JPH0646234B2 - 放射性廃液の粉体化処理方法 - Google Patents

放射性廃液の粉体化処理方法

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JPH0646234B2
JPH0646234B2 JP27204685A JP27204685A JPH0646234B2 JP H0646234 B2 JPH0646234 B2 JP H0646234B2 JP 27204685 A JP27204685 A JP 27204685A JP 27204685 A JP27204685 A JP 27204685A JP H0646234 B2 JPH0646234 B2 JP H0646234B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は核燃料再処理工場等から発生するリン酸二水素
ナトリウムを含有する放射性廃液の粉体化処理方法に関
するものである。
(従来の技術) 原子力発電所で使用された核燃料を再処理する工程で使
用された廃溶媒の処理工程からは、リン酸二水素ナトリ
ウムを含有する放射性廃液が多量に発生するが、この放
射性廃液は配管を閉塞しやすいものであるうえ、粘稠性
が大きく、粉体化が困難であった。このため従来リン酸
二水素ナトリウムを含有する放射性廃液の処理方法とし
ては、この放射性廃液をそのままセメント中に混入して
固化させるセメント固化方法や、アスファルト固化方法
等が採用されているが、セメント固化方法は減容するこ
とができないばかりか容積が却って2〜3倍に増加する
欠点があり、アスファルト固化方法は長期間保存する場
合の安定性に欠ける欠点があった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記のような従来の問題点を解決し、核燃料再
処理工場等から発生するリン酸二水素ナトリウムを含有
する放射性廃液を配管を閉塞させることなく粉体化させ
ることができ、これによってこの放射性廃液を減容率が
大きくしかも長期安定性に優れた固化体とすることがで
きる放射性廃液の粉体化処理方法を目的として完成され
たものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明はリン酸二水素ナトリウムを含有する放射性廃液
中に水酸化ナトリウムをNaOH/NaH2POの重量比が0.5
/3〜1.5 /3なる比率で混合し、この混合液をNaOHと
NaH2POとの反応物の飽和濃度に対応する温度以上に保
持しつつ乾燥装置に導入して蒸発乾燥させリン酸水素二
ナトリウム及びピロリン酸ナトリウムの粉体とすること
を特徴とするものである。以下に本発明を第1図を参照
しつつ更に詳細に説明する。
(1)は廃液タンクであり、核燃料再処理工程で使用され
た廃溶媒の処理工程から生ずるリン酸二水素ナトリウム
を含有する放射性廃液はパイプ(2)からこの廃液タンク
(1)内に供給される。(3)は水酸化ナトリウムのタンクで
あり、本発明においては廃液タンク(1)中の放射性廃液
に対してNaOH/NaH2POの重量比が0.5 /3〜1.5 /3
より好ましくは0.8 /3〜1.2 /3の範囲となるように
水酸化ナトリウムが混合される。このようなNaOH/NaH2
POとの混合物は後に蒸発乾燥され粉体化されるのであ
るが、第2図に示されるようにNaOH/NaH2POの重量比
が0.5 /3未満の場合にも、1.5 /3を超える場合にも
リン酸塩が形成されて粉体化することができなくなるの
で、上記の範囲内の混合比とすることが必要である。Na
OHとNaH2POとの混合物の固形分濃度が47%の場合、
この飽和濃度に対して結晶を析出せずに流動性を維持す
ることができる最低の液温は第3図に示すとおりNaOH/
NaH2POの比が0.5 /3のとき約25℃、1.5 /3のと
き約55℃であるので、本発明においては廃液タンク
(1)の外周にヒータ(4)を設けて混合液の温度をこの飽和
濃度に対する温度以上の例えば40〜60℃に維持す
る。このように加熱された混合液は流動性を維持したま
ま定量供給ポンプ(5)により乾燥装置(6)へ送られる。乾
燥装置(6)は図示のように内部に好ましくは多数のセラ
ミックボール(7)が充填され、下方の熱風吹込口(8)から
熱風発生器(9)による200〜300℃の熱風が吹込ま
れるボール型乾燥機を用いることが好ましい。混合液は
この乾燥装置(6)の上部のノズル(10)からセラミックボ
ール(7)に向って滴下され、モータ(11)によって低速回
転するロータ(12)によってセラミックボール(7)ととも
に攪拌されつつ水分を蒸発させ、リン酸水素二ナトリウ
ム及びピロリン酸ナトリウムの粉体となって下端の排出
口(13)から排出される。前述のように、NaOH/NaH2PO
の重量比が0.5 /3〜1.5 /3の範囲内においては、2
00〜300℃に加熱してもリン酸塩などは生じないの
で、粉体化は円滑に行われ、さらさらした白色のリン酸
水素二ナトリウム及びピロリン酸ナトリウムの粉体が得
られる。この粉体は次に固化装置(14)へ送られてガラス
形成成分とともに溶融されてガラス体となり、その後冷
却されて減容率が大きく長期安定性に優れたガラス固化
体となる。なお、乾燥装置(6)からの排ガスは放射性物
質を含有するものであるから複数の排ガスフィルタ(15)
によって十分に濾過したうえで排ガスファン(16)によっ
て大気中へ放出される。
(実施例) 次に本発明の好ましい実施例を示す。
廃溶媒処理工程から生ずるリン酸二水素ナトリウムを含
む模擬廃液を廃液タンク(1)に供給し、水酸化ナトリウ
ムをNaOH/NaH2POの重量比が1/3となるよう混合し
た。廃液タンク(1)の内部の混合液の温度を温度計(17)
により40〜60℃の範囲となるようヒータ(4)の発熱
量を調節して、混合液を流動性を維持したままボール型
乾燥機へ移送しボール型乾燥機で200〜300℃の熱
風により蒸発乾燥させた。混合液は廃液タンク(1)の内
部においても廃液タンク(1)から乾燥装置(6)へ至る途中
の配管中においても流動性を維持して配管を閉塞させる
ことがなく、また乾燥装置(6)においては粘性の大きい
物質を生ずることもなくさらさらしたリン酸水素二ナト
リウム及びピロリン酸ナトリウムの粉体となった。この
粉体は珪酸質のガラス形成成分とともに溶融されてガラ
ス化され、安定したガラス固化体となった。
(発明の効果) 本発明は以上の説明から明らかなように、従来セメント
中にそのまま混入して固化されていたリン酸二水素ナト
リウムを含有する放射性廃液を配管を閉塞させるおそれ
なく粉体化することができるものであり、このようにし
て得られた粉体は減容率が1/12〜1/20と大き
く、長期安定性に優れたガラス固化体とすることができ
る。よって本発明は従来の問題点を解消したリン酸二水
素ナトリウムを含有する放射性廃液の粉体化処理方法と
して、産業の発展に寄与するところは極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すフローシート、第2図は
NaOH/NaH2POの重量比と加熱した場合の生成物との関
係を示すグラフ、第3図はNaOH/NaH2POの重量比と結
晶を析出しない溶液温度との関係を示すグラフである。 (1):廃液タンク、(3):水酸化ナトリウムのタンク、
(6):乾燥装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リン酸二水素ナトリウムを含有する放射性
    廃液中に水酸化ナトリウムをNaOH/NaH2POの重量比が
    0.5 /3〜1.5 /3となるように混合し、この混合液を
    NaOHとNaH2POとの反応物の飽和濃度に対応する温度以
    上に保持しつつ乾燥装置に導入して蒸発乾燥させリン酸
    水素二ナトリウム及びピロリン酸ナトリウムの粉体とす
    ることを特徴とする放射性廃液の粉体化処理方法。
  2. 【請求項2】混合液中のNaOH/NaH2POの重量比を1/
    3とし、混合液を40〜60℃の温度に保持しつつ乾燥
    装置に導入する特許請求の範囲第1項記載の放射性廃液
    の粉体化処理方法。
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JPH0632807B2 (ja) * 1988-07-29 1994-05-02 株式会社彦間製作所 屎尿乾燥装置
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