JPH09171096A - 放射性廃棄物の処理方法およびその処理装置 - Google Patents

放射性廃棄物の処理方法およびその処理装置

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JPH09171096A
JPH09171096A JP33149895A JP33149895A JPH09171096A JP H09171096 A JPH09171096 A JP H09171096A JP 33149895 A JP33149895 A JP 33149895A JP 33149895 A JP33149895 A JP 33149895A JP H09171096 A JPH09171096 A JP H09171096A
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radioactive iodine
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将省 松田
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Tatsuo Izumida
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Abstract

(57)【要約】 【課題】放射性ヨウ素を含む廃棄物を高い減容比で、安
定にガラス固化する。 【解決手段】放射性ヨウ素を含有する放射性廃棄物から
放射性ヨウ素をヨウ化銀の形態で分離し、しかる後に分
離したヨウ化銀とガラス化材を混合して加熱溶融し、溶
融物を冷却凝固させることにより均質なガラス固化体と
する。 【効果】放射性ヨウ素で汚染された廃棄物から放射性ヨ
ウ素のみを分離濃縮できるので、ヨウ素含有廃棄物とし
て管理する固化体の発生量を大幅に低減することができ
る。また、得られるガラス固化体は均質でクラックが発
生しにくく、しかも低溶解度であるため、放射性ヨウ素
の閉じ込め性能が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力施設(例え
ば、原子力発電所,核燃料再処理工場)から発生する放
射性廃棄物の処理方法およびその処理装置に係り、特に
放射性ヨウ素を含有する放射性廃棄物の処理方法及びそ
の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所から発生する化学廃液等の
放射能レベルの低い廃棄物の固型化については、一般的
にセメント系の固化材が用いられている。一方、再処理
工場から発生する放射能レベルの高い廃棄物について
は、放射性核種の封じ込め性能向上の観点から、ガラス
等のセメントより緻密な固化材が研究されている。
【0003】ガラス固化では、New Glass Vol.9 No.
2 pp26−31 に記載のように耐久性の高いホウケイ
酸ガラス等を千数百℃で溶融し、廃棄物と混合して固化
体とする。対象とする廃棄物は液体廃棄物(高レベル濃
縮廃液)のみであり、ガラス原料を繊維状にし、そこに
廃液を含浸させて溶融炉に供給する方法が開発されてい
る。
【0004】ヨウ素−129に代表される放射性ヨウ素
を含有する放射性廃棄物を安定に固化する方法に関して
は、特開昭62−124500号公報に記載のように低温溶融ガ
ラスを用いて、ヨウ素が揮発しない温度でガラス固化す
る方法がある。この方法は、ヨウ素を、ヨウ化銅,ヨウ
化鉛またはヨウ化銀の粉末を低温溶融ガラスにより固化
するものであり、ヨウ素を、ヨウ化銅,ヨウ化鉛または
ヨウ化銀の粉末が低温溶融ガラスで取り囲まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ヨウ素−129は半減
期が約1600万年と長いため、放射性ヨウ素を高濃度
に含有する廃棄物は高レベル濃縮廃液と同様、ガラス固
化体のような形態で安定化し、長期にわたって生活圏か
ら隔離することが望ましい。
【0006】上記従来技術のうち、ホウケイ酸ガラスに
よる安定固化は固化温度が高いため、放射性ヨウ素を高
濃度に含有する廃棄物に適用する場合には、固化時にヨ
ウ素が揮発し、固定化率が低いとの問題がある。
【0007】また、上記従来技術のうち特開昭62−1245
00号公報に記載された低温溶融ガラスを用いた固化では
ヨウ素揮発の問題はないが、放射性廃棄物自身、すなわ
ちヨウ化銅,ヨウ化鉛またはヨウ化銀の粉末は変化しな
いため減容性に限界があった。また放射性廃棄物とガラ
スは均一に溶け合わないため固化体は非均質体となり、
放射性廃棄物とガラスの熱膨張係数の違いにより固化体
の冷却時にクラックが発生しやすい問題があった。
【0008】本発明の第1の目的は、放射性ヨウ素を含
有する放射性廃棄物のガラスによる安定固化処理におい
て、固化時の放射性ヨウ素の揮発を防止し、かつ減容性
を向上し、かつ廃棄物とガラスが均一に溶け合った均質
な固化体を作成し、ヨウ素封じ込め性,耐クラック性を
向上させる方法を提供することにある。
【0009】本発明の第2の目的は、第1の目的を達成
するためのガラス素材の供給を安定に、かつ効率的に行
う方法を提供することにある。
【0010】本発明の第3の目的は、第1,2の目的を
達成し、さらにガラス固化体からの放射性ヨウ素の漏洩
率を低減し、放射性ヨウ素の封じ込め性能を高める方法
を提供することにある。
【0011】本発明の第4の目的は、放射性ヨウ素を含
有する固体廃棄物の処理に関して、水や添加剤を用いな
い乾式処理により、二次廃棄物を発生させないで安定な
ガラス固化体に変換する方法を提供することにある。
【0012】本発明の第5の目的は、放射性ヨウ素を含
有する液体廃棄物の処理に関して、ヨウ素含有廃棄物の
量を低減し、かつこれを安定なガラス固化体に変換する
方法を提供することにある。
【0013】本発明の第6の目的は、放射性ヨウ素を含
有する廃ガスの処理に関して、ガスから放射性ヨウ素の
みを吸収,除去し、かつ吸収材を直接、安定なガラス固
化体に変換する方法を提供することにある。
【0014】本発明の第7の目的は、放射性ヨウ素を含
有する固体廃棄物を乾式で処理し、安定なガラス固化体
に変換するのに好適な装置を提供することにある。
【0015】本発明の第8の目的は、放射性ヨウ素を含
有する廃ガスを直接、安定なガラス固化体に変換するの
に好適な装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
る請求項1の発明の特徴は、放射性ヨウ素を含有する放
射性廃棄物から放射性ヨウ素をヨウ化銀の形態で分離
し、しかる後に分離したヨウ化銀と少なくともリン,
銀,酸素の三成分、あるいは少なくともリン,銀,酸
素,ヨウ素の四成分からなるガラス化材を混合して加熱
溶融し、この溶融物を冷却凝固させることにより均質な
ガラス固化体とすることにある。
【0017】本発明において、放射性ヨウ素を安定化す
る手段は次の2段階のプロセスで達成される。
【0018】(1)ヨウ素の化学形態のうちでは、最も
安定な(水に対する溶解度が低い)化合物であるヨウ化
銀の形態で廃棄物から分離する。廃棄物中の存在形態が
ヨウ化銀の場合はそのままの形態で、ヨウ化銀以外の形
態の場合にはヨウ化銀に変換して分離回収する。
【0019】(2)分離回収したヨウ化銀を構成成分の
一部とするガラスに変換し、冷却凝固させて均質なガラ
ス固化体を得る。
【0020】ヨウ素を含有する廃棄物からヨウ素を分離
回収することにより、分離後の廃棄物の管理負担を軽減
すると共に、放射性ヨウ素を含有する廃棄物を減容する
ことができる。また回収ヨウ素が安定なヨウ化銀である
ので、最終的な固化体の安全性向上に寄与する。
【0021】次に、回収したヨウ素をガラス化するプロ
セスではガラス化材が必要であるが、安定なガラス固化
体を得るためのガラス化材には次の要件が必要である。
【0022】(1)ガラス形成酸化物(SiO2,Ge
2,B23,P25,As23等)を含むこと。ある
いは、他の成分と反応してガラスになる酸化物(Mo
3,WO3 ,TeO2,SeO2等)を含むこと。
【0023】(2)ガラスの安定性確保のため、ガラス
化材自身が低溶解度であること。
【0024】(3)回収ヨウ化銀と混合溶融する際に、
ヨウ素の再揮発を防止するため、ガラス化材の融点が低
いこと。混合溶融する際の温度は、600℃以下が望ま
しい。
【0025】基礎実験によりガラス化材を選定した結
果、上記要件を満たすガラス化材としては少なくともリ
ン,銀,酸素の三成分、あるいは少なくともリン,銀,
酸素,ヨウ素の四成分を含む無機物が最適であることを
見いだした。具体的には、銀リン酸塩や酸化銀(Ag
2O)と酸化リン(P25)の混合物がガラス化材とし
て当てはまる。
【0026】このガラス化材には、ヨウ化銀が最大70
モル%溶け込むことができるため、減容性の高い処理が
可能となる。また溶融温度は300〜400℃付近であ
り、溶融時のヨウ素揮発がなく、放射性ヨウ素の固定化
率をほぼ100%に高めることができる。また最終的に
はリン,銀,酸素,ヨウ素の四成分を主成分とする均質
なガラス体となるが、低溶解度の物質で構成されている
ためガラス自身の溶解度も低く、従って放射性ヨウ素の
浸出率も小さい。また、ガラス化材に予め安定同位体の
ヨウ素を添加しておくことにより、任意に同位体希釈で
き放射性ヨウ素の浸出率を下げることができる。
【0027】上記ガラス化材において、銀の代替材とし
てAu,Cu,Pb,リンの代替材としてMo,W,
B,Si,Alが使用可能であるが、溶融温度やヨウ素
浸出率は銀とリンの組み合わせの場合に比べて高くな
り、固化体性能は低下する。
【0028】本発明によれば均質なガラス固化体が得ら
れるため、固化体からのヨウ素浸出率をほぼ一定に制御
でき、さらに冷却時の熱ひずみによるクラックの発生を
抑制することができる。
【0029】上記第2の目的を達成する請求項2の発明
の特徴は、請求項1の発明の特徴に加えて、メタリン酸
銀,ピロリン酸銀,オルトリン酸銀,重合リン酸の銀塩
の中から選ばれた一つをガラス化材として用いることに
ある。
【0030】本発明により、ガラス化材を一成分にでき
るため、ガラス化材の貯蔵タンクや供給ラインを一本化
でき、処理装置を簡素化できる。また、ガラスの構成元
素である銀とリンのモル比を一定にできるため、作成さ
れたガラス固化体の品質が安定する。また、一構成元素
であるリンを酸化物で供給する場合、吸湿性があり円滑
な供給が困難であるが、本発明の様に銀との化合物で供
給すれば、吸湿性の問題が解決できる。
【0031】上記第3の目的を達成する請求項3の発明
の特徴は、請求項1の発明の特徴に加えて、メタリン酸
銀,ピロリン酸銀,オルトリン酸銀,重合リン酸の銀塩
の中から選ばれた一つとヨウ化銀の混合物をガラス化材
としてを用いることにある。請求項2の発明に加えて、
ヨウ化銀を添加することで放射性ヨウ素を同位体希釈で
きる。これによって、作成されたガラス固化体からの放
射性ヨウ素の漏洩率を希釈倍率に応じて、低減すること
ができ、固化体処分後の安全性の向上が図れる。
【0032】上記第4の目的を達成する請求項4の発明
の特徴は、請求項1,請求項2,請求項3の発明の特徴
に加えて、放射性ヨウ素を含有する放射性廃棄物が銀を
含有する使用済みのヨウ素吸着材であり、これを加熱し
放射性ヨウ素をヨウ化銀の形態で気化,分離することに
ある。
【0033】ヨウ素を含有する廃棄物から放射性ヨウ素
を分離回収する際に、加熱を用いることで、水や添加剤
を不要とし、処理に伴う二次廃棄物が発生しない効果が
得られる。
【0034】上記第5の目的を達成する請求項5の発明
の特徴は、請求項1,請求項2,請求項3の発明の特徴
に加えて、放射性ヨウ素を含有する放射性廃棄物が液体
廃棄物であり、これに可溶性の銀化合物を添加して放射
性ヨウ素をヨウ化銀の形態で沈殿,分離することにあ
る。
【0035】ヨウ素を含む液体廃棄物に銀を添加するこ
とにより、100以上の高い除染係数で液中から放射性
ヨウ素を除去することができ、液体廃棄物の管理負担を
軽減することができる。また除去されたヨウ素は、その
まま安定なガラス固化体に変換できるためその後の処分
の安全性が向上する。
【0036】上記第6の目的を達成する請求項6の発明
の特徴は、放射性ヨウ素を含有する廃ガスを少なくとも
リン,銀,酸素の三成分、あるいは少なくともリン,
銀,酸素,ヨウ素の四成分からなる融液中に吹き込んで
放射性ヨウ素を吸収させた後、融液を冷却凝固させるこ
とにより均質なガラス固化体とすることにある。
【0037】本発明では、廃ガスの浄化と除去された放
射性ヨウ素の安定固化を一段で処理するため、廃ガス処
理のシステムを大幅に簡素化することができる。
【0038】上記第7の目的を達成する請求項7の発明
の特徴は、少なくとも、放射性ヨウ素を含有する放射性
廃棄物から放射性ヨウ素を気化させる加熱炉,気化させ
た放射性ヨウ素を析出,粉体化するためのかきとり機構
を備えた冷却塔,放射性ヨウ素を含む粉体とガラス化材
を加熱溶融するための攪拌機能を備えた溶融炉で処理装
置を構成することにある。
【0039】加熱炉とかきとり機構を備えた冷却塔の構
成により、最も簡素な装置構成での廃棄物の加熱処理が
可能となり、二次廃棄物が発生しない処理設備を実現す
ることができる。
【0040】上記第8の目的を達成する請求項8の発明
の特徴は、少なくとも、放射性ヨウ素を含有する放射性
廃棄物から放射性ヨウ素を気化させる加熱炉、当該加熱
炉のブローガスを導入し融液中に吹き込む系統を備えた
溶融炉で処理装置を構成することにある。
【0041】ブローガスを融液中に吹き込む系統を備え
た溶融炉により、廃ガスの浄化と除去された放射性ヨウ
素の安定固化を一段で処理できる処理装置が可能とな
り、廃ガス処理のシステムを大幅に簡素化,コンパクト
化することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
例を詳細に述べる。
【0043】(実施例1)本発明の一実施例を以下に説
明する。本実施例は廃棄物から分離回収した放射性ヨウ
素の模擬体として、試薬のヨウ化銀を用いてガラス固化
体を作成した結果である。まずガラス化材であるリン酸
銀をリン対銀のモル比をパラメータとして、以下の方法
で合成した。リン対銀のモル比が1:1のリン酸銀
(A)は、ヘキサメタリン酸ナトリウム1モル、硝酸銀
6モルを各々水に完全に溶解した後、両者を混合し、沈
殿物を濾過し、濾紙上の固形物を回収して作成した。リ
ン対銀のモル比が1:2のリン酸銀(B)は、ピロリン
酸ナトリウム1モル、硝酸銀4モルを各々水に完全に溶
解した後、両者を混合し、沈殿物を濾過し、濾紙上の固
形物を回収して作成した。リン対銀のモル比が1:3の
リン酸銀(C)は、(オルト)リン酸ナトリウム1モ
ル、硝酸銀3モルを各々水に完全に溶解した後、両者を
混合し、沈殿物を濾過し、濾紙上の固形物を回収して作
成した。
【0044】次に、上記3種類のリン酸銀に対して、各
々50モル%のヨウ化銀を添加し乳鉢で十分に混合した
後、るつぼに入れ電気炉で加熱溶融した。溶融温度は、
リン酸銀(A)の場合最も低くて約300℃、リン酸銀
(B−50)の場合約350℃,リン酸銀(C)の場合
約400℃であった。融液はアルミナ棒で十分に攪拌し
た後、ステンレス製の容器に注入し冷却凝固させた。
【0045】同様の操作で、リン酸銀(B)についてヨ
ウ化銀を60モル%(B−60),70モル%(B−7
0)加えたガラスも作成した。本実施例で作成したガラ
スの組成を図1の三角座標に示す。図1には均質なガラ
ス体(一部結晶化したものも含む)が得られる範囲を網
かけで示した。
【0046】作成したガラス体は、表面積10cm2 の試
験体に加工し、70℃の温水中でヨウ素浸出率を測定し
た。ガラス体の温水浸漬期間は1週間で、浸漬後水中の
ヨウ素濃度をICP−MSで分析して評価した。上記5
種類のガラス体のヨウ素浸出率の測定結果を図2に示
す。ヨウ素浸出率はリン対銀のモル比が1:2のリン酸
銀(B)で作成したガラスが最も低く、次にリン対銀の
モル比が1:1のリン酸銀(A),リン対銀のモル比が
1:3のリン酸銀(C)の順であった。即ちガラス化材
のリン対銀のモル比が1:2付近の組成が最もヨウ素を
安定化できることがわかった。またヨウ化銀の添加量を
70モル%まで増加させてもヨウ素浸出率には変化が見
られないことから、ヨウ化銀を70モル%まで充填可能
であることがわかった。
【0047】本実施例において、ガラス化材のリンのモ
ル比を高くするほどガラス体の比重が小さくなり、固化
体重量を小さくできる。また銀含有量を小さくできるた
め、ガラス化材の材料費を安くできる。またヨウ化銀の
添加量を大きくすればするほど、処理廃棄物あたりに発
生するガラス固化体の本数を低減でき、減容比を向上さ
せることができる。また、ガラス化材をリン酸銀のリン
対銀のモル比に見合った酸化銀と酸化リンの混合物とし
て利用できるが、リン酸銀を用いた場合よりガラス化反
応に時間がかかる欠点がある。
【0048】(実施例2)本発明の別の実施例を図3を
用いて説明する。本実施例は、放射性ヨウ素を含有する
固体廃棄物をガラス固化方法に好適な方法について示
す。該当する廃棄物としては、アルミナ,ゼオライト,
シリカゲル等の担体に銀を添着したヨウ素吸着材の使用
済みの廃棄物がある。これらの廃棄物には、放射性ヨウ
素は主としてヨウ化銀やヨウ素酸銀の形態で含まれてい
る。
【0049】次に廃棄物の処理方法を説明する。まずヨ
ウ素を含有する固体廃棄物を加熱炉1に装填し、空気を
流しながら所定の温度に加熱する。ここで、廃棄物中の
ヨウ素はヨウ化銀として気化する。ヨウ素酸銀も熱分解
でヨウ化銀に変化し、ヨウ化銀として気化する。この温
度はヨウ化銀の融点550℃以上であり、高ければ高い
ほど処理時間を短縮できる。次に、加熱炉を出たガスを
冷却塔2に導入し気化したヨウ化銀を冷却し、壁面に析
出させる。冷却塔2の壁面の析出物厚みがある程度厚く
なった時、回転翼3を作動し析出物を削りおとし粉体化
する。ヨウ化銀の粉体は冷却塔下部のロードセル付きホ
ッパー4で重量を計量し、所定量のヨウ化銀を計量した
後、溶融炉へ投入する。同時に、貯槽6よりガラス化材
をロードセル付きホッパー7へ供給し、所定量のガラス
化材を計量した後、溶融炉へ投入する。溶融炉は300
〜400℃の温度に保持され、内部は攪拌翼により攪拌
されている。1〜2時間の攪拌の後、溶融炉下部のシャ
ッター8を開き、融液を鋼製の固化容器9に注入する。
固化容器9は自然空冷し、ガラス固化体を得る。
【0050】本実施例において、加熱炉1における処理
は900℃,30分の処理で95%以上、1200℃,
30分の処理で99%以上のヨウ素の気化率が得られ
た。気化したヨウ素の形態は、ほぼヨウ化銀の形態であ
った。
【0051】本実施例において、ガラス化材としてはリ
ン酸銀粉末が最適であるが、酸化銀と酸化リンの混合物
でも可能である。リン酸銀粉末を用いた場合は、ガラス
材貯槽が1基ですむ利点があり、混合酸化物の場合、リ
ン対銀のモル比を任意に設定しガラスの性質を制御でき
る利点がある。しかし、酸化リンを単独で用いる場合に
は、潮解性であるため貯槽の除湿が必要になる。また同
位体希釈をする場合には、相当量のヨウ化銀を試薬でガ
ラス化材に予め添加しておく。
【0052】本実施例によれば、最初の固体廃棄物中の
ヨウ素濃度を2桁以上低減でき、ガラス固化体へ濃縮す
ることができる。従って、ヨウ素汚染廃棄物の容積を大
幅に低減することができる。また、ヨウ化銀とガラス化
材をバッチごとに計量管理するため、安定した性能のガ
ラス固化体を製造することができる。
【0053】(実施例3)本発明の別の実施例を図4を
用いて説明する。本実施例は、放射性ヨウ素を含有する
液体廃棄物から放射性ヨウ素を分離回収し、その後ガラ
ス固化するのに好適な方法について示す。
【0054】まず、廃液受槽10に廃液を受け、硝酸銀
等の銀塩を所定量添加し、攪拌する。ここで廃液中の放
射性ヨウ素はヨウ化銀として沈殿する。次に、濾過装置
11で廃液よりヨウ化銀沈殿を分離する。分離されたヨ
ウ化銀はロードセル付きホッパー12で計量した後、溶
融炉13へ投入する。溶融炉ではガラス化材とヨウ化銀
を300〜400℃で混合溶融した後、冷却凝固させて
ガラス固化体を得る。本実施例では、液体中に分散した
放射性ヨウ素を沈殿物に濃縮するだけでなく、安定なガ
ラス固化体に変換することができる。従って、廃棄物の
管理負担を低減することができる。本実施例では、ヨウ
素で汚染された固体廃棄物の洗浄(除染)廃液の処理に
好適である。また放射性ヨウ素を含有する放射性廃ガス
の洗浄液(スクラバー廃液)の処理にも適用可能であ
る。
【0055】(実施例4)本発明の別の実施例を図5を
用いて説明する。本実施例は、放射性ヨウ素を含有する
気体廃棄物から放射性ヨウ素を分離回収し、その後ガラ
ス固化するのに好適な方法について示す。
【0056】廃ガスを溶融炉14に導入し、予め溶融し
たガラス化材中にバブリングする。これによってガラス
化材中にヨウ素を吸収させる。廃ガス中のヨウ素は分子
状ヨウ素(I2)や有機ヨウ素(CH3I)の形態である
が、これらをガラス化材に効率よく吸収させるために
は、リン対銀のモル比を銀過剰な組成にしておき、ガラ
ス化材中でヨウ化銀に変換して吸収させる。ヨウ素の吸
収に伴ってガラス化材の色が黄変するので、その変化を
検知して固化容器へ排出する。
【0057】本実施例では、ヨウ素フィルターやアルカ
リスクラバー等の廃ガス処理装置を設けずに直接ガラス
固化体を得ることができ、廃ガス処理系を大幅に簡素化
することができる。
【0058】(実施例5)本発明の別の実施例を図6を
用いて説明する。本実施例は、実施例2,4の変形例で
あり、放射性ヨウ素を含有する固体廃棄物から放射性ヨ
ウ素を分離回収し、その後ガラス固化するのに好適な方
法について示す。
【0059】まずヨウ素を含有する固体廃棄物を加熱炉
15に装填し、空気を流しながら所定の温度に加熱す
る。ここで、廃棄物中のヨウ素はヨウ化銀あるいは分子
状ヨウ素として気化する。ヨウ素酸銀も熱分解でヨウ化
銀に変化し、ヨウ化銀として気化する。次に、加熱炉を
出たガスを予めガラス化材を溶融し、300〜400℃
の温度に保持した溶融炉16へ吹き込む。ヨウ素の吸収
に伴ってガラス化材の色が黄変するので、その変化を検
知して融液を固化容器へ排出する。
【0060】本実施例によれば、実施例2にある冷却塔
を不要にできるため、処理装置をコンパクトにできる。
【0061】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、放射性ヨウ素
で汚染された廃棄物から放射性ヨウ素のみを分離濃縮で
きるので、ヨウ素含有廃棄物として管理する固化体の発
生量を大幅に低減することができる。また、得られるガ
ラス固化体は均質で熱歪によるクラックが発生しにく
く、しかも低溶解度であるため、放射性ヨウ素の閉じ込
め性能を高める効果が得られる。
【0062】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
で得られる効果に加えて、ガラス化材の貯蔵タンクや供
給ラインを一本化でき、処理装置を簡素化できる。ま
た、作成されたガラス固化体の品質が安定する効果が得
られる。
【0063】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
で得られる効果に加えて、作成されたガラス固化体から
の放射性ヨウ素の漏洩率を低減することができ、固化体
処分後の安全性の向上が図れる。
【0064】請求項4の発明によれば、請求項1,2又
は3の発明で得られる効果に加えて、ヨウ素を含有する
廃棄物から放射性ヨウ素を分離回収する際に水や添加剤
を不要とし、処理に伴う二次廃棄物が発生しない効果が
得られる。
【0065】請求項5の発明によれば、請求項1,2又
は3の発明で得られる効果に加えて、液体廃棄物の管理
負担を軽減することができる。
【0066】請求項6の発明によれば、廃ガスの浄化と
除去された放射性ヨウ素の安定固化を一段で処理できる
ため、廃ガス処理のシステムを大幅に簡素化することが
できる。
【0067】請求項7の発明によれば、最も簡素な装置
構成で二次廃棄物が発生しない処理設備を実現すること
ができる。
【0068】請求項7の発明によれば、廃ガスの浄化と
除去された放射性ヨウ素の安定固化を一段で処理できる
処理装置が可能となり、廃ガス処理のシステムを大幅に
簡素化,コンパクト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられるガラス化材の組成例を示す
説明図である。
【図2】本発明のガラス固化体のヨウ素閉じ込め性能を
示す説明図である。
【図3】本発明の一実施例である固体廃棄物の処理装置
の構成図である。
【図4】本発明の他の実施例である固体廃棄物の処理装
置の構成図である。
【図5】本発明の他の実施例である固体廃棄物の処理装
置の構成図である。
【図6】本発明の他の実施例である固体廃棄物の処理装
置の構成図である。
【符号の説明】
1,15…加熱炉、2…冷却塔、9…固化容器、5,1
3,14,16…溶融炉。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深澤 哲生 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 泉田 龍男 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射性ヨウ素を含有する放射性廃棄物から
    放射性ヨウ素をヨウ化銀の形態で分離し、しかる後に分
    離したヨウ化銀と少なくともリン,銀,酸素の三成分、
    あるいは少なくともリン,銀,酸素,ヨウ素の四成分か
    らなるガラス化材を混合して加熱溶融し、この溶融物を
    冷却凝固させることにより均質なガラス固化体とするこ
    とを特徴とする放射性廃棄物の処理方法。
  2. 【請求項2】前記ガラス化材が、メタリン酸銀,ピロリ
    ン酸銀,オルトリン酸銀,重合リン酸の銀塩の中から選
    ばれた物質である請求項1の放射性廃棄物の処理方法。
  3. 【請求項3】前記ガラス化材が、メタリン酸銀,ピロリ
    ン酸銀,オルトリン酸銀,重合リン酸の銀塩の中から選
    ばれた物質とヨウ化銀の混合物である請求項1の放射性
    廃棄物の処理方法。
  4. 【請求項4】前記放射性ヨウ素を含有する放射性廃棄物
    が銀を含有する使用済みのヨウ素吸着材であり、これを
    加熱し放射性ヨウ素をヨウ化銀の形態で気化,分離する
    請求項1,2又は3の放射性廃棄物の処理方法。
  5. 【請求項5】前記放射性ヨウ素を含有する放射性廃棄物
    が液体廃棄物であり、これに可溶性の銀化合物を添加し
    て放射性ヨウ素をヨウ化銀の形態で沈殿,分離する請求
    項1,2又は3の放射性廃棄物の処理方法。
  6. 【請求項6】放射性ヨウ素を含有する廃ガスを少なくと
    もリン,銀,酸素の三成分、あるいは少なくともリン,
    銀,酸素,ヨウ素の四成分からなる融液中に吹き込んで
    放射性ヨウ素を吸収させた後、融液を冷却凝固させるこ
    とにより均質なガラス固化体とすることを特徴とする放
    射性廃棄物の処理方法。
  7. 【請求項7】少なくとも、放射性ヨウ素を含有する放射
    性廃棄物から放射性ヨウ素を気化させる加熱炉,気化さ
    せた放射性ヨウ素を析出,粉体化するためのかきとり機
    構を備えた冷却塔,放射性ヨウ素を含む粉体とガラス化
    材を加熱溶融するための攪拌機能を備えた溶融炉で構成
    される放射性廃棄物の処理装置。
  8. 【請求項8】少なくとも、放射性ヨウ素を含有する放射
    性廃棄物から放射性ヨウ素を気化させる加熱炉、当該加
    熱炉のブローガスを導入し融液中に吹き込む系統を備え
    た溶融炉で構成される放射性廃棄物の処理装置。
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