JPH0646868U - プラスチック管の接続用工具 - Google Patents

プラスチック管の接続用工具

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JPH0646868U
JPH0646868U JP9277592U JP9277592U JPH0646868U JP H0646868 U JPH0646868 U JP H0646868U JP 9277592 U JP9277592 U JP 9277592U JP 9277592 U JP9277592 U JP 9277592U JP H0646868 U JPH0646868 U JP H0646868U
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JP9277592U
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淨 高橋
憲明 服部
道雄 加藤
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三菱油化産資株式会社
三菱油化株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 狭いスペースでも容易に操作でき、かつ、プ
ラスチック管に嵌着した割りリングの締め付けが均一・
確実にできるようにする。 【構成】 プラスチック管pの接続に用いる工具であっ
て、継手本体1側に掛け止めできる係止部12を有する
外側受け体11と、外側受け体11に相対的摺動が可能
であるように結合していて、係止部12に対向して締め
付けリング6を押圧するためのU字状の押圧部15を有
する内側受け体14とを備え、外側受け体11には内側
受け体14が螺合している螺子軸17の先端部側が回転
可能に支持され、内側受け体14の裏面側に支持棒18
を、螺子軸17の基端部17a側にラチェット機構を介
して回転操作棒19をそれぞれ取付けてある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、湯や水等の流体供給口における継手部にプラスチック管を接続する ときに用いる接続用工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラスチック管を湯や水等の流体供給口に接続する継手装置としては、例えば 、インナーコアが一本体に突設されている継手本体と、上記インナーコアとの間 にプラスチック管を挾着できるように該インナーコア上に嵌着した割りリングと 、この割りリング上に摺動可能に嵌着した締め付けリングとを具備し、割りリン グの外周面はテーパー面に形成して、締め付けリングの摺動により割りリングを 締め付け、プラスチック管を継手本体に接続できるようにした構造のものが知ら れている(実開昭63−125281号広報を参照)。
【0003】 この公知の継手装置では、締め付けリングを摺動させる押圧操作はペンチやプ ライヤーを用いた手動による作業が普通である。そのために、締め付けリングが 割りリングのテーパー面上を摺動する締め付け操作の初期段階では、締め付けリ ングが傾き易くて、割りリングに対する締め付けが不均一になり易いといった問 題がある。
【0004】 このような問題を解決した継手装置として、継手本体に取外し可能に螺合させ た割りナットにより締め付けリングを摺動し、この締め付けリングを割りリング に圧着することで、プラスチック管を簡単に接続できて、しかも、割りリングに 対する締め付けが均一になるように改良した構造のものも提案されている(実開 平3−78198号公報を参照)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、この改良装置においては割りナットの回転操作に用いる工具のための スペースが配管の外周方向に必要となるが、一般に継手装置は建物の壁面に近接 した個所に設けられているため、工具操作に必要なスペースが不足し、作業が非 常にやりにくい場合が多いということが判った。そこで、本考案の目的は、割り ナットを必要としないで締め付けリングを摺動させるタイプの継手装置を対象と して、狭いスペースでも接続用工具を容易に操作できると共に、割りリングの締 め付けが均一かつ確実にできるプラスチック管の接続用工具を提供することにあ る。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の特徴とするプラスチック管の接続用工具 は継手本体に突設されているインナーコアにプラスチック管を嵌着し、このプラ スチック管に嵌着した割リリングを締め付けリングで締め付ける継手装置に用い る工具であって、継手本体側に掛け止めできる係止部を有する外側受け体と、こ の外側受け体に該外側受け体とは相対的摺動が可能であるように結合していて、 上記係止部に対向して締め付けリングを押圧するためのU字状の押圧部を有する 内側受け体とを備え、外側受け体には内側受け体が螺合している螺子軸の先端部 側が回転可能に支持され、内側受け体の裏面側に支持棒を、また螺子軸の基端部 側にラチェット機構を介して回転操作棒をそれぞれ取付けて成るものである。
【0007】
【実施例】
先ず、本考案工具を用いてプラスチック管を接続する継手装置を概略的に説明 する。添付図面の図2及び図3に示すように、継手本体1の一側には湯や水の流 体供給口側と接続する雄ネジ管部2を、他側には鍔部3を設けてあり、鍔部3側 にはインナーコア4が一体に突設されている。そして、インナーコア4上には該 インナーコア4との間にプラスチッ管pを挾着する割りリング5が、また割りリ ング5上には該割りリング5を締め付ける締め付けリング6がそれぞれ嵌着して いる。
【0008】 次に、本考案工具の実施例を添付図面の図1〜図4を参照しながら説明する。 本考案工具は、プラスチッ管pの接続作業に際して、これを前述した継手装置に 装着したときに、その継手本体1に設けられている鍔部3に掛け止めできるU字 状の係止部12がコの字状の枠部13の前縁に沿つて立設されている外側受け体 11と、この外側受け体11に該外側受け体11とは相対的摺動が可能であるよ うに結合していて、上記係止部12に対向して前述した締め付けリング6を押圧 するためのU字状の押圧部15が嵌合部16に立設されている内側受け体14と を備えている。
【0009】 そして、外側受け体11の枠部13には内側受け体14の嵌合部16と螺合し ている螺子軸17の先端部側が回転可能に支持されており、嵌合部16の裏面側 に支持棒18を、また螺子軸17の基端部17a(図4を参照)側に後述するラ チェット機構を介して回転操作棒19をそれぞれ取付け、回転操作棒19の回動 操作によって外側受け体11と内側受け体13とが相対的摺動できる仕組になっ ている。
【0010】 なお、係止部12は必ずしも図示実施例のようなU字状でなくてもよく、掛け 止める相手先部材の形状によっては単なる立上り部でもよい。また、枠部13に おける螺子軸17の先端部側の支持については、ボール軸受等の通常の軸受手段 により果たされることは自明であるので、その図示説明を省略した。一方、外側 受け体11と内側受け体14は、嵌合部16の両側に形成した上下の張出し縁部 16aの間に枠部13の一部が接合し、枠部13と嵌合部16が緩く挾着し合っ ていることで、相対的摺動可能に結合している。図中、20は螺子軸17の基端 部17aと螺合させた固定ボルト、20aはスプリングワッシャーである。
【0011】 上記ラチェット機構を説明する。図4に示すように螺子軸17の基端部17a 側は断面形状が多角形であって、この基端部17a側にリング状のラチェットホ イール21が螺子軸17とは相対的回転不能の状態に嵌着しており、21aはそ の爪歯、21bは断面形状が多角形の内周面である。このラチェットホイール2 1は回転操作棒19の先端側に形成された耳部19a内に回転可能に嵌装され、 その耳部19aの付け根部分にはラチェット軸22がラチェットホイール21の 中心軸線とは直交する方向へ摺動可能に挿着されており、19bはその貫通孔で ある。
【0012】 ラチェット軸22にはラチェットホイール21に臨んだ部分に軸線方向に沿っ て凹部22a(ラチェットホイール21の逃げとして機能する)が設けられ、そ の両端部は相対応した段部22b,22bに形成されている(図示の場合は2段 )。そして、凹部22aとは反対側のラチェット軸22の周面部には山部22d を間に介在させて湾曲した凹み22cを一対設けてあり、この両凹み22c,2 2cの山部22dと対向した内壁部分は、ラチェット軸22の左右ストローク規 制用の後記係合子23がその凹み22cから外方へ移行しないように、ほぼ垂直 面状に形成されている。
【0013】 一方、回転操作棒19側には上記凹み22cの一つに対向させて収容孔19c が穿設され、この収容孔19cに戻しバネ24が収容されており、また、球状の 係合子23が戻しバネ24の作用下に置かれてラチェット軸22の凹み22cの 一つと離脱可能に圧接し、ラチェット軸22が一対の段部22bの何れか一方の 段部でラチェットホイール21と択一的に係脱できる仕組になっている。
【0014】 即ち、ラチェット軸22が図4上で左移動している図示の状態では、回転操作 棒19を図上反時計向へ回動すると、右側段部22bの上側部分にラチェットホ イール21の爪歯21aが当る。したがって、ラチェットホイール21は、ラチ ェット軸22と係止して該ラチェット軸22との相対的回転が不能となるため、 回転操作棒19と一体になって反時計方向へ回転し、螺子軸17(図1参照)を 回転させることができる。
【0015】 一方、回転操作棒19が上記とは反対の時計方向へ回動した場合は、ラチェッ ト軸22の右側段部22bによってラチェットホイール21の爪歯21aが押さ れる傾向になるが、ラチェット軸22は、ラチェットホイール21側の抵抗によ る反作用によって、ラチェット軸22の右側段部22bが爪歯21aより瞬間的 に外れる。そして、右側段部22bは外れた爪歯21aの次の爪歯21aに当っ て同様な動作を繰返し、ラチェットホイール21との相対的回転が果たされ、そ の逆転を防止できることになる。
【0016】 なお、ラチェット軸22を図4上で右移動させた場合は、回転操作棒19の回 動によるラチェット機構の動作が先の左移動の場合とは総て逆であることは容易 に理解できるので、その説明を省略する。
【0017】 次に、本考案工具によってプラスチック管を継手装置に接続する操作を説明す る。図2に示すように、プラスチック管pがインナーコア4に嵌着されている継 手本体1の鍔部3に係止部12を掛け止める一方、押圧部15を締めつけリング 6に当てる。そして、片方の手に持っている支持棒18で工具を支持し、他方の 手で回転操作棒19を正逆方向へ回動して、例えば正方向の回動で螺子軸17に 回転が与えられたとすると、外側受け体11と内側受け体14は相対的摺動して 互いに接近する。
【0018】 この接近動作により、締め付けリング6は押圧部15によって押圧され、鍔部 3側へ向かって摺動する。したがって、割りリング5は締め付けリング6の摺動 により締め付けられ、プラスチック管pはインナーコア4との間に強固に挾着さ れて接続される(図3を参照)。接続し終わったら、ラチェット軸22を切替え 操作して回転操作棒19を正逆方向へ回動し、外側受け体11と内側受け体14 を離間させて、継手装置から工具を外して作業を終了できる。この場合、回転操 作棒19は正逆方向へ回動して操作できるため、その操作角度の範囲を可及的に 小さくすることが可能である。
【0019】
【考案の効果】
本考案は上記の如くであって、回転操作棒の正逆方向への回動操作による係止 部と押圧部の接近動作で締め付けリングを摺動し、割りリングを締め付けるよう に構成されているので、締め付けが強い力を必要としないで確実に、かつ均一に できる。また、回転操作棒の操作角度の範囲を小さくできて、狭いスペースでも 容易に操作できる使用上の利点もあって、その実用的価値は多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の使用状態を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示すものの要部を切断し、締め付け前の
状態を示す側面図である。
【図3】図1に示すものの要部を切断し、締め付け済み
の状態を示す側面図である。
【図4】図1に示すもののラチェット機構の構成部を拡
大した断面図である。
【符号の説明】
1は継手装置 4はインナーコア 5は割りリング 6は締め付けリング 11は外側受け部 12は係止部 14は内側受け部 15は押圧部 17は螺子軸 17aは基端部 18は支持棒 19は回転操作棒 21はラチェットホイール 22はラチェット軸 pはプラスチック管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 加藤 道雄 茨城県稲敷郡阿見町中央八丁目3番2号 三菱油化株式会社電子機材事業部内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 継手本体に突設されているインナーコア
    にプラスチック管を嵌着し、このプラスチック管に嵌着
    した割リリングを締め付けリングで締め付ける継手装置
    に用いる工具であって、継手本体側に掛け止めできる係
    止部を有する外側受け体と、この外側受け体に該外側受
    け体とは相対的摺動が可能であるように結合していて、
    上記係止部に対向して締め付けリングを押圧するための
    U字状の押圧部を有する内側受け体とを備え、外側受け
    体には内側受け体が螺合している螺子軸の先端部側が回
    転可能に支持され、内側受け体の裏面側に支持棒を、ま
    た螺子軸の基端部側にラチェット機構を介して回転操作
    棒をそれぞれ取付けて成ることを特徴とするプラスチッ
    ク管の接続用工具。
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