JPH0319302Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本案は中皿の脱着がワンタツチで簡便に行える
化粧料容器における中皿の係止装置に関する。

従来の技術及び考案が解決しようとする問題
点。

従来、コンバクト容器等の中皿は、容器内に形
成される凹陥部に単に嵌合した状態で収められて
いるのが普通であるが、中皿が容器内でガタつ
き、又不用意に容器を逆さにした状態で開蓋する
と中皿が脱落し、化粧料を汚したり或いは樹脂製
の中皿にあつては破損する場合もある。

本案は中皿を安定した状態で収納し、前記従来
の欠点を一掃すると共に中皿の脱着が簡便に行え
る化粧料容器における中皿の係止装着を提供しよ
うとするものである。

問題点を解決するための手段 本案は中皿収納部内に突設した係止爪に中皿の
突起部を着脱自在に係着せしめて中皿を安定した
状態で保持し、且つ中皿収納部を構成する一部の
壁部材を可動的に設けて中皿の脱着も容易に行え
るようにした点に特長を有し、前後部を解放し、
両側に側板２を起立せしめた底枠１と、底壁４
ａ、両側壁４ｂ及び前壁４ｃからなり、前記底枠
１に固定的又摺動可能に組込まれた中枠４と、下
部内側に突設した舌片９を前記中枠４の底壁４ａ
に割欠した係合凹部１０に係合し、両側部に内突
せしめた突壁１１が前記中枠４の両側壁４ｂ後端
部に重合するように中枠４の後部に着脱自在に装
着されて前記中枠４と協同して中皿収納部１２を
形成する独立した壁部材８と、前記底枠４の後部
に着脱可能に取付けた後枠部材１４と、該後枠部
材１４と前記壁部材８との間に弾装され前記壁部
材８を弾圧するバネ１７と、前記中皿収納部１２
内に収納され、外側に突設した突起１９が前記壁
部材８の内側及び中枠４の前壁４ｃの内側に突設
せしめた係止爪２０に着脱自在に係着するように
なる中皿１８とからなる構成を要旨とするもので
ある。

実施例 以下本案の詳細を図面に示す実施例について説
明すると、１は前後部を解放し、両側に側板２を
起立せしめた〓状の底枠であつて、前記両側板２
の内面長手方向に一条のスライド溝３を穿設す
る。４は底壁４ａ、両側壁４ｂ及び前壁４ｃから
構成される中枠であつて、両側壁４ｂの外側に突
設した複数個のピン５を前記スライド溝３に係合
するようにして底枠１に組込まれ、ピン５がスラ
イド溝３の終端に係止することによつて底枠１か
らの抜出が阻止され、両側壁４ｂの上端外側に突
設した突片６が底枠１における側板２の内壁面に
形成した段差部７に摺接するようになる。８は中
枠４の後部に着脱自在に接合する独立した壁部材
であつて、下部に突設した舌片９が前記中枠４の
底壁４ａに割欠した係合凹部１０に係合すると共
に両側部に内突せしめた短片状の突壁１１が中枠
４の側壁４ｂ後端部に重合して中枠４と協同して
中皿収納部１２を形成し、又上部に必要に応じて
指当部１３を突設すれば中皿の脱着操作が一層容
易となるものである。１４は後枠部材であつて、
両側に突設した縦リブ１５を前記底枠１における
側板２の後方部に設けた縦溝１６に着脱自在に係
合して底枠１に取付けられ、この後枠部材１４と
前記壁部材８との間に逆Ｕ字状に折曲げたバネ１
７を弾装し壁部材８を弾圧する。１８は外側に突
起１９を突設してなる中皿であつて、前記中皿収
納部１２に収められ、前記壁部材８の内面及び中
枠４の前壁４ｃの内面に突設した係止詰２０に突
起１９が着脱自在に係着する。２１は前記後枠部
材１４の軸受部２２に軸２３をもつて開閉自在に
軸装された蓋を示す。

考案の作用、効果 而して本案は、中皿収納部１２に中皿１８を収
める際に該中皿１８を下方に強く押圧すると壁部
材８がバネ１７の弾力に抗して若干後退し、この
動作によつて中皿１８は中皿収納部１２内に容易
に嵌入し、中皿１８の嵌入と同時に壁部材８がバ
ネ１７の弾力で元位置に復帰して中皿１８の突起
１９が係止爪２０に係着し、又中皿１８の収納状
態において壁部材８の上端（指当部１３を有する
場合は該指当部）に指先を当てて壁部材８を後傾
する如く押圧すると舌片９が中皿１８の後方部を
浮上させ中皿１８を簡単に取り出すことが可能と
なるものである。

本案は叙上の如く中皿１８を中皿収納部１２内
に押込むことによつて簡単に収納され、この収納
状態においてはバネ１７が壁部材８を弾圧するこ
とによつて係止爪２０に対する突起１９の完全な
係着が得られ、中皿１８は中皿収納部１２内でガ
タつくことがなく安定的に保持されると共に壁部
材８を後傾する如く押圧すれば中皿１８の後方部
が浮上して中皿収納部１２から中皿１８を容易に
取り出すことが可能であり、従来のこの種容器に
比し、中皿１８の安定的保持とその着脱がワンタ
ツチで簡便にできる使用上〓る便利な容器を得る
ことができるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示すもので、第１図は本
案容器の縦断面図、第２図は開蓋状態において中
皿を分離した斜視図、第３図は分解斜視図であ
る。 １……底枠、２……側板、４……中枠、８……
壁部材、９……舌片、１０……係合凹部、１１…
…突壁、１２……中皿収納部、１４……後枠部
材、１７……バネ、１９…突起、２０……係止
爪。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前後部を解放し、両側に側板２を起立せしめた
   底枠１と、底壁４ａ、両側壁４ｂ及び前壁４ｃか
   らなり、前記底枠１に固定的又は摺動可能に組込
   まれた中枠４と、下部内側に突設した舌片９を前
   記中枠４の底壁４ａに割欠した係合凹部１０に係
   合し、両側部に内突せしめた突壁１１が前記中枠
   ４の両側壁４ｂ後端部に重合するように中枠４の
   後部に着脱自在に装着されて前記中枠４と協同し
   て中皿収納部１２を形成する独立した壁部材８
   と、前記底枠４の後部に着脱可能に取付けた後枠
   部材１４と、該後枠部材１４と前記壁部材８との
   間に弾装され前記壁部材８を弾圧するバネ１７
   と、前記中皿収納部１２内に収納され、外側に突
   設した突起１９が前記壁部材８の内側及び中枠４
   の前壁４ｃの内側に突設せしめた係止爪２０に着
   脱自在に係着するようになる中皿１８とからなる
   ことを特徴とする化粧料容器における中皿の係止
   装置。