JPH0647041Y2 - 鋼板コンクリート床版及び鋼版コンクリート壁版 - Google Patents
鋼板コンクリート床版及び鋼版コンクリート壁版Info
- Publication number
- JPH0647041Y2 JPH0647041Y2 JP1988103005U JP10300588U JPH0647041Y2 JP H0647041 Y2 JPH0647041 Y2 JP H0647041Y2 JP 1988103005 U JP1988103005 U JP 1988103005U JP 10300588 U JP10300588 U JP 10300588U JP H0647041 Y2 JPH0647041 Y2 JP H0647041Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel plate
- width direction
- concrete
- flange
- plate concrete
- Prior art date
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- Bridges Or Land Bridges (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は鋼板とコンクリートとが合成構造化した構造
物の躯体を構成する、鋼板コンクリート床版及び壁版に
関するものである。
物の躯体を構成する、鋼板コンクリート床版及び壁版に
関するものである。
従来のコンクリート造構造物の躯体は一般に鉄筋と構造
物からなる鉄筋コンクリート版であるが、この構造では
型枠及び支保工の設置が必須の施工要件であり、また鉄
筋の配筋量が多いため施工の煩雑化と工期の長期化を避
けられない。
物からなる鉄筋コンクリート版であるが、この構造では
型枠及び支保工の設置が必須の施工要件であり、また鉄
筋の配筋量が多いため施工の煩雑化と工期の長期化を避
けられない。
そこで出願人は無支保工化と施工の合理化を図った、鋼
板とコンクリートからなる合成版構造を特願昭62−6503
6号（特公平５−014063号）において提案している。
板とコンクリートからなる合成版構造を特願昭62−6503
6号（特公平５−014063号）において提案している。
この合成版は第５図に示すように幅方向に連続して接続
されたＣ形の鋼板パネル上に配筋し、コンクリートを打
設して形成されるものであるが、鋼板パネルとコンクリ
ートとの一体化を図り、コンクリート打設時の底板（フ
ランジ）の変形を防止するために底板に鉄筋を溶接し、
これを補剛する対策が必要となり、この底板（フラン
ジ）の補剛方法は鉄筋や、コンクリートとの一体性のた
めに付加される部材のためコスト高になることに加え、
パネルの製作時に溶接熱により底板に生ずる歪の除去作
業を伴う等能率の低下を招く。
されたＣ形の鋼板パネル上に配筋し、コンクリートを打
設して形成されるものであるが、鋼板パネルとコンクリ
ートとの一体化を図り、コンクリート打設時の底板（フ
ランジ）の変形を防止するために底板に鉄筋を溶接し、
これを補剛する対策が必要となり、この底板（フラン
ジ）の補剛方法は鉄筋や、コンクリートとの一体性のた
めに付加される部材のためコスト高になることに加え、
パネルの製作時に溶接熱により底板に生ずる歪の除去作
業を伴う等能率の低下を招く。
この考案は既出願の鋼板コンクリート版構造の実情を踏
まえてなされたもので、低コスト化と製作の能率化を実
現する構造を提案するものである。
まえてなされたもので、低コスト化と製作の能率化を実
現する構造を提案するものである。
本考案では鋼板パネルに、少なくともフランジ（底板）
の内側全面に縞状のリブが突設された鋼板を使用するこ
とにより一体性確保用のシアコネクタや補剛用の鉄筋を
不要にし、低コスト化と製作の能率化を図る。
の内側全面に縞状のリブが突設された鋼板を使用するこ
とにより一体性確保用のシアコネクタや補剛用の鉄筋を
不要にし、低コスト化と製作の能率化を図る。
フランジに突設されたリブはコンクリートの付着を高
め、それとの一体化を図ると同時に、その断面性能を上
げ、コンクリートの打設圧力に抵抗する役目を果たす。
め、それとの一体化を図ると同時に、その断面性能を上
げ、コンクリートの打設圧力に抵抗する役目を果たす。
鋼板パネルはフランジとその幅方向両側で対向するウェ
ブからＣ形断面形状をし、少なくともフランジの内側全
面に縞状のリブが突設される。
ブからＣ形断面形状をし、少なくともフランジの内側全
面に縞状のリブが突設される。
複数個の鋼板パネルは、ウェブが上側を向き、フランジ
が水平を向いて幅方向に連続し、幅方向に隣接する鋼板
パネルの各ウェブが突き合わせられて互いに接合される
と共に、鋼板パネルの内側にコンクリートが打設される
ことにより床版を構成する。
が水平を向いて幅方向に連続し、幅方向に隣接する鋼板
パネルの各ウェブが突き合わせられて互いに接合される
と共に、鋼板パネルの内側にコンクリートが打設される
ことにより床版を構成する。
またウェブの方向に互いに距離を隔てて対向しながら、
フランジが鉛直を向いて幅方向に連続し、幅方向に隣接
する鋼板パネルの各ウェブが突き合わせられて互いに接
合されると共に、対向する鋼板パネルの内側にコンクリ
ートが打設されることにより壁版を構成する。
フランジが鉛直を向いて幅方向に連続し、幅方向に隣接
する鋼板パネルの各ウェブが突き合わせられて互いに接
合されると共に、対向する鋼板パネルの内側にコンクリ
ートが打設されることにより壁版を構成する。
以下本考案を一実施例を示す図面に基づいて説明する。
請求項１記載の鋼板コンクリート床版Ａは第１図に示す
ようにフランジ1aとその幅方向両側で対向するウェブ1
b,1bからＣ形断面形状をする鋼板パネル１とコンクリー
ト２とが一体構造化して構成されるものである。
ようにフランジ1aとその幅方向両側で対向するウェブ1
b,1bからＣ形断面形状をする鋼板パネル１とコンクリー
ト２とが一体構造化して構成されるものである。
鋼板パネル１の少なくともフランジ1aの内側全面には第
１図に示すように縞状のリブ1cが突設されており、この
リブ1cによって鋼板パネル１は付着力によってコンクリ
ート２との一体性を確保し、また剛性が高まり、打設時
の変形が防止される。リブ1cは必要によりウェブ1b,1b
にも形成される。第２図は平行線状の、第３図は格子状
のリブ1cの形成例を示したものである。鋼板パネル１
は、リブ1c付きの鋼板を折り曲げ加工する、溶接組立す
る、またはリブ1cの突設とＣ形状の成形を同時にロール
成形する等により製作される。
１図に示すように縞状のリブ1cが突設されており、この
リブ1cによって鋼板パネル１は付着力によってコンクリ
ート２との一体性を確保し、また剛性が高まり、打設時
の変形が防止される。リブ1cは必要によりウェブ1b,1b
にも形成される。第２図は平行線状の、第３図は格子状
のリブ1cの形成例を示したものである。鋼板パネル１
は、リブ1c付きの鋼板を折り曲げ加工する、溶接組立す
る、またはリブ1cの突設とＣ形状の成形を同時にロール
成形する等により製作される。
複数個の鋼板パネル１はウェブ1bが上側を向き、フラン
ジ1aが水平を向いて幅方向に連続して配置され、幅方向
に隣接する鋼板パネル1,1は各ウェブ1b,1bが突き合わせ
られ、互いにボルト３等により接合されて連続する。更
に鋼板パネル１のウェブ1b,1bの上方に上端筋としての
鉄筋４が配筋され、コンクリート２が打設されて鋼板コ
ンクリート床版Ａが形成される。
ジ1aが水平を向いて幅方向に連続して配置され、幅方向
に隣接する鋼板パネル1,1は各ウェブ1b,1bが突き合わせ
られ、互いにボルト３等により接合されて連続する。更
に鋼板パネル１のウェブ1b,1bの上方に上端筋としての
鉄筋４が配筋され、コンクリート２が打設されて鋼板コ
ンクリート床版Ａが形成される。
請求項２記載の鉄板コンクリート壁版Ｂは第４図に示す
ように鋼板パネル1,1がウェブ1bの方向に距離を隔てて
対向し、鋼板パネル1,1間にコンクリート２が打設され
て構成されるものである。
ように鋼板パネル1,1がウェブ1bの方向に距離を隔てて
対向し、鋼板パネル1,1間にコンクリート２が打設され
て構成されるものである。
複数個の鋼板パネル１はウェブ1bの方向に互いに距離を
隔てて対向しながら、フランジ1aが鉛直に向いて幅方向
に連続して配置され、幅方向に隣接する鋼板パネル1,1
は各ウェブ1b,1bが突き合わせられ、互いにボルト３等
により接合される。更に鋼板パネル1,1の内側にコンク
リート２が打設されて鋼板コンクリート壁版Ｂが形成さ
れる。
隔てて対向しながら、フランジ1aが鉛直に向いて幅方向
に連続して配置され、幅方向に隣接する鋼板パネル1,1
は各ウェブ1b,1bが突き合わせられ、互いにボルト３等
により接合される。更に鋼板パネル1,1の内側にコンク
リート２が打設されて鋼板コンクリート壁版Ｂが形成さ
れる。
この考案は以上の通りであり、床版，または壁版を構成
する鋼板パネルに予めリブが突設されているためシアコ
ネクタや補剛材の溶接作業が不要化され、パネルの製作
作業が能率化されるとともに、それに要するコストの低
減を図ることができる。
する鋼板パネルに予めリブが突設されているためシアコ
ネクタや補剛材の溶接作業が不要化され、パネルの製作
作業が能率化されるとともに、それに要するコストの低
減を図ることができる。
特に鋼板パネルの板厚は主に短辺方向の面外はらみで決
まるが、リブの補剛効果によりこの板厚を薄肉化するこ
とができる。
まるが、リブの補剛効果によりこの板厚を薄肉化するこ
とができる。
第１図は鋼板コンクリート床版の実施例を示した斜視
図、第２図、第３図はリブの形成例を示した斜視図、第
４図は鋼板コンクリート壁版の実施例を示した横断面
図、第５図は従来構造を示した斜視図である。 Ａ……鋼板コンクリート床版、１……鋼板パネル、1a…
…フランジ、1b……ウェブ、1c……リブ、２……コンク
リート、３……ボルト、４……鉄筋、Ｂ……鋼板コンク
リート壁版。
図、第２図、第３図はリブの形成例を示した斜視図、第
４図は鋼板コンクリート壁版の実施例を示した横断面
図、第５図は従来構造を示した斜視図である。 Ａ……鋼板コンクリート床版、１……鋼板パネル、1a…
…フランジ、1b……ウェブ、1c……リブ、２……コンク
リート、３……ボルト、４……鉄筋、Ｂ……鋼板コンク
リート壁版。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 福元 敏之 東京都調布市飛田給２丁目19番１号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)考案者 才村 幸生 東京都千代田区大手町１丁目１番３号 住 友金属工業株式会社内 (56)参考文献 実公 昭35−8752（ＪＰ，Ｙ１) 実公 昭53−25389（ＪＰ，Ｙ２)
Claims (2)
- 【請求項１】フランジとその幅方向両側で対向するウェ
ブからＣ形断面形状をし、少なくともフランジの内側全
面に縞状のリブが突設された複数個の鋼板パネルを、ウ
ェブを上側に向け、フランジを水平に向けて幅方向に連
続させ、幅方向に隣接する鋼板パネルの各ウェブを突き
合わせて互いに接合すると共に、鋼板パネルの内側にコ
ンクリートを打設してなる鋼板コンクリート床版。 - 【請求項２】フランジとその幅方向両側で対向するウェ
ブからＣ形断面形状をし、少なくともフランジの内側全
面に縞状のリブが突設された複数個の鋼板パネルを、ウ
ェブの方向に互いに距離を隔てて対向させながら、フラ
ンジを鉛直に向けて幅方向に連続させ、幅方向に隣接す
る鋼板パネルの各ウェブを突き合わせて互いに接合する
と共に、対向する鋼板パネルの内側にコンクリートを打
設してなる鋼板コンクリート壁版。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988103005U JPH0647041Y2 (ja) | 1988-08-03 | 1988-08-03 | 鋼板コンクリート床版及び鋼版コンクリート壁版 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988103005U JPH0647041Y2 (ja) | 1988-08-03 | 1988-08-03 | 鋼板コンクリート床版及び鋼版コンクリート壁版 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0223602U JPH0223602U (ja) | 1990-02-16 |
| JPH0647041Y2 true JPH0647041Y2 (ja) | 1994-11-30 |
Family
ID=31333433
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988103005U Expired - Lifetime JPH0647041Y2 (ja) | 1988-08-03 | 1988-08-03 | 鋼板コンクリート床版及び鋼版コンクリート壁版 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0647041Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5570085B1 (ja) * | 2013-12-09 | 2014-08-13 | 株式会社フジモト | 放射線遮蔽壁構築用型枠およびそれを用いた放射線遮蔽壁構築工法 |
| JP6589290B2 (ja) * | 2015-02-19 | 2019-10-16 | 日本製鉄株式会社 | デッキ合成床構造 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5325389U (ja) * | 1976-08-11 | 1978-03-03 |
-
1988
- 1988-08-03 JP JP1988103005U patent/JPH0647041Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0223602U (ja) | 1990-02-16 |
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