JP4457744B2 - 介護用浴槽 - Google Patents

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Description

本発明は、介護が必要な入浴者を入浴させる際に使用される介護用浴槽に関する。
病院などに入院している患者や、身体が不自由な老人や、身体障害者などが一人で入浴することができない場合は、介護者がその手助けをしながら入浴する。その際には、介護用浴槽が使用される。
この介護用浴槽は、床面に設置される支持架台と、この支持架台に昇降可能に設置された浴槽とを備えている。この支持架台の底面には支柱が立設され、浴槽はこの支柱に沿って昇降する。支柱の上端には担架が設けられている。この担架に入浴者を載せ、浴槽を上昇させて入浴することで、入浴者は担架に載った状態のまま入浴することができるので、入浴者への負担が軽い。
このような従来の介護用浴槽に入浴者を入浴させるときには、まず病院の病室や老人ホームの居室のベッドからストレッチャーと呼ばれるキャスタ付きの担架に入浴者を載せ替え、介護用浴槽が設置してある場所まで移動する。
そして、介護用浴槽に隣接して配置された洗い台に載せ替える。この洗い台はストレッチャーと同様に移動が容易となるようにキャスタが付いた担架であるが、入浴者を洗い台に載せた状態で洗えるように、洗浄水を受ける水受盤とこの水受盤から洗い湯を排水する排水ホースなどが設けられている。洗い台に載せ替えられた入浴者は、ここで介護者により体が洗われ、最後に洗い台から介護用浴槽に設けられた担架に載せ替えられて入浴する。
このように、入浴者は、ベッドからストレッチャーへ、ストレッチャーから洗い台へ、そして洗い台から介護用浴槽へと、合計3回ほど載せ替えられることになる。この載せ替えは、身体が不自由な入浴者にとって体の負担となるだけでなく、入浴者を抱えて載せ替える介護者にとっても腰痛の原因となるなど負担となっている。また、入浴者を載せ替える際には、介護者が入浴者を抱えたりして非常に不安定である。このような状態は、介護者の転倒などを危惧して入浴者の不安感が増大する。従って、入浴者を載せ替える回数を減らすということは重要な問題である。
入浴者の載せ替え回数を減らすことが可能なストレッチャーが特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載のストレッチャーは、入浴者を載せる担架の下方に配置され、入浴者を洗浄する際に入浴者から垂れる洗浄水を受けるための水受盤と、介護用浴槽に入浴する際に、水平方向へ担架をスライドさせるスライド手段とを備えている。
特許文献1に記載のストレッチャーを使用する場合には、ベッドからストレッチャーへ入浴者を載せ替えて介護用浴槽が設置してある場所まで移動して隣接させ、入浴者をこの状態のまま洗い、そして担架をスライドさせて介護用浴槽の担架へ載せ替える。このようにストレッチャーと洗い台を兼ねることで、入浴者の載せ替えの回数を2回とすることができる。
特開平11−104205号公報
上述したように、特許文献1のストレッチャーは、洗い台を兼ね、担架がスライドすることで、入浴者を介護用浴槽へ入浴させる際の載せ替え回数を減らし、入浴者への負担を軽減するものである。
しかし、ストレッチャーに入浴者が載った状態で洗浄を行うので、ストレッチャーの担架が洗浄水で濡れてしまう。つまり、洗浄水で濡れた状態となった担架に、介護用浴槽で入浴した後の入浴者が載ることになる。従って、入浴後に介護者が入浴者の体を拭いても、担架が濡れた状態なので、入浴者の体が再び濡れてしまう。また、担架に接触した体の部分が湿った感じとなるので不快である。
また、入浴者を洗浄する際に垂れる水を受ける水受盤に溜まった水を排水しても、全てを排水できず、少なからず洗浄水が残ることが想定される。従って、入浴後の入浴者が病室や居室のベッドへ戻る際には、洗浄水が水受盤に残った状態のストレッチャーで移動することになる。そうなると、移動中に水受盤に残った洗浄水が廊下や部屋の床に垂れたり飛散したりするので清掃が必要となる。
このように、入浴後の入浴者を、湿ったストレッチャーへ再び載せ替えることで、入浴者に不快感を与えたり、移動中に周囲に洗浄水が落ちないようにするためには、別の新たなストレッチャーを準備する必要があり、余分な設備を準備することとなる。
そこで本発明は、入浴者の載せ替えの回数を減らして入浴者および介護者の負担の軽減を図りつつ、余分なストレッチャーを準備する必要がない介護用浴槽を提供することを目的とする。
本発明の介護用浴槽は、入浴者を載せる担架を備えた浴槽と、入浴者を洗浄する際に洗浄水を受けるための水受盤とを備えたことを特徴とする。
介護用浴槽に、入浴者を洗浄する際に洗浄水を受けるための水受盤を備えることにより、入浴者を担架に載せた状態で洗うことができるので、入浴者の載せ替え回数が、ベッドからストレッチャー、ストレッチャーから介護用浴槽の担架の2回で完了する。従って、入浴者の載せ替え回数を削減することができる。また、介護用浴槽に設けた担架で入浴者の洗浄を行うので、ストレッチャーが洗浄の際の洗浄水で濡れることがない。
前記担架を水上へ出した状態で前記担架の下方へ前記水受盤を配置する可動機構を備えるのが望ましい。
可動機構を備えることで、入浴者を洗浄するに際し、水受盤を移動させて担架の下方へ容易に配置することができる。可動機構は、水受盤が洗浄水を受け浴槽に入らないように担架の下方に配置できればよいので、水受盤を水平方向に移動させたり、円弧を描くように移動させたりするものでもよい。
前記可動機構は、前記水受盤を水平方向にスライドさせるのが望ましい。可動機構が、水受盤を水平方向へスライドさせるものであれば、床面と平行して水受盤を移動させることができるので、車輪などを備えたスライド機構とすることで、大きな力を必要とせずに、水受盤を移動させることができる。
また、水受盤を水平方向に移動させることにより、入浴者を担架に載せたそのままの状態で水受盤を浴槽の側方へスライドさせ、入浴者を入浴させることができる。
前記水受盤に、前記担架の下方へ配置する際に、前記支持架台に立設された支柱に干渉しないよう切り欠き部を設けるのが望ましい。
切り欠き部を設けることで、水受盤を浴槽の担架の下方に位置させた状態でも、支柱と水受盤が干渉しないので、受水盤を担架より広く形成することができる。
また、前記水受盤を前記担架の下方に配置した状態で、前記切り欠き部を塞ぐ脱着可能なカバーを設けるのが望ましい。
担架に入浴者を載せた状態で入浴者を洗浄するに際し、水受盤の切り欠き部にカバーを付けると、この切り欠き部から洗浄水が浴槽内に漏れることを防止することができる。このカバーは、切り欠き部を覆う広さを有していればよいので、水受盤全体の広さを有するものであっても、切り欠き部の部分のみを覆う広さであってもよい。
また、カバーは、脱着可能であればよいので、切り欠き部に嵌合するようにカバーを取り付けるものであっても、切り欠き部を上から載置して覆うようにして塞ぐものであってもよい。このようにカバーを形成することで、水受盤を水平方向にスライドさせる際に不要となっても、容易に取り外すことができる。
本発明によれば次の効果を奏する。
(1)入浴者を載せる担架を備えた浴槽と、入浴者を洗浄する際に洗浄水を受けるための水受盤とを備えたことにより、入浴者の載せ替え回数を削減することができる。よって、入浴者や介護者の負担が軽減できる。また載せ替えがある度に増大する入浴者の不安感を減らすことができる。
また、介護用浴槽で入浴者の洗浄が行えるので、入浴者を搬送するストレッチャーが洗浄の際の洗浄水などで濡れることがない。よって、入浴者が入浴を済ませた後に自室に戻る際にストレッチャーから洗浄水が垂れたり飛散したりすることがないので、ストレッチャーが通過した後の廊下や部屋などの清掃が不要である。
(2)担架を水上へ出した状態で担架の下方へ水受盤を配置する可動機構を備えたことにより、水受盤を容易に移動させることができるとともに、入浴の際に水受盤が邪魔にならない。
(3)可動機構は、水受盤を水平方向にスライドさせるものなので、床面と平行して水受盤を移動させることができる。よって、複雑な機構や、水受盤を移動させるに大きな力を必要としない。
(4)水受盤に、担架の下方へ配置する際に、前記支持架台に立設された支柱に干渉しないよう切り欠き部が設けられたことにより、受水盤の幅を担架の幅より広くする形成することができる。
(5)前記水受盤を前記担架の下方に配置した状態で、前記切り欠き部を塞ぐ脱着可能なカバーを設けたことにより、担架に入浴者を載せた状態で入浴者を洗浄するに際し、水受盤の切り欠き部にカバーを付けると、この切り欠き部から浴槽内に洗浄水が漏れることが防止できる。よって、浴槽内の湯の汚濁を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る介護用浴槽について図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る介護用浴槽の斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係る介護用浴槽の平面図である。図3は、図2におけるA−A線断面図である。図4は、図2におけるB−B線断面図である。図5は、図4において水受盤を担架の下方に位置させた状態の図である。図6は、水受盤を説明する図であり、(a)は水受盤にカバーを取り付けた状態の平面図、(b)は、同図(a)におけるC−C線断面図、(c)は同図(b)におけるd部拡大図である。図7は、スライド手段を説明する図であり、(a)はスライドアームとスライド支持部を説明する平面図、(b)は、同図(a)におけるE−E線矢視図である。
図1から図5に示すように、本発明の実施の形態に係る介護用浴槽1は、床面Fに設置された支持架台2と、この支持架台2に昇降可能に設置された浴槽3と、支持架台2に立設する支柱4と、支柱4の上端部に設けられた担架5と、担架5の下方に位置する水受盤6と、入浴者が洗浄する際に、担架5を水上へ出した状態で担架5の下方へ水受盤6を配置する可動機構であるスライド手段7とを備えている。
介護用浴槽1は、平面視して略矩形状であり、約210cm×80cmの大きさである。
支持架台2は、介護用浴槽1を移動可能とするキャスタ2aと、介護用浴槽1を設置する際に固定するレベルアジャスタ2bと、キャスタ2aおよびレベルアジャスタ2bに支持された基台2cと、基台2cを囲うように設けることで支持架台2を箱状としている枠体2dと、支柱4に沿って浴槽3を昇降させる昇降手段2fとを備えている。
基台2cは、入浴者が担架5に載った際に、入浴者と介護用浴槽1全体との合計の重量を支えることができる程度の強度を有している。基台2cは、キャスタ2aとレベルアジャスタ2bとの高さを確保するために、中央部が低くなるように凹部2eが形成されている。この凹部2eに、浴槽3を昇降させるための昇降手段2fが配置されている。
基台2cに凹部2eを形成することで、昇降手段2fを設けても床面Fから浴槽3の上端部までの高さを低く抑えることができる。
枠体2dは、浴槽3が上昇した際には露出するので、浴槽3と同色とした繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics:FRP)で形成されている。
浴槽3は、箱状であり深さは80cmである。また、浴槽3は、枠体2dと同様にFRPで形成されている。また、浴槽3の底面に設けられた貫通孔を支柱4が挿通している。貫通孔から湯が漏れないように、貫通孔の開口周囲に支柱4と摺動する部分がOリングで形成された摺動部3aが設けられている。図示しない昇降手段によるこの摺動部3aが支柱4に摺動しながら浴槽3が昇降する。浴槽3の底面には、貯留した湯を排水するための排水口3bが設けられている。
支柱4は、直径6.5cmの円柱状であり、ステンレス鋼で形成されている。
担架5は、入浴者の頭部を載せる枕部5aと、上半身を載せる上体部5bと、下半身を載せる下体部5cとを備えている。枕部5aと上体部5bとはピンで回動可能に接続されている。そして枕部5aと上体部5bとは、位置決め部5hにより水平から30°まで段階的に角度調整を可能としている。
上体部5bと下体部5cとはピンで回動可能に接続されている。上体部5bには、浴槽3が上昇すると浴槽3の底面に押されて上体部5bを押し上げる押し上げ棒5dが設けられている。
この押し上げ棒5dは、水平状態である担架5に仰臥状態の入浴者を載せて入浴させるときに、浴槽3を上昇させると上体部5bを押し上げ入浴者の上半身を起こして、体が不自由な入浴者の頭部が湯に浸かることを防止する。
押し上げ棒5dの下部には、浴槽3の底面と当接するローラ5eが設けられている。このローラ5eにより、押し上げ棒5dが浴槽3の底面に押し上げられ、押し上げ棒5dと浴槽3の底面との接する角度が変化してもローラ5eが回転することで、スムーズに上体部5bを押し上げることができる。また押し上げ棒5dは、長さを調整することができるように伸縮自在に形成されている。押し上げ棒5dの長さを調整することで、上体部5bとの下体部5cの角度を調整することができる。
担架5の両側部には入浴者をガードするU字状に形成された手摺り5fが設けられている。手摺り5fは、入浴の際に入浴者が介護用浴槽1の外側へ落下することを防止するとともに、入浴者がこの手摺り5fを把持することで安心感を与えることができる。手摺り5fは、入浴者が担架5へストレッチャーから移動する際には、邪魔にならないように、担架5の外側水平方向へ倒すことができる。また、担架5の上体部5bと下体部5cとには、入浴者を載せ洗浄や入浴する際に、担架5の上面に湯が溜まらないように貫通孔5gが多数設けられている。
水受盤6は、ステンレス製であり、平面視して矩形状に形成されている。水受盤6は、浴槽3を平面視した面積より広く形成されており、担架5に入浴者を載せて洗浄しても浴槽3内に洗浄水が浸入しないようにしている。
ここで水受盤6について図6に基づいて詳細に説明する。図6(a)に示すように、水受盤6は、担架5の下方に位置する際に、支柱4と押し上げ棒5dとに干渉しないように、切り欠き部6bが形成されている。切り欠き部6bを設けることで、水受盤6を浴槽3の担架5の下方に位置させた状態でも、支柱4および押し上げ棒5dと、水受盤6とが干渉しないので、受水盤6を担架5より広く形成することができる。
また、本実施の形態では支柱4を2本で担架5を支持しているが、支柱4を直径8.0cm程度の円柱状のステンレス鋼で形成すると、入浴者を載せた担架5を1本で支持することができるので、切り欠き部6bを押し上げ棒5dと2本の支柱4の3箇所から、押し上げ棒5dと1本の支柱の2箇所に減らすことができる。
図6(b)および(c)に示すように、水受盤6の縁部は上方に向かって徐々に広がるように45°に傾斜した傾斜面6aが形成されている。同図(a)に示されるように、切り欠き部6bには、第1のカバー6cと第2のカバー6dが取り付けることができる。この第1のカバー6cと第2のカバー6dとは、水受盤6を担架5に下方に位置させた状態で取り付ける。そして入浴者を洗浄すると、切り欠き部6bを塞ぐことができるので、洗浄水が浴槽3内に漏れることがない。
図1に示すように、水受盤6には、洗浄の際に溜まった湯を排水するための排水口6eが3つ設けられている。水受盤6の排水口を1つとすると、水受盤6を排水口へ向かって下るような傾斜を付ける必要がある。また、排水口が1つであれば水受盤6に溜まった洗浄水の排水に時間がかかる。排水口6eを複数としたことにより、水受盤6上に溜まった洗浄水を早く排出できる。この3箇所の排水口6eには、排水される洗浄水を集合させる集合ホース6fが接続されている。
図1および図4に示すように、スライド手段7は、支持架台2の下部に取り付けられたスライドアーム7aと、平面視して略コ字状に形成され、スライドアーム7aに取り付けられたスライド支持部7bと、スライド支持部7bの角部に立設され、上端部に水受盤6と接続される接続アーム7cとで構成される。
ここでスライド手段7について図7に基づいて詳細に説明する。図7(a)および同図(b)に示すように、スライドアーム7aは、断面が凹形状に形成されたアウタレール7a−1と、このアウタレール7a−1にボール7a−2を介して滑るように案内されてスライドするインナレール7a−3とから構成されたスライド部7dと、スライド部7dを2台連結する中継部材7eとで構成される。
アウタレール7a−1のそれぞれは、支持架台2とスライド支持部7bとにネジで取り付けられることで、支持架台2とスライド支持部7bとを接続している。
スライド支持部7bには、水受盤6の重みに耐えられず床面Fに当接して水平移動することが困難となったり、スライドアーム7aが曲がったりしないように、2個の車輪7fが設けられている。
接続アーム7cは、水受盤6に、切り欠き部6bが形成された端辺とは反対側に接続されている。
以上のように構成される本発明の実施の形態に係る介護用浴槽の使用状態を図8から図11に基づいて説明する。図8から図11は、本発明の実施の形態に係る介護用浴槽の使用状態を説明する図である。
まず、介護用浴槽1の水受盤6を担架5の下方に位置するようにセットする。そして手摺り5fを外側に倒した状態とする。また、切り欠き部6bには、第1のカバー6cと第2のカバー6dとを取り付けておく。そして、図8に示すように、入浴者をストレッチャー11に載せ、居室から介護用浴槽1が設置している部屋まで搬送してストレッチャー11を介護用浴槽1の側方につける。
図9に示すように、入浴者10をストレッチャー11から介護用浴槽1の担架5へ移動させる。入浴者10の移動が完了すると手摺り5fを起こす。入浴者10は必要があれば、この手摺り5fを把持する。入浴者10の移動が完了するとストレッチャー11を、洗浄水などで濡れないように離間させる。
図示しないシャワーなどにより、介護者が入浴者10の体を洗浄する。洗浄に使用された洗浄水は、水受盤6に直接または担架5に形成された複数の貫通孔5gを通過して水受盤6に落ちる。洗浄水は、水受盤6の3箇所の排水口6eのいずれかから排水され、集合ホース6fを経由して床面に設けられた排水口から排出される。
図10に示されるように、入浴者10の洗浄が完了すると、切り欠き部6bに取り付けた第1のカバー6cと第2のカバー6dとを取り外し、水受盤6をスライド手段7により水平方向に移動する。
図11に示されるように、湯を貯留した浴槽3を上昇させる。入浴者10が載っている担架5の上体部5bは、浴槽3の底面の上昇とともに、押し上げ棒5dにより水平から入浴者10の上半身が起きあがるように傾斜している。この上体部5bの傾斜により入浴者10の頭部が浴槽3の湯に浸からようにすることができる。
入浴が完了すると、浴槽3を下降させ、浴槽3内の湯を浴槽3の底面に設けた排水口3bから排水する。介護者は入浴者10の体を拭き、手摺り5fを倒してストレッチャーを介護用浴槽1の側方へ引き寄せて入浴者10をストレッチャーへ移動させる。
以上のように本発明の実施の形態に係る介護用浴槽によれば、入浴者を洗浄する際の洗浄水を受ける水受盤を、入浴者が洗浄する際には担架の下方に位置させ、入浴する際には水平方向へ移動させることにより、入浴者を介護用浴槽で洗浄することができるので、入浴者の載せ替え回数を減らすことができる。
次に、本発明の他の実施の形態に係る介護用浴槽を図12および図13に基づいて説明する。図12は、本発明の他の実施の形態に係る介護用浴槽の断面図である。図13は本発明の他の実施の形態に係る介護用浴槽のスライド手段を説明する図であり、(a)はスライド支持部とレールを説明する図、(b)は同図(a)のF−F線矢視図である。なお、図12および図13において、図1から図7までに示される同じ構成のものは同符号を付して説明は省略する。
図12に示すように、本発明の他の実施の形態に係る介護用浴槽15は、スライド手段として支持架台2の下方の床面Fから側方へレール16が付設され、このレール16をスライド支持部7bに設けた4個の車輪7fが走行して水受盤6を水平に移動させるものである。
レール16は、水受盤6が担架5の下方に位置させた状態から、介護用浴槽15の側方へ位置させた状態となる範囲を移動することが可能な長さに形成されている。
図13(a)および同図(b)に示すように、レール16には、断面が凹形状に形成された溝16aが設けられている。この溝16aをスライド支持部7bに設けられた4個の車輪7fが走行することで安定して水受盤6を直線状に移動させることができる。また、水受盤6の重量が重い場合でも、容易に移動させることができる。
本発明は、病院や、老人ホームなどの介護施設などで、身体が不自由で介護者を必要とする患者や老人などを入浴させる介護用浴槽に好適である。
本発明の実施の形態に係る介護用浴槽の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る介護用浴槽の平面図である。 図2におけるA−A線断面図である。 図2におけるB−B線断面図である。 図4において水受盤を担架の下方に位置させた状態の図である。 水受盤を説明する図であり、(a)は水受盤にカバーを取り付けた状態の平面図、(b)は、同図(a)におけるC−C線断面図、(c)は同図(b)におけるd部拡大図である。 スライド手段を説明する図であり、(a)はスライドアームとスライド支持部を説明する平面図、(b)は、同図(a)におけるE−E線断面図である。 介護用浴槽の使用状態を説明する図である。 介護用浴槽の使用状態を説明する図である。 介護用浴槽の使用状態を説明する図である。 介護用浴槽の使用状態を説明する図である。 本発明の他の実施の形態に係る介護用浴槽の断面図である。 本発明の他の実施の形態に係る介護用浴槽のスライド手段を説明する図であり、(a)はスライド支持部とレールを説明する図、(b)は同図(a)のF−F線矢視図である。
符号の説明
1,15 介護用浴槽
2 支持架台
2a キャスタ
2b レベルアジャスタ
2c 基台
2d 枠体
2e 凹部
2f 昇降手段
3 浴槽
3a 摺動部
3b 排水口
4 支柱
5 担架
5a 枕部
5b 上体部
5c 下体部
5d 押し上げ棒
5e ローラ
5f 手摺り
5g 貫通孔
5h 位置決め部
6 水受盤
6a 傾斜面
6b 切り欠き部
6c 第1のカバー
6d 第2のカバー
6e 排水口
6f 集合ホース
7 スライド手段
7a スライドアーム
7a−1 アウタレール
7a−2 ボール
7a−3 インナレール
7b スライド支持部
7c 接続アーム
7d スライド部
7e 中継部材
7f 車輪
10 入浴者
11 ストレッチャー
16 レール
16a 溝
F 床面

Claims (2)

  1. 入浴者を載せる担架を備えた浴槽と、
    浴者を洗浄する際に洗浄水を受けるための水受盤と
    前記担架を水上へ出した状態で前記担架の下方へ前記水受盤を水平方向にスライドさせて配置する可動機構とを備え
    前記水受盤には、前記担架の下方へ配置する際に前記支持架台に立設された支柱に干渉しないよう切り欠き部が設けられていることを特徴とする介護用浴槽。
  2. 前記水受盤を前記担架の下方に配置した状態で、前記切り欠き部を塞ぐ脱着可能なカバーを設けたことを特徴とする請求項記載の介護用浴槽。
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