JPH064783A - トンネルの防災盤 - Google Patents

トンネルの防災盤

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JPH064783A
JPH064783A JP16566992A JP16566992A JPH064783A JP H064783 A JPH064783 A JP H064783A JP 16566992 A JP16566992 A JP 16566992A JP 16566992 A JP16566992 A JP 16566992A JP H064783 A JPH064783 A JP H064783A
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JP
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fire
tunnel
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detection pulse
receiving circuit
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JP16566992A
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Kenji Ishii
健二 石井
Toshihiko Shino
敏彦 志野
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Nohmi Bosai Ltd
Original Assignee
Nohmi Bosai Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で不要なノイズを除去できると共
に、火災判定のための各条件値の変更が容易にできるト
ンネルの防災盤を得ることを目的とする。 【構成】 火災発生の判定のための各条件値が設定され
るディップスイッチ群10を備え、MPU16がディッ
プスイッチ群10の各条件値を読み記憶し、そして受信
回路3a〜受信回路3nがトンネル1内の監視区画毎に
配置された検知器からの検知信号を受信して検知パルス
として出力されると、MPU16は、少なくとも受信回
路3a〜受信回路3nが出力する信号から発生するノイ
ズ成分を除去した後に、記憶した各条件値に基づいて、
受信回路3a〜受信回路3nからの各検知パルスを判定
し、各条件を満足している場合は、その検知パルスを出
力した受信回路の監視区画が火災発生と判定するもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトンネルの防災盤に関
し、トンネル環境が標準と異なる場合の、監視区画(以
下区画という)の火災判定の各設定値を容易に切換えら
れる防災盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にトンネルの防災盤は出荷前に工場
内で、標準的な交通量等のノイズ環境に基づいた火災判
定のための標準の各条件値に基づいて、疑似的に発生さ
せた検知信号を用いて、機能試験を実施し、機能に問題
がなければトンネルに配置される。そして、この防災盤
により、1つのトンネルを一括監視するのが一般的であ
る。
【0003】また、トンネル内での火災を監視する防災
盤のシステムの構成としては、防災盤で集中監視する集
中型と、トンネル内に防災盤の機能と同様な機能を有し
た中継器を複数配置して防災盤の機能を分担させる分散
型がある。さらに回線の方式には区画毎に専用の回線を
使用したP型と、複数の区画に共通の回線を使用したR
型がある。
【0004】このような複雑な方式があるが本説明では
集中型で回線がP型とした防災盤をトンネルに配置した
例を説明する。
【0005】図6は従来の集中型の防災盤の概略構成図
である。図において、1はトンネル、k〜knは例え
ば所定の区画毎(この場合はJ、J、……、Jm、
………Jn)に所定の間隔を有して取付けられた検知器
である。この場合は50mの区画毎に2つの検知器が配
置されているとする。また、検知器は2波長方式の検知
器とする。2は防災盤、3a〜3nは区画毎に備えら
れ、内部をリレー等によって構成して、検知器からの検
知信号を受信して整形し、検知パルスとして出力する受
信回路、4a〜4nは区画毎に備えられ、受信回路3a
〜受信回路3nからのノイズ成分を除去するノイズ除去
回路である。
【0006】5a〜5nは区画毎に対応して備えられた
火災判定回路部である。火災判定部5a〜火災判定部5
nは、少なくとも各ノイズ除去回路4a〜4nに対応し
て区画毎に備えられ、検知パルスが所定の各条件値を満
足した場合に出力信号を出力する第1のカウンタ6と、
第1のカウンタ6から出力信号が所定の値を示している
とき、火災検知信号を出力する第2のカウンタ7と、第
2のカウンタ7から火災検知信号が入力すると、所定の
間第1のカウンタ6を停止させた後に、第1のカウンタ
6を動作させ、再び第2の火災検知信号が入力すると、
火災発生信号を出力するタイマー回路8によって構成さ
れている。
【0007】上記のように構成されたトンネルの防災盤
について以下に動作を説明する。例えば区画J1の検知
器k1が火災を検知して検知パルスを受信回路3aに出
力すると、受信回路3aは検知パルス信号を受信し、リ
レー等を動作させて後段のノイズ除去回路4aに出力す
る。
【0008】このとき、ノイズ除去回路4aは例えば受
信回路3aからの検知パルス信号をコンデンサに一時蓄
積し、そのコンデンサの電荷の蓄積が所定量になったと
きの電圧値を検知パルス信号として出力することによっ
て、検知器がトンネル内で取得した不要な誘導ノイズ等
による短いパルス幅(不要パルスともいう)のノイズ成
分を除去していた。次に、火災判定回路部5aの第1の
カウンタ6はノイズ除去回路4aからの検知パルスのパ
ルス数をカウントし、所定の条件値に基づいて判定す
る。例えば検知パルスがあって、次に1.7秒の間隔で
同様な検知パルスが入力したときに、出力を1にし、所
定後に再び同様な条件で検知パルスが入力すると、出力
を2とする。次に、第2のカウンタ7は第1のカウンタ
6の出力が2になったときに火災検知信号(出力を1と
する)を出力する。
【0009】そして、タイマー回路8は第2のカウンタ
7からの火災検知信号の入力に伴って、第1のカウンタ
6を所定の間リセット状態に維持し、その時間の経過に
伴って、第1のカウンタ6をセット状態にし、そして、
再び同様な火災検知信号が入力すると、火災発生とする
信号を出力していた。このような動作は、他の火災判定
回路部も同様であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のト
ンネルの防災盤は、各区画毎にリレーから構成された受
信回路を備えている。受信回路は検知器からのパルス以
外に、誘導ノイズ等によっても動作してしまうため、各
受信回路の後に、不要なチャタリングによるノイズ成分
を除去するノイズ除去回路がそれぞれ必要となり、防災
盤の構成が複雑になるという問題点があった。
【0011】また、防災盤は区画毎に火災判定回路部を
有し、その火災判定回路部の構成を標準的な火災判定の
ための各条件値に基づいて判定するカウンタ回路、タイ
マー回路等のハード構成にして、トンネルを1つの防災
盤で一括して火災判定するのが一般的である。
【0012】このため、標準な火災判定のための各条件
値で火災判定する防災盤をトンネルに配置した後に、ト
ンネル内の交通量の増大等によるノイズ環境の悪化によ
って火災判定の各条件値を変更する必要が発生した場合
は、各区画に対応して備えている複数の火災判定部のカ
ウンタ回路、タイマー回路等の条件値を変更する作業が
必要となり、特に多数の区画の場合は非常に作業時間が
かかるという問題点があった。
【0013】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、簡単な構成で不要なノイズを除去できる
と共に、火災判定のための各条件値の変更が容易にでき
るトンネルの防災盤を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明のトンネルの
防災盤は、トンネル内の所定の監視区画に対応して備え
られ、その監視区画内に配置された検知器からの検知信
号を受信して、検知パルスとして出力する受信回路群
と、火災発生の判定のための各条件値が変更可能に設定
される火災判定値設定手段と、各条件値を読み、各条件
値に基づいて、受信回路群からの各検知パルスを判定
し、各条件を満足している場合は、その検知パルスを出
力した受信回路の監視区画が火災発生と判定するマイク
ロコンピュータとを備えたものである。 また、火災判
定値設定手段はディップスイッチ群又はメモリから構成
されているものである。
【0015】第2の発明のトンネルの防災盤は、トンネ
ル内の所定の監視区画に対応して備えられ、監視区画内
に配置された検知器からの検知信号を受信して、検知パ
ルスとして出力する受信回路群と、火災発生の判定のた
めの各条件値が変更可能に設定されるディップスイッチ
群と、火災発生の判定のための標準の各条件値が予め格
納されたメモリと、前記メモリ又はディップスイッチ群
のいずれかの各条件値を選択させる選択信号を出力する
切換手段と、選択信号に基づいて、メモリ又はディップ
スイッチ群のいずれかの各条件値を読み、各条件値に基
づいて、受信回路群からの各検知パルスを判定し、各条
件を満足している場合は、その検知パルスを出力した受
信回路の監視区画が火災発生と判定するマイクロコンピ
ュータとを備えたものである。
【0016】また、第1の発明又は第2の発明のマイク
ロコンピュータは所定数の監視区画毎に備えたものであ
る。またマイクロコンピュータは受信回路群が出力する
各検知パルスからノイズ成分を除去し、そのノイズ成分
が除去された各検知パルスを判定するものである。また
検知パルスが設定された不要パルス幅の場合はノイズと
して除去する。
【0017】
【作用】第1の発明においては、ディップスイッチ群又
はメモリから構成された火災判定値設定手段に火災発生
の判定のための各条件値が変更可能に設定されると、マ
イクロコンピュータは火災判定値設定手段の各条件値を
読み記憶する。また、受信回路群はトンネル内の監視区
画毎に配置された検知器からの検知信号を受信して整形
し、検知パルスとして出力する。
【0018】そして、マイクロコンピュータは、記憶し
た各条件値に基づいて、受信回路群からの各検知パルス
を判定し、各条件を満足している場合は、その検知パル
スを出力した受信回路の監視区画が火災発生と判定す
る。
【0019】第2の発明においては、切換手段は切換状
態に基づいて、メモリ又はディップスイッチ群のいずれ
かの各条件値を選択させる選択信号を出力する。次に、
マイクロコンピュータは選択信号に基づいて、メモリの
火災判定のための標準の各条件値又はディップスイッチ
群の各条件値を読み記憶する。
【0020】また、受信回路群はトンネル内の監視区画
毎に配置された検知器からの検知信号を受信して整形
し、検知パルスとして出力する。そして、マイクロコン
ピュータは、記憶した各条件値に基づいて、各検知パル
スを判定し、各条件を満足している場合は、その検知パ
ルスを出力した受信回路の監視区画が火災発生と判定す
る。
【0021】また、第1の発明において、所定数の監視
区画毎にマイクロコンピュータを備えた場合は、各マイ
クロコンピュータがディップスイッチ群又はメモリから
構成された火災判定値設定手段に火災発生の判定のため
の各条件値が設定されると、火災判定値設定手段の各条
件値を読み記憶する。そして、各マイクロコンピュータ
は記憶した各条件値に基づいて、受信回路群からの各検
知パルスを判定し、各条件を満足している場合は、その
検知パルスを出力した受信回路の監視区画が火災発生と
判定する。
【0022】さらに、第2の発明において、所定数の監
視区画毎にマイクロコンピュータを備えた場合は、各マ
イクロコンピュータが切換手段からの選択信号に基づい
て、メモリの各標準値又はディップスイッチ群の各条件
値を読み記憶する。
【0023】そして、各マイクロコンピュータは、ノイ
ズを除去した後に、記憶した各条件値に基づいて、受信
回路群からの各検知パルスを判定し、各条件を満足して
いる場合は、その検知パルスを出力した受信回路の監視
区画が火災発生と判定する。またマイクロコンピュータ
は受信回路群が出力する各検知パルスが設定された不要
パルス幅の場合はノイズとして除去し、正規の検知パル
スによって火災判定する。
【0024】
【実施例】図1は第1の本発明のトンネルの防災盤の一
実施例を示す概略構成図である。図において、1、2及
び3a〜3nは上記図6と同様なものである。10は火
災発生の判定のための各条件値が設定されるスイッチ群
の設定状態に基づいたデジタル信号を出力するディップ
スイッチ群である。このディップスイッチ群10は、少
なくとも、検知パルスを監視する時間を設定する監視時
間用ディップスイッチ、検知パルス幅を判定するための
条件値が設定されるパルス幅用ディップスイッチ、検知
パルスと検知パルス信号との間の間隔を判定するための
条件値が設定されるパルス間隔用ディップスイッチ、ウ
エイト時間を設定するウエイト用ディップスイッチ等か
ら構成されている。11はディップスイッチ群10に接
続されたインタフェース回路(以下I/F回路とい
う)、12a〜12nは所定数の区画毎に備えられた火
災判定部である。
【0025】この火災判定部12a〜火災判定部12n
は、ROM14、所定数の区画の各受信回路に接続され
たI/F回路及びMPU(Micro Process
ing Unit)16からなり、MPU16は、火災
判定のための条件値が入力する毎に、所定のメモリ領域
に記憶し、また、受信回路3a〜受信回路3nから出力
される信号のうちノイズ成分を除去するとともに、ノイ
ズ成分を除去した区画毎の受信回路3a〜受信回路3n
の検知パルスを、各条件値に基づいて判定し、各条件を
満足している場合は、その検知パルスを出力した受信回
路の監視区画が火災発生と判定する。
【0026】17は電源の投入に伴って、ディップスイ
ッチ群10の各条件値を読み込んで火災判定部12a〜
火災判定部12nに出力し、火災判定部12a〜火災判
定部12nを管理して、その判定結果をRAM18に記
憶した後に、各部に出力するメインMPUである。19
a〜19nは火災判定部12a〜火災判定部12nに接
続されたI/F回路である。20はプリンタ部、21は
警報部、22は噴霧処理部、23は通信制御部である。
【0027】上記のように構成されたトンネルの防災盤
について以下に説明する。例えば工場内で防災盤の機能
試験を実施するとして、ディップスイッチ群10の各設
定値を標準の条件値とする。例えば、監視時間用ディッ
プスイッチの設定値を15s、パルス幅用ディップスイ
ッチの設定値を100ms〜250msの範囲とする数
値、パルス間隔用ディップスイッチの設定値を1.7s
とする数値、ウエイト用ディップスイッチの設定値を1
5sとする数値にした各条件値にする。また、この場合
の検知信号とは疑似的に発生させる検知信号である。
【0028】このような状態で、電源を投入するとメイ
ンMPU17及び火災判定部12a〜火災判定部12n
は以下に説明する動作を実施する。図2は本発明に係わ
るメインMPUの動作を説明するフロチャートである。
初めに、メインMPU17は電源の投入に伴って、各部
の動作チェック、OS(Operating Syst
em)を立ち上げる等の初期設定をする(S201)。
【0029】次に、ディップスイッチ群10のディップ
スイッチ番号diをdi=0にし(S203)、初めの
ディプスイッチの番号(di=di+1)を指定する
(S205)。次に、指定したdiのディップスイッチ
の条件値をリードし、RAM18に記憶する(S20
7)。
【0030】次に、ディップスイッチ番号diが最後の
番号(di=p)かどうかを判定し(S209)、最後
の番号でない場合は制御をステップS205に制御を移
す。また、最後の番号であれば、リードした各条件値が
何の条件値か識別する識別符号を各条件値に付加し(S
211)、I/F回路19a〜I/F回路19nに順次
出力する(S213)。次に、火災判定のためにメイン
MPU17が処理する他の処理を実施する。そして、火
災判定部12a〜火災判定部12nの各I/F回路19
a〜I/F回路19nがメインMPU17から出力され
る各条件値を入力順に記憶する。また、図中に示す他の
処理とは例えば予備警報ありプログラム又は予備警報な
しプログラム等に基づく処理をし、火災判定部12a〜
火災判定部12nからの判定結果をプリンタ部20、警
報部21、通信制御部23に出力したり、遠制からの指
示に基づいて噴霧処理部22に所定の指示信号を出力す
る等の処理である。
【0031】次に火災判定部12a〜火災判定部12n
の動作を火災判定部12aを例にし、また火災判定部1
2aは10区画を監視しているとして以下に説明する。
図3は第1の本発明に係わる火災判定部の動作を説明す
るフローチャートである。初めに、MPU16は電源の
投入に伴って、各部の動作チェック等の初期設定をする
(S301)。次に、ROM14のプログラムに基づい
て、I/F回路19aのメインMPU17から出力され
た各条件値の識別符号を読み、識別結果に基づいてMP
U16内のメモリ領域を指定して記憶する(S30
3)。
【0032】次に、監視時間に基づいて、その監視時間
の間、I/F回路部11より、火災判定部12aが監視
している10区画の受信回路群の各検知パルスを所定の
タイミング時間でサンプリングしてリードしMPU16
内のメモリに記憶する(S305)。この場合は、I/
F回路11に検知パルスが記憶されている場合は1と
し、検知パルスがない場合は0として監視時間に対応さ
せて記憶する。
【0033】次に、区画Jiを指定し(S307)、そ
の区画Jiの検知パルスが記憶されるメモリ領域に検知
パルスがあるかどうかを判定する(S309)。次に、
検知パルスが記憶されている場合は、MPU16の区画
Jiのノイズ判定用カウンタCNjiが予めディップス
イッチ等によって設定されているノイズ判定値に基づい
て、リードして記憶した区画Jiの検知パルス幅を判定
する(S311)。この場合は、誘導ノイズ等によるノ
イズパルスは10ms以下が大部分であるため、10m
s未満か又は10ms以上かどうかを判定する。
【0034】次に、区画Jiの検知パルスが10ms未
満と判定した場合は、受信回路3aの検知パルス出力は
ノイズと判定し(S313)、メモリに記憶している今
回判定した検知パルスをクリアし、ノイズ判定用カウン
タCNjiをクリアにする(S315)。この処理によ
り、各受信回路が発生するノイズは除去される。
【0035】次に、メモリの区画Jiの全部の検知パル
スのパルス幅を判定したかどうかを判定し(S31
7)、区画Jiの全部の検知パルスのパルス幅を全部判
定していない場合は制御をステップS309に移す。
【0036】次に、区画Jiの全部の検知パルスのパル
ス幅を全部判定した場合は、火災判定部12aが監視し
ている10区画分の検知パルスのパルス幅を判定したか
どうかを判定し(S319)、判定していない場合は次
の区画Jiに更新し(S321)、制御をステップS3
07に移す。
【0037】また、ステップS311で区画Jiの検知
パルス幅が10ms以上と判定した場合は火災判定処理
を実施し(S330)、ステップS319に制御を移
す。そして、例えば所定後にステップS319で10区
画分の検知パルスを判定したと判定した場合は、メモリ
のウエイト時間の条件値に基づいて、検知パルスのリー
ドを待つ(S335)。
【0038】この、ステップS330の火災判定処理と
は、メモリに記憶されている、少なくとも検知パルス幅
判定用の条件値に基づいて区画Jiに記憶されている各
検知パルスのパルス幅が100ms〜250msかどう
かを判定し、この検知パルス幅判定用の条件値を満足し
た場合は、区画Jiの各検知パルスの間隔をメモリの検
知パルス間隔の条件値に基づいて、1.7sかどうかを
判定し、検知パルス間隔の条件値を満足していた場合
は、メモリのウエイト時間の条件値に基づいて、検知パ
ルスのリードを待ち、再び前記の監視時間の間、各区画
の検知パルスをサンプリングしてリードし、区画Jiの
検知パルスが前記の各条件値を満足した場合は区画Ji
が火災と判定した火災信号を出力する。
【0039】つまり、火災判定部12aのMPU16
は、電源の投入に伴って、ディップスイッチ群10の各
条件値を記憶した後に、受信回路群が出力する信号から
発生するノイズ成分を除去し、記憶した各条件値に基づ
いて、監視している所定数の区画の受信回路群からの各
検知パルスを判定し、各条件を満足している場合は、そ
の検知パルスを出力した受信回路の監視区画が火災発生
と判定する。
【0040】このような、動作をして防災盤の機能確認
が終了して出荷され、実際にトンネル1に配置して、実
試験を実施した際に、トンネル環境が標準のトンネル環
境と相違し、標準の各条件値では火災判定が実状にそぐ
わないとオペレータが判定した場合は、オペレータは電
源をオフし、ディップスイッチ群10の各条件値を標準
と相違する条件値にして、再び電源を投入する。例え
ば、監視時間用ディップスイッチの設定値を8s、パル
ス幅用ディップスイッチの設定値を150ms〜250
msの範囲とする数値、パルス間隔用ディップスイッチ
の設定値を1.7sとする数値、ウエイト用ディップス
イッチの設定値を8sとする数値にした各条件値にす
る。
【0041】このように条件値を標準と相違する条件値
にすると、上記図2及び図3に示すように火災判定部1
2aは、ディップスイッチの変更した条件値を記憶し、
また、少なくともノイズ成分を除去し、その条件値に基
づいて、ノイズ成分が除去された検知パルスにより火災
判定をするので、トンネル環境が標準と相違しても容易
に対応できる。
【0042】しかし、上記のような第1の発明の防災盤
では、例えばトンネル1に防災盤を配置した後に、数ヵ
月して交通量等によるノイズ環境が標準となってトンネ
ル環境が標準となった場合は、ディップスイッチ群10
を操作して標準の各条件値に設定しなければならない。
この標準な各条件値にするには、ディップスイッチ群1
0の各ディップスイッチの各スイッチを操作して設定し
なけらばならないので、設定に時間がかかり、また設定
を誤る場合がある。このようなことをなくすには、下記
に示す第2の発明の防災盤がよい。
【0043】図4は第2の発明の一実施例を示す概略構
成図である。図において、1〜23は図1と同様なもの
である。30は標準側又は可変側に切換えられる切換レ
バー30aを有し、その切換レバー30aが選択してい
る状態を知らせる選択信号を出力する火災判定モード切
換部、31は火災判定モード切換部30に接続されたI
/F回路である。
【0044】32は電源の投入に伴って、火災判定モー
ド切換部30の選択信号を読み、選択信号の示す切換レ
バー30aの選択状態に基づいて、ディップスイッチ群
10の火災判定のための各条件値又はROM33に記憶
されている標準の各条件値を順次火災判定部12a〜火
災判定部12nに出力し、火災判定部12a〜火災判定
部12nを管理して、その判定結果をRAM18に記憶
した後に、各部に出力するメインMPUである。
【0045】上記のようなトンネルの防災盤について以
下に動作を説明する。工場内で防災盤の機能確認をする
場合は、標準のトンネル環境を想定した標準の各条件値
に基づいて火災判定して出荷するのが一般的であるの
で、標準側に火災判定モード切換部30の切換レバー3
0aが設定されている場合を初めに説明する。
【0046】図5は第2の発明の防災盤の一実施例の動
作を説明するフローチャートである。電源の投入に伴っ
て、火災判定モード切換部30は切換レバー30aが標
準側にされているので、標準側を選択させる選択信号を
I/F回路31に出力する。また、メインMPU32は
電源の投入に伴って、各部の動作チェックをしてOSを
立ち上げる等の初期設定をする(S501)。次に、火
災判定モード切換部30の選択信号をI/F回路31よ
り読み(S503)、選択信号が標準側又は可変側を選
択しているかを判定する(S505)。この場合は標準
側に切換えているので標準側と判定する。
【0047】次に、標準側と判定した場合は、ROM3
3に格納されている標準の各条件値をリ−ドする(S5
07)。次に、リードした各条件値を識別する識別符号
を付加し(S509)、各条件値を順次出力する(S5
11)。
【0048】すると、火災判定部12a〜12nは上記
図3の説明のように、MPU16は受信回路群から出力
されるパルスからノイズ成分を除去した後、記憶した各
条件値に基づいて、監視している所定数の区画の受信回
路群からの各検知パルスを判定し、各条件を満足してい
る場合は、その検知パルスを出力した受信回路の監視区
画が火災発生と判定する。
【0049】このような、動作をして防災盤の機能確認
が終了して出荷され、実際にトンネル1に配置して、実
試験を実施した際に、トンネル環境が標準のトンネル環
境と相違し、標準の各条件値では火災判定が実状にそぐ
わないとオペレータが判定した場合は、オペレータは電
源をオフして火災判定モード切換部30の切換レバー3
0aを標準側から可変側に切換え、またディップスイッ
チ群10のパルス幅用ディップスイッチ、パルス間隔用
ディップスイッチ等を操作して標準とは異なる各条件値
を設定する。例えば、パルス幅を150ms〜250m
s、パルス間隔を1.5s等として設定する。そして、
再び電源を投入する。この、電源の投入により、火災判
定モード切換部30は切換レバー30aが可変側にされ
ているので、可変側を選択させる選択信号をI/F回路
31に出力する。
【0050】また、メインMPU32は電源の投入に伴
って、上記と同様にステップS501〜ステップS50
5の処理を実施し、ステップS505で選択信号が可変
を示していると判定する。
【0051】次に、選択信号が可変と判定すると、ディ
ップスイッチ群10の各条件値をリードし(S51
3)、制御を上記説明のステップS509に移す。この
場合は、図2に示すように各ディップスイッチの番号d
iを設定して順次リードする。
【0052】この、ディップスイッチ群10の各条件値
をメインMPU32が出力することによって、火災判定
部12a〜12nは上記図3の説明のように、MPU1
6は、受信回路群から出力されるパルスからノイズ成分
を除去した後、記憶した可変の各条件値に基づいて、監
視している所定数の区画の受信回路群からの各検知パル
スを判定し、各条件を満足している場合は、その検知パ
ルスを出力した受信回路の監視区画が火災発生と判定す
る。例えば、少なくとも検知パルス幅を150ms〜2
50msの範囲で、パルス間隔が1.5sかどうかを判
定する。
【0053】従って、例えばトンネル1に防災盤を配置
した後に、数ヵ月して交通量等が標準となってトンネル
のノイズ環境が標準となった場合に、再びディップスイ
ッチ群10を操作しなくとも、電源オフして火災判定モ
ード切換部30の切換レバー30aを再び標準側に設定
することによって、電源を投入すると、火災判定部12
a〜火災判定部12nはメインMPU32を通じて、R
OM33の標準の各条件を読みメモリに記憶して、記憶
した各条件値に基づいて火災判定するので、容易に短時
間で誤りがなく標準の条件値にすることが可能となる。
【0054】なお、上記第1の発明の実施例及び第2の
発明の実施例では、ディップスイッチ群をメインバスに
接続した構成としたが火災判定部毎又は所定数の火災判
定部毎に備えて、所定区画のみ可変の各条件値とし、他
の区画を標準の各条件値に基づいて火災判定させてもよ
い。
【0055】また、上記第1の発明の実施例及び第2の
発明の実施例では、火災判定値設定手段としてディップ
スイッチ群を例として示したが、RAM又はROMに標
準の各条件値を記憶して装着し、その後に条件値を変更
する必要があった場合は、予めオペレータ等がRAM又
はROMに変更した条件値を記憶させて、先に装着した
RAM又はROMと交換してもよい。
【0056】また、上記第1の発明の実施例及び第2の
発明の実施例では、電源の投入に伴って、各条件値を記
憶して火災判定の処理を実施させるようにしたが、例え
ばメインMPUがトンネルの全部の区画について火災判
定を実施したと判断する毎に、ディップスイッチ群の各
条件値をリードして、各火災判定部に出力し、各条件値
を記憶させるようにしてもよい。
【0057】また、上記第1の発明の実施例及び第2の
発明の実施例ではノイズ判定用カウンタでノイズを除去
するようにしたが、検知パルス幅判定用の条件値に満足
しないパルスをノイズ成分として除去してもよい。
【0058】また、上記第2の発明の実施例では、電源
の投入に伴って、各条件値を記憶して火災判定の処理を
実施させるようにしたが、例えばメインMPUがトンネ
ルの全部の区画について火災判定を実施したと判断する
毎に、火災判定モード切換部の選択信号を読み、先の切
換状態と相違している場合は、その選択信号に基づいて
ROM又はディップスイッチ群10の各条件値をリード
して、各火災判定部に記憶させるようにしてもよい。
【0059】また、上記第1の発明の実施例及び第2の
発明の実施例では、上記MPU16を所定数の区画毎に
備えたがメインMPU32の記憶容量が大容量でかつ非
常に高速であればメインMPUが複数のMPUの処理を
実施してもよい。また、MPUを複数備えたがトンネル
が短い場合又は大容量で非常に高速なMPUであればM
PUは1個でもよい。
【0060】さらに、上記第1の発明の実施例及び第2
の発明の実施例では、集中型で回線がP型とした防災盤
として説明したが、分散型で回線はR型にしてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、火災
判定のための各条件値が設定される火災判定値設定手段
をディップスイッチ群又はメモリから構成し、その各条
件値に基づいて、マイクロコンピュータが火災の判定を
するようにしたことにより、容易に条件値を変えられる
と共に、その変化した条件値に基づいてマイクロコンピ
ュータに火災の判定をさせることができるという効果が
得られている。
【0062】また、受信回路群から発生するノイズをマ
イクロコンピュータによって除去するようにしたことに
より、各受信回路毎にノイズ除去回路を備えなくともよ
いので、防災盤の構成が複雑にならないという効果が得
られている。
【0063】第2の発明によれば、火災判定のための標
準の各条件値を記憶したメモリ及び火災判定のための各
条件値が設定されるディップスイッチ群を備え、切換手
段によっていずれかを選択し、マイクロコンピュータが
少なくとも受信回路群から発生するノイズを除去した後
に、選択された各条件値に基づいて、受信回路群からの
検知パルスについて火災判定するようにしたことによ
り、いずれかの各条件値によって、容易に火災判定をさ
せることができると共に、簡単な構成で受信回路群のノ
イズを除去できるという効果が得られている。
【0064】また、所定数の区画毎にマイクロコンピュ
ータを備えて第1の発明又は第2の発明の構成とした場
合は、トンネルが非常に長くとも、所定数の区画毎に配
置された各マイクロコンピュータが少なくとも受信回路
群が発生するノイズを除去した後に、記憶した各条件値
に基づいて、受信回路群からの検知パルスについて火災
判定するので、トンネルが非常に長くとも、簡単な構成
の防災盤を得ることができるという効果が得られてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の本発明のトンネルの防災盤の一実施例を
示す概略構成図である。
【図2】本発明に係わるメインMPUの動作を説明する
フロチャートである。
【図3】第1の本発明に係わる火災判定部の動作を説明
するフローチャートである。
【図4】第2の発明の一実施例を示す概略構成図であ
る。
【図5】第2の発明の防災盤の一実施例の動作を説明す
るフローチャートである。
【図6】従来の集中型の防災盤の概略構成図である。
【符号の説明】
1 トンネル 2 防災盤 3a〜3n 受信回路 4a〜4n ノイズ除去回路 5a〜5n 火災判定回路部 6 第1のカウンタ 7 第2のカウンタ 8 タイマー回路 10 ディップスイッチ群 12a〜12n 火災判定部 16 MPU 17 メインMPU 30 火災判定モード切換部 30a 切換レバー 32 メインMPU

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル内の所定の監視区画に対応して
    備えられ、該監視区画内に配置された検知器からの検知
    信号を受信して検知パルスとして出力する受信回路群
    と、 火災発生の判定のための各条件値が変更可能に設定され
    る火災判定値設定手段と、 前記各条件値を読み、前記各条件値に基づいて、前記受
    信回路群からの各検知パルスを判定し、前記各条件を満
    足している場合は、その検知パルスを出力した受信回路
    の監視区画が火災発生と判定するマイクロコンピュータ
    とを有することを特徴とするトンネルの防災盤。
  2. 【請求項2】 前記火災判定値設定手段はディップスイ
    ッチ群又はメモリから構成されていることを特徴とする
    請求項1記載のトンネルの防災盤。
  3. 【請求項3】 トンネル内の所定の監視区画に対応して
    備えられ、該監視区画内に配置された検知器からの検知
    信号を受信して検知パルスとして出力する受信回路群
    と、 火災発生の判定のための各条件値が設定されるディップ
    スイッチ群と、 前記火災発生の判定のための標準の各条件値が予め格納
    されたメモリと、 前記メモリ又はディップスイッチ群のいずれかの各条件
    値を選択させる選択信号を出力する切換手段と、 前記選択信号に基づいて、前記メモリ又はディップスイ
    ッチ群のいずれかの各条件値を読み、前記各条件値に基
    づいて、前記受信回路群からの各検知パルスを判定し、
    前記各条件を満足している場合は、その検知パルスを出
    力した受信回路の監視区画が火災発生と判定するマイク
    ロコンピュータとを備えたことを特徴とするトンネルの
    防災盤。
  4. 【請求項4】 前記マイクロコンピュータは所定数の監
    視区画毎に備えることを特徴とする請求項1又は3記載
    のトンネルの防災盤。
  5. 【請求項5】 前記マイクロコンピュータは、検知パル
    スが設定された不要パルス幅の場合はノイズとして除去
    することを特徴とする請求項1、3又は4記載のトンネ
    ルの防災盤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011186895A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Nohmi Bosai Ltd 防災システム
JP2020052963A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 能美防災株式会社 防災システム
JP2020052965A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 能美防災株式会社 防災システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011186895A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Nohmi Bosai Ltd 防災システム
JP2020052963A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 能美防災株式会社 防災システム
JP2020052965A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 能美防災株式会社 防災システム

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