JPH0647463Y2 - 風 呂 - Google Patents
風 呂Info
- Publication number
- JPH0647463Y2 JPH0647463Y2 JP1988083492U JP8349288U JPH0647463Y2 JP H0647463 Y2 JPH0647463 Y2 JP H0647463Y2 JP 1988083492 U JP1988083492 U JP 1988083492U JP 8349288 U JP8349288 U JP 8349288U JP H0647463 Y2 JPH0647463 Y2 JP H0647463Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lid
- support plate
- bath
- bathtub
- hot water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、出入りに多くの動きを必要としない風呂に関
するもので、とりわけ老人、身体障害者、病人等、自力
で一般の風呂には入浴が困難な人を対象とし、これらの
人々でも、介護人が一人付けば容易に入浴することがで
き、しかも、蓋兼支持板の上で入浴者を石けんで洗って
も、洗い湯が浴槽内の湯と混合することなく、汚れない
構造を有し、さらに、浴槽内壁の清掃を容易に行うこと
ができ、美観にも優れた風呂に関するものである。
するもので、とりわけ老人、身体障害者、病人等、自力
で一般の風呂には入浴が困難な人を対象とし、これらの
人々でも、介護人が一人付けば容易に入浴することがで
き、しかも、蓋兼支持板の上で入浴者を石けんで洗って
も、洗い湯が浴槽内の湯と混合することなく、汚れない
構造を有し、さらに、浴槽内壁の清掃を容易に行うこと
ができ、美観にも優れた風呂に関するものである。
身体の不自由な人専用の風呂は多数存在するが、その構
造は、介護人が多数でかつ相当の力を要するものや、あ
るいは車椅子ごとクレーンで吊って入浴させるといった
大規模なものが多く、介護人一人で、しかも簡単な設備
で入浴させることができる風呂は実用化されていない。
また身体の不自由な人専用の既存の風呂は、老人ホーム
や病院を設置対象としたもので、値段が高く、機能優先
のため入浴の楽しさが欠落している。
造は、介護人が多数でかつ相当の力を要するものや、あ
るいは車椅子ごとクレーンで吊って入浴させるといった
大規模なものが多く、介護人一人で、しかも簡単な設備
で入浴させることができる風呂は実用化されていない。
また身体の不自由な人専用の既存の風呂は、老人ホーム
や病院を設置対象としたもので、値段が高く、機能優先
のため入浴の楽しさが欠落している。
また、実開昭55−16181号公報には、浴槽1の片側に傾
斜ガイドを設け、底部に担架フレームを昇降させる昇降
シリンダーを設け、この担架フレームに人を乗せる担架
を保持させて、昇降シリンダーを上昇させると担架は水
平状態になり、昇降シリンダーを下降させると担架3は
折り曲がった状態になるようにした入浴装置が記載され
ている。
斜ガイドを設け、底部に担架フレームを昇降させる昇降
シリンダーを設け、この担架フレームに人を乗せる担架
を保持させて、昇降シリンダーを上昇させると担架は水
平状態になり、昇降シリンダーを下降させると担架3は
折り曲がった状態になるようにした入浴装置が記載され
ている。
実開昭52−65094号公報には、患者を支えるための架台
を、昇降装置により昇降させ、下面に車輪を備えた医療
用浴槽が記載されている。
を、昇降装置により昇降させ、下面に車輪を備えた医療
用浴槽が記載されている。
特開昭62−2945号公報には、上下板を昇降装置で昇降さ
せるようにした浴槽の下面に、車輪を設けた構成が記載
されている。
せるようにした浴槽の下面に、車輪を設けた構成が記載
されている。
しかしながら、上記の各公報には、洗い湯が浴槽内の湯
と混合しないようにする構造については何も記載されて
いない。
と混合しないようにする構造については何も記載されて
いない。
本考案の風呂は、以上のような背景の下、家庭において
も手軽に設置ができる規模と値段で、非力な介護人一人
でも余裕をもって入浴させることができ、さらに楽しく
入浴できるといった風呂の重要な要素を兼ね備えた入浴
設備が要望される。
も手軽に設置ができる規模と値段で、非力な介護人一人
でも余裕をもって入浴させることができ、さらに楽しく
入浴できるといった風呂の重要な要素を兼ね備えた入浴
設備が要望される。
また風呂は、身体を湯につけて暖まることと、石けんで
身体を洗ってきれいにするといった二種類の役目を有し
ている。したがって浴槽内の湯の中に石けんを投入しな
いかぎり、浴槽と洗い場は別の場所に設定するのが一般
的であった。しかしながら、入浴者が移動せずに浴槽に
つかって洗える風呂は、身体の不自由な人にとって便利
であり、また洗い場を別に必要としないので、風呂の占
有面積が小さくなるという利点がある。
身体を洗ってきれいにするといった二種類の役目を有し
ている。したがって浴槽内の湯の中に石けんを投入しな
いかぎり、浴槽と洗い場は別の場所に設定するのが一般
的であった。しかしながら、入浴者が移動せずに浴槽に
つかって洗える風呂は、身体の不自由な人にとって便利
であり、また洗い場を別に必要としないので、風呂の占
有面積が小さくなるという利点がある。
そこで浴槽の中で身体を洗い、一度排出して再び新しい
湯を投入する方式や、湯を循環して濾過・吸着すること
によって汚れをとる方式が考案され、実用化されてい
る。ところがこれらの方式は設備が大きくなり、エネル
ギーも多量に使用する。そこで設備が簡単でエネルギー
も少なくてすむ風呂の必要性が生じていた。
湯を投入する方式や、湯を循環して濾過・吸着すること
によって汚れをとる方式が考案され、実用化されてい
る。ところがこれらの方式は設備が大きくなり、エネル
ギーも多量に使用する。そこで設備が簡単でエネルギー
も少なくてすむ風呂の必要性が生じていた。
本考案は上記の諸点に鑑みなされたもので、風呂の蓋自
体が降下しながら形状を変え、入浴時には底板(支持
板)になるようにして、簡単な構成で、入浴時の入浴者
の姿勢は通常の入浴者の姿勢と同じ状況をつくることが
でき、しかも、浴槽内で身体を洗っても、洗い湯が浴槽
内の湯に混合することなく、浴槽外へ排出されるように
し、さらに、浴槽内壁の清掃を容易に行うことができる
ようにした風呂を提供することを目的とするものであ
る。
体が降下しながら形状を変え、入浴時には底板(支持
板)になるようにして、簡単な構成で、入浴時の入浴者
の姿勢は通常の入浴者の姿勢と同じ状況をつくることが
でき、しかも、浴槽内で身体を洗っても、洗い湯が浴槽
内の湯に混合することなく、浴槽外へ排出されるように
し、さらに、浴槽内壁の清掃を容易に行うことができる
ようにした風呂を提供することを目的とするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕 上記の目的を達成するために、本考案の風呂は図面に示
すように、浴槽1と、蓋兼支持板2と、蓋兼支持板の略
半分を水平に保持して上下移動させる上下駆動装置3と
からなり、蓋兼支持板2は長手方向に対して直角方向に
略中央部で折曲可能に形成され、蓋兼支持板2の長手方
向の一端が浴槽の側部上端に回動可能に固定または当接
され、蓋兼支持板2の他端から折曲部にかけての部分の
下側と浴槽の底面上面との間に、該部分の蓋兼支持板2b
を水平に保持して上下移動させる前記の上下駆動装置3
を配設した風呂において、 蓋兼支持板2の側面周縁部に、浴槽1との間をシールす
るシール部24を設け、浴槽1の側板の上端よりやや下側
に排水口26を設けたことを特徴としている。
すように、浴槽1と、蓋兼支持板2と、蓋兼支持板の略
半分を水平に保持して上下移動させる上下駆動装置3と
からなり、蓋兼支持板2は長手方向に対して直角方向に
略中央部で折曲可能に形成され、蓋兼支持板2の長手方
向の一端が浴槽の側部上端に回動可能に固定または当接
され、蓋兼支持板2の他端から折曲部にかけての部分の
下側と浴槽の底面上面との間に、該部分の蓋兼支持板2b
を水平に保持して上下移動させる前記の上下駆動装置3
を配設した風呂において、 蓋兼支持板2の側面周縁部に、浴槽1との間をシールす
るシール部24を設け、浴槽1の側板の上端よりやや下側
に排水口26を設けたことを特徴としている。
上記の風呂において、上下駆動装置3は、トーションバ
ー12および連結棒13からなる水平支持部14と、水平シリ
ンダー、または水圧ジャッキとを組み合わせたものとす
るのが望ましい。
ー12および連結棒13からなる水平支持部14と、水平シリ
ンダー、または水圧ジャッキとを組み合わせたものとす
るのが望ましい。
また本考案の風呂は、移動を容易にするために、浴槽1
の底面下面にキャスター28を設けるのが望ましい。
の底面下面にキャスター28を設けるのが望ましい。
さらに本考案の風呂は、ベッドなどの高さに合わせるた
めに、浴槽1の底面下面に高さ調節手段30を設けるのが
望ましい。
めに、浴槽1の底面下面に高さ調節手段30を設けるのが
望ましい。
第15図に示すように、入浴者の寝ているベッド23へ本考
案の風呂を横付けする。入浴者を裸にした後、風呂の上
へ横移動させる。風呂の高さはベッド23の高さと同じ高
さになるように予め製作されているか、または調節され
るようになっており、段差をなくし、移動しやすいよう
になっている。このときの風呂は第16図に示すように、
蓋兼支持板2が上昇した状態となっている。体を洗った
後の湯は、蓋兼支持板2上を流れて、排水口26から排出
される。ついで上下駆動装置3を作動させて蓋兼支持板
2をゆっくりと下降させ、第17図に示す状態にする。こ
のとき浴槽1内には湯は入っていても、入っていなくて
もよい。入っていない場合は後から給湯することにな
る。折曲部5を境にして一方の蓋兼支持板を2a、他方の
蓋兼支持板を2bとすると、上下駆動装置3の上側の蓋兼
支持板2bを下げていくと、残り略半分の蓋兼支持板2aは
斜めになり、折曲部5は入浴者の腰に位置し、入浴者は
手足を伸ばしたまま頭と胸をあげた姿勢になる。蓋兼支
持板2bが浴槽1の底に着地すると、入浴者は頭だけを湯
面上に出し、首から下は湯につかった格好になる。
案の風呂を横付けする。入浴者を裸にした後、風呂の上
へ横移動させる。風呂の高さはベッド23の高さと同じ高
さになるように予め製作されているか、または調節され
るようになっており、段差をなくし、移動しやすいよう
になっている。このときの風呂は第16図に示すように、
蓋兼支持板2が上昇した状態となっている。体を洗った
後の湯は、蓋兼支持板2上を流れて、排水口26から排出
される。ついで上下駆動装置3を作動させて蓋兼支持板
2をゆっくりと下降させ、第17図に示す状態にする。こ
のとき浴槽1内には湯は入っていても、入っていなくて
もよい。入っていない場合は後から給湯することにな
る。折曲部5を境にして一方の蓋兼支持板を2a、他方の
蓋兼支持板を2bとすると、上下駆動装置3の上側の蓋兼
支持板2bを下げていくと、残り略半分の蓋兼支持板2aは
斜めになり、折曲部5は入浴者の腰に位置し、入浴者は
手足を伸ばしたまま頭と胸をあげた姿勢になる。蓋兼支
持板2bが浴槽1の底に着地すると、入浴者は頭だけを湯
面上に出し、首から下は湯につかった格好になる。
湯から上がる場合は蓋兼支持板2bを上げていき、湯を切
りながら入浴者を持ち上げ、水平に寝かす。上まで上昇
したら、身体を拭いてベッド23に移動する。
りながら入浴者を持ち上げ、水平に寝かす。上まで上昇
したら、身体を拭いてベッド23に移動する。
以下、図面を参照して本考案の好適な実施例を詳細に説
明する。ただしこの実施例に記載されている構成機器の
形状、その相対配置などは、とくに特定的な記載がない
限りは、本考案の範囲をそれらのみに限定する趣旨のも
のではなく、単なる説明例にすぎない。
明する。ただしこの実施例に記載されている構成機器の
形状、その相対配置などは、とくに特定的な記載がない
限りは、本考案の範囲をそれらのみに限定する趣旨のも
のではなく、単なる説明例にすぎない。
第1図〜第5図に示すように、本考案の風呂は、浴槽1
と、蓋兼支持板2と、蓋兼支持板2の略半分を水平に保
持して上下移動させる上下駆動装置3とからなってい
る。
と、蓋兼支持板2と、蓋兼支持板2の略半分を水平に保
持して上下移動させる上下駆動装置3とからなってい
る。
蓋兼支持板2は長手方向に対して直角方向に略中央部で
折曲可能に形成され、蓋兼支持板2の長手方向の一端が
浴槽1の側部上端に、第5図に示すようにピン4により
回動可能に固定され、蓋兼支持板2の他端から折曲部5
にかけての部分(蓋兼支持板2bという)と浴槽1の底面
との間に、該部分の蓋兼支持板2bを水平に保持して上下
移動させる上下駆動装置3を配設している。6は長孔、
2aは折曲部を境にした一方の蓋兼支持板、7は給湯口、
8は給湯ホース、10は排水口、11は排水ホースである。
折曲可能に形成され、蓋兼支持板2の長手方向の一端が
浴槽1の側部上端に、第5図に示すようにピン4により
回動可能に固定され、蓋兼支持板2の他端から折曲部5
にかけての部分(蓋兼支持板2bという)と浴槽1の底面
との間に、該部分の蓋兼支持板2bを水平に保持して上下
移動させる上下駆動装置3を配設している。6は長孔、
2aは折曲部を境にした一方の蓋兼支持板、7は給湯口、
8は給湯ホース、10は排水口、11は排水ホースである。
上下駆動装置3は、第3図および第4図に示すように、
トーションバー12および連結棒13からなる水平支持部14
と、空気または水などの流体ジャッキ15とからなってい
る。16はエアコンプレッサである。なおエアコンプレッ
サ16で空気を送る代りに、水道水を送るようにしてもよ
い。
トーションバー12および連結棒13からなる水平支持部14
と、空気または水などの流体ジャッキ15とからなってい
る。16はエアコンプレッサである。なおエアコンプレッ
サ16で空気を送る代りに、水道水を送るようにしてもよ
い。
また上下駆動装置3として、第6図に示すように、トー
ションバー12および連結棒13からなる水平支持部14と、
エアシリンダー、水圧シリンダーなどの流体圧シリンダ
ー17とを組み合わせたものを用いることもできる。この
場合、トーションバー12は第7図または第8図に示すよ
うに、浴槽の底板18および蓋兼支持板2に取り付けられ
る。
ションバー12および連結棒13からなる水平支持部14と、
エアシリンダー、水圧シリンダーなどの流体圧シリンダ
ー17とを組み合わせたものを用いることもできる。この
場合、トーションバー12は第7図または第8図に示すよ
うに、浴槽の底板18および蓋兼支持板2に取り付けられ
る。
折曲部5は第9図および第10図に示すように、蓋兼支持
板2a、2bに部分に比べて薄く形成される。
板2a、2bに部分に比べて薄く形成される。
また折曲部5は、第11図に示すような軸20を複数本とし
た多重ヒンジ構造、第12図に示すような軸21を複数本と
した多重ヒンジ構造、第13図に示すような蛇腹部22を備
えた構造などとすることも可能である。なお図示してい
ないが、軸と軸の間にはチェーンのピンが設けられてい
る。
た多重ヒンジ構造、第12図に示すような軸21を複数本と
した多重ヒンジ構造、第13図に示すような蛇腹部22を備
えた構造などとすることも可能である。なお図示してい
ないが、軸と軸の間にはチェーンのピンが設けられてい
る。
また第5図に示すピン4で回動可能に固定するストッパ
部の構成の代りに、第14図に示すように、蓋兼支持板2
の長手方向の一端を、浴槽1の側部上端に当接させてス
トッパ部とし、ストッパとしての働きをさせることも可
能である。
部の構成の代りに、第14図に示すように、蓋兼支持板2
の長手方向の一端を、浴槽1の側部上端に当接させてス
トッパ部とし、ストッパとしての働きをさせることも可
能である。
さらに、第18図〜第21図に示すように、蓋兼支持板2の
側面周縁部に浴槽1との間をシールするシールゴムなど
のシール部24(第20図参照)固定して設けるか、または
盛上り部25(第21図参照)を一体に設け、浴槽1の側板
の上端よりやや下側に排水口26を設ける。27は集水溝
で、蓋兼支持板2が上昇したときに排水口26に連通する
ようになっている。また盛上り部25の内側に集水溝27が
設けられて樋の構造となっている。図面では集水溝を蓋
兼支持板2の長手方向に沿って設ける場合を示している
が、長手方向に直角方向に設けても差し支えない。この
場合は、排水口の位置を集水溝に連通するように変更す
る。
側面周縁部に浴槽1との間をシールするシールゴムなど
のシール部24(第20図参照)固定して設けるか、または
盛上り部25(第21図参照)を一体に設け、浴槽1の側板
の上端よりやや下側に排水口26を設ける。27は集水溝
で、蓋兼支持板2が上昇したときに排水口26に連通する
ようになっている。また盛上り部25の内側に集水溝27が
設けられて樋の構造となっている。図面では集水溝を蓋
兼支持板2の長手方向に沿って設ける場合を示している
が、長手方向に直角方向に設けても差し支えない。この
場合は、排水口の位置を集水溝に連通するように変更す
る。
上記のように、蓋兼支持板2の周辺部は浴槽1とシール
されているか、または樋の構造となっているので、蓋兼
支持板の上で入浴者を石けんで洗っても、洗い場は浴槽
内に混入せず、槽外へ排出される。
されているか、または樋の構造となっているので、蓋兼
支持板の上で入浴者を石けんで洗っても、洗い場は浴槽
内に混入せず、槽外へ排出される。
また、第22図に示すように、浴槽1の底面下面にキャス
ター28を設け、風呂をベッドの近くまで移動し易いよう
にするのが望ましい。
ター28を設け、風呂をベッドの近くまで移動し易いよう
にするのが望ましい。
さらに、第22図に示すように、浴槽1の底面下面に高さ
調節手段30を設け、風呂をベッドの高さに容易に調節で
きるようにするのが望ましい。
調節手段30を設け、風呂をベッドの高さに容易に調節で
きるようにするのが望ましい。
上記のように構成された風呂において、実際の入浴手順
を以下に説明する。まず第15図に示すように、入浴者の
寝ているベッド23へ本考案の風呂を横付けにする。入浴
者を裸にした後、風呂の上へ横移動させる。風呂の高さ
はベッド23の高さと同じ高さになるように予め製作され
ているか、または調節されるようになっており、段差を
なくし、移動しやすいようになっている。このときの風
呂は第16図に示すように、蓋兼支持板2が上昇した状態
となっている。ついで上下駆動装置3を作動させて蓋兼
支持板2をゆっくりと下降させ、第17図に示す状態にす
る。このとき浴槽1内には湯は入っていても、入ってい
なくてもよい。入っていない場合は後から給湯すること
になる。折曲部5を境にして一方の蓋兼支持板を2a、他
方の蓋兼支持板を2bとすると、上下駆動装置3の上側の
蓋兼支持板2bを下げていくと、残り略半分の蓋兼支持板
2aは斜めになり、折曲部5は入浴者の腰に位置し、入浴
者は手足を伸ばしたまま頭と胸をあげた姿勢になる。蓋
兼支持板2bが浴槽1の底に着地すると、入浴者は頭だけ
を湯面上に出し、首から下は湯につかった格好になる。
を以下に説明する。まず第15図に示すように、入浴者の
寝ているベッド23へ本考案の風呂を横付けにする。入浴
者を裸にした後、風呂の上へ横移動させる。風呂の高さ
はベッド23の高さと同じ高さになるように予め製作され
ているか、または調節されるようになっており、段差を
なくし、移動しやすいようになっている。このときの風
呂は第16図に示すように、蓋兼支持板2が上昇した状態
となっている。ついで上下駆動装置3を作動させて蓋兼
支持板2をゆっくりと下降させ、第17図に示す状態にす
る。このとき浴槽1内には湯は入っていても、入ってい
なくてもよい。入っていない場合は後から給湯すること
になる。折曲部5を境にして一方の蓋兼支持板を2a、他
方の蓋兼支持板を2bとすると、上下駆動装置3の上側の
蓋兼支持板2bを下げていくと、残り略半分の蓋兼支持板
2aは斜めになり、折曲部5は入浴者の腰に位置し、入浴
者は手足を伸ばしたまま頭と胸をあげた姿勢になる。蓋
兼支持板2bが浴槽1の底に着地すると、入浴者は頭だけ
を湯面上に出し、首から下は湯につかった格好になる。
蓋兼支持板2bを上昇させると、入浴者は湯を切りながら
上昇し、湯面の上に出る。蓋兼支持板2が排水口26より
下側にある間は、第19図に示すように、蓋兼支持板の上
の湯は集水溝27に集められはするが、排水口26と接続さ
れていないので、浴槽1内へ戻される。蓋兼支持板が湯
面の上に位置し、排水口26に集水溝27終端が接続される
と、蓋兼支持板の上で注がれた湯はすべて排水口26から
浴槽外へ排出される。したがってこの状態で入浴者を石
けんで洗い、シャワーなどで洗い流した場合、石けんや
垢で汚れた湯は、浴槽内の湯に混入することなく、槽外
に排出される。
上昇し、湯面の上に出る。蓋兼支持板2が排水口26より
下側にある間は、第19図に示すように、蓋兼支持板の上
の湯は集水溝27に集められはするが、排水口26と接続さ
れていないので、浴槽1内へ戻される。蓋兼支持板が湯
面の上に位置し、排水口26に集水溝27終端が接続される
と、蓋兼支持板の上で注がれた湯はすべて排水口26から
浴槽外へ排出される。したがってこの状態で入浴者を石
けんで洗い、シャワーなどで洗い流した場合、石けんや
垢で汚れた湯は、浴槽内の湯に混入することなく、槽外
に排出される。
湯から上がる場合は、そのままの状態で身体を拭いてベ
ッド23に移動するか、または再度蓋兼支持板2を下降さ
せて入浴した後、蓋兼支持板2bを上げていき、湯を切り
ながら入浴者を持ち上げ、水平に寝かす。上まで上昇し
たら、身体を拭いてベッド23に移動する。
ッド23に移動するか、または再度蓋兼支持板2を下降さ
せて入浴した後、蓋兼支持板2bを上げていき、湯を切り
ながら入浴者を持ち上げ、水平に寝かす。上まで上昇し
たら、身体を拭いてベッド23に移動する。
本考案は上記のように構成されているので、つぎのよう
な効果を奏する。
な効果を奏する。
(1)蓋兼支持板によって洗い湯を分離する構造として
いるので、蓋兼支持板の上側で身体を洗っても、洗い湯
が浴槽内の湯に混入することなく、浴槽外へ排出される
ので、きわめて衛生的、かつ清潔である。
いるので、蓋兼支持板の上側で身体を洗っても、洗い湯
が浴槽内の湯に混入することなく、浴槽外へ排出される
ので、きわめて衛生的、かつ清潔である。
(2)蓋兼支持板の側面周縁部にシール部を固定して設
け、このシール部を蓋兼支持板とともに昇降するように
構成しているので、シール機構がコンパクトになり、こ
のため、浴槽内の壁面の清掃を容易に行うことができ
る。また、シール部は外部から見え難いので、美観に優
れている。
け、このシール部を蓋兼支持板とともに昇降するように
構成しているので、シール機構がコンパクトになり、こ
のため、浴槽内の壁面の清掃を容易に行うことができ
る。また、シール部は外部から見え難いので、美観に優
れている。
(3)蓋兼支持板は、風呂蓋と人を乗せる架台との両方
の機能を有し、しかも、略中央部で折曲可能に形成され
ているので、下降した状態では、折れ曲がった形状にな
るので、頭部を湯から出して身体を湯内に位置させるこ
とができ、上昇した状態では、水平な形状になるので、
寝返りを容易に行うことができ、このため、腹部及び背
部を容易に洗うことができる。
の機能を有し、しかも、略中央部で折曲可能に形成され
ているので、下降した状態では、折れ曲がった形状にな
るので、頭部を湯から出して身体を湯内に位置させるこ
とができ、上昇した状態では、水平な形状になるので、
寝返りを容易に行うことができ、このため、腹部及び背
部を容易に洗うことができる。
第1図は本考案の風呂の一実施例を示す概略斜視図、第
2図は同平面図、第3図は同縦断説明図で蓋兼支持板が
上昇した状態を示す図、第4図は蓋兼支持板が下降した
状態を示す縦断説明図、第5図は第4図において鎖線円
で囲まれたストッパ部の拡大図、第6図は上下駆動装置
の一例を示す斜視図、第7図および第8図は上下駆動装
置の取付例を示す斜視図、第9図は蓋兼支持板および上
下駆動装置の一例を示す平面図、第10図は同正面図、第
11図〜第13図は蓋兼支持板の他の例を示す斜視図、第14
図は蓋兼支持板のストッパ部の他の例を示す説明図、第
15図〜第17図は本考案の風呂の使用状態を示す説明図、
第18図は第1図に示す本考案の風呂における排水口部分
および集水溝を示す斜視図、第19図は第18図における排
水口の部分の拡大断面説明図、第20図および第21図は蓋
兼支持板の周辺部の構造を示す説明図、第22図は本考案
の風呂の他の実施例を示す正面説明図である。 1…浴槽、2、2a、2b…蓋兼支持板、3…上下駆動装
置、4…ピン、5…折曲部、6…長孔、7…給湯口、8
…給湯ホース、10…排水口、11…排水ホース、12…トー
ションバー、13…連結棒、14…水平支持部、15…流体ジ
ャッキ、16…エアコンプレッサ、17…流体圧シリンダ
ー、18…底板、20、21…軸、22…蛇腹部、23…ベッド、
24…シール部、25…盛上り部、26…排水口、27…集水
溝、28…キャスター、30…高さ調節手段
2図は同平面図、第3図は同縦断説明図で蓋兼支持板が
上昇した状態を示す図、第4図は蓋兼支持板が下降した
状態を示す縦断説明図、第5図は第4図において鎖線円
で囲まれたストッパ部の拡大図、第6図は上下駆動装置
の一例を示す斜視図、第7図および第8図は上下駆動装
置の取付例を示す斜視図、第9図は蓋兼支持板および上
下駆動装置の一例を示す平面図、第10図は同正面図、第
11図〜第13図は蓋兼支持板の他の例を示す斜視図、第14
図は蓋兼支持板のストッパ部の他の例を示す説明図、第
15図〜第17図は本考案の風呂の使用状態を示す説明図、
第18図は第1図に示す本考案の風呂における排水口部分
および集水溝を示す斜視図、第19図は第18図における排
水口の部分の拡大断面説明図、第20図および第21図は蓋
兼支持板の周辺部の構造を示す説明図、第22図は本考案
の風呂の他の実施例を示す正面説明図である。 1…浴槽、2、2a、2b…蓋兼支持板、3…上下駆動装
置、4…ピン、5…折曲部、6…長孔、7…給湯口、8
…給湯ホース、10…排水口、11…排水ホース、12…トー
ションバー、13…連結棒、14…水平支持部、15…流体ジ
ャッキ、16…エアコンプレッサ、17…流体圧シリンダ
ー、18…底板、20、21…軸、22…蛇腹部、23…ベッド、
24…シール部、25…盛上り部、26…排水口、27…集水
溝、28…キャスター、30…高さ調節手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−2945(JP,A) 実願 昭53−100085号(実開 昭55− 16181号)の願書に添付した明細書及び図 面の内容を撮影したマイクロフィルム(J P,U) 実願 昭51−145103号(実開 昭52− 65094号)の願書に添付した明細書及び図 面の内容を撮影したマイクロフィルム(J P,U) 実願 昭63−21427号(実開 平1− 126235号)の願書に添付した明細書及び図 面の内容を撮影したマイクロフィルム(J P,U)
Claims (1)
- 【請求項1】浴槽(1)と、蓋兼支持板(2)と、蓋兼
支持板の略半分を水平に保持して上下移動させる上下駆
動装置(3)とからなり、蓋兼支持板(2)は長手方向
に対して直角方向に略中央部で折曲可能に形成され、蓋
兼支持板(2)の長手方向の一端が浴槽の側部上端に回
動可能に固定または当接され、蓋兼支持板(2)の他端
から折曲部にかけての部分の下側と浴槽の底面上面との
間に、該部分の蓋兼支持板(2b)を水平に保持して上下
移動させる前記の上下駆動装置(3)を配設した風呂に
おいて、 蓋兼支持板(2)の側面周縁部に、浴槽(1)との間を
シールするシール部(24)を設け、浴槽(1)の側板の
上端よりやや下側に排水口(26)を設けたことを特徴と
する風呂。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988083492U JPH0647463Y2 (ja) | 1988-06-24 | 1988-06-24 | 風 呂 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988083492U JPH0647463Y2 (ja) | 1988-06-24 | 1988-06-24 | 風 呂 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH026042U JPH026042U (ja) | 1990-01-16 |
JPH0647463Y2 true JPH0647463Y2 (ja) | 1994-12-07 |
Family
ID=31308206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988083492U Expired - Lifetime JPH0647463Y2 (ja) | 1988-06-24 | 1988-06-24 | 風 呂 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0647463Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06221624A (ja) * | 1993-01-25 | 1994-08-12 | Sanyo Electric Co Ltd | 空気調和機の制御方法 |
JP2514306Y2 (ja) * | 1993-04-30 | 1996-10-16 | 五十一 紫垣 | 介護支援浴槽装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5265094U (ja) * | 1976-10-27 | 1977-05-13 | ||
JPS5516181U (ja) * | 1978-07-20 | 1980-02-01 | ||
JPS622945A (ja) * | 1985-06-28 | 1987-01-08 | 加川 秀男 | 移動寝台浴槽車の上下昇降装置 |
JPH01126235U (ja) * | 1988-02-20 | 1989-08-29 |
-
1988
- 1988-06-24 JP JP1988083492U patent/JPH0647463Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH026042U (ja) | 1990-01-16 |
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