JPH064726B2 - ゴム・プラスチツク複合材 - Google Patents

ゴム・プラスチツク複合材

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JPH064726B2
JPH064726B2 JP59240256A JP24025684A JPH064726B2 JP H064726 B2 JPH064726 B2 JP H064726B2 JP 59240256 A JP59240256 A JP 59240256A JP 24025684 A JP24025684 A JP 24025684A JP H064726 B2 JPH064726 B2 JP H064726B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はジエン系ゴムの硬度および強度を高めたゴム・
プラスチック複合材に関する。
〔従来の技術〕
ゴム・プラスチック複合材としては、プラスチックを主
体とするものと、ゴムを主体とするものとがある。
プラスチックを主体とするゴム・プラスチック複合材
は、プラスチックにゴムを分散させたもので、これに属
するものとしては、ABS樹脂、ポリオレフィン樹脂に
EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)を分散
させたもの、液状ゴムを分散させたエポキシ樹脂などが
ある。
一方、ゴムを主体とするものは、ゴム、プラスチックの
ブロック共重合体、グラフト共重合体(たとえば、天然
ゴム−メチルメタクリレート)などのように、一分子鎖
内に、ゴム分子鎖とプラスチック分子鎖が共有結合した
ものがほとんどで、ゴムにプラスチックを分散させたも
のはあまり例がない。これはゴムとプラスチックの相溶
性が悪いことに起因するものと考えられる。特にジエン
系ゴムとポリオレフィン樹脂とは相溶性が悪い。
上記のような理由により、ジエン系ゴムの硬度付与に際
してポリオレフィン樹脂をブレンドしても良好なブレン
ド物が得られないため、従来は、ジエン系ゴムにハイス
チレン樹脂を配合し、充填剤ではカーボンブラック、ホ
ワイトカーボンなどを配合することによって硬度付与す
ることが行なわれていた。また、多量には充填剤を含ま
せたくない場合や、色もの(黒以外の色)では、パーオ
キサイド架橋にし、共架橋剤たとえば不飽和カルボン酸
またはそのエステルや金属塩を配合していた。
しかしながら、上記のような配合系は、高温加硫を必要
とし、低温加硫が望まれる用途には適しないという問題
があった。
ところで、高級糸巻きゴルフボールのカバー素材として
は、トランス−1,4−ポリイソプレン(以下、TPIと
いう)が使用されている。このTPIをカバー素材とし
て用いたゴルフボールは、打球時のフィーリングとスピ
ン性能が良いため、プロゴルファーのほとんどが使用し
ているほどである。またゴルフボールの成型に際して、
低温プレスができるため、プレス時に糸ゴムを劣化させ
ないという長所も有している。
しかしながら、上記のようなTPIは、もう一つのカバ
ー素材であるアイオノマーと比較して反撥特性が悪い。
またTPIは30℃以上ではやや軟化するため、夏季高温
下でTPIカバーのボールを使用すると、カバーの耐カ
ット性がより低下する。そのため、一般にTPIカバー
には、硬度を高め耐カット性を向上させるために、ハイ
スチレン樹脂、ホワイトカーボンなどを配合している
(たとえば特公昭57−31744号公報)が、これらの配合
によりカバーの反撥特性はさらに低下する。
そこで、上記ハイスチレン樹脂の代わりに、反撥特性の
良いアイオノマーをTPIにブレンドすることが考えら
れる(たとえば特開昭56−115334号公報)。しかしなが
ら、アイオノマーをTPIにブレンドした場合、反撥特
性は向上するが、TPIとアイオノマーとは前述したジ
エン系ゴムとポリオレフィン樹脂との例にもれず、両者
の相溶性が非常に悪いため、以下に示すような問題を生
じ、実用化しがたい。すなわち、TPIとアイオノマー
をブレンドした場合は、配合物の流れが悪いため、TP
I単独時よりもプレス温度を高くする必要があり、その
ため、プレス時に糸ゴムが劣化する。また、ペネトレー
ション(糸ゴムコアへの配合物の食い込み)が悪いた
め、打撃時、ポールにクリック音が生じ、また耐衝撃性
も低下する。さらに、耐カット性が悪いなどの問題があ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のようにジエン系ゴム中にポリオレフィン樹脂を分
散させたゴム・プラスチック複合材としては、相溶性の
良好なものが得られておらず、その結果、ポリオレフィ
ン樹脂によるジエン系ゴムの硬度、強度の向上は達成さ
れていない。特に糸巻きゴルフボールのカバー素材とし
て使用しうるような、低温プレスが可能で、反撥弾性が
高く、しかも耐カット性、耐衝撃性が良好なゴム・プラ
スチック複合材は得られていない。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記の問題点を解決するためのもので、エチレ
ン・メタクリル酸系アイオノマーを改質してジエン系ゴ
ムと相溶性を高め、これをジエン系ゴムにブレンドする
ことにより、さらには、この改質アイオノマーをジエン
系ゴムとアイオマーの相溶化剤として用いて、ジエン系
ゴム、アイオノマーとブレンドすることにより、ジエン
系ゴムにアイオノマーを分散させた相溶性の良いゴム・
プラスチック複合材を提供したものである。
すなわち、本発明はジエン系ゴム90〜70重量%と、エチ
レン・メタクリル酸系アイオノマーとエポキシ化天然ゴ
ムとの反応物10〜30重量%とからなるゴム・プラスチッ
ク複合材、およびジエン系ゴム90〜70重量%と、エチレ
ン・メタクリル酸系アイオノマーとエポキシ化天然ゴム
との反応物10〜25重量%と、アイオノマー5〜20重量%
からなるゴム・プラスチック複合材に関する。
本発明においては、複合材の構成成分としてエチレン・
メタクリル酸系アイオノマーとエポキシ化天然ゴムとの
反応物を用いるが、このエポキシ化天然ゴムは、マレー
シアゴム研究所で開発されたもので、天然ゴムの一部を
エポキシ化したものであり、たとえばENR−25(商品
名、天然ゴムの二重結合の25%をエポキシ化したもの)
が市販されている。
このエポキシ化天然ゴムとエチレン・メタクリル酸系ア
イオノマーとの反応は、たとえばインターナルミキサ
ー、ロールなどで樹脂温130℃以上で混合することによ
って行なわれる。このエチレン・メタクリル酸系アイオ
ノマーとエポキシ化天然ゴムとの反応機構は、エチレン
・メタクリル酸素アイオノマーのカルボキシル基とエポ
キシ化天然ゴムのエポキシ基が一部反応することによる
ものである。上記エチレン・メタクリル酸系アイオノマ
ーとエポキシ化天然ゴムとの反応量は、通常、重量比で
95:5〜60:40にされる。これはエポキシ化天然ゴムの
量が上記範囲より少ないとジエン系ゴムとの相溶性が改
善されず、またエポキシ化天然ゴムの量が上記範囲より
多くなるとジエン系ゴムの硬度や強度を向上させる効果
が充分に発揮できないからである。
エチレン・メタクリル酸系アイオノマーとしては、デュ
ポン社製のサーリン1605、サーリン1706、サーリン170
7、三井ポリケミカル社製のハイミラン1605、ハキミラ
ン1706、ハイミラン1707(いずれも商品名)などが用い
られる。
上記エチレン・メタクリル酸系アイオノマーとエポキシ
化天然ゴムとの反応物はその分子鎖中にプラスチック分
子鎖とゴム分子鎖を有するため、ジエン系ゴムに対して
相溶性がよく、これをジエン系ゴム中に分散させること
により、ジエン系ゴムの硬度および強度を向上させたゴ
ム・プラスチック複合材が得られる。また上記エチレン
・メタクリル酸系アイオノマーとエポキシ化天然ゴムと
の反応物はポリオレフィン樹脂に対しても良好な相溶性
を有するので、これを相溶化剤として、ジエン系ゴム、
カルボン酸含有ポリオレフィン樹脂をブレンドしても、
相溶性がよく、ジエン系ゴムの硬度および強度を向上さ
せたゴム・プラスチック複合材が得られる。
ジエン系ゴムとしては、前述のTPI、シス−1,4−ポ
リイソプレン、トランス−1,4−ポリブタジエン、シス
−1,4−ポリブタジエン、1,2−ポリブタジエンなどが用
いられる。
特にジエン系ゴムがTPIである場合には、糸巻きゴル
フボールのカバー素材として優れたゴム・プラスチック
複合材が得られる。すなわち、それをカバー素材として
用いた場合に低温プレスでゴルフボール成型ができ、高
反撥弾性で、耐カット性が優れた糸巻きゴルフボールを
得ることができるゴム・プラスチック複合材が得られ
る。
ジエン系ゴムとエチレン・メタクリル酸系アイオノマー
とエポキシ化天然ゴムとの反応物からなるゴム・プラス
チック複合材における両成分の組成割合としては、ジエ
ン系ゴムが90〜70重量%で、エチレン・メタクリル酸系
アイオノマーとエポキシ化天然ゴムとの反応物が10〜30
重量%である。これはエチレン・メタクリル酸系アイオ
ノマーとエポキシ化天然ゴムとの反応物の組成が前記範
囲より少ないとジエン系ゴムの硬度や強度を向上させる
効果が少なく、またエチレン・メタクリル酸系アイオノ
マーとエポキシ化天然ゴムとの反応物の組成が前記範囲
より多くなると樹脂の流動特性が悪くなるため低温成型
が困難になるからである。
また、ジエン系ゴム、アイオノマーおよびエチレン・メ
タクリル酸系アイオノマーとエポキシ化天然ゴムとの反
応物からなる複合材における各成分の組成割合として
は、ジエン系ゴムが90〜70重量%、エチレン・メタクリ
ル酸系アイオノマーとエポキシ化天然ゴムとの反応物が
10〜25重量%でアイオノマーが5〜20重量%である。つ
まり、前記ジエン系ゴムと、エチレン・メタクリル酸系
アイオノマーとエポキシ化天然ゴムとの反応物との2成
分系では、エチレン・メタクリル酸系アイオノマーとエ
ポキシ化天然ゴムとの反応物の上限が30重量%であった
のを、アイオノマーを加えた3成分系では、その一部が
アイオノマーで置換するとして、その上限を25重量%に
している。このように、エチレン・メタクリル酸系アイ
オノマーとエポキシ化天然ゴムとの反応物の上限が前記
2成分系の場合の30重量%から25重量%に減少している
ので、それを補うためのアイオノマーとしては、その下
限が5重量%となる。このジエン系ゴム、エチレン・メ
タクリル酸系アイオノマーとエポキシ化天然ゴムとの反
応物およびアイオノマーの3成分系において、ジエン系
ゴムの組成が前記割合より多くなるとアイオノマーやエ
チレン・メタクリル酸系アイオノマーとエポキシ化天然
ゴムとの反応物による硬度アップや強度アップの効果が
充分に発揮できなくなり、またジエン系ゴムの組成が前
記範囲より少ないと樹脂の流動特性が悪くなるため低温
成型が困難になる。そして、アイオノマーが20重量%を
超えると相溶性が悪くなり、エチレン・メタクリル酸系
アイオノマーとエポキシ化天然ゴムとの反応物の組成が
前記割合より少ないとジエン系ゴムとアイオノマーを相
溶させる効果が充分に発揮されないで、相溶性の悪いゴ
ム・プラスチック複合材になる。
上記ジエン系ゴムとエチレン・メタクリル酸系アイオノ
マーとエポキシ化天然ゴムとの反応物からなる複合材
は、ゴルフボールのカバー、かつらの原型、ギブス、リ
ハビリテーションの装具、布靴の部品(カウンター)な
どの素材として使用される。特に上記複合材の特性が最
も顕著に発揮されるのは、ジエン系ゴムとしてTPIを
用い、エチレン・メタクリル酸系アイオノマーとエポキ
シ化天然ゴムとの反応物としてアイオノマーにエポキシ
化天然ゴムを反応させた反応物を用いた場合の糸巻きゴ
ルフボールカバーの素材として使用する場合である。上
記のような複合材をカバー素材として用いた場合は、低
温でのプレス操作でゴルフボール成型ができ、コアの糸
ゴムを劣化させることが少なく、高反撥弾性で、耐カッ
ト性、耐衝撃性の良好な糸巻きゴルフボールが得られ
る。
上記複合材の使用に際しては、たとえば顔料、染料など
の着色剤など、それぞれの用途に応じて適した添加剤や
他のポリマーなどが適宜添加される。そして、前記のよ
うな組合せでの複合材をゴルフボールのカバー素材とし
て用いる場合、コアへの被覆方法は圧縮成形による方法
が好ましい。
また、ジエン系ゴム、アイオノマーおよびエチレン・メ
タクリル酸系アイオノマーとエポキシ化天然ゴムとの反
応物からなる3成分系の複合材も、前記2成分系の複合
材同様に、ゴルフボールのカバー、かつらの原型、ギブ
ス、リハビリテーションの装具、布靴の部品(カウンタ
ー)などの素材として使用される。
〔実施例〕
つぎに本発明の複合材の実施例をあげ、それらの効果を
スラブテストによる実験例1およびゴルフボールのカバ
ー素材として検討をした実験例2により説明する。
なお、実験例1のスラブテストでは本発明の実施例1〜
2の複合材と、TPIとアイオノマーの単なるブレンド
物である比較例1の複合材との物性上の相違を示し、実
験例2では本発明の実施例3〜6の複合材、上記比較例
1の複合材および従来のカバー素材であるTPIにハイ
スチレン樹脂をブレンドした比較例2の複合材をカバー
素材に用いた場合の糸巻きゴルフボールでの物性の相違
を示す。
実験例1 スラブテスト 1−ブラベンダープラストグラフを用い、容器温度13
0〜135℃、回転数60〜75rpmにてアイオノマー(三井ポ
リケミカル社製ハイミラン1605)とENR−25(前述の
エポキシ天然ゴム、天然ゴムの二重結合の25%をエポキ
シ化したもの)とを重量比80:20で約12分間混合し、反
応させた。
アイオノマーとENR−25(以下、ENRという)を混
合すると樹脂温度が上昇するため、樹脂の粘度が下が
り、混練抵抗値が下がる。混合開始より約4分後から反
応が開始し、樹脂の混練抵抗値が上昇しはじめ、9分後
に一定になった。抵抗値が一定になった時点より更に3
分間混合した。
1−ブラベンダープラストグラフを用い、容器温度10
3〜105℃、回転数75rpmで、TPIと前記のアイオノマ
ー/ENR反応物とアイオノマーとを3分間混合した。
得られた複合材を用い、130℃で5分間プレスし、厚さ
1mmのシートを作製して引張試験および硬さ試験を行な
った。その結果を第1表に示す。引張試験および引裂強
度の試験条件は次の通りである。
引張試験条件…引張スピード50mm/分、 JIS3号ダンベル 引裂試験…引張スピード50mm/分 1−試験結果 第1表に上記試験結果および複合材の組成を示す。な
お、表中の複合材の各成分の配合部数は重量部によるも
のである。
第1表に示すように、比較例1の複合材では、100%〜2
00%程度伸ばした時にTPIとアイオノマー間の剥離が
認められた。これに対し、実施例1〜2の複合材は、引
張強さ(TS)、伸び(EB)、引裂強度のいずれの点
においても比較例1の複合材に比べて大幅な特性向上が
認められた。そして、実施例間ではアイオノマー/EN
R反応物の配合量が多い程強度が向上した。
なお、TPIにハイスチレン樹脂などを添加することな
く、TPI100重量部に対してホワイトカーボン50重量
部を加えて補強し、硫黄で加硫した系で、実用可能なも
のは、引張強さがせいぜい240kg/cm2程度、硬度がJI
S Cで86程度であるが、そのようなものですら粘度が
極端に高くなり加工性の低下が著しい。それに比べて、
本発明の実施例1〜2の複合材は前記第1表に示すよう
に硬度および強度が向上しており、また加工性も良好で
ある。
実験例2 ゴルフボールのカバー素材としての検討 2−アイオノマーとENRとの反応 アイオノマーとENRとの反応については実験例1の場
合に同様に行なった。アイオノマーとENRの配合比
(重量比による)は次の通りである。
記号 NGI−5: ハイミラン1605/ENR=95/5 記号 NGI−10: ハイミラン1605/ENR=90/10 記号 NGI−20: ハイミラン1605/ENR=80/20 2−カバー材料の調製 TPIと上記アイオノマー/ENR反応物またはTPI
とアイオノマーと前記アイオノマー/ENR反応物をカ
バー素材として、オープンロールでこれに天然ゴム、酸
化チタン(TiO)、酸化亜鉛、促進剤(ジエチルア
ミン)を加えて混合し、カバー材料を調製した。酸化チ
タン、酸化亜鉛、促進剤の配合量は、カバー素材100重
量部に対して、それぞれ11重量部、4重量部、1重量部
である。天然ゴムはカバーの架橋密度を上げるために加
えたものである。複合材の組成、天然ゴムの配合部数を
第2表に示す。配合部数はいずれも重量部によるもので
ある。
2−ボール成型 直径約39.5mmの標準糸巻きコアボール上に前記2−の
カバー材料から成形した一対の半球殻体をかぶせ、約85
℃でプレスし、ボールを成型したのち、二硫化炭素によ
り加硫した。
2−カバー材料のスラブテスト 前記2−のカバー材料を130℃で5分間プレスし、厚
さ1mmのシートを作成し、引張試験をした。引張試験条
件は引張スピード500mm/分、JIS3号ダンベルによ
る。試験結果を第2表に示す。
2−ボール物性の測定 前記2−で得られたゴルフボールの物性を下記に示す
方法で測定した。その結果を第2表に示す。
コンプレッション: 3.8kgの初荷重をかけた時から45.4kg荷重時までのゴル
フボールの変形量(mi1=1/1000in)で示す。
反撥係数: ボールに198.4gの円筒物を45m/secの速度で衝突させ
たときのボール速度から算出する。
耐カット性: 耐カットテスター、ギロチンテスター、人による9番ア
イアンでの打撃により調べる。
飛距離: ゴルフボール打撃試験機(ツルーテンパー社製スイング
ロボット)を使用し、ボールをウッド1番クラブで45m
secのヘッドスピードで打撃して測定する。
打撃音: 3人の打撃により調べる。
第2表に示すように、本発明の実施例3〜6の複合材を
カバー素材に用いたゴルフボールは、TPIとアイオノ
マーとをブレンドした比較例1の複合材をカバー素材を
用いたゴルフボールに比べて、反撥係数が高く、硬度も
高く(すなわち、コンプレッション値が小さい)、耐カ
ット性、打撃音とも優れ、飛距離も大きかった。
また、本発明の実施例3〜6の複合材をカバー素材に用
いたゴルフボールは、ハイスチレン樹脂をTPIに加え
てカバー素材とした比較例2のゴルフボールに比べても
反撥係数が高く、飛距離が大きかった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、相溶性がよく、
ジエン系ゴムの硬度、強度を向上させたゴム・プラスチ
ック複合材が提供された。特にジエン系ゴムがTPIで
ある場合には、糸巻きゴルフボールのカバー素材として
優れた特性を有するゴム・プラスチック複合材が提供さ
れた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジエン系ゴム90〜70重量%と、エチレン・
    メタクリル酸系アイオノマーとエポキシ化天然ゴムとの
    反応物10〜30重量%からなるゴム・プラスチック複合
    材。
  2. 【請求項2】ジエン系ゴムがトランス−1,4−ポリイソ
    プレンである特許請求の範囲第1項記載のゴム・プラス
    チック複合材。
  3. 【請求項3】ジエン系ゴム90〜70重量%と、エチレン・
    メタクリル酸系アイオノマーとエボキシ化天然ゴムとの
    反応物10〜25重量%と、アイオノマー5〜20重量%から
    なるゴム・プラスチック複合材。
  4. 【請求項4】ジエン系ゴムがトランス−1,4−ポリイソ
    プレンである特許請求の範囲第3項記載のゴム・プラス
    チック複合材。
JP59240256A 1984-11-13 1984-11-13 ゴム・プラスチツク複合材 Expired - Lifetime JPH064726B2 (ja)

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