JPH06470B2 - 農用トラクタの走行伝動構造 - Google Patents

農用トラクタの走行伝動構造

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JPH06470B2 JP17558987A JP17558987A JPH06470B2 JP H06470 B2 JPH06470 B2 JP H06470B2 JP 17558987 A JP17558987 A JP 17558987A JP 17558987 A JP17558987 A JP 17558987A JP H06470 B2 JPH06470 B2 JP H06470B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は機体前部にエンジン及びエンジンの後面に直結
された主クラッチケースを配すとともに、主クラッチ機
構からの出力を受けて後輪及び前輪に対して出力するミ
ッションケースを機体後部に配すとともに、前輪を後輪
と略等速で駆動する標準駆動状態と後輪より高速で駆動
する高速駆動状態とに切換可能な前輪変速装置を、ミッ
ションケースから前輪への伝動系内に介装してある農用
トラクタの走行伝動構造に関する。
〔従来の技術〕
この種の農用トラクタの走行伝動構造において、前輪変
速装置を配置するに、従来は、機体後部に配設されたミ
ッションケースの前端下部に設けてあった(特開昭62-5
5226号公報)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
したがって、この前輪変速装置は機体後部側に位置する
ことになり、走行機体としては重心が後部側に片寄り、
機体後端に耕耘装置等の作業装置を連結して元々後重心
状態にある傾向をより助長することになって機体前端の
バランスウェイトがより重いものになっていた。
本発明の目的は走行機体の後重心状態をできるだけ解消
できる状態で前輪変速装置を配設し乍ら、前輪変速装置
を装備した仕様車と装備しない仕様車とを製造段階で簡
単に変更できるものを提供する点にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明による特徴構成は、 ステアリングギヤボックスを近傍に配した主クラッ
チケース後面に前輪変速装置収納ケースを直結する点
と、 前輪変速装置を標準駆動状態と高速駆動状態とにピ
ットマンアームの作動によって切換える前輪変速用操作
機構を、前記収納ケースに対して着脱自在な蓋部材に取
付けてある点と、 にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作 用〕
(イ) 特徴構成より、前輪変速装置は、主クラッチ
ケースの後面に連結されたケース内に収納されることに
なるので、その取付位置が機体前部側になり、走行機体
全体の重心位置をミッションケース前端に取付けられた
場合に比べて前方に移行させることができる。
(ロ) 重心位置を前方側移行させるだけの面からみれ
ば、前車軸ケース内に前輪変速装置を位置させることも
考えられるが、農用トラクタは元々の仕様として左右の
走行装置が機体前後軸心周りでローリング作動すべく走
行機体に取付けられているので、前車軸ケースに設けら
れた前輪変速装置操作機構と走行機体側に取付けられた
ピットマンアームとを連係するにユニバーサルジョイン
等による複雑な連係機構が必要であるが、本発明の場合
には、ピットマンアームと前輪変速装置との位置関係は
固定されており、その上に、両者は近接配置されている
ので、連係機構としては簡単な連係プレート等でよい。
(ハ) しかも、特徴構成より、前輪変速装置に対する
操作機構は蓋部材とともに前記収納ケースに対して着脱
自在であるから、前輪変速装置を装備する仕様車と装備
しない仕様車を製作する場合に、前輪変速装置を収納す
るケースは兼用化できるとともに、蓋部材だけを前輪変
速用とそれを装備しないものとに区別すれば、簡単に仕
様変更が行なえる。この場合に、前輪変速装置を装備し
ない仕様車に対して収納ケース内にその前輪変速装置を
装備するかどうかは製作者の任意である。
〔発明の効果〕
作用(イ)より、重心を前方側に移動させることができる
ので、機体前端に設けられているバランスウェイトを軽
量化又はなくすことができる。したがって全体の重量を
軽量化でき、機体フレーム構造等を簡素化できることも
ある。
作用(ロ)より、ピットマンアームと前輪変速装置操作機
構との連係機構がシンプルになることによって、操作機
構自体の作動もピットマンアームの作動を正確に反映
し、ステアリングハンドルの切れ角(40°以上)で前輪
を高速駆動状態に切換える必要があるこの種の前輪変速
装置にとって作動タイミングを確実にでき、前輪変速装
置への信頼性が高まる。
作用(ハ)より、仕様が異なるものであっても、大幅な部
品の兼用化とともに、仕様変更も容易であり、使用者の
ニーズに適した製品を提供することができる。
〔実施例〕
第6図に示すように、機体前部にエンジン(1)、ラジエ
ータ(2)、その後方にステアリングハンドル(3)を備えた
操縦運転部(4)、更にその後方にミッションケース(5)及
び耕耘装置等を昇降可能に連結するリンク機構(6)を備
え、これら諸機器を搭載した走行機体に前後駆動車輪
(7),(8)を配して4輪駆動式農用トラクタを構成してあ
る。
後記する前輪変速装置(9)の配置構成について説明す
る。第1図に示すように、エンジン(1)の後面に主クラ
ッチケース(10)を直結するとともに、この主クラッチケ
ース(10)の後面に前輪変速装置(9)を内装した収納ケー
ス(11)を連結固定してある。この収納ケース(11)の上面
にはハンドル操作軸(12)を軸支したステアリングギヤボ
ックス(13)が固着されている。次に、主クラッチから前
輪変速装置(9)への伝動系を説明すると、第2図に示す
ように、主クラッチ機構(14)を設けた出力軸(15)を主ク
ラッチケース(10)より突出させて収納ケース(11)内で支
承するとともに、この収納ケース(11)内に、前記出力軸
(15)の下方に位置して前記ミッションケース(5)側入力
軸(16)に動力伝達する第1伝動軸(17)、及び、更にその
下方にミッションケース(5)から前輪駆動力を受ける第
2伝動軸(18)、並びに、この第2伝動軸(18)の内端に軸
心を一致させた状態でその一端を相対回転自在に嵌入保
持させた第3伝動軸(19)、第3伝動軸(19)の更に下方に
前車軸ケース(20)への第4伝動軸(21)を夫々配備してあ
る。前記出力軸(15)に第1ギヤ(22)及び第1伝動軸(17)
に第2ギヤ(23)を取付けてこのギヤ伝動機構を介し第1
伝動軸(17)に動力伝動を行うとともに、第1伝動軸(17)
よりミッションケース(5)へ伝動された動力を前輪駆動
力として第2伝動軸(18)に伝動する。一方、第1伝動軸
(17)に大小一対の第3ギヤ(24)と第4ギヤ(25)とを一体
形成した中継伝動部材(26)を遊嵌するとともに、第3伝
動軸(19)に摩擦多板式油圧クラッチ機構(27)を設け、か
つ、第2伝動軸(18)の内端を第5ギヤ(28)に一体形成し
てある。ここで、前記油圧クラッチ機構(27)は前記第3
ギヤ(24)と常時咬合する第6ギヤ(29)を形成した油圧ク
ラッチケース(30)と、この油圧クラッチケース(30)と協
働して摩擦多板を支持する回動部材(31)と、一端に摩擦
多板に作用するピストン(32)他端に第2伝動軸(18)の内
歯ギヤ(18A)と咬合離脱自在な外歯ギヤを設けたクラッ
チスリーブ(33)と、から構成されている。更に、第3伝
動軸(19)の前端と第4伝動軸(21)との後端には夫々第7
ギヤ(34)と第8ギヤ(35)とがスプライン嵌着され、第4
伝動軸(21)への伝動構造が形成されている。
従って、前記クラッチスリーブ(33)を第2伝動軸(18)の
内歯ギヤ(18A)に咬合させると、第2伝動軸(18)に伝達
された動力はクラッチスリーブ(33)を介して第3伝動軸
(19)に伝達され、前輪(7)と後輪(8)とを略同速で駆動す
る標準駆動状態を現出させるとともに、クラッチスリー
ブ(33)を反対側に操作して油圧クラッチ機構(27)を作動
させると第2伝動軸(18)に伝達された動力は前記中継伝
動部材(26)及びクラッチケース(30)を介して第3伝動軸
(19)に伝達され、前輪(7)を後輪(8)に対して高速で駆動
する高速駆動状態を現出させる。
以上のような前輪変速装置(9)に対する操作機構を詳述
する。第3図ないし第5図に示すように、この操作機構
(49)は、前記収納ケース(11)の横側面に対して、ボルト
(50)で着脱自在に構成される蓋部材(36)としての取付ケ
ースに装備してある。
この操作機構の取付ケース(36)に対して横向きの操作軸
(37)を枢支するとともに、前記ステアリングギヤボック
ス(13)に軸支されたピットマンアーム(38)と操作軸(37)
に固着された操作アーム(39)とを機械式連係機構として
のリンクプレート(40)で連結して、ステアリング操作に
よって前記油圧クラッチ機構(27)を作動させるべく構成
してある。前記操作軸(37)の内部側先端には支持ホルダ
ー(41)が操作軸(37)の回転を許容する状態で支持される
とともに、この支持ホルダー(41)と前記取付ケース(36)
内壁面との間に亘って摺動ロッド(42)を架設して、この
摺動ロッド(42)を操作軸(37)の軸心(X)を直交する軸心
(Y)方向に摺動可能に構成してある。前記摺動ロッド(4
2)の一端には支持部材(43)を介して回動ローラ(44)が取
付けられるとともに、操作軸(37)に対して一体回転可能
でかつ前記軸心(X)方向に摺動自在なカムプレート(45)
がスプライン外嵌されている。このカムプレート(45)に
はこのカムプレート(45)の軸心(X)周りでの回転によっ
て前記回転ローラ(44)に作用して摺動ロッド(42)を前記
軸心(Y)方向に正逆移動させる小径円孔部(45b)と大径円
孔部(45a)とからなるカム面が形成されている。前記摺
動ロッド(42)における前記支持部材(43)とは反対側端部
には、前記前輪変速装置(9)のクラッチスリーブ(33)に
作用するシフトフォーク(46)が嵌着されており、このシ
フトフォーク(46)は支持ホルダー(41)とシフトフォーク
(46)との間に介在された第1スプリング(47)と、摺動ロ
ッド(42)とシフトフォーク(46)との間に介在された第2
スプリング(48)とで中立付勢されるとともに、前記カム
プレート(45)と回転ローラ(44)との接当によって、移動
規制されている。そして、第4図に示すように、ステア
リング操作量が所定量以下(回転角40°以下)である場
合には、カムプレート(45)の小径円孔部(45b)が回転ロ
ーラ(44)と対応した位置にあり、この場合には回転ロー
ラ(44)と小径円孔部(45b)とが離間した状態でシフトフ
ォーク(46)は図面上右側に位置し、クラッチスリーブ(3
3)を前記内歯ギヤ(18A)に咬合させて前輪標準駆動状態
を現出する。この標準駆動状態から、ステアリング操作
によってピットマンアーム(38)が揺動作動すると、2つ
の大径円孔部(45a)の一方が回転ローラ(44)に作用して
摺動ロッド(42)を反対方向に移動させ、油圧クラッチ機
構(27)を作動させて高速駆動状態を現出させる。前記カ
ムプレート(45)にシフトフォーク(49)を装備して、この
カムプレート(45)を前記操作軸(37)の軸心(X)方向に移
動させて、回転ローラ(44)に対応する位置から退避させ
ると、ステアリング操作を行ってもカムプレート(45)が
摺動ロッド(42)を移動させることがなく、前記シフトフ
ォーク(49)が高速駆動状態を規制する機構を構成する。
〔別実施例〕
前記前輪変速用操作機構(49)としては他の形態をとって
もよい。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る農用トラクタの走行伝動構造の実施
例を示し、第1図は前輪変速装置の設置位置を示す側面
図、第2図は前輪変速装置の伝動構造を示す縦断側面
図、第3図は前輪変速装置の変速操作構造を示す横断平
面図、第4図は前輪変速装置の変速操作構造を示す縦断
側面図、第5図は前輪変速装置の変速操作構造を示す縦
断背面図、第6図は農用トラクタの側面図である。 (1)……エンジン、(5)……ミッションケース、(7)……
前輪、(8)……後輪、(9)……前輪変速装置、(10)……主
クラッチケース、(11)……収納ケース、(13)……ステア
リングギヤボックス、(14)……主クラッチ機構、(36)…
…蓋部材、(38)……ピットマンアーム、(49)……前輪変
速用操作機構。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体前部にエンジン(1)及びエンジン(1)の
    後面に直結された主クラッチケース(10)を配すととも
    に、主クラッチ機構(14)からの出力を受けて後輪(8)及
    び前輪(7)に対して出力するミッションケース(5)を機体
    後部に配すとともに、前輪(7)を後輪(8)と略等速で駆動
    する標準駆動状態と後輪(8)より高速で駆動する高速駆
    動状態とに切換可能な前輪変速装置(9)を、ミッション
    ケース(5)から前輪(7)への伝動系内に介装してある農用
    トラクタの走行伝動構造であって、ステアリングギヤボ
    ックス(13)を近傍に配した主クラッチケース(10)後面に
    前輪変速装置(9)収納ケース(11)を直結するとともに、
    前記前輪変速装置(9)を標準駆動状態と高速駆動状態と
    にピットマンアーム(38)の作動によって切換える前輪変
    速用操作機構(49)を、前記収納ケース(11)に対して着脱
    自在な蓋部材(36)に取付けてある農用トラクタの走行伝
    動構造。
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