JPH0647208A - 水の循環濾過装置 - Google Patents

水の循環濾過装置

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Publication number
JPH0647208A
JPH0647208A JP22337492A JP22337492A JPH0647208A JP H0647208 A JPH0647208 A JP H0647208A JP 22337492 A JP22337492 A JP 22337492A JP 22337492 A JP22337492 A JP 22337492A JP H0647208 A JPH0647208 A JP H0647208A
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JP
Japan
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filter
pipe
pressure vessel
layer
filtration
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JP22337492A
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English (en)
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Seiichi Yamagata
誠一 山縣
Yuichiro Tanaka
雄一郎 田中
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YAMAGATA SEISAKUSHO KK
Original Assignee
YAMAGATA SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 濾過材として砂粒を使用する従来の循環濾過
装置と比べて、濾過材が衝撃等で崩壊し難く、濾過水と
共に流出する濾過材の量が極めて少なく、濾過層の洗浄
効果が高く、ランニングコストが安い循環濾過装置を提
供する。 【構成】 圧力容器101の内部を濾床板106によっ
て濾過部107と濾過水集水部108とに2分する。濾
過部107に砂粒状の珪藻土焼結濾過材131からなる
濾過層130と濾過層130上部の空間132とを形成
する。空間132内における上方位置に第1パイプ14
1の開口部143を配置する。珪藻土焼結濾過材131
の中の最小粒子径を有する粒子の粒子径より短い幅のス
リット124を複数有するストレーナ120を濾床板1
06に取り付け、ストレーナ120を介して濾過部10
7と濾過水集水部108とを連通させる。圧力容器10
1の底部に第2パイプ142を配管して、濾過水集水部
108と第2パイプ142の内部とを連通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴場やプール等で使用
されるものであって、浴場水やプール水等を濾過した
後、再び浴場やプール等に循環させて再利用するための
水の循環濾過装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の循環濾過装置は、図7に示されて
いるように、圧力容器2の上蓋部3と本体部4とがボル
ト・ナット(細線で略示)によるフランジ結合で開閉可
能に結合され、圧力容器2内の底部に礫5(粒径10〜20
mm)が適量充填されて礫層が形成され、該礫層の上部に
砂粒6(粒径1.0〜6.0mm)が適量充填されて、圧力容器
2内に礫5及び砂粒6からなる濾過層7と該濾過層7上
部の空間8とが形成されており、該空間8内における上
方位置には、圧力容器2の外部から配管されている第1
パイプ11の開口部13が上向きに配置されて、該開口
部13から濾過層7の上面までの距離Lが、濾過層7の
逆流洗浄時における砂粒6の噴き上がり距離より長く選
定され、圧力容器2内の底部には、複数の丸小穴9(直
径1.0〜2.0mm)を有する樹枝状パイプ10が水平に配置
されて、圧力容器2の内部と樹枝状パイプ10の内部と
が丸子穴9によって互いに連通させられ、樹枝状パイプ
10の中央部には、圧力容器2の外部から配管されてい
る第2パイプ12が接続されて、樹枝状パイプ10の内
部と第2パイプ12の内部とが互いに連通させられてい
る。
【0003】なお、図7の従来の循環濾過装置1は、圧
力容器2の上蓋部3の頂部に安全弁14が取り付けられ
ており、第1パイプ11における開口部13の近くに補
強部材15の一方の端部が固着され、補強部材15の他
方の端部が圧力容器2の内壁面に固着されて、第1パイ
プ11における開口部13の位置固定が補強部材15で
補強され、第1パイプ11の開口部13の上部に蓋部材
16が配置されている。
【0004】ところで、蓋部材16は、空隙17を有す
る脚部18が第1パイプ11の開口部13周縁に固着さ
れて、第1パイプ11の開口部13の上部に蓋部19が
保持されており、樹枝状パイプ10は、図8に示される
ように、複数のパイプが樹枝状に接続されて互いに連通
させられ、各パイプの開口部が密閉されており、樹枝状
パイプ10を形成する各パイプには、複数の丸小穴9が
分散されて貫設されている。
【0005】図7の循環濾過装置1によって浮遊物を含
有する被濾過水を濾過するには、図9に示すように、該
被濾過水を送水ポンプで循環濾過装置1の第1パイプ1
1内に圧送してやればよい。すなわち、浮遊物を含む被
濾過水を送水ポンプで循環濾過装置1の第1パイプ11
内に圧送すると、被濾過水は、第1パイプ11の開口部
13から蓋部材16の脚部18が有する空隙17を通っ
て圧力容器2内に流入し、砂粒6及び礫5からなる濾過
層7で浮遊物が濾過されて、濾過水となって圧力容器2
内の底部に至り、該濾過水は、圧力容器2内の底部に配
置されている樹枝状パイプ10の各丸子穴9から樹枝状
パイプ10内に流入し、樹枝状パイプ10内を通って第
2パイプ12内に集水され、第2パイプ12を通って流
出する。
【0006】また、上述した被濾過水の濾過を行なっ
て、砂粒6及び礫5からなる濾過層7中に被濾過水中の
浮遊物が堆積した後に、循環濾過装置1において濾過層
7の逆流洗浄を行なうには、図10に示すように、循環
濾過装置1の第2パイプ12内に洗浄水を送水ポンプで
圧送してやればよい。すなわち、循環濾過装置1の第2
パイプ12内に洗浄水を送水ポンプで圧送すると、洗浄
水は、第2パイプ12を通って圧力容器2内の底部に配
置されている樹枝状パイプ10内に流入して、樹枝状パ
イプ10の各丸子穴9から濾過層7に向かって吐出さ
れ、濾過層7を形成する砂粒6を噴き上げて濾過層7中
に堆積された浮遊物を洗浄水中に浮遊させながら、浮遊
物と共に圧力容器2内上部の空間8内に充満して、該空
間6内における上方位置に配置されている第1パイプ1
1の開口部13から第1パイプ11内に流入し、前記浮
遊物と共に第1パイプ11を通って流出する。
【0007】このとき、従来の循環濾過装置1では、第
1パイプ11の開口部13から濾過層7の上面までの距
離Lが、濾過層7の逆流洗浄時における砂粒6の噴き上
がり距離より長く選定されているので、砂粒6が洗浄水
と共に第1パイプ11の開口部13から第1パイプ11
内に流入することはなく、従って、砂粒6が洗浄水と共
に第1パイプ11を通って流出することもない。
【0008】ところで、従来の循環濾過装置1では、樹
枝状パイプ10の各丸子穴9から濾過層7に向かって吐
出される洗浄水の流速が、濾過層7を形成する砂粒6を
噴き上げて濾過層7中に堆積されている浮遊物を洗浄水
中に浮遊させ得る流速となるように、樹枝状パイプ10
の各丸子穴9の面積を選定する必要があるが、該面積が
小さすぎると、圧損が大きくなって必要な流速を得るこ
とができない。このため、樹枝状パイプ10の各丸子穴
9が、濾過層7を形成する砂粒6中の最小粒径を有する
砂粒の粒径(1.0mm)より大きい直径(1.0〜2.0mm)を
有している。
【0009】従って、従来の循環濾過装置1では、樹枝
状パイプ10の各丸子穴9から砂粒6の一部が樹枝状パ
イプ10内に流入するのを減少させるため、礫5からな
る礫層が砂粒6からなる砂粒層の下部に形成されてい
る。しかしそれでも、図9に示すように循環濾過装置1
で被濾過水を濾過すると、濾過層7を形成する砂粒6の
一部が、濾過層7で濾過された濾過水と共に樹枝状パイ
プ10の各丸子穴9から樹枝状パイプ10内に流入し
て、第2パイプ12から流出していた。
【0010】なお、樹枝状パイプ10の各丸子穴9の直
径より粒径の大きい砂粒のみを濾過材として使用する
と、濾過層7における砂粒6の充填密度が小さくなっ
て、被濾過水中に含まれる細かい浮遊物の除去が不可能
になり、濾過層7の濾過能力が低下する。このため、樹
枝状パイプ10の各丸子穴9の直径より粒径の大きい砂
粒のみで濾過層7を形成することはできない。また、濾
過材として使用している砂粒6は、濾過層7の逆流洗浄
時における衝突等の衝撃で崩壊し易いため、樹枝状パイ
プ10の各丸子穴9の直径より大きい粒径を有していて
も、該粒径が前記崩壊によって樹枝状パイプ10の各丸
子穴9の直径より小さくなって、濾過水と共に樹枝状パ
イプ10の各丸子穴9から樹枝状パイプ10内に流入
し、第2パイプ12から流出していた。
【0011】従って、図7に示される従来の循環濾過装
置1には、被濾過水を濾過する際に、濾過層7を形成す
る砂粒6の一部が、濾過層7で濾過された濾過水と共に
樹枝状パイプ10の各丸子穴9から樹枝状パイプ10内
に流入して第2パイプ12から流出してしまい、例えば
浴場やプール等の濾過水循環先に流入するという問題が
あった。
【0012】また、従来の循環濾過装置1では、砂粒6
からなる砂粒層の下部に礫5からなる礫層が形成されて
おり、かつ砂粒6の比重が約2.6と大きいので、逆流洗
浄時における濾過層7上部の砂粒6の噴き上がりが不十
分で、濾過層7の洗浄効果が上がらず、このため濾過層
7を形成する砂粒6の保守頻度が高くなり、従って、従
来の循環濾過装置1には、ランニングコストが高くなる
という問題もあった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の前記問題点
に鑑み、本発明では、濾過材として砂粒を使用する従来
の循環濾過装置と比べて、濾過材が衝撃等で崩壊し難
く、被濾過水の濾過を行なっても濾過水と共に流出する
濾過材の量が極めて少なく、濾過層の洗浄効果が高く従
って、濾過層の保守頻度が低く、ランニングコストが安
い循環濾過装置を提供することを課題としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、本発明では、開閉可能な圧力容器の内部
が濾床板によって、該濾床板より上部の濾過部と該濾床
板より下部の濾過水集水部とに2分され、前記濾過部に
砂粒状で比重約1.3の珪藻土焼結濾過材が適量充填され
て、該珪藻土焼結濾過材からなる濾過層と該濾過層上部
の空間とが前記濾過部に形成され、該空間内における上
方位置には、前記圧力容器の外部から配管されている第
1パイプの開口部が配置されて、該開口部から前記濾過
層の上面までの距離が、前記濾過層の逆流洗浄時におけ
る前記珪藻土焼結濾過材の噴き上がり距離より長く選定
されており、前記濾床板には、前記珪藻土焼結濾過材の
中の最小粒子径を有する粒子の粒子径より短い幅のスリ
ットを複数有するストレーナが1個以上取り付けられ
て、該ストレーナを介して前記濾過部と前記濾過水集水
部とが互いに連通させられ、前記圧力容器の底部には第
2パイプが配管されて、該パイプの内部と前記濾過水集
水部とが互いに連通させられているという構成を採用し
ている。
【0015】
【作用】本発明は前記構成とされているので、図5に示
すように、本発明に係る循環濾過装置100の第1パイ
プ141内に浮遊物を含む被濾過水を送水ポンプで圧送
してやれば、被濾過水は、第1パイプ141の開口部1
43から圧力容器101内の濾過部107に流入し、砂
粒状の珪藻土焼結濾過材131からなる濾過層130で
浮遊物が濾過されて、濾過水となって濾床板106に至
り、該濾過水は、濾床板106に取り付けられている1
個以上の各ストレーナ120を通過して濾過水集水部1
08に至り、濾過水集水部108から第2パイプ142
内に流入し、第2パイプ142を通って流出する。
【0016】このとき、本発明では、ストレーナ120
が珪藻土焼結濾過材131の中の最小粒子径を有する粒
子の粒子径より短い幅のスリット124を複数有してい
るので、珪藻土焼結濾過材131が濾過水と共にストレ
ーナ120のスリット124を通過することはなく、従
って、珪藻土焼結濾過材131が濾過水と共に第2パイ
プ142を通って流出することもない。
【0017】なお、本発明では、被濾過水が圧力容器1
01内の濾過部107に充満して濾過部107において
加圧されるようになると、理由は定かでないけれども、
ストレーナ120において間欠的に濾過水の逆流噴出現
象が発生するため、該噴出現象によって珪藻土焼結濾過
材131によるストレーナ120のスリット124の目
詰まりが解消され、ストレーナ120における濾過水の
良好な通過が維持される。
【0018】また、本発明は前記構成とされているの
で、上述した被濾過水の濾過を行なって珪藻土焼結濾過
材131からなる濾過層130中に被濾過水中の浮遊物
が堆積した後に、図6に示すように、本発明に係る循環
濾過装置100の第2パイプ142内に洗浄水を送水ポ
ンプで圧送して濾過層130の逆流洗浄を行なえば、洗
浄水は、第2パイプ142を通って圧力容器101内の
濾過水集水部108に流入し、濾過水集水部108に充
満して加圧されるようになり、濾床板106に取り付け
られている1個以上の各ストレーナ120のスリット1
24から珪藻土焼結濾過材131のみからなる濾過層1
30に向かって吐出され、砂粒(比重約2.6)に比べて
比重が約半分(比重約1.3)の珪藻土焼結濾過材131
を濾過層130全体に亘って充分に噴き上げ、濾過層1
30中に堆積された浮遊物を洗浄水中に浮遊させながら
該浮遊物と共に濾過部107の空間132内に充満し
て、該空間132内における上方位置に配置されている
第1パイプ141の開口部143から第1パイプ141
内に至り、前記浮遊物と共に第1パイプ141を通って
流出する。
【0019】このとき、本発明では、第1パイプ141
の開口部143から濾過層130の上面までの距離M
が、濾過層130の逆流洗浄時における珪藻土焼結濾過
材131の噴き上がり距離より長く選定されているの
で、珪藻土焼結濾過材131が洗浄水と共に第1パイプ
141の開口部143から第1パイプ141内に流入す
ることはなく、従って、珪藻土焼結濾過材131が洗浄
水と共に第1パイプ141を通って流出することもな
い。
【0020】
【実施例】本発明の実施の一例である循環濾過装置は、
図1及び図2に示されるように、金属製の圧力容器10
1の上蓋部102と胴部103とがボルト・ナット10
5(図2では細線で略示)によるフランジ結合によって
開閉可能に結合され、圧力容器101の胴部103と下
蓋部104とが金属製の濾床板106を挟んでボルト・
ナット105(図2では細線で略示)によってフランジ
結合させられて、圧力容器101の胴部103と下蓋部
104も開閉可能に結合されており、圧力容器101の
内部が濾床板106によって、濾床板106より上部の
濾過部107と濾床板106より下部の濾過水集水部1
08とに2分されている。なお、圧力容器101の上蓋
部102には、非常時に圧力容器101内の圧力を逃が
すための安全弁110が取り付けられており、圧力容器
101の下蓋部104が円筒脚部111を有し、濾床板
106には複数の雌ネジが分散されて貫設され、各雌ネ
ジに合成樹脂製のストレーナ120がそれぞれ螺合させ
られて、濾床板106に複数のストレーナ120がネジ
固定されている。
【0021】ところで、ストレーナ120は、図3に示
されるように、ボール状の本体121と雄ネジ123が
螺設された取付部122からなる中空の機器で、本体1
21の上部及び下部にはそれぞれ、図2の循環濾過装置
100の濾過層130を形成する砂粒状の珪藻土焼結濾
過材131(粒径0.5〜2.0mm)中の最小粒子径を有する
粒子の粒子径(0.5mm)より短い幅(0.3mm)のスリット
124を複数有している。このため、図2の循環濾過装
置100は、圧力容器101内の濾過部107と濾過水
集水部108とがストレーナ120を介して互いに連通
させられている。
【0022】また、図1及び図2に示されるように、循
環濾過装置100は、圧力容器101の底部に第2パイ
プ142が配管されて、第2パイプ142の内部と濾過
水集水部108とが互いに連通させられており、圧力容
器101内の濾過部107に珪藻土焼結濾過材131が
適量充填されて、珪藻土焼結濾過材131のみからなる
濾過層130と濾過層130上部の空間132とが濾過
部107に形成され、空間132内における上方位置に
は、圧力容器101の外部から配管されている第1パイ
プ141の開口部143が上向きに配置されて、該開口
部143から濾過層130の上面までの距離Mが、逆流
洗浄時における珪藻土焼結濾過材131の噴き上がり距
離より長く選定されている。
【0023】更に、循環濾過装置100は、第1パイプ
141における開口部143の近くに補強部材150の
一方の端部が固着され、補強部材150の他方の端部が
圧力容器101の内壁面に固着されて、第1パイプ14
1における開口部143の位置固定が補強部材150で
補強されおり、第1パイプ141の開口部143を覆う
ように配置されている蓋部材160は、空隙161を有
する脚部162が第1パイプ141の開口部143周縁
に固着されて、第1パイプ141の開口部143の上部
に蓋部163が保持されている。
【0024】ところで、本発明の実施の一例である循環
濾過装置100では、圧力容器101及び濾床板106
が金属製とされ、ストレーナ120が合成樹脂製とされ
ているが、本発明に係る循環濾過装置では、圧力容器及
び濾床板が金属製に限定されず合成樹脂製等であっても
よく、ストレーナが合成樹脂製に限定されず金属製等で
あってもよい。
【0025】また、循環濾過装置100では、ストレー
ナ120がネジ固定によって濾床板106に取り付けら
れているが、本発明に係る循環濾過装置では、ストレー
ナの濾床板への取付方法が、ネジ固定に限定されず例え
ば溶接や接着による固着等であってもよい。
【0026】更に、循環濾過装置100では、ストレー
ナ120の形状がボール状とされているが、本発明に係
る循環濾過装置では、ストレーナの形状がボール状に限
定されず、例えば円筒状や角筒状等の形状であってもよ
い。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上説明した構成・作用を有し
ているので、本発明に係る循環濾過装置の第1パイプ内
に浮遊物を含む被濾過水を送水ポンプで圧送してやれ
ば、被濾過水は、圧力容器の濾過部の濾過層で浮遊物が
濾過されて、濾過水となってストレーナを通過し第2パ
イプから流出する。このとき、本発明では、濾過層を形
成する砂粒状の珪藻土焼結濾過材が濾過水と共に第2パ
イプから流出することはない。
【0028】また、本発明では、ストレーナの各スリッ
トが珪藻土焼結濾過材の中の最小粒子径を有する粒子の
粒子径より短い幅を有しているので、図7の従来の循環
濾過装置1において必要であった礫層が不要となる。
【0029】また、本発明では、被濾過水が圧力容器の
濾過部に充満して濾過部において加圧されるようになる
と、ストレーナにおいて間欠的に濾過水の逆流噴出現象
が発生するため、該噴出現象によって珪藻土焼結濾過材
によるストレーナのスリットの目詰まりが解消され、ス
トレーナにおける濾過水の良好な通過が維持される。
【0030】また、本発明は以上説明した構成・作用を
有しているので、被濾過水の濾過を行なって珪藻土焼結
濾過材からなる濾過層中に被濾過水中の浮遊物が堆積し
た後に、本発明に係る循環濾過装置の第2パイプ内に洗
浄水を送水ポンプで圧送して濾過層の逆流洗浄を行なえ
ば、洗浄水は、濾床板に取り付けられているストレーナ
の各スリットから珪藻土焼結濾過材のみからなる濾過層
に向かって吐出され、砂粒(比重約2.6)と比べて比重
が約半分の珪藻土焼結濾過材(比重約1.3)を濾過層全
体に亘って充分に噴き上げ、濾過層中に堆積された浮遊
物を洗浄水中に浮遊させて、該浮遊物と共に第1パイプ
から流出する。このとき、本発明では、濾過層を形成す
る砂粒状の珪藻土焼結濾過材が洗浄水と共に第1パイプ
から流出することはない。
【0031】また、本発明では、濾過層の逆流洗浄によ
って珪藻土焼結濾過材が濾過層全体に亘って充分に噴き
上げられるので、濾過材として砂粒を使用しており、か
つ砂粒層の下部に礫層を必要とする図7の従来の循環濾
過装置1と比べて、逆流洗浄による濾過層の洗浄効果が
高く、従って、濾過層の保守頻度が低くなり、循環濾過
装置のランニングコストが安くなる。
【0032】また、本発明では、図7の従来の循環濾過
装置1の砂粒(比重約2.6)と比べて比重が約半分であ
る市販の珪藻土焼結濾過材(比重約1.3)を濾過材とし
て使用しており、しかも図7の循環濾過装置1において
必要であった礫層がないので、図7の循環濾過装置1と
比べて、濾過材を噴き上げるのに必要な洗浄水の最低流
速が遅くなる。従って、本発明では、濾過材への洗浄水
の吐出口であるストレーナのスリットの幅を珪藻土焼結
濾過材の中の最小粒子径を有する粒子の粒子径より短い
幅にして、前記吐出口における洗浄水の圧損が図7の従
来の循環濾過装置1と比べて大きくなっても、スリット
の長さを長くしてスリットの面積を大きくすることによ
り前記圧損を減少させ得ることと相俟って、ストレーナ
のスリットから濾過層に向かって吐出される洗浄水の流
速が、珪藻土焼結濾過材を濾過層全体に亘って充分に噴
き上げて濾過層中に堆積された浮遊物を洗浄水中に浮遊
させ得る流速となるように、ストレーナのスリットの面
積を、該スリットの幅を一定としたままで選定すること
が可能である。
【0033】また、本発明では、濾過材として市販の珪
藻土焼結濾過材を使用しており、該濾過材が多孔質・多
角形状であるため、珪藻土焼結濾過材と同一粒径を有す
る砂粒を濾過材として使用する場合と比べて、水を含む
ことにより圧力容器の濾過部に隙間なく詰まると共に、
濾過材の吸着面積が広くなり、従って、被濾過水中に含
まれるより細かい浮遊物の除去が可能になり、濾過能力
が高くなる。
【0034】更に、本発明では、濾過材として市販の珪
藻土焼結濾過材を使用しており、該濾過材が高硬度かつ
高耐薬品性を有するシリカゲルによって被覆されている
ので、濾過材として砂粒を使用している図7の従来の循
環濾過装置1と比べて、濾過材がアルカリや酸によって
浸食崩壊され難いと共に、濾過層の逆流洗浄時における
衝突等の衝撃によっても崩壊され難く、このため崩壊に
よる濾過材の粒径減少が生じ難く、該粒径減少によって
濾過水と共に第2パイプから流出される濾過材の量が少
なく、従って、ストレーナの各スリットが珪藻土焼結濾
過材中の最小粒子径を有する粒子の粒子径より短い幅を
有していることと相俟って、濾過水と共に第2パイプか
ら流出される濾過材の量が極めて少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の一例を示す正面図である。
【図2】図1に示すものの要部を断面で示す縦断面図で
ある。
【図3】図1に示すものの中のストレーナを示す斜視図
である。
【図4】図3に示すもののA−A線断面図である。
【図5】図1に示すものを使用して被濾過水を濾過する
際の作用図である。
【図6】図1に示すものを使用して濾過層を逆流洗浄す
る際の作用図である。
【図7】従来例の要部を断面で示す縦断面図である。
【図8】図7に示すものの中の樹脂状パイプを示す平面
図である。
【図9】図7に示すものを使用して被濾過水を濾過する
際の作用図である。
【図10】図7に示すものを使用して濾過層を逆流洗浄
する際の作用図である。
【符号の説明】
100 循環濾過装置 101 圧力容器 106 濾床板 107 濾過部 108 濾過水集水部 120 ストレーナ 124 スリット 130 濾過層 131 珪藻土焼結濾過材 132 空間 141 第1パイプ 142 第2パイプ 143 第1パイプの開口部 M 第1パイプの開口部から濾過層の上面までの距離
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04H 4/12 6953−4D B01D 35/02 Z 9024−2E E04H 3/20 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉可能な圧力容器の内部が濾床板によ
    って、該濾床板より上部の濾過部と該濾床板より下部の
    濾過水集水部とに2分され、前記濾過部に砂粒状の珪藻
    土焼結濾過材が適量充填されて、該珪藻土焼結濾過材か
    らなる濾過層と該濾過層上部の空間とが前記濾過部に形
    成され、該空間内における上方位置には、前記圧力容器
    の外部から配管されている第1パイプの開口部が配置さ
    れて、該開口部から前記濾過層の上面までの距離が、前
    記濾過層の逆流洗浄時における前記珪藻土焼結濾過材の
    噴き上がり距離より長く選定されており、前記濾床板に
    は、前記珪藻土焼結濾過材の中の最小粒子径を有する粒
    子の粒子径より短い幅のスリットを複数有するストレー
    ナが1個以上取り付けられて、該ストレーナを介して前
    記濾過部と前記濾過水集水部とが互いに連通させられ、
    前記圧力容器の底部には第2パイプが配管されて、該パ
    イプの内部と前記濾過水集水部とが互いに連通させられ
    ている水の循環濾過装置。
JP22337492A 1992-07-30 1992-07-30 水の循環濾過装置 Pending JPH0647208A (ja)

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