメントの少なくとも外周部側から供給
し、有孔中空管の少なくとも一方の開口端から透過液を
一定流量で取り出し、洗浄時に、有孔中空管の少なくと
も一方の開口端から洗浄液を導入し、有孔中空管の外周
面から導出される洗浄液をスパイラル型膜エレメントの
少なくとも外周部側から排出させて圧力容器の外部へ取
り出し、濾過時におけるスパイラル型膜モジュールの原
液供給側の圧力の変化または原液供給側と透過液取り出
し側との差圧の変化に応じて、洗浄時の洗浄条件を変化
させるものである。
【0044】本発明に係るスパイラル型膜モジュールの
運転方法によれば、濾過時に、原液がスパイラル型膜エ
レメントの少なくとも外周部側から供給され、全量濾過
が行われる。この場合、汚染物質がスパイラル型膜エレ
メントの少なくとも外周部で捕捉される。それにより、
スパイラル型膜エレメントの封筒状膜の負荷が低減され
る。
【0045】また、透過液を一定の流量で取り出すた
め、安定した運転を行うことが可能となる。
【0046】また、全量濾過によりスパイラル型膜エレ
メントと圧力容器との間の空隙部にデッドスペースが形
成されないので、スパイラル型膜エレメントと圧力容器
との間の空隙部において流体の滞溜が生じない。したが
って、有機物を含有する流体の分離に使用した場合で
も、微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の
発生、分離膜の分解等の問題が起こらず、高い信頼性が
得られる。
【0047】さらに、スパイラル型膜エレメントの少な
くとも外周部側から原液が供給され、スパイラル型膜エ
レメントに全方向から圧力が加わり、軸方向に変位を起
こさせるような圧力が加わらないので、有孔中空管に巻
回された封筒状膜が竹の子状に変形することがない。そ
れにより、パッキンホルダが不要となり、外装材も不要
であるので、部品コストおよび製造コストが低減され
る。また、全量濾過が行われるので、原液を供給するポ
ンプに大きなものを用いることなく、高い回収率が得ら
れる。それにより、システムコストが低減される。
【0048】また、スパイラル型膜エレメントに全方向
から圧力が加わるので、原液の供給圧力を高くしてもス
パイラル型膜エレメントの変形が生じない。したがっ
て、高い耐圧性が得られる。
【0049】有孔中空管の少なくとも一方の開口端から
洗浄液を導入すると、有孔中空管の外周面から導出され
る洗浄液が、封筒状膜を透過して原液流路材に沿って流
れ、スパイラル型膜エレメントの少なくとも外周部から
排出される。それにより、スパイラル型膜エレメントの
膜面および少なくとも外周部に捕捉された汚染物質がス
パイラル型膜エレメントから剥離する。スパイラル型膜
エレメントは、液体透過性材料および外周部流路材によ
り外周部での封筒状間の拡がりが防止されているので、
逆流洗浄時に、スパイラル型膜エレメントの膜面および
少なくとも外周部に付着した汚染物質を外部に排出する
ための流路が確保されている。このため、剥離した汚染
物質は洗浄液とともに外部へ排出される。したがって、
スパイラル型膜エレメントの膜面および少なくとも外周
部に捕捉された汚染物質を均一に除去することができ、
信頼性の高い運転を安定して行うことが可能となる。
【0050】濾過時においてスパイラル型膜エレメント
の膜面および少なくとも外周部に汚染物質が付着する
と、原液供給側の圧力が透過液取り出し側の圧力に比べ
て大きくなる。したがって、濾過時におけるこのような
原液供給側の圧力の変化、または原液供給側と透過液取
り出し側との差圧の変化に応じて洗浄時の洗浄条件を変
化させることにより、スパイラル型膜エレメントの汚染
の程度に応じて、効率良く効果的に洗浄を行うことが可
能となる。それにより、効率の良い運転を安定して行う
ことが可能となる。
【0051】第5の発明に係るスパイラル型膜モジュー
ルの運転方法は、1または複数のスパイラル型膜エレメ
ントが原液入口を有する圧力容器内に収容されてなるス
パイラル型膜モジュールの運転方法であって、スパイラ
ル型膜エレメントは、有孔中空管の外周面に独立または
連続した複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回され
てなるスパイラル状膜要素を含み、スパイラル状膜要素
の外周部が液体透過性材料で覆われ、液体透過性材料の
外周面側が全体的または部分的に外周部流路材で覆わ
れ、濾過時に、圧力容器の原液入口を通して原液を一定
圧力でスパイラル型膜エレメントの少なくとも外周部側
から供給し、有孔中空管の少なくとも一方の開口端から
透過液を取り出し、洗浄時に、有孔中空管の少なくとも
一方の開口端から洗浄液を導入し、有孔中空管の外周面
から導出される洗浄液をスパイラル型膜エレメントの少
なくとも外周部側から排出させて圧力容器の外部へ取り
出し、濾過時における透過液の流量の変化に応じて、洗
浄時の洗浄条件を変化させるものである。
【0052】本発明に係るスパイラル型膜モジュールの
運転方法によれば、濾過時に、原液がスパイラル型膜エ
レメントの少なくとも外周部側から供給され、全量濾過
が行われる。この場合、汚染物質がスパイラル型膜エレ
メントの少なくとも外周部で捕捉される。それにより、
スパイラル型膜エレメントの封筒状膜の負荷が低減され
る。
【0053】また、原液を一定圧力で供給するため、安
定した運転を行うことが可能となる。
【0054】また、全量濾過によりスパイラル型膜エレ
メントと圧力容器との間の空隙部にデッドスペースが形
成されないので、スパイラル型膜エレメントと圧力容器
との間の空隙部において流体の滞溜が生じない。したが
って、有機物を含有する流体の分離に使用した場合で
も、微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の
発生、分離膜の分解等の問題が起こらず、高い信頼性が
得られる。
【0055】さらに、スパイラル型膜エレメントの少な
くとも外周部側から原液が供給され、スパイラル型膜エ
レメントに全方向から圧力が加わり、軸方向に変位を起
こさせるような圧力が加わらないので、有孔中空管に巻
回された封筒状膜が竹の子状に変形することがない。そ
れにより、パッキンホルダが不要となり、外装材も不要
であるので、部品コストおよび製造コストが低減され
る。また、全量濾過が行われるので、原液を供給するポ
ンプに大きなものを用いることなく、高い回収率が得ら
れる。それにより、システムコストが低減される。
【0056】また、スパイラル型膜エレメントに全方向
から圧力が加わるので、原液の供給圧力を高くしてもス
パイラル型膜エレメントの変形が生じない。したがっ
て、高い耐圧性が得られる。
【0057】有孔中空管の少なくとも一方の開口端から
洗浄液を導入すると、有孔中空管の外周面から導出され
る洗浄液が、封筒状膜を透過して原液流路材に沿って流
れ、スパイラル型膜エレメントの少なくとも外周部から
排出される。それにより、スパイラル型膜エレメントの
膜面および少なくとも外周部に捕捉された汚染物質がス
パイラル型膜エレメントから剥離する。スパイラル型膜
エレメントは、液体透過性材料および外周部流路材によ
り外周部での封筒状間の拡がりが防止されているので、
逆流洗浄時に、スパイラル型膜エレメントの膜面および
少なくとも外周部に付着した汚染物質を外部に排出する
ための流路が確保されている。このため、剥離した汚染
物質は洗浄液とともに外部へ排出される。したがって、
スパイラル型膜エレメントの膜面および少なくとも外周
部に捕捉された汚染物質を均一に除去することができ、
信頼性の高い運転を安定して行うことが可能となる。
【0058】濾過時においてスパイラル型膜エレメント
の膜面および少なくとも外周部に汚染物質が付着する
と、得られる透過液の流量が低下する。したがって、こ
のような濾過時の透過液の流量の変化に応じて洗浄時の
洗浄条件を変化させることにより、スパイラル型膜エレ
メントの汚染の程度に応じて、効率良く効果的に洗浄を
行うことが可能となる。それにより、効率の良い運転を
安定して行うことが可能となる。
【0059】第6の発明に係るスパイラル型膜モジュー
ルの運転方法は、1または複数のスパイラル型膜エレメ
ントが原液入口を有する圧力容器内に収容されてなるス
パイラル型膜モジュールの運転方法であって、スパイラ
ル型膜エレメントは、有孔中空管の外周面に独立または
連続した複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回され
てなるスパイラル状膜要素を含み、スパイラル状膜要素
の外周部が液体透過性材料で覆われ、液体透過性材料の
外周面側が全体的または部分的に外周部流路材で覆わ
れ、濾過時に、圧力容器の原液入口を通して原液をスパ
イラル型膜エレメントの少なくとも外周部側から供給
し、有孔中空管の少なくとも一方の開口端から透過液を
取り出し、洗浄時に、有孔中空管の少なくとも一方の開
口端から洗浄液を導入し、有孔中空管の外周面から導出
される洗浄液をスパイラル型膜エレメントの少なくとも
外周部側から排出させて圧力容器の外部へ取り出し、圧
力容器の外部へ取り出される洗浄液の流量の変化に応じ
て、洗浄時の洗浄条件を変化させるものである。
【0060】本発明に係るスパイラル型膜モジュールの
運転方法によれば、濾過時に、原液がスパイラル型膜エ
レメントの少なくとも外周部側から供給され、全量濾過
が行われる。この場合、汚染物質がスパイラル型膜エレ
メントの少なくとも外周部で捕捉される。それにより、
スパイラル型膜エレメントの封筒状膜の負荷が低減され
る。
【0061】また、全量濾過によりスパイラル型膜エレ
メントと圧力容器との間の空隙部にデッドスペースが形
成されないので、スパイラル型膜エレメントと圧力容器
との間の空隙部において流体の滞溜が生じない。したが
って、有機物を含有する流体の分離に使用した場合で
も、微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の
発生、分離膜の分解等の問題が起こらず、高い信頼性が
得られる。
【0062】さらに、スパイラル型膜エレメントの少な
くとも外周部側から原液が供給され、スパイラル型膜エ
レメントに全方向から圧力が加わり、軸方向に変位を起
こさせるような圧力が加わらないので、有孔中空管に巻
回された封筒状膜が竹の子状に変形することがない。そ
れにより、パッキンホルダが不要となり、外装材も不要
であるので、部品コストおよび製造コストが低減され
る。また、全量濾過が行われるので、原液を供給するポ
ンプに大きなものを用いることなく、高い回収率が得ら
れる。それにより、システムコストが低減される。
【0063】また、スパイラル型膜エレメントに全方向
から圧力が加わるので、原液の供給圧力を高くしてもス
パイラル型膜エレメントの変形が生じない。したがっ
て、高い耐圧性が得られる。
【0064】有孔中空管の少なくとも一方の開口端から
洗浄液を導入すると、有孔中空管の外周面から導出され
る洗浄液が、封筒状膜を透過して原液流路材に沿って流
れ、スパイラル型膜エレメントの少なくとも外周部から
排出される。それにより、スパイラル型膜エレメントの
膜面および少なくとも外周部に捕捉された汚染物質がス
パイラル型膜エレメントから剥離する。スパイラル型膜
エレメントは、液体透過性材料および外周部流路材によ
り外周部での封筒状間の拡がりが防止されているので、
逆流洗浄時に、スパイラル型膜エレメントの膜面および
少なくとも外周部に付着した汚染物質を外部に排出する
ための流路が確保されている。このため、剥離した汚染
物質は洗浄液とともに外部へ排出される。したがって、
スパイラル型膜エレメントの膜面および少なくとも外周
部に捕捉された汚染物質を均一に除去することができ、
信頼性の高い運転を安定して行うことが可能となる。
【0065】濾過時においてスパイラル型膜エレメント
の膜面および少なくとも外周部に汚染物質が付着する
と、洗浄時において圧力容器の外部へ取り出される洗浄
液の流量が低下する。したがって、このような洗浄時の
洗浄液の流量の変化に応じて洗浄条件を変化させること
により、スパイラル型膜エレメントの汚染の程度に応じ
て、効率良く効果的に洗浄を行うことが可能となる。そ
れにより、効率の良い運転を安定して行うことが可能と
なる。
【0066】第3から第6の発明に係るスパイラル型膜
モジュールの運転方法において、洗浄時の洗浄条件は、
有孔中空管に導入する洗浄液の供給流量、有孔中空管に
導入する洗浄液の供給圧力、洗浄を行う時間間隔および
洗浄の時間の少なくとも1つである。これらの洗浄条件
のうちの少なくとも1つをスパイラル型膜エレメントの
汚染の程度に合わせて変化させることにより、効率良く
効果的にスパイラル型膜モジュールの洗浄を行うことが
可能となる。
【0067】また、第1から第6の発明に係るスパイラ
ル型膜モジュールの運転方法において、圧力容器は原液
出口をさらに有し、常時または間欠的に原液出口から原
液の一部を圧力容器の外部に取り出し、取り出した原液
の少なくとも一部を再び供給側へ戻してもよい。
【0068】この場合、スパイラル型膜エレメントの外
周部に沿って常時または定期的に軸方向に原液の流れが
形成され、原液中の汚染物質がスパイラル型膜エレメン
トの膜面および少なくとも外周部に付着するのを抑制す
ることが可能となる。したがって、より安定した運転を
長期間行うことが可能となる。
【0069】また、取り出した原液の少なくとも一部を
再び供給側へ戻すため、高い回収率で透過液を得ること
が可能となる。
【0070】第7の発明に係るスパイラル型膜モジュー
ルは、1または複数のスパイラル型膜エレメントが原液
入口を有する圧力容器内に収容されてなるスパイラル型
膜モジュールであって、スパイラル型膜エレメントは、
有孔中空管の外周面に独立または連続した複数の封筒状
膜が原液流路材を介して巻回されてなるスパイラル状膜
要素を含み、スパイラル状膜要素の外周部が液体透過性
材料で覆われ、液体透過性材料の外周面側が全体的また
は部分的に外周部流路材で覆われ、圧力容器の原液入口
を通して原液をスパイラル型膜エレメントの少なくとも
外周部側から供給する原液供給系と、有孔中空管の少な
くとも一方の開口端から透過液を取り出す透過液取り出
し系と、供給系により圧力容器の原液入口を通して供給
される原液の流量を一定に制御する制御系とが設けられ
たものである。
【0071】本発明に係るスパイラル型膜モジュールに
おいては、原液供給系により原液がスパイラル型膜エレ
メントの少なくとも外周部側から供給され、全量濾過が
行われる。この場合、汚染物質がスパイラル型膜エレメ
ントの少なくとも外周部で捕捉されるため、スパイラル
型膜エレメントの封筒状膜の負荷が低減される。
【0072】また、原液の流量が一定になるように制御
系により制御されるため、安定した運転を行うことが可
能となる。
【0073】また、全量濾過によりスパイラル型膜エレ
メントと圧力容器との間の空隙部にデッドスペースが形
成されないので、スパイラル型膜エレメントと圧力容器
との間の空隙部において流体の滞溜が生じない。したが
って、有機物を含有する流体の分離に使用した場合で
も、微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の
発生、分離膜の分解等の問題が起こらず、高い信頼性が
得られる。
【0074】さらに、スパイラル型膜エレメントの少な
くとも外周部側から原液が供給され、スパイラル型膜エ
レメントに全方向から圧力が加わり、軸方向に変位を起
こさせるような圧力が加わらないので、有孔中空管に巻
回された封筒状膜が竹の子状に変形することがない。そ
れにより、パッキンホルダが不要となり、外装材も不要
であるので、部品コストおよび製造コストが低減され
る。また、全量濾過が行われるので、原液を供給するポ
ンプに大きなものを用いることなく、高い回収率が得ら
れる。それにより、システムコストが低減される。
【0075】また、スパイラル型膜エレメントに全方向
から圧力が加わるので、原液の供給圧力を高くしてもス
パイラル型膜エレメントの変形が生じない。したがっ
て、高い耐圧性が得られる。
【0076】第8の発明に係るスパイラル型膜モジュー
ルは、1または複数のスパイラル型膜エレメントが原液
入口を有する圧力容器内に収容されてなるスパイラル型
膜モジュールであって、スパイラル型膜エレメントは、
有孔中空管の外周面に独立または連続した複数の封筒状
膜が原液流路材を介して巻回されてなるスパイラル状膜
要素を含み、スパイラル状膜要素の外周部が液体透過性
材料で覆われ、液体透過性材料の外周面側が全体的また
は部分的に外周部流路材で覆われ、圧力容器の原液入口
を通して原液をスパイラル型膜エレメントの少なくとも
外周部側から供給する原液供給系と、有孔中空管の少な
くとも一方の開口端から透過液を取り出す透過液取り出
し系と、透過液取り出し系により有孔中空管の少なくと
も一方の開口端から取り出される透過液の流量を一定に
制御する制御系とが設けられたものである。
【0077】本発明に係るスパイラル型膜モジュールに
おいては、原液供給系により原液がスパイラル型膜エレ
メントの少なくとも外周部側から供給され、全量濾過が
行われる。この場合、汚染物質がスパイラル型膜エレメ
ントの少なくとも外周部で捕捉されるため、スパイラル
型膜エレメントの封筒状膜の負荷が低減される。
【0078】また、透過液の流量が一定になるように制
御系により制御されるため、安定した運転を行うことが
可能となる。
【0079】また、全量濾過によりスパイラル型膜エレ
メントと圧力容器との間の空隙部にデッドスペースが形
成されないので、スパイラル型膜エレメントと圧力容器
との間の空隙部において流体の滞溜が生じない。したが
って、有機物を含有する流体の分離に使用した場合で
も、微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の
発生、分離膜の分解等の問題が起こらず、高い信頼性が
得られる。
【0080】さらに、スパイラル型膜エレメントの少な
くとも外周部側から原液が供給され、スパイラル型膜エ
レメントに全方向から圧力が加わり、軸方向に変位を起
こさせるような圧力が加わらないので、有孔中空管に巻
回された封筒状膜が竹の子状に変形することがない。そ
れにより、パッキンホルダが不要となり、外装材も不要
であるので、部品コストおよび製造コストが低減され
る。また、全量濾過が行われるので、原液を供給するポ
ンプに大きなものを用いることなく、高い回収率が得ら
れる。それにより、システムコストが低減される。
【0081】また、スパイラル型膜エレメントに全方向
から圧力が加わるので、原液の供給圧力を高くしてもス
パイラル型膜エレメントの変形が生じない。したがっ
て、高い耐圧性が得られる。
【0082】第9の発明に係るスパイラル型膜モジュー
ルは、1または複数のスパイラル型膜エレメントが原液
入口を有する圧力容器内に収容されてなるスパイラル型
膜モジュールであって、スパイラル型膜エレメントは、
有孔中空管の外周面に独立または連続した複数の封筒状
膜が原液流路材を介して巻回されてなるスパイラル状膜
要素を含み、スパイラル状膜要素の外周部が液体透過性
材料で覆われ、液体透過性材料の外周面側が全体的また
は部分的に外周部流路材で覆われ、濾過時に圧力容器の
原液入口を通して原液をスパイラル型膜エレメントの少
なくとも外周部側から供給する原液供給系と、濾過時に
有孔中空管の少なくとも一方の開口端から透過液を取り
出す透過液取り出し系と、洗浄時に有孔中空管の少なく
とも一方の開口端から洗浄液を導入する洗浄液導入系
と、洗浄時にスパイラル型膜エレメントの少なくとも外
周部側から排出される洗浄液を圧力容器の外部へ取り出
す洗浄液取り出し系と、濾過時に原液供給系により圧力
容器の原液入口に供給される原液の流量を一定に制御す
るとともに濾過時におけるスパイラル型膜モジュールの
原液供給側の圧力の変化または原液供給側と透過液取り
出し側との差圧の変化に応じて洗浄時の洗浄条件を制御
する制御系とが設けられたものである。
【0083】本発明に係るスパイラル型膜モジュールに
おいては、濾過時に、原液供給系により原液がスパイラ
ル型膜エレメントの少なくとも外周部側から供給され、
全量濾過が行われる。この場合、汚染物質がスパイラル
型膜エレメントの少なくとも外周部で捕捉されるため、
スパイラル型膜エレメントの封筒状膜の負荷が低減され
る。
【0084】また、原液の流量が一定になるように制御
系により制御されるため、安定した運転を行うことが可
能となる。
【0085】また、全量濾過によりスパイラル型膜エレ
メントと圧力容器との間の空隙部にデッドスペースが形
成されないので、スパイラル型膜エレメントと圧力容器
との間の空隙部において流体の滞溜が生じない。したが
って、有機物を含有する流体の分離に使用した場合で
も、微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の
発生、分離膜の分解等の問題が起こらず、高い信頼性が
得られる。
【0086】さらに、スパイラル型膜エレメントの少な
くとも外周部側から原液が供給され、スパイラル型膜エ
レメントに全方向から圧力が加わり、軸方向に変位を起
こさせるような圧力が加わらないので、有孔中空管に巻
回された封筒状膜が竹の子状に変形することがない。そ
れにより、パッキンホルダが不要となり、外装材も不要
であるので、部品コストおよび製造コストが低減され
る。また、全量濾過が行われるので、原液を供給するポ
ンプに大きなものを用いることなく、高い回収率が得ら
れる。それにより、システムコストが低減される。
【0087】また、スパイラル型膜エレメントに全方向
から圧力が加わるので、原液の供給圧力を高くしてもス
パイラル型膜エレメントの変形が生じない。したがっ
て、高い耐圧性が得られる。
【0088】このようなスパイラル型膜モジュールにお
いては、洗浄時に、有孔中空管の少なくとも一方の開口
端から洗浄液導入系により洗浄液が導入される。有孔中
空管の外周面から導出される洗浄液は、封筒状膜を透過
して原液流路材に沿って流れ、スパイラル型膜エレメン
トの少なくとも外周部から排出される。それにより、ス
パイラル型膜エレメントの膜面および少なくとも外周部
に捕捉された汚染物質がスパイラル型膜エレメントから
剥離する。スパイラル型膜エレメントは、液体透過性材
料および外周部流路材により外周部での封筒状膜間の拡
がりが防止されているので、逆流洗浄時に、スパイラル
型膜エレメントの膜面および少なくとも外周部に付着し
た汚染物質を外部に排出するための流路が確保されてい
る。このため、剥離した汚染物質は洗浄液とともに外部
へ排出される。したがって、スパイラル型膜エレメント
の膜面および少なくとも外周部に捕捉された汚染物質を
均一に除去することができ、信頼性の高い運転を安定し
て行うことが可能となる。
【0089】濾過時においてスパイラル型膜エレメント
の膜面および少なくとも外周部に汚染物質が付着する
と、原液供給側の圧力が透過液取り出し側の圧力に比べ
て大きくなる。上記のスパイラル型膜モジュールにおい
ては、このような原液供給側の圧力の変化、または原液
供給側と透過液取り出し側との差圧の変化に応じて、制
御系により洗浄時の洗浄条件が制御される。それによ
り、スパイラル型膜エレメントの汚染の程度に応じて効
率良く効果的に洗浄を行うことが可能となり、効率の良
い運転を安定して行うことが可能となる。
【0090】第10の発明に係るスパイラル型膜モジュ
ールは、1または複数のスパイラル型膜エレメントが原
液入口を有する圧力容器内に収容されてなるスパイラル
型膜モジュールであって、スパイラル型膜エレメント
は、有孔中空管の外周面に独立または連続した複数の封
筒状膜が原液流路材を介して巻回されてなるスパイラル
状膜要素を含み、スパイラル状膜要素の外周部が液体透
過性材料で覆われ、液体透過性材料の外周面側が全体的
または部分的に外周部流路材で覆われ、濾過時に圧力容
器の原液入口を通して原液をスパイラル型膜エレメント
の少なくとも外周部側から供給する原液供給系と、濾過
時に有孔中空管の少なくとも一方の開口端から透過液を
取り出す透過液取り出し系と、洗浄時に有孔中空管の少
なくとも一方の開口端から洗浄液を導入する洗浄液導入
系と、洗浄時にスパイラル型膜エレメントの少なくとも
外周部側から排出される洗浄液を圧力容器の外部へ取り
出す洗浄液取り出し系と、濾過時に透過液取り出し系に
より取り出される透過液の流量を一定に制御するととも
に濾過時におけるスパイラル型膜モジュールの原液供給
側の圧力の変化または原液供給側と透過液取り出し側と
の差圧の変化に応じて洗浄時の洗浄条件を制御する制御
系とが設けられたものである。
【0091】本発明に係るスパイラル型膜モジュールに
おいては、濾過時に、原液供給系により原液がスパイラ
ル型膜エレメントの少なくとも外周部側から供給され、
全量濾過が行われる。この場合、汚染物質がスパイラル
型膜エレメントの少なくとも外周部で捕捉されるため、
スパイラル型膜エレメントの封筒状膜の負荷が低減され
る。
【0092】また、透過液の流量が一定になるように制
御系により制御されるため、安定した運転を行うことが
可能となる。
【0093】また、全量濾過によりスパイラル型膜エレ
メントと圧力容器との間の空隙部にデッドスペースが形
成されないので、スパイラル型膜エレメントと圧力容器
との間の空隙部において流体の滞溜が生じない。したが
って、有機物を含有する流体の分離に使用した場合で
も、微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の
発生、分離膜の分解等の問題が起こらず、高い信頼性が
得られる。
【0094】さらに、スパイラル型膜エレメントの少な
くとも外周部側から原液が供給され、スパイラル型膜エ
レメントに全方向から圧力が加わり、軸方向に変位を起
こさせるような圧力が加わらないので、有孔中空管に巻
回された封筒状膜が竹の子状に変形することがない。そ
れにより、パッキンホルダが不要となり、外装材も不要
であるので、部品コストおよび製造コストが低減され
る。また、全量濾過が行われるので、原液を供給するポ
ンプに大きなものを用いることなく、高い回収率が得ら
れる。それにより、システムコストが低減される。
【0095】また、スパイラル型膜エレメントに全方向
から圧力が加わるので、原液の供給圧力を高くしてもス
パイラル型膜エレメントの変形が生じない。したがっ
て、高い耐圧性が得られる。
【0096】このようなスパイラル型膜モジュールにお
いては、洗浄時に、有孔中空管の少なくとも一方の開口
端から洗浄液導入系により洗浄液が導入される。有孔中
空管の外周面から導出される洗浄液は、封筒状膜を透過
して原液流路材に沿って流れ、スパイラル型膜エレメン
トの少なくとも外周部から排出される。それにより、ス
パイラル型膜エレメントの膜面および少なくとも外周部
に捕捉された汚染物質がスパイラル型膜エレメントから
剥離する。スパイラル型膜エレメントは、液体透過性材
料および外周部流路材により外周部での封筒状膜間の拡
がりが防止されているので、逆流洗浄時に、スパイラル
型膜エレメントの膜面および少なくとも外周部に付着し
た汚染物質を外部に排出するための流路が確保されてい
る。このため、剥離した汚染物質は洗浄液とともに外部
へ排出される。したがって、スパイラル型膜エレメント
の膜面および少なくとも外周部に捕捉された汚染物質を
均一に除去することができ、信頼性の高い運転を安定し
て行うことが可能となる。
【0097】濾過時においてスパイラル型膜エレメント
の膜面および少なくとも外周部に汚染物質が付着する
と、原液供給側の圧力が透過液取り出し側の圧力に比べ
て大きくなる。上記のスパイラル型膜モジュールにおい
ては、このような原液供給側の圧力の変化、または原液
供給側と透過液取り出し側との差圧の変化に応じて、制
御系により洗浄時の洗浄条件が制御される。それによ
り、スパイラル型膜エレメントの汚染の程度に応じて効
率良く効果的に洗浄を行うことが可能となり、効率の良
い運転を安定して行うことが可能となる。
【0098】第11の発明に係るスパイラル型膜モジュ
ールは、1または複数のスパイラル型膜エレメントが原
液入口を有する圧力容器内に収容されてなるスパイラル
型膜モジュールであって、スパイラル型膜エレメント
は、有孔中空管の外周面に独立または連続した複数の封
筒状膜が原液流路材を介して巻回されてなるスパイラル
状膜要素を含み、スパイラル状膜要素の外周部が液体透
過性材料で覆われ、液体透過性材料の外周面側が全体的
または部分的に外周部流路材で覆われ、濾過時に圧力容
器の原液入口を通して原液をスパイラル型膜エレメント
の少なくとも外周部側から供給する原液供給系と、濾過
時に有孔中空管の少なくとも一方の開口端から透過液を
取り出す透過液取り出し系と、洗浄時に有孔中空管の少
なくとも一方の開口端から洗浄液を導入する洗浄液導入
系と、洗浄時にスパイラル型膜エレメントの少なくとも
外周部側から排出される洗浄液を圧力容器の外部へ取り
出す洗浄液取り出し系と、濾過時に原液供給系により圧
力容器の原液入口に供給される原液の圧力を一定に制御
するとともに濾過時における透過液の流量の変化に応じ
て洗浄時の洗浄条件を制御する制御系とが設けられたも
のである。
【0099】本発明に係るスパイラル型膜モジュールに
おいては、濾過時に、原液供給系により原液がスパイラ
ル型膜エレメントの少なくとも外周部側から供給され、
全量濾過が行われる。この場合、汚染物質がスパイラル
型膜エレメントの少なくとも外周部で捕捉されるため、
スパイラル型膜エレメントの封筒状膜の負荷が低減され
る。
【0100】また、原液の圧力が一定になるように制御
系により制御されるため、安定した運転を行うことが可
能となる。
【0101】また、全量濾過によりスパイラル型膜エレ
メントと圧力容器との間の空隙部にデッドスペースが形
成されないので、スパイラル型膜エレメントと圧力容器
との間の空隙部において流体の滞溜が生じない。したが
って、有機物を含有する流体の分離に使用した場合で
も、微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の
発生、分離膜の分解等の問題が起こらず、高い信頼性が
得られる。
【0102】さらに、スパイラル型膜エレメントの少な
くとも外周部側から原液が供給され、スパイラル型膜エ
レメントに全方向から圧力が加わり、軸方向に変位を起
こさせるような圧力が加わらないので、有孔中空管に巻
回された封筒状膜が竹の子状に変形することがない。そ
れにより、パッキンホルダが不要となり、外装材も不要
であるので、部品コストおよび製造コストが低減され
る。また、全量濾過が行われるので、原液を供給するポ
ンプに大きなものを用いることなく、高い回収率が得ら
れる。それにより、システムコストが低減される。
【0103】また、スパイラル型膜エレメントに全方向
から圧力が加わるので、原液の供給圧力を高くしてもス
パイラル型膜エレメントの変形が生じない。したがっ
て、高い耐圧性が得られる。
【0104】このようなスパイラル型膜モジュールにお
いては、有孔中空管の少なくとも一方の開口端から洗浄
液導入系により洗浄液が導入される。有孔中空管の外周
面から導出される洗浄液は、封筒状膜を透過して原液流
路材に沿って流れ、スパイラル型膜エレメントの少なく
とも外周部から排出される。それにより、スパイラル型
膜エレメントの膜面および少なくとも外周部に捕捉され
た汚染物質がスパイラル型膜エレメントから剥離する。
スパイラル型膜エレメントは、液体透過性材料および外
周部流路材により外周部での封筒状膜間の拡がりが防止
されているので、逆流洗浄時に、スパイラル型膜エレメ
ントの膜面および少なくとも外周部に付着した汚染物質
を外部に排出するための流路が確保されている。このた
め、剥離した汚染物質は洗浄液とともに外部へ排出され
る。したがって、スパイラル型膜エレメントの膜面およ
び少なくとも外周部に捕捉された汚染物質を均一に除去
することができ、信頼性の高い運転を安定して行うこと
が可能となる。
【0105】濾過時においてスパイラル型膜エレメント
の膜面および少なくとも外周部に汚染物質が付着する
と、得られる透過液の流量が低下する。上記のスパイラ
ル型膜モジュールにおいては、このような濾過時の透過
液の流量の変化に応じて、制御系により洗浄時の洗浄条
件が制御される。それにより、スパイラル型膜エレメン
トの汚染の程度に応じて効率良く効果的に洗浄を行うこ
とが可能となり、効率の良い運転を安定して行うことが
可能となる。
【0106】第12の発明に係るスパイラル型膜モジュ
ールは、1または複数のスパイラル型膜エレメントが原
液入口を有する圧力容器内に収容されてなるスパイラル
型膜モジュールであって、スパイラル型膜エレメント
は、有孔中空管の外周面に独立または連続した複数の封
筒状膜が原液流路材を介して巻回されてなるスパイラル
状膜要素を含み、スパイラル状膜要素の外周部が液体透
過性材料で覆われ、液体透過性材料の外周面側が全体的
または部分的に外周部流路材で覆われ、濾過時に圧力容
器の原液入口を通して原液をスパイラル型膜エレメント
の少なくとも外周部側から供給する原液供給系と、濾過
時に有孔中空管の少なくとも一方の開口端から透過液を
取り出す透過液取り出し系と、洗浄時に有孔中空管の少
なくとも一方の開口端から洗浄液を導入する洗浄液導入
系と、洗浄時にスパイラル型膜エレメントの少なくとも
外周部側から排出される洗浄液を圧力容器の外部へ取り
出す洗浄液取り出し系と、洗浄時に洗浄液取り出し系に
より圧力容器の外部へ取り出される洗浄液の流量の変化
に応じて洗浄時の洗浄条件を制御する制御系とが設けら
れたものである。
【0107】本発明に係るスパイラル型膜モジュールに
おいては、濾過時に、原液供給系により原液がスパイラ
ル型膜エレメントの少なくとも外周部側から供給され、
全量濾過が行われる。この場合、汚染物質がスパイラル
型膜エレメントの少なくとも外周部で捕捉されるため、
スパイラル型膜エレメントの封筒状膜の負荷が低減され
る。
【0108】また、全量濾過によりスパイラル型膜エレ
メントと圧力容器との間の空隙部にデッドスペースが形
成されないので、スパイラル型膜エレメントと圧力容器
との間の空隙部において流体の滞溜が生じない。したが
って、有機物を含有する流体の分離に使用した場合で
も、微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の
発生、分離膜の分解等の問題が起こらず、高い信頼性が
得られる。
【0109】さらに、スパイラル型膜エレメントの少な
くとも外周部側から原液が供給され、スパイラル型膜エ
レメントに全方向から圧力が加わり、軸方向に変位を起
こさせるような圧力が加わらないので、有孔中空管に巻
回された封筒状膜が竹の子状に変形することがない。そ
れにより、パッキンホルダが不要となり、外装材も不要
であるので、部品コストおよび製造コストが低減され
る。また、全量濾過が行われるので、原液を供給するポ
ンプに大きなものを用いることなく、高い回収率が得ら
れる。それにより、システムコストが低減される。
【0110】また、スパイラル型膜エレメントに全方向
から圧力が加わるので、原液の供給圧力を高くしてもス
パイラル型膜エレメントの変形が生じない。したがっ
て、高い耐圧性が得られる。
【0111】このようなスパイラル型膜モジュールにお
いては、洗浄時に、有孔中空管の少なくとも一方の開口
端から洗浄液導入系により洗浄液が導入される。有孔中
空管の外周面から導出される洗浄液は、封筒状膜を透過
して原液流路材に沿って流れ、スパイラル型膜エレメン
トの少なくとも外周部から排出される。それにより、ス
パイラル型膜エレメントの膜面および少なくとも外周部
に捕捉された汚染物質がスパイラル型膜エレメントから
剥離する。スパイラル型膜エレメントは、液体透過性材
料および外周部流路材により外周部での封筒状膜間の拡
がりが防止されているので、逆流洗浄時に、スパイラル
型膜エレメントの膜面および少なくとも外周部に付着し
た汚染物質を外部に排出するための流路が確保されてい
る。このため、剥離した汚染物質は洗浄液とともに外部
へ排出される。したがって、スパイラル型膜エレメント
の膜面および少なくとも外周部に捕捉された汚染物質を
均一に除去することができ、信頼性の高い運転を安定し
て行うことが可能となる。
【0112】濾過時においてスパイラル型膜エレメント
の膜面および少なくとも外周部に汚染物質が付着する
と、洗浄時において洗浄液取り出し系により取り出され
る洗浄液の流量が低下する。上記のスパイラル型膜モジ
ュールにおいては、このような洗浄時の洗浄液の流量の
変化に応じて、制御系により洗浄条件が制御される。そ
れにより、スパイラル型膜エレメントの汚染の程度に応
じて効率良く効果的に洗浄を行うことが可能となり、効
率の良い運転を安定して行うことが可能となる。
【0113】第9から第12の発明に係るスパイラル型
膜モジュールにおいて、制御系は、洗浄液導入系により
有孔中空管に導入される洗浄液の供給流量、洗浄液導入
系により有孔中空管に導入される洗浄液の供給圧力、洗
浄を行う時間間隔および洗浄の時間の少なくとも1つ
を、制御するものである。これらの洗浄条件のうちの少
なくとも1つがスパイラル型膜エレメントの汚染の程度
に合わせて、制御系により制御されるため、効率良く効
果的にスパイラル型膜モジュールの洗浄を行うことが可
能となる。
【0114】第7から第12の発明に係るスパイラル型
膜モジュールにおいて、圧力容器は原液出口をさらに有
し、常時または間欠的に原液出口から原液の一部を圧力
容器の外部に取り出しかつ取り出した原液の少なくとも
一部を再び供給側に戻す循環系がさらに設けられてもよ
い。
【0115】この場合、運転時に、常時または間欠的に
原液出口から原液の一部を圧力容器の外部に取り出し、
スパイラル型膜エレメントの外周部に沿って軸方向に原
液の流れを形成することができる。それにより、原液中
の汚染物質がスパイラル型膜エレメントの膜面および少
なくとも外周部に付着するのを抑制することが可能とな
り、より安定した運転を長期間行うことが可能となる。
また、循環系により、取り出した原液の少なくとも一部
を再び供給側へ戻すことができるため、高い回収率で透
過液を得ることが可能となる。
【0116】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例における
スパイラル型膜エレメントの一部切欠き斜視図である。
また、図2は図1のスパイラル型膜エレメントの封筒状
膜の一例を示す横断面図であり、図3は図1のスパイラ
ル型膜エレメントの封筒状膜の他の例を示す横断面図で
ある。
【0117】図1に示すスパイラル型膜エレメント1
は、有孔中空管からなる集水管2の外周面にそれぞれ独
立した複数の封筒状膜3または連続した複数の封筒状膜
3を巻回することにより構成されるスパイラル状膜要素
1aを含む。封筒状膜3の間には、封筒状膜3同士が密
着して膜面積が狭くなることを防止するため、および原
水の流路を形成するために原水スペーサ(原液流路材)
4が挿入されている。
【0118】また、スパイラル状膜要素1aの外周面
は、液体透過性材料である分離膜9で覆われている。こ
の分離膜9としては、精密濾過膜または限外濾過膜が用
いられる。
【0119】精密濾過膜としては、ポリオレフィン、ポ
リスルホン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチ
レン、ポリアクリロニトリル、酢酸セルロース等の高分
子有機膜を用いることができる。また、限外濾過膜とし
ては、ポリスルホン、ポリプロピレン、ポリスチレン、
ポリアクリロニトリル、酢酸セルロース、ポリエチレン
等の高分子有機膜を用いることができる。
【0120】分離膜9の外周面側は、ネットからなる外
周部流路材5で覆われている。ネットの材質としては、
ポリオレフィン、ポリスルホン、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、酢酸
セルロース等の高分子材料、セラミック等の無機材料、
金属、合成ゴムまたは繊維等を用いることができる。
【0121】精密濾過膜の孔径は、0.01μm以上1
0μm以下であることが好ましい。限外濾過膜の孔径
は、分画分子量20000以上孔径0.01μm以下で
あることが好ましい。さらに、外周部流路材5として用
いるネットは、4メッシュ以上100メッシュ以下であ
ることが好ましい。
【0122】分離膜9として用いる精密濾過膜または限
外濾過膜の孔径および外周部流路材5として用いるネッ
トの網目の数は原水の水質に応じて選択する。
【0123】図1に示すスパイラル型膜エレメント1に
おいては、分離膜9として、エチレンビニルアルコール
等のポリオレフィンからなる孔径0.4μmの精密濾過
膜を用いる。また、分離膜9として、ポリスルホンから
なる限外濾過膜を用いてもよい。さらに、外周部流路材
5として、PET(ポリエチレンテレフタレート)から
なる50メッシュのネットを用いる。
【0124】なお、スパイラル状膜要素1aの外周面に
加えてスパイラル状膜要素1aの端面も分離膜9で覆っ
てもよい。
【0125】図2および図3に示すように、封筒状膜3
は、透過水スペーサ(透過液流路材)6の両面に2枚の
分離膜7を重ね合わせて3辺を接着することにより形成
され、その封筒状膜3の開口部が集水管2の外周面に取
り付けられている。分離膜7としては、10kgf/c
2 以下で運転される低圧逆浸透膜、限外濾過膜、精密
濾過膜等が用いられる。
【0126】図2の例では、複数の封筒状膜3がそれぞ
れ独立した分離膜7により形成される。図3の例では、
複数の封筒状膜3が連続した分離膜7を折り畳むことに
より形成される。
【0127】原水スペーサ4の厚みが0.5mmよりも
大きいと、原水中の汚染物質を膜エレメント1の少なく
とも外周部で捕捉しにくくなる。一方、原水スペーサ4
の厚みが0.1mmよりも小さいと、封筒状膜3同士が
接触しやすくなり、膜面積が小さくなる。したがって、
原水スペーサ4の厚みは0.1mm以上0.5mm以下
であることが好ましい。
【0128】図1に示すように、外周部流路材5は、複
数の線材61,62が互いに直角に交差するように格子
状に形成されている。線材61の厚さは線材62の厚さ
よりも大きく設定されている。それにより、原水51が
線材61間において線材61と平行な方向にほぼ直線状
に流れやすくなる。
【0129】また、図1に示すように、外周部流路材5
は線材61が集水管2の軸方向と平行になるように配置
されている。したがって、原水がスパイラル状膜要素1
aの外周部で軸方向に流れやすくなる。
【0130】外周部流路材5の厚みtが30mmよりも
大きいと、スパイラル型膜エレメント1を収納する圧力
容器に対するスパイラル型膜エレメント1の容積効率が
小さくなる。一方、外周部流路材5の厚みtが0.6m
mよりも小さいと、透過水の逆流洗浄時にスパイラル型
膜エレメント1の少なくとも外周部に付着した汚染物質
を系外に排出するための原水の流速が小さくなる。した
がって、外周部流路材5の厚みは0.6mm以上30m
m以下であることが好ましい。
【0131】また、外周部流路材5の厚み方向における
空隙率は例えば20%以上60%以下と設定する。これ
により、逆流洗浄時に汚染物質を軸方向に動かす原水の
抵抗を低減しつつ外周部流路材5の十分な強度を確保す
ることができる。また、外周部流路材5の網目の縦およ
び横のピッチは例えば3mm以上30mm以下とする。
これにより、スパイラル状膜要素1aの外周面が圧力容
器に接触して原水の流路が狭くなることを防止しつつ封
筒状膜3間に原水を十分に供給することができる。
【0132】なお、外周部の分離膜9の全体を外周部流
路材5で覆ってもよく、あるいは一部の領域を外周部流
路材5で覆ってもよい。
【0133】図4は本発明に係るスパイラル型膜モジュ
ールを示す断面図である。また、図5は、図4に示すス
パイラル型膜モジュールの運転方法を示す模式的構成図
である。
【0134】図4に示すように、圧力容器(耐圧容器)
10は、筒形ケース11および1対の端板12a,12
bにより構成される。一方の端板12aには原水入口1
3が形成され、他方の端板12bには原水出口15が形
成されている。また、端板12bの中央部には透過水出
口14が設けられている。
【0135】図1のスパイラル型膜エレメント1が筒形
ケース11内に収納され、筒形ケース11の両方の開口
端がそれぞれ端板12a,12bで封止される。集水管
2の一方の端部は端板12bの透過水出口14に嵌合さ
れ、他方の端部にはエンドキャップ16が装着される。
このようにして、スパイラル型膜モジュール100が構
成されている。
【0136】端板12aの原水入口13には原水供給配
管19が接続されており、原水供給配管19には、さら
に洗浄水取り出し配管20が接続されている。原水供給
配管19および洗浄水取り出し配管20には、それぞれ
バルブ18a,18bが設けられている。端板12bの
原水出口15には、原水取り出し配管17が接続され、
原水取り出し配管17にはフラッシング配管17aが接
続されている。原水取り出し配管17にはバルブ18c
が設けられており、このバルブ18cと並列にフラッシ
ング配管17aにバルブ18fが設けられている。ま
た、透過水出口14には透過水取り出し配管21が接続
され、透過水取り出し配管21にはさらに洗浄水供給配
管21aが接続されている。透過水取り出し配管21お
よび洗浄水供給配管21aには、それぞれバルブ18
d,18eが設けられている。各配管19,20,2
1,21a,17,17aのバルブ18a,18b,1
8d,18e,18c,18fの開閉はタイマ(図示せ
ず)により制御され、所定の時間間隔ごとに所定時間開
くように各々設定されている。
【0137】図5に示すように、スパイラル型膜モジュ
ール100の原水入口13(図4)は、原水供給配管1
9を介して加圧ポンプ101に接続され、さらに原水タ
ンク200に接続されている。加圧ポンプ101は自動
制御装置150により制御される。この原水供給配管1
9には、原水流量計110および原水入口側圧力計12
0が設けられている。また、原水供給配管19に接続さ
れた洗浄水取り出し配管20には、洗浄水流量計113
が設けられている。一方、スパイラル型膜モジュール1
00の原水出口15(図4)に接続された原水取り出し
配管17には、原水出口側圧力計122および原水出口
側流量計112が設けられている。さらに、スパイラル
型膜モジュール100の透過水出口14(図4)に接続
された透過水取り出し配管21には、透過水側圧力計1
21および透過水流量計111が設けられている。ま
た、透過水取り出し配管21に接続された洗浄水供給配
管21aには、洗浄水圧力計123が設けられ、さらに
加圧ポンプ102が接続されている。加圧ポンプ102
は自動制御装置151により制御される。
【0138】なお、本例においては、原水供給配管1
9、バルブ18aおよび加圧ポンプ101が原液供給系
に相当し、透過水取り出し配管21およびバルブ18d
が透過液取り出し系に相当する。また、洗浄水供給配管
21a、バルブ18eおよび加圧ポンプ102が洗浄液
導入系に相当し、洗浄水取り出し配管20およびバルブ
18bが洗浄液取り出し系に相当する。さらに、各バル
ブ18a〜18fを制御するタイマ(図示せず)および
加圧ポンプ101,102を制御する自動制御装置15
0,151が制御系に相当する。
【0139】スパイラル型膜モジュール100の運転時
には、原水供給配管19のバルブ18aおよび透過水取
り出し配管21のバルブ18dを開き、それ以外の配管
20,21a,17,17aのバルブ18b,18e,
18c,18fを閉じる。原水タンク200から取水さ
れた原水51は、加圧ポンプ101により加圧され、原
水供給配管19を通して圧力容器10の原水入口13か
ら圧力容器10の内部に導入される。
【0140】原水51は、外周部流路材5に沿って流
れ、スパイラル型膜エレメント1の少なくとも外周部側
から分離膜9を透過し、原水スペーサ4に沿って封筒状
膜3間に浸入する。図4の例では、原水51がスパイラ
ル型膜エレメント1の外周部側および両端部側から封筒
状膜3間に浸入する。分離膜7を透過した透過水が透過
水スペーサ6に沿って集水管2の内部に流れ込む。それ
により、圧力容器10の透過水出口14から透過水取り
出し配管21を通して透過水52aが取り出される。こ
のようにして、全量濾過が行われる。
【0141】この場合、スパイラル状膜要素1aの外周
部面が分離膜9で覆われているので、分離膜9の孔径よ
りも大きな濁質物質等の汚染物質はスパイラル型膜エレ
メント1の少なくとも外周部で捕捉される。すなわち、
分離膜9の孔径よりも小さな汚染物質のみが封筒状膜3
間に侵入する。したがって、封筒状膜3を構成する分離
膜7の負荷が減少する。
【0142】なお、原水取り出し配管17のバルブ18
cを開いて原水出口15から一部原水51aを取り出し
てもよい。この場合、所定量の原水51aを取り出すこ
とができるようにバルブ18cを所定の大きさに開く。
このようなバルブ18cの調整は、例えば原水出口側流
量計112または原水出口側圧力計122を用いて行
う。このようにして、一部の原水51aを原水取り出し
配管17から取り出すことにより、スパイラル型膜エレ
メント1の外周部で原水51aの流れを形成することが
できる。それにより、原水中の汚染物質の沈降を抑制し
つつ、汚染物質の一部を原水51aとともに原水取り出
し配管17を通して圧力容器10の外部に取り出すこと
ができる。
【0143】また、原水出口15を原水タンク200に
接続する循環系をさらに設け、外部に取り出した原水5
1aの少なくとも一部を循環系により再び原水タンク2
00に戻してもよい。この場合、原水51aを循環させ
て再び原水51として供給することができるので、高い
回収率で透過水52aが得られる。
【0144】上記のスパイラル型膜モジュール100の
運転は、温度等による影響を受けるとともに、運転に伴
ってスパイラル型膜エレメント1の膜面、原水スペーサ
4、外周部等に付着および堆積する汚染物質の影響等を
受ける。
【0145】例えば、スパイラル型膜エレメント1の膜
面、外周部等に汚染物質が堆積すると、透過水が分離膜
9および封筒状膜3を透過しにくくなる。それにより、
透過水取り出し配管21を通して得られる透過水52a
の流量が減少するとともに、原水供給配管19を通して
供給される原水51の流量が減少する。このような透過
水52aまたは原水51の流量の減少を抑制して常に安
定した運転を行うため、上記のスパイラル型膜モジュー
ルの運転方法においては、透過水52aの流量または原
水51の流量が常に一定に保たれるように制御が行われ
る。以下において、運転の制御方法について説明する。
【0146】透過水52aの流量が常に一定になるよう
に運転を制御する場合、透過水取り出し配管21に設け
られた透過水流量計111により透過水52aの流量を
計測する。スパイラル型膜エレメント1の膜面、外周部
等へ汚染物質が堆積すると透過水52aの流量が減少す
る。このような透過水52aの流量の変化が透過水流量
計111において観測されると、透過水流量計111か
ら自動制御装置150に信号が送られる。この信号に基
づいて加圧ポンプ101の出力(回転数)が制御され、
原水51の供給圧力および供給流量が調整される。この
ようにして、透過水52aの流量が回復し、透過水52
aの流量が常に一定に保たれる。それにより、常に一定
量の生産水が得られるシステムが実現される。
【0147】一方、供給される原水51の流量が常に一
定になるように運転を制御する場合、原水供給配管19
に設けられた原水流量計110により原水51の流量を
計測する。スパイラル型膜エレメント1の膜面、外周部
等へ汚染物質が堆積すると原水51の流量が減少する。
このような原水51の流量の変化が原水流量計110に
おいて観測されると、原水流量計110から自動制御装
置150に信号が送られる。このような信号に基づいて
加圧ポンプ101の出力(回転数)が制御され、原水5
1の供給圧力が調整される。このようにして、原水51
の流量が回復し、原水51の流量が常に一定に保たれ
る。常に取水量を一定とするシステムが実現される。
【0148】なお、前述のように原水取り出し配管17
のバルブ18cを閉じて全量濾過を行う場合において
は、理論上、原水51の流量と透過水52aの流量とが
等しいため、原水51の流量を一定に保つことと透過水
52aの流量を一定に保つこととは同義である。
【0149】以上のように、スパイラル型膜モジュール
100の運転時においては原水51の流量または透過水
52aの流量が一定になるように制御が行われるため、
常に安定した運転を行うことが可能となる。
【0150】なお、上記においては、原水51または透
過水52aの流量が一定になるようにスパイラル型膜モ
ジュール100の運転を制御する、いわゆる定量運転に
ついて説明したが、これ以外に、スパイラル型膜モジュ
ール100の運転圧力が一定になるように運転を制御す
る、いわゆる定圧運転を行ってもよい。このような定圧
運転においては、例えば、原水入口側の圧力が一定にな
るように運転を制御する。
【0151】原水入口側の圧力が常に一定になるように
運転を制御する場合、原水供給配管19に設けられた原
水入口側圧力計120により原水51の圧力を計測す
る。スパイラル型膜エレメント1の膜面、外周部等へ汚
染物質が堆積すると、原水入口側の圧力が高くなる。こ
のような原水入口側の圧力の変化が原水入口側圧力計1
20において観測されると、原水入口側圧力計120か
ら自動制御装置150に信号が送られる。この信号に基
づいて加圧ポンプ101の出力(回転数)が制御され、
原水51の供給流量が調整される。このようにして、原
水入口側の圧力の増加が抑制され、原水入口側の圧力が
常に一定に保たれる。
【0152】以上のように、原水入口側の圧力が一定に
なるように制御を行う定圧運転の場合においても、前述
の定量運転と同様、常に安定した運転を行うことが可能
となる。
【0153】所定時間濾過を行った後、透過側から透過
水52bによる逆流洗浄を行う。逆流洗浄時には、原水
供給配管19のバルブ18a、透過水取り出し配管21
のバルブ18d、原水取り出し配管17のバルブ18c
およびフラッシング配管17aのバルブ18fを閉じ、
洗浄水供給配管21aのバルブ18eおよび洗浄水取り
出し配管20のバルブ18bを開く。なお、運転時に原
水取り出し配管17のバルブ18cを前述のように所定
の大きさに開いて一部の原水51aを取り出す場合にお
いては、洗浄時においてもバルブ18cを所定の大きさ
に開いたままとする。
【0154】加圧ポンプ102により加圧された透過水
52bが、洗浄水として、洗浄水供給配管21aおよび
透過水取り出し配管21を通してスパイラル型膜モジュ
ール100の透過水出口14から集水管2の内部に導入
される。
【0155】図6は図1のスパイラル型膜エレメント1
における逆流洗浄動作を示す一部切欠き斜視図である。
【0156】逆流洗浄時の透過水52bは、集水管2か
ら封筒状膜3を透過し、膜面、原水スペーサ4等に付着
した汚染物質を剥離させ、原水スペーサ4に沿って少な
くとも外周部に向かって流れる。また、この透過水52
bにより、スパイラル型膜エレメント1の少なくとも外
周部、特に分離膜9に捕捉された汚染物質が容易に剥離
する。剥離した汚染物質は、原水入口13から洗浄水取
り出し配管20を通して透過水52bとともに外部に排
出される。
【0157】ここで、スパイラル型膜エレメント1の膜
面、外周部等における汚染物質の付着の程度は、運転時
の原水入口側の圧力の変化または膜間差圧の変化の程
度、運転時の透過水52aの流量の変化の程度、または
逆流洗浄時に外部に排出される透過水52bの流量の変
化の程度に反映される。したがって、上記の逆流洗浄に
おいては、運転時の原水入口側の圧力の変化または膜間
差圧、運転時の透過水52aの流量、または逆流洗浄時
に排出される透過水52bの流量の変化の程度に応じ
て、逆流洗浄の条件、すなわち逆流洗浄に用いる透過水
52bの供給圧力、透過水52bの供給流量、逆流洗浄
を行う時間間隔または逆流洗浄の時間を調整する。この
場合、自動制御装置151により加圧ポンプ102の出
力(回転数)を制御し、スパイラル型膜エレメント1の
汚染の程度に応じて、逆流洗浄に用いる透過水52bの
供給流量または供給圧力を制御する。また、各配管1
9,20,21,21a,17,17aのバルブ18
a,18b,18d,18e,18c,18fの開閉を
タイマ(図示せず)により制御し、スパイラル型膜エレ
メント1の汚染の程度に応じて、所定の時間間隔ごとに
所定の時間ずつバルブ18a〜18fが自動的に開くよ
うに制御する。以下において、洗浄時の制御方法につい
て説明する。
【0158】運転時において、前述のように透過水52
aの流量または原水51の流量を一定に制御する定量運
転が行われるスパイラル型膜モジュール100において
は、スパイラル型膜エレメント1の膜面、外周部等への
汚染物質の堆積に伴って、透過水が分離膜9および封筒
状膜3を透過しにくくなり、原水入口側の圧力が透過水
出口側の圧力に比べて大きくなる。汚染物質がさらに堆
積すると、原水入口側の圧力と透過水出口側の圧力との
差(膜間差圧)がさらに大きくなる。このように、原水
入口側の圧力の変化の程度または膜間差圧の変化の程度
がスパイラル型膜エレメント1の汚染の程度を反映する
ことから、原水供給配管19に設けられた原水入口側圧
力計120またはこの原水入口側圧力計120と透過水
取り出し配管21に設けられた透過水出口側圧力計12
1とを用いて原水入口側圧力または膜間差圧を計測し、
原水入口側圧力の変化の程度または膜間差圧の変化の程
度に応じて、逆流洗浄に用いる透過水52bの供給流量
および供給圧力を調整するとともに、逆流洗浄を行う時
間間隔および逆流洗浄の時間を調整する。なお、原水入
口側圧力計120により原水入口側の圧力を計測し、こ
の原水入口側の圧力の変化の程度に応じて、透過水52
bの供給水量および供給圧力、逆流洗浄を行う時間間隔
および逆流洗浄の時間を調整してもよい。
【0159】例えば、原水入口側圧力の変化または膜間
差圧の変化が小さい場合は、スパイラル型膜エレメント
1に堆積した汚染物質が少ないので、自動制御装置15
1により加圧ポンプ102の出力(回転数)を低く設定
し、逆流洗浄に用いる透過水52bの供給流量および供
給圧力を小さくする。また、タイマにより各バルブ18
a〜18fの開閉を制御し、逆流洗浄を行う時間間隔を
長くするとともに、逆流洗浄の時間を短くする。一方、
原水入口側圧力の変化または膜間差圧の変化が大きい場
合は、スパイラル型膜エレメント1に堆積した汚染物質
が多いので、自動制御装置151により加圧ポンプ10
2の出力(回転数)を高く設定し、逆流洗浄に用いる透
過水52bの供給流量および供給圧力を大きくする。ま
た、タイマによりバルブ18a〜18fの開閉を制御
し、逆流洗浄を行う時間間隔を短くするとともに、逆流
洗浄の時間を長くする。
【0160】以上のように、スパイラル型膜モジュール
100の原水入口側圧力の変化または膜間差圧の変化の
程度に応じて、逆流洗浄に用いる透過水52bの供給流
量および供給圧力、また、逆流洗浄を行う時間間隔およ
び逆流洗浄時間を制御することにより、汚染物質を効率
よく容易にかつ確実に除去し、原水入口側圧力または膜
間差圧の増加を抑制することが可能となる。
【0161】一方、運転時において、前述のように原水
側圧力を一定に制御する定圧運転が行われるスパイラル
型膜モジュール100においては、スパイラル型膜エレ
メント1の膜面、外周部等への汚染物質の堆積に伴っ
て、透過水が分離膜9および封筒状膜3を透過しにくく
なり、透過水52aの流量が低下する。このように、透
過水52aの流量の変化の程度がスパイラル型膜エレメ
ント1の汚染の程度を反映することから、透過水取り出
し配管21に設けられた透過水流量計111を用いて透
過水52aの流量を計測し、透過水52aの流量の変化
の程度に応じて、逆流洗浄に用いる透過水52bの供給
流量および供給圧力を調整するとともに、逆流洗浄を行
う時間間隔および逆流洗浄の時間を調整する。
【0162】例えば、運転時の透過水52aの流量の変
化が小さい場合は、スパイラル型膜エレメント1に堆積
した汚染物質が少ないので、上記の定量運転の場合にお
いて前述したように、自動制御装置151により加圧ポ
ンプ102を制御し、逆流洗浄に用いる透過水52bの
供給圧力および供給流量を抑制する。また、タイマによ
りバルブ18a〜18fの開閉を制御し、逆流洗浄を行
う時間間隔を長くするとともに、逆流洗浄の時間を短く
する。一方、運転時の透過水52aの流量の変化が大き
い場合は、スパイラル型膜エレメント1に堆積した汚染
物質が多いので、加圧ポンプ102を制御して逆流洗浄
に用いる透過水52bの供給流量および供給圧力を増加
させる。また、バルブ18a〜18fの開閉を制御し、
逆流洗浄を行う時間間隔を短くするとともに、逆流洗浄
の時間を長くする。
【0163】以上のように、スパイラル型膜モジュール
100の運転時の透過水52aの流量の変化の程度に応
じて、逆流洗浄に用いる透過水52bの供給流量および
供給圧力、また、逆流洗浄を行う時間間隔および逆流洗
浄の時間を制御することにより、汚染物質を効率よく容
易にかつ確実に除去し、運転時の透過水52aの流量の
低下を抑制することが可能となる。
【0164】あるいは、逆流洗浄時に排出される透過水
52bの流量の低下の程度に応じて、逆流洗浄に用いる
透過水52bの供給流量および供給圧力を制御するとと
もに、逆流洗浄を行う時間間隔および逆流洗浄の時間を
変化させてもよい。スパイラル型膜エレメント1の膜
面、外周部等に汚染物質が堆積すると、洗浄時に供給さ
れた透過水52bが封筒状膜3および分離膜9を透過し
にくくなるため、洗浄水取り出し配管20から排出され
る透過水52bの流量が低下する。このように、排出さ
れる透過水52bの流量の変化がスパイラル型膜エレメ
ント1の汚染の程度を反映することから、透過水取り出
し配管20に設けられた洗浄水流量計113により、排
出される透過水52bの流量を計測し、この透過水52
bの流量の変化の程度に応じて、逆流洗浄に用いる透過
水52bの供給圧力および供給流量を調整するととも
に、逆流洗浄を行う時間間隔および逆流洗浄の時間を調
整する。
【0165】例えば、透過水取り出し配管20から排出
される透過水52bの流量の変化が小さい場合は、スパ
イラル型膜エレメント1に堆積した汚染物質が少ないの
で、自動制御装置151により加圧ポンプ102の出力
(回転数)を制御し、逆流洗浄に用いる透過水52bの
供給流量および供給圧力を抑制する。また、タイマによ
りバルブ18a〜18fの開閉を制御し、逆流洗浄を行
う時間間隔を長くするとともに、逆流洗浄の時間を短く
する。一方、排出される透過水52bの流量の変化が大
きい場合は、スパイラル型膜エレメント1に堆積した汚
染物質が多いので、自動制御装置151により加圧ポン
プ102の出力(回転数)を増加させ、逆流洗浄に用い
る透過水52bの供給流量および供給圧力を増加させ
る。また、タイマによりバルブ18a〜18fの開閉を
制御し、逆流洗浄を行う時間間隔を短くするとともに、
逆流洗浄の時間を長くする。
【0166】以上のように、逆流洗浄に用いられた後に
排出される透過水52bの流量の変化の程度に応じて、
逆流洗浄に用いる透過水52bの供給流量および供給圧
力、また、逆流洗浄を行う時間間隔および逆流洗浄時間
を制御することにより、汚染物質を効率よく容易にかつ
確実に除去し、排出される透過水52bの流量の低下を
抑制することが可能になる。
【0167】上記の逆流洗浄後、原水51bによるフラ
ッシングを行う。すなわち、原水供給配管19のバルブ
18aを開き、洗浄水取り出し配管20のバルブ18b
および洗浄水供給配管21aのバルブ18eを閉じた状
態で、原水供給配管19を通して原水入口13から原水
51bを供給しつつフラッシング配管17aのバルブ1
8fを開放する。それにより、原水51bが外周部流路
材5に沿って軸方向に直線状に流れ、逆流洗浄により剥
離した汚染物質が、原水出口15からフラッシング配管
17aを通して、原水51bとともに外部に排出され
る。また、スパイラル型膜エレメント1の膜面、外周部
等に残存する汚染物質がフラッシングによりスパイラル
型膜エレメント1から剥離し、前述のように原水51b
とともに外部に排出される。その結果、膜流束が洗浄前
と比較して格段に回復する。
【0168】逆流洗浄およびフラッシングを行う上記の
洗浄方法によれば、スパイラル型膜エレメント1の膜
面、外周部等、特に分離膜9に付着した汚染物質を、外
周部流路材5に沿って外部に容易にかつ確実に効率よく
排出することができるので、分離膜9の抵抗の増大を抑
えることが可能である。それにより、常に安定した透過
水量を維持することができる。また、スパイラル型膜エ
レメント1の汚染の程度に応じて逆流洗浄の条件を制御
することにより、スパイラル型膜エレメント1の洗浄を
効果的に行うことができるため、透過水52aの生産効
率の高い運転を安定して行うことが可能となる。
【0169】また、スパイラル型膜エレメント1の外周
部が外周部流路材5で被覆されているので、スパイラル
型膜エレメント1のハンドリング(取扱い)性が向上す
る。
【0170】さらに、前述のような濾過形態によりスパ
イラル型膜エレメント1と圧力容器10との間の空隙部
に図17に示したデッドスペースSのようなデッドスペ
ースが形成されないので、微生物等の雑菌の繁殖、有機
物の分解による悪臭の発生、分離膜の分解等の問題が発
生せず、高い信頼性が得られる。
【0171】また、スパイラル型膜エレメント1に全方
向から圧力が加わるので、スパイラル型膜エレメント1
の変形の問題が生じず、パッキンホルダおよび外装材が
不要となる。それにより、部品コストおよび製造コスト
が低減される。
【0172】また、原水51を供給するポンプに大きな
ものを用いる必要がないため、システムコストが低減さ
れる。
【0173】なお、上記の洗浄時においては、まず集水
管2に透過水52bを導入し、逆流洗浄によりスパイラ
ル型膜エレメント1の外周部、膜面等に捕捉された汚染
物質を剥離させた後原水51bによるフラッシングを行
っているが、まず原水51bによるフラッシングを行
い、その後に逆流洗浄を行ってもよい。この洗浄方法に
よれば、スパイラル型膜エレメント1の膜面、外周部等
に捕捉された汚染物質のほとんどがフラッシングにより
除去され、さらに逆流洗浄することにより、スパイラル
型膜エレメント1の膜面、外周部等に残存する汚染物質
を除去することができる。あるいは、逆流洗浄と同時に
フラッシングを行ってもよい。この場合においても、上
記と同様の効果が得られる。
【0174】また、フラッシング後に外部に排出した原
水51bまたは逆流洗浄後に外部に排出した透過水52
bの少なくとも一部を、再び原水タンク200に戻して
もよい。この場合においては、原水51bまたは透過水
52bの少なくとも一部を循環させて再び原水51とし
て供給することが可能となるため、高い回収率で透過水
52aを得ることが可能となる。
【0175】なお、上記においては、図1のスパイラル
型膜エレメント1を備えたスパイラル型膜モジュール1
00について説明したが、本発明に係るスパイラル型膜
モジュールの運転方法は、図1のスパイラル型膜エレメ
ント1以外のスパイラル型膜エレメントを備えたスパイ
ラル型膜モジュールにおいても適用可能である。
【0176】図7は本発明の他の実施例におけるスパイ
ラル型膜エレメントの正面図である。図7では、外周部
流路材の図示が省略されている。
【0177】図7(a)のスパイラル型膜エレメント1
においては、スパイラル状膜要素1aの両端部が樹脂層
40で封止されている。図7(b)のスパイラル型膜エ
レメント1においては、スパイラル状膜要素1aの一端
部が樹脂層40で封止されている。
【0178】図7(a),(b)のスパイラル型膜エレ
メント1では、製造時の作業工程が増加するが、スパイ
ラル型膜エレメント1の両端部または一端部に原水を供
給するスペースが不要となる。したがって、圧力容器を
小型化することができ、圧力容器内にスパイラル型膜エ
レメント1を収納してなるスパイラル型膜モジュールを
小型化することができる。
【0179】また、スパイラル型膜エレメント1の樹脂
層40で封止された端部を圧力容器の原水入口側に配置
することにより、原水導入時に原水の動圧によりスパイ
ラル型膜エレメント1の端面に汚れが付着することを防
止することができる。
【0180】図8は本発明のさらに他の実施例における
スパイラル型膜エレメントの一部切欠き斜視図である。
また、図9は図8のスパイラル型膜エレメントの封筒状
膜の一例を示す横断面図であり、図10は図8のスパイ
ラル型膜エレメントの封筒状膜の他の例を示す横断面図
である。さらに、図11は図8のスパイラル型膜エレメ
ントの一部切欠き正面図である。
【0181】図8に示すスパイラル型膜エレメント1
は、有孔中空管からなる集水管2の外周面にそれぞれ独
立した複数の封筒状膜3または連続した複数の封筒状膜
3を巻回することにより構成されるスパイラル状膜要素
1aを含む。封筒状膜3の間には、封筒状膜3同士が密
着して膜面積が狭くなることを防止するため、および原
水の流路を形成するために原水スペーサ(原液流路材)
4が挿入されている。
【0182】図9および図10に示すように、封筒状膜
3は、透過水スペーサ(透過液流路材)6の両面に2枚
の分離膜7を重ね合わせて3辺を接着することにより形
成され、その封筒状膜3の開口部が集水管2の外周面に
取り付けられている。分離膜7としては、10kgf/
cm2 以下で運転される低圧逆浸透膜、限外濾過膜、精
密濾過膜等が用いられる。
【0183】図9の例では、複数の封筒状膜3がそれぞ
れ独立した分離膜7により形成される。図10の例で
は、複数の封筒状膜3が連続した分離膜7を折り畳むこ
とにより形成される。
【0184】また、スパイラル状膜要素1aの外周面は
液体透過性材料であるネット8で覆われている。このネ
ット8の材質としては、ポリオレフィン、ポリスルホ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリアミド等の合
成樹脂、またはステンレス、鉄等の金属を用いることが
できる。
【0185】ネット8は、3メッシュ以上200メッシ
ュ以下であることが好ましい。それにより、逆流洗浄時
の逆圧によるスパイラル状膜要素1aの膨らみを確実に
抑えることができるとともに、運転時に外周部側からス
パイラル状膜要素1a内に原水を十分に供給することが
できる。
【0186】図8に示すスパイラル型膜エレメント1に
おいては、ネット8の材質として、トリコット布にエポ
キシ樹脂を含浸させたものを使用する。このネット8
は、50メッシュであり、縦糸および横糸のピッチは
0.5mm、縦糸および横糸の径は0.15mmであ
る。
【0187】なお、スパイラル状膜要素1aの外周面に
加えてスパイラル状膜要素1aの端面もネット8で覆っ
てもよい。
【0188】図11に示すように、スパイラル状膜要素
1aの外周面を覆うネット8の3箇所に等間隔で円周方
向に沿って樹脂81が塗布され、それによりネット8が
スパイラル状膜要素1aの外周面に3箇所で固定されて
いる。樹脂81の塗布箇所の数は、逆流洗浄時に生じる
逆圧に依存するため特に限定しないが、樹脂81の塗布
箇所が3箇所よりも多くなると、逆流洗浄時にスパイラ
ル状膜要素1aの外周部の汚染物質が除去されにくくな
る。したがって、例えば長さ944cmのスパイラル状
膜要素1aでは、3箇所程度を樹脂5aで固定すること
が好ましい。
【0189】ネット8の外周面側は、外周部流路材5で
覆われている。外周部流路材5の材質および寸法は、図
1に示した外周部流路材5の材質および寸法と同様であ
る。
【0190】なお、外周部のネット8の全体を外周部流
路材5で覆ってもよく、あるいは一部の領域を外周部流
路材5で覆ってもよい。
【0191】図8に示すスパイラル型膜エレメント1を
備えたスパイラル型膜モジュールは、図1に示すスパイ
ラル型膜エレメント1を備えた図4のスパイラル型膜モ
ジュール100と同様、図5に示すスパイラル型膜モジ
ュールの運転方法により運転される。
【0192】この場合、スパイラル状膜要素1aの外周
部面がネット8で覆われているので、ネット8の孔径よ
りも大きな濁質物質等の汚染物質はスパイラル型膜エレ
メント1の少なくとも外周部で捕捉される。すなわち、
ネット8の孔径よりも小さな汚染物質のみが封筒状膜3
間に侵入する。したがって、封筒状膜3を構成する分離
膜7の負荷が減少する。
【0193】また、この場合のスパイラル型膜モジュー
ルにおいても、図4および図5において前述したよう
に、透過水52aの流量または原水51の流量が一定に
なるように運転が抑制され、定量運転が行われる。それ
により、常に安定した運転を行うことが可能となる。
【0194】なお、図4および図5において前述したよ
うに、この場合においても、定量運転以外に、原水入口
側の圧力が一定になるように運転を制御して定圧運転を
行ってもよい。それにより、常に安定した運転を行うこ
とが可能となる。
【0195】一方、洗浄時においては、図1に示すスパ
イラル型膜エレメント1を備えた図4のスパイラル型膜
モジュール100と同様の洗浄方法により、逆流洗浄お
よびフラッシングが行われる。
【0196】図12は、図8に示すスパイラル型膜エレ
メント1の洗浄動作を示す一部切欠き斜視図である。
【0197】図12に示すように、洗浄水供給配管21
aを通して供給された透過水52bが、集水管2から封
筒状膜3を透過し、膜面、原水スペーサ4等に付着した
汚染物質を剥離させ、原水スペーサ4に沿って少なくと
も外周部に向かって流れる。また、この透過水52bに
より、スパイラル型膜エレメント1の少なくとも外周
部、特にネット8に捕捉された汚染物質が容易に剥離す
る。このようにして逆流洗浄を行った後、原水51bに
よるフラッシングを行う。フラッシングにより、逆流洗
浄により剥離した汚染物質が原水出口15からフラッシ
ング配管17aを通して外部に排出される。また、スパ
イラル型膜エレメント1の膜面、外周部等に残存する汚
染物質がフラッシングによりスパイラル型膜エレメント
1から剥離し、上述のように外部に排出される。その結
果、膜流束が洗浄前と比較して格段に回復する。
【0198】なお、この場合においても、図4および図
5において前述したように、運転時の原水入口側圧力の
変化または膜間差圧の変化の程度、運転時の透過水52
aの流量の変化の程度、または逆流洗浄後に排出する透
過水52bの流量の変化の程度に応じて、逆流洗浄の条
件、すなわち逆流洗浄に用いる透過水52bの供給圧
力、透過水52bの供給流量、逆流洗浄を行う時間間隔
または逆流洗浄の時間を制御する。それにより、スパイ
ラル型膜エレメント1の洗浄を効果的に行うことがで
き、透過水52aの生産効率の高い運転を安定して行う
ことが可能となる。
【0199】上記の洗浄方法によれば、スパイラル型膜
エレメント1の外周部、特にネット8に付着した汚染物
質を、外周部流路材5に沿って、外部に容易にかつ確実
に効率よく排出することができるので、ネット8の抵抗
の増大を抑えることが可能である。それにより、常に安
定した透過水量を維持することができる。
【0200】図8に示すスパイラル型膜エレメント1に
おいては、スパイラル状膜要素1aの外周面がネット8
で覆われているので、スパイラル状膜要素1aの外周部
に捕捉された汚染物質により逆流洗浄時に生じる逆圧が
大きくなっても、外周部のネット8によりスパイラル状
膜要素1aの膨らみが防止され、封筒状膜3間の間隔が
大きくならない。したがって、封筒状膜3の膨らみによ
る膜の破損が防止され、原水51中の汚染物質が透過水
52a中に漏れ出ることがなくなる。
【0201】特に、ネット8が複数箇所でスパイラル状
膜要素1aの外周部に固定されているので、逆流洗浄時
の逆圧が高い場合でも、スパイラル状膜要素1aの膨ら
みが確実に防止される。
【0202】図8に示すスパイラル型膜エレメント1の
外周部は外周部流路材5で被覆されているので、スパイ
ラル型膜エレメント1のハンドリング(取扱い)性が向
上する。
【0203】また、図8に示すスパイラル型膜エレメン
ト1を備えたスパイラル型膜モジュールにおいては、前
述のような濾過形態によりスパイラル型膜エレメント1
と圧力容器10との間の空隙部にデッドスペースが形成
されないので、微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分解に
よる悪臭の発生、分離膜の分解等の問題が発生せず、高
い信頼性が得られる。
【0204】さらに、スパイラル型膜エレメント1に全
方向から圧力が加わるので、スパイラル型膜エレメント
1の変形の問題が生じず、パッキンホルダおよび外装材
が不要となる。それにより、部品コストおよび製造コス
トが低減される。
【0205】また、原水51を供給するポンプに大きな
ものを用いる必要がないため、システムコストが低減さ
れる。
【0206】さらに、本発明に係るスパイラル型膜モジ
ュールの運転方法は、図13に示すような透過水スペー
サ6の一部をネットとして用いたスパイラル型膜エレメ
ント1を備えたスパイラル型膜モジュールに適用しても
よい。このようなスパイラル型膜エレメント1において
は、1つの封筒状膜3内に挿入された透過水スペーサ6
が封筒状膜3の外周部側の側部から外部へ突出するよう
に延長され、透過水スペーサ6の延長された部分がネッ
ト8としてスパイラル状膜要素1aの外周面に巻回され
ている。封筒状膜3の外周部側の側部から外部へ突出す
る透過水スペーサ6と封筒状膜3との間は樹脂6aでシ
ールされている。
【0207】この場合、ネット8を別個に設けることに
よる追加の部品コストを抑えつつ逆流洗浄時の逆圧によ
るスパイラル状膜要素1aの膨らみを延長された透過水
スペーサ6により防止することができる。
【0208】上記においては、図4に示すように、圧力
容器10内に1本のスパイラル型膜エレメント1が装填
されてなるスパイラル型膜モジュール100について説
明したが、本発明に係るスパイラル型膜モジュールの運
転方法は、圧力容器内に複数本のスパイラル型膜エレメ
ント1が装填されてなるスパイラル型膜モジュールにお
いても適用可能である。
【0209】図14は本発明に係るスパイラル型膜モジ
ュールの運転方法の他の例を示す断面図である。
【0210】図14に示すように、圧力容器510は、
筒形ケース511および1対の端板520a,520b
により構成される。筒形ケース511の底部には原水入
口530が形成され、上部には原水出口535が形成さ
れている。原水出口535はエアー抜きにも用いられ
る。また、端板520a,520bの中央部には透過水
出口540が設けられている。
【0211】インターコネクタ516により集水管2が
直列に連結された複数のスパイラル型膜エレメント1が
筒形ケース511内に収納され、筒形ケース511の両
方の開口端がそれぞれ端板520a,520bで封止さ
れる。なお、スパイラル型膜エレメント1としては、図
1、図7、図8または図13に示すスパイラル型膜エレ
メント1を用いることが可能である。この場合において
は、図1に示すスパイラル型膜エレメント1を用いてい
る。両端部のスパイラル型膜エレメント1の集水管2の
一端部が、アダプタ515を介してそれぞれ端板520
a,520bの透過水出口540に嵌合される。このよ
うにして、圧力容器510内に複数のスパイラル型膜エ
レメント1が装填されてなるスパイラル型膜モジュール
500が構成される。
【0212】筒形ケース511の原水入口530は原水
供給配管19が接続されており、原水供給配管19には
さらに洗浄水取り出し配管20が接続されている。原水
供給配管19および洗浄水取り出し配管20には、それ
ぞれバルブ18a,18bが設けられている。また、筒
形ケース511の原水出口535には原水取り出し配管
17が接続され、原水取り出し配管17にはフラッシン
グ配管17aが接続されている。原水取り出し配管17
にはバルブ18cが設けられており、このバルブ18c
と並列にフラッシング配管17aにバルブ18fが設け
られている。端板520a,520bの透過水出口54
0には透過水取り出し配管21がそれぞれ接続され、透
過水取り出し配管21にはさらに洗浄水供給配管21a
が接続されている。透過水取り出し配管21および洗浄
水供給配管21aには、それぞれバルブ18d,18e
が設けられている。各配管19,20,21,21a,
17,17aのバルブ18a,18b,18d,18
e,18c,18fの開閉はタイマ(図示せず)により
制御され、所定の時間間隔ごとに所定時間開くように各
々設定されている。
【0213】スパイラル型膜モジュール500は、図5
に示すスパイラル型膜モジュール100の運転方法と同
様の方法により運転される。スパイラル型膜モジュール
500の運転時には、原水供給配管19のバルブ18a
および透過水取り出し配管21のバルブ18dを開き、
それ以外の配管20,21a,17,17aのバルブ1
8b,18e,18c,18fを閉じる。原水タンク
(図示せず)から取水された原水51は、加圧ポンプ
(図示せず)により加圧され、原水供給配管19を通し
て圧力容器510の原水入口530から圧力容器510
の内部に導入される。
【0214】各スパイラル型膜エレメント1において、
原水51は少なくとも外周部側から分離膜9を透過し、
原水スペーサ4に沿って封筒状膜3間に浸入する。分離
膜7を透過した透過水が透過水スペーサ6に沿って集水
管2の内部に流れ込み、圧力容器100の両端部の透過
水出口540から透過水52aが取り出される。
【0215】以上のようなスパイラル型膜エレメントお
よびスパイラル型膜モジュールの運転方法によれば、図
4に示すスパイラル型膜エレメントおよびスパイラル型
膜モジュールの運転方法と同様、原水51が各スパイラ
ル型膜エレメント1の少なくとも外周部側から供給さ
れ、各スパイラル型膜エレメント1において全量濾過が
行われる。この場合、各スパイラル型膜エレメント1に
おいて、汚染物質が少なくとも外周部で捕捉される。し
たがって、封筒状膜3を構成する分離膜7の負荷が減少
する。
【0216】なお、スパイラル型膜モジュール500の
運転時においても、図4に示すスパイラル型膜モジュー
ル100の運転時において前述したように、原水取り出
し配管17のバルブ18cを開いて原水出口535から
一部原水51aを取り出し、各スパイラル型膜エレメン
ト1の外周部に沿って軸方向に原水51aの流れを形成
してもよい。この場合、原水中の汚染物質の沈降を抑制
しつつ汚染物質の一部を圧力容器510の外部に排出す
ることができるため、さらに安定した透過水量を得るこ
とが可能となる。また、原水出口535を原水タンク
(図示せず)に接続する循環系をさらに設け、外部に取
り出した原水51aの少なくとも一部を再び原水タンク
に戻してもよい。この場合、循環系により、原水51a
を循環させて再び原水51として供給することができる
ので、高い回収率で透過水52aが得られる。
【0217】上記のスパイラル型膜モジュール500の
運転時においても、図4および図5に示すスパイラル型
膜モジュール100の運転時において前述したように、
原水51の流量または透過水52aの流量が一定になる
ように運転を制御し、定量運転を行う。それにより、常
に安定した運転を行うことが可能となる。
【0218】なお、上記の定量運転以外にも、図4およ
び図5において前述したように、原水入口側の圧力が一
定になるように運転を制御し、定圧運転を行ってもよ
い。このような定圧運転の場合においても、定量運転の
場合と同様、常に安定した運転を行うことが可能とな
る。
【0219】所定時間濾過を行った後、スパイラル型膜
モジュール100の洗浄方法と同様の方法により、透過
側から透過水52bによる逆流洗浄を行う。逆流洗浄時
には、原水供給配管19のバルブ18a、透過水取り出
し配管21のバルブ18d、原水取り出し配管17のバ
ルブ18cおよびフラッシング配管17aのバルブ18
fを閉じ、洗浄水供給配管21aのバルブ18eおよび
洗浄水取り出し配管20のバルブ18dを開く。洗浄水
供給側の加圧ポンプ(図示せず)により加圧された透過
水52bが、洗浄水として、洗浄水供給配管21aおよ
び透過水取り出し配管21を通してスパイラル型膜モジ
ュール500の透過水出口540から集水管2の内部に
導入される。
【0220】各スパイラル型膜エレメント1においては
図6に示すように透過水52bが集水管2から封筒状膜
3を透過し、汚染物質を膜面、原水スペーサ4等から剥
離させ、原水スペーサ4に沿って少なくとも外周部に向
かって流れる。また、この透過水52bにより、各スパ
イラル型膜エレメント1の少なくとも外周部に捕捉され
た汚染物質が容易に剥離する。剥離した汚染物質は、原
水入口530から洗浄水取り出し配管20を通して透過
水52bとともに外部に排出される。
【0221】スパイラル型膜モジュール500の逆流洗
浄時においても、図4および図5に示すスパイラル型膜
モジュール100の洗浄方法において前述したように、
運転時の原水入口側圧力の変化または膜間差圧の変化の
程度、運転時の透過水52aの流量の変化の程度、また
は逆流洗浄に用いる透過水52bの流量の変化の程度に
応じて、逆流洗浄の条件、すなわち逆流洗浄に用いる透
過水52bの供給圧力、透過水52bの供給流量、逆流
洗浄を行う時間間隔または逆流洗浄の時間を制御する。
それにより、各スパイラル型膜エレメント1の洗浄を効
果的に行うことができ、透過水52aの生産効率の高い
運転を安定して行うことが可能となる。
【0222】上記の逆流洗浄後、原水51bによるフラ
ッシングを行う。すなわち、原水供給配管19のバルブ
18aを開き、洗浄水取り出し配管20のバルブ18b
および洗浄水配管21aのバルブ18eを閉じた状態
で、原水供給配管19を通して原水入口530から原水
51を供給しつつフラッシング配管17aのバルブ18
fを開放する。それにより、原水51bが外周部流路材
5に沿って軸方向に直線上に流れ、逆流洗浄により剥離
した汚染物質が原水出口535からフラッシング配管1
7aを通して原水51bとともに外部に排出される。ま
た、各スパイラル型膜エレメント1の膜面、外周部等に
残存する汚染物質が、フラッシングにより各スパイラル
型膜エレメント1から剥離し、前述のように原水51b
とともに外部に排出される。その結果、膜流束が洗浄前
と比較して格段に回復する。
【0223】なお、本例のスパイラル型膜モジュール5
00においても、図4および図5に示すスパイラル型膜
モジュール100の洗浄方法において前述したように、
フラッシングを逆流洗浄の前に行ってもよく、あるいは
逆流洗浄と同時行ってもよい。これらの場合において
も、逆流洗浄の後にフラッシングを行う上記の場合と同
様の効果が得られる。
【0224】以上のような洗浄方法により、各スパイラ
ル型膜エレメント1の膜面、原水スペーサ4、外周部等
に付着した汚染物質を、外周部流路材5に沿って、容易
にかつ確実に効率よく外部に排出することができるの
で、安定した透過水量を得ることができる。
【0225】スパイラル型膜モジュール500は複数の
スパイラル型膜エレメント1を装填しているため、スパ
イラル型膜モジュールの処理容量が大きく、効率よく透
過水52aを得ることが可能となる。
【0226】また、前述のような濾過形態により、各ス
パイラル型膜エレメント1と圧力容器510との間の空
隙部にデッドスペースが形成されないので、微生物等の
雑菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の発生、分離膜の
分解等の問題が発生せず、高い信頼性が得られる。
【0227】また、各スパイラル型膜エレメント1にお
いて全方向から圧力が加わるので、スパイラル型膜エレ
メント1の変形の問題が生じず、パッキンホルダおよび
外装材が不要となる。それにより、部品コストおよび製
造コストが低減される。
【0228】また、原水51を供給するポンプに大きな
ものを用いる必要がないため、システムコストが低減さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるスパイラル型膜エレ
メントの一部切欠き斜視図である。
【図2】図1のスパイラル型膜エレメントの封筒状膜の
一例を示す横断面図である。
【図3】図1のスパイラル型膜エレメントの封筒状膜の
他の例を示す横断面図である。
【図4】図1のスパイラル型膜エレメントを備えた本発
明に係るスパイラル型膜モジュールの運転方法の一例を
示す断面図である。
【図5】図4のスパイラル型膜モジュールの運転方法を
示す模式的構成図である。
【図6】図1のスパイラル型膜エレメントにおける逆流
洗浄動作を示す一部切欠き斜視図である。
【図7】本発明の他の実施例におけるスパイラル型膜エ
レメントの正面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例におけるスパイラル
型膜エレメントの一部切欠き斜視図である。
【図9】図9のスパイラル型膜エレメントの封筒状膜の
一例を示す横断面図である。
【図10】図9のスパイラル型膜エレメントの封筒状膜
の他の例を示す横断面図である。
【図11】図9のスパイラル型膜エレメントの一部切欠
き正面図である。
【図12】図9のスパイラル型膜エレメントにおける逆
流洗浄動作を示す一部切欠き斜視図である。
【図13】透過水スペーサをネットとして用いた例を示
す横断面図である。
【図14】本発明に係るスパイラル型膜エレメントおよ
びスパイラル型膜モジュールの運転方法の他の例を示す
断面図である。
【図15】従来のスパイラル型膜エレメントの一部切欠
き斜視図である。
【図16】従来のスパイラル型膜エレメントの外観斜視
図である。
【図17】従来のスパイラル型膜エレメントの運転方法
の一例を示す断面図である。
【図18】従来のスパイラル型膜エレメントにおける逆
流洗浄動作を示す一部切欠き斜視図である。
【符号の説明】
1 スパイラル型膜エレメント 1a スパイラル状膜要素 2 集水管 3 封筒状膜 4 原水スペーサ 5 外周部流路材 6 透過水スペーサ 7 分離膜 8 ネット 9 分離膜 10 圧力容器 13 原水入口 14 透過水出口 51 原水 52 透過水 61,62 線材 81 樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久田 肇 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 4D006 GA05 GA06 GA07 HA62 HA65 HA95 JA02A JA04A JA04B JA04C JA05A JA05C JA10A JA10B JA10C JA30A JA30B JA30C JA53A KA12 KC02 KC03 KC12 KC13 KE01Q KE02Q KE03Q KE05P KE06Q KE07Q KE08P KE17Q KE18Q KE22Q KE24Q KE28Q KE30Q MA03 MA22 MB05 MC18 MC22 MC23 MC24 MC39 MC62 PB02

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1または複数のスパイラル型膜エレメン
    トが原液入口を有する圧力容器内に収容されてなるスパ
    イラル型膜モジュールの運転方法であって、前記スパイ
    ラル型膜エレメントは、有孔中空管の外周面に独立また
    は連続した複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回さ
    れてなるスパイラル状膜要素を含み、前記スパイラル状
    膜要素の外周部が液体透過性材料で覆われ、前記液体透
    過性材料の外周面側が全体的または部分的に外周部流路
    材で覆われ、前記圧力容器の前記原液入口を通して原液
    を一定の流量で前記スパイラル型膜エレメントの少なく
    とも外周部側から供給し、前記有孔中空管の少なくとも
    一方の開口端から透過液を取り出すことを特徴とするス
    パイラル型膜モジュールの運転方法。
  2. 【請求項2】 前記原液の供給圧力を制御することによ
    り原液の流量を一定に制御することを特徴とする請求項
    1記載のスパイラル型膜モジュールの運転方法。
  3. 【請求項3】 前記スパイラル型膜モジュールの原液供
    給側に加圧ポンプが設けられ、前記加圧ポンプの出力を
    制御することにより原液の流量を一定に制御することを
    特徴とする請求項1記載のスパイラル型膜モジュールの
    運転方法。
  4. 【請求項4】 1または複数のスパイラル型膜エレメン
    トが原液入口を有する圧力容器内に収容されてなるスパ
    イラル型膜モジュールの運転方法であって、前記スパイ
    ラル型膜エレメントは、有孔中空管の外周面に独立また
    は連続した複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回さ
    れてなるスパイラル状膜要素を含み、前記スパイラル状
    膜要素の外周部が液体透過性材料で覆われ、前記液体透
    過性材料の外周面側が全体的または部分的に外周部流路
    材で覆われ、前記圧力容器の前記原液入口を通して原液
    を前記スパイラル型膜エレメントの少なくとも外周部側
    から供給し、前記有孔中空管の少なくとも一方の開口端
    から透過液を一定の流量で取り出すことを特徴とするス
    パイラル型膜モジュールの運転方法。
  5. 【請求項5】 前記原液の供給圧力または供給流量を制
    御することにより透過液の流量を一定に制御することを
    特徴とする請求項4記載のスパイラル型膜モジュールの
    運転方法。
  6. 【請求項6】 前記スパイラル型膜モジュールの原液供
    給側に加圧ポンプが設けられ、前記加圧ポンプの出力を
    制御することにより透過液の流量を一定に制御すること
    を特徴とする請求項4記載のスパイラル型膜モジュール
    の運転方法。
  7. 【請求項7】 1または複数のスパイラル型膜エレメン
    トが原液入口を有する圧力容器内に収容されてなるスパ
    イラル型膜モジュールの運転方法であって、前記スパイ
    ラル型膜エレメントは、有孔中空管の外周面に独立また
    は連続した複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回さ
    れてなるスパイラル状膜要素を含み、前記スパイラル状
    膜要素の外周部が液体透過性材料で覆われ、前記液体透
    過性材料の外周面側が全体的または部分的に外周部流路
    材で覆われ、濾過時に、前記圧力容器の前記原液入口を
    通して原液を一定の流量で前記スパイラル型膜エレメン
    トの少なくとも外周部側から供給し、前記有孔中空管の
    少なくとも一方の開口端から透過液を取り出し、洗浄時
    に、前記有孔中空管の少なくとも一方の開口端から洗浄
    液を導入し、前記有孔中空管の外周面から導出される洗
    浄液を前記スパイラル型膜エレメントの少なくとも外周
    部側から排出させて前記圧力容器の外部へ取り出し、前
    記濾過時における前記スパイラル型膜モジュールの原液
    供給側の圧力の変化または原液供給側と透過液取り出し
    側との差圧の変化に応じて、前記洗浄時の洗浄条件を変
    化させることを特徴とするスパイラル型膜モジュールの
    運転方法。
  8. 【請求項8】 1または複数のスパイラル型膜エレメン
    トが原液入口を有する圧力容器内に収容されてなるスパ
    イラル型膜モジュールの運転方法であって、前記スパイ
    ラル型膜エレメントは、有孔中空管の外周面に独立また
    は連続した複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回さ
    れてなるスパイラル状膜要素を含み、前記スパイラル状
    膜要素の外周部が液体透過性材料で覆われ、前記液体透
    過性材料の外周面側が全体的または部分的に外周部流路
    材で覆われ、濾過時に、前記圧力容器の前記原液入口を
    通して原液を前記スパイラル型膜エレメントの少なくと
    も外周部側から供給し、前記有孔中空管の少なくとも一
    方の開口端から透過液を一定流量で取り出し、洗浄時
    に、前記有孔中空管の少なくとも一方の開口端から洗浄
    液を導入し、前記有孔中空管の外周面から導出される洗
    浄液を前記スパイラル型膜エレメントの少なくとも外周
    部側から排出させて圧力容器の外部へ取り出し、前記濾
    過時における前記スパイラル型膜モジュールの原液供給
    側の圧力の変化または原液供給側と透過液取り出し側と
    の差圧の変化に応じて、前記洗浄時の洗浄条件を変化さ
    せることを特徴とするスパイラル型膜モジュールの運転
    方法。
  9. 【請求項9】 1または複数のスパイラル型膜エレメン
    トが原液入口を有する圧力容器内に収容されてなるスパ
    イラル型膜モジュールの運転方法であって、前記スパイ
    ラル型膜エレメントは、有孔中空管の外周面に独立また
    は連続した複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回さ
    れてなるスパイラル状膜要素を含み、前記スパイラル状
    膜要素の外周部が液体透過性材料で覆われ、前記液体透
    過性材料の外周面側が全体的または部分的に外周部流路
    材で覆われ、濾過時に、前記圧力容器の前記原液入口を
    通して原液を一定圧力で前記スパイラル型膜エレメント
    の少なくとも外周部側から供給し、前記有孔中空管の少
    なくとも一方の開口端から透過液を取り出し、洗浄時
    に、前記有孔中空管の少なくとも一方の開口端から洗浄
    液を導入し、前記有孔中空管の外周面から導出される洗
    浄液を前記スパイラル型膜エレメントの少なくとも外周
    部側から排出させて前記圧力容器の外部へ取り出し、前
    記濾過時における透過液の流量の変化に応じて、前記洗
    浄時の洗浄条件を変化させることを特徴とするスパイラ
    ル型膜モジュールの運転方法。
  10. 【請求項10】 1または複数のスパイラル型膜エレメ
    ントが原液入口を有する圧力容器内に収容されてなるス
    パイラル型膜モジュールの運転方法であって、前記スパ
    イラル型膜エレメントは、有孔中空管の外周面に独立ま
    たは連続した複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回
    されてなるスパイラル状膜要素を含み、前記スパイラル
    状膜要素の外周部が液体透過性材料で覆われ、前記液体
    透過性材料の外周面側が全体的または部分的に外周部流
    路材で覆われ、濾過時に、前記圧力容器の前記原液入口
    を通して原液を前記スパイラル型膜エレメントの少なく
    とも外周部側から供給し、前記有孔中空管の少なくとも
    一方の開口端から透過液を取り出し、洗浄時に、前記有
    孔中空管の少なくとも一方の開口端から洗浄液を導入
    し、前記有孔中空管の外周面から導出される洗浄液を前
    記スパイラル型膜エレメントの少なくとも外周部側から
    排出させて前記圧力容器の外部へ取り出し、前記圧力容
    器の外部へ取り出される洗浄液の流量の変化に応じて、
    前記洗浄時の洗浄条件を変化させることを特徴とするス
    パイラル型膜モジュールの運転方法。
  11. 【請求項11】 前記洗浄時の前記洗浄条件は、前記有
    孔中空管に導入する洗浄液の供給流量、前記有孔中空管
    に導入する洗浄液の供給圧力、前記洗浄を行う時間間隔
    および前記洗浄の時間の少なくとも1つであることを特
    徴とする請求項7〜10のいずれかに記載のスパイラル
    型膜モジュールの運転方法。
  12. 【請求項12】 前記圧力容器は原液出口をさらに有
    し、常時または間欠的に前記原液出口から原液の一部を
    前記圧力容器の外部に取り出し、取り出した原液の少な
    くとも一部を再び供給側へ戻すことを特徴とする請求項
    1〜11のいずれかに記載のスパイラル型膜モジュール
    の運転方法。
  13. 【請求項13】 1または複数のスパイラル型膜エレメ
    ントが原液入口を有する圧力容器内に収容されてなるス
    パイラル型膜モジュールであって、前記スパイラル型膜
    エレメントは、有孔中空管の外周面に独立または連続し
    た複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回されてなる
    スパイラル状膜要素を含み、前記スパイラル状膜要素の
    外周部が液体透過性材料で覆われ、前記液体透過性材料
    の外周面側が全体的または部分的に外周部流路材で覆わ
    れ、前記圧力容器の前記原液入口を通して原液を前記ス
    パイラル型膜エレメントの少なくとも外周部側から供給
    する原液供給系と、前記有孔中空管の少なくとも一方の
    開口端から透過液を取り出す透過液取り出し系と、前記
    供給系により前記圧力容器の前記原液入口を通して供給
    される原液の流量を一定に制御する制御系とが設けられ
    たことを特徴とするスパイラル型膜モジュール。
  14. 【請求項14】 1または複数のスパイラル型膜エレメ
    ントが原液入口を有する圧力容器内に収容されてなるス
    パイラル型膜モジュールであって、前記スパイラル型膜
    エレメントは、有孔中空管の外周面に独立または連続し
    た複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回されてなる
    スパイラル状膜要素を含み、前記スパイラル状膜要素の
    外周部が液体透過性材料で覆われ、前記液体透過性材料
    の外周面側が全体的または部分的に外周部流路材で覆わ
    れ、前記圧力容器の前記原液入口を通して原液を前記ス
    パイラル型膜エレメントの少なくとも外周部側から供給
    する原液供給系と、前記有孔中空管の少なくとも一方の
    開口端から透過液を取り出す透過液取り出し系と、前記
    透過液取り出し系により前記有孔中空管の少なくとも一
    方の開口端から取り出される透過液の流量を一定に制御
    する制御系とが設けられたことを特徴とするスパイラル
    型膜モジュール。
  15. 【請求項15】 1または複数のスパイラル型膜エレメ
    ントが原液入口を有する圧力容器内に収容されてなるス
    パイラル型膜モジュールであって、前記スパイラル型膜
    エレメントは、有孔中空管の外周面に独立または連続し
    た複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回されてなる
    スパイラル状膜要素を含み、前記スパイラル状膜要素の
    外周部が液体透過性材料で覆われ、前記液体透過性材料
    の外周面側が全体的または部分的に外周部流路材で覆わ
    れ、濾過時に前記圧力容器の前記原液入口を通して原液
    を前記スパイラル型膜エレメントの少なくとも外周部側
    から供給する原液供給系と、前記濾過時に前記有孔中空
    管の少なくとも一方の開口端から透過液を取り出す透過
    液取り出し系と、洗浄時に前記有孔中空管の少なくとも
    一方の開口端から洗浄液を導入する洗浄液導入系と、前
    記洗浄時に前記スパイラル型膜エレメントの少なくとも
    外周部側から排出される洗浄液を前記圧力容器の外部へ
    取り出す洗浄液取り出し系と、前記濾過時に前記原液供
    給系により前記圧力容器の前記原液入口に供給される原
    液の流量を一定に制御するとともに前記濾過時における
    前記スパイラル型膜モジュールの原液供給側の圧力の変
    化または原液供給側と透過液取り出し側との差圧の変化
    に応じて前記洗浄時の洗浄条件を制御する制御系とが設
    けられたことを特徴とするスパイラル型膜モジュール。
  16. 【請求項16】 1または複数のスパイラル型膜エレメ
    ントが原液入口を有する圧力容器内に収容されてなるス
    パイラル型膜モジュールであって、前記スパイラル型膜
    エレメントは、有孔中空管の外周面に独立または連続し
    た複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回されてなる
    スパイラル状膜要素を含み、前記スパイラル状膜要素の
    外周部が液体透過性材料で覆われ、前記液体透過性材料
    の外周面側が全体的または部分的に外周部流路材で覆わ
    れ、濾過時に前記圧力容器の前記原液入口を通して原液
    を前記スパイラル型膜エレメントの少なくとも外周部側
    から供給する原液供給系と、前記濾過時に前記有孔中空
    管の少なくとも一方の開口端から透過液を取り出す透過
    液取り出し系と、洗浄時に前記有孔中空管の少なくとも
    一方の開口端から洗浄液を導入する洗浄液導入系と、前
    記洗浄時に前記スパイラル型膜エレメントの少なくとも
    外周部側から排出される洗浄液を前記圧力容器の外部へ
    取り出す洗浄液取り出し系と、前記濾過時に前記透過液
    取り出し系により取り出される透過液の流量を一定に制
    御するとともに前記濾過時における前記スパイラル型膜
    モジュールの原液供給側の圧力の変化または原液供給側
    と透過液取り出し側との差圧の変化に応じて前記洗浄時
    の洗浄条件を制御する制御系とが設けられたことを特徴
    とするスパイラル型膜モジュール。
  17. 【請求項17】 1または複数のスパイラル型膜エレメ
    ントが原液入口を有する圧力容器内に収容されてなるス
    パイラル型膜モジュールであって、前記スパイラル型膜
    エレメントは、有孔中空管の外周面に独立または連続し
    た複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回されてなる
    スパイラル状膜要素を含み、前記スパイラル状膜要素の
    外周部が液体透過性材料で覆われ、前記液体透過性材料
    の外周面側が全体的または部分的に外周部流路材で覆わ
    れ、濾過時に前記圧力容器の前記原液入口を通して原液
    を前記スパイラル型膜エレメントの少なくとも外周部側
    から供給する原液供給系と、前記濾過時に前記有孔中空
    管の少なくとも一方の開口端から透過液を取り出す透過
    液取り出し系と、洗浄時に前記有孔中空管の少なくとも
    一方の開口端から洗浄液を導入する洗浄液導入系と、前
    記洗浄時に前記スパイラル型膜エレメントの少なくとも
    外周部側から排出される洗浄液を前記圧力容器の外部へ
    取り出す洗浄液取り出し系と、前記濾過時に前記原液供
    給系により前記圧力容器の前記原液入口に供給される原
    液の圧力を一定に制御するとともに前記濾過時における
    前記透過液の流量の変化に応じて前記洗浄時の洗浄条件
    を制御する制御系とが設けられたことを特徴とするスパ
    イラル型膜モジュール。
  18. 【請求項18】 1または複数のスパイラル型膜エレメ
    ントが原液入口を有する圧力容器内に収容されてなるス
    パイラル型膜モジュールであって、前記スパイラル型膜
    エレメントは、有孔中空管の外周面に独立または連続し
    た複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回されてなる
    スパイラル状膜要素を含み、前記スパイラル状膜要素の
    外周部が液体透過性材料で覆われ、前記液体透過性材料
    の外周面側が全体的または部分的に外周部流路材で覆わ
    れ、濾過時に前記圧力容器の前記原液入口を通して原液
    を前記スパイラル型膜エレメントの少なくとも外周部側
    から供給する原液供給系と、前記濾過時に前記有孔中空
    管の少なくとも一方の開口端から透過液を取り出す透過
    液取り出し系と、洗浄時に前記有孔中空管の少なくとも
    一方の開口端から洗浄液を導入する洗浄液導入系と、前
    記洗浄時に前記スパイラル型膜エレメントの少なくとも
    外周部側から排出される洗浄液を前記圧力容器の外部へ
    取り出す洗浄液取り出し系と、前記洗浄時に前記洗浄液
    取り出し系により前記圧力容器の外部へ取り出される洗
    浄液の流量の変化に応じて前記洗浄時の洗浄条件を制御
    する制御系とが設けられたことを特徴とするスパイラル
    型膜モジュール。
  19. 【請求項19】 前記制御系は、前記洗浄液導入系によ
    り前記有孔中空管に導入される洗浄液の供給流量、前記
    洗浄液導入系により前記有孔中空管に導入される洗浄液
    の供給圧力、前記洗浄を行う時間間隔および前記洗浄の
    時間の少なくとも1つを制御することを特徴とする請求
    項15〜18のいずれかに記載のスパイラル型膜モジュ
    ール。
  20. 【請求項20】 前記圧力容器は原液出口をさらに有
    し、常時または間欠的に前記原液出口から原液の一部を
    前記圧力容器の外部に取り出しかつ取り出した原液の少
    なくとも一部を再び供給側に戻す循環系がさらに設けら
    れたことを特徴とする請求項13〜19のいずれかに記
    載のスパイラル型膜モジュール。
JP11160144A 1999-01-22 1999-06-07 スパイラル型膜モジュールおよびその運転方法 Pending JP2000271459A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11160144A JP2000271459A (ja) 1999-01-22 1999-06-07 スパイラル型膜モジュールおよびその運転方法
US09/488,623 US6533937B1 (en) 1999-01-22 2000-01-20 Methods of running and washing spiral wound membrane modules
EP00300475A EP1022052A3 (en) 1999-01-22 2000-01-21 Spiral wound type membrane element and methods of running and washing it

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1496699 1999-01-22
JP11160144A JP2000271459A (ja) 1999-01-22 1999-06-07 スパイラル型膜モジュールおよびその運転方法
JP11-14966 1999-06-08

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000271459A true JP2000271459A (ja) 2000-10-03

Family

ID=26351022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11160144A Pending JP2000271459A (ja) 1999-01-22 1999-06-07 スパイラル型膜モジュールおよびその運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000271459A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010145919A (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 Toppan Printing Co Ltd 現像装置および現像方法
JP4967072B1 (ja) * 2011-08-04 2012-07-04 グリーンアーム株式会社 飲用水製造装置及び飲用水製造方法
WO2013018819A1 (ja) * 2011-08-04 2013-02-07 グリーンアーム株式会社 飲用水製造装置及び飲用水製造方法
WO2021193785A1 (ja) * 2020-03-27 2021-09-30 東レ株式会社 分離膜エレメントおよび分離膜モジュール

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010145919A (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 Toppan Printing Co Ltd 現像装置および現像方法
JP4967072B1 (ja) * 2011-08-04 2012-07-04 グリーンアーム株式会社 飲用水製造装置及び飲用水製造方法
JP4976599B1 (ja) * 2011-08-04 2012-07-18 グリーンアーム株式会社 飲用水製造装置及び飲用水製造方法
WO2013018819A1 (ja) * 2011-08-04 2013-02-07 グリーンアーム株式会社 飲用水製造装置及び飲用水製造方法
WO2013018236A1 (ja) * 2011-08-04 2013-02-07 グリーンアーム株式会社 飲用水製造装置及び飲用水製造方法
CN103732542A (zh) * 2011-08-04 2014-04-16 格林安株式会社 饮用水制造装置及饮用水制造方法
WO2021193785A1 (ja) * 2020-03-27 2021-09-30 東レ株式会社 分離膜エレメントおよび分離膜モジュール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6432310B1 (en) Methods of running and washing spiral wound membrane module
US6533937B1 (en) Methods of running and washing spiral wound membrane modules
JP4809345B2 (ja) 一体化された透過性流路膜
US7070695B2 (en) Ultrafiltration and microfiltration module and system
US6190557B1 (en) Spiral wound type membrane element, running method and washing method thereof
JP4951860B2 (ja) 選択透過性膜モジュールの製造方法および選択透過性膜モジュール
JP2000271460A (ja) スパイラル型膜モジュールを用いた処理システムおよび処理方法
JP3091015B2 (ja) 膜分離装置
JP5623984B2 (ja) スパイラル型ろ過モジュール及びそれを用いた液処理方法
JPH10230145A (ja) スパイラル型膜エレメント
JP2001029756A (ja) スパイラル型膜モジュールを用いた処理システムおよびその運転方法
JP2000271457A (ja) スパイラル型膜エレメントおよびスパイラル型膜モジュールの運転方法ならびにスパイラル型膜モジュール
JP4270644B2 (ja) スパイラル型膜エレメントおよびスパイラル型膜モジュールの運転方法および洗浄方法
JP4107724B2 (ja) スパイラル型膜エレメント
JP2000271459A (ja) スパイラル型膜モジュールおよびその運転方法
JP4454091B2 (ja) スパイラル型膜モジュールおよびスパイラル型膜エレメントの装填方法
JP2001038165A (ja) 濾過方法
JPH10230140A (ja) スパイラル型膜エレメント
JP2000271461A (ja) スパイラル型膜エレメントおよびスパイラル型膜モジュールの運転方法
JP2000271456A (ja) スパイラル型膜エレメントおよびスパイラル型膜モジュールの運転方法および洗浄方法
JP2010188250A (ja) 水処理方法
JPH10180053A (ja) スパイラル型膜エレメント
JP2002028456A (ja) スパイラル型膜モジュールを用いた処理システムおよびその運転方法
JPH11137974A (ja) スパイラル型膜エレメント
JPH10230144A (ja) スパイラル型膜エレメントの洗浄方法および運転方法