JPH0646606U - コンパクト容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓋体の前部から垂下して、コンパクト容器本
体前部に付設する係合突条下面へ係合させたフックの取
外しを、その容器を持つ一方の手の操作で行えるように
した。 【構成】 容器本体１の左右両側壁に切欠き５，５を穿
設すると共に、容器本体底壁３の上面中央部に設けた円
形浅溝８から底壁３前部へ前浅溝９を、かつ底壁３左右
両部へ横浅溝10，10を、それぞれ延長し、また、上記円
形浅溝８内へ遊嵌させた弾性リング16前部と左右両部と
から上記前浅溝９および横浅溝10，10内へ前板部17と連
結板部18,18 とをそれぞれ突設して各先端部から、係合
板部20と、上記切欠き５，５内へ嵌合させた押込み板部
21，21とを、それぞれ起立し、係合板部17の後面上端に
付設した係合突条19下面に、蓋体24のフック29を係合さ
せた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案は、化粧用のコンパクト容器に係る。

【０００２】

【従来の技術】

容器本体と該容器本体上面を開閉する蓋体とを各後部で枢着すると共に、容器 本体前部に付設した係合突条下面へ蓋体前部から垂下するフック下端を係合させ て、蓋体閉塞状態を維持させ、かつ、容器本体前面に枢着した押釦の押圧により 上記フックを押上げ係合を外して閉蓋できるようにしたコンパクト容器が知られ ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来例コンパクト容器は、一方の手で容器を持ち、他方の手で上記押釦を 押すこととなるため、両手を使用しなければならない不便があった。

【０００４】 本案は、容器本体の左右両側壁に切欠きを穿設すると共に、容器本体の底壁上 面に弾性リングを載置し、かつ該弾性リング前部と左右両部とから前板部と連結 板部とをそれぞれ突設して各先端部から、係合板部と、上記切欠き内へ嵌合させ た押込み板部とを、それぞれ起立し、その係合板部の後面上端に付設した係合突 条下面に、蓋体前部から垂下するフックを係合させて、容器を持つ一方の手での 押込み板部の押込みで開蓋できるよう設けた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

容器本体と該容器本体上面を開閉する蓋体とを各後部で枢着すると共に、容器 本体前部に付設した係合突条下面へ蓋体前部から垂下するフック下端を係合させ て、蓋体閉塞状態を維持させたコンパクト容器において、容器本体１左右両側壁 の前後方向中間に切欠き５，５を穿設すると共に、容器本体底壁３の上面中央部 に設けた円形浅溝８から底壁３前部へ前浅溝９を、かつ底壁３左右両部へ上記切 欠き５，５下端に連続する左右両横浅溝10，10を、それぞれ延長し、また、上記 円形浅溝８内へ遊嵌させた弾性リング16前部と左右両部とから上記前浅溝９およ び横浅溝10，10内へ前板部17と連結板部18,18 とをそれぞれ突設して各先端部か ら、後面上端に上記係合突条19を付設した係合板部20と、上記切欠き５，５内へ 嵌合させた押込み板部21，21とを、それぞれ起立し、更に、上記前板部17前端と 前浅溝９前端との間に、上記弾性リング16の弾性に抗する押込み板部21，21の内 方押込みにより上記係合突条19とフック29との係合が離脱するまで前板部17を前 進させることが可能な間隙23を形成した。

【０００６】

【作用】

図２の状態から、押込み板部21，21を弾性リング16の弾性に抗して内方へ押し 込むと、弾性リング16が左右両方向から押されて前後に伸び、前板部17と共に係 合板部20が前進し、係合突条19下面からフック29が外れ、ヒゲ付きばね28の弾性 復元力で蓋体24が開蓋する。押下げ板部21,21 を離すと弾性リング16は、従って 係合板部20を弾性復帰し、よって、該状態から、蓋体24前部を前方へ倒せば係合 突条19下面にフック29が係合して閉蓋状態が維持される。

【０００７】

【実施例】

１は容器本体で、該容器本体は下箱２と、該下箱内へ嵌合させたドラム受皿11 とからなる。

【０００８】 下箱２は、底壁３周縁から起立した周壁４を有し、該周壁の左右両側壁の前後 方向中間部に切欠き５，５を穿設し、かつ、周壁４の後壁中間部に凹部６を形成 して、該凹部の左右両後壁部分を軸受部７，７とし、また、底壁３の上面中央部 に、前後方向を長径とする楕円形の円形浅溝８を設け、該円形浅溝から底壁３前 部に前浅溝９を、かつ、底壁２左右両部に平面凸字形の横浅溝10，10を、それぞ れ延長している。

【０００９】 ドラム受皿11は、底壁12周縁から起立した周壁13上端に外向きフランジ14を付 設して、該外向きフランジ前部にフック挿通孔15を穿設すると共に、既述切欠き ５，５および凹部６上方の外向きフランジ部分を切欠いている。

【００１０】 16は、既述円形浅溝８の底面に載置されかつ前後方向の径を円形浅溝８より小 とした楕円形の弾性リングであり、該弾性リングの前部と左右両部とから既述前 浅溝９および横浅溝10，10内へ前板部17と連結板部18，18とをそれぞれ突設して 、それ等前板部17、連結板部18，18の各先端から、後面上端に係合突条19を付設 した係合板部20と、上記切欠き５，５内へ嵌合させた押込み板部21，21とを、そ れぞれ起立し、かつ、それ等押込み板部の内側面下端前後に付設した補助板部22 ,22 を押込み板部21,21 の前方および後方へ延長し、該延長部分を容器本体の側 壁内面に係合させている。また、上記前板部17前端と既述前浅溝９前端間に間隙 23を形成し、該間隙の前後方向長さを、上記弾性リング16の弾性に抗する押込み 板部21，21の内方押込みにより上記前板部17を前進させて係合突条19と後述フッ ク29の係合を離脱させることが可能な長さに設定する。

【００１１】 24は蓋体で、既述容器本体１上面を開閉する鏡付きの頂板25の後縁から、既述 軸受部７，７間に嵌合させて軸受板26を垂下し、該軸受板と上記軸受部７, ７と をピン軸27で枢着し、かつ該枢着部に蓋体を開蓋方向へ付勢するヒゲ付きばね28 を装着する。また、頂板25の前部から既述フック挿通孔15を通してフック29を垂 下し、既述係合突条19下面に係合せさている。

【００１２】 尚、上記ヒゲ付きばね28を除き各部材を合成樹脂材で形成する。

【００１３】

【考案の効果】

本案は上記構成とするものであり、容器本体１の左右両側壁に切欠き５，５を 穿設すると共に、容器本体底壁３の上面中央部に設けた円形浅溝８から底壁３前 部へ前浅溝９を、かつ底壁３左右両部へ横浅溝10，10を、それぞれ延長し、また 、上記円形浅溝８内へ遊嵌させた弾性リング16前部と左右両部とから上記前浅溝 ９および横浅溝10，10内へ前板部17と連結板部18,18 とをそれぞれ突設して各先 端部から、後面上端に係合突条19を付設した係合板部20と、上記切欠き５，５内 へ嵌合させた押込み板部21，21とを、それぞれ起立したから、容器を持った一方 の手だけの操作で上記押込み板部21,21 を内方へ押込み上記前板部17を前進させ ることで、蓋体24のフック29と上記係合突条19の係合を外すことができ、よって 、片手による操作で開蓋でき極めて便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案容器の分解斜視図である。

【図２】同実施例の縦断面図である。

【符号の説明】

８…円形浅溝 16…弾性リング 21…押込み板
部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器本体と該容器本体上面を開閉する蓋
   体とを各後部で枢着すると共に、容器本体前部に付設し
   た係合突条下面へ蓋体前部から垂下するフック下端を係
   合させて、蓋体閉塞状態を維持させたコンパクト容器に
   おいて、容器本体１左右両側壁の前後方向中間に切欠き
   ５，５を穿設すると共に、容器本体底壁３の上面中央部
   に設けた円形浅溝８から底壁３前部へ前浅溝９を、かつ
   底壁３左右両部へ上記切欠き５，５下端に連続する左右
   両横浅溝10，10を、それぞれ延長し、また、上記円形浅
   溝８内へ遊嵌させた弾性リング16前部と左右両部とから
   上記前浅溝９および横浅溝10，10内へ前板部17と連結板
   部18,18 とをそれぞれ突設して各先端部から、後面上端
   に上記係合突条19を付設した係合板部20と、上記切欠き
   ５，５内へ嵌合させた押込み板部21，21とを、それぞれ
   起立し、更に、上記前板部17前端と前浅溝９前端との間
   に、上記弾性リング16の弾性に抗する押込み板部21，21
   の内方押込みにより上記係合突条19とフック29との係合
   が離脱するまで前板部17を前進させることが可能な間隙
   23を形成したことを特徴とするコンパクト容器。